どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。
2025年11月23日日曜はG1・マイルチャンピオンシップ。
秋のマイル王を決める一戦、京都芝1600m外回りは、なんとなく速い馬を買うだけだと痛い目を見るコースだ。
前が飛ばして、中団〜差しがロングスパートで押し寄せるのがこの舞台の“お約束”。
今年は富士S組のガイアフォース、連覇を狙うソウルラッシュ、マイルG1を総なめしてきたジャンタルマンタル、海外帰りのアスコリピチェーノ、京都巧者オフトレイルあたりが視線を集めるだろう。
ただ、人気馬をそのまま並べれば当たるほど甘くないのもこのレース。
そこで今回は出走馬の追切をまとめ、全頭診断を敢行。
さらに別の記事でまとめている過去10年の傾向も踏まえ、今の「注目馬」「危険な人気馬」「穴馬」までまとめたのでぜひ最後までお付き合いいただきたい。
過去10年の傾向まとめはこちら
マイルチャンピオンシップ2025のAI予想はこちら
- 出走馬と騎手の
総合評価&ランク評価
- 追切情報と
ランク評価
- 過去傾向を踏まえた
「注目馬」「危険な人気馬」
「穴馬一覧」
- ペース予測
展開予想
この記事を書いたのは
木口 順一
競馬歴18年の42歳。
何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。
安定して稼げる競馬予想サイトを探すために、ユーザーからの口コミを基に検証を続けている。
今まで検証してきた予想サイトの数は1,000サイト以上。
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現在は競馬予想家・競馬ジャーナリストとしても活躍中。
好きなレースはやっぱり日本ダービー。
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マイルチャンピオンシップの全頭診断
マイルチャンピオンシップの枠順が確定。
そこで過去の傾向や、現在の馬のポテンシャル・調子に枠順の有利不利を踏まえて全頭診断を敢行。
10項目で診断し、それぞれ100点満点の合計1000点で一覧にしていく。
その項目がこちら。
- 基本情報
(実績・枠順)
- コース・距離適性
- 馬場適性
- 脚質
- 近走の状態
- 騎手・調教師
- 血統
- 馬体診断
- 調教内容
- 想定人気オッズ
1度点数ランキングを公開したあと、その点数の内訳・詳細に関しても記していく。
気になる馬がいればそれも確認してみてくれ。
全頭診断一覧はこちらだ。
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※「★」印は想定オッズ50倍以上と予想される伏兵陣。
| 馬名 | 合計点 (1000点 満点) | 一言評価 | 基礎情報 (能力 枠順等) | コース 距離 適性 | 馬場 適性 | 脚質 | 近走の 状態 | 騎手 調教師 | 血統 | 馬体 診断 | 調教 内容 | 想定 人気 オッズ |
| ジャンタル マンタル | 859 | 3度のマイルG1制覇で 秋の絶対王者 | 95 | 90 | 90 | 90 | 85 | 95 | 85 | 85 | 80 | 100 |
| アスコ リピチェーノ | 873 | マイル女王が海外遠征の 鬱憤晴らしへ | 92 | 95 | 88 | 85 | 75 | 90 | 95 | 80 | 78 | 95 |
| ソウル ラッシュ | 864 | 昨年覇者の実力健在、 切れ味は衰えず | 90 | 95 | 85 | 92 | 80 | 90 | 80 | 82 | 80 | 90 |
| ガイア フォース | 862 | 前哨戦勝利で波に乗る 実力馬、雪辱期す | 88 | 90 | 85 | 80 | 95 | 85 | 78 | 88 | 85 | 85 |
