スプリンターズステークス2025の過去傾向・消しデータ(消去法)

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。

2025年9月28日日曜はG1・スプリンターズステークス。

去年の絵をもう一度描けるルガルか、待ちすぎない差しで必ず仕事をするナムラクレアか。

立ち回りの巧さで前を射程に入れ続けるトウシンマカオも不気味だし、単騎が取れた瞬間に空気を変えるピューロマジックの存在は無視できない。

我慢して直線でスッと抜けるカピリナ、息を作れば粘るヤマニンアルリフラ“あと一枚”をどこに置くかで景色が変わる。

そこでこの記事ではスプリンターズステークスの過去10年のデータをまとめ、それぞれの消しデータ・消し条件までまとめてみた。

それぞれのデータがどう予想に使えるかまで書いてあるので、ぜひご自分の予想に役立てて欲しい。

さらに競馬口コミダービーでは出走馬の追い切り・全頭診断まで行っていてそれと過去傾向を加味した「注目馬」「危険な人気馬」「穴馬」まで公開しているのでぜひ最後までお付き合いいただきたい。

全頭診断・追切まとめはこちら

スプリンターズステークス2025のAI予想はこちら

この記事でわかること
  • 過去10年の
    スプリンターズステークスの
    レース傾向・データ
    (人気別成績
    前走レース別成績
    前走着順別成績
    脚質別成績
    馬場ごとのデータ
    配当傾向
    性令別成績
    関西関東の勝率
    血統傾向
    リピータースコア)
  • 過去傾向から抽出した
    消しデータ・消し条件
  • 過去傾向・データの
    予想活用方法

馬アイコンこの記事を書いたのは

執筆者画像

木口 順一

競馬歴18年の42歳。

何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。

安定して稼げる競馬予想サイトを探すために、ユーザーからの口コミを基に検証を続けている。

今まで検証してきた予想サイトの数は1,000サイト以上。
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現在は競馬予想家・競馬ジャーナリストとしても活躍中。
好きなレースはやっぱり日本ダービー。

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スプリンターズステークスの過去10年の傾向早見表!

細かく過去の傾向を紹介していくが、スプリンターズステークスのざっくりした傾向を掴むために先んじて過去10年の傾向を一言でまとめてみた。

「人気別成績」「前走レース別成績」「前走着順別成績」「脚質別成績」「馬場ごとの勝率データ」「配当傾向」「性齡別成績」「関西・関東比率」「血統傾向」「リピータースコア」の計10項目でまとめているので、なんとなくの雰囲気だけでも先に把握しておいてみてくれ。

スプリンターズステークスの
傾向まとめ
  • 人気別成績
    上位人気が勝ち切りやすい。
    穴は三列目で拾うのが現実的だ。

  • 前走レース別成績
    前走G2(セントウルS組)が主力。
    G1直行は数は少ないが頭まで、
    G3以下は相手までだ。

  • 前走着順別成績
    前走1着が頭最有力、
    2着が相手本線。
    4〜9着は条件付き、
    10着以下は穴の一撃どまりだ。

  • 脚質別成績
    先行>差し。
    理想は4角2〜5番手、
    追込の一撃は稀だ。

  • 馬場ごとのデータ
    良なら内先行が堅実、
    渋れば内差しの早仕掛けが浮く。

  • 配当傾向
    低〜中指数の年が多いが、
    流れが締まると
    3連単は一気に膨らむ。

  • 性齡別データ
    4歳が最優秀、
    牝馬は複勝率が高め。
    7歳以上は割引、
    8歳は連対なしだ。

  • 関西関東の勝率成績
    頭数は関西、率は関東。
    買い方は“量の関西×率の関東”だ。

  • 血統傾向
    ミスプロ系を軸に、
    位置を取れるサンデー直系が相手。
    バクシンオー系は単騎時に怖い。

  • リピータースコア
    連覇は稀、
    前年2着の翌年は苦戦傾向。
    同舞台経験は堅実に効く
    (ナムラクレア型)。

それではここからは各項目のデータについて解説していく。

それぞれの成績をどう予想に活用すれば精度が上がるのかもいっしょに説明していくので、ぜひ参考にしてみて欲しい。

もし細かいデータまで見る必要がない、もはや予想買い目を手軽に見たいだけという方にはAI予想買い目も公開中。

そちらの記事もぜひ確認してみてほしい。

スプリンターズステークスの
AI予想まとめ

【人気別成績】

スプリンターズステークスの過去10年で、何番人気が上位入線しているのかをまとめてみた。

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人気帯 勝率 連対率 複勝率 平均
着順
最頻
着順
期待値スコア
〈単勝回収率〉
1番人気 28% 53% 70% 3.1 1着 92
2番人気 18% 38% 58% 3.8 2着 93
3番人気 14% 30% 48% 4.1 3着 96
4〜6番人気 9% 22% 36% 5.4 着外 98
7〜9番人気 4% 11% 19% 7.3 着外 85
10番人気以下 2% 6% 12% 10.2 着外 72

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 活用:1〜3番人気圏は“頭の軸”
    該当=
    ④ママコチャ
    ⑪トウシンマカオ
    ⑥ナムラクレア
    ⑮ルガル
    ⑩ラッキースワイネス
    (当日のオッズで前後)。
    → 単系は1〜2頭固定+
    2〜3列目に中穴
    が基本線だ。

  • 活用:4〜6番人気は“相手本線”
    該当=
    ⑤カンチェンジュンガ
    ⑧ペアポルックス
    ⑭カピリナ
    ⑫ヤマニンアルリフラ

    → 3連単は2列目・3列目の厚みで
    回収を押し上げる。

  • 活用:7〜9番人気は“ヒモ厚め”
    該当=
    ②ヨシノイースター
    ①ピューロマジック(単騎なら加点)
    ⑦サトノレーヴ(内差しで早仕掛けなら)

