中京記念2025の過去10年の傾向・消しデータ(消去法)集!

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。

2025年8月17日日曜はG3・中京記念。

中京記念は“当てにいけるのに、外すと痛い”タイプだろう。芯を決めて当てに行くか、跳ねる導線を残すかで差がつく。

印だけじゃなく「どこで勝負し、どこを捨てるか」まで踏み込む。

枠順と並びで変わる初手、頭固定と相手厚配分の切り替え、逃げ道になる押さえの置き方。

無駄弾を減らしつつ、当たれば伸びる形で用意した。対策は間に合う。準備はできている。

この記事では中京記念の過去10年のデータをまとめ、それぞれの消しデータ・消し条件までまとめてみた。

それぞれのデータがどう予想に使えるかまで書いてあるので、ぜひご自分の予想に役立てて欲しい。

さらに競馬口コミダービーでは出走馬の追い切り・全頭診断まで行っていてそれと過去傾向を加味した「注目馬」「危険な人気馬」「穴馬」まで公開しているのでぜひ最後までお付き合いいただきたい。

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この記事でわかること
  • 過去10年の
    中京記念の
    レース傾向・データ
    (人気別成績
    前走レース別成績
    前走着順別成績
    脚質別成績
    馬場ごとのデータ
    配当傾向
    性令別成績
    関西関東の勝率
    血統傾向
    リピータースコア)
  • 過去傾向から抽出した
    消しデータ・消し条件
  • 過去傾向・データの
    予想活用方法
  • 全頭診断・追切も
    踏まえた
    注目馬・危険な人気馬・
    穴馬の一覧

馬アイコンこの記事を書いたのは

執筆者画像

木口 順一

競馬歴18年の42歳。

何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。

安定して稼げる競馬予想サイトを探すために、ユーザーからの口コミを基に検証を続けている。

今まで検証してきた予想サイトの数は1,000サイト以上。
その結果が実を結び、検証したサイトの的中率ランキングページをグーグル検索で「競馬予想サイト 的中率」の検索結果1位に表示させることに成功した。

現在は競馬予想家・競馬ジャーナリストとしても活躍中。
好きなレースはやっぱり日本ダービー。

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中京記念の過去10年の傾向早見表!

細かく過去の傾向を紹介していくが、中京記念のざっくりした傾向を掴むために先んじて過去10年の傾向を一言でまとめてみた。

「人気別成績」「前走レース別成績」「前走着順別成績」「脚質別成績」「馬場ごとの勝率データ」「配当傾向」「性齡別成績」「関西・関東比率」「血統傾向」「リピータースコア」の計10項目でまとめているので、なんとなくの雰囲気だけでも先に把握しておいてみてくれ。

