北九州記念2025の追切評価と全頭診断!SS~Cで調教判定!

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。

2025年7月6日日曜はG3・北九州記念。

夏の小倉1200mは速さだけでは勝ちきれない。

ゲートが開けば各馬一斉に飛び出し主導権を握る激しい攻防が始まる。

あまりに速すぎると前がつぶれ、少しでもゆるめば後ろが届かない絶妙なバランス。

絶対王者がいない今年の北九州記念は馬券の組み立て方しだいで天国にも地獄にも変わるレースになるだろう。

混戦を制するのは調教抜群のあの馬か、波乱の使者となる伏兵か、それとも。

そこでこの記事では出走馬の追切をまとめ、全頭診断を敢行。

さらに別の記事でまとめている過去10年の傾向も踏まえ、今の「注目馬」「危険な人気馬」「穴馬」までまとめたのでぜひ最後までお付き合いいただきたい。

過去10年の傾向まとめはこちら

北九州記念2025のAI予想はこちら

この記事でわかること
  • 出走馬と騎手の
    総合評価&ランク評価
  • 追切情報と
    ランク評価
  • 過去傾向を踏まえた
    「注目馬」「危険な人気馬」
    「穴馬一覧」
  • ペース予測
    展開予想

馬アイコンこの記事を書いたのは

執筆者画像

木口 順一

競馬歴18年の42歳。

何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。

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現在は競馬予想家・競馬ジャーナリストとしても活躍中。
好きなレースはやっぱり日本ダービー。

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概要 成績
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北九州記念の全頭診断

北九州記念の枠順が確定。

そこで過去の傾向や、現在の馬のポテンシャル・調子に枠順の有利不利を踏まえて全頭診断を敢行。

10項目で診断し、それぞれ100点満点の合計1000点で一覧にしていく。

その項目がこちら。

診断項目
  • 基本情報
    (実績・枠順)
  • コース・距離適性
  • 馬場適性
  • 脚質
  • 近走の状態
  • 騎手・調教師
  • 血統
  • 馬体診断
  • 調教内容
  • 想定人気オッズ

1度点数ランキングを公開したあと、その点数の内訳・詳細に関しても記していく。

気になる馬がいればそれも確認してみてくれ。

全頭診断一覧はこちらだ。

※右にスクロール可能

馬名

合計

一言

基礎

情報の

診断

(100点)

コース・

距離

適性

(100点)

馬場

適性

(100点)

脚質

(100点)

近走の

状態

(100点)

騎手・

調教師

(100点)

血統

(100点)

馬体

診断

(100点)

調教

内容

(100点)

想定

人気

オッズ

(100点)

