2歳馬ランキング2025!今年デビューの中からクラシック候補は?

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。

今年の2歳戦は開幕から異例ずくめ。

函館2歳Sは良馬場で1分09秒2の高速決着となり、新潟1000直では5月に56秒台のコースレコードが叩き出された。

こうした時計のインフレは、世代全体の底上げを示すと同時に、早い段階で勢力図を浮き彫りにしていると言えるだろう。

さらに POG 指名ランキングの上位常連がほぼ固定化し始め、ファンの注目も例年以上に集中している。

とはいえ芝とダートでは求められる才能が別物だ。

11月のJBC2歳優駿や12月の 全日本2歳優駿といったダートGⅠ級に備える馬と、9月の札幌2歳Sを頂点に芝路線を歩む馬とでは、評価軸を分けて見る必要がある。

そこでこの記事では2歳馬のランキングを3つに分けている。

3つの
2歳馬ランキング
  • 牡馬ランキング(芝)

  • 牝馬ランキング(芝)

  • ダート馬ランキング

それぞれの舞台で「どの馬がどこまで抜けているか」を可視化した。

芝は7項目100点、ダートは80点満点で採点し、後半には夏以降に伸びてきた“上昇株”や主要ステップレースの日程も併せて整理する。

競馬ファンの多くが納得できるように基本的に下記の7項目でランキングは整理してあるので確認してみてくれ。

※右にスクロール可能

指標

(牡・牝)

配点

ダート

配点

主な根拠
レース指数
(タイム+着差)
40 30 公開タイム指数と当日平均差
ラップ適性
(瞬発/持続)
15 10 上がり3F・前半後半バランス

重賞

ポテンシャル

10 10 次走予定・相手関係・ローテ
血統資質 15 15 種牡馬別勝率・近親実績
育成環境 10 10 厩舎成績・外厩ローテ
馬体/走法 5 5 公式写真・映像解析
成長予測 5 体重推移・月齢差

※ダート部門は成長予測をレース指数に内包するため、満点を80点に設定。

読み進めれば、まず「現時点で抜けた才能」を確認し、次に「秋に台頭しそうな伏兵」を押さえ、最後に「いつ、どの重賞でぶつかるのか」が一連の流れで掴めるはずだ。

それではトップバッター、芝・牡馬ランキングTOP10 から見ていこう。

この記事でわかること
  • 芝・牡馬TOP10
    スピードと持続力で
    頭抜けた「世代の柱」

  • 芝・牝馬TOP10
    ローテや体質面を踏まえた
    クラシック候補

  • ダート馬TOP5
    エーデルワイス賞
    JBC2歳優駿の主役候補

  • 伸びしろ指数ランキング
    直近3戦で
    指数急上昇の5頭

  • 主要ステップレース早見表
    札幌2歳S〜
    全日本2歳優駿までの日程

馬アイコンこの記事を書いたのは

執筆者画像

木口 順一

競馬歴18年の42歳。

何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。

安定して稼げる競馬予想サイトを探すために、ユーザーからの口コミを基に検証を続けている。

今まで検証してきた予想サイトの数は1,000サイト以上。
その結果が実を結び、検証したサイトの的中率ランキングページをグーグル検索で「競馬予想サイト 的中率」の検索結果1位に表示させることに成功した。

現在は競馬予想家・競馬ジャーナリストとしても活躍中。
好きなレースはやっぱり日本ダービー。

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※右にスクロール可能

順位
名前 
概要 成績
的中率
利益
平均利益
回収率
投資金額
平均投資

1位

テキカク

ワイドで

的中を量産!

