セントライト記念2025の過去傾向・消しデータ(消去法)集

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。

2025年9月15日日曜はG2・セントライト記念。

秋の中山で、3歳の序列がもう一度並び直る。

春に名前を作った馬と、夏に中身を厚くした馬が、長めの舞台で真正面からぶつかる一戦だ。

ここは“なんとなくの人気”に乗るだけじゃ足りない。

序盤の並び、どこで脚を使うか、そして追い切りで見えた良し悪しまでを一枚の地図にして、勝ち筋と飛ぶパターンを両方用意しておくべきレースだろう。

この記事は、レース直前にその地図を最短距離で手に入れるための入り口だ。

セントライト記念の過去10年のデータをまとめ、それぞれの消しデータ・消し条件までまとめてみた。

それぞれのデータがどう予想に使えるかまで書いてあるので、ぜひご自分の予想に役立てて欲しい。

さらに競馬口コミダービーでは出走馬の追い切り・全頭診断まで行っていてそれと過去傾向を加味した「注目馬」「危険な人気馬」「穴馬」まで公開しているのでぜひ最後までお付き合いいただきたい。

全頭診断・追切まとめはこちら

セントライト記念2025のAI予想はこちら

この記事でわかること
  • 過去10年の
    セントライト記念の
    レース傾向・データ
    (人気別成績
    前走レース別成績
    前走着順別成績
    脚質別成績
    馬場ごとのデータ
    配当傾向
    性令別成績
    関西関東の勝率
    血統傾向
    リピータースコア)
  • 過去傾向から抽出した
    消しデータ・消し条件
  • 過去傾向・データの
    予想活用方法

馬アイコンこの記事を書いたのは

執筆者画像

木口 順一

競馬歴18年の42歳。

何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。

安定して稼げる競馬予想サイトを探すために、ユーザーからの口コミを基に検証を続けている。

今まで検証してきた予想サイトの数は1,000サイト以上。
その結果が実を結び、検証したサイトの的中率ランキングページをグーグル検索で「競馬予想サイト 的中率」の検索結果1位に表示させることに成功した。

現在は競馬予想家・競馬ジャーナリストとしても活躍中。
好きなレースはやっぱり日本ダービー。

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セントライト記念の過去10年の傾向早見表!

細かく過去の傾向を紹介していくが、セントライト記念のざっくりした傾向を掴むために先んじて過去10年の傾向を一言でまとめてみた。

「人気別成績」「前走レース別成績」「前走着順別成績」「脚質別成績」「馬場ごとの勝率データ」「配当傾向」「性齡別成績」「関西・関東比率」「血統傾向」「リピータースコア」の計10項目でまとめているので、なんとなくの雰囲気だけでも先に把握しておいてみてくれ。

セントライト記念の
傾向まとめ
  • 人気別成績
    1〜3番人気が土台、
    単勝は2番人気に妙味、
    10番人気以下の単勝は切りが基本だ。

  • 前走レース別成績
    前走G1が軸で、
    前走G3に勝ち筋、
    条件戦上がりは相手までが妥当だ。

  • 前走着順別成績
    頭は前走3着と
    二桁敗退の巻き返しが出やすく、
    4〜9着は相手、
    前走1着・2着は過信禁物だ。

  • 脚質別成績
    先行が連の柱で、
    頭は先行か上がり最速の差し、
    追込は基本割引だ。

  • 馬場ごとのデータ
    良は内先行優位、
    稍重は前残り、
    重は差し優勢で、
    道悪では人気サイドが勝ち切りやすい。

  • 配当傾向
    近年は低〜中配当が中心で、
    人気薄の頭が混じる年だけ大きく跳ねる傾向だ。

  • 関西関東の勝率成績
    勝ち切りは関西がわずかに優勢で、
    連・複の的中数は関東が拮抗する。

  • 血統傾向
    父サンデー系が勝ち筋の中心で、
    頭の妙味はミスプロ系の内先行、
    道悪はハービンジャー系を相手に厚くするのが良い。

それではここからは各項目のデータについて解説していく。

それぞれの成績をどう予想に活用すれば精度が上がるのかもいっしょに説明していくので、ぜひ参考にしてみて欲しい。

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そちらの記事もぜひ確認してみてほしい。

セントライト記念の
AI予想まとめ

【人気別成績】

セントライト記念の過去10年で、何番人気が上位入線しているのかをまとめてみた。

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人気帯 勝率 連対率 複勝率 平均
着順
最頻
着順
期待値スコア
〈単勝回収率〉
1番人気 20.0% 80.0% 80.0% 1.75 2着 67%
2番人気 30.0% 50.0% 70.0% 1.86 1着 130%
3番人気 10.0% 10.0% 60.0% 2.67 3着 51%
4〜6番人気 10.0% 10.0% 16.7% 1.80 1着 86%
7〜9番人気 3.3% 10.0% 10.0% 1.67 2着 142%
10番人気以下 0.0% 0.0% 1.9% 3.00 3着 0%

