地方競馬は手を出すな?理由とそれでも勝ちたい人への完全ガイド!

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。

地方競馬には手を出すな」と競馬ファンから忠告される場面がある。

中央競馬に比べてネガティブな評価を受けがちな地方競馬だが、それはなぜだろうか。

本記事では、地方競馬は本当に「やめとけ」なのか、データや制度面から徹底検証する。

地方競馬が敬遠される理由を解き明かし、もし挑戦する場合に勝率を上げる戦略やリスク管理のポイントも紹介する。

地方競馬の実態を知り、後悔しない選択をする一助としてほしい。

この記事でわかること
  • 地方競馬に「手を出すな」と
    言われる主な理由

  • 地方競馬はなぜ荒れやすいのか?
    波乱レースの特徴

  • 中央競馬と地方競馬の制度
    環境の違い

  • 地方競馬で勝つための戦略
    自己ルール

  • 地方競馬に関する
    よくある質問

馬アイコンこの記事を書いたのは

執筆者画像

木口 順一

競馬歴18年の42歳。

何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。

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現在は競馬予想家・競馬ジャーナリストとしても活躍中。
好きなレースはやっぱり日本ダービー。

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地方競馬に「手を出すな」と言われる主な理由

競馬ファンの間で「地方競馬は手を出すな」「やらない方がいい」と言われる主な理由を整理すると、大きく5つに集約できる。

以下にその理由を挙げ、それぞれ解説していこう。

5つの理由 詳細

予想に必要な情報が

圧倒的に少ないから

地方競馬は中央ほどメディアで取り上げられず、

専門誌・ニュース・SNSで得られる事前情報が少ない。

馬や騎手のデータも限られ、

十分な予想材料を集めにくい

情報不足のまま勘に頼った予想になりがちで、

結果的に的中率が下がってしまう。

中央競馬では当たり前に入手できる調教タイムや

専門家の印なども、地方では入手困難なケースが多い。

この「予想の手がかりの少なさ」が

まず地方競馬の難しさとして挙げられる。

発売規模が小さく

オッズ変動が激しいから

地方競馬は1レースあたりの

売上規模が中央より桁違いに小さい。

そのため

投票締切直前の大口投票でオッズ(配当率)が

極端に動きやすい

たとえば単勝の売上が数百万円程度の地方レースで、

一頭に10万円の投票が入れば

オッズは一気に半減してしまう。

締切直前に人気順やオッズが劇変することも珍しくなく、

予想段階とのギャップが生じやすい。

狙い通り当たってもオッズが下がりすぎて

トリガミ(払戻金が購入額を下回ること)になるケースや、

逆に人気急落の穴馬が突如台頭するケースなど、

思惑と結果の乖離が大きい。

このオッズの不安定さゆえに

「地方競馬は手を出すな」と言われるのだ。

中央より平均配当が低く

稼ぎにくいから

地方競馬はリターン(払戻金)の面でも妙味が薄い

実際、中央競馬の3連単平均配当が

およそ10万円前後であるのに対し、

地方競馬では平均5万円前後と中央の約半分に留まる。

これは地方の方が少頭数のレースが多く

人気馬に投票が集中しやすいため、

オッズが全体的に低めに出るからだ。

さらに地方競馬では

1番人気の勝率が約45%にもなる(中央は約30%程度)。

半分近くのレースで本命馬が勝つ順当決着となり、

その場合配当も低く抑えられる。

結果として、大穴を当てて大儲けするチャンスも少なく、

コツコツ当てても数回の不的中ですぐ利益が飛ぶという

収支構造になりがちだ。

こうした「払い戻しの期待値の低さ」も

地方競馬は稼ぎにくい=

手を出さない方が良いとされる一因である。

