京王杯2歳ステークス2025の過去10年のレース傾向・消しデータ

どうも。競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。

京王杯2歳ステークスは東京競馬場・芝1400mで行われる2歳重賞(GII)だ。

朝日杯FSや阪神JFといった2歳マイルGIの前哨戦的位置付けだが、実際には将来スプリンター寄りの馬も多数参戦し、短距離適性が問われるレースでもある。

2歳戦らしくメンバー構成が読みにくく、波乱の決着も少なくない。

本記事では、この京王杯2歳ステークスの「消しデータ」を徹底分析する。

過去10年(2015~2024年)のレース結果から勝ち馬の共通点を抽出し、逆に勝ち馬が出ていない条件(=消しデータ)を洗い出すことで、有力馬と危険な馬を見極めていく。

単なるデータ羅列でなく、傾向の背景にも触れながら今年の出走馬に当てはめた検証も行うので、予想の参考にしてほしい。

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過去10年のレース傾向総括

まずは京王杯2歳ステークスの全体傾向を押さえておこう。人気と配当の傾向枠順や脚質の有利不利、そして東西所属(関東馬・関西馬)や血統など総合的なデータから、本命党・穴党のどちらにも有益な情報を整理する。

人気・配当の傾向

過去10年の人気別成績を集計すると、1番人気馬は3勝・連対率50%・複勝率60%と信頼度は標準的だ。

一方で6~10番人気からも3勝出ており、「人気薄の激走」も珍しくない。

実際、直近5年では馬券に絡んだ15頭中10頭が5番人気以下というデータもあり、毎年波乱含みの重賞と言える。

過去の配当を見ても、高配当の年が目立つ。

三連単の平均配当は約26万7000円にも達し、近4年では3連単が100万円超え(2022年約222万馬券)や数十万円台の波乱決着もしばしばだ。

人気サイドの決着はむしろ少なく、「ヒモ荒れ」どころか一発大穴の頭も十分あり得るレースである。

上位人気を軸にする場合でも、ヒモには中穴・大穴を広く押さえる戦略が有効だろう。

人気別の過去10年成績(2015~2024年)を表にまとめる。

人気 1着回数 2着回数 3着回数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 3回 2回 1回 30.0% 50.0% 60.0%
2番人気 3回 0回 0回 30.0% 30.0% 30.0%
3番人気 1回 1回 1回 10.0% 20.0% 30.0%
4番人気 0回 1回 4回 0.0% 10.0% 50.0%
5番人気 0回 2回 2回 0.0% 20.0% 40.0%
6~10番人気 3回 3回 2回 6.3% 12.5% 16.7%
11番人気~ 0回 1回 0回 0.0% 2.6% 2.6%

(※出典:過去10年の京王杯2歳S人気別成績)

上表の通り、1~3番人気が馬券内(3着以内)の70%を占める一方で、優勝馬に限れば1番人気と6~10番人気が同数(各3勝)という極端な分布が特徴だ。

本命サイドが勝つ年と大穴が勝つ年が混在しており、展開や馬場、メンバーの適性次第で結果がガラリと変わることが伺える。

枠順・脚質の有利不利

コース特性として東京芝1400mはスタートしてすぐ合流地点があるワンターンコース。一般的に外枠不利と言われるが、

京王杯2歳Sに関しては極端な枠順差は小さい

過去10年の勝ち馬の枠を見ると、1枠から3頭、8枠から2頭出ており内外満遍なく来ている。

むしろ2枠と7枠から勝ち馬が出ていない程度で、有利不利は相対的だ。強いて言えば馬券圏内(3着以内)に限れば外枠(5~8枠)からの好走馬がやや多く、馬群を捌く器用さよりも伸び伸び走れる素質が問われる面もある。

