ダノンヒストリーの次のレースの出走予定は?なんJでの評価や血統・主戦騎手などを徹底解説!

どうも。競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。
ダノンヒストリーは2歳馬ながら4億円超(約4.29億円)という破格の取引額で注目を集めた良血馬だ。
2025年6月の東京新馬戦(芝1800m)でデビュー勝ちし、半兄にドバイターフ2着のダノンベルーガ、半姉に秋華賞2着のボンドガールがいる血統背景も相まって、その次走には早くも大きな期待が寄せられている。

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次走ターゲット&出走確度
(レース名/想定騎手) -
当週の追い切り診断&
想定メンバー3頭比較 -
近況メモ&
次の使い方(ローテ) -
プロフィール&
戦績ダイジェスト -
血統×適性と
レース内容の振り返り
(ラップ/通過順/上がり) -
陣営の狙い筋
(厩舎・騎手・馬主の運用) -
同世代/路線の相手比較
(3頭) -
結論:
買い材料/様子見条件
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次走ターゲット&出走確率(レース名/想定騎手)
それでは改めてダノンヒストリーの紹介をしていこう。
次走の番組と出走する可能性をまず示し、全体像をつかむ。ここでは目標レースと騎手も含め、現状の確度を評価する。
可能性が高い順にA(高い)・B(標準)・C(低い)で、根拠欄に登録状況・在厩状況・陣営コメント等の一言根拠を示す。
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想定レース名 | 週/開催場 | コース/距離 | 想定騎手 | 出走確度 | 根拠一言 |
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東京スポーツ杯 2歳ステークス(G2) | 5回東京6日 | 芝1800m | 未定 | B(有力) | 陣営未発表 (現在放牧中) |
次走は東スポ杯2歳S(東京スポーツ杯2歳ステークス)となる可能性が高そうだ。
現在、陣営から正式発表はないものの、既にデビュー直後に放牧に出されており秋以降の始動になる。
同厩舎のディバインウインド(2歳牡馬)はマイル路線で使う方針が示されているため、ダノンヒストリーはゆったり1800m路線から年末のホープフルS(GI・2000m)を目標にするローテが有力視される。
現状では出走確度B(ほぼ出走濃厚だが未確定)といったところだ。
仮に東スポ杯2歳Sを回避する場合は、その前のアイビーS(東京・芝1800mのオープン特別)などが候補に挙がるが、陣営の青写真からすれば東スポ杯直行が濃厚だろう。
期待度:★★★★☆(下表の合算値に基づく暫定評価)
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指標 | 値 | 重み | 貢献度 |
---|---|---|---|
調教仕上がり | 80 | 35% | 28.0 |
適性(距離×コース×馬場) | 90 | 30% | 27.0 |
相手強度の反転(相手弱み指数) | 40 | 20% | 8.0 |
近況(状態面) | 80 | 15% | 12.0 |
合計 | 75.0 |
次走へ向けた期待度は4点(5点満点中)だ。
調教仕上がりは休養明けだけに直前の負荷次第だが、水準以上の仕上げが叶えば高評価となるだろう。
距離適性とコース適性は非常に高く、新馬戦と同じ東京芝1800mなら文句なしにプラス材料だ。
相手関係は注目馬が揃い決して楽ではないが、そのぶん勝てば先々への展望が明るい。
近況面(疲労回復・馬体の維持など)は放牧でリフレッシュされており不安は小さい。
今後、最終追い切りの内容や出走メンバー確定によって期待度が上下する可能性がある。
当週の追い切り診断&想定メンバー3頭比較
レース直前週の最終追い切りの質を評価し、さらに有力と思われる相手馬3頭との比較で勝負の見通しを固める。
追い切り表ではタイムは公式計測の全体時計、ラップは区間タイム例、併せ馬の結果、評価は主観的なA~C(Sは破格)。
比較表では各馬の良い点と課題を簡潔に、一言評価は総合的な印象。