ロード

フォアエース

885

抜群の安定感を

誇る新星

90 90 85 80 85 95 95 85 80 100

ヨシノ

イースター

870

昨年2着の

実力古豪

85 90 85 85 90 80 70 90 100 95

キタノ

エクスプレス

835

小倉巧者の

ベテラン

80 90 85 85 90 70 85 85 80 85

ヤマニン

アルリフラ

825

上がり馬の

勢い警戒

75 80 80 80 95 75 85 85 90 80

アブキール

ベイ

820

3歳牝馬が

下克上を狙う

80 85 85 90 85 75 80 80 70 90

ドロップ

オブライト

780

昨夏覇者が

復活を期す

85 80 85 85 70 65 75 80 90 65

クラス

ペディア

778

3歳牡馬の

急成長株

78 80 80 75 85 70 85 80 70 75

メイショウ

ソラフネ

770

叩き良化で

一発秘める

80 80 85 80 75 70 75 85 90 50

オタル

エバー

745

近走凡走も

前走復活

80 75 75 80 70 75 70 80 80 60

ヤマニン

アンフィル

740

連闘策で

勢い維持

70 85 80 75 90 70 90 60 50 70

ミルト

クレイモー

735

堅実だが

決め手一息

75 75 80 80 65 80 70 80 80 55

モズ

メイメイ

720

暑さ歓迎の

夏女

85 85 90 80 50 60 70 80 75 40

タマモ

ブラックタイ

715

近走不振も

調教抜群

85 75 75 80 60 60 65 80 90 45

エイシン

ワンド

700

小倉2歳王者の

巻き返し

75 90 80 70 50 60 90 70 80 35

レッドヒル

シューズ

655

展開嵌れば

浮上可能

70 70 75 80 60 65 70 75 60 30

スリー

アイランド

585

経験積むも

重賞壁高い

60 60 60 60 50 50 85 70 70 20

カリ

ボール

545

9歳健在も

一変はどうか

65 60 60 70 50 55 60 65 75 25
シロン 515

スピードはあるが

信頼乏しい

60 60 55 55 50 50 60 60 50 15

キャリア13戦で12連対と崩れ知らずの安定株だ。4歳ながら斤量56.5kgを課される実力を既に示しており、前走の春雷ステークスでは1番人気に応えて2着と健闘。小倉芝1200mは今年2月の北九州短距離ステークスでハナ差の2着と適性十分。父ロードカナロア譲りのスピードと切れ味で崩れずに差してくる堅実派だ。半面、勝ち切れずに惜敗続きなのは詰めの甘さとも映る。今回は初の重賞挑戦だが、川田騎手との新コンビで悲願のタイトル奪取を狙う。調教は坂路単走で軽めの内容に留めたが、4F52.6秒の時計を馬なりでマークし好調を維持している。強力な先行勢を見据えて好位追走から押し切る競馬で台頭必至だ。

昨年の北九州記念では9番人気の低評価を覆し、勝ち馬ピューロマジックにクビ差まで迫る2着に食い込んだ実力馬。今年7歳だが衰えは感じられず、前走の春雷ステークスでは古豪の意地を見せて差し切り勝ちを収めオープン2勝目を挙げた。斤量58kgは他馬より重いが、実績上位の証でもある。父ルーラーシップ×母父ゼンノロブロイの血統が示すように本質的にはパワー型で、開幕週の高速馬場より多少時計のかかる馬場の方が望ましい傾向だ。追い切りでは坂路で自己ベストの4F52.6秒・終い1F11.7秒を楽々とマークし、全18頭中唯一の「S」評価を獲得した。仕上がりは文句なく、昨年果たせなかったタイトル奪取の絶好機だ。道中は先行集団を見る形で運び、直線で確実に伸びて勝ち負けに加わるだろう。

7歳にしてキャリアハイの充実期を迎えている。今春小倉芝1200mのオープン特別・北九州短距離ステークスを好位抜け出しで快勝。前走の鞍馬ステークスでも2着に粘り込んでおり、近走は崩れ知らずだ。小倉コースとの相性は抜群で、昨年夏のCBC賞でも1番人気に支持されたほど(結果は7着)。長く良い脚を使える反面、決め手勝負になるともうひと押し足りない印象もある。父アジアエクスプレス譲りのダッシュ力で好位につけ、スピードの持続力で押し切る競馬が持ち味だ。調教は坂路で4F54.7秒‐1F11.7秒を馬なりで計時し、「B」評価ながらラストの伸びは上々。展開的にハナを主張する馬を見ながら番手につけられれば、自慢の粘り腰で馬券圏内に踏みとどまる可能性は高い。

同厩のヤマニンアンフィル(ヤマニンアンフィルの1歳下の弟)と母を同じくする良血馬。今年に入り条件戦を連勝し、前走の鷹巣山特別(2勝クラス)、淀ステークス(3勝クラス)と連続して1200m戦を勝利。通算3勝で本格化をアピールし、満を持して重賞初挑戦となる。父イスラボニータ譲りの瞬発力に、母父スウェプトオーヴァーボードの短距離適性を併せ持ち、良馬場・稍重を問わずマルチに力を発揮できるタイプだ。調教では坂路で4F54.6秒‐1F11.6秒を馬なりで記録し、「A」評価と状態は文句ない。直線急坂の中京でも実績を積んだだけに、平坦小倉なら能力全開も期待できる。昇級戦かつ相手強化で一気の重賞制覇となると課題は大きいが、勢いに乗っている今なら一発があっても不思議ではない。

