コニーアイランドの次のレースの出走予定は?評価や血統・主戦騎手などを徹底解説!

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。
『コニーアイランド』の次走がどこになるか大きな注目を集めている。
昨年牝馬三冠を達成した半姉リバティアイランドの訃報(今年4月)もあり、ファンにとってコニーアイランドは「夢の続きを託す存在」だ。
デビュー戦は上々の内容で快勝。
コニーアイランドの次走ではいきなり重賞挑戦の期待も高まるが、まずは現状の出走見込みから整理していきたい。
そこで今回はコニーアイランドの次走情報をはじめ、今後の可能性について「追い切り」「基本プロフィール」「血統適性」「陣営」「同世代との相手関係」などからその競走馬としての可能性まで解説していく。

- 次走候補と
出走見込み
(レース名/想定騎手) - 仕上がり見立てと
勝ちパターン早見表 -
近況メモ&次の使い方
(ローテ) -
プロフィール&
戦績ダイジェスト -
血統×適性と
レース内容の振り返り
(ラップ/通過順/上がり) -
陣営の使い方と
勝負気配
(厩舎・騎手・馬主の運用) -
同世代/路線の相手比較
(3頭) -
結論:
買い材料
様子見条件
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競走馬の数は増加傾向、近年ではJRAの登録馬は9000頭を超える年もある。
その1頭1頭に成長曲線や調子の良し悪し、陣営の思惑が絡んでくるとなると、注目されている馬を追うだけでもその情報量は膨大だ。
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---|---|---|---|---|
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次走情報&出走確率(レース名/想定騎手)
それでは改めてコニーアイランドの紹介をしていこう。
次走の番組と出走する可能性をまず示し、全体像をつかむ。ここでは目標レースと騎手も含め、現状の確度を評価する。
可能性が高い順に濃厚・有力・微妙で、根拠欄に登録状況・在厩状況・陣営コメント等の一言根拠を示す。
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想定レース | 週/開催場 | コース/距離 | 想定騎手 | 出走見込み | 根拠一言 |
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アルテミスステークス (10月25日・東京) | 芝1600m | 川田将雅 | 濃厚 | 姉と同ローテ | 4回東京を目標 |
阪神ジュベナイルF (12月上旬・阪神) | 芝1600m | 川田将雅 | 微妙 | 直行は異例 | 距離延長の可能性 |
1勝クラス平場 (11月中旬・京都/阪神) | 芝1600m | 未定 | 微妙 | 敢えて格下避ける? | 短縮プランも一応 |
デビュー直後の公式発表では「秋競馬の後半での出走を考えています」とされ、半姉と同じアルテミスステークス(G3)が本線だろう。
馬主・厩舎サイドも阪神JF(2歳女王決定戦)を目標に据えている節があり、10月の東京で叩いて賞金加算→12月の阪神という姉譲りのローテーションが想定される。
逆にアルテミスSを回避すると、ぶっつけで阪神JFに挑むことになるが、さすがにキャリア1戦でG1直行は異例であり現実味は低い。
「秋後半まで待つ」方針からも前哨戦なしのケースは考えにくいだろう。
よほど状態が上がらない場合のみ、無理せず11月の1勝クラス平場(自己条件戦)で1走挟むプランもゼロではない。
ただし育成サイド(ノーザンファーム)は大舞台志向が強く、素質馬を格下戦で消耗させることを嫌う傾向がある。
アルテミスS出走が叶わないほどのアクシデントがない限り、引き続き川田騎手とのコンビで東京に向かうと見るのが順当だ。
次走がどこであれ、この馬が全力を出し切れる条件をまず考えておきたい。
コニーアイランドの期待度:★★★☆☆
