菊花賞2025の追切評価と全頭診断&SS~Cで調教判定!

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。

2025年10月19日日曜はG1・菊花賞。

3歳牝馬の頂点を懸ける一戦、京都内回り2000mは向正面の上りから下りで一気に加速、直線は短い。

前半は平均〜やや速め想定で、差しの決め脚と中枠の立ち回りが利く。

カムニャック、エンブロイダリーの動き次第で流れが決まり、ジョスランやエリカエクスプレスの押し上げ、逃げ候補ケリフレッドアスクの出脚が隊列を揺らす。

枠と馬場のバイアスを読んで、位置取りと“消しどころ”を先に固めたい。

そこで今回は出走馬の追切をまとめ、全頭診断を敢行。

さらに別の記事でまとめている過去10年の傾向も踏まえ、今の「注目馬」「危険な人気馬」「穴馬」までまとめたのでぜひ最後までお付き合いいただきたい。

過去10年の傾向まとめはこちら

菊花賞2025のAI予想はこちら

この記事でわかること
  • 出走馬と騎手の
    総合評価&ランク評価
  • 追切情報と
    ランク評価
  • 過去傾向を踏まえた
    「注目馬」「危険な人気馬」
    「穴馬一覧」
  • ペース予測
    展開予想

馬アイコンこの記事を書いたのは

執筆者画像

木口 順一

競馬歴18年の42歳。

何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。

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好きなレースはやっぱり日本ダービー。

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菊花賞の全頭診断

菊花賞の枠順が確定。

そこで過去の傾向や、現在の馬のポテンシャル・調子に枠順の有利不利を踏まえて全頭診断を敢行。

10項目で診断し、それぞれ100点満点の合計1000点で一覧にしていく。

その項目がこちら。

診断項目
  • 基本情報
    (実績・枠順)
  • コース・距離適性
  • 馬場適性
  • 脚質
  • 近走の状態
  • 騎手・調教師
  • 血統
  • 馬体診断
  • 調教内容
  • 想定人気オッズ

1度点数ランキングを公開したあと、その点数の内訳・詳細に関しても記していく。

気になる馬がいればそれも確認してみてくれ。

全頭診断一覧はこちらだ。

※右にスクロール可能

馬名(騎手)

合計点

(1000点

満点)

一言評価

基礎

情報

(100)

コース

距離

(100)

馬場

適性

(100)

脚質

(100)

近走の

状態

(100)

騎手

調教師

(100)

血統

(100)

馬体

診断

(100)

調教

内容

(100)

想定

人気

(100)

エリキング

(川田将雅)

890

春の雪辱期す

本命候補

92 85 80 88 90 95 80 90 95 95

エネルジコ

(C.ルメール)

881

右回り未知も

実力上位

90 80 90 90 85 90 85 88 90 93

ショウヘイ

(岩田望来)

854

安定感光る

実力馬

88 85 85 90 88 85 78 85 85 85

マイユニバース

(武豊)

837

台頭著しい

長距離逃げ馬

75 90 78 85 88 88 90 85 80 78

ゲルチュタール

(坂井瑠星)

811

総合力高い

先行ステイヤー

80 78 80 85 85 80 75 80 88 80

アマキヒ

(戸崎圭太)

784

良血開花なるか

伏兵

70 75 80 70 78 90 82 80 90 69

レクスノヴァス

(横山和生)

773

夏越し成長した

上がり馬

65 85 75 80 78 75 85 85 90 55

ジョバンニ

(松山弘平)

772

切れ欠くも

堅実な実力馬

78 72 75 70 80 82 80 78 82 75

レッドバンデ

(佐々木大輔)

762

渋太さ光る

堅実株

75 80 85 75 75 60 85 82 75 70

ライトトラック

(和田竜二)

759

距離味方に浮上

狙う先行型

68 78 72 75 72 80 85 78 85 66

ヤマニンブークリエ

(横山典弘)

757

巨体成長中の

伏兵ステイヤー

73 75 75 80 80 75 88 75 78 58

ミラージュナイト

(藤岡佑介)

718

札幌連勝で

成長著しい上昇馬

60 80 78 70 75 60 80 80 75 60

ジーティーアダマン

(北村友一)

675

一発狙う

逃げ馬

60 70 70 65 60 70 88 72 80 40

エキサイトバイオ

(荻野極)

660

距離延長が

カギの快速馬

65 60 80 60 70 55 87 75 70 38

ラーシャローム

(岩田康誠)

648

持久戦向きの

穴馬

55 78 70 65 65 70 85 70 75 15

コーチェラバレー

(西村淳也)

620

折り合い

課題の大穴

60 65 65 55 70 50 75 70 65 45

アロンディ

(団野大成)

603

キャリア浅い

上がり馬

55 68 60 60 65 50 90 65 70 20

レイヤードレッド

(嶋田純次)

556

格上挑戦で

未知数の存在

50 58 60 55 60 60 78 60 65 10

春のクラシックでは皐月賞11着・日本ダービー5着と期待を裏切ったが、休養を挟んで挑んだ神戸新聞杯で見事に差し切り勝ち。上がり3ハロン32秒3の豪脚でダービー3着馬ショウヘイをクビ差差し切った内容は、この馬本来のポテンシャルを示すに十分だ。実績では世代トップクラスであり、ここでも本命視されるだけの存在と言える。

持ち前の瞬発力に加え、前走で道中の折り合いもスムーズについたことから3000mへの対応にも光明が見える。「道中はリズム良く運べて、しまいの脚も使ってくれた」と中内田師も前走内容を高く評価しており、長距離戦への布石を感じさせた。折り合いに不安がない気性は3000m戦で大きな武器で、レースセンスの高さと相まって死角は少ないだろう。

