朝日杯フューチュリティステークス2025の過去10年のレース傾向・消しデータ(消去法)集

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。

2025年12月21日日曜はG1・朝日杯フューチュリティステークス。

朝日杯フューチュリティステークスは、2歳マイル王を決めるGⅠだ。

過去傾向では上位人気が大きく崩れにくい一方で、枠順や展開ひとつで3着が割れて配当が跳ねる年もある。

だから「強い馬を選ぶ」だけでは足りず、「どう走る形になるか」まで考える必要がある。

そこでこの記事では朝日杯フューチュリティステークスの過去10年のデータをまとめ、それぞれの消しデータ・消し条件までまとめてみた。

それぞれのデータがどう予想に使えるかまで書いてあるので、ぜひご自分の予想に役立てて欲しい。

さらに競馬口コミダービーでは過去傾向だけでなく、「追い切り評価/全頭診断」「AI予想」の記事も公開しているので合わせてご覧いただきたい。

全頭診断・追切まとめはこちら

朝日杯フューチュリティステークス2025のAI予想はこちら

この記事でわかること
  • 過去10年の
    朝日杯フューチュリティステークスの
    レース傾向・データ
    (人気別成績
    前走レース別成績
    前走着順別成績
    脚質別成績
    馬場ごとのデータ
    配当傾向
    性令別成績
    関西関東の勝率
    血統傾向
    リピータースコア)
  • 過去傾向から抽出した
    消しデータ・消し条件
  • 過去傾向・データの
    予想活用方法

馬アイコンこの記事を書いたのは

執筆者画像

木口 順一

競馬歴18年の42歳。

何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。

安定して稼げる競馬予想サイトを探すために、ユーザーからの口コミを基に検証を続けている。

今まで検証してきた予想サイトの数は1,000サイト以上。
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現在は競馬予想家・競馬ジャーナリストとしても活躍中。
好きなレースはやっぱり日本ダービー。

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今回紹介している朝日杯フューチュリティステークスの過去傾向データまとめとは別にぜひ一度目を通してみてくれ。

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朝日杯フューチュリティステークスの過去10年の傾向早見表!

それでは改めて朝日杯フューチュリティステークスの過去傾向について分析データを紹介していく。

細かく過去の傾向を紹介していくが、まずは朝日杯フューチュリティステークスのざっくりした傾向を掴むために先んじて過去10年の傾向を一言でまとめてみた。

「人気別成績」「前走レース別成績」「前走着順別成績」「脚質別成績」「枠順別成績」「馬場ごとの勝率データ」「配当傾向」「性別別成績」「関西・関東比率」「血統傾向」の計11項目でまとめているので、なんとなくの雰囲気だけでも先に把握しておいてみてくれ。

  人気別成績 前走レース別成績 前走着順別成績 脚質別成績 馬場ごとのデータ 枠順別成績 配当傾向 性別別データ 関西関東の勝率成績 血統傾向
データ概要

上位人気が強く、

1番人気と2番人気は

馬券内に来やすい。

二桁人気はかなり厳しい。

前走が重賞だった馬が

中心になりやすく、

特にG3組は

勝ち切り効率が高い。

前走1着が圧倒的で、

勝ち馬は前走1着から出やすい。

前走2着以下は

勝ち切りがほぼ出ない。

先行が勝ち切りに近く、

差しは2着3着で残りやすい。

逃げと追込は成績が弱い。

過去10年は良馬場ばかりで、

道悪の傾向は判断できない。

良馬場だと

先行が優勢になりやすい。

内枠がやや有利で、

特に1枠の成績が強い。

7枠は勝ち切りと2着が出にくい。

年によって大きく振れ、

堅い年も荒れる年もある。

馬連が安くても

3連単が跳ねる年がある。

牡馬が勝ち切りの中心。

牝馬は出走が少ないが、

出てくると

馬券内に入る年がある。

関西馬が少し優勢で、

特に2着までの割合が高め。

関東馬も来るが

優先度は少し下がる。

日本の芝マイルで

強い父系が中心になりやすいが、

海外のスピード血統が

刺さる年もある。

予想活用方法

まず上位人気から軸を作り、

穴は7〜9番人気までに絞って

3着側に置くと組み立てやすい。

軸は前走重賞組を優先し、

前走G3は頭候補、

前走G2は相手の中心として

使いやすい。

軸は前走1着を基本にし、

前走2着以下は

相手までに落とすと

読み違いが減る。

先行できる馬を軸寄りにし、

差し馬は相手に厚く置く。

逃げと追込は

展開が合う時だけ拾う。

良馬場前提で、

上位人気の先行型を軸に置く。

差しは相手として

残すのが現実的だ。

内枠の有力馬は評価を上げ、

7枠と8枠の有力馬は

頭固定より相手寄りにする。

堅い想定なら馬連や馬単に寄せ、

荒れ想定なら

上位人気固定で

3着側を広げて3連系に寄せる。

勝ち切りの中心は牡馬に置き、

牝馬は相手として残すと

取りこぼしを減らしやすい。

同格比較で関西馬を

上に取りやすく、

関東馬は能力の裏付けが

強い馬だけを軸候補にする。

能力が拮抗した時の

優先順位として使い、

中心血統なら評価を少し上げ、

外れる血統は他の根拠が強い時だけ拾う。

消しデータ

二桁人気は基本的に消しで、

買うなら

3連系の最後の押さえまでに

止める。

前走が条件戦で、

しかも人気も無い馬は

基本的に消し寄りにする。

前走10着以下は

基本消しで、

前走2着以下の

頭固定も避ける。

逃げ一本で人気を背負う形や、

追込一辺倒で

展開頼みの形は

消し寄りにする。

道悪適性は

この10年データでは

判断できないので、

雨で渋ったら

この項目は無理に使わない。

7枠は強い逆風で、

二桁人気なら基本消し。

8枠も人気薄なら

消し寄りにする。

人気順どおりの決着を

3連単で厚く買うのは避け、

荒れを読むなら

3着穴の筋が無い馬は消す。

性別だけで消さないが、

牝馬で材料が薄く

人気も無いなら

点数を増やして拾わない。

所属だけで消さないが、

関東馬で人気が低く

材料も弱いなら

頭では買わない。

血統だけで

人気薄を拾い過ぎない。

中心血統から外れていて

内容も弱いなら消し寄りにする。

それではここからは各項目のデータについて解説していく。

それぞれの成績をどう予想に活用すれば精度が上がるのかもいっしょに説明していくので、ぜひ参考にしてみて欲しい。

もし細かいデータまで見る必要がない、もはや予想買い目を手軽に見たいだけという方にはAI予想買い目も公開中。

そちらの記事もぜひ確認してみてほしい。

朝日杯フューチュリティステークスの
AI予想まとめ

朝日杯フューチュリティステークスの消しデータ(消去法)・割引馬まとめ

続いて、ひとつ前で軽く触れた消しデータについて深堀りしていく。

まずは紹介した11項目の消しデータを、朝日杯フューチュリティステークスの予想で優先すべき順に並び替えてまずまとめる。

その早見表がこちら。

朝日杯FSの消しデータ
優先順位
  1. 前走着順別成績

    前走10着以下は基本消し/前走2着以下を頭固定にしない

  2. 人気別成績

    10番人気以下は基本消し(買うなら3連系の最後の押さえまで)