| オフ トレイル | 859 | 平坦京都で末脚炸裂、 波乱演出の伏兵 | 82 | 88 | 88 | 88 | 95 | 75 | 85 | 90 | 90 | 78 |
| レーベン スティール | 815 | 重賞4勝の実力も マイル適性に課題 | 83 | 80 | 82 | 75 | 90 | 85 | 80 | 80 | 80 | 80 |
| ラヴァンダ | 813 | 秋に本格化、 前走重賞初Vで勢い十分 | 80 | 85 | 85 | 80 | 95 | 78 | 75 | 85 | 80 | 75 |
| マジック サンズ | 805 | 春のNHKマイル2着、 世代代表の意地 | 76 | 88 | 80 | 85 | 70 | 90 | 88 | 78 | 78 | 72 |
| エルトン バローズ | 759 | 昨年4着の実力健在、 展開次第で圏内 | 76 | 90 | 83 | 75 | 65 | 78 | 72 | 80 | 78 | 70 |
| ウイン マーベル | 751 | 短距離王者級の脚力、 マイルでも侮れぬ | 77 | 82 | 82 | 72 | 75 | 70 | 70 | 75 | 80 | 68 |
| ★ チェル ヴィニア | 708 | 昨年オークス含む G1二冠も近走不振 | 75 | 65 | 80 | 60 | 50 | 80 | 75 | 72 | 75 | 76 |
| ★ トウシン マカオ | 706 | 3年半ぶりマイル挑戦、 右回りで一発狙う | 75 | 75 | 78 | 68 | 55 | 65 | 65 | 75 | 85 | 65 |
| ★ ワイド ラトゥール | 697 | 4歳牝馬で上昇余地あり、 波乱の穴候補 | 70 | 67 | 75 | 65 | 50 | 75 | 75 | 78 | 80 | 57 |
| ★ ロング ラン | 694 | 春に重賞2勝も 衰え隠せず苦戦必至 | 60 | 60 | 80 | 60 | 60 | 65 | 80 | 80 | 64 | 55 |
| ★ ドック ランズ | 693 | 英G1馬が遠征参戦も 未知数、警戒まで | 70 | 60 | 75 | 60 | 85 | 80 | 80 | 70 | 50 | 50 |
| ★ ウォーター リヒト | 630 | 格下だが伸びしろ秘める 4歳馬、相手強い | 60 | 70 | 70 | 65 | 60 | 50 | 60 | 70 | 70 | 55 |
| ★ カンチェン ジュンガ | 626 | スプリント重賞連勝も 距離延長で苦戦濃厚 | 65 | 55 | 85 | 55 | 70 | 60 | 61 | 70 | 50 | 50 |
| ★ シャンパン カラー | 625 | ’23NHKマイル覇者も 精彩欠き大敗続き | 65 | 80 | 75 | 55 | 40 | 75 | 80 | 55 | 50 | 50 |
マイルチャンピオンシップの
AI予想記事はこちら
最終追い切りと1週間前追い切りからの比較・評価コメント
登録馬の最終追い切り情報が出揃ったのでまとめていく。
まとめる最終追い切り情報でわかる情報は次の10項目。
- 追い切り評価ランク
(SS・S・A・B・C)
- 馬名
- 追い切り日
- コース
- タイム
- 馬場状態
- 併せ馬
- 脚色
- 評価コメント
(データから見た見解)
- 1週間前追い切り
との比較
(状態の上がり下がり)
ランク順に一覧でまとめていく。
その詳細がこちら。
※右にスクロール可能
| 追い切り 評価 | 馬名 | 追い 切り日 | コース | タイム(◯Fごと) | 馬場 | 併せ馬 | 脚色 | 評価コメント(1週前との比較も含む) |