6戦6勝0敗

的中率100%

+107,500円
平均+17,916円

265.3%

60,000円
平均10,000円

2位

えーあい
NEO

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的中率57.1%

+1,057,200円
平均+37,757円

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280,000円
平均10,000円

3位

クラフト
マンズ

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8戦7勝0敗
1トリガミ

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+80,000円
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96,000円
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牡馬ランキングTOP 10

それでは改めて2歳馬ランキングを発表していきたいと思う。

まずは芝路線で頭ひとつ抜けている牡馬10頭を、100点の内訳ごとに並べた。

テーブル内の「数値/理由」で“どこで稼いだ点か”が即わかる仕様だ。

※右にスクロール可能

順位 馬名 総合 レース指数 40 ラップ適性 15 重賞潜在 10 血統資質 15 育成+馬体+成長 20
1

エイシン

ディード

91

38/

函館2歳S 1:08.4 =

当日平均−0.8秒

逃げ切り0.4差

14/

前半34.7-後半34.5で

イーブン持続

9/

GⅢ勝ちで

賞金クリア

10/

父ファインニードル×

母父ディープで

短中距離万能

20/

社台TF仕上げ+

480 kg均整、

早生まれでも馬体増余地

2

ショウナン

ガルフ

88

36/

函館1800m新馬1:51.1

7馬身差

13/

L5F59.3=

持続型◎

7/

札幌2歳S視野で

格上挑戦

8/

ハービンジャー×

欧州牝系で

中距離伸びる

24/

外厩しがらき+

496 kg骨量、

夏以降の成長

3

ロス

パレドネス

85

35/

福島1800m新馬1:48.9

上がり34.2最速

13/

11.5-11.6-11.1で

瞬発+持続

9/

兄ジオグリフと

同ローテで重賞期待

12/

父エピファ×

牝系サンデー×

米ダート

16/

木村哲厩舎+

ノーザンF、

6月生で成長

4

スターオブ

ロンドン

82

34/

芝初挑戦でも

函館2歳S5着

1:09.0

12/

34.8-34.2で

後傾ラップ◎

8/

快速血統で

短距離重賞路線

11/

父タワーオブロンドン×

母父ダイワメジャー

17/

清水厩舎×

社台F、450 kgで

伸びしろ

5

スペシャル

チャンス

80

33/

門別ウィナーズC2勝後、

函館2歳S3着

12/

洋芝で0.2差詰める

持続質

7/

地方→中央で

格上挑戦成功

8/

父ドレフォン×

母父サクラバクシンオー

20/

地方仕上げで

馬体余裕、

5月生まれ伸び

6

グラン

ジョルノ

79

32/

JBC2歳優駿2着、

1:52.3ダート→