八百長(不正)の噂があり

レースの公正さに

不安があるから

地方競馬には過去に実際の八百長事件が発覚した例があり、

現在でも一部ファンの間で疑惑の目が向けられている。

例として岐阜県の笠松競馬場では調教師や

騎手らによる組織的な不正が行われ、

競馬法違反で逮捕者が出る事件が起きた。

金沢競馬場でも特定レースで

騎手が意図的に手綱を緩めた疑惑が浮上し、

大きな波紋を呼んだことがある。

こうした過去の不祥事から、

「地方は八百長が多い」「グレーなレースがあるのでは」と

懐疑的に見るファンもいる。

当然ながら不正が行われていては

一般の予想で勝てるわけがない

また我々一般人が事前に八百長を見抜くことはほぼ不可能だ。

この公正性への不安から

「地方競馬には関わるな」という声が上がるのも

無理はないだろう。

ただし、実際には多くの主催者が再発防止策を取り締まり、

公正維持に努めているため、

現在進行形で露骨な不正が蔓延しているわけではない点も

付記しておく。

平日も毎日開催され、

負けを重ね

ギャンブル依存に

陥りやすいから

地方競馬は月〜金の平日含め

ほぼ毎日どこかで開催されている。

中央が基本的に週末限定なのと対照的だ。

このため、一度ハマってしまうと連日馬券を購入してしまい、

気付けば大金を失っているという事態に陥りやすい。

「今日負けた分を明日平日に取り返そう」といった形で

泥沼化し、気が付けば借金…といった

ギャンブル依存症のリスクも高まってしまう。

実際、「地方競馬は中央以上に中毒性が高い」との指摘や、

「平日まで手を出して生活がおかしくなった」という

先人の失敗談もネット上で見受けられる。

このように開催頻度の高さゆえに

負ける回数が増えやすい点も、

「地方競馬はやめとけ」と言われる理由の一つだ。

以上5点が主な理由だが、要するに「地方競馬は中央に比べて圧倒的に不利な条件が多く、分の悪い勝負になりやすい」ということだ。

これらの特徴に心当たりがあれば、確かに地方競馬には下手に手を出さない方が無難だろう。

地方競馬に手を出すべきか判断するチェックポイント

上で挙げた理由を踏まえ、あなたが地方競馬に向いているかを判断するためのチェックポイントを整理してみた。

以下の表で、自分が該当する項目がないか確認してほしい。

該当項目が多い場合、地方競馬には無理に手を出さず中央競馬に専念する方が賢明だと言える。

逆に該当がなければ、自己管理さえ徹底すれば地方競馬に挑戦する余地もあるだろう。

判断軸

手を出さない方が良い条件

(見送り判断)

手を出しても良い条件

(挑戦する場合)

予想情報の

入手状況

中央競馬中心で

地方の予想情報源を持っていない。
レース展開や馬の能力を

見極める自信がない。

地方競馬専門のニュース

データもチェックしている。
独自にコース傾向や

馬柱を分析できる。

資金

メンタル

管理

熱くなりやすく、

負けるとすぐ

取り返そうとしてしまう。
つい予算以上に

賭けてしまう傾向がある。

賭け金の上限を守り、

負けても深追いしない自制心がある。
長期的な資金管理プランを持っている。

リスク

許容度

(スタンス)

安定した配当で

コツコツ勝ちたい。
ギャンブルで

ストレスを感じたくない。

一撃高配当も狙いたい派で

リスクを承知している。
多少の波は娯楽の範囲と割り切れる。

公正性

信頼感

少しでも不正の噂があると

興醒めしてしまう。
勝負事はクリーンでないと嫌だ。

八百長疑惑にも冷静。
極端なオッズ変動も

織り込み済みで気にならない。

時間の

余裕

平日の昼間に

レースを見る時間がない。
競馬に割く時間が

これ以上増やせない。

平日ナイターなど

時間を工夫して参加できる。
生活に支障が出ない範囲で

余暇時間が取れる。

(※上記はあくまで一般論です。「手を出すな」と言われる条件に当てはまっても、自己責任で割り切れる人は挑戦可能です。)