  3. 枠順別成績

    7枠は強い逆風/7〜8枠で二桁人気は基本消し

  4. 前走レース別成績

    前走が3勝クラス以下で人気もないなら消し寄り

  5. 脚質別成績

    逃げ一本で上位人気は消し寄り/追込一辺倒で展開頼みも消し寄り

  6. 馬場ごとのデータ

    道悪になったら過去10年が良馬場中心なので、この項目は無理に使わない

  7. 関西関東の勝率成績

    関東馬で人気が低く材料も弱いなら頭では買わない

  8. 性別別データ

    牝馬だから消さないが、牝馬で材料が薄く人気もないなら点数を増やして拾わない

  9. 血統傾向

    血統だけで人気薄を拾いすぎない/中心血統から外れていて内容も弱いなら消し寄り

  10. 配当傾向

    人気順どおりの決着を3連単で厚く買うのは消し(買い方のミスとして避ける)

この重賞で「消し」を作るなら、まず強い根拠になりやすい順に当てはめるのがいい。

具体的には、前走大敗や二桁人気は、それだけで馬券内に入る確率が下がりやすいので、ここで点数を一気に削るのが回収に直結する。

次に枠順で、特に外枠の弱いゾーンに入った人気薄は切りやすい。

そこまで絞ったうえで、前走が条件戦だった馬や、脚質が極端で展開の助けが必要な馬を「相手まで」に落とすと、買い目が読みやすくなるだろう。

さらにここから上記の消しデータの優先順位で考えて、割引・消し対象になるであろう馬をまとめてみた。

理由や根拠、予想にどう活かすかも馬ごとにまとめているので確認してみて欲しい。

消し・割引
対象馬
  • カクウチ

    7枠で枠の逆風が強く、二桁人気なら消しの条件に引っかかりやすい

  • スペルーチェ

    6枠の勝ち切りゼロ傾向に当たり、関東馬で人気が低い形だと頭は買いにくい

  • レッドリガーレ

    8枠で距離ロスが増えやすく、二桁人気なら消しの条件に寄る

  • ストームサンダー

    前走大敗寄りの扱いで、折り合いが崩れると消し条件に近づく

  • アドマイヤクワッズ

    7枠で外を回されやすく、頭固定にすると消し筋になりやすい

  • リアライズシリウス

    8枠でロスが増えやすく、勝ち切り狙いは消し寄りにしやすい

  • ダイヤモンドノット

    6枠の勝ち切りゼロ傾向に当たり、単勝の厚買いは消し寄りにしやすい

  • コスモレッド

    牝馬で人気が低い形なら点数を増やして拾いにくい

  • ホワイトオーキッド

    牝馬で人気が低い形なら頭では買いにくく、相手までが無難だろう

7枠は過去傾向の枠順成績で勝率も連対率も弱く、ここに入った時点でまず不利を背負う形だ。

しかも二桁人気になりやすいタイプだと、人気別成績の「二桁人気は基本消し」と枠順の弱さが重なる。

買うなら、頭ではなく3連系の3着側に薄く置くまでが限界になりやすいだろう。

6枠は過去10年の枠順成績で勝ち切りが出ていない、という扱いで整理してきた。

だから単勝や馬単の頭に寄せるのは消し筋になりやすい。

さらに関東馬で、当日人気が上がらない形になると「関西馬より優先度が落ちる」という傾向も重なりやすい。

買うなら馬券内、特に3着側に寄せる方がズレにくい。

8枠は勝ちはあるが複勝率が低い枠で、外を回す距離ロスがそのまま響きやすい。

ここに二桁人気が重なると、人気別の消し条件にも寄るので、点数を増やして拾うと負け筋になりやすい。

拾うなら「上位人気を軸にして3着に混ぜる」くらいに抑えるのが現実的だ。

前走着順別成績の観点で「前走で大きく負けた馬は勝ち切りが厳しい」という整理をしてきた以上、頭固定は消し寄りになりやすい。

脚質や気性の面でも、折り合いが崩れると終いが甘くなるリスクを抱えやすい。

買うなら相手までで、当日の気配が落ち着いているかを強く重視したい。

能力面は上に置けるが、7枠は枠としての逆風が強い。

ここで外を回されると「上位人気でも取りこぼす」という形が出やすいので、単勝を厚く買うと消し筋になりやすい。

扱いとしては、頭固定よりも2着3着の相手寄りに落とすと、枠順データとの整合が取りやすいだろう。

8枠は距離ロスが増えやすく、勝ち切りまで押し切るには展開か位置取りの助けが要る。

能力が上でも「外を回されて届かない」「動くタイミングが遅れて届かない」が起きやすい。

だから頭固定は消し寄りにしやすく、馬券内狙いの相手に置く方が納得感が出る。

6枠は勝ち切りゼロ傾向という整理なので、単勝や馬単の頭を厚くするのは消し寄りにしたくなる。

逆に言えば、連対はある枠なので、馬連・3連複の軸としては残せる。

買い方で消し筋を回避するタイプで、馬の能力評価そのものを落とし過ぎないのがコツだ。

牝馬は過去10年で勝ち切りが出ていない一方で、出走数が少ないのに馬券内がある、という整理だった。

だから性別だけで消すのは違うが、人気が低くて材料も薄い形なら「点数を増やしてまで拾わない」という消し条件に寄る。

枠は3枠で悪くないので、消すか残すかは人気と当日の気配で割り切るのが合う。

牝馬なので即消しではないが、人気が低くて強い裏付けが薄い形なら頭では買いにくい。

2枠は内で脚をためられる枠なので、相手として残す判断はしやすいが、勝ち切り狙いは過去傾向の観点では消し寄りになりやすいだろう。

朝日杯フューチュリティステークスの
AI予想まとめ

過去傾向・消しデータが影響しそうな馬ランキング

消しデータに触れつつ、それぞれのデータについて細かく紹介していくその前に。

次に朝日杯フューチュリティステークスに出走する馬がデータで見て、それぞれどれくらい有利か不利かを先んじて見える化してみよう。

11項目ある傾向データを点数にして、出走予定の馬をランキング順に並び替え。

さらに朝日杯フューチュリティステークスならではのデータの優先順位で点数を調整してみた。

その点数順がこちらだ。

※右にスクロール可能

馬名 合計点数 人気別成績 前走レース別成績 前走着順別成績 脚質別成績 枠順別成績 馬場ごとのデータ 配当傾向 性別別データ 関西関東の勝率成績 血統傾向
エコロアルバ 28
ダイヤモンドノット 23
リアライズシリウス 21
アドマイヤクワッズ 16
タガノアラリア 13
カヴァレリッツォ 5
グッドピース 3
コルテオソレイユ 2
ホワイトオーキッド -2
スペルーチェ -3
ストームサンダー -4
コスモレッド -5
レッドリガーレ -9
カクウチ -11

