函館2歳ステークス2025の過去傾向・消しデータ(消去法)集

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。

2025年7月20日日曜はG3・函館2歳ステークス。

新馬戦直後の若駒が一気に重賞へ挑むこの1戦は、走破時計や脚質だけでなく「洋芝×夏開催×調教過程」が複雑に絡む。

登録15頭を細かく追ってきたからこそ見える“勝ち筋”と“落とし穴”が両立するレースだ。

ゴール前262mの短い直線で何が起きても不思議じゃないだけに、当日までにどこを点検し、どこを切るかで運命は大きく変わるだろう。

そこでこの記事では函館2歳ステークスの過去10年のデータをまとめ、それぞれの消しデータ・消し条件までまとめてみた。

それぞれのデータがどう予想に使えるかまで書いてあるので、ぜひご自分の予想に役立てて欲しい。

さらに競馬口コミダービーでは出走馬の追い切り・全頭診断まで行っていてそれと過去傾向を加味した「注目馬」「危険な人気馬」「穴馬」まで公開しているのでぜひ最後までお付き合いいただきたい。

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この記事でわかること
  • 過去10年の
    函館2歳ステークスの
    レース傾向・データ
    (人気別成績
    前走レース別成績
    前走着順別成績
    脚質別成績
    馬場ごとのデータ
    配当傾向
    性令別成績
    関西関東の勝率
    血統傾向
    リピータースコア)
  • 過去傾向から抽出した
    消しデータ・消し条件
  • 過去傾向・データの
    予想活用方法
  • 全頭診断・追切も
    踏まえた
    注目馬・危険な人気馬・
    穴馬の一覧

馬アイコンこの記事を書いたのは

執筆者画像

木口 順一

競馬歴18年の42歳。

何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。

安定して稼げる競馬予想サイトを探すために、ユーザーからの口コミを基に検証を続けている。

今まで検証してきた予想サイトの数は1,000サイト以上。
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現在は競馬予想家・競馬ジャーナリストとしても活躍中。
好きなレースはやっぱり日本ダービー。

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函館2歳ステークスの過去10年の傾向早見表!

細かく過去の傾向を紹介していくが、函館2歳ステークスのざっくりした傾向を掴むために先んじて過去10年の傾向を一言でまとめてみた。

「人気別成績」「前走レース別成績」「前走着順別成績」「脚質別成績」「馬場ごとの勝率データ」「配当傾向」「性齡別成績」「関西・関東比率」「血統傾向」「リピータースコア」の計10項目でまとめているので、なんとなくの雰囲気だけでも先に把握しておいてみてくれ。

函館2歳ステークスの
傾向まとめ
  • 人気別: 上位人気が主導権を握りつつ10番人気以下の爆弾も点在する構図だ。

  • 脚質別: 先行が王道、逃げは一発狙い、差しと追込はおまけ程度だろう。

  • 馬場別: 良なら前残り、稍重で差し浮上、重だと人気薄の前残りが跳ねやすい。

  • 配当傾向: 単勝は平穏でも3連系は本命‐穴ミックスで高配当が常だ。

  • 性別別: 牡馬が勝率トップ、牝馬は複勝圏なら互角、騙馬はデータ皆無だ。

  • 関西 vs 関東: 関西勢が圧倒、関東勢は押さえが効く程度。

  • 血統傾向: サンデー系が軸、Storm Cat系が荒れ要員、ミスプロ系はヒモ固めだろう。

それではここからは各項目のデータについて解説していく。

それぞれの成績をどう予想に活用すれば精度が上がるのかもいっしょに説明していくので、ぜひ参考にしてみて欲しい。

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そちらの記事もぜひ確認してみてほしい。

函館2歳ステークスの
AI予想まとめ

【人気別成績】

函館2歳ステークスの過去10年で、何番人気が上位入線しているのかをまとめてみた。

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人気帯 勝率 連対率 複勝率 平均
着順
最頻
着順
期待値スコア
〈単勝回収率〉
1番人気 30.0% 40.0% 40.0% 5.2着 着外 83%
2番人気 20.0% 40.0% 50.0% 4.2着 着外 124%
3番人気 10.0% 30.0% 50.0% 5.8着 着外 74%
4〜6番人気 6.7% 13.3% 20.0% 7.3着‡ 着外 75%‡
7〜9番人気 0.0% 6.7% 10.0% 8.2着‡ 着外 0%
10番人気以下 3.6% 5.4% 12.5% 9.8着‡ 着外 80.2%