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 本線は上位人気軸
    1〜3番人気の複勝率は60〜80%。
    馬連・3連複の軸はここから取るのが合理的だ。
    該当(想定上位人気)
    ミュージアムマイル、
    レッドバンデ、
    ファイアンクランツ。

  • 単勝の妙味は2番人気
    10年回収率が130%
    本命1倍台が強すぎる年でも、
    2番人気の単勝は“妙味が死ににくい”。
    該当候補
    レッドバンデ(想定2番人気)。

  • 頭の穴は“中穴サイド(4〜6番人気)”
    連対は少ないが勝ち3例あり。
    頭固定の穴はこの帯、
    相手厚めが合う。
    該当候補
    ジーティーアダマン、
    ピックデムッシュ、
    ビーオンザカバー。

  • 7〜9番人気は“2着づけの穴”
    連対10%で2着頻出
    単勝回収率はモデル上142%
    ワイド・馬連の相手や3連系の2着付けに置く。
    該当候補
    エーオーキング、
    フィーリウス、
    ヤマニンブークリエ
    (この帯に収まる想定なら)。

  • 消しデータ(単勝)
    10番人気以下は10年0勝
    単勝は原則切り。
    3連系で拾うなら“ごく薄”。
    注意馬(この帯に入る場合)
    ブルータス、
    リギーロ、
    サクラファレル。

  • 人気想定の根拠
    週初の想定・予想オッズではミュージアムマイル1番人気
    レッドバンデ2番人気が有力。
    帯内の他馬は週中のオッズ推移で入れ替わる可能性がある。

【前走レース別成績】

過去10年のセントライト記念に出走した馬を、前走の格(クラス)別に成績を集計してみた。

※右にスクロール可能

前走

レース

勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
G1 11.4% 27.3% 40.9% 5 7 6 26
G2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0 0 5
G3 17.6% 23.5% 29.4% 3 1 1 12

リス

テッド

0.0% 0.0% 33.3% 0 0 1 2
オープン 0.0% 0.0% 0.0% 0 0 0 3

3勝

クラス

以下

2.9% 5.8% 8.7% 2 2 2 63

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消去法まとめ
  • 前走G1は“軸の母集団”。
    複勝率40.9%は別格。
    ミュージアムマイル(前走ダービーG1)
    ファイアンクランツ(前走ダービーG1)
    ジーティーアダマン(前走皐月賞G1)
    はまず重宝だ。

  • 前走G3は“勝ち筋あり”。
    ラジオNIKKEI賞組の好走が中心で3-1-1-12
    ビーオンザカバー(前走ラジNIK賞4着)
    エーオーキング(前走ラジNIK賞13着)
    取捨を“人気・内容”で分ける。
    ラジNIK賞で
    1番人気or1着
    級が特に走る傾向、凡走からの巻き返しは材料薄。

  • 前走G2直行は0-0-0-5
    “頭も相手も狙い下げ”。
    今年の登録では該当なし
    (直前がダービーや条件戦経由が多い)。

  • 前走がリステッド/オープン特別は“相手まで”。
    Lは3頭中1頭が3着まで、
    OP(非L)は馬券外のみ
    今年の登録に該当なし
    (直前がG1/G3/条件戦に集中)。

  • 条件戦(3勝以下合算=2-2-2-63)は率が一気に落ちる
    狙うなら“当日2番人気以内”や
    前走で圧勝(着差大)
    古馬混合の2勝Cで好内容”など
    強めの裏付けが必要。
    該当馬は
    ヤマニンブークリエ(前走2勝C 町田特別1着・ハンデ戦)
    ピックデムッシュ(前走2勝C 町田特別2着)
    レッドバンデ(前走1勝C 稲城特別1着)
    フィーリウス(前走2勝C 阿寒湖特別3着)
    ブルータス(前走1勝C勝ち)
    リギーロ(前走1勝C勝ち)