    → 枠・隊列がハマる日に
    3列目厚めで妙味を拾う。

  • 消し条件:
    10番人気以下の“頭固定”は原則NG
    該当注意=
    ⑨ドロップオブライト
    ⑯ウインカーネリアン
    ⑬ジューンブレア
    ③ダノンマッキンリー

    → 買うなら
    3連系3列目の点数内に限定。

  • 消し条件:
    人気上位でも
    “外枠+外々ロス+追込一辺倒”は
    頭を落とす

    該当注意=
    ⑮ルガル(外被される並び)
    ⑦サトノレーヴ(待ち過ぎ)

    馬連・3連系の軸でヘッジ、
    単一点は避ける。

  • 活用:人気と枠・脚質を噛み合わせる
    内先行/内から早め進出の人気馬=
    ④⑪⑥順当想定の主芯
    人気サイドでも外先行(⑮)は
    “相手寄り”に落として
    全体の期待値を守る。

【前走レース別成績】

過去10年のスプリンターズステークスに出走した馬を、前走の格(クラス)別に成績を集計してみた。

※右にスクロール可能

前走

レース

勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
G1 8.0% 16.0% 20.0% 2 2 1 20
G2 10.0% 18.6% 25.7% 7 6 5 52
G3 2.2% 6.7% 13.3% 1 2 3 39

リス

テッド

0.0% 0.0% 10.0% 0 0 1 9
オープン 0.0% 0.0% 0.0% 0 0 0 6

3勝

クラス

以下

0.0% 0.0% 0.0% 0 0 0 4

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消去法まとめ
  • 活用:前走G2(実質セントウルS組)が主力。
    勝率・連対率・複勝率すべて最上位帯。
    想定該当=
    ルガル、カンチェンジュンガ、
    トウシンマカオ、ナムラクレア、
    ダノンマッキンリー、ママコチャ。

  • 活用:前走G1直行は数は少ないが勝ち切りまで届く地力帯。
    仕上がりが良いなら頭まで。
    想定該当=サトノレーヴ、
    ラッキースワイネス。

  • 活用:前走G3は“相手本線・頭は薄め”の扱い。
    内枠や馬場の援護があると3着内が増える。
    想定該当=
    カピリナ、ヤマニンアルリフラ、
    ピューロマジック、ペアポルックス、
    ドロップオブライト。

  • 活用:リステッドは“押さえの押さえ”。
    3着ヒット狙いに薄く使う程度。
    想定該当=ジューンブレア、
    ヨシノイースター、
    ウインカーネリアン(ローテ想定次第)。

  • 消し条件:前走がオープン特別以下、
    またはリステッドで
    強い時計裏付けが無い
    短縮ローテは原則消し。
    想定該当=該当薄(OP直行想定なし)
    L直行は上の3頭を“3着まで”に制限。

  • 消し条件:前走G3で4角10番手以降からの差し遅れ型は中山1200で届きにくい。
    当日の馬場が高速ならさらに割引。
    想定該当=ドロップオブライト、
    ピューロマジック(差し運びだと割引)、
    ペアポルックス(外々を回す形は割引)。

  • 消し条件:前走G1直行でも追い切りが軽すぎて心拍を上げ切れていない“休み明け一叩き必要”のパターンは頭固定にしない。
    想定該当=サトノレーヴ、
    ラッキースワイネス
    (輸送+馬場適応まで含めて様子見)。

  • 活用:前走G2で先行して上がりも上位の“先行持続型”はこのコースと相性が良い。
    想定該当=ルガル、トウシンマカオ。

  • 活用:前走G2で差し→
    中山では早め進出に切り替えられる“脚質柔軟”は信頼度が上がる。
    想定該当=
    ナムラクレア、ママコチャ。

  • 活用:前走G3勝ち上がりでも
    “内枠+前受け”が取れる機動力なら評価を一段引き上げる。
    想定該当=ヤマニンアルリフラ、
    カピリナ。

【前走着順別成績】

過去10年の前走での着順別に振り分け、それぞれの勝率をまとめてみた。

※右にスクロール可能

前走

着順

勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数

勝率-

連対率

1着 12.1% 21.2% 33.3% 4 3 4 22 -9.1pp
2着 7.7% 19.2% 19.2% 2 3 0 21 -11.5pp
3着 7.1% 7.1% 14.3% 1 0 1 12 0.0pp

4~9

1.9% 5.8% 15.4% 1 2 5 44 -3.8pp

10着

以下

5.9% 11.8% 11.8% 2 2 0 30 -5.9pp

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータまとめ
  • 活用:軸は「前走1着」。勝率12.1%・複勝33.3%で頭も現実的。
    該当
    カンチェンジュンガ(前走セントウルS1着)、
    ヤマニンアルリフラ(北九州記念1着)、
    ピューロマジック(アイビスSD1着)、
    カピリナ(函館スプリントS1着)。

  • 活用:相手本線は「前走2着」。
    連対19.2%で安定。
    該当
    ママコチャ(セントウルS2着)、
    ヨシノイースター(北九州記念2着)、
    ペアポルックス(キーンランドC2着)、
    サトノレーヴ(海外G1・QEIIジュビリーS2着)。

  • 活用:前走3着は“ヒモ厚め”。
    複勝14.3%で3連系の押さえに向く。
    該当トウシンマカオ(セントウルS3着)。

  • 活用:4〜9着は“条件付き採用”。
    複勝15.4%だが頭は薄い。
    内〜中枠+先行確保なら拾う価値。
    該当
    ルガル(前走海外G1・CSP5着)ほか該当馬が入れば内枠時に重点チェック。

  • 活用:10着以下は“穴の一撃枠”。
    勝ち馬も2頭出ており無視は禁物だが、
    連対率11.8%なので点数は絞る。
    該当
    ダノンマッキンリー(海外G1・CSP13着)。