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 1番人気想定のカイショーは勝率30%+連対率40%の“鉄板ゾーン”なので軸向き。
  • 2番人気想定ブラックチャリスも連対率40%で相手本線。
  • 3~4番人気圏になるエスカレイト/トウカイマシェリは複勝率50%→ヒモ厚め。
  • 5~6番人気レンジは過去10年【0-0-0-20】(5・6人気単独)で死屍累々、該当しそうなクラディスティーナやマイオウンウェイは評価下げ。
  • 10番人気以下は単回収80%超で万馬券製造地帯、穴ならエイシンディード・スターオブロンドン・スペシャルチャンスを3連系の3着ヒモに添える手。
  • 差しが決まりづらいコースゆえ7~9人気は勝率ゼロ、ワイズギャングやノアールビーナスがこの辺の人気に落ちたら思い切ってバッサリ。

【脚質別成績】

過去10年の函館2歳ステークスの脚質別に成績を振り分け、まとめてみた。

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脚質 勝率 連対率 複勝率 勝率-
複勝率
勝利数 2着数 3着数 着外数
逃げ 10.0% 30.0% 40.0% −30.0pt 1 2 1 6
先行 11.4% 28.6% 40.0% −28.6pt 4 6 4 21
差し 7.7% 7.7% 13.5% −5.8pt 4 0 3 45
追込 2.0% 6.1% 10.2% −8.2pt 1 2 2 44

予想への活用方法と消しデータ

予想活用方法と
消しデータ
  • 先行脚質の複勝率40%はトップ。軸はカイショー、ブラックチャリス、トウカイマシェリ、マイオウンウェイ、スターオブロンドンあたりで組み立てるのが効率的だ。
  • 逃げは勝率10%と単発力があり、ハナ主張濃厚なケイベエも押さえる価値がある。
  • 差しは複勝率13.5%と急落。エスカレイト、クラディスティーナ、ノアールビーナス、ワイズギャングは「ヒモまで」評価に落とす。
  • 追込は勝率2%しかなく消し条件に近い。極端な後方待機で結果の出ていないウレシイゴサン、エイシンディード、スペシャルチャンスは思い切って斬っても痛みは小さい。
  • 函館芝1200m全体でも先行優勢、追込壊滅というコース特性は共通。表面上の馬場悪化報道があっても基本スタンスは変えない方が回収率は安定する。

【枠順別成績】

過去10年の函館2歳ステークスでどの枠に入った馬がどれだけの結果を挙げているかを成績でまとめてみた。

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枠順 勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
1枠 6.7% 6.7% 26.7% 1 0 3 11
2枠 0.0% 0.0% 11.8% 0 0 2 15
3枠 5.6% 22.2% 38.9% 1 3 3 11
4枠 0.0% 10.5% 21.1% 0 2 2 15
5枠 11.1% 22.2% 22.2% 2 2 0 14
6枠 10.0% 20.0% 20.0% 2 2 0 16
7枠 5.3% 10.5% 10.5% 1 1 0 17
8枠 15.0% 15.0% 15.0% 3 0 0 17

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • カイショーは5〜6枠なら先行+高勝率ゾーンで軸強化、2枠なら勝率ゼロ枠でリスク上昇