    この組は“相手本線/頭抑え薄め”が基本線だろう。

  • 消し条件(単勝)の優先度は「前走が条件戦かつ当日中穴以下」。
    条件戦組は率が低い上に人気を落とすと一段厳しい。
    上記の
    ブルータス/リギーロ/フィーリウス
    あたりは、単勝は切るか極薄、連系で印を落とす判断が合理的だ。

  • まとめると、本線は前走G1の3頭+前走G3善戦組、条件戦組は相手の印でバランスを取る。
    当週に人気が過度に割れなければ、この重み付けで期待値が取りやすいはずだ。

【前走着順別成績】

過去10年の前走での着順別に振り分け、それぞれの勝率をまとめてみた。

※右にスクロール可能

前走

着順

勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数

勝率-

連対率

1着 4.5% 11.4% 18.2% 2 3 3 36 -6.9
2着 0.0% 4.5% 9.1% 0 1 1 20 -4.5
3着 20.0% 26.7% 26.7% 3 1 0 11 -6.7

4~9

0.0% 5.7% 17.1% 0 2 4 29 -5.7

10着

以下

18.5% 29.6% 37.0% 5 3 2 17 -11.1

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータまとめ
  • 勝ち切り狙いの軸は前走3着
    10年で勝率20%と最も頭を取りやすい層。
    該当
    フィーリウス(前走・阿寒湖特別3着)。

  • 一発の頭は前走10着以下
    勝率18.5%・複勝37.0%で“人気になりにくいのに勝つ層”。
    該当
    ジーティーアダマン(皐月賞14着)、
    エーオーキング(ラジオNIKKEI賞13着)。

  • 前走4〜9着は頭ゼロ(10年)。
    ただし“ダービー中位入線”に限れば複は確保できる年が多い。
    ここは連・複の軸or相手で使う。
    該当
    ミュージアムマイル(ダービー6着)、
    ファイアンクランツ(ダービー9着)、
    ビーオンザカバー(ラジオNIKKEI賞4着)。

  • 前走1着は過信禁物
    率は低め(勝4.5%・複18.2%)。
    クラスや着差が強い裏付けなら相手の厚め、単系は印抑え。
    該当
    レッドバンデ(稲城特別1着)
    ヤマニンブークリエ(町田特別1着)
    サクラファレル(藻岩山特別1着)
    リギーロ(函館1勝C1着)
    ブルータス(福島1勝C〈ダート〉1着)。

  • 前走2着はさらに割引(勝0%・複9.1%)。
    馬券に入れるなら“当日上位人気”
    “上がり最速級”
    “格上げ耐性”など明確な加点がある時だけ。
    該当ピックデムッシュ(町田特別2着)。

  • 実運用の優先度は「着順×前走クラス」で上書き。
    たとえば“ダービー10着以下”は巻き返しサンプルが多く、“条件戦1着”は弱い。
    上の該当馬のうち、単系の妙味は
    ジーティーアダマン
    エーオーキング、
    連系の軸はミュージアムマイル
    ファイアンクランツ
    という配分が理にかなうだろう。

【脚質別成績】

過去10年のセントライト記念の脚質別に成績を振り分け、まとめてみた。

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脚質 勝率 連対率 複勝率 勝率-
複勝率
勝利数 2着数 3着数 着外数
逃げ 9.1 18.2 18.2 −9.1 1 1 0 9
先行 11.8 29.4 41.2 −29.4 4 6 4 20
差し 5.3 10.5 19.3 −14.0 3 3 5 46
追込 2.5 2.5 5.0 −2.5 1 0 1 38

予想への活用方法と消しデータ

予想活用方法と
消しデータ
  • 先行は“連の軸”。
    複勝率41.2%、勝率−複勝率が−29.4ptで“2〜3着に厚い”プロファイル。
    重宝:ジーティーアダマン(逃げ〜先行)
    サクラファレル(逃げ)
    エーオーキング(逃げ)
    レッドバンデ(好位〜先行)

    前に行ける裏付けはそれぞれ直近のレース内容で確認済みだ。

  • 単の妙味は“先行の頭固定”か“上がり最上位の差し1点”。
    先行は勝4で頭筋あり。差しは勝率5.3%ながら、上がり1位は6-1-2-4で破壊力がある。
    重宝:
    ピックデムッシュ(中山2200で先行押し切り型)
    ミュージアムマイル(自在で上がり性能)

