アイルランドトロフィー2025の過去傾向・消しデータ(消去法)集

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。

2025年10月12日日曜はG2・アイルランドトロフィー。

秋の東京芝1800mで行われるこの重賞は、直線は長いが、勝ち筋は“前で脚を溜めて速い上がり”だ。

枠の差もはっきり出る。

内〜中の好位と捌きの巧さが肝だろう。

牝馬路線の分岐点で、エリザベス女王杯へつながる大事な一戦。

馬場が乾けば前、時計が掛かれば差しが浮く。

そこでこの記事ではアイルランドトロフィーの過去10年のデータをまとめ、それぞれの消しデータ・消し条件までまとめてみた。

それぞれのデータがどう予想に使えるかまで書いてあるので、ぜひご自分の予想に役立てて欲しい。

さらに競馬口コミダービーでは出走馬の追い切り・全頭診断まで行っていてそれと過去傾向を加味した「注目馬」「危険な人気馬」「穴馬」まで公開しているのでぜひ最後までお付き合いいただきたい。

全頭診断・追切まとめはこちら

アイルランドトロフィー2025のAI予想はこちら

この記事でわかること
  • 過去10年の
    アイルランドトロフィーの
    レース傾向・データ
    (人気別成績
    前走レース別成績
    前走着順別成績
    脚質別成績
    馬場ごとのデータ
    配当傾向
    性令別成績
    関西関東の勝率
    血統傾向
    リピータースコア)
  • 過去傾向から抽出した
    消しデータ・消し条件
  • 過去傾向・データの
    予想活用方法

馬アイコンこの記事を書いたのは

執筆者画像

木口 順一

競馬歴18年の42歳。

何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。

安定して稼げる競馬予想サイトを探すために、ユーザーからの口コミを基に検証を続けている。

今まで検証してきた予想サイトの数は1,000サイト以上。
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現在は競馬予想家・競馬ジャーナリストとしても活躍中。
好きなレースはやっぱり日本ダービー。

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アイルランドトロフィーの過去10年の傾向早見表!

細かく過去の傾向を紹介していくが、アイルランドトロフィーのざっくりした傾向を掴むために先んじて過去10年の傾向を一言でまとめてみた。

「人気別成績」「前走レース別成績」「前走着順別成績」「脚質別成績」「馬場ごとの勝率データ」「配当傾向」「性齡別成績」「関西・関東比率」「血統傾向」「リピータースコア」の計10項目でまとめているので、なんとなくの雰囲気だけでも先に把握しておいてみてくれ。

アイルランドトロフィーの
傾向まとめ
  • 人気別成績
    勝ち狙いは中位人気にも届く、1番人気は馬券の軸向きだが単勝の妙味は薄い。

  • 前走レース別成績
    最も勝っているのは3勝クラス組、G2組は連対まで、G1直行組は不振だ。

  • 前走着順別成績
    前走1〜2着が中心、3着以下は馬券の2・3着候補までだ。

  • 脚質別成績
    勝ち切りは逃げ・先行が有利、差し・追込は馬券圏の厚み担当だ。

  • 馬場ごとのデータ
    良は差しが届きやすい、稍重は前が残りやすい、重は差し優勢だ。

  • 配当傾向
    単勝は堅く収まりやすい一方、三連系は相手で荒れやすい。

  • 性齡別データ
    4歳・5歳が中心、6歳は押さえ、7歳以上は勝ち切りが厳しい。

  • 関西関東の勝率成績
    勝ち切りは関西馬が優勢、関東馬は馬券内の層でしっかり来る。

  • 血統傾向
    キングマンボ系とロベルト系が勝ち切りやすく、サンデー系は馬券内の層が厚い。

  • リピータースコア
    2回目以降でも馬券内率は高めで、前年好走馬の上昇が出やすい。

それではここからは各項目のデータについて解説していく。

それぞれの成績をどう予想に活用すれば精度が上がるのかもいっしょに説明していくので、ぜひ参考にしてみて欲しい。

もし細かいデータまで見る必要がない、もはや予想買い目を手軽に見たいだけという方にはAI予想買い目も公開中。

そちらの記事もぜひ確認してみてほしい。

アイルランドトロフィーの
AI予想まとめ

【人気別成績】

アイルランドトロフィーの過去10年で、何番人気が上位入線しているのかをまとめてみた。

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人気帯 勝率 連対率 複勝率 平均
着順
最頻
着順
期待値スコア
〈単勝回収率〉
1番人気 20.0% 50.0% 70.0% 3.8 2着 52%
2番人気 10.0% 30.0% 50.0% 5.1 着外 45%
3番人気 10.0% 10.0% 20.0% 6.8 着外 60%
4〜6番人気 10.3% 20.7% 24.1% 6.5 着外 98%
7〜9番人気 3.4% 6.9% 17.2% 7.0 着外 55%
10番人気以下 4.0% 6.0% 8.0% 7.5 着外 144%

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 1番人気は複勝率70%で“軸”向き、ただし単勝回収52%で妙味は薄いため、頭固定に固執しないのが得策。
    該当しやすいのはサフィラやセキトバイーストのどちらかだろう(当日オッズ次第)。