3歳馬ながらここまで挙げた2勝はいずれも小倉芝1200mと舞台適性は高い。3走前の萌黄賞(1勝クラス)では小倉の同舞台で勝利、そして前走の葵ステークスでは15番人気の低評価を覆す鮮やかな差し切りで重賞初制覇を果たした。父は2018年高松宮記念覇者のファインニードル、母アゴベイも短距離で2勝を挙げた快速血統。小柄な牝馬で非力な面はあるが、その分51〜53kgの軽ハンデと高速馬場を味方にできる。今回も53kgでの出走となり、大駆け再現の下地はある。課題は古馬一線級との初対戦と、気性の幼さだ。最終追い切りでは坂路で終始行きたがり、手前を替えてもフワフワした走りで「C」評価と若さを見せた。展開としては序盤は中団付近で折り合い、直線外に持ち出して末脚を繰り出す形になろう。はまれば前走同様の豪脚が炸裂する可能性もある。

昨年夏のCBC賞を制したサマースプリントの実力馬だ。その後は勝ち星から遠ざかるが、昨秋の京阪杯6着(0.5秒差)や今年初戦の淀短距離S7着(0.8秒差)など大崩れはしていない。前走の韋駄天Sは直線1000mの特殊条件で度外視可能だ。もともとスタートが上手く二の脚も速いため、小倉1200mのような平坦コースは歓迎材料と言える。今回は昨年のCBC賞以来のコンビとなる小沢騎手が手綱を執る。減量騎手である彼にとって重賞の斤量減はないものの、調教ではしっかり息を合わせて坂路52.2秒(終い12.1秒)をマークし「A」評価と好仕上がりだ。トーセンラー×フレンチデピュティの血統背景からパンパンの良馬場より多少渋った馬場でも対応可能。ロスなく立ち回れる器用さも兼ね備えており、展開が向けば一気に突き抜けるシーンも十分だ。

今年の3歳世代では屈指のスプリント適性を秘めた成長株だ。父ミスターメロディ(高松宮記念馬)、母父アグネスタキオンという血統で、2歳時から短距離路線で期待されていた。冬のクロッカスステークスでオープン勝ちを収めると、続くファルコンS(G3・1400m)は伸び負け16着に大敗。距離短縮した前走の葵ステークスでは果敢にハナを切って淀みない流れを作り、ゴール直前まで粘り込んで2着と健闘した。勝ち馬アブキールベイにはクビ差惜敗で、最後までしぶとく食い下がっており、実力は世代トップクラスだ。反面、古馬との初対戦となる今回は同型との先行争いが課題となる。調教は坂路で4F53.0秒と平凡な時計で「C」評価だったが、最終追い切りはレース前日に行う変則日程だったため悲観する必要はない。斤量54kgの恩恵を活かし、すんなり先手を奪えれば粘り込み十分だ。

モーリス産駒らしく3歳時からマイル前後で活躍していたが、近走はスプリント路線に活路を見出している。昨年末のタンザナイトステークスを制し、今年初戦のシルクロードSでは5着に健闘するなど短距離重賞でも通用する走りを見せた。その後は疲労が抜け切らず春は自重、ここを目標にリフレッシュ十分だ。春先に比べ馬体に張りが出て活気が戻っており、最終追いは坂路で4F54.8秒‐1F11.9秒と控えめながらも動きに無駄がなく「A」評価。マンハッタンカフェ譲りの持久力とモーリスのパワーを併せ持つ血統で、小倉の平坦かつ高速決着にも対応できる下地はある。差して良し先行して良しの自在性も強みだ。今年のメンバーはハイペース必至なだけに、控える競馬で末脚を活かす形ならチャンスは十分だろう。調整過程も順調で、久々でも軽視禁物の一頭である。