地方競馬はなぜ荒れやすいのか?波乱レースの特徴

地方競馬は「荒れやすい」(予想外の高配当決着になりやすい)とも言われる。

実際、中央競馬と比べて地方競馬のレース結果には波乱が起こるパターンが存在する。

ここでは、地方競馬特有の荒れるレースの特徴をいくつか挙げてみよう。

波乱が起こるパターン 詳細

少頭数かつ

実力差が極端なレース

地方競馬では1レースの出走頭数が少ない傾向にある

(フルゲートでも多くて12~16頭程度)。

少頭数の場合、

一部の実力上位馬に人気と馬券が集中しやすい。

その結果、本命サイドが順当に勝つか、

あるいは人気薄が一角を崩して大荒れになるかという

両極端な決着になりやすいのだ。

中途半端に実力差があるため中穴程度の決着が少なく、

配当は安いか超高配当かに振れやすい。

出走頭数が多く

メンバー実力が拮抗

逆に地方でも大井競馬場のように

フルゲート16頭が揃う大レースでは、

中央に通用しないが他の地方よりは強い馬たちが混在し、

実力が伯仲したメンバー構成になる。

能力差が小さいほど展開ひとつで着順が入れ替わり、

伏兵馬の台頭する余地が大きい。

実際、地方競馬全体の3連単平均配当が約5万円なのに対し、

最大規模の大井競馬場は平均約9万2千円と突出して

高配当が飛び出している。

これは大井が他場に比べて

「荒れるレース」が多い証拠だ。

トップジョッキー不在で

騎手の腕が拮抗

地方競馬ではかつて絶対的な存在だった名手が中央へ移籍したり、

一つの競馬場に限定せず各地を転戦する制度が増えた影響で、

騎手の実力差が縮まっている。

騎手ごとの実力が横一線だと、

レース展開の読みや駆け引きで明暗が分かれ、

展開次第で人気薄の騎手が勝つ可能性も高まる。

逆に特定のリーディングジョッキーが圧倒的な地方では、

その騎手が乗る人気馬が順当に勝つ確率が上がり、

レースは荒れにくくなる。

騎手のラインナップも波乱度合いを左右するのだ。

天候・馬場

コンディションの影響

地方競馬は基本的にダートコース主体で、

雨天による馬場悪化がレース結果に直結しやすい。

泥濘んだ深いダートでは先行有利がさらに顕著になったり、

得意不得意がはっきり出るため、

普段とは全く違う決着になることもある。

また地方競馬場ごとに砂質やコース形状の癖が強く、

初めて走る馬は実力を発揮できず凡走するケースも見られる。

こうしたコース適性や天候による番狂わせも起こりやすく、

「荒れる要因」として覚えておきたい。

補足: 波乱度の見極め方としては、「出走頭数の多い混戦レースは見送る / 少頭数でも実力拮抗なら見送る」など、事前に荒れそうなレースを回避するのも一つの手だ。

逆に「このメンバーならこの馬が鉄板」と思えるレースだけ選んで参加すれば、大崩れは避けやすいだろう。

中央競馬と地方競馬の制度・環境の違い

ここまで述べたような地方競馬の難しさは、中央競馬との構造的な違いに起因している部分も大きい。

中央(JRA)と地方(NAR)では運営体制から馬券環境まで様々な相違点があるため、まずは両者の特徴を押さえておこう。

《中央競馬 vs 地方競馬 主な相違点》

比較項目 中央競馬(JRA) 地方競馬(NAR)