芝調教好時計

11/

先行→粘りで

持続型

9/

全日本2歳優駿目標で

賞金加算済

9/

父クロフネ

牝系で

パワー◎

18/

地方実戦+

栗東放牧で

成長

7 カイショー 78

36/

新潟1000m56.4

コースR

14/

10.6-10.6-11.0

維持

6/

短距離限定で

ローテ限定

9/

父ビッグアーサー×

スウェプト血統

13/

牝系体質強く

気性◎

8

ウレシイ

ゴサン

76

30/

函館1000m

未勝利2着

1:00.0 

12/

34.9-34.7

イーブン

6/

芝転向予定で

格上挑戦待ち

10/

新種牡馬

ベンバトル産駒

18/

松永幹厩舎+

470 kgで伸び

9

ジュゲ

ムーン

75

31/

高知優駿V含む

地方重賞3勝

11/

地方良・不良

どちらも11秒台

8/

中央合流予定で

賞金加点

9/

父オルフェ×

母父ブライアンズタイム

16/

450 kg→475 kg

成長

10

エイシン

リガーズ

74

28/

門別栄冠賞H2勝ち

1:12.3

11/

先行34.6-35.0

で粘走

7/

芝適性未知で

控えめ

10/

父ヴァンゴッホ×

母父ケープブランコ

18/

外厩ノーザンF送り、

6月生で伸び

エイシンディードは「短距離の絶対速度+持続型ラップ」で満点近いレース指数を獲得し、総合首位をキープした 。

対抗は洋芝1800 m七馬身差のショウナンガルフで、持続力特化のラップ構成から距離延長で逆転の可能性を秘める 。

ロスパレドネスとスターオブロンドンは「瞬発力」と「高速短距離適性」という対照的な武器で3位争いを演じており、9月の札幌2歳Sで評価が交差する公算が大きい 。

5位以下は地方→中央転入組が台頭し、門別勢のスペシャルチャンスやエイシンリガーズが育成項目で高得点を稼いだ 。

芝コースで指数を更新できれば一気にランキング上位へ食い込むだろう。

現状の序列は「時計で突き抜けた短距離型」と「洋芝中距離で高指数の持続型」が二極を形成しており、秋の札幌2歳SとホープフルSに向けてどちらが伸びるかが最大の見どころだ。

牝馬ランキングTOP 10

牡馬と比べ体質や成長曲線が繊細な牝馬路線は、「瞬発力型の短距離組」と「洋芝で粘り切った中距離組」の二極構造が鮮明だ。

ランキングでは7項目をその場で読み取れる“数値/根拠”形式にし、「どこで点を稼いだか」を一目で把握できるようにした。

※右にスクロール可能

順位 馬名

総合

(100)

レース指数 40

時計/着差

ラップ適性 15

瞬発⇔持続

重賞潜在 10

格・賞金

血統資質 15 育成+馬体+成長 20 主な根拠
1

ブラック

チャリス

90

37

函館新馬 1:08.2

コースR▲1.3秒

15

L2F 11.3-11.4で

加速満点

8/

函館2歳S2着

賞金加算

11/

ロードカナロア×

モーリス牝系

19/

清水英厩舎

450 kgでも筋肉量◎

レコード決着+

瞬発の質で牝馬首位

2 マルガ 87

33/

函館1800 1:48.1

2歳R▲0.2

12/

60.4→

L3F35.7で粘走

7/

札幌2歳Sへ

13

モーリス×

白毛ブチコ

22/

須貝厩舎

武豊×

470 kg

7月生で伸び

洋芝中距離で

“姉ソダシ超え”