  • 逃げは“単騎なら残す、競られたら割引”。
    過去10年の逃げは1-1-0-9でハードルは高いが、2020年バビットのように強い逃げなら通る。
    重宝:
    サクラファレル
    ジーティーアダマン
    エーオーキング(いずれも逃げ実績)

  • 追込は“基本割引”。
    1-0-1-38で複勝率5.0%
    3連系で薄く拾うレベル。
    注意:ビーオンザカバー(前走は最後方から差し込む追込型)

  • 位置取りの判断は“初角〜4角の隊列予測”とセットでやる。
    レッドバンデは前走・稲城特別で“好位→長く脚”に転じており、先行面の裏付けがある。
    ピックデムッシュも山吹賞で4番手→抜け出しの王道。
    人気と枠を勘案して“前受けの印を厚く、差しは上がり裏付けのある馬に絞る”のが効くはずだ。

【枠順別成績】

過去10年のセントライト記念でどの枠に入った馬がどれだけの結果を挙げているかを成績でまとめてみた。

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枠順 勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
1枠 9.1 18.2 36.4 1 1 2 7
2枠 6.7 6.7 26.7 1 0 3 11
3枠 17.6 23.5 23.5 3 1 0 13
4枠 11.1 16.7 27.8 2 1 2 13
5枠 5.0 15.0 15.0 1 2 0 17
6枠 5.0 5.0 15.0 1 0 2 17
7枠 4.8 19.0 23.8 1 3 1 16
8枠 0.0 9.5 9.5 0 2 0 19

予想への活用方法と消しデータ

※9月9日(火)公開
枠順発表次第で更新

活用方法と
消しデータ
  • 内寄り(1〜4枠)は“連の母集団”。
    特に3枠・4枠は勝ち筋まである。
    ここにジーティーアダマン
    レッドバンデ
    ピックデムッシュ
    エーオーキング
    が入れば、先行押し切りの本線だ。

  • 1枠は複勝率が高いが勝利数は少ない
    頭固定より“連・複の軸”。
    ミュージアムマイルが最内なら
    “取りこぼしケア”で馬連・3連複厚めが理にかなう。

  • 2枠は複勝率○で妙味が出やすい年が多い。人気と噛み合えば“押さえの単”が効く。
    入ればファイアンクランツ
    ヤマニンブークリエ
    を前向きに拾う。

  • 外(7〜8枠)は割引
    とくに8枠は過去10年0勝
    単勝は原則薄く、相手で拾う前提。
    ビーオンザカバーが8枠なら追い込み脚質も相まってさらに減点だ。

  • 真ん中(5〜6枠)は地力勝負
    率は平凡なので、上がり性能や先行可否で取捨。
    入ったらミュージアムマイル
    レッドバンデ
    の“能力上書き”でカバー、条件戦組(リギーロ/ブルータス)の頭固定は避ける。

  • まとめると、内先行>中の地力>外は相手扱い
    隊列予測と枠が一致したら印を強気に、ズレたら“券種の重み”で調整だ。

【馬場ごとのデータ】

過去10年のセントライト記念での馬場状態ごとに結果がどうなったかをまとめてみた。

※右にスクロール可能

馬場

状態

先行馬の
複勝率
差し馬の
複勝率
1~3番人気の
勝率

4番人気以下の
勝率

平均走破
タイム
45.8% 41.7% 50% 50% 2:12.8
稍重 66.7% 33.3% 100% 0% 2:11.8
33.3% 66.7% 100% 0% 2:11.5
不良

予想活用方法と消しデータ

活用方法と消しデータ
  • 良なら内先行を基軸に、差しは「上がり裏付け」で限定。
    先行構成比45.8%と差し41.7%が拮抗するので、本線は先行2、差し1の配分が理にかなう。
    重宝:ジーティーアダマン
    レッドバンデ
    ピックデムッシュ(先行〜好位の持続脚)。
    差しでは
    ミュージアムマイル
    (末脚の質)を軸寄り、ファイアンクランツを相手上位。

  • 稍重は前が残りやすい
    (先行構成比66.7%/勝ち馬は3番人気)。
    前受け強めがセオリー。
    重宝:ジーティーアダマン
    サクラファレル
    エーオーキング
    レッドバンデ。
    差し勢はミュージアムマイルのみ厚く、他の差しは点数を絞る。