中京記念の
傾向まとめ
  • 人気別成績:中位人気が妙味だ。1人気は連軸向き、2人気は頭弱、超穴は一点まで。

  • 前走レース別成績:前走G1〜G2が軸だ。OPも悪くないが、中京では前走G3が逆風、条件上がりは格負け気味。

  • 前走着順別成績:前走1〜2着は軸級だ。3着は割引、4〜9着はヒモ、二桁着は穴の一撃枠。

  • 脚質別成績:先行が勝ち切る型だ。差し・追込は複系厚め、逃げは一発か凡走かの振れが大きい。

  • 馬場ごとのデータ:良は差し優勢だ。稍重も末脚寄り、重不良はサンプル薄で判断保留。

  • 配当傾向:直近は圧縮傾向だ。指数低め=上位信頼、指数1万超の年は中穴絡みで三連単が膨らむ。

  • 性齡別データ:5歳牡が主軸だ。4歳牡は複系安定、牝は勝ち切り弱、セン馬と7歳以上は強気に買いづらい。

  • 関西関東の勝率成績:勝ちは関西発が多いが、率は関東が良い年がある。基本は関西主軸+関東を妙味添えだ。

  • 血統傾向:中京はサンデー/ロベルト系が噛み合う。ロベルト×ディープが近年強調、母父ディープは加点、キンカメ直系は頭で疑う。

  • リピータースコア:連覇は難しい。2回目は連系寄りで、年を重ねたリピーターは割引だ。

それではここからは各項目のデータについて解説していく。

それぞれの成績をどう予想に活用すれば精度が上がるのかもいっしょに説明していくので、ぜひ参考にしてみて欲しい。

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そちらの記事もぜひ確認してみてほしい。

中京記念の
AI予想まとめ

【人気別成績】

中京記念の過去10年で、何番人気が上位入線しているのかをまとめてみた。

※右にスクロール可能

人気帯 勝率 連対率 複勝率 平均
着順
最頻
着順
期待値スコア
〈単勝回収率〉
1番人気 20.0% 20.0% 70.0% 3着 94%
2番人気 0.0% 30.0% 30.0% 着外 0%
3番人気 10.0% 10.0% 20.0% 着外 49%
4〜6番人気 13.3% 30.0% 40.0% 着外 約112%
7〜9番人気 6.7% 6.7% 10.0% 着外
(参考:6〜9番人気
平均127%)
10番人気以下 1.5% 4.5% 4.5% 着外 240%

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 中位人気(4〜6)を厚めに拾うのが基本線だ。今年の予想オッズだとエルトンバローズ、ブルーミンデザイン、コレペティトールがこの帯に入りやすい想定。馬券の“芯の相手”に据えやすい。

  • 1番人気は“頭固定”より相手本線向き。複勝率は高いが勝ち切りは多くない。想定ではエコロヴァルツかウォーターリヒトが1番人気候補。馬連・三連系での相手厚めがハマりやすいだろう。

  • 2番人気は頭で嫌う判断が利く。10年で勝ちゼロ。2番人気想定のどちらか(エコロヴァルツ/ウォーターリヒトの片方)を“連まで”に落として点数を最適化。

  • 大穴は一点だけ添える運用に留めると良い。10番人気以下は単回収は妙味が出る年があるが命中率は激低。広げ過ぎは禁物。該当しそうならマピュース、セブンマジシャン、メイショウシンタケあたりを抑え候補に“1点だけ”。

  • 7〜9人気の多点買いは効率が落ちやすい。成績率が低く、6〜9の平均回収で見てもフラット寄り。ここは展開や枠で強い裏付けが出た時だけピンポイントで。該当候補:トランキリテ、ジューンオレンジ、ディアナザール。

【前走レース別成績】

過去10年の中京記念に出走した馬を、前走の格(クラス)別に成績を集計してみた。

※右にスクロール可能

前走

レース

勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
G1 3.2% 19.4% 29.0% 1 5 3 22
G2 8.3% 16.7% 33.3% 1 1 2 8
G3 6.5% 6.5% 9.7% 2 0 1 28

リス

テッド

5.6% 8.3% 11.1% 2 1 1 32
オープン 11.1% 19.4% 25.0% 4 3 2 27

3勝

クラス

以下

0.0% 0.0% 11.1% 0 0 1 8

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消去法まとめ
  • ・活用:前走G1〜G2は複勝率が高め→軸or相手の優先ゾーン。該当馬=ウォーターリヒト(安田記念G1)、エコロヴァルツ(安田記念G1)、エルトンバローズ(マイルCSG1)、マピュース(NHKマイルG1)。
  • ・活用:オープン(非L)は勝率・連対率が最上位級。今回“直近がOP非L”の該当は見当たらずだが、臨戦として来るなら重視だ。参考までにOP・L合算でも成績は良好。
  • ・注意(中京開催特有):今年は中京。中京開催時に限ると前走G3は馬券内ゼロという強い逆風データがある(【0-0-0-14】)。今回の前走G3組は人気でも過信禁物。該当馬=キープカルム、コレペティトール、トランキリテ、ジューンオレンジ、セブンマジシャン、シンフォーエバー、メイショウシンタケ。
  • ・消し寄り:条件上がり(3勝クラス以下)からの格上挑戦は強調材料に乏しい(複勝率11.1%)。該当馬=ブルーミンデザイン(3勝C勝ち上がり直行)、ディアナザール(2勝C→格上挑戦)。押さえるならヒモの最後の一枚程度だろう。

【前走着順別成績】

過去10年の前走での着順別に振り分け、それぞれの勝率をまとめてみた。

※右にスクロール可能

前走

着順

勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数

勝率-

連対率

1着 10.5% 15.8% 36.8% 2 1 4 12 -5.3pt
2着 7.7% 23.1% 38.5% 1 2 2 8 -15.4pt
3着 0.0% 0.0% 8.3% 0 0 1 11 0.0pt