※記号は「◎=とても有利、◯=有利、−=判断材料が足りないので中立、△=不利、✕=かなり不利」だ。
※合計点数は「記号の点×項目の重み」で計算した。記号の点は ◎=+2 / ◯=+1 / −=0 / △=-1 / ✕=-2 だ。
※項目の重みは、朝日杯フューチュリティステークスで効きやすい順にこう置いた。
※前走着順別成績×5、人気別成績×4、前走レース別成績×3、脚質別成績×2、枠順別成績×2
※馬場ごとのデータ×1、配当傾向×1、性別別データ×1、関西関東の勝率成績×1、血統傾向×1
※人気別成績は「現時点の想定(上位評価+騎手+一般的な人気になりやすさ)」として置いた。ここは当日のオッズでズレる可能性が一番高いので、ズレたらこの列だけ差し替えるのが正しい運用だ。

このレースは、過去傾向の中でも「前走で勝っているかどうか」と「上位人気の強さ」が目立って効きやすい。

だから合計点の上位は、自然にエコロアルバ、ダイヤモンドノット、リアライズシリウスのような“実績の強い側”に寄る。

ここを軸にしやすいのは合理的だろう。

ただ、今回は枠順が確定していて、外目の不利が現実の問題として乗ってくる。

アドマイヤクワッズは能力面の評価が高くても7枠で明確に減点が入る。

リアライズシリウスも8枠なので、勝ち切りまで押し切るには「前半で位置を取る工夫」か「展開が向くこと」が要る。

逆に内枠のグッドピースは、人気面や前走面が強いと断言できなくても、1枠というだけで“馬券内の押さえ役”として価値が上がる。

過去傾向は便利だが、予想で最後に勝敗を分けるのは別の要素になりやすい。

朝日杯フューチュリティステークスで優先順位を付けるなら、当日の気配(返し馬や馬体の落ち着き)、追い切り内容、展開(先行馬が多いか少ないか)、それから枠順と人気のバランス、最後に過去傾向の順で組み立てるのがブレにくいだろう。

過去傾向は「迷った時の背中押し」と「買い方を絞るためのルール」に使うのが一番強い。

それではここから11項目の各データと、予想にどう使うか、その活用方法と消しデータをさらに細かく紹介していく。

上記の早見表だけでさっくり使うのではなく、自分でもデータを吟味したい人は活用してみてくれ。

朝日杯フューチュリティステークス
全頭診断追い切りまとめ

【人気別成績】

朝日杯フューチュリティステークスの過去10年で、何番人気が上位入線しているのかをまとめてみた。

※右にスクロール可能

人気帯 勝率 連対率 複勝率 平均
着順
最頻
着順
期待値スコア
〈単勝回収率〉
1番人気 40.0% 60.0% 80.0% 2.30 1 101.0
2番人気 20.0% 60.0% 70.0% 4.10 2 105.0
3番人気 10.0% 20.0% 30.0% 6.20 1 78.0
4〜6番人気 6.7% 10.0% 16.7% 8.13 7 77.7
7〜9番人気 3.3% 10.0% 13.3% 8.00 4 58.3
10番人気以下 0.0% 0.0% 4.2% 10.93 15 0.0

人気の強さがそのまま結果に出やすいレースだ。

1番人気は複勝率80.0%、2番人気も70.0%で、上位人気が大きく崩れにくい。

まず「軸は上位人気から」という前提を置く方が、読み違いが少ないだろう。

一方で、勝ち切りに限ると“1番人気だけ”が強いわけでもない。

2番人気の回収率が105.0で、1番人気の101.0を上回っている。

勝ち切り狙いの単勝は「人気が強すぎる馬」より、「2番人気あたりで能力が拮抗している馬」に妙味が出る年がある、という捉え方が合う。

10番人気以下は勝利0回で、馬券内も4.2%しかない。

大穴を広げすぎると、点数だけ増えて当たりにくくなる構造だ。

穴を狙うなら、7〜9番人気までに絞って“3列目に置く”くらいが現実的だろう。

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 上位人気(1〜3番人気)に入るなら、その馬は馬券の軸に据えるのが基本だ。今回の登録馬なら、アドマイヤクワッズ、エコロアルバ、リアライズシリウス、ダイヤモンドノットあたりが上位人気に押し上げられる形なら、軸候補の中心に置ける。

  • 2番人気は回収率が一番高い帯なので、「本命過ぎない実力馬」を単勝や馬連の中心に据えるのが噛み合いやすい。アイガーリー、カヴァレリッツォ、ストームサンダーが2番人気前後に収まるなら、相手探しより“頭から”の発想も持てる。

  • 4〜6番人気は勝率6.7%と低いが、ゼロではない。馬連や3連複の相手として厚く拾う帯だ。タガノアラリア、スペルーチェ、レッドリガーレがこの帯に来るなら、相手の中心に据える価値がある。

  • 7〜9番人気は勝ち切りは少ないが、複勝率13.3%は残る。3連複の3列目に置く“穴の限界ライン”として扱うのが無難だ。コルテオソレイユ、ゴーゴーリチャード、サンブライトがこの帯に収まるなら、3列目の押さえで拾う。

  • 消し条件の基本は「10番人気以下は原則消し」だ。勝利0回で、複勝率も4.2%しかない。ホワイトオーキッド、カクウチ、コスモレッドが10番人気以下に沈むなら、買うとしても3連系の最後の最後まで落とす方が回収に寄る。

  • 「人気が10番人気以下なのに点数を広げて拾う」は、このレースでは負け筋になりやすい。スウィートハピネス、グッドピースが人気薄になるなら、拾うより“消して点数を絞る”判断の方が合いやすい。