一時はスプリント重賞戦線で期待された素質馬だが、近走は精彩を欠いていた。しかし前走の鞍馬ステークス(OP)で約2年ぶりの勝利を挙げ、復調気配を示している。当時は稍重馬場で時計も1分08秒7と速く、勝ちタイム的にも十分評価できる内容だ。元々2021年の小倉2歳Sで3着、2022年葵S2着と実績は高く、年齢的な衰えはまだ感じられない。近年はダート戦に挑戦するなど迷走したが、芝1200mに戻って自分の競馬を取り戻した印象だ。父はパワー型のマクフィだが、母系は米スピード血統で、本質的には軽い芝の短距離向き。叩き良化型で使いつつ調子を上げるタイプだけに、中6週で臨む今回は更なる上積みが見込める。調教は坂路で4F52秒台と意欲的に負荷をかけ、「B」に近い評価。展開的に前が飛ばすなら中団から末脚を繰り出す形で差し届く可能性も十分だ。

6歳牝馬ながらキャリアハイの充実ぶりを見せている。前走の佐世保ステークス(3勝クラス)では内から鋭く抜け出して快勝し、オープン入りを果たした。その勢いを買って連闘で重賞初挑戦に踏み切った陣営の判断には驚きだが、状態が良い証拠だろう。父ダイワメジャー×母父スウェプトオーヴァーボードという血統は短距離適性が高く、実際に直線平坦の小倉芝1200mはベストに近い舞台だ。懸念は中1週どころか実質数日でレースに向かわねばならないローテーションで、最終追い切りは実施されずぶっつけ本番となった(調教評価は計測不能のE)。テンションの高さが課題の馬だけに、連闘策で好調子を維持できるかがポイントだ。幸いハンデ53kgは恵まれており、展開が嵌れば一発の魅力も十分秘めている。無欲の立場で思い切った先行策に出れば、押し切る場面があるかもしれない。

昨年秋にカーバンクルSで7着、春の鞍馬Sで9着とオープンの壁に跳ね返されてはいるが、いずれも勝ち馬と0.5秒前後差と健闘している。重賞実績こそないものの、3勝クラスでは1200m戦を勝ち上がっており能力的には通用する下地がある。鞍上にはこの馬のデビュー時から手綱を執ってきた松山騎手が戻ってきた。京都牝馬S勝ちなど重賞実績豊富な名手だけに心強い。父リアルインパクト譲りのしなやかな走りが持ち味で、良馬場の高速決着にも対応できるタイプだ。直線平坦の小倉は今回が初めてだが、過去のレースぶりからコースに敏感なタイプではなく問題ないだろう。最終追い切りは坂路で4F53.2秒‐1F11.8秒と馬なりでまとめ、「B」評価ながら動き自体は悪くなかった。展開待ちの差し馬ではあるが、もし前崩れの展開になれば浮上の可能性がある。

昨夏のアイビスサマーダッシュ覇者であり、当レースでも3着に入った実績を持つ快速牝馬だ。暑い時期にめっぽう強い「夏馬」の傾向があり、昨年も6月以降に重賞勝ち→北九州記念3着と一気にパフォーマンスを上げてきた。しかし昨秋以降は凡走が続き、前走高松宮記念は14番人気13着と精彩を欠いた。この中間は放牧を挟んで立て直しを図り、久々でも馬体の張り艶が戻ってきている。父リアルインパクト譲りのスピードと母父Frankel譲りのパワーを兼備し、平坦の高速馬場は望むところ。追い切りは動きこそ目立たなかったが、昨年も調教で平凡でも本番で激走しており不安視する必要はない。52週ぶりの勝利を地元小倉で狙う形だ。すんなり先手を取れれば持ち前のスピードで押し切る可能性も十分。暑さを味方に巻き返しを図る。

一昨年のファルコンSを制した実績が光るものの、ここ最近は二桁着順続きで人気を落としている。しかし今回は中間の攻め内容が出色で、最終追い切りではCWコースで6F83.1秒からラスト1F10.8秒という破格の伸びを見せた(評価A)。この馬なりに状態は明らかに上向いており、久々に一発ムードが漂う。父デクラレーションオブウォーは欧州的な中距離血統だが、母父ブラックタイド(ディープインパクトの全兄)の影響かスピードも兼ね備えている。距離1200mへの対応も、前走1400m戦で終いバテたとはいえ0.6秒差9着と踏ん張っており悲観する内容ではない。また今回ハンデ55kgも恵まれた印象だ。懸念は重賞で実績を残すトップクラス相手に通用するかだが、追い切りの動きからすれば全盛期の力が戻っている可能性もある。展開が嵌れば伏兵の域を超える怖さがある。

