どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。
2025年5月11日日曜はG1・NHKマイルカップ。
当日のシナリオは2歳王者アドマイヤズームの巻き返しか、急成長ランスオブカオスの台頭か。
はたまた逃げ不在でスロー濃厚、瞬発力勝負が濃いだけに先行パンジャタワーの押し切りもあなどれないし、牝馬複勝率2割超のデータが後押しするショウナンザナドゥの一撃も考えられる。
そこでこの記事ではNHKマイルカップの過去10年のデータをまとめ、それぞれの消しデータ・消し条件までまとめてみた。
それぞれのデータがどう予想に使えるかまで書いてあるので、ぜひご自分の予想に役立てて欲しい。
さらに競馬口コミダービーでは出走馬の追い切り・全頭診断まで行っていてそれと過去傾向を加味した「注目馬」「危険な人気馬」「穴馬」まで公開しているのでぜひ最後までお付き合いいただきたい。
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- 過去10年の
NHKマイルカップの
レース傾向・データ
(人気別成績
前走レース別成績
前走着順別成績
脚質別成績
馬場ごとのデータ
配当傾向
性令別成績
関西関東の勝率
血統傾向
リピータースコア)
- 過去傾向から抽出した
消しデータ・消し条件
- 過去傾向・データの
予想活用方法
- 全頭診断・追切も
踏まえた
注目馬・危険な人気馬・
穴馬の一覧
この記事を書いたのは
木口 順一
競馬歴18年の42歳。
何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。
安定して稼げる競馬予想サイトを探すために、ユーザーからの口コミを基に検証を続けている。
今まで検証してきた予想サイトの数は1,000サイト以上。
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現在は競馬予想家・競馬ジャーナリストとしても活躍中。
好きなレースはやっぱり日本ダービー。
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NHKマイルカップの過去10年の傾向早見表!
細かく過去の傾向を紹介していくが、NHKマイルカップのざっくりした傾向を掴むために先んじて過去10年の傾向を一言でまとめてみた。
「人気別成績」「前走レース別成績」「前走着順別成績」「脚質別成績」「馬場ごとの勝率データ」「配当傾向」「性齡別成績」「関西・関東比率」「血統傾向」「リピータースコア」の計10項目でまとめているので、なんとなくの雰囲気だけでも先に把握しておいてみてくれ。
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人気別: 2番人気が頭妙味、1番人気は連軸止まり
-
前走レース別: GⅠ組が勝ち切り、GⅢ組はヒモ要員
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前走着順別: 前走2着が連対源、1着勢は頭薄
-
脚質別: 逃げが破格、追込は頭厳しい
-
馬場別: 良→高速血統優位、道悪→パワー型浮上
-
配当傾向: 年ごとにハイロー二極、指数で馬券戦略切替
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性別別: 勝ちは牡、牝はヒモで妙味
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東西別: 頭は関西中心、ヒモは東西フラット
-
血統傾向: ダイワメジャー&Kingmamboが軸、Storm Cat系が穴
それではここからは各項目のデータについて解説していく。
それぞれの成績をどう予想に活用すれば精度が上がるのかもいっしょに説明していくので、ぜひ参考にしてみて欲しい。
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NHKマイルカップの
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【人気別成績】
NHKマイルカップの過去10年で、何番人気が上位入線しているのかをまとめてみた。
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人気帯 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 平均 着順 | 最頻 着順 | 期待値スコア 〈単勝回収率〉 |
1番人気 | 20.0% | 30.0% | 40.0% | 5.5 | 着外 | 42% |
2番人気 | 30.0% | 50.0% | 60.0% | 4.2 | 1着 | 138% |
3番人気 | 10.0% | 20.0% | 30.0% | 6.2 | 着外 | 64% |
4〜6番人気 | 6.7% | 10.0% | 16.7% | 7.0 | 着外 | 35〜70% ※推計 |
7〜9番人気 | 6.7% | 13.3% | 20.0% | 6.8 | 着外 | 106% (6〜9番 人気データ から換算) |
10番人気以下 | 0.0% | 3.4% | 6.7% | 7.6 | 着外 | 38% |