  • 迷った時の運用は単純でいい。「1〜3番人気を軸」「4〜6番人気を相手の中心」「7〜9番人気は3列目」「10番人気以下は基本消し」だ。軸候補がアドマイヤクワッズ、エコロアルバ、リアライズシリウス、ダイヤモンドノットのどれになるかは、最終オッズの位置で決め打ちしていい。

【前走レース別成績】

過去10年の朝日杯フューチュリティステークスに出走した馬を、前走の格(クラス)別に成績を集計してみた。

※右にスクロール可能

前走レース 勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
G1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0 0 0
G2 3.4% 13.8% 20.7% 2 6 4 46
G3 12.5% 25.0% 29.2% 3 3 1 17
OP・L 4.2% 8.3% 16.7% 1 1 2 20

3勝クラス

以下

7.3% 7.3% 12.7% 4 0 3 48

所感としては、勝ち切りの効率が一番いいのは前走G3組だ。

勝率12.5%で、複勝率も29.2%まで上がる。

少頭数の重賞でも「強い相手と走って、一定の位置で競馬を作れた」経験がそのまま効きやすいのだろう。

一方で前走G2組は、勝率こそ3.4%と高くないが、3着以内の数そのものは多い。

1着の取りこぼしはあるが、相手として崩れにくい層だと捉える方が噛み合う。

前走G1組は、この集計表の範囲では該当が無い扱いになっている。

だから「G1組が強い」と言い切るより、「少なくともG2かG3を走っている馬が馬券の中心になりやすい」と言い換えた方が、読み手にも伝わりやすいだろう。

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消去法まとめ
  • エコロアルバ、リアライズシリウス、ダイヤモンドノット、アドマイヤクワッズが前走G3に該当する形なら、データ上は軸候補として一番置きやすい。
  • アイガーリー、カヴァレリッツォ、ストームサンダーが前走G2に該当する形なら、頭固定より相手の中心に置く方がデータの形に合う。
  • コルテオソレイユ、ゴーゴーリチャード、サンブライトが前走オープン・リステッドに該当する形なら、買うなら3連系の3列目で点数を絞るのが現実的だ。
  • カクウチ、コスモレッド、ホワイトオーキッド、グッドピース、スウィートハピネス、レッドリガーレ、スペルーチェ、タガノアラリアが前走3勝クラス以下に該当する形なら、軸には置かず、人気と枠順と馬場が揃った時だけ相手に回す方が失点が減りやすい。
  • 消し条件は「前走が3勝クラス以下」かつ「当日が二桁人気になりそう」なら基本は消しでいい。残すなら相手までで、点数を増やしすぎないことが重要だ。

【前走着順別成績】

過去10年の前走での着順別に振り分け、それぞれの勝率をまとめてみた。

※右にスクロール可能

前走

着順

勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数

勝率-

連対率

1着 11.1% 17.8% 26.7% 10 6 8 66 -6.7%
2着 0.0% 8.0% 12.0% 0 2 1 22 -8.0%
3着 0.0% 0.0% 9.1% 0 0 1 10 0.0%

4~9

0.0% 6.3% 6.3% 0 2 0 30 -6.3%

10着

以下

0.0% 0.0% 0.0% 0 0 0 6 0.0%

朝日杯FSは「前走で勝ってきた馬」がとにかく強い構造だ。

過去10回(阪神開催)で、勝ち馬10頭は全頭が前走1着から来ている。

さらに3着以内の大半も前走1着が占める。2歳のこの時期はキャリアが浅く、能力差がはっきり出やすい。

だから「前走で勝ち切って勢いを持っているか」が、そのままG1でも通用するかの分かれ目になりやすいのだろう。

逆に、前走2着以下(2着・3着・4〜9着・10着以下)は、勝ち切りがゼロだ。

2着以下からでも2着や3着に来ることはあるが、軸として信頼する根拠にはなりにくい。

予想の基本は「前走1着の有力馬を軸にして、前走2着以下は相手まで」。

この形がいちばん読み間違いを減らしやすい。

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータまとめ
  • 買い方の中心は「前走1着」から作るのが基本だ。登録馬の中で前走1着が明確なアドマイヤクワッズ、エコロアルバ、リアライズシリウス、ダイヤモンドノット、タガノアラリアは、まず軸候補として扱いやすい。
  • 頭(1着)まで狙う条件はシンプルで、「前走1着」かつ「人気が上位に来る」ことだ。前走1着でも人気が極端に無い場合は、相手に回して点数を抑える。
  • 前走2着以下は、基本は相手までだ。とくに前走3着のアイガーリー、前走で大きく崩れたストームサンダーは、買うなら3連系の最後の押さえが限界になりやすい。
  • 消し条件の軸は「前走10着以下(または大敗)」「前走2着以下で、当日も上位人気にならない」のどちらかだ。この条件に当てはまる馬は、点数を増やしてまで拾うと回収が崩れやすい。
  • 迷った時の妥協案は「前走1着の馬を軸」「前走2着以下は相手に入れるとしても少数」「前走10着以下は原則消し」だ。

【脚質別成績】

過去10年の朝日杯フューチュリティステークスの脚質別に成績を振り分け、まとめてみた。

※右にスクロール可能

脚質 勝率 連対率 複勝率 勝率-
複勝率
勝利数 2着数 3着数 着外数
逃げ 0.0% 0.0% 10.0% -10.0% 0 0 1 9
先行 17.5% 22.5% 27.5% -10.0% 7 2 2 29
差し 3.0% 12.1% 21.2% -18.2% 2 6 6 52
追込 2.2% 6.5% 8.7% -6.5% 1 2 1 42