    ブラックチャリスは3枠に入れば複勝率38.9%で信頼度アップ、8枠だと外伸びの恩恵よりロスが上回り評価下げ

  • エスカレイトは差し脚質ゆえ外寄り7・8枠よりも3枠で内目溜め→馬群割りがベター、2枠なら包まれて危険

  • トウカイマシェリとケイベエの逃げ勢は1枠で行き切れば残り目も、4枠外では被されるリスク増で評価下げ

  • スターオブロンドンは先行+外経済コースが理想、8枠15.0%勝率で穴妙味もロス大きく7枠なら割引

  • タガノアラリアは5枠11.1%勝率&パワー型血統でプラス、2枠なら割引き

  • エイシンディードは内で揉まれ弱いタイプ、6枠なら回収率高いが1-2枠は消し候補

    差し追込勢(ノアールビーナス・ワイズギャング)は3枠複勝率38.9%で拾い、8枠ロス大きい場合は思い切って斬る

  • 枠順確定後は、上表の高勝率エリア〈5-6-8枠〉と高複勝率エリア〈3枠〉に入った先行馬を中心に組み立て、逆に2枠+追込タイプは思い切って評価を落とすのがデータ的な近道だ。

【馬場ごとのデータ】

過去10年の函館2歳ステークスでの馬場状態ごとに結果がどうなったかをまとめてみた。

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馬場

状態

先行馬の
複勝率
差し馬の
複勝率
1~3番人気の
勝率

4番人気以下の
勝率

平均走破
タイム
76.2% (16/21) 23.8% (5/21) 71.4% (5/7) 28.6% (2/7) 1:09.5
稍重 33.3% (2/6) 66.7% (4/6) 50.0% (1/2) 50.0% (1/2) 1:11.2
66.7% (2/3) 33.3% (1/3) 0.0% (0/1) 100% (1/1) 1:11.7
不良 ―(該当なし)

予想活用方法と消しデータ

活用方法と消しデータ
  • 良馬場想定ならカイショー、ブラックチャリス、トウカイマシェリ、スターオブロンドン、マイオウンウェイの先行組が信頼度MAX。逃げ候補ケイベエも押さえが利く。
  • 稍重になれば差し台頭率が倍増。エスカレイト、クラディスティーナ、ワイズギャング、ノアールビーナスを一段繰り上げ、先行一辺倒ケイベエ・スターオブロンドンは評価ダウン。
  • 重馬場は前有利+人気薄激走が特徴。穴のケイベエ、スペシャルチャンス、エイシンディードを3連系ヒモで狙う手。上位人気勢の信頼度は急降下なので頭固定は危険。
  • 不良まで悪化するとサンプル不足で読みにくい。直前の馬場入りチェックとパドック気配を優先、脚質と人気データは参考程度に止めるのが無難。

【配当傾向と配当バランス指数】

過去10年の馬券の払い戻しと、3連単と単勝の差を指数化してどれだけ荒れやすいかを数値から考えてみた。

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年度 3連単 3連複 馬単 馬連 単勝
2024 18,580円 3,780円 3,560円 2,280円 340円
2023 347,050円 39,010円 41,890円 19,620円 2,980円
2022 74,530円 14,090円 4,280円 2,090円 700円
2021 140,650円 22,940円 3,540円 1,730円 740円
2020 577,430円 49,250円 69,290円 21,980円 4,730円
2019 73,570円 20,610円 2,610円 1,270円 700円
2018 65,140円 11,090円 10,200円 5,880円 520円
2017 175,020円 27,510円 22,890円 15,620円 300円
2016 64,380円 13,330円 1,670円 660円 720円
2015 34,290円 9,610円 2,210円 1,390円 320円
年度 配当バランス指数
((3連単÷単勝配当)×100)
2024 5,464.7
2023 11,646.0
2022 10,647.1
2021 19,006.8
2020 12,207.8
2019 10,510.0
2018 12,526.9
2017 58,340.0
2016 8,941.7
2015 10,715.6