4~9

7.1% 12.5% 16.1% 4 3 2 47 -5.4pt

10着

以下

5.4% 12.5% 14.3% 3 4 1 48 -7.1pt

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータまとめ
  • ・活用:前走1〜2着は複勝率が高く軸寄りに取りやすい。該当=キープカルム(前走しらさぎS1着)、エルトンバローズ(前走マイルCS2着)だ。
  • ・活用:前走10着以下でも巻き返しはあり(勝ち3頭、複勝率14.3%)。該当馬が出てくれば穴で妙味を見込めるだろう(現登録では該当未確認)。
  • ・準活用:前走4〜9着は複勝率16.1%で“ヒモ寄り”。人気と脚質・枠で補強して拾うゾーンだ。該当=トランキリテ(関屋記念4着)、エコロヴァルツ(安田記念7着)、マピュース(NHKマイルC7着)、ウォーターリヒト(安田記念9着)だ。
  • ・消しデータ候補:前走3着は複勝率8.3%と低調。人気なら思い切って評価を下げる手もある。該当=コレペティトール(しらさぎS3着)だ。

【脚質別成績】

過去10年の中京記念の脚質別に成績を振り分け、まとめてみた。

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脚質 勝率 連対率 複勝率 勝率-
複勝率
勝利数 2着数 3着数 着外数
逃げ 15.4% 15.4% 15.4% +0.0pt 2 0 0 11
先行 10.3% 15.4% 20.5% -10.3pt 4 2 2 31
差し 3.6% 14.3% 17.9% -14.3pt 2 6 2 46
追込 4.2% 8.3% 20.8% -16.7pt 2 2 6 38

予想への活用方法と消しデータ

予想活用方法と
消しデータ
  • ・勝ち切りは「先行」が最多(4勝)。本線は“前々で長く脚”の先行型→エルトンバローズを主軸候補。昨年以降も前で運んで結果を出しているタイプだ。
  • ・ヒモ厚めは「差し・追込」。3着内の頭数はこの2型が最大クラス。末脚勝負に振れるならウォーターリヒト(東京新聞杯は差し切り)と、自在に立ち回れるエコロヴァルツ(中山記念ではハイペース先行→粘走)でバランスを取る。
  • ・“逃げ”は極端。【2-0-0-11】で複系の安定感は薄い一方、勝つ時は頭一発型。単騎で運べるなら一点で押さえる、潰れリスクが高い想定ならバッサリもあり。前走・納屋橋特別を逃げ切ったディアナザールは扱いを明確に分けたい。
  • ・「勝率−複勝率」が大きくマイナスな追込は“頭まで届きにくい”のが数字上の示唆。差し・追込勢は相手本線〜三連系の2・3列目配分が効く。

【枠順別成績】

過去10年の中京記念でどの枠に入った馬がどれだけの結果を挙げているかを成績でまとめてみた。

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枠順 勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
1枠 0.0% 5.6% 5.6% 0 1 0 17
2枠 11.1% 11.1% 16.7% 2 0 1 15
3枠 21.1% 31.6% 31.6% 4 2 0 13
4枠 0.0% 10.5% 15.8% 0 2 1 16
5枠 0.0% 0.0% 10.0% 0 0 2 18
6枠 0.0% 20.0% 25.0% 0 4 1 15
7枠 14.3% 19.0% 19.0% 3 1 0 17
8枠 4.8% 4.8% 28.6% 1 0 5 15

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 中位内(3枠)が最優秀。ここを引いた先行型は“頭まで”届きやすい→エルトンバローズ、キープカルムが3枠なら主軸強化。

  • 6枠は連対率が高め。被されにくい外め先行・自在型にプラス→エコロヴァルツ、トランキリテが6枠なら評価をひとつ上げる。

  • 8枠は勝率は低いが“3着が多い”。外差しで長く脚を使えるタイプを三連系の2・3列目に厚く→ウォーターリヒト、マピュース。

  • 1枠は苦戦。包まれリスクが高い差しは“頭固定”を避けたい→ウォーターリヒト、マピュースが1枠なら評価を一段控えめに。

  • 5枠はデータ弱い(勝ちゼロ)。人気でも過信は禁物→エコロヴァルツやエルトンバローズが5枠なら券種を複系・相手寄りに調整。

  • “逃げ”は枠の良し悪しより展開依存が強いが、大外近辺からのハナ主張は脚を使いやすい。ディアナザールが外枠で単騎になれない並びなら思い切って評価を下げる。

【馬場ごとのデータ】

過去10年の中京記念での馬場状態ごとに結果がどうなったかをまとめてみた。

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馬場

状態

先行馬の
複勝率
差し馬の
複勝率
1~3番人気の
勝率

4番人気以下の
勝率

平均走破
タイム
11.1% 33.3% 7.4% 6.2% 1:37.5
稍重 33.3% 66.7% 33.3% 0.0% 1:33.6
施行なし
不良 施行なし