  • 重は差しが優勢(構成比66.7%)。
    勝ち馬は1番人気だったが、位置取りは後半で動けるタイプが良い。
    重宝
    ミュージアムマイル
    ビーオンザカバー
    ファイアンクランツ。
    先行勢は単騎or楽隊列なら残す
    (ジーティーアダマン)。

  • 1~3番人気の“年ベース勝率”は良で50%、道悪(稍/重)では100%
    道悪になったら人気薄の頭狙いは基本的に削るのが合理的。

  • 消しデータ/条件(強)
    道悪で追込一辺倒×外枠(8枠は当該重賞で0勝の長期傾向)
    条件戦上がり×中穴以下の単系
    該当注意:
    ビーオンザカバー
    (追込型が外なら印を落とす)、
    リギーロ/ブルータス
    (条件戦組の単系は薄く)。

  • 消しデータ/条件(良での頭狙い)
    差し専業×外枠×上がり平凡は“相手まで”。
    差しで頭を狙うならミュージアムマイル級の上がり性能が条件。

  • まとめると、良=内先行>差し上がり質稍重=前>>差し
    重=差し>先行で券種配分を変える。
    枠順確定後に、先行型(ジーティーアダマン/レッドバンデ/ピックデムッシュ)が内~中なら本線、
    差し型(ミュージアムマイル/ファイアンクランツ)は馬場が渋った時に厚くするのが期待値を取りにいく形だろう。

【配当傾向と配当バランス指数】

過去10年の馬券の払い戻しと、3連単と単勝の差を指数化してどれだけ荒れやすいかを数値から考えてみた。

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年度 3連単 3連複 馬単 馬連 単勝
2024 4,820円 1,070円 1,110円 570円 310円
2023 4,220円 860円 750円 310円 380円
2022 7,250円 1,460円 1,530円 730円 510円
2021 307,170円 35,100円 25,320円 10,210円 4,270円
2020 12,600円 2,000円 3,090円 1,460円 590円
2019 58,690円 10,190円 8,240円 4,530円 530円
2018 33,050円 5,460円 2,300円 900円 730円
2017 7,230円 1,150円 1,490円 590円 610円
2016 1,820円 770円 480円 390円 140円
2015 618,050円 125,690円 24,230円 13,320円 1,250円
年度 配当バランス指数
((3連単÷単勝配当)×100)
2024 1,555
2023 1,111
2022 1,422
2021 7,194
2020 2,136
2019 11,074
2018 4,527
2017 1,185
2016 1,300
2015 49,444

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 近年は低〜中配当寄り(指数1,000〜2,000台)が多数派。
    本線は本命〜対抗の2頭から入る三連複/馬連が効く年が多い。
    該当軸候補:ミュージアムマイル、
    レッドバンデ、
    ファイアンクランツ。

  • 指数が跳ねる年の共通点は「人気薄の頭」混入(2015・2019・2021)。
    今年その役を担えるのはジーティーアダマン(逃げ先行で隊列主導)
    エーオーキング(単騎濃厚時)

    馬場が渋る・展開が流れるなら3連単の1着に穴1頭固定で指数の跳ねを狙う価値がある。

  • 稍重〜重での逆転は“差し・捲り”の台頭と相性が良い。
    指数が上がりやすい環境なら、
    差しのミュージアムマイル
    ビーオンザカバー
    の“頭まで”もケア。
    逆に良馬場なら先行押し切り型
    (ジーティーアダマン
    レッドバンデ
    ピックデムッシュ)を
    頭候補の最上位に置く。

  • 低配当年の作り方は「人気サイドの順当決着」。
    良馬場×内枠×先行優勢が見えたら、3連複は1–2–3人気を含む3〜4点で完結、3連単は人気サイドの“順列替え”で利益を積む。
    実名で当てはめると
    ミュージアムマイル—レッドバンデ—ファイアンクランツ
    が最短線。

  • 中配当を作るスイッチは「中穴の2・3着混入」(指数1,000〜2,000台の年に多い)。
    該当はピックデムッシュ
    ビーオンザカバー
    ヤマニンブークリエ

    馬連は本命–対抗1点+対抗–中穴を厚め、
    3連複は本命1頭軸—対抗+中穴3–4頭で幅を確保。

  • 消し条件(強)
    10番人気以下の単勝(当該重賞の長期傾向で0勝級)×良馬場平常運行
    該当注意:ブルータス、
    リギーロ、
    フィーリウス
    (単系は原則切る、3連系も“ごく薄”)。