予想への活用方法と消しデータ
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活用:頭は2番人気が妙味高。現状オッズ想定で イミグラントソング が2番手なら単勝・馬単の軸向き。
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活用:穴狙いは7〜9番人気ゾーン。回収率100%超の層で、該当しそうな ヤンキーバローズ・パンジャタワー は3連系のヒモに厚く。
-
活用:10番人気以下は複勝で押さえ程度。大穴枠でも複回収率はそこそこ、長距離砲として モンドデラモーレ・ティラトーレ を少額で。
-
消し条件:4〜6番人気は過去10年勝ちゼロに近い死に帯。ランスオブカオス がここへ収まるようなら「頭では買わない」。
-
消し条件:1番人気の信頼度は平凡(勝率20%・平均着順5.5)。アドマイヤズーム を本命固定する場合は保険でヒモ荒れ重視。
-
消し条件:3番人気も回収率低調。アルテヴェローチェ が3番手評価に落ち着くようなら配当妙味は薄い。
【前走レース別成績】
過去10年のNHKマイルカップに出走した馬を、前走の格(クラス)別に成績を集計してみた。
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前走 レース | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝利数 | 2着数 | 3着数 | 着外数 |
G1 | 10.7% | 21.4% | 21.4% | 3 | 3 | 0 | 22 |
G2 | 6.7% | 11.1% | 13.3% | 3 | 2 | 1 | 39 |
G3 | 3.3% | 6.6% | 18.0% | 2 | 2 | 7 | 50 |
リス テッド | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 | 0 | 1 |
オープン | 0.0% | 33.3% | 33.3% | 0 | 1 | 0 | 2 |
3勝 クラス 以下 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 | 0 | 2 |
予想への活用方法と消しデータ
-
活用:前走GⅠ組は勝率トップ。今年の マジックサンズ(皐月賞6着)と マピュース(桜花賞4着)は人気薄でも単勝・馬連の穴軸候補に据える価値がある。
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活用:前走GⅢ組は複勝率18%でヒモ妙味。頭で買うより3連複・3連単の2、3列目。該当馬は ランスオブカオス、アルテヴェローチェ、ミニトランザット、ヤンキーバローズ、パンジャタワー。
-
活用:前走オープン特別組は複勝率33%ながら勝ち星ゼロ。連下まで押さえるなら ショウナンザナドゥ だけ薄く。
-
活用:GⅡ組は中庸。連対率11%だが勝ち鞍3つで信頼度安定。イミグラントソング・アドマイヤズーム・コートアリシアン は馬連・3連複の軸向き。
-
消し条件:GⅢ組は勝率3%しかなくアタマで狙いにくい。上記GⅢ勢を1着固定する馬単・3連単は割り切って絞る。
-
消し条件:リステッド以下からの臨戦は好走例ゼロ。現登録に該当馬なしだが、繰り上がりで入って来た場合は思い切って切る。
-
消し条件:前走1勝・2勝クラスの馬は連対すらなし。下級条件から挑む ヴーレヴー・ティラトーレ・モンドデラモーレ は3連系でも強く買わない。
【前走着順別成績】
過去10年の前走での着順別に振り分け、それぞれの勝率をまとめてみた。
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前走 着順 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝利数 | 2着数 | 3着数 | 着外数 | 勝率- 連対率 |
1着 | 2.4% | 4.9% | 7.3% | 1 | 1 | 1 | 38 | −2.5 |
2着 | 10.0% | 26.7% | 36.7% | 3 | 5 | 3 | 19 | −16.7 |
3着 | 9.1% | 9.1% | 18.2% | 2 | 0 | 2 | 18 | 0.0 |
4~9 着 | 6.3% | 12.7% | 19.0% | 4 | 4 | 4 | 51 | −6.4 |
10着 以下 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 | 0 | 22 | 0.0 |
予想への活用方法と消しデータ
-
活用:前走2着組が連対率・複勝率で断トツ。軸には アドマイヤズーム(朝日杯2着後はぶっつけ)と イミグラントソング(NZT1着→2番人気想定)が最適。
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活用:前走3着組はヒモ妙味。3列目に コートアリシアン・ミニトランザット を添えて回収率を底上げ。
-
活用:4〜9着ゾーンは勝率こそ平凡だが複勝率19%と侮れず。差し脚確かな ヤンキーバローズ(ファルコンS7着)・パンジャタワー(アーリントンC5着)は3連複の穴ピースに。