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指標 | 値 | 重み | 貢献度 |
---|---|---|---|
調教仕上がり | 65 | 35% | 22.8 |
適性(距離×コース×馬場) | 60 | 30% | 18.0 |
相手関係(手強さの反転) | 80 | 20% | 16.0 |
近況 | 85 | 15% | 12.8 |
合計(期待度) | — | 69.6 (★★★☆) |
次走への期待度=69.6(おおよそ★3.5)と試算した。
仕上がり面は休養明け一発目としてはまずまずの水準だ。
初戦は仕上げ途上でも勝ち切った経緯があり、強めの追い切りを1本入れれば実戦勘も戻るだろう。
半面、コース適性には少し割引を入れた。
直線の長い東京コースは瞬間的なギアチェンジが重要で、この馬のストロングポイントである粘り強い末脚が活きにくい可能性があるからだ。
想定される相手関係は強力だが、逆に言えばここでメドの立つ競馬ができれば世代トップ戦線へ堂々参戦できる。
近況は後述の通り在厩先(NFしがらき)で馬体を大きく成長させており、体調面の不安はほぼない。
星評価は「★★★☆」相当だが、条件次第で底上げ可能な期待値と言えよう。
この馬がどんな展開なら持ち味を活かせるか/崩れるかを整理しておく。
仕上がり見立て&勝ちパターン早見表
仕上がりは前走までの材料から推察する。
新馬戦の内容と血統背景から、噛み合う条件と崩れる条件を並べてみたい。(合致度は〔ペース/馬場/枠/脚質〕の等重み合算。)
勝ちパターン早見表
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シナリオ | ペース | 馬場 | 枠 | 合致度 | 想定リスク | 一言メモ |
---|---|---|---|---|---|---|
先行→ロングスパート型 | ミドル | 良 | 内〜中 | 100 | 折り合い | 自分で流れを作れば堅実◎ |
先行→瞬発力勝負型 | スロー | 良 | 中〜外 | 25 | 切れ負け | 瞬発力比べは相対的に弱み△ |
控えて差し型 | 平均 | 良/稍 | 中 | 88 | 位置取り | 折り合えれば末脚確実△ |
消耗戦粘り型 | ハイ | 重 | 内 | 60 | スタミナ | 上がりが掛かる展開は可も不可も |
末脚の持続力に優れるタイプで、極端なスローペース以外なら崩れにくいだろう。
道中で息が入る展開より、平均〜速めの流れを自ら早めに動いていく形がもっとも合っている。
前走でも4Fロングスパートで押し切っており、勝ちパターンは自分から仕掛けてロング戦に持ち込むケースだ。
逆に折り合いを欠くほどのドスローや、直線ヨーイドンの瞬発戦になると、一瞬の加速力勝負では他の切れる馬に見劣る恐れがある。
また、勝負所で前に壁を作れない大外枠や、道悪でキレ味を殺されるケースも注意。
幸い平均以上の流れになれば、自慢の粘り強さで総合力が活きてくる。
当日はペースメーカー不在かどうか、馬場が渋らないかにも目を配りたい。
次は実際に当たりそうなライバルを名前とタイプの両面から押さえておく。
想定メンバー3頭比較
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馬名(性齢) | 良い点 | 課題 | 一言評価 | 選定理由(距離/舞台/時期/クラス) |
---|---|---|---|---|
マルガ (牝2|須貝厩舎) | 新馬で1分48秒1レコード ハナを切って粘り強い | 初戦は7頭立て 楽逃げで展開恵まれ | 白毛の怪物候補。 能力底知れず一番手評価 | 同距離の重賞直行が濃厚。 姉ソダシ譲りの快速先行型 |
ディアダイヤモンド (牝2|手塚厩舎) | 上がり3F32秒9 7馬身差の圧勝劇 | 初戦取りこぼし 左回りは新潟のみ | 切れ味最上位。 展開ハマれば一気突き抜けも | 新潟マイル戦で圧巻。 東京マイル適性高そうで要警戒 |
タイセイボーグ (牝2|松下厩舎) | 2戦2連対 G3実績あり (新潟2歳S②) | スタート課題 (過去に出遅れ) | 堅実さ随一。 相手なりに走り取りこぼし少 | 夏の重賞で好走。 東への輸送経験も豊富 |