脚質面では、逃げ馬の勝利は1回しかなく、追い込み馬も0回と極端。

先行~差しがバランスよく台頭するレースだ。

過去10年の勝ち馬10頭中、逃げ切りは2014年セカンドテーブルのみ(※超スローペースを楽逃げ)、直線一気の追込も皆無。

先行(4角先頭~5番手)から5頭、差し(4角6~10番手)から4頭が勝利している。

東京の長い直線を考えると差し有利にも思えるが、2歳戦で脚質が極端だと展開待ちになるリスクが高い。

先行力と決め手のバランスを持った馬が好走しやすい印象だ。

表:京王杯2歳Sの勝ち馬の脚質(過去10年)

脚質区分 過去10年の1着馬数
逃げ(4角先頭) 1頭
先行(4角2~5番手) 5頭
差し(4角6~10番手) 4頭
追込(4角11番手~) 0頭

(※脚質分類はレース中の4コーナー通過順位を基準)

ご覧のように、追込一手の馬は勝ち切れていない

末脚自慢でも4角最後方からでは届かないケースが多く、ある程度の位置につけられるか、もしくはよほど抜けた瞬発力が要求される。

逆に逃げ馬も勝率は低いが、こちらは毎年1~2頭しか逃げ馬が存在せずサンプルが少ない。

前半飛ばし過ぎなければ粘り込みの可能性もある(実際に2着や3着には逃げ馬も来ている)。

総合的には先行~差し有利だが、極端な脚質以外は一概に切れない、というのが実情だ。

関東馬と関西馬・性別の成績

京王杯2歳Sは西高東低の傾向も顕著だ。

過去10年で関西馬(栗東所属)が8勝、関東馬(美浦所属)はわずか2勝に留まる。

3着内ベースの複勝率も関西馬35.2%に対し関東馬13.8%と大きな差がついている。

昨年(2024年)も1~3着を栗東馬が独占した。

東西の育成環境や遠征輸送の有無など様々な要因が考えられるが、現状では基本的に関西馬優勢と見てよいデータだ。

ただし関東馬でも一昨年(2023年)のコラソンビート(美浦・加藤士厩舎、1番人気)のように勝つケースはあり、勝ち切るためには人気を背負うほどの高い下地(素質や適性)が必要とも解釈できる。

当日人気がない関東馬は3着内率0%(10番人気以下は0-0-0-33)とのデータもあり、実績乏しい関東馬の大駆けは狙いづらい

なお性別では、出走頭数自体が牡馬(牡・騸)主体で牝馬の参戦は少数だが、過去10年で牝馬の優勝は1頭(2023年コラソンビート)だけだ。

2着も2回あるものの、基本的には牡馬が優勢。牝馬は同じ週にアルテミスS(牝馬限定戦)が組まれる年もあり、敢えて混合戦の本レースに挑む牝馬は少なく、よほど能力が高い牝馬でない限り苦戦する傾向にある。

実際、コラソンビートはキャリア2勝の重賞馬だったし、他の牝馬好走例(レーヌミノル2着、アウィルアウェイ2着など)も素質馬ばかりだ。

牝馬だから即消しとは言えないが、牝馬の穴狙いはリスクが高めと言えるだろう。

血統傾向(種牡馬の特徴)

勝ち馬の血統に目立った偏りはないものの、短距離適性の高い種牡馬が多い。

過去の優勝馬の父を見ると、ロードカナロア(2018・2021年)やダイワメジャー(2015・2020年)などスピード色の強い系統が複数回勝利している。

一方、2歳マイルGIで強いディープインパクト直仔はこの10年で勝ち馬ゼロだ。

その他、外国型のスピード血統(Raven’s PassやDiscreet Catなど)も勝ち星を挙げており、「将来は短距離路線を狙うスプリンター型」がこのレースを制するケースが目立つ。