| SS | ソウル ラッシュ | 11/ 19 (水) | 栗東 坂路 | 4F53.7-3F39.3-2F25.0-1F12.1 | 良 | 単走 | 強め | 1週前はCWで6F80.1-49.9-10.9とエグいラップを踏んでいて、 そこでキッチリ心肺に負荷を掛けて、 最終は坂路でフォームと反応のチェックという 「昨年とほぼ同じパターン」。 今年は馬場が重めで見た目のキレは去年ほどではないが、 時計と内容を合わせて見ると、 コンディション自体は変わらないレベルにある。 7歳という年齢だけがマイナス材料で、 仕上がりだけなら文句なく最上位クラスだ。 |
| SS | ラヴァンダ | 11/ 19 (水) | 栗東 坂路 | 4F50.5-3F36.0-2F23.5-1F11.8 | 良 | 単走 | 馬なり | 1週前はCWで6F85.0-37.7-11.0と終い重点、 最終は坂路で当日の一番時計クラスの50秒5を楽に出してきた。 1週前にやや重めの内容で心肺を作っておいて、 最終で「どこまで出るか」を確認した形で、 ラストまで脚の回転が落ちない。 前走から続けて好内容の追い切りができていて、 牝馬としてはかなり強気に買える仕上がりだと思う。 |
| S | アスコ リピチェーノ | 11/ 19 (水) | 栗東 CW | 7F96.1-6F80.4-5F65.7-4F50.9-3F36.3-1F11.2 | 良 | 併せ 内先着 (ブルーマエストロ) | 強め | 1週前は同じCWで7F94.4-65.3-51.5-37.0-11.3と、 全体も終いもより攻めた内容。 最終は1週前ほど時計は出していないが、 道中のリズムとラストの11.2秒がとにかくスムーズで、 負荷を落としながら気配はキープか微増という感じ。 栗東滞在で輸送リスクもないし、 「海外帰り+牝馬」という怖さを調教の質でかなり消してきた印象だ。 |
| S | レーベン スティール | 11/ 19 (水) | 美浦 W | 6F82.5-66.1-51.2-37.1-11.6 | 良 | 単走 | 馬なり | 1週前は6F78.6-49.9-11.7とかなり速い内容で、 最終は明らかに「整える」メニュー。 とはいえ終いは11秒台半ばで、余裕残しでもラップの落ち方が軽い。 中距離G2を連勝してきた時の雰囲気にかなり近く、 マイル対応が課題なだけで状態面の不安はほぼ無い。 1週前でほぼ完成、最終で微調整という理想的なパターンだろう。 |
| S | ガイア フォース | 11/ 19 (水) | 栗東 坂路 | 4F55.0-3F40.0-2F25.4-1F12.4 | 良 | 単走 | 馬なり | 1週前に坂路で51.6-37.5-24.1-11.7と目一杯の一本を入れていて、 最終は一転して軽め。 数字だけ見ると地味だが、「先週仕上げて今週は維持」という コメントと噛み合っているし、手応えには余裕がある。 富士Sの時と同じ調整イメージを再現しているので、 状態面は前走以上という評価で良さそうだ。 |
| S | ウイン マーベル | 11/ 19 (水) | 美浦 W | 6F85.1-68.4-53.6-38.7-11.6 | 良 | 併せ 内先着 (ゴールドブリーズ) | 馬なり | 1週前に松山騎手騎乗で6F84.0-11.4を強めに出しており、 最終は助手騎乗で馬なり調整。 それでも追えば出るという感触が伝わる内容で、 昨年好走時とほぼ同じパターン。 1週前でしっかり負荷→最終でリズム確認という オーソドックスな作りで、 昨年と同程度の出来にあると見ていいだろう。 |
| S | ジャンタル マンタル | 11/ 19 (水) | 栗東 坂路 | 4F54.1-3F38.8-2F24.8-1F11.8 | 良 | 単走 | 末強め | 1週前は53.2-38.4-24.6-12.0を強め、 今週はラストだけ11.8まで軽く伸ばす内容。 トータルの時計は控えめだが、 前走富士S時よりも余裕を残しつつ、 最後のひと伸びの鋭さが増している印象で、 陣営も「整った」とコメント。 使い詰めになっていない分、疲れはなく、 G1仕様としては十分な仕上がりだと言っていい。 |