勝ち切りに一番近いのは先行だ。

勝率17.5%で、他の脚質より頭ひとつ抜けている。

朝日杯FSは道中のペースが速くなりやすいが、速い流れでも好位で我慢して直線で伸びる馬が結果を出している、と考えるのが自然だろう。

差しは勝率は低いが、複勝率は21.2%ある。

勝つのは簡単ではないが、2着3着に来る余地ははっきりある。

3連系で相手を拾うなら、差しが一番使いやすい。

逃げは勝ち切りがゼロで、追込も複勝率8.7%と低い。

極端な脚質は、能力が相当抜けていないと押し切れないし、展開の助けも要る。

ここを読み違えると点数が増えて回収が崩れやすい。

予想への活用方法と消しデータ

予想活用方法と
消しデータ
  • 軸に寄せるなら先行型を優先したい。リアライズシリウス、ダイヤモンドノット、カヴァレリッツォ、ゴーゴーリチャード、グッドピース、タガノアラリア、コルテオソレイユは前走の通過順位的に好位で運べる形が見えるので、オッズが上位なら軸候補になりやすい。
  • 差しは2着3着の相手として強いので、3連複や3連単の相手に厚く置きやすい。アドマイヤクワッズ、コルテオソレイユ、ストームサンダー、エコロアルバは中団から後ろで脚を使う競馬が多く、展開が流れる読みなら相手で評価が上がる。
  • 消し条件として一番わかりやすいのは、逃げが濃い馬が単勝で上位人気になる形だ。逃げは勝ち切りがゼロなので、カクウチやアイガーリーが逃げ一本で勝ちに行く形になりそうで人気も背負うなら、馬券の中心からは外したくなる。
  • 追込寄りで毎回4コーナー11番手以下になりやすいタイプは、基本は点数を絞って3列目に回すのが無難だ。エコロアルバがこの形に寄るなら、勝ち切りより「差して3着以内に間に合うか」を基準に扱う方が合う。
  • 最後に運用のコツは単純で、先行型を軸、差し型を相手、逃げと追込は人気と展開を見て取捨だ。これだけで脚質データの長所を馬券に落とし込みやすい。

【枠順別成績】

過去10年の朝日杯フューチュリティステークスでどの枠に入った馬がどれだけの結果を挙げているかを成績でまとめてみた。

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枠順 勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
1枠 22.2% 33.3% 33.3% 4 2 0 12
2枠 5.0% 10.0% 30.0% 1 1 4 14
3枠 5.0% 10.0% 15.0% 1 1 1 17
4枠 5.0% 15.0% 25.0% 1 2 2 15
5枠 5.0% 15.0% 20.0% 1 2 1 16
6枠 0.0% 10.0% 10.0% 0 2 0 18
7枠 0.0% 0.0% 9.5% 0 0 2 19
8枠 8.7% 8.7% 8.7% 2 0 0 21

枠の傾向は「内がやや有利」で、特に1枠が頭ひとつ抜けている。

ロスを減らしやすい枠に入った“力のある馬”が、そのまま勝ち切る年が多いということだろう。

ただし、内枠は包まれて動けない形もある。外の枠(特に7枠・8枠)が弱いというより、「外の枠で勝つには、能力か展開の助けがより必要」くらいの捉え方が現実的だ。

枠順だけで決め打ちすると外しやすいが、軸の取り捨てや相手の優先順位には十分使えるデータだ。

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 1枠のグッドピースは、枠順データ的には最も得をする位置だ。前半で内に包まれて動けない形さえ避けられるなら、人気以上に粘り込みの目が出る。3連複の相手に入れる価値が上がる
  • 2枠のホワイトオーキッドは複勝率30.0%の枠に入った。勝ち切りより馬券内狙いが現実的で、差しに回すなら「直線で前が開くか」が全てになる。3着候補としては押さえやすい
  • 3枠のエコロアルバとコスモレッドは、枠としては極端に有利でも不利でもない。エコロアルバは内目でロスが減るので、能力評価を素直に出しやすい枠だ。コスモレッドは牝馬で馬群の中が課題になりやすく、前半でリズムを崩さない運びが必要だ
  • 4枠のストームサンダーとタガノアラリアは、馬群の中で競馬がしやすい枠に入った。折り合いがつけば位置取りの自由度が高く、相手として組み込みやすい。ストームサンダーは掛かりやすさが出ると減点が大きいので、パドックと返し馬で落ち着きがあるかを見たい
  • 5枠のコルテオソレイユとカヴァレリッツォは、外に出しやすい中枠に入った。特にカヴァレリッツォは進路を作りやすい枠で、能力を出し切る条件が整った。コルテオソレイユは位置取りが後ろになると届きにくいので、川田がどこに置くかが重要だ
  • 6枠のスペルーチェとダイヤモンドノットは、過去10年だと勝ち切りが出ていない枠に入った。ただし複勝率10.0%と2着が2回あるので「相手で来る」余地はある。ダイヤモンドノットは力が上位なら枠の弱点を押し切れるが、単勝を厚く買うより馬連や3連複の軸に寄せた方が安全だ。スペルーチェは勝ち切りより3着狙いで買う方が枠データに合う
  • 7枠のカクウチとアドマイヤクワッズは、勝率も連対率も0.0%の枠に入った。ここははっきりマイナス評価だ。アドマイヤクワッズは能力で克服できる可能性があるが、外を回されると届かない形が出やすいので、軸にするなら「前半で前目を取れる」という条件が要る。カクウチは相手強化のうえに枠も厳しいので、買うなら3連系の最後の押さえまでに落としたい
  • 8枠のリアライズシリウスとレッドリガーレは、勝ちは出ているが複勝率が低い枠に入った。リアライズシリウスは能力上位でもロスが増えるので、2着3着付けの方が取りこぼしを減らしやすい。レッドリガーレは外枠で難易度が上がるので、人気が無いなら3着専用として拾うか、思い切って消すかの二択にしたい
  • 消し条件は短くする。「7枠か8枠」かつ「当日二桁人気」なら基本は消しだ。該当しやすいのはカクウチ、レッドリガーレになる
  • 逆に「1枠〜2枠」かつ「中位人気で内容が良い」なら積極的に相手に入れる。ホワイトオーキッド、グッドピースはその枠の恩恵を受けやすい
  • 最終的な運用は、内枠の有力馬(エコロアルバ)を軸寄りに置きつつ、外枠の有力馬(アドマイヤクワッズ、リアライズシリウス)は頭固定より相手寄りに落とす、これで枠順データと整合が取りやすい

【馬場ごとのデータ】

過去10年の朝日杯フューチュリティステークスでの馬場状態ごとに結果がどうなったかをまとめてみた。

※右にスクロール可能

馬場

状態

先行馬の
複勝率
差し馬の
複勝率
1~3番人気の
勝率

4番人気以下の
勝率

平均走破
タイム
28.0% 14.3% 70.0% 30.0% 1:33.8
稍重 集計対象なし 集計対象なし 集計対象なし 集計対象なし 集計対象なし
集計対象なし 集計対象なし 集計対象なし 集計対象なし 集計対象なし
不良 集計対象なし 集計対象なし 集計対象なし 集計対象なし 集計対象なし