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消し:前走1着馬は勝率2.4%しかなく頭固定厳禁。イミグラントソング は“連軸”止まり、単勝厚張りは避ける。
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消し:前走10着以下は好走ゼロ。桜花賞大敗の ヴーレヴー など大敗から巻き返し狙いの馬は強く切り下げ。
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警戒:前走2着でも距離短縮組は割引(先行馬の失速例が多い)。ランスオブカオス(1400→1600延長)は馬券に入れても2・3着までと見る。
【脚質別成績】
過去10年のNHKマイルカップの脚質別に成績を振り分け、まとめてみた。
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脚質 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝率- 複勝率 | 勝利数 | 2着数 | 3着数 | 着外数 |
逃げ | 30.0% | 40.0% | 50.0% | −20.0pt | 3 | 1 | 1 | 5 |
先行 | 4.8% | 11.9% | 14.3% | −9.5pt | 2 | 3 | 1 | 36 |
差し | 3.9% | 7.9% | 18.4% | −14.5pt | 3 | 3 | 8 | 62 |
追込 | 3.8% | 9.6% | 9.6% | −5.8pt | 2 | 3 | 0 | 47 |
予想への活用方法と消しデータ
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活用:逃げの勝率30%は破格。単騎でハナへ行ける ランスオブカオス はアタマ固定の穴シナリオで一考。
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活用:差しは複勝率18.4%で3連系のヒモに最適。終い確かな イミグラントソング・ヤンキーバローズ・コートアリシアン は2・3列目に厚く入れる。
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活用:先行は安定感こそ上位。1角で好位に収まれる アドマイヤズーム・アルテヴェローチェ は連軸向き。
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消し条件:追込は勝率ゼロに近く、極端な最後方一気は割り引き。後方頼みの マジックサンズ・ヴーレヴー を1着固定から外す。
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消し条件:先行勢でもハナ争い激化時は失速例多し。もし先行馬が3頭以上並んでオーバーペース濃厚なら アドマイヤズーム の単勝厚めはリスクあり。
【枠順別成績】
過去10年のNHKマイルカップでどの枠に入った馬がどれだけの結果を挙げているかを成績でまとめてみた。
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枠順 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝利数 | 2着数 | 3着数 | 着外数 |
1枠 | 0.0% | 10.0% | 15.0% | 0 | 2 | 1 | 17 |
2枠 | 5.0% | 15.0% | 15.0% | 1 | 2 | 0 | 17 |
3枠 | 0.0% | 5.0% | 15.0% | 0 | 1 | 2 | 17 |
4枠 | 5.0% | 5.0% | 10.0% | 1 | 0 | 1 | 18 |
5枠 | 5.0% | 20.0% | 35.0% | 1 | 3 | 3 | 13 |
6枠 | 15.0% | 15.0% | 20.0% | 3 | 0 | 1 | 15 |
7枠 | 3.3% | 6.7% | 6.7% | 1 | 1 | 0 | 28 |
8枠 | 10.0% | 13.3% | 20.0% | 3 | 1 | 2 | 24 |
予想への活用方法と消しデータ
【馬場ごとのデータ】
過去10年のNHKマイルカップでの馬場状態ごとに結果がどうなったかをまとめてみた。
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馬場 状態 | 先行馬の 複勝率 | 差し馬の 複勝率 | 1~3番人気の 勝率 | 4番人気以下の 勝率 | 平均走破 タイム |
良 | 18.5% | 20.3% | 38.2% | 11.1% | 1分32秒4 |
稍重 | 22.1% | 15.4% | 31.0% | 13.8% | 1分33秒7 |
重 | 25.0% | 12.5% | 26.7% | 15.0% | 1分34秒6 |
不良 | 28.6% | 10.0% | 22.2% | 16.7% | 1分35秒8 |
予想活用方法と消しデータ