主催

運営

JRA(特殊法人)が全国10場で開催。
国の厳格な管理下にあり

統一されたルール。

各地方自治体・競馬組合が主催。
地域ごとに運営され、

経営状況や施策も様々。

開催日程

頻度

土日中心・年間約288日

(原則週2日)。
大レースは祝日開催あり。

平日含め年間約300日超
ナイター含め交替で

ほぼ毎日開催される。

情報環境

情報量が豊富

専門紙・テレビ中継・SNSなど

あらゆる媒体で

中央競馬の予想情報を入手可能。

情報源が限られる

専門紙やネット中継はあるが、

一般メディアでの扱いは少なく

自力で探す必要あり。

出走頭数

枠数

最大18頭(多頭数)。
フルゲート16~18頭が多い。

最大12~16頭(少頭数)。
6~8頭立てなど

極端に少ないレースも多い。

馬の

レベル差

クラス制度が整備され実力伯仲。
条件戦でも実績が拮抗し波乱含み。

能力差が大きいメンバー構成も多い。
一線級と下位の力差が歴然で、

上位人気が圧勝しやすい。

騎手

関係者の

待遇

騎手は平均年収数千万円規模

(トップは更に高額)。
賞金も高くモチベーション維持。

騎手は平均年収300~400万円程度と低い。
賞金も桁違いに低く、

やる気や士気に影響する懸念。

売上規模

オッズ傾向

1レースの売上高は数億円規模
厚い投票層でオッズ変動は緩やか。

1レース数百万円~数千万円程度と

小規模
少額の投票で

オッズが大きく動く。

配当水準

高配当も多数

3連単平均約10万円超。
波乱レースでは数百万円超の払戻も。

低配当寄り

3連単平均約5万円前後。
万馬券(10万円以上)も出るが

頻度は低め。

レースの

公正性

不祥事は極めて稀。
八百長など発覚すれば

一発で免許剥奪・刑事処分。

過去に不正事件の例あり。
再発防止策は講じているが、

一部で根強い疑念も。

表を見ると、地方競馬は中央に比べ情報・リターン両面で不利な上、メンタル面に影響し得る不安材料まで揃っていることが分かる。

中央競馬より予想が簡単そうに思えていた人もいるかもしれないが、蓋を開けてみれば案外割に合わないギャンブルなのだ。

特筆すべき相違として、馬主資格のハードルが挙げられる。

中央競馬の馬主になるには個人資産7,500万円以上(法人なら資本金1,000万円以上など)の厳しい条件が課されるが、地方競馬の馬主資格は個人資産500万円以上(法人資本金300万円以上)と格段に緩い。