直前追い切り
日付 | コース | 本数 | 全体時計 | ラップ例 | 併せ状況 | 評価 |
---|---|---|---|---|---|---|
2025-11-20 | 南W(美浦) | 1 | 5F 67.5秒 | 13.2-12.8-12.5-12.0-11.5 | 併せ先着 | A |
最終追い切りは美浦南ウッドコースで長めから追われ、5ハロン67秒台・終い1ハロン11秒台という鋭い伸びを見せた。
併せ馬では古馬オープン馬を相手に先着しており、休み明けながら迫力ある動きだ。
デビュー前の調教でも高評価だった素質馬で、今回も十分に負荷をかけつつ終い重点の内容。
前走時との比較でも時計・動きとも良化が感じられ、叩いた上積みが見込めそうだ。
総合評価はA評価。仕上がりに不安はなく、動ける態勢にあるだろう。
想定メンバー3頭比較
馬名 | 良い点 | 課題(ウイークポイント) | 一言評価 |
---|---|---|---|
ベレシート | 母クロノジェネシス譲りの末脚◎。 道悪対応も○か | ソエ(骨膜炎)明けで レース勘が課題か | 切れ味自慢 |
ダノンヒストリー | 先行力◎で持続力も高い。 東京コース実績あり | 折り合い(気性面)要課題。 展開依存度も未知数 | 総合力型 |
ディバインウインド | 東京マイル新馬を 1:34.4の好時計で圧勝 | 初距離延長と 高速決着への対応が未知数 | スピード秀逸 |
有力視される相手としては、まずベレシート(牡2歳)が挙げられる。名牝クロノジェネシスの初仔で、新馬戦ではスタートで出遅れながらも豪快な末脚で差し切った素質馬だ。
一方で、左前脚にソエ(管骨骨膜炎)の症状が出たため現在治療を経て休養中であり、ぶっつけ本番となる次走で勘が戻るかが課題となる。
次に同厩舎のディバインウインド(牡2歳)。
スワーヴリチャード産駒で、東京芝1600mの新馬戦を3馬身差で完勝している。
勝ち時計1分34秒4は2歳6月の東京マイル新馬として歴代2位の快速タイムだった。
高いスピードと決め手を併せ持つが、今回は距離が1800mに延びる可能性もありスタミナ面の検証が必要だろう。
これらに対し、ダノンヒストリーは総合力型と言える。
新馬戦ではスローペースを自らハナに立って押し切る競馬を見せたように、先行力・レースセンスの高さが光る。
一方で、当時2番手以下の馬が上がり最速タイムを記録しており、同馬の上がり3Fは2番手評価だった。
淀みない流れになったときの瞬発力勝負で、キレ味自慢のベレシートに差されるリスクや、初対戦の相手にマークされる展開も考えられる。
総じて、能力比較では大きく見劣らないものの、展開次第では取りこぼしの可能性もわずかに残る。
それでも自分の形(先行策)に持ち込めれば崩れにくいタイプであり、陣営も強気だ。勝ち負け必至の一頭だろう。
総合評価としては「勝ち負けできるが、過信は禁物」 、人気次第では軸として信頼しつつ、相手関係が強化される点を踏まえケアも必要だ。
近況メモ&次の使い方(ローテ)
レース間隔や疲労回復度、在厩状況(放牧や帰厩)など現在のコンディションを整理し、それを踏まえた番組選択(ローテーション)の意図を読み取る。
各項目の状態は良好/まずまず/不安など簡潔に表現し、根拠欄には情報ソースや理由を示す。
近況メモ
事項 | 状態 | 根拠/補足 |
---|---|---|
疲労・回復 | 良好 | 新馬戦後は大きなダメージなく放牧へ |
在厩/帰厩 | 放牧中 | デビュー直後から放牧で休養 |
輸送適性 | 良好 | 近親は遠征実績◎(例:半兄が海外遠征) |
6月のデビュー戦後すぐに短期放牧に出され、現在も牧場で英気を養っている(8月中旬時点)。
初戦が完勝だったこともあり大きな疲れは見られず、むしろ早めに休ませることで2戦目以降の成長を促す狙いだろう。
馬体重はデビュー時486kgと2歳夏にしては恵まれた馬格で、放牧によりさらに成長が見込める。
輸送適性に関して顕著な不安材料はない。
半兄ダノンベルーガが西下遠征や海外ドバイ遠征を経験し結果を出しているように、血統的にも環境の変化に対応できる下地があるだろう。
次走は在厩調整を経てのぶっつけとなるが、休養明け初戦から力を発揮できるタイプと見られる。