3 ハムタン 83

30/

函館1400 1:23.0

2馬身差

12/

11.8-11.6-11.5

加速

7/

次走札幌1600

視野

12/

母カレンブーケドール

初仔

22/

武幸四郎厩舎

馬体増見込み

晩成血統でも

伸びしろMAX

4

クラディス

ティーナ

80

31/

函館1200 1:09.5

イーブンP

12/

34.8-34.7で

持続

7/

短距離OP狙い

10/

ドレフォン×

キングヘイロー

20/

清水英厩舎

470 kg

早期デビュー加点

同型の中で

最も安定感

5

エバー

シャンティ

78

28/

函館1800新馬4着も

L3F最速

11/

L3F34.9-34.6-

34.3

6/

未勝利だが

素質加点

10/

エピファネイア×

米国牝系

23

450→480 kg成長幅

国枝厩舎

「未勝利でも

高指数」の典型

6

サントルド

パリ

76

29/

函館1800 新馬2着

0.2差

11/

L5F59.5で

粘走

6/

次走未勝利→

札幌2歳S視野

11/

キズナ×

欧州牝系

19/

橋口厩舎

馬体余裕

逃げ差し自在の

器用型

7

ブラン

シュネージュ

75

30/

札幌1500 1:30.0

上がり34.1

11/

最後1F11.3で

瞬発

6/

コスモス賞

登録

10/

ルーラーシップ×

クロフネ

18/

美浦坂路55秒

馬体柔らか

札幌巧者で

洋芝シフト

8

スノウ

リリー

73

29/

福島1200 1:09.8

差し0.2差

10/

加速◎も

前半遅

6/

OPターゲット

9/

ビッグアーサー×

ディープ

19/

音無厩舎×

NFしがらき

短距離で

指数底上げ可能

9

レディ

ユニゾン

72

28/

中京1600 1:34.5

平均比−0.7

10/

11.5-11.4-11.6

均衡

6/

フェニックス賞

予定

9/

エピファ×

母父シーザスターズ

19/

石坂厩舎

体重増

中距離で

穴候補

10

ラピス

ベール

70

27/

函館1000 58.9

逃げ切り

10/

34.9-34.0

先行型

5/

条件戦

想定

9/

ファストネットロック

牝系

19/

藤沢厩舎

450 kg→475 kg

スピード特化で

一発あり

ブラックチャリスは「絶対速度+瞬発力」の両立で文句なしの牝馬トップ。

コースレコードを出しつつラップ加速度が満点に近い馬は、近年の函館2歳Sでも珍しいタイプだ 。

対するマルガは洋芝1800 mをスローからのロングスパートで逃げ切り、スタミナと機動力の合わせ技で高得点を稼いだ 。

ここにカレンブーケドール初仔のハムタンが成長枠で迫り、指数の伸び余地では牝馬勢随一 。

5位以下は「未勝利だが高指数」組が台頭している。

エバーシャンティは初戦4着でもラップ評価と成長項目で加点し、秋の札幌2歳Sで1勝馬ながら一躍主役に躍り出るシナリオがある 。

クラディスティーナやスノウリリーのような短距離スピード型は、千二〜千四のオープン特別で指数を底上げできるかがカギだ 。

総じて、牝馬路線は「瞬発力型(ブラックチャリス系)」と「持続力型(マルガ系)」という対照的な才能が勢力図を二分している。

9月の札幌2歳Sで両タイプが初対決すれば、レース展開ひとつで序列がひっくり返る余地が大きい。

ダート馬ランキングTOP 5

芝勢とは別モノの才能が集まるダート路線は、門別の 栄冠賞を筆頭に地方重賞組が早くも存在感を放ち、函館の新馬戦を制した中央勢がそれを追いかける構図になった。

ここでは 80 点満点(配点は表下参照) のスコアを“数値/根拠”で示し、2歳夏時点での「ダート番付」を可視化した。

配点内訳
  • レース指数 30
    (時計差+着差)

  • ラップ適性 10
    (瞬発/持続バランス)

  • 重賞潜在 10
    (賞金・ローテ・相手関係)

  • 血統資質 15
    (父系・母系ダート実績)

  • 育成+成長 15
    (厩舎/外厩・馬体・月齢)

※右にスクロール可能

順位 馬名 総合

レース指数 30

時計/着差

ラップ適性 10

脚質

重賞潜在 10 血統資質 15 育成+成長 15
1

ベスト

グリーン

71

27

栄冠賞1着

1:13.4

〈当日平均−0.9秒〉

8

前後半34.9-38.5の先行→

押し切り型

9/

賞金1600万超で

JBC2歳優駿視界良好

11/

父モズアスコット×

母父サウスヴィグラス=

短距離砂巧者

16/

田中淳司厩舎×

514 kgで

余力

2

ゴッド

バロック

67

25/

栄冠賞2着

1:13.7

(1 1/2差)

8/

同レース上がり38.0で

持久力型

8/

門別→鎌倉記念

ローテ想定

10/

父バゴ×母父パイロで

中距離幅広い

16/

角川秀樹厩舎+

472 kg

まだ余裕

3

スターオブ

ロンドン

64

26/

函館ダ1000新馬V

0:59.6

(良)

7/

10.9-12.0-12.0の

平均型

6/

函館2歳S後

ダート重賞へ

9/

父タワーオブロンドン×

母父Sea The Stars=

スピード潜在

16/

矢作芳人厩舎×

476 kg

気性幼いが伸び

4

エイシン

イワハシル

60

24/

栄冠賞3着

1:14.0

(1 1/2差)

7/

4角先行→粘走で

持続型

7/

門別重賞賞金で

南関東遠征可

9/

父フリオーソ×

母父サウスヴィグラスで

砂専科

13/

角川秀樹厩舎+

486 kg

6月生

5

タイセイ

ガナール

58

23/

函館ダ1000新馬2着

0:59.7

(クビ差)