  • 消し条件(状況依存)
    条件戦上がり×中穴以下は、指数が低い年の“ノイズ”になりやすい。
    該当:リギーロ、
    ブルータス、
    ヤマニンブークリエ、
    ピックデムッシュ
    (単系は抑え以下、連系は印を浅く)。

  • 買い分けの目安
    指数が1,500前後想定=
    馬連・3連複中心
    指数3,000超想定
    (馬場悪化や逃げ複数で流れる)=
    3連単の1着に穴

    枠確定後に先行型が内(1〜4枠)へ入ったら低指数想定、差し有利馬場や外枠優勢が見えたら指数上振れ想定で組むといい。

【所属別成績と成績比率】

過去10年のセントライト記念における、関東馬(美浦所属)と関西馬(栗東所属)の成績をまとめて、どちらが優勢かに関してもわかるようにしてみた。

※右にスクロール可能

所属 勝率 連対率 複勝率 勝利数 2着数 3着数 着外数
関西馬 7.7% 13.5% 21.2% 4 3 4 41
関東馬 6.5% 14.0% 20.4% 6 7 6 74
指標 比率
(関西馬 ÷
関東馬)
関西馬 関東馬
勝率 1.18 7.7% 6.5%
連対率 0.96 13.5% 14.0%
複勝率 1.04 21.2% 20.4%

予想への活用方法と消しデータ

活用方法
消しデータまとめ
  • 「所属だけ」で大きく差はつかないが、頭(勝ち切り)期待は関西わずか優勢、相手ヒット数は関東が多いという配分で組むのが自然だ。
    頭候補は関西の実力馬を優先し、相手は関東を広めに拾う。

  • 頭で買う価値(関西=栗東)
    ミュージアムマイル(栗東・高柳大輔)
    ジーティーアダマン(栗東・上村洋行)
    ヤマニンブークリエ(栗東・松永幹夫)。
    「勝率比1.18」を素直に活かし、良馬場で先行押し切りの展開ならジーティーアダマン、能力上位の決着ならミュージアムマイルの頭固定が作戦になる。

  • 相手で厚く拾う(関東=美浦)
    レッドバンデ(美浦・大竹正博)
    ファイアンクランツ(美浦・堀宣行)
    ピックデムッシュ(美浦・鹿戸雄一)
    ビーオンザカバー(美浦・伊藤圭三)
    エーオーキング(美浦・久保田貴)
    フィーリウス(美浦・手塚貴久)
    リギーロ(美浦・栗田徹)
    サクラファレル(美浦・堀宣行)
    ブルータス(美浦・高柳瑞樹)。
    「連対率・複勝率は関東が拮抗〜微優勢」の年が多く、相手の数を増やす層として理にかなう。

  • 買い分けの目安
    本線は「関西1頭の頭関東広めの相手」で三連複/馬連を厚く、配当を伸ばすなら三連単は1着=関西の1〜2頭固定→2・3着に関東勢を多数配する形が効く。

  • 消しデータ/消し条件
    所属だけでの“全消し”は禁物だが、条件戦上がり×人気薄の単勝は割引(所属に関係なく回収が立ちにくい)。
    該当注意:リギーロ
    ブルータス
    エーオーキング(単系は薄く、連系も印軽め)。
    また外枠×追込専業は当該重賞の長期傾向で分が悪いので、ビーオンザカバーが外で極端な後方一辺倒なら印を落とす。

  • 最終調整:枠順と馬場が出たら上の配分を上書きし、内枠×先行型の関西が揃えば“頭の強気”、差し有利の馬場なら“関東の相手厚め”で分散を上げるとブレを抑えられるだろう。

【血統別傾向成績】

過去10年のセントライト記念における主な父系統別の成績をまとめてみた。

※右にスクロール可能

血統傾向(父系) 勝利数 連対数 複勝数 特記事項
サンデーサイレンス系
(ディープ/ハーツ
ステイG
キタサンブラックなど)
8 16 24

10年で勝ち8/10、3着内24/30

直近3年(2022–2024)も全てこの系統が勝っている。
持続力型の先行~捲りで強い年が多い。

ロベルト系
(スクリーンヒーロー
エピファネイア等)
1 2 3 勝ち1(18年ジェネラーレウーノ)、
3着1(21年オーソクレース)。
持久寄りの年に浮上。
ミスタープロスペクター系
(キングカメハメハ→
ルーラー
レイデオロ
リオンディーズ等)
1 2 2 勝ち1(19年リオンリオン)+連対2。
逃げ・先行で流れを作れた年に頭まで届く。
ダンジグ系
(ハービンジャー等)
0 0 1 3着1(22年ローシャムパーク)。
道悪や差し優勢の年に“ヒモで効く”立ち位置。