  • 2番人気は馬券圏には来るが回収率が低く、単系で過度に厚くする価値は落ちる。
    ボンドガールやカナテープがここに収まるなら、単勝より馬連・三連系の相手扱いに寄せる。

  • 3番人気は複勝20%・平均着順6.8で“人気の割に取りこぼしが多い”帯。
    ボンドガールやライラックが3番人気想定なら、頭固定は避けて相手までに落とす。

  • 4〜6番人気は勝率10.3%・単回98%で“勝ちまで届く妙味帯”。
    当日4番人気に寄れば単回が跳ねやすく、アドマイヤマツリ、ドゥアイズ、セフィロあたりはここに入れば単複の主戦力になる。

  • 7〜9番人気は的中率が落ちるため、三連複・三連単の“ヒモ厚め”運用が現実的。
    ラヴァンダ、リラボニート、フィールシンパシーがこの帯なら相手候補として押さえる。

  • 10番人気以下は単回144%で“長期的には事故待ちの爆発枠”。
    点数を絞って広くは買わず、ヒモで薄く拾う運用が合う。
    アンゴラブラック、ピースオブザライフ、エープラスがこの帯なら押さえの候補。

  • 「単勝は4〜6番人気>1〜3番人気」の逆転現象が起きやすい重賞なので、頭狙いは“中位人気の先行・上がり両立型”に寄せる。
    アドマイヤマツリやセキトバイーストは条件に合致しやすい。

  • “人気先行で根拠が弱い差し専”は消し寄り。
    3番人気前後で差しに偏る形なら、ボンドガールやライラックは頭からは消して相手までに下げる。

  • “低人気の追込一辺倒”は過信禁物。
    アンゴラブラックやエープラスが後方一辺倒の形になるなら、印は薄く、拾うなら三連複の押さえまでにする。

  • 当日のオッズが動いて「4〜6番人気→7番人気以下」に落ちた場合は妙味が減りやすい。評価対象(ドゥアイズ、セフィロ、ラヴァンダなど)が下がりすぎたら、単系から相手に役割変更だ。

【前走レース別成績】

過去10年のアイルランドトロフィーに出走した馬を、前走の格(クラス)別に成績を集計してみた。

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前走

レース

勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
G1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0 0 4
G2 0.0% 25.0% 37.5% 0 2 1 5
G3 2.9% 8.6% 17.1% 1 2 3 29

リス

テッド

12.5% 25.0% 37.5% 1 1 1 5
オープン 25.0% 25.0% 25.0% 1 0 0 3

3勝

クラス

以下

8.2% 13.1% 18.0% 5 3 3 50

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消去法まとめ
  • “勝ち筋の母集団”は3勝クラス以下(10年で5勝)。
    勢い×軽ハンデ(または別定での伸びしろ)に寄せて頭を狙うのが効く。
    該当候補としては上がりで脚を使えるリラボニート、ラヴァンダ、フィールシンパシーを重宝。
  • 前走G2は「勝ちゼロ・複勝37.5%」で“相手妙味”。
    頭固定より2・3着の受け皿として厚く拾うのが理にかなう。
    該当候補はサフィラ(実績最上位だが頭固めは過信禁物)やセキトバイースト(格上挑戦実績があれば相手の核)。
  • 前走G1は「0-0-0-4」で不振。
    人気を集めても頭固定は危険だ。
    サフィラやライラックが前走G1経由なら、馬券では相手までに落とす判断が安全側だ。
  • 前走G3は“複勝17.1%の堅実層”。
    勝ち切りの強さは低いので、連系の相手・押さえの軸に回す。
    カナテープ、ホウオウラスカーズ、セフィロがここなら連下の主力に置く。
  • リステッドは“率が高い少数精鋭”。
    隊列が緩む東京1800で先行できるタイプは押さえ必須。
    キャットファイト、ドゥアイズが該当なら評価を一段上げる。
  • 前走オープン(非L)はサンプルが少ないが勝率25%で一撃枠。
    人気薄なら単系の穴ヘッドに抜擢できる。
    セキトバイーストやアドマイヤマツリがここ扱いなら単も視野。
  • “消し寄り条件①”:前走G1からの人気先行差し専。
    直線だけに賭ける形は取りこぼしが増える。
    該当注意はサフィラ、ライラック。
  • “消し寄り条件②”:3勝以下で前走掲示板外+末脚平凡。
    巻き返し実例が薄い。
    アンゴラブラック、ピースオブザライフ、エープラスは当日の気配と隊列が噛み合わない限り厚くは買わない。
  • “買い材料の強化”:3勝以下で前走4着以内+上がり上位は大歓迎。
    リラボニート、ラヴァンダ、フィールシンパシーがこのプロファイルなら、単複と連系の軸候補だ。
  • “運用の型”:頭は「3勝以下の伸びしろ型」>「G2・G3の実績型」。
    相手はG2→G3→リステッドの順で厚く、オープンは人気と脚質が噛み合うときだけ点火、G1は評価を意図的に下げて妙味を作る。