有力視されるのはマルガ・ディアダイヤモンド・タイセイボーグの3頭と仮定した。
マルガは半姉ソダシ譲りの白毛馬で注目度No.1。
函館1800mの新馬戦をレコード勝ちしており、スピードの絶対値が高い。
コニーアイランドとは対照的に溜めずに逃げ切るタイプで、ペース次第ではお互い噛み合わせに注意だろう。
一方、ディアダイヤモンドは瞬発力タイプの末脚自慢。
未勝利戦での上がり32秒台は世代屈指で、スローならこの馬の決め手が怖い。
コニーアイランドからすれば、前で粘るマルガと後方一気のディアを同時に封じる戦法が求められる。
タイセイボーグは新潟2歳Sで牡馬相手に2着した実績馬。
派手さはないが先行差し自在で崩れにくい。
各馬とも一長一短なだけに、展開ひとつで序列が簡単に入れ替わる公算が大きい。
登録が確定すれば他にも有力馬が出てくるが、まずは3つの異なる型でレース全体像を捉えておくと応用が利くだろう。
仮に顔ぶれが変わっても通用するよう、相関図的な視点でも補完しておく。
相手タイプ分析
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タイプ | 長所 | 弱点 | 当馬との相性 | 対策一言 |
---|---|---|---|---|
瞬発型の差し馬 | 上がり最速率が高い | スローペースで不発 | 五分〈△〉 | 早めロングスパートで封じる |
逃げて粘る先行馬 | 取りこぼしが少ない | ハイペースで脆い | 良い〈○〉 | ペースを上げプレッシャーを掛ける |
消耗戦に強い耐久型馬 | 道悪歓迎・バテ比べ◎ | 瞬発戦で切れ負け | やや不利〈▲〉 | 自分も動いて持久戦に巻き込む |
相手のタイプ別に見ると、コニーアイランドは切れ者との瞬発勝負が課題だ。
一瞬のギアチェンジでは分が悪く、スローからの上がり勝負に持ち込まれると危うい。
この手の末脚自慢には早め早めの仕掛けで脚を使わせてしまうのが定石だろう。
逆に、道中マイペースで逃げ粘る馬との相性は良い。
前が止まらない展開でも、自身が動いていける分だけ対処がしやすいからだ。
もっとも超ハイペースの消耗戦になってしまうと、スタミナ勝負でタフな馬に粘り負けする恐れもある。
持ち味のロングスパートを活かすには、自ら動ける展開に持ち込むことが肝心だ。
馬券戦略としては、瞬発力タイプにマークを薄め・早仕掛け可能な馬を重視するといった組み立てが考えられる。
それでは次に、馬の現在の状態と次走ローテーションの考え方を確認する。
近況メモ&次の使い方
レース間隔や疲労回復度、在厩状況(放牧や帰厩)など現在のコンディションを整理し、それを踏まえた番組選択(ローテーション)の意図を読み取る。
各項目の状態は良好/まずまず/不安など簡潔に表現し、根拠欄には情報ソースや理由を示す。
近況メモ
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事項 | 現在の状態 | 根拠・メモ |
---|---|---|
疲労・回復 | 良 | 大きなダメージなし 馬体増で成長 |
在厩状況 | 放牧 | NFしがらきで調整中 |
輸送耐性 | 普通 | 関西圏なら問題なし 長距離遠征は未知 |
デビュー戦から中8週以上を確保しており、疲労残りはほぼ心配ない。
実際、在厩先のノーザンファームしがらき(滋賀県)では「一回り馬体が大きくなった」と報じられている。
馬体重はデビュー時470kg→現在497kgほどで、単なる太りではなく骨格成長によるものだ。
現在はレース登録の権利期間も切れて一旦放牧に出ている(騎乗馴致とトレッドミルで緩めすぎない調整)。
9月中旬にも栗東トレセンへ帰厩して本格的な追い切りを積む見込み。
輸送については、初戦(中京)で問題が出ていないため長距離以外は及第点だろう。
東京への遠征は今回が初となるが、空輸を含めクラブの輸送態勢は万全なので大きな不安視は不要だ。
メンタル面も、初戦のパドックやゲート裏で入れ込みは見られず落ち着いていた。
総合的に、近況は至って順調と判断して差し支えない。
では次走までの使い方(ローテーション)を想定順に挙げてみる。

-
アルテミスS一本に照準を定めるプラン
秋競馬後半まで急仕上げせず待機し、本番にメイチ仕上げで挑むケース。