過去10年で3連単10万超えが6回、単勝が堅くてもヒモ荒れで高配当になる年が多い。

指数(3連単÷単勝×100)が5千未満だったのは2024年だけだ。

だから今年も本命から買うならヒモを広げて穴を混ぜ、逆にヒモを絞るなら思い切って本命を嫌う二択に割り切るのが配当効率を上げる近道だろう。

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 指数5千未満だった昨年型=低配当パターンは「1番人気+2〜6番人気」できれいに決まる良馬場の先行決着。今年このシナリオならカイショー→ブラックチャリス/トウカイマシェリあたりを馬単・3連複の中心に据え、ヒモは人気順で絞る。
  • 指数1万超え多数=本命は来るがヒモ穴激走という年が主流。カイショー1着固定の3連単フォーメーションで2・3着にケイベエ、スターオブロンドン、スペシャルチャンス、エイシンディードの人気薄を混ぜると配当妙味が跳ねる。
  • 指数2万超(2021)や5万超(2017)の特大波乱は「単勝700円以下の人気馬が勝ってヒモが超人気薄」パターン。カイショー1着+2、3着に地方馬スペシャルチャンスや初芝組スターオブロンドンなど極端な人気薄を厚く入れると再現を狙える。
  • 逆に単勝オッズ3倍以上の中穴(ブラックチャリス想定)が勝つと指数がやや下がる傾向。ブラックチャリス頭固定ならヒモを人気寄りに戻し、ケイベエなど行き切る逃げ馬が絡まないパターンを減らす。
  • 消し条件は「指数が低くなる良馬場+前有利」で差しオンリー&二ケタ人気。ノアールビーナス、ワイズギャングがこのゾーンに入るようなら3連系ヒモからも思い切って外す。
  • 馬単の平均倍率は3連複の約1/10〜1/15に収束。馬単だけで中穴配当を拾うならカイショー頭固定+ワイズギャング/ノアールビーナス差し決着を薄く押さえるのがコスパ高。
  • 単勝4倍以上の逃げ馬(ケイベエが該当見込み)は指数上昇要因。行き切れれば3連単爆発、潰されれば低配当になりやすい。パドックでテンション高すぎる時は思い切って切ると回収率が上がるだろう。

【性齢別成績】

過去10年の函館2歳ステークスの性別・年齢別の成績をまとめてみた。

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性別 勝率 連対率 複勝率 勝利
2着
3着
着外
牡馬 9.2 % 15.4 % 24.6 % 6 4 6 49
牝馬 4.9 % 12.3 % 17.3 % 4 6 4 67
騙馬 0 % 0 % 0 % 0 0 0 0

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 牡馬の勝率は9.2%で牝馬より高い。クラディスティーナ、マイオウンウェイ、ケイベエ、スターオブロンドン、スペシャルチャンス(地方)は性別面でプラス評価。
  • 牝馬でも複勝率17.3%は十分戦える水準。カイショー、ブラックチャリス、エスカレイト、トウカイマシェリ、タガノアラリア、ノアールビーナス、ワイズギャング、ファンシーフリルは消せない。 
  • 騙馬は過去10年3着以内ゼロで消しデータ扱い。今年の登録に騙馬はいないが、今後出走があれば大幅割り引きでOK。

※性別以外の強弱(脚質・人気・馬場)と組み合わせて取捨を固めると精度が上がるだろう。

【所属別成績と成績比率】

過去10年の函館2歳ステークスにおける、関東馬(美浦所属)と関西馬(栗東所属)の成績をまとめて、どちらが優勢かに関してもわかるようにしてみた。

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所属 勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
関西馬 13.4 % 22.4 % 29.9 % 9 6 5 47
関東馬 1.5 % 7.7 % 15.4 % 1 4 5 55
指標 比率
(関西馬 ÷
関東馬)
関西馬 関東馬
勝率 8.9 13.4 % 1.5 %
連対率 2.9 22.4 % 7.7 %
複勝率 1.9 29.9 % 15.4 %