直近10年の朝日杯FSは、馬場が「良」に寄り切っている。

だから「雨で渋った時の傾向」を過去10年だけで語るのは無理がある。

ここは割り切って、良馬場前提の判断材料として使うのが筋だ。

良馬場だと、先行(4角5番手以内)の複勝率が28.0%で、差し(4角6番手以下)の14.3%より明確に高い。

勝ち切りは上位人気が強く、1〜3番人気の勝率が70.0%ある。

結論としては「良馬場なら、上位人気になりそうな馬の中でも、前で運べる馬を優先しやすい」になる。

ただし、差しが完全に死んでいるわけでもない。

差しの複勝率も14.3%はあるので、展開が流れる年や、能力差がある差し馬は普通に馬券に入る。

扱いは“軸にしにくいが、相手としては現実的”くらいがちょうどいい。

予想活用方法と消しデータ

活用方法と消しデータ
  • 良馬場前提で組むなら、まず「上位人気+先行できる」の組み合わせを軸に据えやすい。近走の通過順位が前寄りのダイヤモンドノット、リアライズシリウス、カヴァレリッツォ、アイガーリーは、馬場データの形に合いやすい。
  • 差し寄りでも相手には残せるが、軸にするなら「人気」「能力の裏付け」が要る。近走が後ろ寄りのアドマイヤクワッズ、エコロアルバは、オッズが上がり切るなら“相手中心”の方が読み違いが減りやすい。
  • 消し条件は短くする。「当日が良馬場で、しかも前が楽になりそう」なのに「いつも後ろからになるタイプ」を頭で買うのは避けたい。該当しやすいのはエコロアルバ、アドマイヤクワッズ、スペルーチェだ。
  • 逆に、雨で稍重以上になったら、この表はほぼ使えない。そうなった瞬間は“馬場別データは保留”にして、当日の芝の傾向と各馬の過去の道悪経験に寄せた方がいい。

【配当傾向と配当バランス指数】

過去10年の馬券の払い戻しと、3連単と単勝の差を指数化してどれだけ荒れやすいかを数値から考えてみた。

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年度 3連単 3連複 馬単 馬連 単勝
2024 86,430円 17,460円 3,700円 1,480円 910円
2023 12,910円 3,540円 1,990円 1,280円 270円
2022 4,570円 1,280円 1,070円 550円 310円
2021 14,840円 2,350円 3,000円 1,060円 780円
2020 51,360円 4,150円 14,610円 5,000円 1,750円
2019 90,260円 38,080円 950円 660円 200円
2018 45,180円 3,340円 14,240円 9,710円 460円
2017 2,630円 700円 840円 550円 230円
2016 221,200円 42,820円 11,430円 5,980円 1,420円
2015 38,560円 8,160円 1,340円 520円 590円
年度 配当バランス指数
((3連単÷単勝配当)×100)
2024 9,497.8
2023 4,781.5
2022 1,474.2
2021 1,902.6
2020 2,934.9
2019 45,130.0
2018 9,821.7
2017 1,143.5
2016 15,577.5
2015 6,535.6

所感としては、朝日杯FSは「上位2頭が堅くても、3着が穴で跳ねる年」がはっきり混じるレースだ。

2019年みたいに馬連が安いのに3連単だけ大きく跳ねる年があり、配当バランス指数が極端に上がる。

逆に2017年や2022年は指数が低く、上位人気同士で順当にまとまりやすい年だと読める。

2025年の予想では、上位人気の信頼度だけでなく「3着がどれだけ割れるか」を最初に決めるのが効く。

配当は各年のレース結果ページの払戻から拾い、指数は指定式で計算した。

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 堅め想定(指数が低い年の形)なら、軸はダイヤモンドノット、エコロアルバ、リアライズシリウス、アドマイヤクワッズで、馬連・馬単寄りに点数を絞るのが合うだろう
  • 中間想定(指数3000前後の形)なら、3連複の軸をエコロアルバかリアライズシリウスに置き、相手にアイガーリー、カヴァレリッツォ、タガノアラリア、ストームサンダーまで広げるのが収まりやすい
  • 荒れ想定(指数8000以上の形)なら、上位人気の1〜2頭は固定しつつ、3着側にコルテオソレイユ、ゴーゴーリチャード、スペルーチェ、レッドリガーレを混ぜて「3着穴」を取りに行くのが噛み合う
  • 「馬連が安いのに3連単が跳ねる」型を取りに行くなら、ホワイトオーキッド、サンブライト、コスモレッド、カクウチは人気薄であるほど3着専用として価値が出る
  • 消し条件は単純にしていい。ホワイトオーキッド、コスモレッド、カクウチが二桁人気なら、単勝・馬単の頭からは外す方が損を減らしやすい
  • 消し条件として、3連単の回収を狙うのに「人気順どおりの3頭決着」を厚く買うのは避けたい。上位評価の馬を買うなら、買い方は馬連・3連複に寄せた方が形に合うだろう

【性別別成績】

過去10年の朝日杯フューチュリティステークスの性別・年齢別の成績をまとめてみた。

※右にスクロール可能

性別 勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
牡馬 6.4% 12.8% 17.9% 10 10 8 128
牝馬 0.0% 0.0% 33.3% 0 0 2 4
騙馬 集計対象なし 集計対象なし 集計対象なし 0 0 0 0

まず大前提として、このレースは牡馬が出走の中心だ。

実際、過去10年の勝ち馬は牡馬が10勝で、勝ち切りまで含めると牡馬優勢がはっきり出ている。

一方で牝馬は出走数がかなり少ないのに、複勝率が33.3%と高い。

これは「牝馬が強い」というより、「牝馬でわざわざここに出てくる時点で、能力や完成度に裏付けがある馬が混ざりやすい」という見方が合うだろう。

サンプルが少ないので過信は禁物だが、牝馬という理由だけで消すのは損につながりやすい。

今年の登録馬で牝馬はスウィートハピネス、ホワイトオーキッド、サンブライト、コスモレッドあたりになる。

ここから先は枠順や人気も絡むが、「牝馬=即消し」ではなく「相手として残すかどうか」を先に考える方が読み違いが減るだろう。

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 牡馬が勝ち切りの中心なので、勝ち切り狙いの軸候補は牡馬から置くのが基本だ。アドマイヤクワッズ、エコロアルバ、リアライズシリウス、ダイヤモンドノットが人気上位に来るなら、まず中心に据えたい。
  • 牝馬は出走数が少ないのに馬券内率が高いので、牝馬というだけで消さない方がいい。スウィートハピネス、サンブライトが人気薄なら、3連複の相手(特に3着枠)として扱いやすい。
  • 牝馬で「当日上位人気」にならない場合、頭固定(1着固定)にする根拠は弱くなりやすい。ホワイトオーキッド、コスモレッドを買うなら、勝ち切りより馬券内の形で組み立てた方が筋が通る。
  • 消し条件は性別ではなく「人気と材料不足」だ。牝馬でも情報が薄くて人気もないなら点数を増やして拾わない、牡馬でも人気だけで根拠が薄いなら疑う、という運用が回収に寄る。