課題を挙げるとすれば、近年神戸新聞杯の勝ち馬が菊花賞で苦戦する傾向がある点か。実際、昨年の神戸新聞杯馬サトノグランツは本番で10着、一昨年のメイショウタバルは16着と人気を裏切っており、勝ち方が鮮やか過ぎた反動が懸念材料だ。ただしエリキング陣営は「休み明けを一叩きして上昇ムード」と語り、前走以上の出来を感じさせる。最終追い切りでは中内田調教師自ら騎乗し、単走ながら終い鋭い伸びでラスト1F11秒8をマーク。長距離仕様への調整も万全で、「思った以上に時計は出たが、それだけ具合が良い証」と表情は明るい。名手・川田騎手とのコンビも含め、この馬本来の力を出し切れば他馬には譲れない一冠だ。

春に青葉賞を制した実力馬で、夏の新潟記念では古馬相手に2着と善戦。キャリア初の右回りとなる点は未知数だが、栗東に早め入厩してコースに慣らすなど入念な準備が施されている。父ドゥラメンテ譲りの持続力ある末脚は京都外回り3000mでも大いに武器となるはずだ。

レース運びに幅がある点も強みだ。デビューから差し主体だったが、新潟記念では先行策で結果を出しており、流れに応じた立ち回りが可能。総合力が高く、折り合いも問題ない気性から3000mへの適性も高いだろう。実際、ルメール騎手はエネルジコの操縦性とパワーを評価しており、「この馬はSUVのような四輪駆動タイプだ」と安定感を評している。道悪も苦にしない走破力があり、馬場状態を問わず力を出せる点も強調材料だ。

課題を挙げるとすれば、前哨戦に古馬混合の新潟記念を使ったローテが菊花賞では結果を残せていないこと。近年このローテから馬券に絡んだ例はなく、データ的な不安はある。それでも陣営は「令和の菊男」ルメール騎手と史上初の菊花賞3連覇に挑むという盤石の態勢。春二冠の優勝馬不在で混戦模様の一戦なら、安定した実力と仕上がりの良さで堂々と主役を張る可能性が高い。

世代上位の安定感を誇る実力馬だ。京都新聞杯を制し、日本ダービーでも3着と健闘。前走の神戸新聞杯でも勝ち馬エリキングにクビ差まで迫る2着と崩れない。ここまで6戦して掲示板を外したのは皐月賞の1回のみと大崩れしない堅実さが持ち味だ。春からの実績上位であり、世代トップ級の能力は疑いようがない。

京都コースには4戦して勝利経験もあり、コース相性は抜群だ。折り合いに若干難しい面(行きたがる面)はあるものの、それも「最近はだいぶ我慢が利いてきた」と陣営。長丁場でも自分との戦いに勝てれば能力全開といえる。先行して粘る競馬、差して確実に脚を使う競馬の両方を経験しており、レースセンスも高い。瞬発力勝負でも持久戦でも対応可能で、脚質面での不安は少ないだろう。

乗り替わりとなる岩田望来騎手とのコンビにも注目だ。父である岩田康誠騎手譲りの思い切りの良さと手綱捌きに定評があり、新コンビでも問題なく力を引き出せそうだ。実際、1週前の追い切りに騎乗した際には「センスの良い馬。呼吸を合わせて乗りたい」と好感触を得ている様子だった。最終追い切りでもポリトラック単走で軽快な動きを見せ、友道師も「弾むような感じで状態は良い」と好調をアピールした。総合力と安定感では随一であり、展開ひとつで主役を奪う可能性も十分だ。

夏の上がり馬で一発の魅力を秘める存在だ。春は条件クラスを走っていたが、前走の九十九里特別(芝2500m)では果敢に逃げて2着に7馬身差の圧勝。長距離戦でスタミナとスピードの違いを見せつけ、一躍ここでも注目すべき存在となった。実績面では見劣るものの、3000mの持久力勝負になれば侮れない。

切れ味勝負では分が悪い反面、長く良い脚を使って粘り込む競馬が持ち味だ。スタートセンスが良く二の脚も速いため、今回もハナを奪う可能性が高い。京都の外回りコースは先行馬には厳しいと言われるが、淀の坂を利用してペースを緩めつつ自分のリズムで運べれば簡単には止まらないだろう。実際、前走では前半ゆったり入りながら最後まで脚色が衰えずに押し切っており、自身のペースで運べればスタミナは十分持つことを示している。

武豊騎手への乗り替わりも見逃せないポイントだ。武騎手は菊花賞最多の5勝を誇る長距離の名手であり、この馬の逃げ粘りを最大限に引き出す騎乗が期待できる。担当する武幸四郎調教師(武豊騎手の弟)にとっても悲願のGI制覇がかかる舞台だけに、「長距離の武豊」で大駆けを狙う構えだ。展開次第では春の実績馬たちを相手に下克上を演じても不思議はない。

ここへ来て着実に本格化を遂げている。春は青葉賞3着でダービー出走を逃したものの、夏場は自己条件戦を連勝中と勢いに乗る。前走の日本海ステークス(芝2200m)では古馬相手に完勝しており、破格の総合力を示した。米国産馬の父ブリックスアンドモルタル譲りで切れ味こそ一息だが、その分パワーと持久力に優れ、淀のタフな舞台は合っている。

先行力があり、好位から長く脚を使う競馬が得意。実際、杉山晴紀調教師も「先行馬を見ながら最後は内から。一段階ギアを残したまま併入できた」と最終追い切りの走りに手応えを掴んでいる。余裕残しで併走馬に先着する動きを見せており、仕上がりも上々だ。「距離延長も全く問題ない」と4ハロン延長の3000m戦を歓迎するコメントも出ており、スタミナ勝負は望むところだ。

坂井瑠星騎手とのコンビも前走から継続し、リズムは良い。坂井騎手は今年台頭著しい若手で重賞実績も豊富だ。思い切った先行策でレースを作れるタイプであり、この馬の先行粘り込みの形に持ち込めれば怖い存在となる。切れる脚がなくとも総合力で勝負できるのがゲルチュタールの強み。渋った馬場になっても苦にしないパワー型ゆえ、他馬との消耗戦になれば浮上の余地は十分だ。