7/

逃げ36.2—終い粘って

加点

6/

札幌ダ1000→

エーデルワイス賞狙い

8/

父タワーオブロンドン×

母父ゴールドアリュールで

短距離血統

14/

伊藤圭三厩舎+

476 kg

早期デビュー伸び

ベストグリーンは栄冠賞をレコードに迫る時計で先行押し切り、賞金と指数の両面で頭ひとつ抜けた存在だ。

門別では過去5年、栄冠賞勝ち馬が秋の JBC2歳優駿 で連対したケースが3例あるため、最もクラシックに近い位置にいると言える。

そのベストグリーンに1馬身半差まで詰め寄ったゴッドバロックは、父バゴ譲りの中距離適性が強みで、距離延長の鎌倉記念や兵庫ジュニアグランプリで逆転のシナリオが現実味を帯びる 。

中央勢ではスターオブロンドンが函館ダート1000 mを59秒6で制し、今年のJRA2歳ダート戦では最速タイムをマークしている。

同レースで逃げ粘ったタイセイガナールもクビ差の2着ながら指数が高く、スピード競馬になりやすい エーデルワイス賞 での巻き返しが期待できる。

地方組のエイシンイワハシルは栄冠賞3着でも前半34秒台を楽に先行できる機動力が武器で、南関東転入後に指数の底上げが見込める。

ここ数年、地方ダートの上位馬が中央ダート重賞で通用するパターンが増えており、門別発の“砂の新勢力”が秋以降のランキングを揺さぶる構図は十分あり得るだろう。

伸びしろ指数ランキング(直近3戦で急上昇した5頭)

ここまでは「現時点で抜けている馬」を定点観測してきたが、秋‐冬へ向かう2歳戦では指数を一気に上げてくる“上昇株” を押さえておくことが回収率アップの近道になる。

下表は過去3走のレース指数(当日平均タイム差+着差換算)を時系列で並べ、最新走から初戦までの伸び率 でソートしたもの。

成長期が重なる夏~初秋にかけて、どの馬が数字を爆上げしたかをひと目で掴める。

※右にスクロール可能

順位 馬名

直近3走

指数推移

伸び率 上昇理由(要約) 次走注目レース
1

ベスト

グリーン

21 ▶︎ 26 ▶︎ 27 +28 %

栄冠賞を当日平均–0.9秒で逃げ切り、

門別ダ1200mで重賞初制覇。

先行後半のラップ落ちが

僅か0.4秒に縮まり

持続性能が急改善。

JBC2歳優駿(門別)
2

ファイアン

クランツ

17 ▶︎ 19 ▶︎ 24 +24 %

札幌2歳Sへ向け

函館1800m未勝利V。

ラスト3F34.5(当日最速)で

瞬発力が一変。

札幌2歳S(芝1800)
3 エムフォー 18 ▶︎ 20 ▶︎ 23 +22 %

ダート短距離タイム指数

ランキング1位に躍進。

門別1000m56秒台のレコード候補。

エーデルワイス賞(門別)
4

エスカ

レイト

19 ▶︎ 20 ▶︎ 22 +16 %

函館2歳Sでハナ差11着も

自己ベスト1:10.0を計時し指数加点。

道中10番手→

上がり34.7で差し脚向上。

函館芝1200m OP・ききょうS
5

マイオウン

ウェイ

18 ▶︎ 19 ▶︎ 21 +14 %

函館新馬V後の重賞で12着に沈むも、

終い35.5(上がり最速)で

指数底上げ。

距離延長で巻き返し濃厚。

クローバー賞(札幌芝1500)
伸びしろランキングの
ポイント
  • ベストグリーン は指数面でダート牡馬の中枢に浮上。先行力だけでなくゴール前までラップを維持できるようになり、JBC2歳優駿の前売り段階で単勝◎候補になる存在感を手に入れた。