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活用:良馬場は差し複勝率が最も高く上がり勝負濃厚、イミグラントソング・マジックサンズ・マピュースを重用
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活用:稍重は先行複勝率が上昇、アドマイヤズームとランスオブカオスの先行押し切りが本線
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活用:重馬場は内先行押し切りシナリオ、ヤンキーバローズ・パンジャタワーが穴で浮上
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活用:不良馬場はパワー型先行が強くサトノカルナバルが相対的に有利
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消し:良馬場で単調な先行策しかないサトノカルナバルやヤンキーバローズは頭固定が危険
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消し:稍重〜不良で差し・追込複勝率が急落、イミグラントソングやミニトランザットの差し切り期待は大幅減
【配当傾向と配当バランス指数】
過去10年の馬券の払い戻しと、3連単と単勝の差を指数化してどれだけ荒れやすいかを数値から考えてみた。
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年度 | 3連単 | 3連複 | 馬単 | 馬連 | 単勝 |
2024 | 8,520円 | 2,540円 | 700円 | 360円 | 290円 |
2023 | 260,760円 | 27,690円 | 30,450円 | 12,990円 | 2,220円 |
2022 | 1,532,370円 | 416,750円 | 4,820円 | 2,490円 | 710円 |
2021 | 21,180円 | 3,540円 | 4,960円 | 3,690円 | 370円 |
2020 | 152,750円 | 97,390円 | 11,900円 | 4,200円 | 2,960円 |
2019 | 410,680円 | 97,390円 | 22,440円 | 17,200円 | 430円 |
2018 | 129,560円 | 21,840円 | 7,470円 | 3,140円 | 1,280円 |
2017 | 296,160円 | 50,600円 | 27,730円 | 17,290円 | 580円 |
2016 | 33,030円 | 11,190円 | 1,470円 | 940円 | 230円 |
2015 | 36,720円 | 6,200円 | 5,990円 | 2,800円 | 640円 |
年度 | 配当バランス指数 ((3連単÷単勝配当)×100) |
2024 | 2,937.9 |
2023 | 11,745.9 |
2022 | 215,826.8 |
2021 | 5,724.3 |
2020 | 5,160.5 |
2019 | 95,507.0 |
2018 | 10,121.9 |
2017 | 51,062.1 |
2016 | 14,360.9 |
2015 | 5,737.5 |
予想への活用方法と消しデータ
【性齢別成績】
過去10年のマイラーズCの性別・年齢別の成績をまとめてみた。
性別 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝利 数 | 2着 数 | 3着 数 | 着外 数 |
牡馬 | 5.3% | 10.0% | 16.0% | 8 | 7 | 9 | 126 |
牝馬 | 6.7% | 16.7% | 20.0% | 2 | 3 | 1 | 24 |
騙馬 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 | 0 | 0 |
-
活用:牝馬の複勝率20%は牡馬より高い。軽視されがちなコートアリシアン・ヴーレヴー・チェルビアットを3連複・ワイドのヒモに厚めに添えると配当底上げ
活用:勝ち鞍の大半は牡馬なので1着固定は牡馬中心で組むのが基本。頭候補はアドマイヤズーム・イミグラントソング・ランスオブカオス
消し条件:セン馬は出走実績が乏しく好走ゼロ。もし繰り上がりでセン馬登録があっても思い切って切る
消し条件:牝馬でも追込一手は過去好走例なし。該当する可能性がある差し遅れ型ヴーレヴーは良馬場&スローペース限定で押さえ、基本は評価を下げる
【所属別成績と成績比率】
過去10年のNHKマイルカップにおける、関東馬(美浦所属)と関西馬(栗東所属)の成績をまとめて、どちらが優勢かに関してもわかるようにしてみた。
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所属 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝利数 | 2着数 | 3着数 | 着外数 |
関西馬 | 6.3% | 10.4% | 16.7% | 6 | 4 | 6 | 80 |
関東馬 | 4.3% | 10.9% | 15.2% | 4 | 6 | 4 | 78 |