ただし2023年には中距離型血統のスワーヴリチャード産駒(コラソンビート)が勝っており、血統だけで単純に消せるわけではない。

強いて言えば極端なステイヤー血統(長距離向き)は2歳秋の1400m重賞では出番がなく、瞬発力というよりスピード持続力に秀でたタイプが好走している印象だ。

なお生産牧場ではノーザンファーム生産馬が計3勝とトップ。

ただし他の年はビッグレッドファームや地方牧場生産馬も勝っており、2歳重賞らしく素質ある馬なら生産地問わず台頭のチャンスがある。

以上の傾向を踏まえ、ここから本題の「消しデータ」を項目別に解説していこう。

過去10年の勝ち馬が満たしていた条件=勝ち馬の絶対条件を整理し、逆にその条件を欠く馬は原則消去と判断できる。

各データは例外があれば併せて記載するので、「絶対に消し」と「例外的に注意」の線引きを理解してほしい。

京王杯2歳ステークスの
AI予想まとめ

消しデータ1:前走着順(6着以下は消し)

まず注目すべきは前走での着順だ。

過去10年の勝ち馬10頭中9頭は、前走で5着以内に入着していた。

裏を返せば、前走6着以下から巻き返して京王杯2歳Sを制した例は2014年のセカンドテーブル1頭だけである。

そのセカンドテーブルも、前走(小倉2歳S)で0.6秒差の7着に大敗して人気を落としていた馬だった。

例外的な存在とはいえ、このケース以外「前走で掲示板を外した馬」は勝ち馬になっていない。

前走6着以下だった馬の【通算成績0-0-0-◯】(2着・3着にも来ていない)というデータからも、前走で惨敗している馬は基本的に消しと判断できる。

2歳戦はキャリアが浅い馬も多く一戦ごとの変動はあるが、それでも直近で全く見せ場がなかった馬がいきなり重賞で勝つ確率はゼロに近い

今年のメンバーでも、前走で大敗(6着以下)している馬は大きく減点と見るべきだろう。

なお、セカンドテーブルのケースはハイペースを逃げて失速→今回スローペース逃げ粘りという展開利もあった。

当時は他に逃げたい馬も少なく特殊なパターンだったと言える。

今年も同様の例外が起きる可能性はゼロではないが、基本は「前走好走馬」から勝ち馬を探すのがセオリーになる。

該当馬のチェックポイント(今年の出走馬)

今年(2025年)出走予定馬で前走6着以下だった馬には、ネネキリマル(前走新馬戦10着→未勝利1着)などがいる。

ネネキリマルは2戦目で勝ち上がっているものの、デビュー戦で最下位大敗というのは大きなマイナス材料だ。

他にキャリアの中で大敗歴がある馬も注意。

前走で掲示板外だった馬は思い切って評価を下げるのが得策だ。

消しデータ2:前走人気(低評価馬は消し)

次に前走レースでの単勝人気にも注目したい。

過去の勝ち馬は例外なく前走である程度人気を集めていた。

具体的には前走の単勝人気が5番人気以内だった馬が10頭中9頭を占める。

前走で6番人気以下、つまり直前のレースで評価の低かった馬は、京王杯2歳Sを勝てていないのだ。

唯一の例外は2022年オオバンブルマイで、前走(新馬戦)5番人気から1着→京王杯2歳S優勝というケース。

この馬は新馬戦の段階では評価が低かったが勝利して勢いに乗り、一気に重賞まで制した。

しかし6番人気以下まで範囲を広げると、勝ち馬はゼロである。

つまり前走で「人気薄だった馬」の巻き返し優勝は非常に稀と言える。

これは前走時点で期待されていなかった馬は、たとえ勝ち上がってきても重賞では一歩足りない可能性が高いことを示唆する。

2歳戦は新馬・未勝利でメンバーレベルが異なるため単勝人気が絶対的ではないが、それでも素質馬は新馬戦から人気になりがちだ。

前走で人気を落としていた馬は、能力的な限界か適性不安を抱えている場合が多い。

従って、「前走人気6番手以下」の馬は原則消しデータとなる。

特に前走が重賞・OPで人気薄→今回も人気薄というタイプは狙いづらい。

一方、前走新馬戦で人気薄だった馬が勝って一転注目されるケース(オオバンブルマイ型)はゼロではないが、このパターンも10年で1頭だけと考えると過度な期待は禁物だ。

該当馬のチェックポイント(今年の出走馬)