  • 同じ門別でも エムフォー は千二以下専門の“瞬発型スピードスター”。指数ベースで見ればベストグリーンとの差は4ポイントだが、前半3Fが10.8→10.5へ詰まった点が強みで、重賞に高い再現性を持ち込める。

  • 芝では ファイアンクランツ の伸びが際立つ。初戦から2走目で+2、直近でさらに+5と指数を段階的に引き上げ、洋芝1800mの適性を示したことで札幌2歳Sのダークホースに。

  • エスカレイト/マイオウンウェイ は函館2歳Sで敗れながらも指数面では確実に自己ベストを更新しており、短距離重賞よりも距離延長や滞在競馬での“指数再伸び”が期待できる。

 

これら上昇株は、次走で再び指数を1~2ポイント上げれば一気に主軸ランキング圏へ食い込むポテンシャルを秘める。

特に門別組は 「栄冠賞→JBC2歳優駿→全日本2歳優駿」 という賞金加算ラインが明確で、今後の重賞格付けアップが指数を押し上げるトリガーになる点は覚えておきたい。

ステップレース早見表

ここまでで馬の序列と伸びしろを整理した。

次に知りたいのは「いつ、どこで、どの勢力どうしが正面衝突するか」だろう。

芝は札幌→東京→京都→阪神、ダートは門別→園田→川崎という流れが基本線だ。

下のカレンダーを眺めれば、重賞の“階段”を一目で追えるのでチェックしてみてくれ。

※右にスクロール可能

このカレンダーの
ポイント
  • 芝路線は札幌2歳Sで洋芝適性を示した馬が、東京マイルで瞬発力を上積みし、京都2歳Sで持続力を固めて阪神GⅠに挑む。
    三段跳び構造になっている。
    だから札幌と東京の指数がともに伸びた馬は“王道”に乗ったと見ていい。

  • ダート路線は門別の2連戦(エーデルワイス賞→JBC2歳優駿)が賞金ボーダーだ。
    ここで賞金と指数を稼げなければ川崎JpnⅠへ進めない。
    園田の兵庫ジュニアGPはワンターン1400mでペースが特殊なので、門別1800mで好走したスタミナ型が取りこぼすケースが多い。

  • 12月の集中決戦。
    芝は阪神JF→朝日杯FS、ダートは全日本2歳優駿が同週に配置されている。
    指数はこのタイミングで最終更新されることが多く、ここで伸びしろを使い切った馬は年明けクラシックで“成長待ち”に回る傾向が強い。

この流れを押さえておけば、指数ランキングが秋口にどう変動するか、そして冬の本番でどのタイプが上に来るかを読み違えずに済むだろう。

【Q&A】指数の読み方とPOG指名のコツ

レース指数は「その日の平均よりどれだけ速いか」を数値化したタイム指標だ。

ラップ適性はレースの前半‐後半や上がり3Fを点数に換えたもの、血統資質は父系・近親の距離適性を統計で置き換えたものとする。

POGではこれら生データを掛け合わせ、①早期デビューで指数を伸ばす馬、②距離と馬場に合う血統、③外厩や厩舎でローテが読みやすい馬を拾うのが基本になる。

以下でよく出る疑問を整理した。

1. レース指数40点って何を比べている?

指数は「当日同条件(距離・馬場)の平均走破タイム」を0として、1秒短縮を約4点として加算する独自スケールだ。

例えば札幌2歳Sを1分50秒3で勝った馬は、当日の平均より約1秒速く走って指数4を上乗せする計算になる。

市販のタイム指数は同じ発想で作られており、着差を補正して“実質タイム”を算出する点も共通だ。

2. ラップ適性って何を測っている?