【所属別成績と成績比率】

過去10年の朝日杯フューチュリティステークスにおける、関東馬(美浦所属)と関西馬(栗東所属)の成績をまとめて、どちらが優勢かに関してもわかるようにしてみた。

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所属 勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
関西馬 6.4% 13.6% 19.2% 8 9 7 101
関東馬 5.4% 8.1% 16.2% 2 1 3 31
指標 比率
(関西馬 ÷
関東馬)
関西馬 関東馬
勝率 1.19 6.4% 5.4%
連対率 1.68 13.6% 8.1%
複勝率 1.19 19.2% 16.2%

過去10年だけで見ると、関西馬が少しだけ上回る形だ。

特に連対率の差が大きく、関西馬が関東馬の約1.68倍になっている。

馬券の組み立てでは、勝ち負けや2着までを強めに狙う時ほど「関西馬を優先する」判断が効きやすいだろう。

ただし、勝率と複勝率の差はそこまで大きくない。

関東馬が来ないレースではないし、関東馬でも能力が抜けていれば普通に勝ち切れる。

だから「関東馬だから消す」は雑になりやすい。

扱いとしては、同じくらいの力量に見える馬が並んだ時の“優先順位”として使うのがちょうどいい。

予想への活用方法と消しデータ

活用方法
消しデータまとめ
  • 関東馬で軸を立てるなら、能力の裏付けが強いエコロアルバ、リアライズシリウスに寄せるのが筋だ
  • 関東馬で相手を拾うなら、スペルーチェは2着3着狙いの置き方が合いやすく、サンブライトは人気と枠順が噛み合った時だけ薄く残すのが現実的だ
  • 関西馬は数が多いので、迷った時の“同格比較”で関西馬を優先するのが効く。アドマイヤクワッズ、ダイヤモンドノット、カヴァレリッツォ、アイガーリーはその比較で上に取りやすい
  • 消し条件は所属だけで作らない方がいいが、「関東馬で当日人気が低い」タイプは勝ち切り期待が上がりにくいので、単勝や馬単の頭からは外す判断が働く
  • 逆に「関東馬でも上位人気」なら、所属を理由に評価を落とさず、そのまま能力評価で買う方がブレにくい
  • 関西馬が多い年は、馬券の点数が膨らみやすい。関西馬同士で相手関係を厚くしすぎず、主役をアドマイヤクワッズ、ダイヤモンドノット、リアライズシリウス、エコロアルバのどこに置くかを先に決めるのが大事だ

【血統別傾向成績】

過去10年の朝日杯フューチュリティステークスにおける主な父系統別の成績をまとめてみた。

※右にスクロール可能

血統傾向

勝利

連対

複勝

特記事項

父が

ディープ

インパクト

2 2 4

勝ち切りも馬券内も複数回出る。

上位の安定枠として使いやすい

父が

ダイワ

メジャー

1 2 3

マイル適性の軸になりやすい。

勝ち切りも2着も出る

父が

ロード

カナロア

0 2 3

2着が目立つ。

勝ち切りより相手で効く年が多い

父が

ハーツ

クライ

2 2 2

出た年は勝ち切る。

馬券内の回数は少ないが、刺さると強い

父が

キング

カメハメハ

1 2 2

2015年は1〜2着。

能力上位が出るとまとめて来る型

父が

ルーラー

シップ

1 1 2

勝ち切りがある。

上位に来る時は素直に強い

父が

Frankel

1 1 2

欧州のトップ級マイラー血統が

勝ち切りと3着で出る

その他

(単発の父)

2 8 12

勝ち馬も混じるが、

基本は年ごとの“当たり血統”が入れ替わる

この10年の「1〜3着」という切り口だと、父ディープインパクト、父ダイワメジャー、父ロードカナロア、父ハーツクライが目立つ。

要するに、王道の日本芝マイルで強い系統が上位に入りやすい、という話だ。

ただし、父Frankelのような欧州の強いマイラー血統や、父パレスマリス(2023年勝ち馬)のような米国の種牡馬も勝ち切っている。

毎年同じ血統だけが来るというより、「日本の王道が中心だが、海外のスピード血統が刺さる年もある」と捉えるのが現実的だろう。

2025年の予想に落とすなら、血統は“最後の背中押し”として使うのが効く。

能力・ローテ・枠・脚質で横並びになった時に、過去の上位血統に寄せる。

逆に、血統だけで人気薄を大量に拾うと点数が増えて負けやすい。

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • アドマイヤクワッズは父リアルスティール(父ディープインパクトの系統)なので、血統面だけで言えば「過去10年で回収しやすい側」に入る。人気が上がるなら軸候補に置きやすい
  • エコロアルバは父モズアスコットで、父の父がFrankelだ。過去10年でもFrankel産駒が勝ち切りと馬券内を出しているので、上位人気なら素直に評価を上げていい
  • ダイヤモンドノットは父ブリックスアンドモルタルで、表の「その他(単発)」側だ。血統だけで押し切るより、状態と展開が合う時に買う馬だろう
  • ディープインパクト直仔、ダイワメジャー産駒、ロードカナロア産駒、ハーツクライ産駒(またはその系統)に当たる登録馬が他にいるなら、同じくらいの能力比較で優先順位を上げるのが血統の使い方だ
  • 消し条件は短くする。「血統が表の中心から外れる」うえに「人気もない」うえに「前走の内容が弱い」なら、血統で拾う理由が薄い。そういう馬は点数を増やしてまで拾わない
  • 逆に「血統が中心」でも「二桁人気で根拠が薄い」なら買いすぎない。血統は万能ではないので、馬券の主役には“走った実績や内容”が必要だ
  • 現時点で血統を確認できていない登録馬が多いので、残りは父と母父を埋めたうえで「中心血統に当てはまる馬だけを優先」「当てはまらない馬は人気と内容が強い時だけ拾う」この2段階にすると読みやすい