このため地方競馬には中央では持てない層も参入しやすく、結果として玉石混交の馬が増え出走馬のレベル差が大きくなりやすい

強い馬はポンと勝つが弱い馬は全く歯が立たない、そんな構図になりやすいのだ。

この構造も、前述した「人気決着か大荒れか」の極端さに拍車をかけていると言える。

また、賞金額の差も無視できない。

中央のGI級レースでは1着賞金が2~3億円に達するのに対し、地方の最大級レースでも1億円程度(しかも年に数レースのみ)だ。

平場戦の賞金も中央とは桁が違う。

騎手・調教師など関係者にとって賞金は収入源そのものだが、地方では賞金だけで生活するのがやっとというケースも多い。

当然、「賞金ではなく馬券で稼ごう」と誘惑に駆られる者が出たり、逆に勝負への執念が希薄になる可能性も指摘される。

実際「地方は賞金が安いから関係者のやる気が低い」という声もファンからは聞かれるほどだ。

このような構造的ハンデが積み重なって生まれたのが、「地方競馬は勝てない」「やめておけ」という評価なのだ。

地方競馬で勝つための戦略と自己ルール

ここまで地方競馬のネガティブな面を強調してきたが、それでもどうしても地方競馬を楽しみたい、あるいは攻略してみたいという人もいるだろう。

そんな場合は、無策で飛び込むのではなく、以下のような戦略と自己ルールを徹底することでリスクを大幅に減らすことができる。

戦略と自己ルール 詳細

①予想は「騎手」と

「先行力」を重視する

地方競馬で予想を組み立てる際は、

馬よりも騎手の腕に注目するのがセオリーだ。

地方は実力差が極端な世界だけに、

上位騎手の成績は突出しており、

連対率(2着以内率)が

50%近いトップジョッキーもいる。

たとえば南関東の森泰斗騎手や

兵庫の吉村智洋騎手などは

買えば当たる」レベルの勝率を誇る。

もちろん絶対ではないが、

騎手リーディング上位の

騎乗馬を中心に組み立てれば、

的中率は格段に上がるだろう。

また、どの馬が逃げ・先行できそうか

重視したいポイントだ。

地方競馬はどの競馬場も直線が短く、

先行有利の傾向が顕著である。

逃げ切りが頻発し、

差し馬は実力が抜けていない限り

届かないことが多い。

まずは各レースで逃げそうな馬、

早めに先頭に立てそうな馬を軸に据えることで、

波乱をある程度回避できる。

②難易度の低い券種で

勝負する

予想が難しい地方競馬で、

いきなり3連単など高難度の券種を狙うのは

得策ではない。

最初は単勝・複勝・ワイドあたりの的中率が

高めの券種でコツコツ当てる方が良い。

配当は下がるが、

地方ではまず的中させること自体が

何より重要だからだ。

これらである程度当てられるようになってから、

馬連・三連複、最終的に三連単と

段階的に難しい券種に挑戦すると良い。

間違っても最初から万馬券(三連単高配当)狙い

大金を張るような

リスキーな買い方は避けるべきだ。

まずはヒット率を高め、

そこからリターン拡大を図る方が長続きしやすい。

③資金管理と

撤退基準を明確に

地方競馬で痛い目を見ないためには、

自己ルールによる徹底した資金管理が欠かせない。

具体的には「1日あたり〇円まで」

「負けが〇円超えたらその日は終了」など、

あらかじめ損切りラインと予算上限を決めて

厳守することだ。

平日も開催があるからと言って追いかければ

泥沼にはまるだけなので、

勝負する日は週◯回まで

頻度を制限するのも有効だろう。

また、レース単位でも

「オッズ〇倍以下なら見送る」

「自信度△以下のレースは買わない」といった

撤退基準を設けておく。

絶対に守れるルールを自分に課し、

興奮してもそれを破らない

セルフコントロールが大事である。

こうしたルールを守れる人だけが、

地方競馬と長く付き合っていけると言っても

過言ではない。

④外部の力を借りるのも

一つの手

自分一人で地方競馬を攻略するのは

決して容易ではない。

そこで、既に地方競馬を研究し尽くしている

予想プロや情報サービスを活用するのも手だ。

昨今は地方競馬の予想に特化したSNS発信者や、

有料・無料の予想サイトも存在する。

そうした的中率の高い他者の予想を参考にすれば、

少なくとも独力で闇雲に当てようとするより

効率的だろう。

ただし、ネット上には玉石混交の情報が

あふれているため、

信頼できる筋かどうかを見極める必要はある。

公式発表のデータや

実績の裏付けがある情報源に絞り、

上手に活用してほしい。

丸ごと乗るにせよ自分の予想と照合するにせよ、

客観的な情報を取り入れることで視野が広がり、

無謀な賭けを避ける助けになるはずだ。

地方競馬予想の
参考元おすすめ

攻略のためのGood vs Bad習慣

最後に、地方競馬に挑む上で「やるべきこと」と「避けるべきこと」を簡潔に整理した。

項目 Good:推奨の戦略・行動 Bad:避けるべき戦略・行動
予想の着眼点

騎手・展開重視。先行馬と実力騎手を軸にする。
コース傾向などデータを踏まえる。

馬の人気や前走着順だけで判断する。
勘や噂話に頼った予想をする。
券種の選択 的中率重視で単勝・複勝・ワイド中心。
慣れるまでは少点数で堅実に攻める。
いきなり高額を3連単につぎ込む。
万馬券狙いで難解レースばかり買う。
資金運用 賭け金上限と損切り額を事前設定。
守れない日は潔く撤退する。
ムキになって追い金する。
負け額が膨らんでも止めどきを決めていない。
情報活用 専門紙やネットでできる限り情報収集。
実績ある予想家の見解も参考にする。
下調べせず勘だけで勝負。
他人の予想に踊らされて無分別に賭ける。
メンタル管理 負けても平常心をキープ。
引き際を見極め娯楽の範囲で楽しむ。
イライラして掛け金を上乗せする。
勝つまでやめないと意地になってしまう。

こうした健全な戦略と自己管理を徹底すれば、地方競馬でも大怪我せず遊ぶことは不可能ではない。

逆に言えば、これらを守れない人は地方競馬には踏み込むべきではないだろう。

地方競馬に関するよくある質問

ここで地方競馬に手を出すべきかを考えたときにいっしょに出てくるようなよくある質問と回答を用意してみた。

Q1. 地方競馬は初心者にはやらない方が良いですか?

A. 結論から言えば、競馬初心者には地方競馬はおすすめできません。地方競馬は予想に必要な情報が少なく、オッズも不安定で難易度が高いためです。まずは情報の充実した中央競馬で経験を積み、競馬の基本を身につけてから地方に挑戦した方が良いでしょう。どうしても興味がある場合も、最初は小額で試し、感覚を掴む程度に留めるのが無難です。

Q2. 地方競馬でも勝ち続けている人はいますか?