半姉リバティの例にならい、NFしがらきで成長を促しつつ、約2か月で立て直す王道ローテだ。
10月下旬にビッグタイトルを狙いつつ、阪神JFへも繋げやすい。 -
万一間に合わない場合は年内無理をしないプラン
アルテミスSを回避せざるを得ないほど仕上がりが遅れる場合、直行で阪神JFも選択肢に入る。
ただし前述の通りキャリア1戦でのG1挑戦はリスクが高い。
陣営も「無理はさせない」方針なだけに、敢えて年内は1勝クラスにとどめて賞金加算→年明けのクイーンC(3歳G3)や桜花賞トライアルに備える保険ルートも考えられる。
基本シナリオはやはりアルテミスS出走だろう。
大舞台を見据えるサンデーレーシングとしても、ここで賞金を加算し阪神JF出走権を確かなものにしたいはずだ。
現状、収得賞金は新馬勝ちの750万円のみ。
阪神JF(フルゲート18頭)は例年、賞金400〜700万円台の1勝馬でも何頭か出走してくるが、確実を期すならもう一歩積んでおきたいところ。
アルテミスSで掲示板に載ればほぼ問題なく、勝てば一気に優先出走権が得られる。
逆に回避した場合は、賞金順で阪神JFに滑り込める保証がなくなる。ゆえに多少強引でも東京へ向かう公算は高い。
もっとも、陣営(中内田厩舎)は馬優先主義で知られ、馬体に不安があれば無理をしない。
姉と同じ舞台で勝たせたい思いは強いだろうが、その先のクラシックを見据えて慎重に選択する可能性もゼロではない。
もし阪神JFも無理をせず年内休養となった場合でも、広い東京コースのマイル重賞(クイーンCなど)を狙える配合だけに、そこから桜花賞路線に十分軌道修正できるはずだ。
ここで陣営・血統背景も踏まえて馬のプロフィールを手短に振り返っておく。
プロフィール&戦績ダイジェスト
生産・馬主・厩舎・主戦といった陣営のバックグラウンドと、これまでの距離適性・脚質・戦績を一覧し、次走を占うための前提情報を固める。
プロフィール表では2列にまとめて記載。戦績サマリー表では条件ごとの成績(勝-連-複=1着-2着-3着)、複勝率(=連対+3着率)、平均上がり順位(レースでの上がり3F順位の平均)、ベスト指数(速度指数など)/持ち時計(最速タイム)を示す。
未知の条件は「—」で表示。
コニーアイランドのプロフィール
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項目 | 内容 |
---|---|
生産者 | ノーザンファーム(安平町) |
馬主 | サンデーレーシング(※1口40口:総額1億円) |
所属厩舎・調教師 | 栗東・中内田充正 厩舎 |
主戦騎手 | 川田将雅 |
生産者は社台グループの総本山ノーザンF。
馬主は同グループ傘下の大手クラブサンデーレーシングだ。
半姉リバティアイランドと全く同じ生産・馬主ラインで、「大きな期待を受け継ぐ後継牝馬」として位置づけられる。
中内田充正調教師(栗東)は若手ながら2歳戦の名手として実績十分で、阪神JFを過去2度制している。
姉リバティもこの厩舎で三冠牝馬に育っただけに、管理サイドのノウハウは申し分ない。
鞍上の川田騎手は黄金タッグと言われるほどコンビネーションが良く、姉の無念(レース中の故障死)を晴らすべく「妹を姉以上に活躍させたい」という強い思いで臨んでいる。
騎手と調教師は幼馴染の間柄でもあり、陣営一丸となってこの馬の大舞台制覇を狙っている。
総じて、生産・馬主のバックアップ+経験豊富な厩舎+馴染みの名手という万全の布陣。
次走の舞台設定にもこの体制力が反映され、無理な路線は避けつつビッグタイトルを狙う王道路線が選ばれている印象だ。
続いて、この馬自身のコース・距離ごとの戦績と特徴を数字で押さえる。
ここまでの戦績
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条件 | 成績 (勝-連-複) | 複勝率 | 平均上がり順位 | ベスト指数/持ち時計 |
---|---|---|---|---|
芝1600m | 1戦1勝 (1-0-0-0) | 100% | 1.0位 | 1:35.4 (良) |
芝1800m以上 | — | — | — | — |
ダート全距離 | — | — | — | — |
