関屋記念2025の追切評価と全頭診断!SS~Cで調教判定!

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。
2025年7月27日日曜はG3・関屋記念。
関屋記念は、夏の新潟マイルが持つ“ひとクセ”を甘く見ると痛い目に遭うレースだ。
平場の延長線上にあるようでいて、フラットな舞台設定の裏側には仕掛けどころを誤らせる罠が潜む。
だからこそ、ここを勝ち切るには単なる好調馬探しではなく、当日の位置取りや展開を読む対策が欠かせない。
そこでこの記事では出走馬の追切をまとめ、全頭診断を敢行。
さらに別の記事でまとめている過去10年の傾向も踏まえ、今の「注目馬」「危険な人気馬」「穴馬」までまとめたのでぜひ最後までお付き合いいただきたい。

- 出走馬と騎手の
総合評価&ランク評価 - 追切情報と
ランク評価 - 過去傾向を踏まえた
「注目馬」「危険な人気馬」
「穴馬一覧」 - ペース予測
展開予想
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関屋記念の全頭診断
関屋記念の枠順が確定。
そこで過去の傾向や、現在の馬のポテンシャル・調子に枠順の有利不利を踏まえて全頭診断を敢行。
10項目で診断し、それぞれ100点満点の合計1000点で一覧にしていく。
その項目がこちら。

- 基本情報
(実績・枠順) - コース・距離適性
- 馬場適性
- 脚質
- 近走の状態
- 騎手・調教師
- 血統
- 馬体診断
- 調教内容
- 想定人気オッズ
1度点数ランキングを公開したあと、その点数の内訳・詳細に関しても記していく。
気になる馬がいればそれも確認してみてくれ。
全頭診断一覧はこちらだ。
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馬名 | 合計点 | 一言評価 | 基礎情報 | コース適性 | 馬場適性 | 脚質 | 近走状態 | 騎手・調教師 | 血統背景 | 馬体診断 | 調教評価 | 想定人気オッズ |
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ボンドガール | 878 | G1好走実績ある軸級の存在 | 98 | 90 | 85 | 85 | 80 | 100 | 80 | 80 | 80 | 1番人気 |
フォーチュンタイム | 860 | 急成長中の新興勢力で上位争い有力 | 90 | 80 | 85 | 85 | 75 | 75 | 80 | 95 | 95 | 3番人気 |
カナテープ | 850 | 堅実で斤量恩恵も大きい実力牝馬 | 80 | 90 | 85 | 85 | 80 | 80 | 90 | 85 | 90 | 2番人気 |
イミグラントソング | 840 | 3歳マイル王者、斤量減で巻き返し期待 | 90 | 90 | 80 | 85 | 75 | 80 | 85 | 80 | 90 | 4番人気 |
レガーロデルシエロ | 835 | 調教抜群で一発を狙う上昇馬 | 80 | 90 | 85 | 85 | 70 | 90 | 75 | 80 | 100 | 6番人気 |
ダイシンヤマト | 825 | 充実の逃げ馬。夏場好調で侮れない | 75 | 80 | 80 | 90 | 85 | 80 | 75 | 95 | 85 | 5番人気 |
アルセナール | 805 | 良血4歳牝が軽量先行策で台頭 | 75 | 85 | 85 | 75 | 85 | 75 | 90 | 80 | 80 | 9番人気 |
オフトレイル | 800 | 実績最上位も斤量課題、仕上がりは上々 | 90 | 80 | 85 | 70 | 70 | 75 | 90 | 80 | 85 | 8番人気 |
シヴァース | 800 | 良血馬の巻き返し。態勢整い一発注意 | 70 | 80 | 85 | 75 | 70 | 80 | 90 | 85 | 90 | 7番人気 |