| S | チェル ヴィニア | 11/ 19 (水) | 美浦 W | 6F85.7-68.8-53.9-38.9-11.8 | 良 | 併せ 内で同入 | 馬なり | 1週前は7F96.5からしっかり負荷を掛けて、 最終は6Fの馬なりで折り合いとフォーム重視。 前走時よりも体の使い方に軽さが出ていて、 2本の追い切りで“太め残り解消+気配アップ”を きっちりやってきたイメージだ。 マイルへの対応は未知な部分もあるが、 調教からは「叩き二走目で確実に良くなった」ことがはっきり見える。 |
| S | ドック ランズ | 11/ 20 (木) | 京都 芝 | 6F78.2-61.9-47.8-35.6-11.6 | 良 | 単走 | 馬なり | 1週前は日本到着直後で厩舎周りの運動のみ、 最終で初めて京都芝で6F78秒台の実戦に近い。 輸送明けであまり攻め過ぎていないが、 ラスト11秒台後半をきちんとまとめてきた点は好感。 日本流の“坂路+CW”とは違う作りなので比較が難しいが、 「時計も動きも水準以上で、状態としては普通に走れるレベル」と 見ていいと思う。 |
| A | オフ トレイル | 11/ 19 (水) | 栗東 坂路 | 4F53.4-3F37.7-2F24.2-1F12.2 | 良 | 単走 | 馬なり | 1週前はCWで6F82.4-37.2-11.5の一杯、 今回は坂路で終いだけサッとという形。 前走や前々走の最終追い切りでは坂路で加速ラップを踏んでいたが、 今回はやや失速気味というのは気になるポイント。 ただ、CWで負荷を掛けてからの坂路馬なりなので、 数字ほどマイナスではなく、 「近走と同等〜微妙に上」というくらいの評価にとどめたい。 |
| A | エルトン バローズ | 11/ 19 (水) | 栗東 坂路 | 4F54.4-3F38.7-2F24.4-1F11.8 | 良 | 単走 | 馬なり | 1週前にCWで6F82.1-37.6-11.3を一杯に追っていて、 坂路54.4-11.8は「余裕を残しながらもラストだけきっちり」の内容。 ここ2走は結果が伴っていないが、 調教の感触自体は今回が一番良さそうというのが陣営のトーンで、 数字とコメントが素直にリンクしている。 去年のマイルCS2着時と同じくらいの “仕上がりレベル”には来ていると見ていい。 |
| A | マジック サンズ | 11/ 19 (水) | 栗東 坂路 | 4F56.2-3F40.3-2F25.6-1F12.5 | 良 | 単走 | 馬なり | 1週前のCWで6F79.3-35.5-11.4とかなり攻めており、 最終は「速くしすぎないこと」がテーマの落とし気味メニュー。 時計だけ見ると平凡だが、3歳馬で前走から大きなダメージもなく、 武豊が感触を確かめながら落ち着かせることに 集中しているように見える。 上積みは感じるが、“今回でピーク”というよりは 「ここを叩いてさらに良くなる余地」もまだ残しているタイプだ。 |
| A | ワイド ラトゥール | 11/ 19 (水) | 栗東 坂路 | 4F56.1-3F40.8-2F26.3-1F12.8 | 良 | 併せ 僅かに遅れ | 馬なり | 1週前は54.1-38.3-24.6-12.5で持ったまま併せ遅れ、 最終も時計は控えめで併せ馬にわずかに遅れる内容。 調教だけを見ると「前走以上を期待する根拠」はやや薄いが、 それでもテンションが高すぎず、 落ち着いている点はこの馬にとってはむしろプラス。 仕上がりは七〜八分だが、 展開と外枠がハマれば脚だけで 3着に滑り込むパターンはまだ残している。 |