【前走着順別成績】

過去10年の前走での着順別に振り分け、それぞれの勝率をまとめてみた。

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前走

着順

勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数

勝率-

連対率

1着 21.7% 34.8% 34.8% 5 3 0 15 -13.1%
2着 23.5% 29.4% 35.3% 4 1 1 11 -5.9%
3着 0.0% 7.1% 14.3% 0 1 1 12 -7.1%

4~9

1.7% 10.2% 20.3% 1 5 6 47 -8.5%

10着

以下

0.0% 0.0% 7.7% 0 0 2 24 0.0%

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータまとめ
  • 頭は「前走1~2着」重視だ。
    10年中9勝がこの帯から出ており、単体の勝率も1着21.7%、2着23.5%と高い。
    該当で重宝:カナテープ(前走関屋記念1着)、
    セキトバイースト(前走府中牝馬S1着)、
    ホウオウラスカーズ(前走京成杯AH1着)、
    ラヴァンダ(前走・仲秋S1着)、
    アンゴラブラック(前走・バーデンバーデンC1着)、
    リラボニート(前走・日高S1着)。
  • 「前走2着」は連対率29.4%、複勝率35.3%で“相手の柱”に最適だ。
    単勝一点で狙うより、馬連・三連系の中核に置くと期待値が噛みやすい。
    該当になりやすいのは前走L/3勝上位で来る上がり型。
  • 「前走3着」は勝ちがゼロ
    複勝14.3%はあるので“相手まで”。
    同帯の馬を本命に据えるなら枠や展開の強い追い風が要る。
  • 「前走4~9着」は勝率1.7%と頭狙いには弱い帯。
    人気を背負うなら評価を一段落とすのが安全だ。
    該当:アドマイヤマツリ(前走ヴィクトリアマイル7着)、
    ピースオブザライフ(前走名鉄杯9着)。
    本命固定より連下・ヒモ寄せ。

  • 「前走10着以下」は連対ゼロ・複勝7.7%
    原則“消し寄り”。
    ただし近年G1級の実績が直近にあるケースや、明確な不利・休み明け2走目など強い理由があれば押さえへ格上げ。
    該当注意:ボンドガール(前走ヴィクトリアマイル16着は巻き返しの根拠が要る)。
  • 実運用は「前走1~2着の中から先行できて上がりも使えるタイプを頭候補」「前走4~9着は評価を控えめ」「10着以下は原則カット」でシンプルに。
    オッズ妙味は、1~2着でも人気が中位に収まるタイプで作るのが基本だ。

【脚質別成績】

過去10年のアイルランドトロフィーの脚質別に成績を振り分け、まとめてみた。

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脚質 勝率 連対率 複勝率 勝率-
複勝率
勝利数 2着数 3着数 着外数
逃げ 18.2% 18.2% 18.2% 0.0pt 2 0 0 9
先行 12.1% 15.2% 18.2% -6.1pt 4 1 1 27
差し 3.3% 11.5% 21.3% -18.0pt 2 5 6 48
追込 4.4% 13.3% 20.0% -15.6pt 2 4 3 36

予想への活用方法と消しデータ

予想活用方法と
消しデータ
  • 頭候補は先行で位置を取れて、直線でもう一脚を使えるタイプ
    該当を重宝:セキトバイースト(先行主体)、
    アドマイヤマツリ(先行自在)、
    カナテープ(先行〜好位差し)、
    ホウオウラスカーズ(先行〜差しの両刀)。
  • 単勝妙味は「人気が中位の先行」。
    逃げはサンプル少でブレるが、当日すんなりハナが見込めるなら一点強化もあり。
    該当候補:フィールシンパシー(単騎なら怖い)、
    キャットファイト(先行可)。
  • 差し・追込は相手の厚い層
    三連系はここから広げて取りこぼしを拾う。
    該当を相手厚め:ライラック、
    ボンドガール、
    セフィロ(差し寄り)。
  • 消し寄り条件①:追込一辺倒で人気を被るケース。
    勝率が低く、頭固定は危険だ。
    該当注意:ライラック、
    ボンドガール(どちらも末脚型で頭はリスク)。
  • 消し寄り条件②
    差し型で外々を回すロスが濃厚な枠順・展開想定。
    複勝圏の厚みはあるが、単系の軸には不向き。
    該当注意:ボンドガール、
    セフィロ。
  • 買い直し条件:差し・追込でも上がり1〜3位級を安定して出せる馬、かつ内目で我慢→直線で捌けるタイプは三連系の核になる。
    該当強化:ライラック、
    ボンドガール。
  • 想定の脚質メモ(参考):セキトバイースト=先行>差し、アドマイヤマツリ=先行型、カナテープ=先行〜差し、ホウオウラスカーズ=先行↔差し、キャットファイト=先行寄り、フィールシンパシー=逃げ/先行可、ライラック=差し/追込、ボンドガール=差し〜追込、セフィロ=差し寄り。
  • 運用の型はシンプルに「頭=前、相手=後」。
    枠順が内目に寄った先行勢を主軸に、差し・追込の決め脚で押し広げる。
    馬場が速くなりすぎると前残りが増えるので、その場合はさらに前優先に振る。