キャリアは芝マイル1戦1勝のみ。
未知の条件が大半だが、初戦の内容からいくつか読み取れる数字がある。
まず注目は上がり順位=1.0位。
デビュー戦ではメンバー中最速の上がり3F33秒9をマークしており、後方から脚を余して負けるような決め手負けはしていない。
平均ペースを4コーナー4番手で進みつつ最速上がり、という数字面は「自分で動いて末脚を使える」ことを示す。
また、持ち時計1:35.4(良)は同日他レース比較で水準級だ。
新馬戦(良)のタイムとしては優秀だが、翌週の新潟2歳S(良)を勝った牡馬リアライズシリウスが1:33.4を記録しており、世代トップ級と比べるとあと2秒程度の底上げ余地がある計算になる。
このギャップは前走が少頭数かつ終い11.5秒と平凡なラップで流れ込んだ影響も大きい。
実戦経験を積んでレース慣れすれば、時計面の短縮も十分見込めるだろう。
逆に大跳びのストライドゆえに小回りは向かない可能性がある。
初戦はワンターンの広いコース(中京外回り)だったので、阪神内回りや小倉など急カーブ続きのコースへ短縮したとき、走りにくさが出るかもしれない。
いずれにしろマイル以下しか経験がないため、距離延長の際には折り合い面も含め慎重に見極めたい。
それでは配合が示す適性レンジと、実戦での走りとをすり合わせてみる。
血統×適性とレース内容の振り返り(ラップ/通過順/上がり)
父母の配合背景と、新馬戦のラップタイム・通過順・上がり3Fから、本馬にとって「ハマる条件」「崩れる条件」を見極める。
血統メモでは血統構成と狙い、成長曲線(早熟/晩成/持続型)、ベスト条件(距離・コース・馬場など)を箇条書きで整理。
振り返り表では主なレースを挙げ、通過順と上がり順位、不利(あれば)を簡潔に記載。
不利欄は特に目立った不利だけをメモし、なければ「—」。

特徴
-
父:コントレイル(21世代初年度)
母父Roberto系の粘り強さを受け継ぎ、「最後まで脚を使い切る」タイプが多い。
一瞬のキレよりも減速しにくい末脚が特徴で、本馬もその傾向が顕著。
勝負根性があり、気性的に真面目で指示に従順なのも武器。
成長力は高く、重賞でも2〜3歳時に活躍しやすい種牡馬像が見える。 -
母:ヤンキーローズ(AUS)
2・3歳時に豪G1を2勝(1400m&2000m)、コックスプレート3着の名牝。
Northern Farmに繁殖入り後はリバティアイランド(牝馬三冠馬)を筆頭に、一族から活躍馬を連発している。
サンデーサイレンスの血を一切持たない点が日本競馬では希少で、父コントレイルとの配合は高速マイル〜中距離向きのバランス型。
仕上がりの早さと距離融通を兼ね備え、牝馬クラシック路線を狙える配合と評された。 -
総評
コントレイル譲りのレースセンスと持続力に、母系譲りの成長力とパワーが噛み合ったタイプ。
現状ベストは芝1600m前後の距離だが、折り合いさえ付けば将来的には2000m前後まで守備範囲だろう。
瞬発力勝負になると父産駒の課題(トップスピード不足)が出るため、多少タフな流れで浮上してくる。
反面、時計勝負の超高速決着では一歩及ばない場面も想定される。
良馬場ベターだが、重馬場も母ヤンキー譲りでこなせる下地はある。
成長曲線は晩成寄りで、2歳秋〜3歳春にかけてグンと力を付けてくる可能性が高い
(姉リバティも3歳春に本格化)。
ここからは具体的なレース内容を振り返り、次走での変化や課題を探る。
“予想に効く”レースの振り返り
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レース | 条件 | 着順 | 上がり順位 | 通過順 (道中→上位) | 不利メモ |
---|---|---|---|---|---|
2025.08.02 中京2R 2歳新馬 | 芝1600m 良 | 1着 | 1位 (33.9) | 7-4-3 → 先頭 | スタート五分も 二の脚つかず後方 |
道中最後方からレースを進め、向正面の残り1000m付近からスッと進出。4角では先団に取り付き、直線入口で3番手。
坂上から追い出されるとグングン加速し、残り100mで逃げ馬を差し切って1馬身半抜け出した。