今年の登録馬で前走時に6番人気以下だった馬としては、例えばユウファラオ(前走ききょうS7番人気5着)やリネンタイリン(前走未勝利戦6番人気1着)などが挙げられる。

ユウファラオは前走オープンで人気薄好走と見ることもできるが、勝ち切るとなるとデータ上は疑問符。

リネンタイリンも前走こそ勝ったものの評価は低かった馬だ。

これらは馬券圏内候補までで、頭までは狙いづらい要注意組だ。

消しデータ3:距離実績(芝1200m・1400m未勝利は消し)

距離適性も重要な消しデータだ。

京王杯2歳Sは芝1400m戦であり、過去の勝ち馬は全頭が芝1200mまたは1400mで勝利経験を持っていた。

裏を返すと、芝1200m・1400mのレースで一度も勝ったことがない馬は、このレースを勝てていない。

2歳秋時点で芝1200~1400m未勝利というのは、具体的には1600m以上のマイル戦しか勝ったことがない馬や、まだ勝ち星自体がない馬が該当する。

そういった馬はスピード勝負への対応力に課題がある可能性が高い。

東京芝1400mは決して純粋なスプリントではないが、近年の勝ち時計は1分20秒台前半が当たり前で、レースの質はスプリンターのスピードが要求される。

実際、過去の勝ち馬には函館2歳Sや小倉2歳S(どちらも芝1200m)を勝って臨んだ馬、あるいは新馬・未勝利で芝1400mを勝ち上がった馬が多い。

一方、芝マイル以上でしか勝っていない馬(例:朝日杯FSや札幌2歳Sを睨んでマイル戦志向だった馬)は本番前にここを勝ち切るケースが無かったと言える。

よって「芝短距離での勝ち鞍なし」は大きなマイナス材料だ。

この消しデータに今年該当するのは、例えばレッドスティンガーだ。

レッドスティンガーは札幌芝1500mの未勝利戦を勝ち上がり、前走1400m戦は2着だった馬。まだ1400m戦での勝利が無いため、データ上は不安が残る(1500m勝ちは距離的には中途半端)。

またコックオーヴァンのように未勝利馬(勝ち鞍なし)で出走してくる例も同様に割引となる。

逆にダイヤモンドノットは芝1400mで既に1勝しており、この点での不安はない。

まとめると、「芝1200mまたは1400mで勝っていること」が勝ち馬の最低条件と言える。

短距離適性が証明されていない馬は消しデータ該当として評価を下げるのが妥当だ。

消しデータ4:新馬戦の内容(低評価・凡走馬は消し)

新馬戦(デビュー戦)での評価着順も、その馬の素質を占う上で重要な手がかりだ。

京王杯2歳Sの勝ち馬は、ほとんどが新馬戦で高い評価を受け、好走していた馬だった。

具体的には以下の二つのデータがある。

データによる
懸念点
  • 新馬戦で3番人気以下だった馬の京王杯2歳S優勝は、2012年世代以降ではオオバンブルマイ(新馬5番人気→1着)ただ1頭のみ
    基本的にデビュー戦で上位人気(1~2番人気)に支持されるような素質馬しか勝ち切れていない。