予想への活用方法と消しデータ

活用方法
消しデータまとめ
  • 勝率優勢データ重視で“買い”=関西馬中心。具体的にはカイショー、ブラックチャリス、エスカレイト、スターオブロンドン、マイオウンウェイあたりは軸・厚め候補。
  • 連対率も約3倍なのでヒモ候補も関西寄り。トウカイマシェリ、タガノアラリア、ワイズギャングなどは抑えに回して妙味を取る。
  • 複勝率は関東も15 %あり押さえどころは残るが、勝率1.5 %と低迷。ケイベエ、クラディスティーナ、ファンシーフリル、ウレシイゴサンは「ヒモ薄」または思い切って消す手も。
  • 地方その他所属は過去10年で馬券絡みゼロ。スペシャルチャンス(北海道所属)はデータ的にマイナスで大幅割引。
  • 比率から導く狙い目=馬券構成は【1–3着に関西馬2–3頭+押さえ関東馬1頭まで】がベース。関東馬を厚く買うなら複勝かワイドに止めるのが無難。
  • 消し条件=「関東所属で単勝オッズ10倍以内」は費用対効果が極端に低い(勝率1.5 %)。該当が出れば思い切って評価を下げる。

【血統別傾向成績】

過去10年の函館2歳ステークスにおける主な父系統別の成績をまとめてみた。

※右にスクロール可能

血統傾向 勝利数 連対数 複勝数 特記事項

サンデー

サイレンス系

6 12 17

10年で最多。

キンシャサノキセキやダイワメジャー系での好走が集中し、

洋芝1200mの瞬発力勝負に強い

ストーム

キャット系

2 2 3

Giant’s Causeway・ヘニーヒューズ産駒が勝ち切り。

時計が掛かる重・不良で底力を発揮しやすい 

ミスター

プロスペクター系

0 4 6

勝利ゼロでも連対・複勝は多め。

ロードカナロアやファインニードル産駒はヒモで活きる

サクラ

バクシンオー系

1 1 1

22年ブトンドール(父ビッグアーサー)が唯一の勝利。

ハイペースを前で粘り切る形が条件

エンパイア

メーカー系

1 1 1

16年パイオニアオブザナイル産駒が逃げ切り。

馬場が軽いと分が悪い

ノーザンダンサー

欧州系

0 0 2

タートルボウルなど欧州スピード型は3着止まりが多数。

差し届かずの傾向

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • SS系が軸。ブラックチャリス(父キタサンブラック)とカイショー(父スワーヴリチャード)は血統面からも本線候補だろう
  • ストームキャット系は波乱要員。トウカイマシェリ(父ドレフォン)とワイズギャング(父ミスチヴィアスアレックス)は馬場が渋れば評価を上げる
  • ミスプロ系はヒモ扱いが吉。エイシンディード(父ファインニードル)、スターオブロンドン(父タワーオブロンドン)、ウレシイゴサン(父ベンバトル)は2〜3着候補に留めて妙味を探りたい
  • 地方代表スペシャルチャンス(父ダノンレジェンド)はStorm Cat×サンデーのクロス。洋芝適性は高いがダート色濃く、良馬場なら割引いて消し寄り
  • サクラバクシンオー系不在で先行力偏重の年なら前残り警戒、逆に差し決着の年はエンパイアメーカー系・欧州系をバッサリ切るのが手。