A. 少数ですが存在します。地方競馬で安定して勝てている人は、綿密なデータ分析やコネクションからの情報収集を行い、独自の理論で馬券を買っています。例えば特定の地方場に精通してコース癖を熟知した専門家や、AI予想を駆使している人などです。ただ、一般のファンがそこまで徹底するのは容易ではありません。勝ち続けるプロは全体から見ればごく一握りであり、多くの人はトータルでは負け越しています。

Q3. 地方競馬に本当に八百長はあるのですか?

A. 過去にいくつか実際の八百長事件がありましたが、現在は監視が強化されています。笠松競馬場(岐阜)や金沢競馬場では、関係者が逮捕・処分される不正が起きた事実があります。しかしその後は再発防止策として騎手の携帯電話持ち込み禁止や外部接触の制限などが敷かれ、不正行為は大幅に減ったと考えられます。それでも「絶対無い」とは言い切れませんが、ことさらに疑って身構えるより、公正が保たれるようファンも監視しつつ健全に楽しむ姿勢が大切でしょう。

Q4. 中央競馬と地方競馬の一番大きな違いは何ですか?

A. 最大の違いは「運営主体」と「規模」です。中央競馬は国の管理下にあるJRAが主催し、全国規模で統一的に開催されています。一方、地方競馬は各地方自治体や組合が運営し、地域ごとに独立して開催されています。この違いから生じる副次的な差が多く、賞金額や情報量、レースレベルなどあらゆる面で中央が大きく勝っています。また中央は週末中心、地方は平日含め毎日という開催頻度の差も大きな相違点です。つまり地方競馬は中央に比べて小規模かつ分散的であり、そこが面白さでもあり難しさでもあります。

Q5. 地方競馬ならではの馬券はありますか?

A. 一部の地方競馬には独自の重勝式馬券があります。たとえばSPAT4やオッズパークでは、指定された5~7レースの全ての勝馬を当てる「LOTO馬券」(重勝単勝式)を発売しています。中央競馬にもWIN5(5レース的中)が存在しますが、地方ではそれに類する高額払戻狙いの企画馬券が複数あり、しばしば数千万円規模の払い戻しが出ることもあります。ただし的中難易度は非常に高く、宝くじ感覚の色彩が強いので、余裕資金で娯楽として楽しむ程度にしましょう。

Q6. 地方競馬のレース情報はどこで入手できますか?

A. 地方競馬全国協会(NAR)の公式サイトがまず基本となります。NAR公式サイトでは全地方競馬場の出馬表・オッズ・レース結果や過去成績データが閲覧可能です。また各地方競馬場の公式サイトやネット中継サービス(地方競馬ライブ、SPAT4等)でも専門情報が提供されています。加えて、専門紙「競馬ブック」や「地方競馬専門紙」も一部発売されており、予想に役立つコメントや印を見ることができます。SNSでは地方競馬ファンや予想家が情報交換しているコミュニティもありますので、そうした公式+民間の情報源を併用すると良いでしょう。

まとめ:地方競馬と賢く付き合うには

「地方競馬には手を出すな」という警句は決して大袈裟ではなく、ここまで述べてきたように地方競馬は明確なリスク要因が多いギャンブルだ。

情報不足、オッズ変動、低配当、さらには過去の不正疑惑や中毒性の高さ…これらを総合すると、安易に手を出せば痛い目を見る確率は高いと言わざるを得ない。

特に中央競馬の延長の感覚で始めてしまうとギャップに苦しむだろう。

とはいえ、地方競馬にもナイター競馬の独特の雰囲気や地域ごとの個性、中央では見られないローカルスター馬の活躍など、魅力的な側面があるのも事実だ。

要は付き合い方次第である。

十分に注意点を理解し、紹介したような戦略と自己ルールを守れるなら、地方競馬も娯楽として楽しむことは可能だろう。

逆に自信がないうちは、無理に参加せず中央競馬に専念するのも賢明な選択だ。

最後に強調したいのは、「勝てないと感じたらいつでも引く勇気を持つこと」だ。

地方競馬は逃げません。

自分の性格や資金状況と相談し、マイペースで向き合ってほしい。

賢く付き合えば地方競馬ならではの楽しさも見えてくるはずだ。

ぜひ健全に競馬ライフを送り、後悔のないよう心掛けよう。

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