良血開花の期待がかかる関東馬だ。母は2010年牝馬三冠の名牝アパパネで、父はキタサンブラックの全兄ブラックタイドという超良血。序盤は出世が遅れたが、前走の阿賀野川特別(新潟2200m)を鋭い差し脚で快勝し、本格化の兆しを見せた。戸崎騎手も「仕掛けてからしっかり伸びて反応してくれた。この馬の強さを感じられた」と手応えを掴んでおり、一気に重賞級へ駆け上がってきた印象だ。

最大の武器は折り合いの良さだ。自身からグイグイ行くタイプではなく、むしろ促してやるくらいの気性で、長距離戦でも力を温存しやすい。国枝栄調教師も「ピリピリして折り合いを欠くことがない分、長い距離はいいんじゃないか」と3000m適性に太鼓判を押す。また瞬発力も水準以上で、新潟の長い直線を差し切った決め手は侮れない。良馬場で瞬発力勝負になれば面白い存在だ。

一方でGI級の強豪との対戦は今回が初めてで、実績面の見劣りは否めない。ただ、最終追い切りでは美浦Wコースで3頭併せの真ん中から力強く追われ、闘魂注入の1F12秒0を刻むなど勝負仕上げが光った。定年目前の国枝師は「最後くらい牡馬クラシックを獲りたい」と闘志を燃やしており、名門のラストクラシックに懸ける意気込みは凄まじい。戸崎騎手とのコンビも2010年からの“アパパネ一族”を知り尽くす間柄で、血統背景から来る爆発力を秘めている。人気薄でも一発の魅力があり、配当的にも妙味十分な伏兵だ。

夏の上がり馬の中でも、とりわけ成長著しい一頭だ。デビューから未勝利戦を勝ち上がるまで時間を要したが、夏場に入って素質が開花。函館・札幌で2600m戦を連勝し、一躍クラシック最終戦に名乗りを上げた。ひと夏越して心身ともに逞しくなり、横山和生騎手も「一週前に乗った感触も良かった」と好調を伝えている。

切れる脚はないが長く良い脚を使うタイプで、持久力勝負は望むところ。実際「調子自体は凄くいい」と上村調教師は状態面に太鼓判を押しており、最終追い切りでも坂路で併せ馬を行い軽快なフットワークを見せた。道中は折り合いを欠く面もなく、長距離戦で求められる息の長い末脚を発揮できそうだ。スタートから前目につける競馬もできるだけに、器用さも武器になる。

不安材料はキャリアが浅く一線級との直接対決がない点だが、逆に言えば底を見せていない魅力がある。菊花賞当日の馬場が渋ればスタミナが活きるし、良なら良で自慢の長脚を活かしてロングスパートに持ち込める。鞍上の横山和生騎手は今年飛躍著しく、クラシックでも果敢な騎乗で存在感を示している。父である横山典弘騎手譲りのクレバーさで長丁場を捌ければ、夏の勢いそのままに上位進出を狙えるだろう。

クラシックでは皐月賞4着・ダービー8着と善戦した実力馬だ。派手さこそないものの常に堅実で、ここまで8戦して掲示板を外したのは1度だけという安定感が光る。春のGIで揉まれた経験はメンバー中でも上位で、実績的にはここでも十分圏内と言える存在だ。

「キレる脚はないがスタミナがあり折り合いも付く」というのがジョバンニの特徴で、消耗戦になれば浮上してくる可能性が高い。実際、皐月賞はハイペースの中で粘り込んで4着、前走の神戸新聞杯も好位から渋太く脚を伸ばして3着に踏ん張った。杉山晴紀調教師も「前走は前哨戦として合格点の内容。叩き2戦目でパフォーマンスが上がるのは分かっている」と語っており、今回はさらなる上積みが見込める。

不安点は決め手に欠けるところだ。良馬場で瞬発力勝負になると、どうしても切れ味勝負の馬に後れを取る可能性がある。淀の3000mで直線瞬発戦になれば分が悪いが、逆に早め早めの消耗戦になればこの馬の持ち味が活きるだろう。展開を読みつつ4角手前からロングスパートをかけるような競馬が理想か。鞍上の松山弘平騎手とのコンビは全8戦継続中で手の内に入れている強みがあり、馬のリズムを崩さない安定した騎乗でじわじわと圏内を窺う。

父キズナ譲りのしぶとい伸びが持ち味の堅実派だ。重賞勝ちは無いものの、青葉賞4着・セントライト記念3着と重賞でも上位争いを演じてきた。大崩れせずに掲示板を確保する安定感があり、前走のセントライト記念でも勝ち馬から0.3秒差の3着と健闘。派手さはないが確かな実力を秘めている。

スタミナ豊富で終いまでバテないのが強みで、距離適性は高い。実際、2400m戦でも掲示板を外しておらず、3000mへの延長も血統背景から問題ないと見られる。母フェオドラは独オークス馬でスタミナ十分の血統。良でも稍重でも走れており、馬場状態を問わないのも強みだ。展開に応じて先行策も差し策も可能な器用さもあり、レースセンスの高さは随所に見られる。

懸念点は勝ち味の遅さだ。これまで1勝クラスから重賞まで善戦止まりが続いており、「勝ち切る」決め手に欠ける印象は否めない。直線であと一押しが利かず2着3着…という競馬が多く、今回も勝ち切るまでには何かもう一段階欲しいところだ。また、八分の力でも馬券圏内に絡む堅実さの反面、逆に展開やコースが噛み合わないと掲示板止まりになる可能性もある。今回大外枠(8枠18番)に入ったのも課題で、序盤の位置取りが難しくなる恐れがある。それでも折り合いに不安のない気性とスタミナ豊かな末脚で長く脚を使える強みは菊花賞向きであり、若手の佐々木大輔騎手が思い切った騎乗で直線イン強襲のような形に持ち込めば、上位進出のシーンも十分考えられる。

キャリア3戦2勝と底を見せていない素質馬。神戸新聞杯では5着に敗れたものの、キャリアの浅さを考えれば善戦と言ってよい内容だった。友道厩舎の管理馬らしく骨太で長距離向きの体型をしており、実際に「この馬は距離があった方が良い」と友道師も長丁場適性に自信を見せている。実績上位馬と比べると実績面では劣るが、秘めたポテンシャルは高い。