  • 新馬戦で4着以下に敗れていた馬も勝ち馬ゼロ
    デビュー戦で凡走(掲示板外)したような馬は、その後巻き返して重賞を制することはできていない。

この傾向は、2歳重賞ではしばしば見られる。

「新馬戦=素質検定」とも言われ、デビュー時にそれなりの前評判があり、実際に好走した馬でなければ、重賞級まで一気に駆け上がるのは難しいということだ。

例外となったオオバンブルマイは、新馬戦5番人気とさほど注目されずに勝利し、その勢いで京王杯2歳Sも制した珍しいケースだ。

しかし、彼でさえ新馬戦の着順自体は1着と結果を出していた。

つまりデビュー戦で勝っているか、最低でも3着以内に入っていた馬しか後に京王杯2歳Sを勝っていない(着順4着以下だった馬は全滅)のである。

したがって、「デビュー戦で人気薄かつ凡走していた馬」は大きな割引材料となる。

デビュー戦で人気を集めていなかった=厩舎評価や育成段階で平凡だった可能性が高く、その馬が短期間で重賞制覇まで登り詰めるのは稀ということだ。

今年の該当馬を見ると、ダイヤモンドノットは新馬戦3番人気4着、ネネキリマルは新馬戦10番人気10着、ユウファラオは新馬戦4番人気6着といった具合で、いずれも消しデータに合致する不安を抱える。

特にネネキリマルはデビュー戦最下位→2戦目勝ち上がりと極端な例で、重賞で通用するにはさらなる飛躍が必要だろう。

一方、レッドスティンガーは新馬戦2番人気2着、コックオーヴァンも新馬戦2番人気2着(推定)と、デビュー時から高評価を受け健闘した口だ。

このような馬は素質の片鱗を見せており、消しデータには該当しない。

総じて、「新馬戦で期待外れだった馬」は消しというのがデータから見える結論だ。

デビュー戦で躓いているようでは、その後いくら1勝クラスまで勝ち上がっても重賞の壁は厚いと心得たい。

その他要注意データ(東西所属・牝馬・ローテ)

ここまで挙げた消しデータ④項目以外にも、注目すべきデータ傾向がいくつかある。

完全な消し条件とまでは言えないが、予想を組み立てる上で考慮すべき要素として最後に整理する。

その他
要注意データ
  • 関東馬 vs 関西馬: 前述の通り美浦所属(関東馬)の勝率は低く、過去10年で優勝2回のみ。
    特に実績に乏しい関東馬の激走はデータ上ほぼ皆無で、穴でも来ていない。
    今年も有力視されるのは栗東馬中心。
    関東馬は減点要素と考えたい。
    逆に関西馬(栗東)はデータ的に信頼度高め

  • 性別(牝馬): 牝馬の勝利は1頭のみだが、出走頭数自体が少ない点に留意。
    牝馬でも1番人気クラスの実力馬なら互角に戦える(実際レーヌミノルなど好走例あり)。
    ただし人気薄牝馬の激走は非常に難しく、消しデータというより「大穴狙いは危険」という位置付け。
    牝馬×人気薄なら大幅割引でOK。

  • ローテーション(間隔): 過去の勝ち馬は概ね中4週以上の余裕あるローテが多い。
    札幌・函館組など早めに夏に勝ってここを目標にする馬、あるいは前走トライアルを叩いてきた馬が中心。
    前走から中2週以内など詰めて使われた馬は少なく、同年の函館2歳S→京王杯2歳Sなど過密ローテの馬は割引か。
    とはいえボールライトニング(2015年)は中3週で新馬→重賞制覇を果たしており、絶対条件ではない。
    疲労度や成長度合いを見る参考程度に。

  • キャリア: キャリア1戦1勝で臨んだ馬の勝利もある一方、キャリア3~4戦で経験積んだ馬も勝っている。
    キャリアの多少自体はフラットだが、極端にレース数が多い馬(例:デビューから6戦以上消化)は過去に連対例がない。
    2歳秋で使い詰めは成長力に陰りが見える場合もあり、使い減りが心配な馬は減点したい。

以上が京王杯2歳ステークスにおける消しデータ&注意点のすべてだ。

次章では、これらのデータを踏まえて今年(2025年)の主な出走馬をチェックし、消しデータに該当する不安点がないかを確認しよう。

今年(2025年)の出走馬で消しデータ該当は?