全体ラップは前半800m=48.9・後半800m=46.5の後傾ラップで、ラスト2Fは11.1–11.5と減速する凡時計。
そんな中で自身は上がり最速33.9秒をマークしており、4Fロングスパートをかけながら末脚を使った点を高く評価できる。
一方で課題も見えた。
スタート直後に行き脚が付かず、芝を掴むまでに少し時間を要した。
川田騎手も「道中ずっと手を動かして促す必要があった」と振り返っており、ギアの上がりが遅い気性は今後の武器にも弱点にもなり得る。
広い中京コースゆえに巻き返せたが、これが瞬発力勝負の東京だったら取りこぼした可能性もあると指摘されている。
幸い、勝負根性と折り合いは文句なしだった。
直線で前を追い詰める際も耳を絞らず余裕ある走りで、着差以上に能力を感じさせた。
加えて、レース後に川田騎手が馬の首筋をポンポンと叩く仕草が見られ、馬体をケアして無事秋に備えてほしいとの騎手コメントも出ている。
このことからも、現状は幼さ残りつつも将来性は十分、と陣営が手応えを掴んだ一戦だったとわかる。
次走では(1)スタート〜加速の課題克服、(2)極端なスローへの対応、の2点がポイントとなりそうだ。
では陣営サイドのレースの使い方の傾向や勝負度合いも確認しておこう。
陣営の狙い筋(厩舎・騎手・馬主の運用)
管理する厩舎の仕上げパターン、騎手の起用方針、馬主の狙う路線など陣営の戦略をひも解き、次走でどういった攻め方をしてくるかを読む。
各要素について、傾向欄に一言で特徴を記載。
陣営の運用傾向
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要素 | 傾向 | 根拠・メモ |
---|---|---|
仕上げ型 | 叩き良化型 | 初戦は余力残しで勝利。 次走で上積み期待 |
遠征・輸送 | 強い | 過去に厩舎の2歳馬が東上し 重賞制覇(例:リアアメリア) |
騎手起用傾向 | 好相性◎ | 川田×中内田は幼馴染コンビ。 JRA重賞32勝 |
中内田厩舎の2歳馬は、叩いて良くなるケースが多い。
実際この馬も新馬戦は八分程度の仕上げ(幼さ残り)で勝ち切っており、次走での上積みが大きそうだ。
調教では攻め駆けするタイプだが、レース本番で明らかに良化した動きを見せるタイプと推測する。
遠征に関しては、同厩舎の2019年リアアメリア(川田騎手)が栗東から東京に遠征してアルテミスSを勝っている。
これに倣えば坂のある阪神より広い東京で勝ち星を狙うのは合理的だ。
陣営の腹づもりとして、姉リバティが唯一取りこぼしたG3(アルテミスS)を妹で奪取し、阪神JFへ万全の態勢を整えたいという思惑も見える。
鞍上に関しては、引き続き川田将雅ジョッキーで固定されるだろう。
馬主サイド(サンデーR)も同騎手に全幅の信頼を置いており、姉を託した「黄金タッグ」を継続するはずだ。
川田騎手は関西→東京→関西の日程も苦にせずこなすトップジョッキーで、勝負レースには必ず駆け付ける。
阪神JF当日も騎乗が想定されるため、アルテミスS当日は東京入り→翌日関西移動となるが、このクラスの馬であれば調整は折り込み済みだろう。
総じて、陣営は「次走アルテミスS→阪神JF」を見据えて賞金と仕上がりを逆算しており、次走の勝負気配はかなり高いと判断できる。
最後に、ライバルとの直接比較から当馬の取捨を検討する。
同世代/路線の相手比較(3頭)
同世代・同路線で今後直接当たりそうな有力馬と比較し、本馬の客観的な立ち位置を把握する。
比較軸は統一尺度で評価する。
実績はクラス(例:○勝クラス、重賞実績など)、上がり最速率はレースで最速上がりを記録した割合、持ち時計偏差は各馬のベストタイムの基準比(0を基準に±秒)。
数値は可能な限り%や秒などで統一。
ライバルとの能力値比較
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比較軸 | マルガ | コニーアイランド | タイセイボーグ |
---|---|---|---|
実績 (クラス) | 新馬 1着 | 新馬 1着 | G3 2着 |
上がり最速率 | 0% (0/1戦) | 100% (1/1戦) | 50% (1/2戦) |
持ち時計偏差 (1800m) | 115 | 112 (推定) | 118 |