持ち味は長くいい脚を使える持久力だ。瞬時の反応に課題があったため、陣営は「最後の反応が遅いところがあるので瞬発力の練習をした」と語り、最終追い切りでは3頭併せの真ん中でビッシリ追われる負荷をかけた。その甲斐あってか併せ馬に好反応を示し、友道師も「しっかり反応していた。“長距離の和田竜二君”で菊花賞に行けるのが楽しみ」と手応えを語っている。和田竜二騎手と言えば長距離戦での巧みなペース配分に定評があり、菊花賞でも2002年のヒシミラクルで波乱を演出した実績を持つ。そんなベテランとの新コンビは大いに心強いだろう。

展開面では同型との兼ね合いがカギになる。逃げても良し、控えても良しのタイプだが、同厩ショウヘイとの兼ね合いを考えると無理にハナには行かず2、3番手から折り合いをつける形が理想か。スローペースからの瞬発力勝負になると分が悪いが、淀の坂を二度越える3000m戦ならある程度早めに動いてスタミナを活かす展開に持ち込める。前走掲示板確保で収得賞金的にも足りていただけに無理使いせず在厩調整でここを目標にしており、友道厩舎×長距離で実績豊富なコンビの一角としてダークホース的存在だ。

春先から着実に力を付け、秋のトライアル(セントライト記念)では2着と連対を果たした上がり馬だ。父キタサンブラック譲りのスケール大きな走りが持ち味で、馬体重は510kgを超える巨漢。序盤はその巨体ゆえか動き切れない面もあったが、近走は馬体の成長とともにレース内容も良化している。前走でも勝ち馬にクビ差まで迫っており、ここでも侮れない存在だ。

スタミナとパワーに優れたタイプで、長丁場の消耗戦は望むところ。実際、半兄にステイヤーズS勝ち馬のヤマニンボワラクテがいる血統で、3000mの舞台は歓迎だ。セントライト記念(2200m)の内容を見る限り、勝ち馬ドゥレッツァ(皐月賞馬)に迫った脚力は評価できる。瞬発力ではキレ負けするが、そのぶん長く脚を使える持続力勝負になれば浮上のチャンスが生まれるだろう。

鞍上には大ベテランの横山典弘騎手を迎える。横山典騎手は過去に菊花賞を2勝するなど長距離GIで巧みな騎乗を見せてきた名手だ。近年はGI騎乗機会が減っているが、それだけにここでの一発にかける意欲は高いはず。レースでは折り合い重視で中団あたりにつけ、勝負どころで内ラチ沿いを立ち回るような“横典マジック”が炸裂すれば馬券圏内も十分狙える。大型馬ゆえ高速決着になると苦しいが、馬場が渋れば台頭の余地がある伏兵だ。

札幌競馬場で夏に連勝し、一躍浮上してきた存在だ。父バゴ×母ラキシスという血統で、半姉にエリザベス女王杯馬ラッキーライラックを持つ良血。デビュー当初は勝ち切れなかったが、夏場の洋芝適性が味方したか、一気に2勝クラスまで連勝して軌道に乗った。勢いそのままにクラシック最終戦に駒を進めてきた点は注目で、上がり馬として要警戒だ。

長くいい脚を使えるタイプで、洋芝のタフな条件でもバテないスタミナが魅力。これは菊花賞のような消耗戦になりやすいレースで武器となるだろう。瞬発力では一線級に及ばないが、自分から早めに動いていく競馬で持ち味を活かせる。鞍上の藤岡佑介騎手も「成長著しいステイヤー候補」と本馬を評価しており、未知の距離にも手応えを感じているようだ。

問題は、ここまで対戦してきた相手関係から一気にGI級のメンバーに入って通用するかどうかだ。札幌での勝利はいずれも時計が掛かっており、高速決着への対応は未知数。良馬場で上がり勝負になると切れ負けする懸念がある。ただし、雨などで馬場が渋れば浮上してくる可能性がある。馬体もトモ(後躯)にボリュームがありパワフルなタイプで、多少タフな競馬になった方が出番があるだろう。展開的には、他の先行馬を見ながら3~5番手あたりで立ち回り、早めに先頭に並びかけるような競馬が理想。勢いのある上がり馬の一角として、まずはどこまで通用するか試金石の一戦だ。

春のスミレステークス(阪神2200m)を逃げ切り勝ちして頭角を現した良血馬。夏場は休養に充てられたが、秋初戦の神戸新聞杯(9着)で叩かれて調子を上げてきた。「使って良くなっている」と上村洋行調教師も上積みを口にしており、叩き2戦目の今回は春以上の状態が期待できる。父ルーラーシップは菊花賞馬キセキを出した種牡馬で、母父マンハッタンカフェは菊花賞馬という血統背景からも3000mは合っていそうだ。

この馬の持ち味は先手を奪って自分のペースに持ち込む競馬だ。春のスミレSではスローペースに落として逃げ切り、父譲りの持続力を発揮した。今回もメンバー次第ではハナに立つ可能性があり、すんなり運べれば一発のシーンも考えられるだろう。上村師も「できればいい馬場でやりたい。ケンカしないよう気持ち良く走らせて、その結果、ハナなのか2番手なのか」と理想的な展開を思い描いている。

課題はやはり格上相手の地力勝負になった際の脆さだ。神戸新聞杯ではペースを落とす余裕がなく、勝負どころで手応えが怪しくなってしまった。今回はさらに相手が強化される中、どこまで粘り込めるか。展開的には同型のマイユニバースやライトトラックとの兼ね合いもあり、楽に逃げられる保証はない。それでも「気持ち良く走らせる」形にさえ持ち込めれば、未知の長距離で一変する可能性は残っている。母系に宿る長距離決戦向きの血が目覚めれば波乱を演出するシナリオもあり得るだろう。

2歳秋のアルテミスSを制しGI戦線に駒を進めたが、阪神JF16着、桜花賞9着、オークス7着と結果を残せていない。3度のGIすべてで掲示板を外しており、現状ではメンバー中下位の力という評価は否めない。手塚調教師は「春は思い通りに使えなかったが、舞台は合うし差はない」と期待を述べるものの、上積みを示す材料に乏しい。前走オークスからの直行で状態面がどこまで上向いているかだが、大きな変わり身がない限り苦戦は免れないだろう。