  • 消しデータ・消し条件:前走6〜9着の差し専(4角10番手以降)で当日も外々を回す想定は強く割引。
    中山1200は立ち回りが問われ、後方一気は決まりにくい(4角後方好走は例外級)。
    該当注意
    差し待機が濃いタイプ全般。

  • 消しデータ・消し条件:前走10着以下でも“地力G1級+中間攻め強め+内〜中枠+先行可”のセットが欠けるなら頭固定は避ける。
    該当注意
    ダノンマッキンリー=地力は高いが適応と位置取りチェック。

  • 消しデータ・消し条件:前走1〜2着でも、当日が外枠+外々ロス濃厚なら連対率が大きく落ちるため評価を一段下げる。
    該当注意
    カンチェンジュンガ、
    ママコチャなど人気サイドでも枠次第で強気に落とす。

  • 活用:前走G2・G3組の中でも“同距離1200で先行して上がり上位”は中山への変換が利きやすく、1〜3着シェアを取りやすい。
    該当
    カンチェンジュンガ、
    トウシンマカオ、
    ヤマニンアルリフラ、
    カピリナ。

  • 活用:前走G1直行の2着以内は地力裏付けとしてプラス。
    輸送や馬場適応がクリアなら頭候補に昇格。該当
    サトノレーヴ。

【脚質別成績】

過去10年のスプリンターズステークスの脚質別に成績を振り分け、まとめてみた。

※右にスクロール可能

脚質 勝率 連対率 複勝率 勝率-
複勝率
勝利数 2着数 3着数 着外数
逃げ 8.3% 16.7% 25.0% -16.7pp 1 1 1 9
先行 6.3% 14.1% 20.3% -14.0pp 4 5 4 51
差し 7.4% 11.8% 17.6% -10.2pp 5 3 4 56
追込 0.0% 6.3% 12.5% -12.5pp 0 1 1 14

勝ち馬の内訳イメージは「先行4・差し5・逃げ1・追込0」。

直線が短く坂が効くので“前半で位置を取れる馬”が軸になりやすいが、隊列が締まって消耗戦になると“差しの早め進出”が刺さる。

予想への活用方法と消しデータ

予想活用方法と
消しデータ
  • 活用:基本は「先行〜好位差し」を軸。
    位置を取りつつ直線で鈍らないタイプを信用。
    該当=ルガル、トウシンマカオ、
    ママコチャ、ヤマニンアルリフラ、
    カピリナ、ペアポルックス、
    ウインカーネリアン。

  • 活用:差しは“4角で仕掛けを早められる柔軟型”を評価上げ。
    溜めすぎはNG。
    該当=ナムラクレア、
    カンチェンジュンガ。

  • 活用:逃げは“単騎濃厚+内〜中枠+平均〜やや速め”で残り目を拾う。
    波乱演出のスイッチとして有効。
    該当=ピューロマジック(ハナ候補)、
    ジューンブレア(ハナ~番手可)。

  • 活用:追込は“ハイペース×内で脚を溜めて4角外→坂で一段伸びる”の再現性が低い。
    3連系の押さえに絞る。
    該当=サトノレーヴ、
    ダノンマッキンリー、
    ドロップオブライト。

  • 消し条件:追込一辺倒で4角10番手以下想定は原則大幅割引。
    前半で置かれて外々を回す形は届きにくい。
    注意=
    サトノレーヴ、
    ダノンマッキンリー、
    ドロップオブライト。

  • 消し条件:先行型でも外枠で外々を回す見込みなら信頼度低下。
    内〜中を取れるかが生命線。
    注意=ウインカーネリアン、
    ヤマニンアルリフラ、カピリナ、
    ペアポルックス。

  • 消し条件:逃げ想定でも同型多数で隊列が崩れるなら頭固定は危険。
    番手差しに切り替えられないタイプは特に割引。
    注意=ピューロマジック、
    ジューンブレア。

  • 活用:先行勢の中で“下りで脚を使いすぎないで4角2〜5番手”が理想。
    坂でギアをもう一枚出せる馬を上。
    該当=ルガル、トウシンマカオ、
    ママコチャ。

  • 活用:差し勢は“中枠以内×早めのポジション取り”で期待値上昇。
    枠が内〜中に振れたら強気加点。
    該当=ナムラクレア、カンチェンジュンガ、
    サトノレーヴ(ポジション修正が利けば)。

【枠順別成績】

過去10年のスプリンターズステークスでどの枠に入った馬がどれだけの結果を挙げているかを成績でまとめてみた。

※右にスクロール可能

枠順 勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
1枠 10.0% 20.0% 40.0% 2 2 4 12
2枠 5.0% 15.0% 20.0% 1 2 1 16
3枠 5.0% 5.0% 25.0% 1 0 4 15
4枠 15.0% 25.0% 25.0% 3 2 0 15
5枠 5.3% 15.8% 15.8% 1 2 0 16
6枠 0.0% 5.0% 5.0% 0 1 0 19
7枠 10.0% 10.0% 10.0% 2 0 0 18
8枠 0.0% 5.0% 10.0% 0 1 1 18

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 活用:1枠は強化
    内ラチ沿いでロスが少ない先行はこの舞台の王道だ。
    ピューロマジックは最内で単騎なら“逃げ切りルート”が現実的。
    被せられる並びなら頭固定は避け、2〜3列目に落として総流しの頭数を増やす選択肢も持つ。
    ヨシノイースターは内で息を入れられれば3連系の押さえが効く。

  • 活用:2枠は安定枠
    好位〜中団で機動できるなら評価を一段上げる。
    ママコチャは内先行の理想形が描きやすく、叩き良化が進んでいれば連対圏。
    ダノンマッキンリーは内で流れに乗れれば直線の切れが生きる。

  • 活用:3枠は複勝率が高い“巧者枠”
    カンチェンジュンガは早め進出の自由度が増し、勝ち筋が太くなる。
    ナムラクレアも待ち過ぎず動ける配置で、三列目の柱として信頼度が上がる。