予想活用方法と消しデータ

活用方法と消しデータ
  • ・良なら上位3頭の約7割が差し・追込系で占有してきた。直線で脚を使えるタイプを基本軸に取りたい。該当としては差し脚を使えるエルトンバローズ、セブンマジシャン、メイショウシンタケを重視だ(直近の4角位置からの仮置き)。
  • ・良の勝ち馬“人気”は頭数補正で見ると1〜3番人気の勝率7%台、4番人気以下でも6%台/頭と大差が出にくい。過剰人気は嫌って妙味を拾うスタンスが合うだろう。穴なら先行粘りが見込めるキープカルム、ブルーミンデザインに警戒。
  • ・稍重想定なら上位3頭は差し寄りが優勢だった年(2019)だ。馬場が渋れば末の切れを評価アップ。マピュース、セブンマジシャンの差し脚は活かしやすいだろう。
  • ・消しデータ(良前提):逃げ一辺倒は良の上位3頭占有が4/27(約14.8%)と多くはない。単騎確約や内の絶好枠などの裏付けがない“逃げ想定”は評価を落とす。
  • ・消し条件:道悪実績なし+先行型で外枠→雨で内が悪化した場合は苦戦しやすい。渋れば差し依存にシフトして、先行の格より末脚を優先する。

【配当傾向と配当バランス指数】

過去10年の馬券の払い戻しと、3連単と単勝の差を指数化してどれだけ荒れやすいかを数値から考えてみた。

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年度 3連単 3連複 馬単 馬連 単勝
2024 22,670円 3,570円 3,960円 1,630円 820円
2023 40,300円 4,420円 10,380円 4,430円 1,660円
2022 142,070円 17,920円 28,790円 15,860円 1,160円
2021 25,030円 5,020円 3,800円 2,330円 440円
2020 3,302,390円 382,480円 176,170円 80,010円 16,300円
2019 15,690円 3,100円 4,590円 2,580円 490円
2018 25,980円 5,420円 4,570円 2,430円 500円
2017 22,780円 3,590円 5,480円 2,640円 900円
2016 87,790円 14,750円 11,700円 5,110円 1,170円
2015 256,590円 38,850円 30,130円 17,070円 1,220円
年度 配当バランス指数
((3連単÷単勝配当)×100)
2024 2,764.6
2023 2,427.7
2022 12,247.4
2021 5,688.6
2020 20,260.1
2019 3,202.0
2018 5,196.0
2017 2,531.1
2016 7,503.4
2015 21,032.0

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • ・直近2年(2023・2024)は指数2,500〜2,800台で“圧縮気味”。=単勝サイドと3連系の乖離が小さい年が続く。まずは人気上位の軸精度を高める前提で、エコロヴァルツ/ウォーターリヒトを起点に馬連・3連複の本線を組むのが合う。
  • ・“荒れ年シグナル”は指数1万超(2015・2020・2022の型)。人気薄の絡みで3連単が膨らむ年だ。中位〜人気薄の先行・一撃型を2・3列目に厚めに混ぜる構成に振る。該当候補=ブルーミンデザイン(潜在先行型)、トランキリテ、コレペティトール、ディアナザール(単騎逃げなら一発枠)。
  • ・指数低めの年は“頭数の多点流し”が無駄弾になりやすい。=ヒモは4〜5点で十分。ここはキープカルム、エルトンバローズあたりの実力馬を相手の厚い列に固定し、3列目にエコロヴァルツ/ウォーターリヒトと人気薄1点を添える設計が効率的だ。
  • ・指数高めの年は「勝ち馬の単勝価格と3連単の膨らみ」が乖離。=“人気の頭固定”が事故る。人気一本被りになるなら、エコロヴァルツorウォーターリヒの頭固定は避け、両頭の2・3着付けフォーメに変更して穴の頭(ブルーミンデザイン、トランキリテ、コレペティトール)を被せる。
  • ・消し寄りの条件①:指数低トレンド継続×内有利の当日なら“人気薄の大外差し一辺倒”は3連単の主軸から外す。該当しがち=セブンマジシャン、メイショウシンタケの“後方一手なら”評価を落とす。
  • ・消し寄りの条件②:指数高シグナル×単騎不成立なら“逃げの頭固定”は危険。ディアナザールが外枠+同型多数で単騎を取れない並びなら、3連単1着付けは切り、2・3着または相手止まりに落とす。
  • ・狙いの伸縮:当日オッズで1〜3番人気が拮抗なら“圧縮年”の気配=3連複メイン/3連単は1頭軸流しに縮める。1頭抜けて被るなら“乖離拡大年”の気配=その人気馬は2・3着付けで妙味を取りにいく。