異色のローテで臨む快速馬だ。夏場はラジオNIKKEI賞(福島1800m)を勝利し、3歳ながら古馬相手の中距離重賞で通用するスピードを見せた。そこからじっくりと間隔を開け、満を持してクラシック最終戦に挑む。父レイデオロ×母父ゼンノロブロイという血統は長距離向きに思えるが、如何せん前走までの距離は1800m止まり。距離延長が最大の焦点になるだろう。

スピードと瞬発力は確かなものがある。小回りの福島で上がり最速をマークして差し切った決め手は、このメンバーでもトップクラスだ。良馬場で瞬発力勝負になれば一発の魅力がある。しかし1800mまでしか経験がなく、3000mという未知の領域で同じ末脚が使えるかは疑問符がつく。折り合いはつくタイプだが、小柄で瞬間的な脚を活かすタイプだけに、長丁場でスタミナが保つかどうかがポイントだ。

調整面では、間隔を空けてじっくり乗り込まれている。最終追い切りの情報は多くないが、久々を感じさせない動きを見せているようだ。陣営も「距離さえこなせれば面白い」というスタンスだろう。荻野極騎手にとっても貴重なチャンスであり、思い切った後方一気の戦法に出る可能性もある。展開が極端に緩み、直線勝負の形になればラジオNIKKEI賞で見せた鬼脚が炸裂するシーンも考えられる。まさに“距離がカギ”の存在だが、嵌まれば激走があっても不思議ではない。

抽選を潜り抜けてこの大舞台に駒を進めてきた上がり馬だ。夏の札幌で行われた支笏湖特別(2600m)では、古馬相手に早め先頭から押し切る強気の競馬で1着。同レースで見せた粘り腰は「消耗戦に強いタイプ」と評されており、極端な上がり勝負よりもスタミナ勝負になった方が良さが出る。

父トーセンラー×母父ハービンジャーという配合は中長距離向きで、血統的には3000mも苦にならないはずだ。特に父トーセンラー自身が京都外回りコースを得意としており、菊花賞でも2着経験がある。さらに今回は父の主戦だった岩田康誠騎手が手綱を取るという縁もある。岩田康騎手は近年GⅠ勝ちから遠ざかっているが、持久力戦に持ち込む騎乗には定評があり、近年でも2018年菊花賞で13番人気エタリオウを2着に導いている。巧みなペース判断でこの馬の良さを引き出す可能性は侮れない。

一方で、さすがに実績面では見劣りは否めない。これまで1勝クラスを勝ち上がったのみで、重賞初挑戦がいきなりのGⅠとなる。メンバー強化で自身の持ち味を出し切れるかどうかは未知数だ。道中のペースが落ち着きすぎて瞬発力比べになると厳しく、他馬が動かなければ自ら動くくらいの腹づもりが必要かもしれない。陣営としては雨が降って馬場が渋る展開が望ましいだろう。それでも消耗戦になれば浮上してくる下地はあり、穴馬として一考の価値はある。

抽選組から滑り込んだ伏兵。春の京都新聞杯では7着と敗れたが、夏に条件戦を勝ち上がり何とか賞金面で出走権を手にした。キャリア通じて掲示板圏内は2回のみと目立った実績はないが、素質は秘めている。母は仏オークス2着馬カンプラックで血統の良さが光り、父キズナ譲りの瞬発力で末脚勝負に賭ける。

課題は折り合い面だろう。行きたがる気性を見せることがあり、京都新聞杯でも途中でハミを噛んでしまいスタミナを浪費した。3000mでは折り合いの良し悪しが着順に直結するだけに、スムーズに道中リラックスして走れるかが鍵となる。幸い1枠1番と最内枠を引いたことで、序盤は砂を被って脚を溜めやすいかもしれない。道中インで脚を溜め、直線で馬群を捌いて一瞬の切れ味を活かす形に持ち込めればチャンスはある。

西村淳也騎手とのコンビも魅力だ。若手有望株の西村騎手は思い切りの良い騎乗を得意としており、前残り狙いのスロー逃げか、あるいは極端な後方待機か、腹を括った戦法で波乱を演出する可能性もある。実際、春の京都新聞杯でも0.2秒差の7着と勝ち馬と僅差で走っており、展開ひとつで着順は変わっていた。人気は最底辺だが、「潜在能力は十分」と評価する声もある。一発狙うには絶好の舞台であり、ノーマークの存在が怖い。

抽選組からの参戦で、一気に大舞台へと躍り出た遅れてきた大器だ。春先は未勝利戦に手こずったが、8月に勝ち上がると勢いに乗り、1勝クラスも連勝。デビュー8戦目にして初勝利を挙げた遅咲きながら、そこから間を置かず2連勝で本舞台へ駒を進めてきた。戦ってきたメンバーこそ違えど、“上がり馬”として勢いはメンバー屈指だ。

Harbinger×エピファネイアという血統はいかにもスタミナ豊富で、3000mは合いそうだ。特に母父エピファネイアは自身が菊花賞馬で、そのスタミナと底力はしっかり受け継いでいるはず。馬体的にもバランスが良く、長距離でバテないフットワークが魅力だ。実際、2連勝の内容はいずれも直線で力強く抜け出すもので、距離が延びて良さが出た印象がある。

問題はキャリアの浅さと一気の相手強化だ。まだオープンすら経験しておらず、GⅠの強豪と互角に渡り合うには力不足の可能性が高い。加えて今回は枠順の並びから序盤で包まれる形になるリスクもある。経験豊富な騎手なら強気に捌ける場面でも、団野大成騎手にとっては初のクラシックの舞台であり、慎重なレースになるかもしれない。それでもまだ底を見せていない魅力は十分で、ここで一泡吹かせるだけの成長力があれば面白い存在だ。まずは現状でどこまでやれるか、今後に繋がる走りに期待したい。