  • 活用:4枠は勝率トップ帯
    隊列と進路の両立がしやすい。
    サトノレーヴは内で脚を溜めやすくなり、差し届く再現性が上がる。
    ペアポルックスはロス最小で好位に付けられるぶん、一撃の確率が増す。

  • 活用:5枠は中立
    外に振れるほどロスが増えるなかで、真ん中は“可もなく不可もなく”。
    ラッキースワイネスは輸送・右回り適応が見えれば、この枠なら前受けも効く。
    ドロップオブライトは道中で一列前を取れた時だけ評価を上げる。

  • 消し条件:6枠は率が下がる枠
    外々を回す先行は信頼度が落ちる。
    トウシンマカオは内へ収められるかが生命線。
    外に張り付くなら“頭固定NG・相手評価”。
    ヤマニンアルリフラはスタートで内へ切り込めないと粘り切りが難しい。

  • 消し条件:7枠は“勝ちは出るが打率低め”
    外から被されると設計が崩れる。
    カピリナは発馬で内に入れないと一気に苦しくなる。
    ジューンブレアは出遅れ厳禁、先行確保が見えない限りは評価を落とす。

  • 消し条件:8枠は総じて不利
    外々ロス+直線短いで“届かず”が増える。
    ルガルは地力と先行力でカバーできるが、頭一点に固執せず馬連・3連系主軸にしてヘッジを入れるのが安全。
    ウインカーネリアンは年齢面も踏まえ“外先行で同型多数”なら大幅割引。

  • 活用:内を引いた差しは“早め進出”で期待値上昇
    ナムラクレア(3枠)/サトノレーヴ(4枠)は内からの機動で2列目へ取り付ける分、連対・複勝の土台が固い。

  • 活用:内で先行できる4歳勢は強化
    ペアポルックス(4枠)は内で脚を溜めて直線のL2で踏ん張る絵が描きやすい。

  • 消し条件:外枠+追込一辺倒は原則圧縮。
    サトノレーヴでさえ外に張り付く形は届きづらい。
    ダノンマッキンリーも内で我慢→直線勝負が崩れるなら評価を下げる(今回は2枠でその懸念は薄い)。

  • 活用:“内の逃げ・先行が主導権”の並びになったので、展開読みは1〜4枠の前受け>6〜8枠の外先行
    買い目は内先行を厚く、外先行は3着寄せで配分するとブレにくい。

【馬場ごとのデータ】

過去10年のスプリンターズステークスでの馬場状態ごとに結果がどうなったかをまとめてみた。

※右にスクロール可能

馬場

状態

先行馬の
複勝率
差し馬の
複勝率
1~3番人気の
勝率

4番人気以下の
勝率

平均走破
タイム
約28% 約19% 約78%(7/9) 約22%(2/9) 1:07.6前後
稍重 約25% 約20% 100%(1/1) 0%(0/1) 1:08.3前後
約23% 約22%
不良 約22% 約23%

予想活用方法と消しデータ

活用方法と消しデータ
  • 良→基本は先行優位
    内〜中枠でロスなく運べる先行〜好位差しを軸にする。
    該当=ルガル、トウシンマカオ、
    ママコチャ、ヤマニンアルリフラ、
    カピリナ、ペアポルックス、
    ウインカーネリアン、ピューロマジック

  • 良→差しは“早め進出”が条件
    4角で2〜5番手へ取り付ける柔軟型を加点。
    該当=ナムラクレア、カンチェンジュンガ

  • 良→人気の信頼度は高め(1〜3番人気勝率が約78%)。
    頭の軸は人気サイドから組み、穴は内寄りの立ち回り型に限定する。
    該当=ルガル、トウシンマカオ中心、
    穴でジューンブレア、ヨシノイースター、
    ペアポルックス
    の内枠シナリオ。

  • 稍重→先行の押し切りと“パワー型差し”が両立
    時計がかかるぶん、直千型の純スピード一点張りは割引。
    該当=先行でルガル、トウシンマカオ、
    ママコチャ
    、差しでナムラクレア、
    カンチェンジュンガ

  • 稍重→直線短い×道悪での減速があるため、“外々差し一気”は成功率が下がる。
    該当注意=サトノレーヴ、
    ダノンマッキンリー、
    ドロップオブライト
    は位置取り修正が利くかを確認。

  • 重・不良想定(補完)→
    先行優勢は弱まるが“前半で位置”は依然として重要
    内ラチ沿いの良い所を通せるかが鍵。
    該当=先行のルガル、トウシンマカオ
    器用差しのナムラクレアを上位固定。

  • 消し条件(共通)→
    外枠+外々ロス+追込一辺倒は原則大幅割引。
    該当注意=サトノレーヴ、
    ダノンマッキンリー、ドロップオブライト

  • 消し条件(共通)→
    同型多数でハナ激化なら逃げ一本型の“頭固定”は危険。
    該当注意=
    ピューロマジック(単騎なら押し切り残しまで)。

  • 消し条件(共通)→
    良で“外差し頼み”は過小評価のままで良い。
    買うなら
    内〜中枠に入って隊列修正が見込める時だけ

    該当=差し専各馬。

  • 活用の肝→
    当週の含水率と内外の伸びを前日までにチェックして、上の“馬場×脚質”の優先度をそのまま買い目配分に落とす。
    良のままなら「先行:差し ≒ 6:4」、稍重寄りなら「5:5」へ寄せる。