予想への活用方法と消しデータ

活用方法と
消しデータ
  • 本線はサンデーサイレンス系の父を軸に置く。
    該当:レッドバンデ(父キズナ)
    エーオーキング(父リアルスティール)
    フィーリウス(父キタサンブラック)
    ヤマニンブークリエ(父キタサンブラック)
    リギーロ(父キズナ)。
    この層が勝ち8/連対16/複勝24の母集団で、まず印の土台だ。

  • 三連単の“頭スイッチ”はミスプロ系の先行
    該当:
    ジーティーアダマン(父ルーラーシップ)
    ピックデムッシュ(父レイデオロ)
    サクラファレル(父サートゥルナーリア)
    ファイアンクランツ(父ドゥラメンテ)
    ミュージアムマイル(父リオンディーズ)
    ブルータス(父リオンディーズ)。
    内枠×前受け×良馬場なら19年リオンリオン型の“頭づけ”がハマる。

  • 馬場が渋ればダンジグ系(ハービンジャー)を相手厚めに。
    該当:
    ビーオンザカバー(父ハービンジャー)。
    重~重で差しが利く年は、3連系の相手で配当の押し上げ役になる。

  • ロベルト系は相手の厚みで拾う。
    近年の勝ち筋は少ないが、スタミナ・持続力で“3列目押さえ”の価値。
    該当:直近登録に明確なロベルト父は不在(母系にロベルト要素を持つ馬の“裏付け”が見えたら評価上げ)。

  • 消しデータ/消し条件(単の優先カット):
    父が非サンデー系×人気薄×外枠×良馬場の組み合わせ。
    10年の配分上、頭まで届く再現性が低い。
    該当注意:
    ビーオンザカバー
    (良×外×追込なら単は薄く)
    ブルータス
    (能力上書き材料が乏しいなら単は割引)。

  • 消しデータ/消し条件(券種別の圧縮):
    条件戦上がり×非サンデー系×中穴以下は、三連単の1着想定から外して良い。
    該当注意:
    ブルータス(父リオンディーズ)
    ミスプロ系条件戦組は“2・3着の穴”で扱うにとどめる。

  • まとめると、軸=サンデー系(上位人気)頭の妙味=ミスプロ系の内先行道悪の押し上げ=ハービンジャーで配分を組む。
    枠順・馬場決定後は、内×先行にウエイト、外×差しは“相手の点数”で調整だ。

傾向まとめ

これで過去傾向に関してはすべて紹介したことになる。

どうしてもボリュームがあるので、おさらいがてら傾向を一言でまとめたものを貼っておくので再確認してみてくれ。

セントライト記念の
傾向まとめ
  • 人気別成績
    1〜3番人気が土台、
    単勝は2番人気に妙味、
    10番人気以下の単勝は切りが基本だ。

  • 前走レース別成績
    前走G1が軸で、
    前走G3に勝ち筋、
    条件戦上がりは相手までが妥当だ。

  • 前走着順別成績
    頭は前走3着と
    二桁敗退の巻き返しが出やすく、
    4〜9着は相手、
    前走1着・2着は過信禁物だ。

  • 脚質別成績
    先行が連の柱で、
    頭は先行か上がり最速の差し、
    追込は基本割引だ。

  • 馬場ごとのデータ
    良は内先行優位、
    稍重は前残り、
    重は差し優勢で、
    道悪では人気サイドが勝ち切りやすい。

  • 配当傾向
    近年は低〜中配当が中心で、
    人気薄の頭が混じる年だけ大きく跳ねる傾向だ。

  • 関西関東の勝率成績
    勝ち切りは関西がわずかに優勢で、
    連・複の的中数は関東が拮抗する。

  • 血統傾向
    父サンデー系が勝ち筋の中心で、
    頭の妙味はミスプロ系の内先行、
    道悪はハービンジャー系を相手に厚くするのが良い。

基本的な予想の活用方法に関してはこれで完璧。

ただこれだけだとそれぞれのデータが独立していて、全部の傾向をあわせて考えたときに今回の登録馬の中で結局どの馬が有利なのか不利なのかがわからないだろう。

そこでさらにここから過去傾向や消しデータを用いて、データ的にどの馬が有利なのかをランキング化していくことにする。

過去傾向・消しデータが影響しそうな馬ランキング

ここまでまとめてきたい過去傾向や消しデータを利用して、登録馬の中で特にデータ上有利な馬をランキング化してみた。

以下の表に、2025年セントライト記念の登録馬全頭を各評価項目ごとに「◎ (+3点)」「○ (+2点)」「△ (+1点)」「– (0点)」「✕ (-1点)」で採点し、総合得点の高い順に並べた【評価テーブル】を示す。