【枠順別成績】

過去10年のアイルランドトロフィーでどの枠に入った馬がどれだけの結果を挙げているかを成績でまとめてみた。

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枠順 勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
1枠 0.0% 15.4% 23.1% 0 2 1 10
2枠 0.0% 21.4% 28.6% 0 3 1 10
3枠 0.0% 13.3% 13.3% 0 2 0 13
4枠 35.3% 41.2% 41.2% 6 1 0 10
5枠 5.9% 5.9% 17.6% 1 0 2 14
6枠 0.0% 5.3% 10.5% 0 1 1 17
7枠 5.0% 5.0% 10.0% 1 0 1 18
8枠 9.5% 14.3% 33.3% 2 1 4 14

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 4枠=勝率35.3%の“頭最優先”。
    カナテープ、ボンドガールは本命格に格上げ。
    4枠×好位確保で“前で上がり”の理想形に入りやすい。

  • 8枠=複勝33.3%で“ヒモ厚”。
    ラヴァンダ、アンリーロードは外から被されにくく、流れひとつで2・3着に滑り込む確率が高い。
    頭まで欲張るならラヴァンダ寄り。

  • 1~2枠=勝ちゼロだが複勝率はまずまず。
    アドマイヤマツリ、アンゴラブラック、キャットファイト、フィールシンパシーは“連系の軸”に向く。
    先行でロスを抑えられれば押し上げ可能、頭固定はやや割引。

  • 3枠=過去10年で勝ちなし&複勝率も低位。
    リラボニート、セフィロは“頭消し寄り”。
    内で我慢→直線捌きがハマる前提の相手評価にとどめる。

  • 5枠=中位。
    ピースオブザライフ、ライラックは展開待ちの相手。
    人気ほど強気に単系で買う枠ではない。

  • 6枠=勝ちゼロで減点。
    ただし“先行でロスを抑えられる馬”は連系の軸適性が高い。
    セキトバイースト、ドゥアイズは三連複の中心や三連単2・3着の核で扱い、頭固定は点数を控えめに。

  • 7枠=複勝10%で薄い。
    サフィラ、ホウオウラスカーズは“人気なら頭消し寄り”。
    差し専が外々を回す形は回収が落ちやすいので、相手までに落とす。

  • 枠×脚質の合わせ技=「内(1~2枠)で前に行けない差し専」「外(7~8枠)で外々ぶん回しの差し専」はどちらも頭消しが基本。
    今回はライラック、ボンドガール、サフィラ、セフィロにこの注意を強めにかける。

  • 例外処理=“その馬の型”が枠弱点を打ち消すなら評価は下げすぎない。
    セキトバイーストは6枠減点でも先行で運べる分だけ上位はキープ、フィールシンパシーは2枠で先手主張なら残り目がある。

【馬場ごとのデータ】

過去10年のアイルランドトロフィーでの馬場状態ごとに結果がどうなったかをまとめてみた。

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馬場

状態

先行馬の
複勝率
差し馬の
複勝率
1~3番人気の
勝率

4番人気以下の
勝率

平均走破
タイム
22.2% 27.8% 16.7% 18.5% 1分45秒2
稍重 30.0% 22.2% 0.0% 33.3% 1分45秒6(参考:19年1:44.5/17年1:48.1/15年1:46.3の平均)
0.0% 100.0% 0.0% 100.0% 1分48秒5
不良 データなし

予想活用方法と消しデータ

活用方法と消しデータ
  • 良なら「差しの複勝率>先行」。頭は“中位人気の前”で作り、連系は差しを厚くする。
    頭候補:セキトバイースト、
    アドマイヤマツリ。
    連系の柱:ライラック、
    ボンドガール、
    ラヴァンダ、
    セフィロ。
  • 良は1〜3番人気の勝率が16.7%止まりで単系の妙味は薄い。
    サフィラやボンドガールが1〜3番人気なら「相手軸>頭」は堅実だ。
  • 稍重は「先行30%>差し22.2%」に逆転し、勝ち馬は4番人気以下が優位。
    前に行けるタイプを本線に寄せる。
    強化:セキトバイースト、
    アドマイヤマツリ、
    カナテープ、
    ホウオウラスカーズ、
    キャットファイト、
    フィールシンパシー。
  • 稍重で上位人気が飛びやすい傾向(1〜3番人気の勝率0%)。
    サフィラやボンドガールが上位人気で差し専なら“頭固定”は危険だ。
  • 重では差ししか馬券になっておらず(差し複勝100%)、
    勝ち馬も4番人気以下に偏る。
    道悪で上がりが使える差し型を優先。
    強化:ライラック、
    ボンドガール、
    セフィロ、
    ラヴァンダ。
  • 重は平均1:48秒台で時計がかかる。
    高速決着型や前傾ワンペース先行は評価を落とす。
    注意:フィールシンパシー、
    キャットファイトが強めの先行一本なら印を落とす。
  • 不良はデータ空白。
    基本は「重の延長」で読み、パワーと内外のロス管理を重視。
    差しでも外ぶん回しは減点。
    該当なら内で溜めて捌けるライラック、セフィロを拾う。
  • 総括の買い方は「良=中位人気の先行を頭、差しを相手厚め」「稍重=先行を頭、人気薄まで拾う」「重=差しの単系・連系強気」。
    登録馬で役割を決め打ちして点数を節約するのが合理的だ。