| B | ウォーター リヒト | 11/ 19 (水) | 栗東 坂路 | 4F56.5-3F41.3-2F25.7-1F12.0 | 良 | 単走 | 強め | 1週前のCW6F82.1-37.0-11.3でしっかりやった反動か、 最終の坂路は全体・終いともにもう一段欲しい内容。 強めに追って56.5-12.0という時計は、 東京新聞杯を勝った時の“最終11秒台連発”と比べると見劣る。 動き自体は悪くないが、 「絶好調」というよりは“普通に走れる程度”という印象で、 データ上の評価C寄りをBまで上げたくらいのイメージだ。 |
| B | ロング ラン | 11/ 19 (水) | 美浦 W | 6F83.4-67.6-52.9-38.4-11.9 | 良 | 単走 | 馬なり | 1週前の6F81.8-36.3-11.3からすると、 最終は明らかに軽め調整。 7歳セン馬という年齢を考えれば、 先週時点でほぼ仕上がっていて今週はガス抜きだけ、 という見方もできるが、 ラスト11.9秒も“キレキレ”というほどではない。 状態は悪くないが、 G1で上位と渡り合うほどの迫力までは感じにくい内容だ。 |
| B | シャンパン カラー | 11/ 19 (水) | 美浦 坂路 | 4F52.8-3F38.6-2F24.9-1F12.1 | 良 | 単走 | 強め | 1週前にウッドで6F78.8-35.4-11.6というハードな一本をやっていて、 最終は坂路でピリッとさせる程度。 時計と内容は水準以上だが、 ここ2走のレースぶりを考えると 「調教だけ抜群」というほどのパンチまでは感じず、 むしろゲートと展開次第という印象が強い。 仕上がり自体は前走以上だが、 追い切りだけで大きく評価を上げるタイプではない。 |
| B | トウシン マカオ | 11/ 19 (水) | 美浦 W | 5F65.5-50.4-36.6-1F11.7 | 良 | 単走 | 直線強め | 1週前はウッド6F81.9-37.5-11.6で団野騎手騎乗の好内容。 最終は5F追いで距離を短くして、 折り合いと反応を確かめるメニューになっている。 数字だけ見ると悪くなく、 マイル挑戦としては“試すだけの仕上がり”はできているが、 短距離時の一番良かった頃と比べるとまだ一枚足りない印象。 調教だけで強気に買えるほどのインパクトはない。 |
| B | カンチェン ジュンガ | 11/ 19 (水) | 栗東 坂路 | 4F54.1-3F38.9-2F24.8-1F12.0 | 良 | 単走 | 馬なり | 1週前の51.7-37.5-24.4-12.4がかなり良い内容で、 最終は控えめな一本。 終いは12.0なら及第点だが、 スプリントでギンギンに仕上げてきた時の “全体と終いのバランス”には及ばない。 状態は普通にいいが、 「マイルCS仕様としてさらに一段上げてきた」というほどではなく、 前走と同程度〜微増くらいの評価が妥当だろう。 |
本当に仕上がりが良いと感じるのは
ソウルラッシュ、ラヴァンダ、アスコリピチェーノ、レーベンスティール、ガイアフォースあたり。
1週前でしっかり負荷を掛けておいて、最終でフォームと反応を整える王道パターンで、ラップのまとまりや手応えにも余裕がある。
「良いけど、近走と同等〜微増」というゾーンは
ウインマーベル、ジャンタルマンタル、オフトレイル、エルトンバローズ、ドックランズ、マジックサンズあたり。
どれも勝ち負けできる水準ではあるが、「今回だけ特別に抜けた仕上がり」というほどではないので、人気やオッズとの兼ね合いで評価を微調整したい。
調教だけで強くマイナスを付けたくなるのは
ウォーターリヒト、ロングラン、ワイドラトゥール、シャンパンカラー、トウシンマカオ、カンチェンジュンガあたり。
もちろん“悪い”わけではなく、普通に走れる状態にはあるが、「前走からの明確な上積み」「好調時と比べた時の迫力」という意味では一段落ちる印象だ。