昨年の小倉2歳ステークスを制した素質馬だ。2歳時から完成度の高さを見せ、無傷の2連勝でG3タイトルを奪取。ただ、その後は朝日杯FS14着、ファルコンS6着と壁にぶつかり休養に入った。約5ヶ月ぶりの実戦となる今回は復活を期す一戦となる。父ディスクリートキャット×母父タイキシャトルという血統はダート寄りながらスピード色も濃く、実際デビューから芝短距離で結果を出してきた。久々の今回、追い切りは坂路主体で乗り込まれ、1週前には4F51.6秒と鋭い脚を見せており態勢は整った。地方競馬所属の吉村誠騎手を迎える点は未知数だが、直近でも兵庫チャンピオンシップを制すなど手腕は確かだ。レースでは2歳時のように先行策を取る可能性が高く、同型馬との兼ね合いが鍵となる。展開不問のスピード勝負に持ち込めれば、一変の可能性も十分にある。

2歳時に小倉2歳ステークスで0.7秒差の5着に健闘した経歴があり、小倉コースは悪くない印象だ。その後も条件戦を勝ち上がり、オープン入り後は勝ち切れないまでもミチノクS3着、淀短距離S7着と掲示板に顔を出す走りを見せている。近走は二桁着順が続き低迷気味だが、前走も勝ち馬から0.8秒差と大敗ではなかった。父スマートファルコン×母父Pivotalという血統からダートも使われたが、やはり芝の方が良い。馬群を捌く競馬があまり得意でなく、開幕週のイン優勢馬場もこの馬にはマイナス材料かもしれない。追い切りは強めに追われるも平凡な時計に留まり調教評価も目立たなかった。展開の助けが欲しいのは確かで、ハイペースで前崩れになる流れが理想だ。展開さえハマれば直線で一気に浮上してくるだけの差し脚は秘めているだけに、人気薄でもマークは必要である。

父Zoustar(豪州のスプリント名馬)、母父Pivotalという良血馬で、デビュー当初から短距離界で期待された存在だ。実際、3歳春に立待岬特別(2勝クラス)を逃げ切り勝ちするなど非凡なスピードを示していた。しかしオープン昇級後は勝ち負けに加わるシーンはなく、今年も淀短距離S13着、韋駄天S12着と苦戦が続く。前走の韋駄天Sでは先行争いに加わることもできず見せ場なく敗れており、重賞のメンバー相手では荷が重い印象は否めない。調教では坂口厩舎の新鋭・田口貫太騎手が跨り、坂路で4F52秒台をマーク。動き自体は悪くなかったが、時計的にも平凡で強調材料に欠け「C~D」評価だった。展開的には持ち前のスタートの良さを活かしてハナを奪い逃げ粘る作戦をとるしかないだろう。自分の形に持ち込んでどこまで粘れるか、試金石の一戦である。

キャリア42戦の9歳牡馬。近年は掲示板すら遠ざかっていたが、2走前のパラダイスステークス(OP)で誰もが驚く14番人気での勝利を収めた。その勝ちっぷりも好位追走から直線突き抜ける内容で、かつての重賞戦線で活躍した走りを彷彿とさせた。しかし前走のパラダイスSから中2週で挑んだ京王杯SCでは見せ場なく14着と平凡。やはり盛り返したとはいえ年齢的な衰えは否めず、相手が一気に強化される今回は苦戦必至か。父ジャスタウェイ譲りのしぶとさと母父サクラバクシンオー譲りのスピードを併せ持ち、本来芝1200mの適性もあるはずだが、ここ2年は主に1400m戦で結果を出してきただけに距離短縮が微妙な印象もある。状態面は悪くなく、坂路での最終追い切りも活気十分だったが、展開に左右される脚質で大外一気が決まる流れにならないと台頭までは苦しいだろう。