ニシノスーベニア | 775 | G3好走あり侮れぬ古豪。展開次第で浮上 | 80 | 80 | 80 | 80 | 75 | 70 | 75 | 80 | 90 | 12番人気 |
キョウエイブリッサ | 735 | 前走大敗も調教○、巻き返し可能 | 70 | 85 | 80 | 75 | 70 | 65 | 60 | 85 | 90 | 14番人気 |
シンフォーエバー | 720 | ダート路線から転戦の異色3歳馬。注意必要 | 70 | 75 | 85 | 85 | 60 | 70 | 60 | 80 | 70 | 10番人気 |
リフレーミング | 705 | G3勝ち馬も近走不振。復活あれば一発 | 85 | 65 | 85 | 75 | 55 | 60 | 70 | 75 | 80 | 15番人気 |
トランキリテ | 700 | 常に善戦止まりで勝ち味遅い | 70 | 80 | 80 | 65 | 70 | 60 | 75 | 70 | 70 | 11番人気 |
ゴールデンシロップ | 665 | 近走低迷。かつての切れ味復活が課題 | 70 | 80 | 80 | 65 | 60 | 55 | 65 | 65 | 80 | 17番人気 |
メイショウシンタケ | 660 | 高齢で上積み乏しく苦戦必至 | 60 | 80 | 75 | 70 | 50 | 55 | 60 | 80 | 80 | 16番人気 |
ハクサンバード | 645 | 距離延長が壁。ハナ主張してどこまで粘るか | 65 | 60 | 70 | 75 | 65 | 60 | 55 | 60 | 80 | 13番人気 |
ジョウショーホープ | 625 | 近走不振。巻き返し材料乏しく厳しい | 60 | 80 | 80 | 70 | 50 | 50 | 60 | 65 | 70 | 18番人気 |
クラブ馬でG1好走歴を持つ4歳牝馬。新馬勝ち後は重賞で0-5-1-と勝ち切れないものの、秋華賞2着や東京新聞杯2着など高い能力を示してきた。
基礎評価(98点): 実績はメンバー中トップクラスで、本来G3では力上位の存在だ。
コース適性(90点): マイル戦は【1-5-0-4】と勝ち星こそ少ないが常に上位争い。左回りの広いコースを得意としており、直線長い新潟外回りも合うだろう。
馬場適性(85点): 良馬場の切れ味勝負が望むところ。時計勝負にも対応できるタイプだ。
脚質(85点): 中団から切れる脚を使う差し馬。新潟の長い直線は歓迎材料だが、開幕週で前残りが警戒されるため、ルメール騎手が道中でうまくポジションを上げていければ理想だ。
近走状態(80点): 前走ヴィクトリアマイルは重馬場も響き16着と惨敗したが度外視可能。その前に阪神牝馬S5着、東京新聞杯2着と内容は悪くなく、大崩れしにくい安定感がある。
騎手・調教師(100点): 手塚師とルメール騎手の新コンビ。約半年ぶりのコンビ実現だが、世界的名手の手綱捌きはこの馬の持ち味を最大限に引き出すはず。前走まで騎乗の武豊騎手→ルメール騎手への乗り替わりも大きなプラスだ。
血統(80点): 父ダイワメジャー×母父ティズウェイ。スピードと底力を兼ね備え、マイル~中距離の重賞戦線で活躍できる配合だ。早熟傾向の血統ではあるものの、馬体の成長を見る限り充実期に入った印象。
馬体診断(80点): 首が長く胴が詰まり気味だが脚長で、腰高の体型は父譲り。胸前や肩、腹回りに成長が感じられ、全体にボリュームアップして力強さが増した。毛艶も良く腹袋も張っており、健康状態は良好だ。ややズングリした体型から瞬発力勝負よりもパワーと持久力を活かす競馬が合うタイプで、いっそ逃げるくらいの積極策も面白いとの見方もある。
調教内容(80点): 最終追い切りは南Wコースで終い11秒台をマークし、折り合い難も見せずまずまずの動き。1週前も上々の時計で、仕上がり自体は悪くないと評価された。課題の気性面も含めて、引き続き好調を維持しているだろう。