ここまでの1週前+最終の追い切りをざっくりまとめると、
-
仕上がりだけで一歩リード
→ ソウルラッシュ、ラヴァンダ、アスコリピチェーノ、レーベンスティール、ガイアフォース
-
ほぼ戦える状態だが、妙味はオッズ次第
→ ジャンタルマンタル、ウインマーベル、オフトレイル、エルトンバローズ、ドックランズ
-
状態は維持〜微増レベルで、展開や枠の後押しが欲しい
→ マジックサンズ、ワイドラトゥール、ウォーターリヒト、ロングラン、シャンパンカラー、トウシンマカオ、カンチェンジュンガ
という感じになる。
あとはこの“調教の温度感”に、これまで見てきた過去傾向(前走クラス・着順・脚質・性齢・枠)、枠順と展開予想、オッズ(人気とのズレ)を足して、どこまで印を上げ下げするか、というフェーズだと思う。
調教だけで無理に序列を決めるより、「ここは上がり目大」「ここは普通」「ここは思ったより物足りない」という温度の差をはっきりさせておくと、最終の印や買い目を組むときにかなり楽になるはずだ。
1週間前追い切り評価とコメント
マイルチャンピオンシップの2025年の出走馬について、最新の追い切り情報とその評価をランクごとにまとめた。
各ランク(SS、S、A、B、C)の馬について、追い切りのタイム、コースや馬場状況、並走状況、脚色の特徴、そしてそれぞれの評価コメントが閲覧可能。
※右にスクロール可能
| 追い切り 評価 | 馬名 | 追い 切り日 | コース | タイム(◯Fごと) | 馬場 | 併せ馬 | 脚色 | 評価コメント |
| SS | ソウル ラッシュ | 11/ 13 (木) | 栗東CW | 6F 80.1-64.8-49.9-35.4-10.9 | 良 | 3頭併せ内先着 | 一杯 | 長めから速いラップを刻んで終い10秒9。 太め残り気味でもキレは抜群で、 叩き2戦目としては文句なしレベル。 |
| SS | レーベン スティール | 11/ 12 (水) | 美浦W | 6F 78.6-63.8-49.9-36.6-11.7 | 良 | 併せ同入 | 馬なり余力 | 馬なりで6F78秒台の猛時計を楽に出していて 負荷としてはトップクラス。 やや気負いはあるが状態だけ見ればほぼ最高潮。 |
| SS | ガイア フォース | 11/ 13 (木) | 栗東坂路 | 4F 51.6-37.5-24.1-11.7 | 良 | 併せ先着 | 一杯 | 坂路で当日上位レベルの51秒6、 ラスト11秒7でグイッと差し切り。 推進力と反応の鋭さが目立っていて仕上がりはかなり上。 |
| SS | アスコ リピチェーノ | 11/ 13 (木) | 栗東CW | 7F 94.4-79.3-65.3-51.5-37.0-11.3 | 良 | 内併せ先着 | 強め | 栗東滞在で7Fからしっかり攻めて終い11秒3、 内から追走してきっちり先着。 若干フォームのブレは残るが、 ヴィクトリア時と同等以上の負荷を掛けられていて 文句ない内容。 |
| S | ウイン マーベル | 11/ 12 (水) | 美浦W | 6F 84.0-68.8-53.9-38.8-11.4 | 良 | 内併せ先着 | 強め | 松山騎手騎乗で内から追走先着。 ラスト11秒4まできちんと伸びていて 昨年の好走時と同じパターンの仕上げ。 |
| S | オフ トレイル | 11/ 12 (水) | 栗東CW | 6F 82.4-66.2-51.5-37.2-11.5 | 良 | 単走 | 一杯 | 単走でもラップがきれいで終い11秒5。 回転の速いフットワークで前走同様、 高いレベルを維持している印象。 頭の高さだけ最終追いでチェックしたい。 |
| S | ラヴァンダ | 11/ 13 (木) | 栗東CW | 6F 85.0-69.2-53.7-37.7-11.0 | 良 | 外併せ先着 | 末強め | 長めから入ってラスト11秒0で一気に抜ける内容。 フォームに迫力があり、 牝馬でもパワー負けしなさそうな気配。 距離短縮でも状態面はかなり強く推せる。 |