最後の抽選枠を勝ち取って滑り込んできた超大穴だ。デビューから掲示板にも載れない競馬が続いていたが、前走の1勝クラス(茨城新聞杯・中山2000m)で初勝利を挙げてここに駒を進めてきた。正真正銘の格上挑戦であり、能力的には見劣りするのは否めないが、未知の魅力があるのも確かだ。

父フィエールマンは現役時代に天皇賞(春)連覇を果たした長距離の名馬で、そのスタミナと勝負根性は超一級品だった。一方、母父スニッツェルは短距離色が強く、血統的にはスタミナとスピードのミックスという印象だ。そのため3000mがプラスに働くかどうかは正直やってみないと分からない部分がある。ただ、少なくとも父譲りの粘り強さがあれば長丁場でもバテずについていける可能性はある。

ここ2年ほどGI騎乗から遠ざかっていた嶋田純次騎手にとって、久々の大舞台チャンスとなる。背水の陣で臨むだけに、馬のリズムを尊重した思い切った騎乗が見られるかもしれない。おそらく後方で脚を溜め、一発狙いで直線勝負にかける形になるだろう。展開がハマり他馬がバテ合うような消耗戦になれば、末脚温存の形から浮上するシーンもゼロではない。常識的には厳しい戦いになるが、「センスがある馬」と陣営も素質を評価するコメントを出しており、未知の魅力に一縷の望みを託したい。勝負どころまでにどれだけ食らいつけるかが鍵となるだろう。

菊花賞の
AI予想記事はこちら

最終追い切りと1週間前追い切りからの比較・評価コメント

登録馬の最終追い切り情報が出揃ったのでまとめていく。

まとめる最終追い切り情報でわかる情報は次の10項目。

最終追い切り情報
詳細まとめ
  • 追い切り評価ランク
    (SS・S・A・B・C)
  • 馬名
  • 追い切り日
  • コース
  • タイム
  • 馬場状態
  • 併せ馬
  • 脚色
  • 評価コメント
    (データから見た見解)
  • 1週間前追い切り
    との比較
    (状態の上がり下がり)

ランク順に一覧でまとめていく。

その詳細がこちら。

※右にスクロール可能

評価

ラン

馬名

追い

切り

コース タイム 馬場 併せ馬 脚色 評価コメント
SS ショウヘイ

10月

22日

(水)

栗東

ポリ

トラック

5F 67.7-52.8-39.0-11.3 単走

なり

1週前にCWでしっかり負荷をかけ、

最終追い切りは軽めながらラスト1F11秒3と鋭い伸び。

フォームにブレがなく集中した走りで、

動きには迫力も十分。

陣営の“王道パターン”通り万全に仕上がり、

状態はピークと言える。

S エネルジコ

10月

22日

(水)

栗東

CW

7F 99.8-68.2-53.0-37.3-11.3

2頭併せ

(先着)

なり

前走後は早めに栗東入りし調整。

1週前に自己ベストの好時計をマークし、

最終追い切りは馬なりで終い11秒3と加速十分。

併せ馬で楽々と先着する安定感ある走りを見せており、

仕上がりは極めて良好。

長距離でもスタミナ十分で、

勝負態勢が整った。

A エリキング

10月

22日

(水)

栗東

CW

5F 71.1-54.3-38.7-11.8 単走

なり

前走神戸新聞杯を勝利した実力馬。

今回は1週前から軽め調整で最終追い切りも時計平凡だが、

リラックスした走りで馬体のシャープさは維持。

陣営は「オーバーワークにならないように気をつけた。

リズムよく走れていた」と好感触。

派手さこそないものの、

この馬なりに状態は安定している。

A

ゲル

チュタール

10月

22日

(水)

栗東

CW

4F 52.9-38.1-11.7

2頭併せ

(同入)

なり

長丁場向きのスタミナ豊富な馬。

1週前は坂井騎手騎乗で7Fから一杯に追い、

自己ベストを計時。

最終追い切りは馬なりで軽めにまとめたが、

それでも終い11秒7と伸び上々。

頭の高さは気になるものの、

併走馬と並んでからもうひと伸びする勝負根性を見せており、

好調子をキープ。

長距離戦でも持ち味を発揮できる仕上がりだ。

A ジョバンニ

10月

22日

(水)

栗東

CW

4F 53.3-38.1-11.7 単走

なり

重賞で安定して上位争いしてきた実力馬。

1週前は松山騎手騎乗で7Fから一杯に追われ、

終い1F11秒3と鋭い伸び。

最終追い切りは4Fだけの軽め調整となったが、

ラスト1F11秒7を馬なりで記録。

頭の高さはあるものの動き自体は軽快で、

2週続けてこの馬らしい伸びを見せた。

距離延長は課題だが、状態面は良好。

A

マイ

ユニバース

10月

22日

(水)

栗東

坂路

4F 53.2-39.0-25.6-12.8 単走

なり

前走で圧勝して勢いに乗る上がり馬。

1週前は武豊騎手を背にCWで終い重点の追い切りを行い、

ラスト1F11秒3の好時計。

最終は坂路単走で馬なりながら全体時計4F53.2秒と順調。

特筆すべき大きな変化はないものの課題もなく、

前走同様に良いリズムで走れている。

引き続き好調で、

昇級戦でも力を出せる仕上がり。

A

ミラージュ

ナイト

10月

22日

(水)

栗東

坂路

4F 55.3-40.1-25.9-12.9 単走

なり

夏の札幌開催から順調に駒を進めてきた馬。

1週前は栗東CWで一杯に追われ、

6Fで自己ベスト級の時計と終い1F11秒1を計時。

最終追いは坂路で軽めに留めたため時計目立たずだが、

動き自体はスムーズ。

大きくは攻めていないが、

前走勝利時の状態は維持しており力は出せる仕上がり。

A

レッド

バンデ

10月

22日

(水)

美浦

ウッド

6F 83.2-67.7-52.7-37.4-11.7 稍重

2頭併せ

(併入)