キャリア後半で芝短距離路線に照準を合わせ、昨夏の函館・北陸ステークス(3勝クラス)を勝利するなどスピード能力は示している。しかしオープン入り後は勝ち負けから遠ざかり、今年のシルクロードS16着、鞍馬S14着と重賞では歯が立たない状況だ。前走韋駄天Sでは初の直千競馬で4着と健闘し復調気配を見せたが、今回は再びコーナー2回の1200m戦。小回りの小倉に替わる点はプラスとは言い難い。父キズナ×母父ファルブラヴの血統に違わず、本質的にはもう少し長い距離やパワーの要る条件が合っているように映る。最終追い切りの動きも平凡で、調教評価は下位に留まった。今回も大外枠からの競馬となり、序盤は無理せず後方に下げて末脚温存策をとるだろう。展開が相当に紛れない限り上位進出は難しいが、自慢のスピードはメンバー上位だけに展開次第で一発を狙う。予想オッズ最下位でも油断は禁物だ。

北九州記念の
AI予想記事はこちら

最終追い切りと1週間前追い切りからの比較・評価コメント

登録馬の最終追い切り情報が出揃ったのでまとめていく。

まとめる最終追い切り情報でわかる情報は次の10項目。

最終追い切り情報
詳細まとめ
  • 追い切り評価ランク
    (SS・S・A・B・C)
  • 馬名
  • 追い切り日
  • コース
  • タイム
  • 馬場状態
  • 併せ馬
  • 脚色
  • 評価コメント
    (データから見た見解)
  • 1週間前追い切り
    との比較
    (状態の上がり下がり)

ランク順に一覧でまとめていく。

その詳細がこちら。

※右にスクロール可能

評価 馬名

追い

切り

コー

タイム

(区間ラップ)

馬場 併せ馬 脚色

評価コメント

(1週前→最終の変化)