| S | エルトン バローズ | 11/ 12 (水) | 栗東CW | 6F 82.1-66.9-52.4-37.6-11.3 | 良 | 外併せ先着 | 一杯 | 外からしっかり追われて終い11秒3で先着。 前走の1週前よりメリハリが出ていて、 叩き3戦目らしい上積みは感じる。 ただまだ若干重さも残る印象で、 最終追い切り次第でS〜Aの中間くらい。 |
| S | ジャンタル マンタル | 11/ 12 (水) | 栗東坂路 | 4F 53.2-38.4-24.6-12.0 | 良 | 単走 | 強め | 前走時より負荷を抑えた内容で、 終い12秒ちょうどと時計自体は十分。 気迫面はややセーブされていて 「本番向きの余裕残し」っぽい仕上げ。 状態は良好だがピーク一歩手前のイメージ。 |
| S | チェル ヴィニア | 11/ 12 (水) | 美浦W | 8F 113.2-96.5-81.2-66.5-52.0-37.8-11.5 | 良 | 内併せ先着 | 強め | 長め8Fからピッチを上げて終い11秒5まで きちんと伸ばし、内から2馬身先着。 気負いは見えるが、ガス抜きも兼ねた強い一本で 確実に上向き。 |
| S | ウォーター リヒト | 11/ 13 (木) | 栗東CW | 6F 82.1-65.9-51.7-37.0-11.3 | 良 | 内併せ同入 | 一杯 | 高杉騎手騎乗で古馬2勝クラスと併せ、 一杯で最後まで脚を使って11秒3。 道中はラップがややちぐはぐだが、 負荷はしっかり掛けられていて 中身はかなりできている。 |
| S | シャンパン カラー | 11/ 12 (水) | 美浦W | 5F換算 78.8-63.6-49.1-35.4-11.6 | 良 | 単走 | 一杯 | ウッドで一杯に追われて5F換算78秒台、 終い11秒6。久々でもピリッとした動きで、 富士Sより状態は明らかに良い。 あとは本番前の最終追い切り次第。 |
| S | トウシン マカオ | 11/ 13 (木) | 美浦W | 6F 81.9-65.7-51.6-37.5-11.6 | 良 | 内併せ先着 | 馬なり余力 | 団野騎手騎乗で内から楽に先着。 馬なりで11秒6まで脚を使えていて、 距離延長が課題なだけで 調教の出来自体はかなり良い。 |
| A | マジック サンズ | 11/ 12 (水) | 栗東CW | 6F 79.3-64.3-50.1-35.5-11.4 | 良 | 外併せ先行先着 | 一杯 | 時計は十分だが、終いの持続という点では 僚馬に少し迫られる場面もあり、 キレよりパワー寄りの印象。 叩き2走目らしい上積みはありそうだが、 S評価までは届かない。 |
| A | ロング ラン | 11/ 12 (水) | 美浦W | 6F 81.8-66.3-50.7-36.3-11.3 | 良 | 外併せ先着 | 強め | 外併走でしっかり追われ、 ラスト11秒3まで伸びるが全体としては やや重めで切れ味はもう一段欲しい印象。 絶好調手前の段階。 |
| A | ワイド ラトゥール | 11/ 12 (水) | 栗東坂路 | 4F 54.1-38.3-24.6-12.5 | 良 | 併せ遅れ | 馬なり余力 | 時計自体は悪くないが、 併せ馬で遅れたうえに終いの迫力が物足りない。 使いつつ良くなるタイプで、 今回は「悪くはないが強くは推しにくい」内容。 |
| A | カンチェン ジュンガ | 11/ 12 (水) | 栗東坂路 | 4F 51.7-37.5-24.4-12.4 | 良 | 単走 | 末強め | 単走で51秒台、終い12秒4と数字だけ見れば 悪くないが、トモの開きと最後の伸びが 平均的で切れ味は一枚落ちる。 状態維持レベルのB〜Aの間くらい。 |