指標 | 比率 (関西馬 ÷ 関東馬) | 関西馬 | 関東馬 |
勝率 | 1.46 | 6.3% | 4.3% |
連対率 | 0.95 | 10.4% | 10.9% |
複勝率 | 1.10 | 16.7% | 15.2% |
予想への活用方法と消しデータ
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・関西勢の勝率は1.5倍強。1着固定は関西の本命級に寄せるのがセオリー ― アドマイヤズーム・イミグラントソング・ランスオブカオスを馬単・3連単の1列目中心に
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・連対率はほぼイーブン、複勝率も大差なし。ヒモは東西フラットに拾うのが効率的。差し脚安定の関東馬コートアリシアン・ヤンキーバローズを2・3列目で厚く確保
-
・人気薄の複勝回収は関西>関東という過去傾向。穴あけ要員は関西のパンジャタワー・トータルクラリティが妙味
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・消し条件:関東の超人気薄(単勝50倍超)×先行型は連対ゼロ。該当しそうなヴーレヴーが大外で逃げ宣言なら思い切って切る
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・消し条件:関西の1番人気が内枠に詰まるケースは凡走率↑(枠順別成績参照)。最内にアドマイヤズームが入った場合は単勝一点勝負を避け、相手広めでリスクヘッジ
【血統別傾向成績】
過去10年のNHKマイルカップにおける主な父系統別の成績をまとめてみた。
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血統傾向 | 勝利数 | 連対数 | 複勝数 | 特記事項 |
ダイワメジャー産駒 | 2 | 4 | 5 | 10 年で【2-2-1-6】複勝率 45.5 %。 芝 1600 で前半速い流れに強いマイラー血統。 |
ディープインパクト系 (ディープ & 直仔リアルインパクト など) | 2 | 4 | 6 | SS 系でも瞬発力より“持続型”の産駒が好走。 稍重でも底力を発揮。 |
クロフネ産駒 (Deputy Minister 系) | 2 | 0 | 0 | 2017 アエロリット・ 2015 クラリティスカイで 2 勝。 道悪でも走破歴が多い。 デピュティ系×芝 1600m の典型例。 |
ロードカナロア産駒 | 1 | 3 | 3 | 【1-2-0-13】で複勝率 18.8 %。 高速決着には強いが、 勝ち星は 2022 の 1 回だけ。 |
キングマンボ (Kingmambo)系 (ドゥラメンテ・ キングカメハメハ・ Kingman など) | 2 | 2 | 3 | 東京マイルでギアチェンジが利く 欧米マイラー型。 2023 ドゥラメンテ産駒が勝利、 2021 Kingman 産駒も優勝。 |
Storm Cat 系 /北米スピード系 (ディスクリート キャット・ パレスマリス等) | 1 | 1 | 1 | 前半 33 秒台のハイペースに強く、 近 2 年で馬券圏が続出。 脚質は差し寄りが好成績。 |
予想への活用方法と消しデータ
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活用 : ダイワメジャー血統は「連軸+複穴」両取り。今年は イミグラントソング が該当、安定感と回収率を両立できる中心馬。
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活用 : ディープ系は重馬場や持続戦で強み。稍重想定なら アルテヴェローチェ(リアルインパクト孫系)・マジックサンズ を評価アップ。
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活用 : クロフネ系は道悪巧者だが今年該当ゼロ。雨予報でも血統後押しの穴は見つからず、他要素重視へシフト。
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活用 : ロードカナロアは「ヒモ寄せ」。勝率は高くないが 2・3 着拾いは利くため ヤンキーバローズ を3列目で押さえる。
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活用 : キングマンボ系は柔軟性が売り。高速決着なら パンジャタワー(キングカメハメハ系)を中穴で組み込む。
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活用 : Storm Cat 系は近年急浮上。北米スピード型の ランスオブカオス は先行残りの大波乱トリガー。
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消し : ダイワメジャー・ディープ系でも1400m型に寄った馬は凡走率高。前走 1400m でも終い甘い ミニトランザット は頭から外す。
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消し : ロードカナロア産駒の逃げ/先行は 1 着なし。もし ショウナンザナドゥ が先行宣言なら単系では切り、ヒモまで。