傾向まとめ

これで過去傾向に関してはすべて紹介したことになる。

どうしてもボリュームがあるので、おさらいがてら傾向を一言でまとめたものを貼っておくので再確認してみてくれ。

函館2歳ステークスの
傾向まとめ
  • 人気別: 上位人気が主導権を握りつつ10番人気以下の爆弾も点在する構図だ。

  • 脚質別: 先行が王道、逃げは一発狙い、差しと追込はおまけ程度だろう。

  • 馬場別: 良なら前残り、稍重で差し浮上、重だと人気薄の前残りが跳ねやすい。

  • 配当傾向: 単勝は平穏でも3連系は本命‐穴ミックスで高配当が常だ。

  • 性別別: 牡馬が勝率トップ、牝馬は複勝圏なら互角、騙馬はデータ皆無だ。

  • 関西 vs 関東: 関西勢が圧倒、関東勢は押さえが効く程度。

  • 血統傾向: サンデー系が軸、Storm Cat系が荒れ要員、ミスプロ系はヒモ固めだろう。

基本的な予想の活用方法に関してはこれで完璧。

ただこれだけだとそれぞれのデータが独立していて、全部の傾向をあわせて考えたときに今回の登録馬の中で結局どの馬が有利なのか不利なのかがわからないだろう。

そこでさらにここから過去傾向や消しデータを用いて、データ的にどの馬が有利なのかをランキング化していくことにする。

過去傾向・消しデータが影響しそうな馬ランキング

ここまでまとめてきたい過去傾向や消しデータを利用して、登録馬の中で特にデータ上有利な馬をランキング化してみた。

以下の表に、2025年函館2歳ステークスの登録馬全頭を各評価項目ごとに「◎ (+3点)」「○ (+2点)」「△ (+1点)」「– (0点)」「✕ (-1点)」で採点し、総合得点の高い順に並べた【評価テーブル】を示す。

また、テーブル後には今回予想で重視したポイントの優先順位とバランスについて解説する。

各項目のまとめ
  • 人気 – 人気別成績(想定人気を考慮)

  • 前走R – 前走レース別成績(臨戦過程のレース傾向)

  • 前走着 – 前走着順別成績(直前の着順傾向)

  • 脚質 – 脚質別成績(展開適性)

  • 馬場 – 馬場適性(想定馬場への適性)

  • 配当 – 配当傾向(想定人気に絡む期待値)

  • 性齢 – 性齢データ(全馬3歳牡馬につき横並び)

  • 所属 – 関西・関東所属(調教拠点の傾向)

  • 血統 – 血統傾向(父系中心の分析)

  • リピータ – リピータースコア(該当なしのため全馬横並び)

※右にスクロール可能

馬名 合計 人気別 脚質別 馬場別 配当傾向 性別 所属 血統
ブラックチャリス 31
カイショー 30
マイオウンウェイ 30
トウカイマシェリ 28
タガノアラリア 28
スターオブロンドン 28
エスカレイト 26
ケイベエ 26
エイシンディード 24
クラディスティーナ 23
ノアールビーナス 23
ワイズギャング 23
ウレシイゴサン 21
スペシャルチャンス 21
ファンシーフリル 17

採点基準の
ウェイト
  • 人気別成績(×1.2)…上位人気の信頼度が高い一方で10番人気以下も爆弾になるため中間人気は減点。

  • 脚質別成績(×1.3)…先行>逃げ>差し>追込。函館芝1200m固有のバイアスを最重視。

  • 馬場別データ(×1.2)…良=前、稍重=差し浮上、重=前+穴。良馬場前提で先行優遇。

  • 配当傾向(×0.8)…本命+穴ミックスで高配当になる傾向を反映、人気薄の前残りにボーナス。

  • 性別(×0.7)…牡馬+1、牝馬±0、騙馬−。勝率面で牡馬が優勢。

  • 所属(×1.1)…関西>関東>地方。勝率・連対率が歴然。

  • 血統(×1.0)…SS系◎、Storm Cat系◯、Mr. Prospector系−、欧州型△。洋芝適性と瞬発力を重視。

 

この記事でわかること
  • 過去傾向の優先順位
    先行脚質 > 所属(関西) > 人気上位 > SS系血統 > 馬場適性の順に効く。配当傾向は馬券構成の方向付けに使い、性別は最後の微調整程度、と判断した。

  • データの補完
    過去傾向はあくまで静的指標であって、仕上がり具合・枠順・調教気配・当日の風向きなど動的ファクターが最終結論を左右する。とくに函館芝1200mは枠の有利不利が小さいぶんパドックと返し馬のテンションが重要だ。

  • 馬券スタンス

    堅めシナリオ(良馬場・平均ペース)
    ブラックチャリス‐カイショー二強決着が本線。エスカレイトをヒモ、3連単は人気薄スターオブロンドン・ケイベエを3着に。

    波乱シナリオ(重orハイペース)
    逃げ残り+差し台頭を想定し、ケイベエ頭の大穴やタガノアラリア・スターオブロンドン絡みの3連系で指数上位+穴を両立させる。

  • 消し条件
    後方一気型で関東所属・人気薄の組み合わせは好走ゼロ。クラディスティーナ、ノアールビーナス、ワイズギャングがこのセットに近ければ3着まででも大幅割引だ。

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