| A | エコロ ヴァルツ | 11/ 13 (木) | 栗東坂路 | 4F 59.4-43.9-29.0-14.4 | 良 | 単走 | 馬なり余力 | 坂路でごく軽く流した程度で、 いわゆる「G1前の1週前追い切り」という 強さではない内容。 コンディション自体は悪くなさそうだが、 仕上がりは最終追い切り任せで評価は慎重に見たい。 |
| C | タイム トゥヘヴン | ― | 美浦W | タイム詳細不明 | ― | 情報不足 | 情報不足 | 今年のマイルCS向けの1週前追い切りは、 時計・ラップが公開されている映像付きソースを 確認できず、動きのニュアンスも掴みにくい。 福島記念向きの記事はあるが、 マイルCS用としては評価保留に近いC扱い。 |
| C | ニホン ピロキーフ | ― | 栗東坂路 | タイム詳細不明 | ― | 情報不足 | 情報不足 | 昨年のマイルCSや過去の坂路時計は拾えるが、 今年のマイルCSに向けた明確な1週前時計は 公表データからは追い切れず。 除外対象の可能性もあり、 調教面からは強く推せないのでC評価。 |
| C | ランスオブ カオス | ― | プール中心 | タイム詳細不明 | ― | 情報不足 | 情報不足 | 今回はプール調整が中心とされていて、 コース追いの1週前強めは確認できない。 春のNHKマイル前はCWで強い動きがあっただけに、 今回は攻め不足ぎみで勝負気配は薄いと見ておく。 |
| C | ドック ランズ | ― | (検疫施設 英国調教) | タイム詳細不明 | ― | 情報不足 | 情報不足 | 日本入国前の海外での1週前追い切りは 具体的な時計がほとんど出ておらず、 JRAのトレセン時計も当然ない。 実績と血統で軽視はできないが、 調教内容だけでプラス評価は付けにくいのでC扱い。 |
ざっくり「調教だけ」で見るとどういう序列か
1週前追い切りだけを見ると、
-
明らかに抜けて良い … ソウルラッシュ、レーベンスティール、ガイアフォース(SS)
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かなり高水準 … アスコリピチェーノ、ウインマーベル、オフトレイル、ラヴァンダ(S)
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水準以上で不安は小さい … ジャンタルマンタル、チェルヴィニア、エルトンバローズ、ウォーターリヒト、トウシンマカオ、シャンパンカラー(A)
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普通〜やや物足りない … マジックサンズ、ロングラン、カンチェンジュンガ、ワイドラトゥール、エコロヴァルツ(B寄り)
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情報不足+攻めも地味 … タイムトゥヘヴン、ニホンピロキーフ、ランスオブカオス、ドックランズ(C)
というイメージになる。
SS〜Sの連中は「G1の1週前として必要な負荷を掛けつつ、フォームのブレが少ない/終いのキレが抜けている」という共通点があるので、調教面だけで言えばこのへんから本命候補を選ぶのが素直だと思う。
逆にC評価の馬は、公開ソースで1週前の時計が拾えない、あるいは軽いメニューだけで、本番仕様の負荷が見えにくいというタイプが多いので、「調教だけで言えば買い材料は薄い」と割り切りやすいゾーンになる。
あとは、レース週に出てくる最終追い切りの内容と当日馬体重を足して、どこまで「SS〜S組」に寄せるかを一緒に詰めていけば、かなり芯のある予想に持っていけると思う。
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