ラップ適性は「瞬発型(最後2ハロンで加速)」と「持続型(全区間が均等)」のどちらに強みがあるかを数値化したものだ。

瞬発型は東京1600など直線平坦で加点、持続型は洋芝や小回りで加点というイメージだ。

実際の解析では、ラップ形状に◎○▲を付ける指標を参考にしている。

3. 札幌・函館で指数が伸びにくいのは芝が違うから?

札幌と函館は芝がすべて洋芝で、葉が柔らかくクッションが深いぶん時計がかかりやすい。

そのため野芝主体の東京・阪神と同じタイム差でも指数が高めに出るよう補正している。

洋芝は保水力が高く、時計が上がり切らない替わりにスタミナが問われる点も覚えておくといい。

4. 血統資質15点はどう配点している?

父系ごとの2歳勝率と近親の重賞実績をベースに「距離適性スコア」を作り、距離が合うほど満点に近づけている。

たとえばロードカナロア産駒は芝1200〜1600で勝率が高いので、ブラックチャリスが最大点を得た。

逆にビッグアーサー産駒のカイショーは1800以上になると減点し、短距離に適性を絞る指標になる。

5. POG指名で最初に見るべき情報は?

POGは「早期デビューで賞金を稼ぎ、ダービーまで走り切る馬が優位」というルールが定番だ。だから

POGで
最初に見るべき指標
  1. 6〜7月にデビューしてレース指数をすでに伸ばしているか

  2. ノーザンF・社台Fなど外厩ローテが読みやすいか

  3. 兄姉に重賞馬がいて距離・馬場の目安が立つか

これらを優先すると事故が少ない。

人気馬だけを外すより「伸び幅のある人気上位+外厩が強い中穴」を組み合わせる方が勝率は高いというデータもある。

6. 門別ダートで強い馬は中央でも通用する?

通用するケースが増えている。

JBC2歳優駿の過去5年を見ても、門別で賞金を稼いだ馬が川崎JpnⅠで連対する例が半数以上ある。

門別は水はけが良く時計が速いので、スピード指数が中央ダートと同じ物差しで測りやすいのも利点だ。

7. 兵庫ジュニアGPはなぜ逃げ先行有利なのか?

園田1400はコーナー4つの小回りワンターン。

ペースが上がってもコーナーで息が入るため逃げ粘りが利きやすい。

調教段階で加速ラップを刻めているかが鍵で、今年の追い切りタイム傾向でも好位先行組が上位を占めている。

8. エーデルワイス賞は中央牝馬に分がある?

門別1200は平坦で直線が長く、中央の千二重賞と近いラップになる。

なので札幌・函館で好時計を出した牝馬がそのままスライドできるのが強みだ。

ただしテンが速く最後はバテ合いになりやすいので、栄冠賞で前傾ラップを経験した地元馬が穴を開けるパターンも近年目立つ。

【まとめ】秋へ向けて何を追えばいいか

ここまで見てきたように、芝は短距離で時計を突き抜けたスピード型洋芝・中距離で持続力を示したスタミナ型が二極で拮抗、牝馬も同じ構図だ。

ダートは門別重賞組が指数と賞金を先行させ、中央勢が函館・札幌の短距離で追い上げる流れになっている。

これを踏まえ秋に注目すべきポイントは3つ。

この記事でわかること
  • 札幌2歳Sと京都2歳Sで指数を二段階引き上げる馬

    ここを連続で伸ばした馬がクラシックの軸になる。

  • 門別→川崎ラインで賞金を重ねるダート先行型

    JBC2歳優駿を制した時点で世代トップがほぼ確定する。

  • 伸びしろ指数が夏以降にまだ上がり切っていない素質馬

    ファイアンクランツやエスカレイトのように、1勝クラスで指数を+3以上叩き出せば上位と合流するだろう。

あとはカレンダー表を手元に置き、重賞ごとに「指数が伸びそうな舞台か、落とし穴になる舞台か」を照らし合わせれば、次に順位が動くタイミングを読み違えずに済む。

秋の重賞ラッシュで序列がどうひっくり返るか、もう準備は整ったはずだ。

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