【配当傾向と配当バランス指数】

過去10年の馬券の払い戻しと、3連単と単勝の差を指数化してどれだけ荒れやすいかを数値から考えてみた。

※右にスクロール可能

年度 3連単 3連複 馬単 馬連 単勝
2024 299,070円 36,810円 39,400円 15,840円 2,850円
2023 17,140円 2,310円 5,190円 3,260円 490円
2022 468,950円 50,590円 36,640円 15,340円 2,030円
2021 38,610円 9,050円 1,910円 890円 530円
2020 22,540円 10,430円 790円 530円 220円
2019 6,080円 1,070円 2,040円 1,260円 290円
2018 209,620円 65,370円 5,260円 4,140円 280円
2017 31,850円 7,650円 2,890円 1,760円 320円
2016 180,060円 42,230円 8,240円 4,490円 920円
2015 106,170円 23,020円 9,090円 5,550円 440円
年度 配当バランス指数
((3連単÷単勝配当)×100)
2024 10,493.7
2023 3,498.0
2022 23,101.0
2021 7,284.9
2020 10,245.5
2019 2,096.6
2018 74,864.3
2017 9,953.1
2016 19,571.7
2015 24,129.5

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 低指数年型(例:2019=2,096・2023=3,498)→
    「人気上位がそのまま3頭に絡む」前提で点数を絞る。
    軸は先行〜好位差しの人気サイド。
    該当想定=ルガル、トウシンマカオ、
    ママコチャ、ナムラクレア。
    消し条件=この前提で“外枠+追込専+位置取り修正が利かない”タイプは3連単の相手から縮小。
    注意=サトノレーヴ、ダノンマッキンリー、
    ドロップオブライト。

  • 中指数年型(1万前後:2020=10,245・2024=10,494・2017=9,953)→
    “本線は人気サイド+1頭だけ妙味馬”。
    買い方は3連単フォーメーション「人気人気—人気人気—妙味」の列で厚薄を付ける。
    妙味の鍵は内〜中枠の立ち回り。
    該当=ヤマニンアルリフラ、カピリナ、
    ペアポルックス、ウインカーネリアン。
    消し条件=外々を回す先行は評価を落とす(外枠を引いたペアポルックスやカピリナは点数内で薄め)。

  • 高指数年型(2万超:2015=24,129・2016=19,572・2022=23,101・極端に高い2018=74,864)→
    “3連単が単勝に対して膨張”。
    前半が締まる、もしくは馬場悪化・風向きで隊列が崩れると発生しやすい。
    買い方は【人気1頭+中穴2頭】または【中穴3頭】のシナリオを両持ち。
    該当=差しの早仕掛けに振れるナムラクレア/カンチェンジュンガ、
    中穴先行のヤマニンアルリフラ/カピリナ、
    単騎ハナで粘るピューロマジック。
    消し条件=“人気1頭頭固定”に固執したまま手広く流すのは逆効果(点数の割に指数が取りにくい)。

  • 馬場別の合わせ技→
    2018(稍重)・2022(良でもラップ崩壊)に高指数が出た。
    道悪や強風、同型が多い日は“前が止まる年型”に寄りやすい。
    そうなったら差しのナムラクレア/カンチェンジュンガを頭まで引き上げ、
    先行のピューロマジックは「単騎確約なら残り目、
    同型密集なら思い切って評価下げ」で振り切る。

  • 良馬場で内有利が濃い週は低〜中指数寄りになりやすい。
    基本線はルガル、トウシンマカオ、
    ママコチャを本線に据え、
    相手にヤマニンアルリフラ/カピリナ/
    ペアポルックスの“内で我慢→坂で一脚”を足す。
    消し条件=良で外枠の追込一辺倒は点数圧縮。
    サトノレーヴ、ダノンマッキンリー、
    ドロップオブライトは“内かつポジション修正”が見えた時だけ拾う。

  • 実運用の配分指針→
    前日までに馬場・含水率・風を確認し、
    指数レンジを仮決め。
    低指数想定なら「3連単の総点数を抑えて厚く」。
    高指数想定なら「3連単は中穴絡みの列を厚く、馬連・馬単は手広く」。
    人気サイド軸=ルガル/トウシンマカオ、
    波乱軸=ナムラクレア/
    カンチェンジュンガ/ピューロマジックの二刀流で分ける。

【性齢別成績】

過去10年のスプリンターズステークスの性別・年齢別の成績をまとめてみた。

※右にスクロール可能

性別 勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
牡馬 7.1% 13.1% 17.2% 7 6 4 82
牝馬 5.2% 12.1% 22.4% 3 4 6 45
騙馬 0.0% 0.0% 0.0% 0 0 0 2
年齢 勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
4歳 11.8% 20.6% 32.4% 4 3 4 23
5歳 4.3% 12.8% 17.0% 2 4 2 39
6歳 6.7% 6.7% 13.3% 2 0 2 26
7歳 3.6% 7.1% 10.7% 1 1 1 25
8歳 0.0% 0.0% 0.0% 0 0 0 (出走は少数・馬券圏内なし)

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 軸は4歳
    複勝率32.4%で頭数も揃う。
    4歳牝馬は特に買い材料が多い。
    該当=カピリナ(牝4)/
    ピューロマジック(牝4)/
    ジューンブレア(牝4)/
    ヤマニンアルリフラ(牡4)/
    ペアポルックス(牡4)/
    ダノンマッキンリー(牡4)

  • 牝馬全体の複勝率が牡馬より高い
    中でも4歳牝馬は強調。
    人気とのバランスで軸or相手本線に据える。
    該当=カピリナ/ピューロマジック/
    ジューンブレア/ナムラクレア(牝6)/
    ママコチャ(牝6)/
    ドロップオブライト(牝6)

  • 5歳は相手本線
    勝率4.3%だが連対12.8%で安定。
    近走G2実績込みで“勝ち切り”まで押し上げられる。
    該当=ルガル(牡5)/
    カンチェンジュンガ(牡5)

  • 6歳は取捨をシビアに
    勝率6.7%・複勝13.3%で“相手厚め”。
    該当=サトノレーヴ(牡6)/
    トウシンマカオ(牡6)/
    ナムラクレア(牝6)/ママコチャ(牝6)/
    ドロップオブライト(牝6)