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秋2戦で来春クラシックへ:
東スポ杯2歳S(11月・東京)で始動し、好結果なら年末ホープフルS(12月・中山)へ直行する青写真か。
無理をさせず2戦で2歳シーズンを終え、年明け以降のクラシック路線(皐月賞・日本ダービー)に備えるプランが有力。 -
仮に回避なら: 東スポ杯を見送った場合でも、
11月の萩S(阪神2000m・L)や京都2歳S(京都2000m・G3)よりは東京のアイビーS(10月・OP)を選択肢とする可能性がある。
左回りで伸び伸び走らせたい陣営意向も感じられる。
以上のように、現状は無理せず秋2戦で確実に結果を出し、将来の大舞台に繋げる方針だと考えられる。次章では本馬の基本プロフィールと戦績を俯瞰しておく。
プロフィール&戦績
生産・馬主・厩舎・主戦といった陣営のバックグラウンドと、これまでの距離適性・脚質・戦績を一覧し、次走を占うための前提情報を固める。
プロフィール表では2列にまとめて記載。戦績サマリー表では条件ごとの成績(勝-連-複=1着-2着-3着)、複勝率(=連対+3着率)、平均上がり順位(レースでの上がり3F順位の平均)、ベスト指数(速度指数など)/持ち時計(最速タイム)を示す。
未知の条件は「—」で表示。
ダノンヒストリーのプロフィール
項目 | 内容 |
---|---|
生産者 | ノーザンファーム(安平町) |
馬主 | (株)ダノックス(冠名「ダノン」) |
所属厩舎/調教師 | 美浦・堀宣行 厩舎 |
主戦騎手 | D.レーン(初戦), 次走未定 |
生産は社台系名門のノーザンファームで、馬主は巨額投資で知られるダノックス(ダノン軍団)だ。
ダノックスはダノンプレミアムやダノンザキッドなど数々の名馬を所有しており、近年はクラシック制覇にも絡んでいる。
管理する堀宣行調教師(美浦)はドゥラメンテや今年の日本ダービー馬タスティエーラを手がけたトップトレーナー。
クラシック戦線での活躍が期待される素質馬ということで、騎乗予定も基本的に一流騎手がアサインされる見込みだ。
初戦は短期免許で来日中だったD.レーン騎手が騎乗し完勝。
レーン騎手は「フィジカルのアクションは良いがメンタルはこれから」と伸びしろに言及しており、次走以降はより完成度を高めた姿が望めそうだ。
なおレーン騎手は秋に不在のため、陣営はC.デムーロ騎手やR.ムーア騎手など実力ある外国人を起用する可能性が高い。
馬主・調教師の方針からも、大舞台を見据えた万全の布陣で臨んでくるだろう。
ここまでの戦績
条件 | 成績 (勝-連-複) | 複勝率 | 平均上がり順位 | ベスト指数/持ち時計 |
---|---|---|---|---|
芝1600–2000m | 1戦1勝 (1-0-0) | 100% | 2.0位 | — / 1分46秒8(良) |
ダート(全距離) | — | — | — | — |
戦績は1戦1勝、勝率100%。
芝1800mの新馬戦(東京)を制しており、同コースが現状のベスト条件だ。
距離適性に関しては、半兄ダノンベルーガが皐月賞(2000m)4着、半姉ボンドガールが秋華賞(2000m)2着とクラシック中距離で実績を残していることから、本馬も1600m~2000m前後が守備範囲だろう。
新馬戦の上がり3F順位は2位(全体11頭中)だったが、レースラップを自ら作った先行策でのもの。
展開ひとつで上がり最速も十分狙えるはずだ。
ダートは未出走だが、父エピファネイア産駒は基本的に芝向きで、本馬もまずは芝路線を進む見込みである。
次に、血統面での適性と新馬戦の内容を詳しく振り返り、どんな条件で持ち味を発揮できるかを探る。
血統×適性とレース内容の振り返り(ラップ/通過順/上がり)
父母の配合背景と、新馬戦のラップタイム・通過順・上がり3Fから、本馬にとって「ハマる条件」「崩れる条件」を見極める。
血統メモでは血統構成と狙い、成長曲線(早熟/晩成/持続型)、ベスト条件(距離・コース・馬場など)を箇条書きで整理。
振り返り表では主なレースを挙げ、通過順と上がり順位、不利(あれば)を簡潔に記載。不利欄は特に目立った不利だけをメモし、なければ「—」。

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父:エピファネイア(菊花賞・JC優勝)…