まず実績面では、タイセイボーグがG3連対の実績で一歩リード。
一方、マルガとコニーアイランドは勝利こそ新馬戦のみだが、マルガは破格のタイムで勝ち上がった点に注目したい。
スピード指数(参考値)を見ると、タイセイがもっとも高く、高速決着への対応力で一歩抜けている。
一方、マルガとコニーは高速ラップの経験がなく、未知数と言えるだろう。
上がり最速率ではコニーアイランドが100%(1戦1回)と文句なし。
自分で動いて最速をマークしたセンスは強みだ。
マルガは逃げたぶん上がり最速ではなかったと推測され(記録自体は不明)、切れ味勝負では計れていない。
タイセイは2戦中1戦で最速を記録し、33秒台の末脚を繰り出せる馬だ。
これらを総合すると、「ハイペースなら差し勢(コニー&タイセイ)有利、スローペースなら逃げ勢(マルガ)有利、平均ペースなら総合力勝負でタイセイとコニーが伯仲」という構図になる。
コニーアイランドとしては、自分でペースを引き上げつつ先に抜け出す展開に持ち込み、タイセイの末脚を封じて押し切る形が理想だろう。
逆に残り1F時点でマルガに並びかけられず、かつ後方からタイセイに迫られる展開だと苦しい。
簡単に言えば、勝つ時は早め先頭押し切り、負ける時は瞬発力負けのパターンが見える。馬券的にも、展開読みと照らして取捨を決めたい一頭だ。
最後に、次走での買い材料と様子見条件をまとめておく。
結論:買い材料/様子見条件
以上の検討結果を踏まえ、次走でこの馬を積極的に買いたいポイントと、逆に様子見すべき条件とを整理する。
箇条書きで簡潔に列挙する。買いポイントはプラス評価できる要素、消し・様子見条件はマイナス要素や不確定要素。

買いポイント
-
平均ペース以上の流れになりそうなこと
(消耗戦歓迎。末脚の持続力が活きる) -
良馬場かつ長い直線の舞台であること
(持ち味のロングスパートが活きやすい条件) -
調教で加速力強化が見られた場合
(課題の二の脚改善=瞬発戦対応力の向上) -
人気が割れていること
(過剰人気でなければ妙味十分。条件噛み合えば突破期待)
この馬を積極的に買いたいのは平均ペース以上のレースだ。
前半から流れれば持久力戦になり、他馬がバテる中で粘り腰が光る。
良馬場の長い直線も好材料。
上がりのかかる坂や雨の影響が少ない東京マイルはベストに近い条件だ。
調教過程で二の脚の改善が確認できれば、瞬発戦の懸念も和らぐだろう。
特に直前の追い切りで鋭い伸びを見せれば、能力全開のサインと取れる。
人気との兼ね合いでは、世代注目馬が揃うためある程度オッズが割れる見通し。
適性と仕上がりを見極め、妙味あるオッズなら迷わず本命視したい。
最後に、逆に見送りを検討すべき条件も記しておく。

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超スローペースが確実なこと
(瞬発戦では能力を出し切れない恐れ) -
極端な道悪(重〜不良)になった場合
(大跳びゆえ馬場に脚を取られるリスクあり) -
スタート難 or 追走力不足が解消されていない場合
(キャリア浅く、位置取り後手なら一変まで時間要す) -
相手が瞬発型に偏る組み合わせ
(展開不利が濃厚。末脚勝負では分が悪い)
超スロー必至のメンバー構成なら思い切って様子見したい。
瞬発力タイプに持ち込まれると分が悪く、取りこぼす可能性が高いからだ。
また、極端な道悪になれば時計勝負云々以前に走りづらそうだ。
初戦こそ良発表だったが、重〜不良の消耗戦では得意のキレが鈍る懸念がある。
さらに、追い切りや直前情報でスタート難の解消が見られないなら注意したい。
新馬戦ではスタート後に出遅れ気味だったため、引き続き二の脚が付かないようだと序盤で脚を使わされてしまう。
最後に、出走馬のタイプ偏向にも留意すべきだろう。
差し・追い込み型が多数を占める場合、スローで瞬発戦になる可能性が高まる。
この馬の良さ(しぶとさ)が活きず、切れ者同士の決着に巻き込まれると苦しい展開になる。
トライアルとはいえメンバー構成の顔触れは馬券の取捨に直結する。
総合的に、条件がハマらない時は潔く様子見のスタンスで臨みたい。
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