  • 7歳は基本割引(3.6-7.1-10.7)。
    買うなら“内目×先行 or 早仕掛け差し”などコース適性の裏付けが必要。
    該当=ヨシノイースター(牡7)

  • 8歳は強く割引(過去10年で馬券圏内なし)。該当=
    ウインカーネリアン(牡8)は展開利+枠利が揃わない限り“頭固定NG・3連系の押さえまで”。

  • 騙馬はデータ上マイナス(過去10年で3着内ゼロ)。
    ただし海外G1級の地力で覆す可能性はある。該当=ラッキースワイネス(せん7)は“輸送・右回り・中山適応”を上積みできる追い切りと枠が見えた時だけ評価を上げる。

  • 実運用の順番は「4歳>(牝馬全般)>5歳>6歳>7歳>8歳・騙馬」。
    人気と枠・脚質テーブルを重ね、
    4歳牝馬+5歳実績馬の“二段軸”で隊列シナリオを組むとぶれにくい。

【所属別成績と成績比率】

過去10年のスプリンターズステークスにおける、関東馬(美浦所属)と関西馬(栗東所属)の成績をまとめて、どちらが優勢かに関してもわかるようにしてみた。

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所属 勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
関西馬 5.0% 10.9% 16.8% 6 7 7 99
関東馬 11.4% 20.0% 28.6% 4 3 3 25
指標 比率
(関西馬 ÷
関東馬)
関西馬 関東馬
勝率 0.44 5.0% 11.4%
連対率 0.55 10.9% 20.0%
複勝率 0.59 16.8% 28.6%

予想への活用方法と消しデータ

活用方法
消しデータまとめ
  • “率”は関東>関西だが、頭数は関西が圧倒的というのが実像だ。
    買い方は「関西の量×関東の率」の掛け算で組む。
    人気サイドの関西=ルガル/ママコチャ/
    ナムラクレア/カンチェンジュンガ

    本線に置きつつ、率の裏付けがある
    関東=トウシンマカオ/サトノレーヴ/
    カピリナ/ウインカーネリアン
    を“芯か相手本線”に混ぜる。

  • 低〜中荒れ想定(枠順が内に寄り、良馬場で先行有利が濃い週)なら、
    関西の先行勢から頭を作り、
    関東は内で溜め→早仕掛けが描けるタイプ(トウシンマカオ/カピリナ)を厚めに。

  • 波乱寄り想定(道悪や風で隊列が崩れそう)では、
    率で勝る関東差しサトノレーヴ/
    トウシンマカオ
    を頭候補まで引き上げ、
    相手は関西の機動力型(ヤマニンアルリフラ/カピリナ
    [関東だが機動力型の例外枠としてキープ]/ペアポルックス
    )で広げる。

  • 消し条件(圧縮):関東優位の“率”に過信は禁物だ。
    関東の人気薄・追込専で「外枠+外々ロス」見込みは原則削るサトノレーヴは内・隊列修正が見えた時だけ評価維持)。
    関西の高齢先行で外枠も削り対象(ウインカーネリアンは8歳で“頭固定NG”、3連系の押さえまで)。

  • 例外処理:ラッキースワイネス(海外)は所属比率の枠外だ。
    輸送・右回り・中山適応が見えてから評価を決める。

【血統別傾向成績】

過去10年のスプリンターズステークスにおける主な父系統別の成績をまとめてみた。

※右にスクロール可能

血統傾向(父系) 勝利数 連対数 複勝数 特記事項

ミスタープロスペクター系

(キングマンボ/

ゴーンウエスト/

フォーティナイナー等)

5 9 12

10年で最も強い母集団。

中山1200のスピード×パワーに直結。

該当例=ロードカナロア、ドゥラメンテ、

レイヴンズパス、アドマイヤムーン、

ロードカナロア系

(カナロア自身・その産駒)。

サンデーサイレンス直系

(ディープ、

ダイワメジャー、

ハーツ系など)

2 5 11

数は出るが「差し一辺倒」だと

取りこぼしが増える。

位置を取れるSS系

好走しやすい。

プリンスリーギフト/

テスコボーイ系

(サクラバクシンオー→

ビッグアーサー、

ショウナンカンプ等)

0 2 2

テンの速さで

押し切る設計がハマると上位。

単騎~内目なら怖い。

ハナ激化だと脆い面。

ダンチヒ系

(グリーンデザート/

デインヒル、

Dark Angel など)

0 1 1

欧州スプリント色。

時計や風で前潰れの年に浮上。

母父で入るケースも多い。

ロベルト系

(モーリス、

スクリーンヒーロー系)

1 1 1

パワーと持続。

やや消耗戦・力馬場寄りで真価。

機動力を伴うと強い。

サドラーズウェルズ系

(Kitten’s Joyなど)

1 1 1

レースが締まり直線での

“ひと踏ん張り”が問われる年に嵌る。

母方の米スピード補完が鍵。

Deputy Minister系

(クロフネなど)

1 1 1

米国型スピード×底力

年に一発。

先行~好位で

運べるかが分岐。

Storm Cat系

(Giant’s Causeway/

Henny Hughes 由来など)

0 0 1

父系としてはヒット少なめ。

母系に入ると

加速性能の底上げに寄与しやすい。

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 活用:ミスプロ系を軸に置くのが基本線。
    先行~好位でロスなく運べるなら頭まで届く。
    該当=ルガル(ドゥラメンテ)/
    サトノレーヴ(ロードカナロア)/
    カピリナ(ダンカーク=U.S.ミスプロ)/
    ジューンブレア(American Pharoah=U.S.ミスプロ)/
    ヨシノイースター(ルーラーシップ=キングマンボ)

  • 活用:SS直系は“位置取りの巧さ”が必須
    好位差し~早め進出で持続できるタイプを上。
    該当=ナムラクレア(ミッキーアイル)/
    ヤマニンアルリフラ(イスラボニータ)/
    ペアポルックス(キンシャサノキセキ)/
    ドロップオブライト(トーセンラー)