なり

セントライト記念3着馬。

その実績通り関東勢では仕上がり目立つ一頭。

1週前に美浦Wで6F79.7-11.6の好時計を一杯でマークし先着。

最終追い切りは馬なりで同入も、

終い1F11秒7と良い伸びを維持。

2週続けて併走相手と互角以上の動きを見せ、

騎乗した主戦騎手も感触を掴んでいる様子。

長距離輸送さえクリアできれば好仕上がり。

B

コーチェラ

バレー

10月

22日

(水)

栗東

CW

5F 74.5-57.7-41.7-13.3 単走

なり

抽選を勝ち抜いて出走権を得た上がり馬。

1週前にCWで6F81.5-終い1F10秒9の鋭い伸びを見せ、

一気の良化をアピール。

最終はソフトな内容で5F74.5と軽め。

コーナーで行きたがる面を見せたのは気掛かりだが、

直線では落ち着きを取り戻しまずまずの動き。

折り合い面の課題は残るが、

潜在能力自体は高く、

ハマれば怖い存在。

B

ジーティー

アダマン

10月

22日

(水)

栗東

坂路

4F 53.2-38.5-24.8-12.3

2頭併せ

(併入)

なり

レースでもコンビを組む僚馬レクスノヴァスと併せ馬を消化。

1週前はCWでレクスノヴァスらとの3頭併せで

一杯に追われたが僚馬に見劣り。

最終追い切りは坂路で馬なりながら

自己ベスト更新の4F53.2秒をマークし併入。

道中ややヨレる場面はあったものの、

脚捌きは軽快になっており前走からの良化は確か。

大敗した前走の悪影響も感じられず、

この馬なりに仕上がってきた。

B

ヤマニン

ブークリエ

10月

22日

(水)

栗東

CW

6F 84.7-69.5-54.5-39.2-11.8 単走

なり

前走は掲示板外も、春の実績馬で侮れない存在。

1週前はCWで長めからしっかり追われ、

古馬オープン馬相手に先着する上々の動き。

最終追い切りは横山典弘騎手が騎乗し

6F84.7秒を馬なりで時計なりにまとめた。

目立つ速時計こそ出していないが、

大きな馬体をしっかり動かせており、

長距離戦でも持ち味の長くいい脚を発揮できる態勢。

B

ライト

トラック

10月

22日

(水)

栗東

CW

6F 84.5-68.7-53.7-38.0-11.7

3頭併せ

(先着)

なり

キャリア3戦と経験は浅いが素質高い伏兵。

最終追い切りは古馬OP馬2頭との3頭併せで、

直線は内から楽な手応えでじわじわ進出し、

最後は馬なりのまま僚馬にクビ差先着。

6F84秒台と全体時計は平凡だが、

ラスト1F11秒7と切れ味を示した点は収穫。

友道調教師も長丁場でのロングスパートに手応えを掴んでおり、

一発の可能性を秘める。

B

ラーシャ

ローム

10月

22日

(水)

美浦

ウッド

5F 70.2-54.2-39.2-12.1 稍重

2頭併せ

(併入)

なり

前走は大敗続きだが、

スタミナ勝負の舞台で巻き返しを狙う。

1週前までに入念な乗り込みを消化し、

最終追い切りは岩田康誠騎手が騎乗して5F70.2秒をマーク。

併せた相手と馬なりのまま併入し、

目立つ瞬発力はないものの最後までバテずに走れている。

大きな上積みこそ感じないが、

長距離で持ち味発揮できる仕上がりには持ってきた。

B

レクス

ノヴァス

10月

22日

(水)

栗東

坂路

4F 53.5-38.7-24.9-12.4

2頭併せ

(併入)

なり

同厩のジーティーアダマンと併せ馬。

1週前はCWで古馬オープン馬相手に7Fから一杯に追い、

自身の自己ベストとなる時計で先着する優秀な内容。

最終追いは坂路で僚馬を先行する形から併入に持ち込み、

終い12秒4と上々。

頭の動きに少し無駄はあるものの、

他馬に迫られてからもうひと伸びできる勝負強さを見せており、

仕上がりは良い。

C アマキヒ

10月

22日

(水)

美浦

ウッド

5F 67.2-52.4-37.6-12.0 稍重

3頭併せ

(遅れ)

強め

前走2勝クラス勝ち馬だが、G1のここでは見劣り。

1週前は戸崎騎手騎乗で3頭併せを強めに追うも半馬身遅れ。

最終追い切りも同様に強めに追われたが、

直線で内の馬に交わされ半馬身遅れと精彩を欠いた。

時計も平凡で休み明けの分か動きに重さが残っており、

現状では厳しい印象。

C アロンディ

10月

22日

(水)

栗東

CW

6F 86.9-70.2-54.2-38.7-11.5

2頭併せ

(先着)

一杯

抽選を勝ち抜いて滑り込んだ伏兵馬。

1週前は坂路で一杯に追われたが

全体時計54.4秒止まりで僚馬に遅れ気味。

最終追い切りは団野騎手を背にCWコースで

ゴール前一杯に追われる意欲的な内容。

6F86.9秒と平凡な時計ながら、

併せた新馬に3馬身先着と負荷にしっかり反応できたのは収穫。

動き自体は硬さが残るものの、

強めに追って幾分良化がうかがえる。

C

エキサイト

バイオ

10月

22日

(水)

栗東

坂路

4F 51.6-37.7-25.0-12.8 単走 一杯

前走G3ラジオNIKKEI賞を制したものの、

中間の調整過程で目立った動きが少ない一頭。

最終追い切りは坂路単走で自己ベストの51.6秒を出したが、

早めに仕掛けた反動かラスト1Fは12秒8と減速。

2週続けて強めに追った疲れも懸念され、

好走歴のある坂路調教で時計以上に物足りない印象。

良化途上に映り、今回のメンバー相手では強気になれない。

C

レイヤード

レッド

10月

22日

(水)

美浦

ウッド

5F 67.1-51.3-37.0-11.6 稍重

2頭併せ

(遅れ)