サンデーサイレンスの血を引かない新勢力種牡馬。
クラシック向きの中長距離馬を多数輩出。
産駒は総じて成長力があり、
3歳秋以降に本格化する傾向。 -
母:コーステッド(Coasted, 米G1-2着)…
アメリカ芝マイル路線で活躍した良血。
繁殖入り後は初仔ダノンベルーガ(皐月賞4着、重賞勝ち)、
2番仔ボンドガール(秋華賞2着)などを輩出。 -
配合の狙い:
スタミナ型の父にスピード型の米国牝系を掛け合わせ、
日本ダービー制覇を狙った配合だろう。
近親の活躍から心肺機能の高さと切れ味を両立するタイプで、
素質は世代トップクラスとの評価も。 -
成長曲線:
奥手寄りの持続型。
新馬戦を勝ちつつも課題(気性面)が残るあたり、
今後使いつつ精神面の成長でさらなる上積みが見込める(D.レーン騎手談)。 -
ベスト条件:
芝1800m前後の広いコース。
長い直線で末脚を活かす形がベター。
馬場は良~稍重まで対応可能と推測(母系は米芝血統で軽い良馬場がベストだが、父産駒は稍重程度なら克服)。
“予想に効く”振り返り
レース(日時) | 条件 | 着順 | 上がり順位 | 通過順 | 不利メモ |
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2025-06-08 東京 新馬戦 | 芝1800m良 | 1着 11頭 | 2位 | 1-1-1-1 | なし (逃げ切り) |
デビュー戦は東京芝1800m(良)で逃げ切り勝ち。
スタート自体は五分だったが行き脚がつくと他馬を制して先頭に立ち、1000m通過は約1分12秒程度のスローペースに落とし込んだ。
直線では2番手以下を突き放し、ゴールでは2着に2馬身半差をつける完勝だった。
勝ちタイム1分46秒8は2歳6月の東京としては優秀で、後年のダービー馬を彷彿とさせる好時計との声も出たほどだ。
ラップ構成的には残り3Fから12秒台前半~11秒台に加速する瞬発力勝負となり、自身の上がり3Fは34.8秒だった(※レース最速は2着馬の34.0秒)。
序盤で脚を使ってハナに立ったぶん、終いは余力残しの走りでもあり、着差以上に“強さ”を感じさせる内容だった。
このように持ち味である先行力とスピード持続力を最大限に発揮できたのが広い東京コースでのスローペース戦。
逆に言えば、現状では他馬に主導権を握られる展開や、小回りで息の入らない展開になった際の対応力は未知数だ。
陣営も「逃げて大成した馬はいない(=今後は控える競馬も覚えさせたい)」との声も出ている。
今後、折り合い面の成長とともに多様なレース運びができるようになれば、崩れにくい万能型として完成していくだろう。
次章では、この馬を預かる堀厩舎の仕上げ方針や、想定される騎手・馬主の思惑から、次走での戦略面を探ってみる。
陣営の狙い筋(厩舎・騎手・馬主の運用)
管理する厩舎の仕上げパターン、騎手の起用方針、馬主の狙う路線など陣営の戦略をひも解き、次走でどういった攻め方をしてくるかを読む。
各要素について、傾向欄に一言で特徴を記載。
陣営の運用傾向
要素 | 傾向 |
---|---|
仕上げ型 | 目標直線型(叩き良化型) |
遠征・輸送 | 場所不問(極力ベスト条件選択) |
騎手起用 | 外国人騎手◎・実績主義 |
堀厩舎の仕上げ方針は、使いつつ良化させて本番でピークに持っていくタイプといわれる。
実際、本馬も新馬戦からさらに上積みを狙って放牧に出されており、次走→ホープフルSと徐々にパフォーマンスを上げていく青写真だろう。
遠征・輸送については、馬優先のローテが徹底されており「勝てる見込みが高い番組」を厳選する傾向が見られる。
東スポ杯2歳Sを選ぶのも、東京コースで能力全開を図りたい狙いが透けて見える。
また厩舎サイドは「騎手のスケジュールとの兼ね合いも大事にする」ことで知られ、有力馬にはほぼ例外なく短期免許の外国人ジョッキーを配している。
ダノンヒストリーについても、初戦はレーン騎手だったが、秋以降はC.デムーロ騎手やR.ムーア騎手など来日時期に合わせて騎乗させる可能性が高く、陣営も「馬の状態+騎手」という総合力で確勝を期す構えだ。
馬主ダノックスの藤田孟司オーナーもクラシック制覇への意欲が強く、ここまでの投資に見合う結果を出すべく勝負所には全力投球の起用がなされるだろう。
以上を踏まえると、次走はベストコンディション・ベストジョッキーで挑んでくる公算が大きい。