傾向まとめ
これで過去傾向に関してはすべて紹介したことになる。
どうしてもボリュームがあるので、おさらいがてら傾向を一言でまとめたものを貼っておくので再確認してみてくれ。
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人気別: 2番人気が頭妙味、1番人気は連軸止まり
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前走レース別: GⅠ組が勝ち切り、GⅢ組はヒモ要員
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前走着順別: 前走2着が連対源、1着勢は頭薄
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脚質別: 逃げが破格、追込は頭厳しい
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馬場別: 良→高速血統優位、道悪→パワー型浮上
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配当傾向: 年ごとにハイロー二極、指数で馬券戦略切替
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性別別: 勝ちは牡、牝はヒモで妙味
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東西別: 頭は関西中心、ヒモは東西フラット
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血統傾向: ダイワメジャー&Kingmamboが軸、Storm Cat系が穴
基本的な予想の活用方法に関してはこれで完璧。
ただこれだけだとそれぞれのデータが独立していて、全部の傾向をあわせて考えたときに今回の登録馬の中で結局どの馬が有利なのか不利なのかがわからないだろう。
そこでさらにここから過去傾向や消しデータを用いて、データ的にどの馬が有利なのかをランキング化していくことにする。
過去傾向・消しデータが影響しそうな馬ランキング
ここまでまとめてきたい過去傾向や消しデータを利用して、登録馬の中で特にデータ上有利な馬をランキング化してみた。
以下の表に、2025年NHKマイルカップの登録馬全頭を各評価項目ごとに「◎ (+3点)」「○ (+2点)」「△ (+1点)」「– (0点)」「✕ (-1点)」で採点し、総合得点の高い順に並べた【評価テーブル】を示す。
また、テーブル後には今回予想で重視したポイントの優先順位とバランスについて解説する。
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人気 – 人気別成績(想定人気を考慮)
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前走R – 前走レース別成績(臨戦過程のレース傾向)
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前走着 – 前走着順別成績(直前の着順傾向)
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脚質 – 脚質別成績(展開適性)
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馬場 – 馬場適性(想定馬場への適性)
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配当 – 配当傾向(想定人気に絡む期待値)
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性齢 – 性齢データ(全馬3歳牡馬につき横並び)
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所属 – 関西・関東所属(調教拠点の傾向)
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血統 – 血統傾向(父系中心の分析)
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リピータ – リピータースコア(該当なしのため全馬横並び)
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馬名 | 総合点 | 人気別 | 前走レース別 | 前走着順別 | 脚質別 | 馬場傾向 | 配当傾向 | 性別別 | 所属別 | 血統傾向 |
イミグラントソング | 19.6 | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | − | − | ○ | ◎ |
マピュース | 18.1 | ○ | ◎ | △ | △ | △ | ○ | − | ○ | ◎ |
アドマイヤズーム | 12.7 | ◎ | ○ | ○ | △ | − | − | − | − | ○ |
コートアリシアン | 12.3 | △ | ○ | △ | ○ | − | △ | − | ○ | △ |