  • 活用:バクシンオー系(プリンスリーギフト)単騎か同型薄の内目で強気。
    該当=トウシンマカオ/
    カンチェンジュンガ

    ハナ激化なら“番手差し”へ切替できるかを確認。

  • 活用:ロベルト系は馬場が少しタフ or ペースが締まるほど良い。
    該当=ダノンマッキンリー(モーリス)/
    ウインカーネリアン(スクリーンヒーロー)

  • 活用:Storm Cat/デインヒル系の要素は“父ではなく母系に入っている”と伸びやすい。
    ルガル(母父New Approachの下にStorm Cat)ナムラクレア(母系にStorm Cat)のような“米欧スピードのスパイス”は加点。

  • 活用:オセアニア系(Sir Tristram 系)はここ10年の父系ヒットなしだが、
    ラッキースワイネス(Sweynesse)は地力で例外を作れる存在。
    輸送・右回り・中山適応の追い切りと枠が揃えば強気に拾う。

  • 消し条件:SS直系の“後方待機一辺倒”+外枠+外々ロスは大幅割引。
    該当注意=ドロップオブライト

  • 消し条件:バクシンオー系の逃げ専同型多数+外枠は“頭固定”を避ける。
    該当注意=ピューロマジック(父アジアエクスプレス=Storm Cat系で速いが、同型密集だと脆い)
    トウシンマカオ/カンチェンジュンガも枠次第で抑えへ。

  • 消し条件:ミスプロ系でも差し専で大外ぶん回しは割引。
    サトノレーヴは内~中で機動できる想定なら評価維持、外ぶん回し濃厚なら点数を絞る。

  • 消し条件:ロベルト系の外枠先行で外々ロスは信頼度低下。
    該当注意=ウインカーネリアン/ダノンマッキンリー

【リピータースコア】

過去10年のリピータースコアをまとめた。

リピータースコア
詳細
  • 配点=1着=5pt、2着=3pt、3着=2pt
    連覇ボーナス+2pt、連続年で馬券内なら+1pt。

  • 期間=2015–2024における当レースの結果のみ(他レースは加点しない)。

  • 複数年で馬券内に入った“真のリピーター”は3頭(レッドファルクス/ダノンスマッシュ/ナムラクレア)。
    のべ30枠中6枠=20%を占めた(各2回ずつ)。

  • 連覇はこの10年でレッドファルクスのみ(2016→2017)。

  • 前年2着の翌年0/7で馬券内ゼロ(サクラゴスペル、レッツゴードンキ、ラブカンプー、モズスーパーフレア、ダノンスマッシュ、ウインマーベル、マッドクール)。=“準優勝の翌年リベンジ”はデータ上は壁が厚い。

※右にスクロール可能

馬名

当レース

出走年と着順

リピーター

スコア

注記

レッド

ファルクス

2016=1着、

2017=1着

13

2年連続V(5+5+連覇2+連続1)。

この10年の唯一の連覇例。

ダノン

スマッシュ

2019=3着、

2020=2着、

2021=6着

6

2年連続馬券内(2+3+連続1)。

翌年は6着で外す。

ナムラ

クレア

2022=5着、

2023=3着、

2024=3着

5

2年連続で3着(2+2+連続1)。

“堅実に3着圏”の典型。

ママ

コチャ

2023=1着、

2024=4着

5

勝ち→翌年掲示板。

勝ち戻しの連覇例は前述ファルクスのみ。

ルガル 2024=1着 5

今年は2度目の参戦になる。

連覇は極めて稀という前提で扱う。

トウシン

マカオ

2024=2着 3

“前年2着翌年”は

統計的に不振ゾーン(上のサマリー参照)。

ウイン

マーベル

2022=2着、

2024=5着

3

2年目以降は取りこぼし増。

“2着→翌年”のサンプル群に該当。

サトノ

レーヴ

2024=7着 0

今年が2回目。

“位置取り修正が利けば”の再挑戦枠。

予想への活用方法と消しデータ

予想の活用法
消しデータまとめ
  • 活用:“連覇”は基本出ないとみて、ルガルは頭固定しすぎない。
    相手本線の軸には良い(先行×内なら素直に信用)。

  • 活用:“同一年連続の馬券内”があるタイプは紐で厚め
    ナムラクレア(2年連続3着)は“今年も3着圏”の設計が合理的。
    相手厚め・頭薄め。

  • 活用:“2年続けて馬券内”のパターンは、もう1頭=ダノンスマッシュ型(2019→2020)。
    今年の“その役”候補はトウシンマカオではなく、ルガル or ナムラクレア側が実績的に近い。

  • 消し条件:“前年2着→翌年”は0/7で馬券内ゼロ
    トウシンマカオは人気でも頭固定・厚点数は避け、内枠での相手評価に留めるのがデータに忠実だ。

  • 消し条件:“前年勝ち→翌年も勝ち”レッドファルクスのみ
    ルガル単系一点勝負は避け、馬連・3連系でヘッジを入れておく。

  • 活用:“当レース経験1回で掲示板外→翌年巻き返し”は、隊列と枠で十分起こる。
    サトノレーヴ
    内〜中枠×中団前
    の運びが見えるなら相手に復帰。

  • 活用:“初出走組”は経験値が無いぶん、枠と脚質で補正
    内×先行=カピリナ/ヤマニンアルリフラ/
    ペアポルックス/ピューロマジック
    中指数型の年に厚め、
    差しのナムラクレア/カンチェンジュンガで“高指数型”に振れる年を拾う。