【性齢別成績】

過去10年の中京記念の性別・年齢別の成績をまとめてみた。

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性別 勝率 連対率 複勝率 勝利
2着
3着
着外
牡馬 7.4% 13.9% 19.7% 9 8 7 98
牝馬 3.4% 10.3% 20.7% 1 2 3 23
騙馬 0.0% 0.0% 0.0% 0 0 0 5
年齢 勝率 連対率 複勝率 勝利
2着
3着
着外
4歳 3.8% 3.8% 23.1% 1 0 5 20
5歳 12.1% 25.9% 32.8% 7 8 4 39
6歳 2.7% 5.4% 8.1% 1 1 1 34
7歳 0.0% 0.0% 0.0% 0 0 0 20
8歳 0.0% 0.0% 0.0% 0 0 0 6

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • ・軸の最優先は「5歳×牡」。勝率12.1%、複勝32.8%に素直に乗る。該当=エルトンバローズ、セブンマジシャン。
  • ・相手厚めは「4歳×牡」。勝ちは薄いが複勝23.1%で安定。該当=ウォーターリヒト、エコロヴァルツ、キープカルム、ブルーミンデザイン。
  • ・牝馬は“勝ち切り弱め・複系なら可”。牝全体の複勝20.7%は悪くないが勝率3.4%。該当=ジューンオレンジは相手本線〜3列目扱いが合う。
  • ・消し寄り1:セン馬は過去10年で馬券内ゼロ(0-0-0-5)。“頭固定”は避けたい。該当=コレペティトール(セン5)は連下までの想定に落とす。
  • ・消し寄り2:「7歳以上」は3着内ゼロ。該当=メイショウシンタケ(7歳)は当日の激走裏づけ(枠・隊列・時計根拠)が出ない限り大幅減点だ。
  • ・注意:6歳は率が一段落ちる(複勝8.1%)。該当=トランキリテは人気なら評価を割り引き、妙味サイドで押さえる。

【所属別成績と成績比率】

過去10年の中京記念における、関東馬(美浦所属)と関西馬(栗東所属)の成績をまとめて、どちらが優勢かに関してもわかるようにしてみた。

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所属 勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
関西馬 6.0% 11.3% 18.0% 8 7 9 109
関東馬 8.7% 21.7% 26.1% 2 3 1 17
指標 比率
(関西馬 ÷
関東馬)
関西馬 関東馬
勝率 0.69倍 6.0% 8.7%
連対率 0.52倍 11.3% 21.7%
複勝率 0.69倍 18.0% 26.1%