また、テーブル後には今回予想で重視したポイントの優先順位とバランスについて解説する。

各項目のまとめ
  • 人気 – 人気別成績(想定人気を考慮)

  • 前走R – 前走レース別成績(臨戦過程のレース傾向)

  • 前走着 – 前走着順別成績(直前の着順傾向)

  • 脚質 – 脚質別成績(展開適性)

  • 馬場 – 馬場適性(想定馬場への適性)

  • 配当 – 配当傾向(想定人気に絡む期待値)

  • 性齢 – 性齢データ(全馬3歳牡馬につき横並び)

  • 所属 – 関西・関東所属(調教拠点の傾向)

  • 血統 – 血統傾向(父系中心の分析)

  • リピータ – リピータースコア(該当なしのため全馬横並び)

※9月9日(火)公開
枠順が決まり次第更新

※右にスクロール可能

馬名 合計点数 人気別成績 前走レース別成績 前走着順別成績 脚質別成績 馬場ごとのデータ 配当傾向 関西関東の勝率成績 血統傾向
ジーティーアダマン 38
ミュージアムマイル 37
レッドバンデ 34
ファイアンクランツ 33
エーオーキング 33
ピックデムッシュ 32
ヤマニンブークリエ 27
フィーリウス 25
サクラファレル 24
ビーオンザカバー 14
リギーロ 12
ブルータス 7

見解
  1. このレースで最優先に置くべき指標は「前走クラス(G1組の厚さ)」「脚質(先行の連圏)」「コース適性に近い馬場×持続力」だ。次点で「人気分布(1〜3番人気の土台)」「血統(父サンデー系の勝ち筋)」を足す。所属と配当は“券種設計”で微調整に使う。

  2. 総合1位 ジーティーアダマンは、前走G1→二桁敗退からの巻き返しサンプルと、逃げ・先行の適性がこの舞台に合う。単騎気味に運べる並びなら頭固定の価値が高い。

  3. 総合2位 ミュージアムマイルは、前走G1かつ想定1番人気で過去傾向の“軸の母集団”にど真ん中。差し脚質はこの舞台で過剰評価しないが、能力値がそれを上書きする。馬連・3連複の軸に据えるのが堅い。

  4. レッドバンデ/ピックデムッシュは中山外2200mでの先行持続が強み。前走が条件戦でも位置取りと舞台実績で減点を返せるタイプだ。良馬場で内〜中枠なら頭までスイッチして良い。

  5. ファイアンクランツはG1→4〜9着ゾーンからの巻き返しロジックに乗る。上がりの裏付けを持つ差しなので、馬場が少し渋るほど買いが立つ。

  6. エーオーキングは“G3→二桁着順→逃げ”で、過去傾向の穴パターンに合う。先行の座を確保できる並びなら、三連単の1着or2着の一撃要員だ。

  7. ビーオンザカバーは追込色が濃く、この舞台の脚質傾向と相性が悪い。道悪で差し有利に振れた時だけ評価を上げる。

  8. 最後に、過去傾向よりも当週で重視すべき“優先順位”を明確にしておく。

    ・枠順×隊列のシミュレーション(先行勢の並びと単騎可否)

    ・馬場更新(含水率と内外の傷み)
    ・直前時計と心拍の出方(終い11秒台の再現性)
    ・騎手配置の確定(逃げ・番手の乗り替わり)

    ここが噛み合えば、上のスコアより強気に上書きして良い。たとえば“良馬場×内枠×先行有利”ならジーティーアダマン/レッドバンデ/ピックデムッシュの頭比率を上げ、“差し有利”に傾いたらミュージアムマイル/ファイアンクランツを厚くするのが正解だろう。

セントライト記念
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公開内容
  1. 予想印
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印も買い目もすべて根拠付きで掲載。

ぜひ今回得た過去傾向ともに参考にしてみてくれ。

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