  • 例外注意:ラッキースワイネスは“所属外・海外G1王者”の特殊枠。
    右回り×中山適応×輸送が見えた時だけ頭候補まで引き上げる。

傾向まとめ

これで過去傾向に関してはすべて紹介したことになる。

どうしてもボリュームがあるので、おさらいがてら傾向を一言でまとめたものを貼っておくので再確認してみてくれ。

スプリンターズステークスの
傾向まとめ
  • 人気別成績
    上位人気が勝ち切りやすい。
    穴は三列目で拾うのが現実的だ。

  • 前走レース別成績
    前走G2(セントウルS組)が主力。
    G1直行は数は少ないが頭まで、
    G3以下は相手までだ。

  • 前走着順別成績
    前走1着が頭最有力、
    2着が相手本線。
    4〜9着は条件付き、
    10着以下は穴の一撃どまりだ。

  • 脚質別成績
    先行>差し。
    理想は4角2〜5番手、
    追込の一撃は稀だ。

  • 馬場ごとのデータ
    良なら内先行が堅実、
    渋れば内差しの早仕掛けが浮く。

  • 配当傾向
    低〜中指数の年が多いが、
    流れが締まると
    3連単は一気に膨らむ。

  • 性齡別データ
    4歳が最優秀、
    牝馬は複勝率が高め。
    7歳以上は割引、
    8歳は連対なしだ。

  • 関西関東の勝率成績
    頭数は関西、率は関東。
    買い方は“量の関西×率の関東”だ。

  • 血統傾向
    ミスプロ系を軸に、
    位置を取れるサンデー直系が相手。
    バクシンオー系は単騎時に怖い。

  • リピータースコア
    連覇は稀、
    前年2着の翌年は苦戦傾向。
    同舞台経験は堅実に効く
    (ナムラクレア型)。

基本的な予想の活用方法に関してはこれで完璧。

ただこれだけだとそれぞれのデータが独立していて、全部の傾向をあわせて考えたときに今回の登録馬の中で結局どの馬が有利なのか不利なのかがわからないだろう。

そこでさらにここから過去傾向や消しデータを用いて、データ的にどの馬が有利なのかをランキング化していくことにする。

過去傾向・消しデータが影響しそうな馬ランキング

ここまでまとめてきたい過去傾向や消しデータを利用して、登録馬の中で特にデータ上有利な馬をランキング化してみた。

以下の表に、2025年スプリンターズステークスの登録馬全頭を各評価項目ごとに「◎ (+3点)」「○ (+2点)」「△ (+1点)」「– (0点)」「✕ (-1点)」で採点し、総合得点の高い順に並べた【評価テーブル】を示す。

また、テーブル後には今回予想で重視したポイントの優先順位とバランスについて解説する。

各項目のまとめ
  • 人気 – 人気別成績(想定人気を考慮)

  • 前走R – 前走レース別成績(臨戦過程のレース傾向)

  • 前走着 – 前走着順別成績(直前の着順傾向)

  • 脚質 – 脚質別成績(展開適性)

  • 枠順 – 枠順別成績(枠順確定後の有利不利)
  • 馬場 – 馬場適性(想定馬場への適性)

  • 配当 – 配当傾向(想定人気に絡む期待値)

  • 性齢 – 性齢データ(全馬3歳牡馬につき横並び)

  • 所属 – 関西・関東所属(調教拠点の傾向)

  • 血統 – 血統傾向(父系中心の分析)

  • リピータ – リピータースコア(該当なしのため全馬横並び)

※右にスクロール可能

馬名 合計点数 人気別成績 前走レース別成績 前走着順別成績 脚質別成績 枠順成績 馬場ごとのデータ 配当傾向 性齡別データ 関西関東の勝率成績 血統傾向 リピータースコア
ママコチャ 29.6
ナムラクレア 28.1
カンチェンジュンガ 26.3
カピリナ 25.5
ピューロマジック 25.0
ペアポルックス 24.7
トウシンマカオ 24.0
ヤマニンアルリフラ 23.8
ルガル 21.5
サトノレーヴ 20.5
ヨシノイースター 20.3
ダノンマッキンリー 16.1
ラッキースワイネス 15.1
ジューンブレア 13.8
ドロップオブライト 8.8
ウインカーネリアン 4.4

見解
  1. 内の先行・好位差しの優先度が一段上がった。
    2枠ママコチャ、3枠カンチェンジュンガ、3枠ナムラクレア、4枠ペアポルックスは“ロス最小化→坂で一脚”の絵が描きやすい。
    スコア上位はこの論理そのままの顔ぶれだ。

  2. 最内の逃げは一発を秘める。
    1枠ピューロマジックは単騎気配が濃い並びなら“押し切りルート”が現実化。
    ハナが被される想定なら頭固定を避けて2・3列目に落とす。

  3. 外は地力でねじ伏せる設計に変える。
    8枠ルガルは“先行力で被されない並び”なら当然勝ち負けだが、外々のロスが増えると取りこぼしもある。
    頭一点ではなく、馬連・3連系の軸に置いて相手を厚くしてヘッジする方が回収に寄る。

  4. 6〜7枠の先行勢は出脚勝負。
    6枠トウシンマカオ、6枠ヤマニンアルリフラは“スタート直後に内へ収められるか”が生命線。
    7枠カピリナはスコア上位だが、出脚で内を取れるかで上下が大きい(出脚が決まれば一変まである)。

  5. 差しは“内からの早め進出”条件で評価維持。
    4枠サトノレーヴは差しでも内から運べる配列で、これまでより届く形が描きやすい。
    待ち過ぎNGは変わらない。

内先行のママコチャが“もっとも取りこぼしにくい軸”、ナムラクレアは“差しでも早め進出できる内目”で三列目の柱から二列目まで格上げ、カンチェンジュンガは“中枠×前走1着×G2主力”で勝ち筋が太い。

ピューロマジックは単騎なら頭まで、ペアポルックスは4枠からのロス最小がハマれば穴の一撃。

ルガルは外のリスクを馬券設計で吸収しつつ、能力分の“押し切り”も残す二段構えでいくのが妥当だ。

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