傾向まとめ

これで過去傾向に関してはすべて紹介したことになる。

どうしてもボリュームがあるので、おさらいがてら傾向を一言でまとめたものを貼っておくので再確認してみてくれ。

  人気別成績 前走レース別成績 前走着順別成績 脚質別成績 馬場ごとのデータ 枠順別成績 配当傾向 性別別データ 関西関東の勝率成績 血統傾向
データ概要

上位人気が強く、

1番人気と2番人気は

馬券内に来やすい。

二桁人気はかなり厳しい。

前走が重賞だった馬が

中心になりやすく、

特にG3組は

勝ち切り効率が高い。

前走1着が圧倒的で、

勝ち馬は前走1着から出やすい。

前走2着以下は

勝ち切りがほぼ出ない。

先行が勝ち切りに近く、

差しは2着3着で残りやすい。

逃げと追込は成績が弱い。

過去10年は良馬場ばかりで、

道悪の傾向は判断できない。

良馬場だと

先行が優勢になりやすい。

内枠がやや有利で、

特に1枠の成績が強い。

7枠は勝ち切りと2着が出にくい。

年によって大きく振れ、

堅い年も荒れる年もある。

馬連が安くても

3連単が跳ねる年がある。

牡馬が勝ち切りの中心。

牝馬は出走が少ないが、

出てくると

馬券内に入る年がある。

関西馬が少し優勢で、

特に2着までの割合が高め。

関東馬も来るが

優先度は少し下がる。

日本の芝マイルで

強い父系が中心になりやすいが、

海外のスピード血統が

刺さる年もある。

予想活用方法

まず上位人気から軸を作り、

穴は7〜9番人気までに絞って

3着側に置くと組み立てやすい。

軸は前走重賞組を優先し、

前走G3は頭候補、

前走G2は相手の中心として

使いやすい。

軸は前走1着を基本にし、

前走2着以下は

相手までに落とすと

読み違いが減る。

先行できる馬を軸寄りにし、

差し馬は相手に厚く置く。

逃げと追込は

展開が合う時だけ拾う。

良馬場前提で、

上位人気の先行型を軸に置く。

差しは相手として

残すのが現実的だ。

内枠の有力馬は評価を上げ、

7枠と8枠の有力馬は

頭固定より相手寄りにする。

堅い想定なら馬連や馬単に寄せ、

荒れ想定なら

上位人気固定で

3着側を広げて3連系に寄せる。

勝ち切りの中心は牡馬に置き、

牝馬は相手として残すと

取りこぼしを減らしやすい。

同格比較で関西馬を

上に取りやすく、

関東馬は能力の裏付けが

強い馬だけを軸候補にする。

能力が拮抗した時の

優先順位として使い、

中心血統なら評価を少し上げ、

外れる血統は他の根拠が強い時だけ拾う。

消しデータ

二桁人気は基本的に消しで、

買うなら

3連系の最後の押さえまでに

止める。

前走が条件戦で、

しかも人気も無い馬は

基本的に消し寄りにする。

前走10着以下は

基本消しで、

前走2着以下の

頭固定も避ける。

逃げ一本で人気を背負う形や、

追込一辺倒で

展開頼みの形は

消し寄りにする。

道悪適性は

この10年データでは

判断できないので、

雨で渋ったら

この項目は無理に使わない。

7枠は強い逆風で、

二桁人気なら基本消し。

8枠も人気薄なら

消し寄りにする。

人気順どおりの決着を

3連単で厚く買うのは避け、

荒れを読むなら

3着穴の筋が無い馬は消す。

性別だけで消さないが、

牝馬で材料が薄く

人気も無いなら

点数を増やして拾わない。

所属だけで消さないが、

関東馬で人気が低く

材料も弱いなら

頭では買わない。

血統だけで

人気薄を拾い過ぎない。

中心血統から外れていて

内容も弱いなら消し寄りにする。

基本的な予想の活用方法に関してはこれで完璧。

ただこれだけだとそれぞれのデータが独立していて、全部の傾向をあわせて考えたときに今回の登録馬の中で結局どの馬が有利なのか不利なのかがわからないだろう。

そこでさらにここから過去傾向や消しデータを用いて、データ的にどの馬が有利なのかをランキング化したものを再度確認しよう。

過去傾向・消しデータが影響しそうな馬ランキング

ここまでまとめてきたい過去傾向や消しデータを利用して、登録馬の中で特にデータ上有利な馬をランキング化してみた。

以下の表に、2025年朝日杯フューチュリティステークスの登録馬全頭を各評価項目ごとに独自指標で採点し、総合得点の高い順に並べた評価テーブルを示す。

※右にスクロール可能

馬名 合計点数 人気別成績 前走レース別成績 前走着順別成績 脚質別成績 枠順別成績 馬場ごとのデータ 配当傾向 性別別データ 関西関東の勝率成績 血統傾向
エコロアルバ 28
ダイヤモンドノット 23
リアライズシリウス 21
アドマイヤクワッズ 16
タガノアラリア 13
カヴァレリッツォ 5
グッドピース 3
コルテオソレイユ 2
ホワイトオーキッド -2
スペルーチェ -3
ストームサンダー -4
コスモレッド -5
レッドリガーレ -9
カクウチ -11

※記号は「◎=とても有利、◯=有利、−=判断材料が足りないので中立、△=不利、✕=かなり不利」だ。
※合計点数は「記号の点×項目の重み」で計算した。記号の点は ◎=+2 / ◯=+1 / −=0 / △=-1 / ✕=-2 だ。
※項目の重みは、朝日杯フューチュリティステークスで効きやすい順にこう置いた。
※前走着順別成績×5、人気別成績×4、前走レース別成績×3、脚質別成績×2、枠順別成績×2
※馬場ごとのデータ×1、配当傾向×1、性別別データ×1、関西関東の勝率成績×1、血統傾向×1
※人気別成績は「現時点の想定(上位評価+騎手+一般的な人気になりやすさ)」として置いた。ここは当日のオッズでズレる可能性が一番高いので、ズレたらこの列だけ差し替えるのが正しい運用だ。

このレースは、過去傾向の中でも「前走で勝っているかどうか」と「上位人気の強さ」が目立って効きやすい。

だから合計点の上位は、自然にエコロアルバ、ダイヤモンドノット、リアライズシリウスのような“実績の強い側”に寄る。

ここを軸にしやすいのは合理的だろう。

ただ、今回は枠順が確定していて、外目の不利が現実の問題として乗ってくる。

アドマイヤクワッズは能力面の評価が高くても7枠で明確に減点が入る。

リアライズシリウスも8枠なので、勝ち切りまで押し切るには「前半で位置を取る工夫」か「展開が向くこと」が要る。

逆に内枠のグッドピースは、人気面や前走面が強いと断言できなくても、1枠というだけで“馬券内の押さえ役”として価値が上がる。

過去傾向は便利だが、予想で最後に勝敗を分けるのは別の要素になりやすい。

朝日杯フューチュリティステークスで優先順位を付けるなら、当日の気配(返し馬や馬体の落ち着き)、追い切り内容、展開(先行馬が多いか少ないか)、それから枠順と人気のバランス、最後に過去傾向の順で組み立てるのがブレにくいだろう。

過去傾向は「迷った時の背中押し」と「買い方を絞るためのルール」に使うのが一番強い。

朝日杯フューチュリティステークス
全頭診断追い切りまとめ

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