SS

タマモ

ブラックタイ

7/2

栗東

CW

6F 83.1-52.6-10.8

3頭併

先着

強め

終い10秒台連発で

ピーク到達

SS

ヤマニン

アルリフラ

7/2

栗東

坂路

4F 54.6-38.9-11.6 併入 馬なり

馬なりで同時計、

逃げ態勢万全

S

ロード

フォアエース

7/2

栗東

坂路

4F 52.6-12.0 単走 馬なり

高水準維持、

先行差し◎

S

オタル

エバー

7/2

栗東

坂路

4F 51.6-12.2 単走 強め

50秒台連発で

上昇キープ

S

ヨシノ

イースター

7/2

栗東

坂路

4F 52.6-11.7 単走 馬なり 7歳でも弾力十分
A

アブキール

ベイ

7/2

栗東

坂路

4F 54.4-39.5-12.3 単走 馬なり 若さ残すが鋭さ増す
A

ミルト

クレイモー

7/2

栗東

坂路

4F 53.2-11.8 単走 馬なり ラップ再現で仕上がる
A

ドロップ

オブライト

7/2

栗東

坂路

4F 52.2-12.1 単走 強め パワー型で馬場荒れ待ち
A

エイシン

ワンド

7/2

栗東

坂路

4F 53.3-12.1 併先着 馬なり 負荷十分で上積みあり
A

クラス

ペディア

7/2

小倉

CW

7F 99.0-66.1-

51.3-37.6-11.9

単走 馬なり

長め7Fで息づくり→

終い11秒台、逃げ態勢整う

B

メイショウ

ソラフネ

7/2

栗東

坂路

4F 54.8-11.9 単走 馬なり 終い切れるも全体平凡
B

スリー

アイランド

7/2

栗東

坂路

4F 53.1-12.2 単走 強め 時計横ばい、雨頼み
B

ヤマニン

アンフィル

7/2

小倉

単走 馬なり 滞在軽め、映像良好
C

キタノ

エクスプレス

7/2

栗東

坂路

4F 54.7-11.7 単走 馬なり ラップ荒く上昇乏しい
C

モズ

メイメイ

7/2

栗東

坂路

4F 53.3-12.2 単走 馬なり 変化薄く据え置き
C

カリ

ボール

7/2

栗東

坂路

4F 58.9-13.0 単走 強め 時計落ち、上積み小
C

シロン/

レッドヒル

シューズ/

ロード

ベイリーフ

情報

なし

最終時計・映像未確認

1週間前追い切り評価とコメント

北九州記念の2025年の出走馬について、最新の追い切り情報とその評価をランクごとにまとめた。

各ランク(SS、S、A、B、C)の馬について、追い切りのタイム、コースや馬場状況、並走状況、脚色の特徴、そしてそれぞれの評価コメントが閲覧可能。

※右にスクロール可能

評価 馬名

追い

切り

コース

タイム

(区間ラップ)

馬場 併せ馬 脚色 評価コメント
SS

タマモ

ブラックタイ

6/25

栗東

CW

6F83.7-

4F52.6-3F37.1-1F11.3

3頭併せ先着 馬なり

終い10秒台連発で指数トップ。

大型でも素軽さ十分、CWの伸び脚は破格だ。

SS

ヤマニン

アルリフラ

6/25

栗東

坂路

4F54.6-3F38.9-1F11.6

ララアヴリルと

併入

強め

余力残しで11秒台。

ラップは加速一辺倒で伸び切った。

勢いは本物。

S

ロード

フォアエース

6/25

栗東

CW

6F79.8-1F11.7 単走 末強め

80秒切り+ラスト11秒台を馬なりでマーク。

中間の坂路も52秒台で文句なし。

S

オタル

エバー

6/25

栗東

坂路

4F51.6-1F12.2 稍重 単走 強め

荒れ馬場で51秒台、迫力満点。

先行型らしい前向きさが光る。 

S

ミルト

クレイモー

6/25

栗東

坂路

4F53.2-1F11.8 単走 馬なり

真っ直ぐぶれずに11秒8。

攻め駆けタイプでも

今回は時計とフォームが噛み合った。

S

アスク

ワンタイム

6/25

栗東

坂路

4F56.4-3F40.5-1F12.2 単走 馬なり

道中緩→終い伸びるメリハリラップ。

翌週の50秒6へつながる布石で好感。

A

アブキール

ベイ

6/26

栗東

坂路

4F52.4-3F37.3-1F12.0 稍重 単走 末強め

頭高めでもパワフル。

テンションさえ制御できれば怖い存在だ。

A

ヨシノ

イースター

6/25

栗東

坂路

4F51.6-1F11.8 単走 一杯

2週続けて11秒台。

7歳でも脚取りは軽く、

状態維持は申し分ない。

A

ドロップ

オブライト

6/25

栗東

坂路

4F50.5-3F37.2-1F12.3

併せ4馬身

先着

馬なり

自己ベスト更新。

芝替わりで一変の気配が漂う。

A

メイショウ

ソラフネ

6/25

栗東

坂路

4F54.8-1F11.9 単走 馬なり

ラスト11秒9と切れ味健在。

久々でも太め感なく順調。 

B

バース

クライ

6/25

栗東

坂路

4F50.5-1F12.3 単走 馬なり

時計は優秀だが伸び切り欠く印象。

最終調整でどこまで。 

B

キタノ

エクスプレス

6/26

栗東

坂路

4F52.3-1F11.6 稍重 単走 馬なり

首使いスムーズで具合は維持。

久々も態勢整った。

B

スリー

アイランド

6/27

栗東

坂路

4F53.6-1F12.3 単走 強め

踏み込み力強いが時計は並。

パンチ不足でB据え置き。

C

ヤマニン

アンフィル

情報

なし

在厩ながら詳細時計なし。

軽め調整で判断保留。

C モズメイメイ 6/25

栗東

坂路

4F53.3-1F12.2 単走 馬なり

型通りの軽めで可もなく不可もなく。

折り合いが鍵。

C

以下

ロード

ベイリーフ/

クラスペディア/

カリボール/

シロン/

レッドヒル

シューズ/

エイシンワンド

1週前の時計・映像とも

確認できず「情報不足」扱い。

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