なり

こちらも抽選組の一頭で格下感は否めない。

1週前は美浦Wで長めをしっかり追われ自己ベストを計時したものの、

最終追い切りは僚馬に0.2秒遅れる内容。

道中は折り合いスムーズだったが、

直線で内から迫られるとギアの掛かりが遅く反応今ひとつ。

時計自体は悪くないものの、

G1で戦うにはもうワンパンチ足りず、

上位進出は厳しいか。

1週間前追い切り評価とコメント

菊花賞の2025年の出走馬について、最新の追い切り情報とその評価をランクごとにまとめた。

各ランク(SS、S、A、B、C)の馬について、追い切りのタイム、コースや馬場状況、並走状況、脚色の特徴、そしてそれぞれの評価コメントが閲覧可能。

※右にスクロール可能

追い

切り

評価

馬名

追い

切り

コース タイム(◯Fごと) 馬場 併せ馬 脚色 評価コメント
SS

ショウヘイ

10/16

CW

7F96.3→6F79.5→5F65.1→4F50.9→3F36.1→1F11.4

3頭併せ

最先着

(相手ダンテスヴュー

古OP)

一杯

7Fから強負荷で加速ラップを刻みつつ最先着。

長距離で効く“ロングスパート耐性”の裏づけ十分。

SS エネルジコ 10/16

CW

7F98.6→6F81.8→5F66.0→4F51.4→3F36.9→1F11.1

併せ併入

(相手メイショウ

ヨゾラ2勝)

強め

直線内から11.1の切れ。

長め7Fで折り合って終いさらに伸びる。

仕上がり前進。

SS

ヤマニン

ブークリエ

10/16

CW

7F95.5→6F78.9→5F64.9→4F51.5→3F37.1→1F11.8 併せ先着 一杯

当日全体“2番時計級”の78.9(6F)。

前受けでも差しでも利く体の使い方で、負荷に耐えている。

S エリキング 10/17

CW

7F97.2→5F66.5→4F52.2→3F37.2→1F11.7(記事表記6F80.9-11.7) 良/稍 単走

なり

単走でフォーム良化、余力残し。

終いの反応は十分で“上積みを残した良い一追い”。

S

ライト

トラック

10/16

CW

7F97.7→6F81.1→5F66.5→4F51.9→3F36.9→1F11.5

併せ

先着

(外)

一杯

休み明けを使って明確に上向き。

軽さが戻り、終いまで失速小。

好位で粘れる体勢。

S

ミラージュ

ナイト

10/16

CW

6F83.0→5F66.4→4F51.3→3F36.5→1F11.1 併せ先着 一杯

ラスト11.1で溜めてから弾ける。

姿勢はギリギリだが我慢効き、

長丁場向きの持続脚を示した。

S ジョバンニ 10/16

CW

7F96.8→6F80.0→5F65.0→4F50.7→3F36.4→1F11.3 単走 一杯

単走で集中し、直線の加速も素直。

強めにやってもフォーム乱れ少。

先行でしぶとく脚を使える。

A

レッド

バンデ

10/16

美W

6F79.7→5F64.5→4F50.3→3F36.3→1F11.6

併せ先着

(ピースワン

デュック古OP)

一杯

しっかり負荷。

わずかに重さは残るが、

実戦型で上積み余地あり。

2・3着圏の地力は感じる。

A

マイ

ユニバース

10/16

CW

6F80.6→5F64.8→4F50.3→3F36.0→1F11.3 単走

強め

可動域が広く、

先行馬らしい推進力。

折り合い面が鍵だが内容は順調。

A

ゲル

チュタール

10/16

CW

7F99.4→5F67.3→4F52.4→3F37.0→1F11.3

併せ先着

(カリーニョ

古2勝)

一杯

回転力より粘り型だが、

負荷に耐えて終いまで脚勢鈍らず。

3000mで良いタイプ。

A

レクス

ノヴァス

10/16

CW

7F98.3→6F82.0→5F67.2→4F52.2→3F36.8→1F11.1

併せ先着

(相手セオ

古OP)

一杯

外圧に我慢しつつ終い11.1。

攻めの内容で一発の雰囲気。

A

エキサイト

バイオ

10/16

4F53.2→3F38.8→2F24.9→1F12.1

単走

(併せ同入

扱いの報)

強め

坂路で活気十分。

加速域はまだ甘いが、

仕上がりは順調圏。

B

エコロ

ディノス

10/16

CW

7F97.1→5F65.6→4F51.4→3F37.5→1F12.2

併せ

先着

(外0.3)

一杯

長めでしっかり。

終いは12秒台で切れ味は一歩控えめ。

量でカバー。

B

キング

スコール

10/16

4F54.4→3F39.6→2F26.2→1F13.2 単走

なり

量的には足りてくる段階。

強調材料は少ないが、悪くはない。

B

コーチェラ

バレー

10/16

CW

6F81.5→5F66.4→4F51.7→3F36.9→1F10.9 単走 強め

ラスト10.9の数字は目立つ。

単走で気分良く、

反応も良化。

格上挑戦でどこまで。

B

ラーシャ

ローム

10/16

美W

6F82.8→5F66.9→4F52.1→3F37.7→1F12.0

併せ

先着

(内0.1)

強め

早めから手が動くが、

踏ん張って先着。

上積み待ち。

B アマキヒ 10/16 美W 5F66.2→4F51.2→3F37.2→1F11.9(別表記=6分割ラップ)

3頭併せ

やや遅れ

強め

推進力は平均的。

輸送を見据えつつ、

当週の気配次第で上方修正。

C

ジーティー

アダマン

10/16

CW

7F97.6→5F67.1→4F52.1→3F36.8→1F11.3

併せ遅れ

(相手レクス

ノヴァス)

一杯

追ってからの反応が鈍い。

内容的に“良化待ち”。

C

レイヤー

ドレッド

10/16 美W 6F84.4→5F67.6→4F52.6→3F37.9→1F11.6

併せ

やや遅れ

一杯

反応鈍めで伸び不足。

最終追いでどこまで変われるか。

C アロンディ 10/16 栗坂 4F54.4→3F38.9→2F24.9→1F12.5 併せ遅れ 一杯

格下相手に遅れ。

数はこなしているが、

現状“強くは推しにくい”。

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