最後に、今年の京王杯2歳ステークス出走予定馬について、前章までの消しデータに当てはまる不安点を洗い出してみる。

今年はフルゲート16頭の登録があり、有力馬にもいくつか注意すべき点が見受けられる。

消しデータ
該当
  • ダイヤモンドノット(牡2・栗東)
    前走もみじS2着と実績上位だが、消しデータ的には新馬戦3番人気4着が気がかり。
    デビュー戦で掲示板を外しており、「新馬戦4着以下は勝ち馬なし」のデータに引っかかる。
    しかし芝1400m勝ち経験や栗東所属という強みもあり、データを覆せるか注目。

  • レッドスティンガー(牡2・美浦)
    唯一の勝ち鞍は芝1500m(札幌)で、芝1400m未勝利
    また美浦所属である点もマイナス材料。
    新馬戦2番人気2着とデビュー評価は高かったが、距離実績と東上(関東馬)という2点で減点がある。
    消しデータ③・その他データ該当

  • ネネキリマル(牡2・栗東)
    前走未勝利戦を勝利も、新馬戦10着(デビュー戦最下位)という異色の経歴。
    データ上は前走6着以下・新馬戦凡走
    の二重不安。
    一変した前走内容は評価も、重賞で通用となると疑問符が付く。消しデータ①④該当

  • ユウファラオ(牡2・栗東)
    米国産馬でキャリア最多6戦。函館2歳S3着など健闘歴あるが、前走OPで5着(人気も7番手)と伸び悩み感。
    前走人気6番手以下の消しデータに該当し、使い詰めのローテも不安。
    夏のピークから維持できているか疑問で、消しデータ②+ローテ懸念

  • コックオーヴァン(牝2・美浦)
    未だ未勝利で勝ち鞍が無い点が致命的。
    新馬2着→未勝利2着と惜しい競馬は続けるが、勝ち切れない詰めの甘さを露呈している。
    消しデータ③「芝短距離未勝利」に完全合致で、データ的には大穴でも狙いづらい。消しデータ③該当

  • シュペルリング(牡2・美浦)
    前走新馬戦を勝利(東京芝1600m)し勢いあるが、その1戦のみで芝1400未経験かつ美浦所属
    芝マイル勝ちのみで臨む点は距離実績データに反する。
    さらに新馬戦1番人気ではなかった(2番人気)との情報もあり、細かくはデビュー評価も絶対ではない。
    素材は面白いが、消しデータ③+関東馬の不利がセットで付きまとう。

  • シャオママル(牡2・栗東)
    デビュー戦は阪神芝1800mで2着→距離短縮し未勝利芝1400mを勝利。
    前走は距離長めのもみじS4着で、芝1400m勝ちはあるもののデビュー戦1800mというロング志向だった点がどうか。
    ただしデータ消し条件には直接該当なし。
    新馬戦は2番人気2着で基準クリア。
    消しデータ該当なし(減点少)

  • トワニ(牝2・栗東)
    小倉芝1200mの新馬戦を1番人気2着、続く未勝利1200m戦で1着。
    芝1200m勝ちがあり距離実績OK。ただキャリア2戦のみで今回が初の1400m。
    牝馬で栗東所属。
    目立った消しデータ該当なしだが、牝馬のデータ的に人気次第では不安あり。

その他の出走馬についても、以上と同じ観点でチェックすると自ずと不安点が見えてくるはずだ。

データが全てではないが、消しデータに複数該当するような馬はやはり勝ち切る確率が低い。

今年のメンバーで言えば、ダイヤモンドノットやシャオママルのように消し材料が少ない馬が順当に有力と言え、逆に複数の消しデータに当てはまってしまう馬は高配当の使者となるかどうか慎重に見極めたい。

京王杯2歳ステークス
全頭診断追い切りまとめ

FAQs: 京王杯2歳Sの消去法に関する疑問

京王杯2歳ステークスの消去法を取り扱うにあたって、疑問に思いそうな点を想定してQ&Aを作ってみた。

Q1. 「消しデータ」と「買いデータ」はどう違うの?