予想への活用方法と消しデータ

活用方法
消しデータまとめ
  • ・総論:率ベースだと“関東>関西”だが、母数差が大きいので「勝ち馬の大半は関西」との現実も忘れない(8勝は関西)。基本は関西を主軸、関東は妙味で一枚添える運用が合う。
  • ・妙味枠:唯一の関東=マピュース(美浦・和田勇介)。関東の複勝率26.1%に背中を押される側で、配当妙味があればヒモ以上に格上げして良い。
  • ・軸候補(関西の“質で取りに行く”):エルトンバローズ、エコロヴァルツ、ウォーターリヒト、キープカルムはいずれも栗東所属で能力裏付けが明確。率では関東に劣っても、頭数的に“勝ち”は関西から出やすい流れは変わらない。
  • ・相手厚め(関西の準主力):トランキリテ、ブルーミンデザイン、セブンマジシャン、ディアナザール、ジューンオレンジ、シンフォーエバー、メイショウシンタケはいずれも栗東。“関西=全部買い”は非効率なので、この層は脚質・枠で取捨を。
  • ・消し寄り(条件つき):関西の中でも“高齢・実績鈍化”は率を押し下げる側。メイショウシンタケ(7歳・栗東)は当日の強い裏付けが出ない限り評価を落とす。セン馬のコレペティトールも“勝ち切り”の格では疑って連下扱いが無難だ。
  • ・当日の調整:当日になっても関東がマピュースのみなら、比率(関西÷関東)が示す“率の見劣り”はサンプルの偏りによるところが大きい=馬券は関西中心で良い。逆に関東が追加出走してきたら、複勝系では関東を過小評価しない配分に振り直す。

【血統別傾向成績】

過去10年の中京記念における主な父系統別の成績をまとめてみた。

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血統傾向(定義) 勝利数 連対数 複勝数 特記事項

父サンデーサイレンス系

(中京開催6回の父系統集計)

3 6 11

中京開催は毎回馬券内。

勝ち切りは2016・2017・2018で3回だ。

父ロベルト系(同上) 2 4 4

中京開催では勝率・連対率が高め。

直近の中京開催勝ち馬はセルバーグ(父エピファネイア)。

父キングカメハメハ系(同上) 1 1 1 中京開催では“数は走るが走り切れていない”傾向。
父ミスプロ系その他(同上) 0 0 1 「その他ミスプロ」は3着1回のみ。

父ノーザンダンサー直系

(サドラーズ/

ストームキャットなど、同上)

0 0 0

中京開催では存在感が薄い。

サドラーズ/ストームキャット系の馬券内はゼロ。

ロベルト×ディープ配合

(父or母父にロベルト系+

ディープインパクト)

2 4 5

直近2年はこの配合だけで1〜3着を席巻(2024・2023)。

配合相性として強調したい。

母父ディープインパクト 1 3 3

直近2年で急浮上(2024①②、2023②)。

中京でもハマりやすい“受け皿”だろう。

コース適性補足

(中京芝1600の近年種牡馬成績)

中京芝1600はキズナ・ロードカナロア・モーリスが数字を出している。

父系の地力把握に有効だ。

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 活用:ロベルト×ディープ配合が合致 or 近似のクロスを持つ馬→エルトンバローズ(父ディープブリランテ×母父ブライアンズタイム=ロベルト)。直近2年の配合トレンドにドンピシャだ。

  • 活用:母父ディープを内包→ディアナザール(父ロードカナロア×母ドナウブルー=母父ディープ)。“母父ディープ”の近年浮上傾向に合う。配合全体はミスプロ色が強いので、他材料と合わせて上積み判断だ。

  • 活用:父サンデー系の地力押し→エコロヴァルツ/コレペティトール/セブンマジシャン/ジューンオレンジ/メイショウシンタケ。中京開催の父系統ではサンデー系が毎回絡む。適性面の“下支え”としてプラスに見ていい。

  • 注意(消し寄りの条件):父キングカメハメハ系(ロードカナロア/ルーラーシップ等)一本調子は中京開催で成績が鈍い→キープカルム(ロードカナロナ)/トランキリテ(ルーラーシップ)/ディアナザール(ロードカナロナ)は、血統“だけ”なら強気に押しづらい。上がり性能や展開利など別材料が必要だ。

  • 注意(消し寄りの条件):ノーザンダンサー直系色が濃い父(サドラーズウェルズ/ストームキャット直系など)は中京開催で実績薄。該当→ウォーターリヒト(父ドレフォン=ストームキャット系)/ブルーミンデザイン(父ロゴタイプ=サドラーズ系統寄り)/マピュース(父マインドユアビスケッツ=Deputy Minister系)。他の適性が明確なら拾うが、血統面の後押しは弱いと見る。