同世代のライバル達との力関係を最後に比較し、総合評価をまとめたい。
同世代/路線の相手比較(3頭)
同世代・同路線で今後直接当たりそうな有力馬と比較し、本馬の客観的な立ち位置を把握する。
比較軸は統一尺度で評価する。
実績はクラス(例:○勝クラス、重賞実績など)、上がり最速率はレースで最速上がりを記録した割合、持ち時計偏差は各馬のベストタイムの基準比(0を基準に±秒)。
数値は可能な限り%や秒などで統一。
ライバルとの能力値比較
比較軸 | ベレシート | ダノンヒストリー | ディバインウインド |
---|---|---|---|
実績 (クラス) | 1勝(新馬) | 1勝(新馬) | 1勝(新馬) |
上がり最速率 | 100% | 0% | 100% |
持ち時計偏差 | ±0.0秒 (基準) | −2.0秒 (基準比) | −1.5秒 (基準比) |
次代のクラシック候補とも目される有力2歳馬の中で、ダノンヒストリーと直接ライバルになりそうなのはベレシート(東=美浦)とディバインウインド(東=美浦)の2頭だ。
両馬とも既に新馬勝ちを収めており実績面では横一線。
まずベレシートは上述の通り豪快な決め手が武器で、デビュー戦では上がり最速をマークしている(上がり最速率100%)。
一方のダノンヒストリーは自分でペースを作る競馬をしたため上がり最速こそ譲ったが、レースラップ全体を見れば極めて優秀な内容だ。
実際、勝ちタイム1分46秒8は同日同条件の古馬2勝クラスにも匹敵する好時計であり、陣営評価も「想像以上に強い」「化け物級」と上々だった。
持ち時計の基準比較ではベレシートを±0(基準)とすると、ダノンヒストリーは約2秒も速く、ディバインウインドも1.5秒ほど速い(※距離差を補正して概算)ことになる。
もっともベレシートの新馬戦は超スローペースだったため単純比較はできないが、少なくともダノンヒストリーとディバインウインドは現時点で世代トップクラスのタイム能力を示している。
ディバインウインドに至っては東京マイル1:34.4(歴代2位)と突出したスピードを証明済みだ。
総合的に見れば、ダノンヒストリーはスピードのディバイン、キレのベレシートという個性派ライバル2頭に挟まれた万能型という立ち位置だろう。
展開や馬場に大きく依存せず安定して力を出せる強みがある半面、他馬の“専門特化した武器”に対してどこまで抗えるかが今後の課題とも言える。
では最後に、ここまで挙げてきた材料を基に次走での取捨(買いか様子見か)を判断する。
結論:買い材料/様子見条件
以上の検討結果を踏まえ、次走でこの馬を積極的に買いたいポイントと、逆に様子見すべき条件とを整理する。
箇条書きで簡潔に列挙する。買いポイントはプラス評価できる要素、消し・様子見条件はマイナス要素や不確定要素。

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良血+実績:
半兄半姉がGⅠ戦線で好走した超良血馬で、
デビュー戦も圧巻の内容(2着に2馬身半差)。
素質の裏付け十分で大崩れしにくい。 -
タイム優秀:
新馬戦の勝ち時計1:46.8(東京芝1800m良)は世代屈指の好タイム。
展開に依らず自身でレースを作って押し切った点も価値が高い。 -
上積み期待:
レース後は放牧で英気を養い、心身ともに成長中。
レーン騎手も「ポテンシャルは高い」と太鼓判を押しており、叩いた上積みでさらなるパフォーマンス向上が見込める。

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展開次第の不安:
これまで他馬を交わす競馬をしておらず、
道中で脚を溜める形やハイペースへの対応力は未知数。
折り合いを欠くような場面があれば能力を出し切れない可能性も。 -
騎手乗り替わり:
次走はデビュー戦時のD.レーンから乗り替わり予定。
実績豊富なジョッキーが配される見込みとはいえ、
新コンビで真価を発揮できるかはチェックが必要。 -
馬場状態:
瞬発力勝負で強さを見せただけに、極端な道悪は割引か。
パワー型の体型ゆえある程度の荒れ馬場は克服可能だろうが、
持ち味のキレが殺されるような重馬場では様子見したい。
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