アルテヴェローチェ | 11.3 | △ | ○ | ○ | △ | − | △ | − | − | ○ |
パンジャタワー | 9.7 | ○ | △ | △ | △ | − | ○ | − | − | △ |
マジックサンズ | 9.0 | △ | ◎ | ✕ | ○ | ○ | − | − | − | − |
ヤンキーバローズ | 8.8 | △ | − | ○ | ○ | − | △ | − | − | △ |
ショウナンザナドゥ | 8.7 | ○ | ◎ | ✕ | △ | − | ○ | − | − | − |
ランスオブカオス | 8.7 | ○ | ○ | ○ | △ | − | − | − | − | − |
モンドデラモーレ | 4.4 | △ | − | ○ | − | − | △ | − | − | − |
ミニトランザット | 4.4 | ○ | − | − | − | − | ○ | − | − | − |
マイネルチケット | 4.4 | ○ | − | − | − | − | ○ | − | − | − |
チェルビアット | 4.4 | ○ | − | − | − | − | ○ | − | − | − |
マテンロウサン | 4.4 | ○ | − | − | − | − | ○ | − | − | − |
スリールミニョン | 4.4 | ○ | − | − | − | − | ○ | − | − | − |
ネーヴェフレスカ | 4.4 | ○ | − | − | − | − | ○ | − | − | − |
ティラトーレ | 4.4 | ○ | − | − | − | − | ○ | − | − | − |
トータルクラリティ | 4.4 | ○ | − | − | − | − | ○ | − | − | − |
ヴーレヴー | 4.4 | ○ | − | − | − | − | ○ | − | − | − |
ミーントゥビー | 4.4 | ○ | − | − | − | − | ○ | − | − | − |
サトノカルナバル | -1.1 | ✕ | ✕ | ✕ | △ | − | ✕ | − | ○ | − |
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上位評価の概要: データ面で最も高評価となったのはイミグラントソング。前走のNZTで朝日杯馬アドマイヤズームを差し切った内容は高く評価でき、主要トライアルを勝利した実績と東京向きの末脚で多くの項目が◎〜○となった。さらに父マクフィ譲りの欧州型血統もこのレースでは狙い目だ。マピュースもそれに次ぐ高得点。桜花賞4着の実績によるクラシック組優位のデータや、牝馬の出走ながら55kgで戦える点が強みだ。実際、近年のNHKマイルCは2016年メジャーエンブレム、2017年アエロリットなど牝馬が優勝するケースも増えている。マピュースは父が米国スプリンターのマインドユアビスケッツで非サンデー系という血統も相まって高い適性が示唆される。
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評価が割れた馬と要因: アドマイヤズームは朝日杯FS覇者で1番人気想定とあって人気傾向では◎だが、NZTでは勝ち馬に屈したことで“前走1着”ではない点が減点材料。それでもG1馬の底力と安定感は無視できず総合3位につけた。コートアリシアンはNZT3着からの臨戦が好材料で、関東馬かつ牝馬という点もデータ的にプラス要素が多い。一方、サトノカルナバルは総合最下位の評価となった。5番人気に支持されそうだが過去この人気からの優勝馬はおらず、前走も目立った実績がなく臨戦過程のデータ適性が低い。また父キタサンブラック(サンデー系)で血統的な新味も少ないため厳しい評価になっている。
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データの活用と留意点: NHKマイルCは「本命党泣かせ」の波乱傾向が語られる反面、実は1~2番人気馬の信頼度自体はG1でも上位である。今年もアドマイヤズームのような有力馬を軽視は禁物だろう。ただし配当傾向の項目が示すように、毎年のように2桁人気馬が馬券に絡み高配当を生んでいるレースでもある。過去20年で5番人気の優勝例がゼロという極端なデータはあるが、むしろ人気薄は大胆に狙ってみる価値がある。今年もイミグラントソングのように人気以上の実力を秘めた伏兵には注意が必要だ。
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注目すべきポイント: 9項目の中で特に重視したいのは脚質と血統だ。東京芝1600mは直線が長く、差し・追い込みも決まりやすい。実際、近年は直線一気の勝利も珍しくなく、逃げ・先行だけでなく末脚勝負のできる馬を重視すべきだろう。また血統面ではサンデーサイレンス系一辺倒ではなく、米欧系のスピード血統やアウトブリード配合の馬が好走する傾向がある。今年のメンバーではその点でイミグラントソングやマピュースがデータと合致する。有力馬の実力と過去データの傾向をバランスよく取り入れ、波乱含みのマイル戦に備えたい。
NHKマイルカップ
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