【リピータースコア】

過去10年のリピータースコアをまとめた。

※右にスクロール可能

馬名 出走年 出走回数 成績(着順) 最高着順 複勝回数 リピータースコア
カテドラル 2019, 2021, 2022, 2024 4 8→2→2→7 2 2 6
ウインガニオン 2017, 2018 2 1→8 1 1 5
ガリバルディ 2016, 2018 2 1→10 1 1 5
セルバーグ 2023, 2024 2 1→12 1 1 5
ピークトラム 2016, 2017 2 2→15 2 1 3
アルマディヴァン 2015, 2016 2 2→8 2 1 3
ブラックムーン 2017, 2018, 2020 3 3→13→10 3 1 2
エントシャイデン 2019, 2020 2 7→3 3 1 2
ケントオー 2016, 2017 2 3→13 3 1 2
ダローネガ 2015, 2016 2 3→14 3 1 2
ダノンリバティ 2016, 2017 2 5→5 5 0 2
ミッキーブリランテ 2020, 2023 2 5→10 5 0 1
ヴァリアメンテ 2022, 2023 2 5→7 5 0 1
ミエノサクシード 2018, 2019 2 7→4 4 0 1
レインボーフラッグ 2019, 2022 2 9→8 8 0 0
アメリカズカップ 2018, 2021 2 6→9 6 0 0
ベステンダンク 2020, 2021 2 18→15 15 0 0
カイザーミノル 2022, 2023 2 10→11 10 0 0
ワールドウインズ 2022, 2023 2 13→16 13 0 0
マイネルアウラート 2017, 2018 2 16→16 16 0 0

予想への活用方法と消しデータ

予想の活用法
消しデータまとめ
  • 基本線:この10年で“再挑戦での勝利”は出ていない。前年・過去に走っていても、勝ち切り期待は一段割り引くのがセオリーだ。単は初参戦 or 前年掲示板級の上がり馬寄りに寄せる。例:セルバーグは翌年12着に後退、ウインガニオンも連覇ならず。

  • 前年3着以内の“2回目”は連系で重視、単過信は禁物。該当候補:エルトンバローズ(24年3着→今年2回目)。ヒモの軸や相手本線向きだ。

  • 前回着外(特に二桁)からの再挑戦は大幅割引。近年の巻き返し例が乏しい。該当注意:メイショウシンタケ(23年8着)—人気先行なら思い切って評価を落とす手。

  • 繰り返し出て複勝圏を確保できるタイプは“末脚勝負で展開待ち”の傾向。カテドラル型(2年連続2着)の再現を狙うなら、同脚質・同舞台実績の馬を連系で拾う。該当重視:エルトンバローズ(末脚型で小倉1800/中京マイルどちらも対応)。