【配当傾向と配当バランス指数】

過去10年の馬券の払い戻しと、3連単と単勝の差を指数化してどれだけ荒れやすいかを数値から考えてみた。

※右にスクロール可能

年度 3連単 3連複 馬単 馬連 単勝
2024 29,330円 4,090円 8,270円 6,790円 360円
2023 56,560円 13,150円 2,850円 1,460円 470円
2022 92,540円 8,550円 12,360円 4,040円 3,480円
2021 151,700円 26,050円 11,640円 6,020円 880円
2020 189,020円 23,160円 20,340円 9,350円 2,020円
2019 77,860円 9,940円 11,550円 7,320円 680円
2018 4,290円 1,310円 720円 380円 230円
2017 19,390円 2,440円 5,020円 2,190円 1,040円
2016 8,730円 1,410円 2,500円 1,260円 650円
2015 163,830円 20,460円 16,180円 6,590円 3,200円
年度 配当バランス指数
((3連単÷単勝配当)×100)
2024 8,147
2023 12,034
2022 2,659
2021 17,239
2020 9,357
2019 11,450
2018 1,865
2017 1,864
2016 1,343
2015 5,120

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • この10年は極端に低い年(2016〜2018の“固め”)と、指数8,000〜17,000級の“相手荒れ年”(2020〜2024、2015、2021)が混在する。
    結論は「単勝は人気サイドで妙味が薄くても、3連系は毎年のように相手で波乱余地が残る」だ。
  • 基本運用は「頭=中位人気までの先行・上がり両立」「相手=二桁人気まで薄く広げる」。東京芝1800mの構造上、前が残りやすい一方で、2・3着に人気薄差しの割り込みが起こる年が多い。
  • 指数高騰年の再現狙い(頭は堅め/相手は荒れ):頭候補はセキトバイースト、
    アドマイヤマツリ、
    カナテープ

    相手の波乱要員としてラヴァンダ、
    リラボニート、
    フィールシンパシー
    (先行/単騎)、
    差し脚でライラック、
    ボンドガール、
    セフィロ
    を厚めに拾う。
  • 指数が低く収束する年の想定(隊列が素直・時計速め):馬連・3連複は“点数を絞る”。
    頭はセキトバイースト or
    サフィラ
    想定で、
    相手はカナテープ、
    ドゥアイズ、
    アドマイヤマツリ
    中心に人気サイドでまとめる。
  • 単勝は基本的に控えめ
    2018のような低指数の年でも3連単4,290円止まりで、単勝230円との比が1,865。単系で無理に押すより、3連複・ワイドで厚みを取った方が回転が効く。
  • “消し寄り条件”の具体化:上位人気の差し専を頭固定にする買い方は、このコースと指数の履歴からは非効率だ。
    サフィラ、
    ボンドガール、
    ライラック
    が1〜3番人気帯で“差し一辺倒+外々ロス濃厚”の並びなら、頭消し・相手までに落とす。
  • “買い直し条件”:人気薄でも先行できるうえで上がり3F34秒台半ばを計測できるタイプは、指数が高い年の2・3着の主役になりやすい。
    ラヴァンダ、
    リラボニート、
    フィールシンパシー
    が内目orスムーズ先行なら、3連単の2・3着付けで厚めに。
  • 重・稍重で時計が掛かる場合は指数が上向きやすい。
    前が苦しくなって差しが流れ込むと、人気サイドの単勝は当たっても3連系が跳ねる。
    道悪ならライラック、
    セフィロ、
    ボンドガール
    を相手強化し、
    頭はセキトバイースト/
    アドマイヤマツリ
    の“前”から据え置く。
  • 超大振りは不要
    指数が高い年でも、勝ち馬は人気サイドで決着しているケースがある(2024は単勝360円で3連単29,330円)。
    頭は2〜6番人気の範囲を主軸に、相手に二桁人気を2〜3頭混ぜるのが合理的だ。

【性齢別成績】

過去10年のアイルランドトロフィーの性別・年齢別の成績をまとめてみた。

※右にスクロール可能

年齢 勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
4歳 8.8% 19.3% 29.8% 5 6 6 40
5歳 8.5% 13.6% 16.9% 5 3 2 49
6歳 0.0% 6.3% 18.8% 0 1 2 13
7歳 0.0% 0.0% 0.0% 0 0 0 2
8歳 0 0 0 0

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 頭は「4歳・5歳」重視
    4歳は複勝率29.8%で層が厚く、5歳は勝率8.5%で勝ち切りの数が互角。
    登録馬のうちセキトバイースト(4)・
    サフィラ(4)・
    アドマイヤマツリ(4)は“頭候補”の軸に据えやすい。
  • 相手の柱は「5歳の堅実ゾーン」。
    ドゥアイズ(5)・
    セフィロ(5)・
    ピースオブザライフ(5)・
    アンリーロード(5)は“連系の中核”に置き、馬連・3連複の厚めに配分だ。

  • 6歳は“勝ち切り弱い×複勝はそこそこ”。
    単系の頭では評価を控えめにしつつ、連系の相手としては拾う。
    カナテープ(6)・
    ライラック(6)・
    フィールシンパシー(6)は相手評価が合う。