A1. 「消しデータ」は消去法で消すべき条件(勝ち馬が出ていない傾向)を指し、逆に「買いデータ」は積極的に狙いたい条件(好走馬が多い傾向)のことだ。

本記事では主に消しデータを扱ったが、例えば「関西馬が優勢」などは買いデータ側面でもある。

予想時には消しデータで有力馬を減点しつつ、残った中から買いデータに合致する馬を選ぶという使い分けになる。

Q2. 京王杯2歳Sで穴を開けるパターンは何かある?

A2. 穴馬が勝つケースでは、データの例外となるパターンが多い。

過去には前走小倉2歳S7着から巻き返したセカンドテーブルや、新馬戦低評価だったオオバンブルマイが勝利した。

これらは展開利や馬自身の急成長が要因で、毎年狙えるセオリーではない

強いて挙げれば「前走凡走で人気急落の栗東馬」が穴を出すことがあり、関西馬なら消しデータを覆す例もあるので完全には排除しないくらいだ。

Q3. 前走距離や競馬場の違いによる傾向はある?

A3. 前走は函館2歳S組(芝1200m)や小倉2歳S組(芝1200m)の好走が目立つ。

実際、2018ファンタジストは小倉2歳S1着→京王杯2歳S1着、2019タイセイビジョンも函館2歳S2着→京王杯1着という流れだった。

つまり夏のスプリント重賞実績馬が秋に結果を出す例がある。一方、札幌2歳S(芝1800m)組からは勝ち馬が出ていない。

前走距離が長すぎると適性ズレの可能性があり、消しデータではないが割引たいポイントだ。

Q4. 「前走◯着以下は消し」というデータは他の重賞でも使える?

A4. 多くの重賞で前走大敗馬の巻き返しは稀なので応用は効く。

ただしレースによって条件は変わる。

例えばハンデ戦のGIIIだと前走凡走からの激走も起きやすいし、クラシック路線だとトライアル敗退組が本番で巻き返すこともある。

2歳重賞のようにキャリア浅い馬同士では前走着順の重要度が高く、逆に古馬G1などでは必ずしも当てはまらない。

レースの性質に合わせて参考にしよう。

Q5. データ消去法で絞り過ぎると危険では?

A5. 極端にデータを当てはめ過ぎるのは確かに危険だ。

絶対的な消しデータはごく一部で、他は傾向に過ぎない。

本記事でも例外が存在することを示した通り、データはあくまで確率論である。

消去法で浮かび上がった有力馬同士の比較や、例外を起こせるだけの穴馬の素質を見極めるのは最終的に予想者の腕となる。

データは取捨選択の助けに留め、最終判断は他要素(調教・気配・枠順)も加味して行いたい。

まとめ:データから導く狙い方

京王杯2歳ステークスの消しデータを総ざらいしてきた。

要点を振り返ると、前走内容(着順・人気)や距離実績、新馬戦での素質評価に明確な傾向があり、これらをクリアしていない馬は勝ち切るのが難しいことが分かった。

【前走6着以下】【前走人気薄】【短距離未勝利】【新馬戦凡走】といった条件に該当する馬は原則「消し」としつつ、残った馬の中から有力どころを探すのがセオリーだ。

一方で、データが完璧に当てはまらない年も当然ある。

想定外の急成長や展開利でデータの壁を破る馬が現れるのも競馬の妙味だ。

今年も上位人気がすんなり決まるとは限らず、波乱の目は潜んでいる。そこで重要なのは、消しデータを鵜呑みにし過ぎず柔軟に構えること。

たとえば関東馬でも過去にコラソンビートのような例があるように、データの例外になり得る馬を見極める目も養いたい。

最終的な予想アプローチとしては、まず消去法で勝ち負け厳しそうな馬を外すことで買い目を絞り込み、残った馬の中から展開や能力比較で取捨選択するのがおすすめだ。

京王杯2歳Sは「将来の短距離馬」vs「マイル志向馬」の激突で荒れる構図もあり、適性を見極めることも肝心となる。

過去データと当日の気配を総合して、高配当もしっかり狙えるレースなので、ぜひデータ活用しつつ攻めた予想で挑んでみてほしい。

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