  • 高齢×リピーターはさらに割引。近年の高齢リピーターは凡走が多い(ベステンダンク、ワールドウインズ等)。年齢と近走内容が揃って弱い場合は“消し寄り”でよい。

傾向まとめ

これで過去傾向に関してはすべて紹介したことになる。

どうしてもボリュームがあるので、おさらいがてら傾向を一言でまとめたものを貼っておくので再確認してみてくれ。

中京記念の
傾向まとめ
  • 人気別成績:中位人気が妙味だ。1人気は連軸向き、2人気は頭弱、超穴は一点まで。

  • 前走レース別成績:前走G1〜G2が軸だ。OPも悪くないが、中京では前走G3が逆風、条件上がりは格負け気味。

  • 前走着順別成績:前走1〜2着は軸級だ。3着は割引、4〜9着はヒモ、二桁着は穴の一撃枠。

  • 脚質別成績:先行が勝ち切る型だ。差し・追込は複系厚め、逃げは一発か凡走かの振れが大きい。

  • 馬場ごとのデータ:良は差し優勢だ。稍重も末脚寄り、重不良はサンプル薄で判断保留。

  • 配当傾向:直近は圧縮傾向だ。指数低め=上位信頼、指数1万超の年は中穴絡みで三連単が膨らむ。

  • 性齡別データ:5歳牡が主軸だ。4歳牡は複系安定、牝は勝ち切り弱、セン馬と7歳以上は強気に買いづらい。

  • 関西関東の勝率成績:勝ちは関西発が多いが、率は関東が良い年がある。基本は関西主軸+関東を妙味添えだ。

  • 血統傾向:中京はサンデー/ロベルト系が噛み合う。ロベルト×ディープが近年強調、母父ディープは加点、キンカメ直系は頭で疑う。

  • リピータースコア:連覇は難しい。2回目は連系寄りで、年を重ねたリピーターは割引だ。

基本的な予想の活用方法に関してはこれで完璧。

ただこれだけだとそれぞれのデータが独立していて、全部の傾向をあわせて考えたときに今回の登録馬の中で結局どの馬が有利なのか不利なのかがわからないだろう。

そこでさらにここから過去傾向や消しデータを用いて、データ的にどの馬が有利なのかをランキング化していくことにする。

過去傾向・消しデータが影響しそうな馬ランキング

ここまでまとめてきたい過去傾向や消しデータを利用して、登録馬の中で特にデータ上有利な馬をランキング化してみた。

以下の表に、2025年中京記念の登録馬全頭を各評価項目ごとに「◎ (+3点)」「○ (+2点)」「△ (+1点)」「– (0点)」「✕ (-1点)」で採点し、総合得点の高い順に並べた【評価テーブル】を示す。

また、テーブル後には今回予想で重視したポイントの優先順位とバランスについて解説する。

各項目のまとめ
  • 人気 – 人気別成績(想定人気を考慮)

  • 前走R – 前走レース別成績(臨戦過程のレース傾向)

  • 前走着 – 前走着順別成績(直前の着順傾向)

  • 脚質 – 脚質別成績(展開適性)

  • 馬場 – 馬場適性(想定馬場への適性)

  • 配当 – 配当傾向(想定人気に絡む期待値)

  • 性齢 – 性齢データ(全馬3歳牡馬につき横並び)

  • 所属 – 関西・関東所属(調教拠点の傾向)

  • 血統 – 血統傾向(父系中心の分析)

  • リピータ – リピータースコア(該当なしのため全馬横並び)

※右にスクロール可能

馬名 合計点数 人気別成績 前走レース別成績 前走着順別成績 脚質別成績 馬場ごとのデータ 配当傾向 性齡別データ 関西関東の勝率成績 血統傾向 リピータースコア
エルトンバローズ 50
エコロヴァルツ 35
ウォーターリヒト 32
マピュース 28
キープカルム 27
ブルーミンデザイン 27
セブンマジシャン 23
トランキリテ 16
コレペティトール 14
ディアナザール 14
ジューンオレンジ 11
シンフォーエバー -1
メイショウシンタケ -3

見解と
優先順位
  1. 今回は中京芝1600の“持続脚×地力”を最重視に置いた配点だ。だから上位は自然と「前走G1/G2」「先行〜好位で長く脚」「ロベルト×ディープ or サンデー主軸」「5歳牡」に寄った。

  2. エルトンバローズは配点的に抜けた。前走格・着順・脚質・血統・年齢の“主要5因子”を全部高水準で満たしている。頭候補の筆頭だ。

  3. エコロヴァルツ/ウォーターリヒトは軸側。ただし“差しの頭確率”は脚質データ上やや落ちるから、券種は相手本線〜2列目寄せが理にかなう。

  4. マピュースは格(前走G1)と関東妙味で点が伸びたが、年齢面のサンプル薄と配当トレンド(近年圧縮)で“勝ち切り”までは強く押しづらい。穴の2・3列目評価がちょうどいい。

  5. キープカルム/ブルーミンデザインは前走格(G3/条件)が重い減点。ただし脚質・年齢は追い風だから、枠と並び次第で評価を一段引き上げる余地はある。

  6. セブンマジシャンは5歳+差しの総合点で中位に。馬券は“複系で厚め”がハマるキャラだ。

  7. ディアナザールは逃げ一発の構図。圧縮年の色が強ければ頭固定は危険=評価は2・3列目までに抑えるのが無難だ。

  8. 高齢・セン・前走G3勢の人気先行は基本割引(メイショウシンタケ、コレペティトール)。買うなら印は薄く、点も薄く、がセオリーだ。

この表の
使い方
  • 枠順×隊列(中京マイルは3枠優勢/外先行も可。好位が作れるか)

  • 当日馬場×上がり適性(良=差し厚め、渋れば末脚重視。ただし雨量次第で先行残りも)

  • 直前の追い切り内容と気配(久々でも動けるか/中間の時計の質)

  • 今回の人気分布(指数が圧縮年の気配なら上位信頼寄り、乖離年の兆候なら中穴の頭も)

  • 今回のスコア(上のテーブル:配点で“買う順序”を決める土台にする)

中京記念
全頭診断追い切りまとめ

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