  • 7歳は過去10年で馬券内ナシ。
    例外を拾うなら“直近の充実+隊列がハマる”ケースだけ。
    ホウオウラスカーズ(7)は近走G3勝ちの勢いは買えるが、このレースの年齢傾向では“頭固定は消し寄り・相手まで”が安全側だ。

  • 8歳は実質データなし。出てきた場合は“印を落とす”のが基本だ。

  • 買い足しの発想:4歳のなかでも“先行して上がりも使えるタイプ”はこの舞台の勝ち筋にぴったり。
    該当強化はセキトバイースト・
    アドマイヤマツリ。
    差し脚が武器のサフィラ・
    ボンドガール(4)は頭より相手厚めで妙味を取りにいく。

  • 消しデータ/消し条件(年齢×脚質の合わせ技)

     — 7歳以上で追込一辺倒
    は“頭消し”。ホウオウラスカーズ(7)は相手。

     — 6歳で外々ロス濃厚の差し専
    は頭消し・相手薄め。ライラック(6)は当日の枠と馬場が鍵。

     — 4歳でも人気先行の差し専
    を頭固定にするのは非効率。ボンドガール(4)は相手の柱までに落として点数を節約だ。

  • 点数設計は「頭=4〜5歳(中位人気の先行型)」「相手=5歳+6歳の差し」を基本形に、7歳(ホウオウラスカーズ)はヒモで調整。
    4歳のラヴァンダ・リラボニート・キャットファイト・アンゴラブラック
    は当日の枠と隊列が噛み合うなら、3連系の相手として追加する価値が高い。

【所属別成績と成績比率】

過去10年のアイルランドトロフィーにおける、関東馬(美浦所属)と関西馬(栗東所属)の成績をまとめて、どちらが優勢かに関してもわかるようにしてみた。

※右にスクロール可能

 

所属 勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
関西馬 10.3% 17.2% 23.0% 9 6 5 67
関東馬 2.0% 10.2% 20.4% 1 4 5 39
指標 比率
(関西馬 ÷
関東馬)
関西馬 関東馬
勝率 5.07 10.3% 2.0%
連対率 1.69 17.2% 10.2%
複勝率 1.13 23.0% 20.4%

予想への活用方法と消しデータ

活用方法
消しデータまとめ
  • 頭の基本は関西>関東だ。
    過去10年の勝率比5.07が示すとおり、まずは関西の先行〜好位型から本命を探る。
    該当重宝:セキトバイースト、
    サフィラ、
    アドマイヤマツリ(関東だが先行可で例外枠として)

    そして地力安定のドゥアイズ
  • 相手の土台は関西+関東の実力馬をミックスだ。
    連対率比1.69・複勝率比1.13にとどまるので、相手は関東も普通に来る。
    差し脚のあるライラック、
    ボンドガール、
    セフィロ
    はヒモで厚めに拾う。
  • 妙味づくりは「頭=関西、中身=関東差し+関西差しの薄め」。
    配当の跳ねは2・3着の関東差しの流入で起きやすい。
    該当:ボンドガール、
    ライラック、
    セフィロ
  • “消し寄り条件①”関東の人気馬で追込一辺倒頭固定にする買い方。
    勝率差が大きいので非効率だ。
    該当注意:ボンドガール、
    ライラック
  • “消し寄り条件②”関東×外枠×差しで外々を回しやすい並び
    ロスが増えると連対率で見劣りが出る。
    該当注意:セフィロ、
    フィールシンパシー
  • “買い直し条件”関西の先行型で上がりも使えるタイプは勝率差の追い風を最大化できる。
    該当強化:セキトバイースト、
    サフィラ、
    ドゥアイズ、
    ラヴァンダ
  • ヒモの厚みは「関西の差し+関東の差し」を均等ではなく関西>関東に微調整する。
    リラボニート(関西差し)ボンドガール(関東差し)を同列ではなく、やや関西寄りに厚く。
  • 例外処理カナテープ(関東)は東京1800の適性と地脚で“関東でも勝ち切れてよい側”に入る。
    関西優位の基本線は維持しつつ、同馬は頭候補サブ
    として確保しておく。

【血統別傾向成績】

過去10年のアイルランドトロフィーにおける主な父系統別の成績をまとめてみた。

※右にスクロール可能

血統傾向(父系) 勝利数 連対数 複勝数 特記事項

サンデーサイレンス系

(ディープ・ハーツ・

ステイゴールド・

オルフェ等)

5 12 18

10年で勝利の“軸”。

ただし直近3年(2022–2024)は

勝ち馬がSS系以外に流れていて、

勝ち切りはやや鈍化。

差しの厚みは相変わらず強い。

ロベルト系

(エピファネイア、

モーリス=

スクリーンヒーロー系)

2 2 3

2022・2023が連続勝利。

パワーと持続で

“時計が少し掛かる年”に

浮上しやすい。

ミスプロ系キングマンボ

(キングカメハメハ・

ロードカナロア・

ルーラー)

1 2 3

2024年はロードカナロア産駒が

1–2着独占

3着もルーラーで“上位独占”。

高速馬場・縦長隊列で強い。

ダンジグ系

(ハービンジャー/

War Front系など)

1 1 1

2018年にハービンジャーで勝利。

瞬時の加速より

“長い脚”タイプがハマる年に向く。

サドラーズウェルズ系

(オペラハウス=

メイショウサムソン等)

0 1 2

勝ち切りこそ無いが

2・3着への流入がある。

時計が掛かる年や

内で脚を溜められる隊列で

要注意。

デピュティミニスター系

(フレンチデピュティ/

クロフネ)

1 2 2

2015年に勝利、

2022年に2着。

スピード耐性が高く、

展開ひとつで一撃がある。

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 頭候補は「ミスプロ系キングマンボ×先行/好位」か「SS系でも前に行けて上がりを使える型」。
    該当重宝:カナテープ(ロードカナロア=ミスプロ系)、
    アドマイヤマツリ(キタサンブラック=SS系)、
    セキトバイースト(Declaration of War=War Front系で前に運べるなら)。
  • 配当妙味は「相手にロベルト系サドラー/ダンジグの持続型を厚め」。
    該当重宝:リラボニート(スクリーンヒーロー=ロベルト系)、
    セキトバイースト(War Front系=ダンジグ)。
  • 良馬場で時計が速い想定なら「ミスプロ系>SS系」の順に頭を作る。
    2024年の1–2–3位すべてがキングマンボ系(ロードカナロア/ルーラー)だった流れは追い風。
    該当強化:カナテープ。
  • 稍重〜重で時計が掛かるなら「ロベルト系→差しSS系」の順。
    該当強化:リラボニート(ロベルト系)、
    ライラック(オルフェ=SS系差し)、
    ボンドガール(ダイワメジャー=SS系差し)。
  • SS系は“複勝の厚み”は最強だが、近年は勝ち切りが分散
    頭固定にするなら前に行けるSS系に限る。
    該当強化:アドマイヤマツリ、
    ホウオウラスカーズ(ディープ)。
  • 消し寄り①:人気を背負ったSS系の差し専を“頭固定”にする買い方。
    勝率面では非効率になりやすい。
    該当注意:サフィラ、
    ボンドガール、
    ライラック。
  • 消し寄り②:ダンジグ/サドラー系でも後方一辺倒+外々ロス濃厚
    持続は利いても連対に届かないパターンが多い。
    該当注意:セキトバイースト(展開・枠が外悪化時)。
  • 買い直し条件:キングマンボ系で内〜中枠×先行になった時は“今年も再現”を狙える。
    該当強化:カナテープ。
    差しを厚く拾うならロベルト系(リラボニート)と
    SS系の差し(ライラック、ボンドガール)で3連系を作る。

【リピータースコア】

過去10年のリピータースコアをまとめた。

※右にスクロール可能

馬名

出走

回数

年ごとの

着順

(古→新)

2回目

以降の

ベスト

3着内回数

スマート

レイアー

2

2015=2着

2016=3着

3着 2

フロンテア

クイーン

2

2018=3着

2019=2着

2着 2

シャドウ

ディーヴァ

2

2020=2着

2021=1着

1着 2

クロコ

スミア

3

2017=1着

2018=5着

2019=5着

5着 1

アドマイヤ

リード

2

2017=3着

2018=7着

7着 1
リピーターの
“2回目以降”集計
(上の5頭ベース)
  • 2回目以降の延べ出走回数:7
  • 勝利数 / 連対数 / 複勝数:1 / 2 / 3
  • 勝率 / 連対率 / 複勝率:14.3% / 28.6% / 42.9%

予想への活用方法と消しデータ

予想の活用法
消しデータまとめ
  • 「再挑戦での上昇」も十分起こる
    上表のとおり2回目以降でも複勝率42.9%ある。
    該当を重宝:ライラック(2023=3着→2024=13着の後、今年3回目)、
    フィールシンパシー(2024=6着→今年2回目)。

  • 勝ち切り像は“前年2着→当年1着”型。
    シャドウディーヴァが好例で、前年に既に通用を示していることが強いシグナルだ。
    今年はフィールシンパシー
    が前で運べればこの文脈で一段評価を上げられる。
  • 初出走 vs リピーターのさじ加減
    10年の勝ち馬を見ると「初出走」が多数派だが、“頭は初出走〜2回目の先行型、相手にリピーター差し”が配当面でも噛みやすい。
    リピーターは
    2・3着の厚みを作る役割が合う。

  • “消し寄り条件”:リピーターでも年齢上がり×差し専×外目不利は勝ち切りの再現性が低い。
    該当注意:ライラック(差しの名手だが6歳で3回目、“頭固定”は避けて相手まで)。

  • 買い直し条件:リピーターでも先行でき、かつ直線で34秒台前半の上がりが出せる馬は“2回目の上昇”が見込める。
    内目・ロス少で運べる並びなら
    フィールシンパシーの“2・3着付け厚め”は合理的だ。
  • 今年の非リピーターの扱い
    セキトバイースト、
    サフィラ、
    カナテープ、
    アドマイヤマツリ、
    ボンドガール
    らは“初出走の勝ち筋”に合う側。
    頭=初出走の先行/相手=リピーター差しの役割分担で馬券設計がシンプルになる。

傾向まとめ

これで過去傾向に関してはすべて紹介したことになる。

どうしてもボリュームがあるので、おさらいがてら傾向を一言でまとめたものを貼っておくので再確認してみてくれ。

アイルランドトロフィーの
傾向まとめ
  • 人気別成績
    勝ち狙いは中位人気にも届く、1番人気は馬券の軸向きだが単勝の妙味は薄い。

  • 前走レース別成績
    最も勝っているのは3勝クラス組、G2組は連対まで、G1直行組は不振だ。

  • 前走着順別成績
    前走1〜2着が中心、3着以下は馬券の2・3着候補までだ。

  • 脚質別成績
    勝ち切りは逃げ・先行が有利、差し・追込は馬券圏の厚み担当だ。

  • 馬場ごとのデータ
    良は差しが届きやすい、稍重は前が残りやすい、重は差し優勢だ。

  • 配当傾向
    単勝は堅く収まりやすい一方、三連系は相手で荒れやすい。

  • 性齡別データ
    4歳・5歳が中心、6歳は押さえ、7歳以上は勝ち切りが厳しい。

  • 関西関東の勝率成績
    勝ち切りは関西馬が優勢、関東馬は馬券内の層でしっかり来る。

  • 血統傾向
    キングマンボ系とロベルト系が勝ち切りやすく、サンデー系は馬券内の層が厚い。

  • リピータースコア
    2回目以降でも馬券内率は高めで、前年好走馬の上昇が出やすい。

基本的な予想の活用方法に関してはこれで完璧。

ただこれだけだとそれぞれのデータが独立していて、全部の傾向をあわせて考えたときに今回の登録馬の中で結局どの馬が有利なのか不利なのかがわからないだろう。

そこでさらにここから過去傾向や消しデータを用いて、データ的にどの馬が有利なのかをランキング化していくことにする。

過去傾向・消しデータが影響しそうな馬ランキング

ここまでまとめてきたい過去傾向や消しデータを利用して、登録馬の中で特にデータ上有利な馬をランキング化してみた。

以下の表に、2025年アイルランドトロフィーの登録馬全頭を各評価項目ごとに「◎ (+3点)」「○ (+2点)」「△ (+1点)」「– (0点)」「✕ (-1点)」で採点し、総合得点の高い順に並べた【評価テーブル】を示す。

また、テーブル後には今回予想で重視したポイントの優先順位とバランスについて解説する。

各項目のまとめ
  • 人気 – 人気別成績(想定人気を考慮)

  • 前走R – 前走レース別成績(臨戦過程のレース傾向)

  • 前走着 – 前走着順別成績(直前の着順傾向)

  • 脚質 – 脚質別成績(展開適性)

  • 枠順 – 枠順別成績(枠順確定後の有利不利)
  • 馬場 – 馬場適性(想定馬場への適性)

  • 配当 – 配当傾向(想定人気に絡む期待値)

  • 性齢 – 性齢データ(全馬3歳牡馬につき横並び)

  • 所属 – 関西・関東所属(調教拠点の傾向)

  • 血統 – 血統傾向(父系中心の分析)

  • リピータ – リピータースコア(該当なしのため全馬横並び)

※右にスクロール可能

馬名 合計点数 人気別成績 前走レース別成績 前走着順別成績 脚質別成績 枠順成績 馬場ごとのデータ 配当傾向 性齡別データ 関西関東の勝率成績 血統傾向 リピータースコア
ラヴァンダ 35
カナテープ 31
セキトバイースト 30
リラボニート 29
アンゴラブラック 28
アドマイヤマツリ 24
ドゥアイズ 24
アンリーロード 24
フィールシンパシー 20
ピースオブザライフ 18
キャットファイト 17
ボンドガール 17
ホウオウラスカーズ 17
セフィロ 16
ライラック 13
サフィラ 12

見解
  1. 4枠のカナテープ/ボンドガールは“枠の押し上げ”が大きい。
    中でもカナテープはキングマンボ系×先行の型と整合し、頭候補の一角に自然に入る。

  2. ラヴァンダは外(8枠15番)でも好位差しが取れれば問題なし。
    前走1着×3勝直行×4歳×関西という母集団ど真ん中で、妙味のある本命サブだ。

  3. セキトバイーストは6枠で勝率面の押しは弱まったが、先行でロスなく運べるなら総合点は依然高い。
    “頭固定より2・3着厚め”に寄せるのが理にかなう。

  4. リラボニートは3枠の明確な減点を受ける。
    それでもロベルト系×上昇曲線で中位人気の単系一撃が見える位置。
    内で我慢→直線捌きがハマる形を待つ。

  5. ホウオウラスカーズ/サフィラは7枠の減点が重く、どちらも頭はリスク
    相手でこそ。

  6. 1〜2枠勢(アドマイヤマツリ/アンゴラブラック/キャットファイト/フィールシンパシー)は“勝ち星こそ出にくい”が複勝面で踏みとどまる。
    前を確保できるタイプ(アドマイヤマツリ、フィールシンパシー)は評価を落としすぎない。

アイルランドトロフィー
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