総合評価: 1000点満点中878点。実績・能力は一枚上で、ハンデ56.0kgも許容範囲。おそらく1番人気に支持されるだろうが、データ的にも1番人気馬の複勝率は70%以上と堅実で、大崩れの心配は小さい。唯一の懸念は詰めの甘さだが、今回は得意の距離と舞台、そして鞍上強化で勝機十分と見る。
キャリア6戦4勝という高勝率でオープンまで駆け上がってきた4歳牡馬。デビューから連勝街道を突き進み、唯一の敗戦も今年のダービー卿CT(G3)でトロヴァトーレの0.3秒差4着と健闘している。前走の阪急杯(G3)では1番人気に支持され5着に敗れたが、これは初距離1400m戦で折り合いを欠いたのが敗因だろう。
基礎評価(90点): 重賞勝ちはないものの底を見せておらず、上位争いできる資質は高い。
コース適性(80点): 実績は1400mまでだが、マイルへの距離延長は好材料だ。折り合い面の不安はあるものの、直線の長い新潟なら序盤で力みさえ抑えれば終いまで脚がもつだろう。
馬場適性(85点): 良馬場の高速決着大歓迎。開幕週の軽い芝も坂路50.8秒のスピードを見せる本馬にマッチする。パンパンの良なら切れ負けせず、自慢の持続力を活かせるはず。
脚質(85点): 先行策が持ち味。斤量56.5kgは課せられたが、この馬の先行力とスピードを持ってすれば十分カバー可能だ。むしろ流れが速くなりやすいハンデ重賞ならスムーズに先行できる強みが光りそう。
近走状態(75点): 前走は期待を裏切ったが、3走前から連勝でオープン入りし勢いは本物。大敗がない安定株と言える。
騎手・調教師(75点): 吉岡調教師と三浦騎手のコンビは息が合っている。三浦騎手は新潟芝マイルでの好騎乗歴もあり、近走の勢いそのままに持ち味を引き出すだろう。
血統(80点): 父グレーターロンドン(ディープ系)×母父ブライアンズタイム。ディープ譲りの切れ味に加え、筋骨隆々とした体格は母父譲りでパワーも十分。晩成傾向の血統で4歳夏を迎えてグンと力を付けてきた印象だ。
馬体診断(95点): 512kgと馬格があり首が太く立ち気味で、胸前の厚みとトモ(後肢)の幅が目立つ筋肉質な体。背中が短く瞬発力タイプだが、脚長で直飛(後肢が真っ直ぐ)なつくりからスピードの持続力も感じる。毛艶良く“銭形模様”もうっすら浮き、体調面も非常に良さそうだ。力強いフットワークで坂路を登坂し、夏の新潟の高速決着にも対応できる軽い身のこなしができている。
調教内容(95点): 前週土曜日に坂路で4F50.8秒、ラスト1F11.7秒と自己ベスト級の猛時計をマーク。最終追い切りと1週前は加減気味だったが、これはいつものパターンで心配無用との陣営談。追い切り評価でも唯一の「S」が付く絶賛ぶりで、デキは文句なしだ。
総合評価: 860点。初のマイル戦だが、むしろ折り合いが付きやすくなり能力全開の可能性が高い。新潟芝はコース形状から前有利と言われ、本馬の先行力と充実ぶりは大きな強み。未知の部分も含め人気は上位だが、ここも突破してさらなる飛躍を遂げるシーンが見られてもおかしくない。
堀厩舎の6歳牝馬。16戦4勝ながら2着が7回と堅実に掲示板を確保し続けてきた実力馬だ。昨秋の府中牝馬Sでは重賞初挑戦ながら3番人気で見事2着に好走。今年は春に自己条件を勝ち、夏に備えてじっくり調整されてきた。
基礎評価(80点): 重賞勝ちはないもののオープン・条件戦での実績は上位。勝ち味に遅い印象はあるが、能力自体は重賞級だ。
コース適性(90点): ベストは東京芝1800mで4勝を挙げるようにワンターンの中距離戦だが、新潟芝1600mも十分射程圏内。長い直線で瞬発力を活かせる点がプラスだし、同じ左回りで直線の長い舞台なら苦にしないだろう。
馬場適性(85点): 良馬場の瞬発力勝負で安定したパフォーマンスを発揮してきた。強いて言えばパワータイプゆえ多少時計がかかってもOKだが、新潟開幕週の速い馬場にも問題なく対応できるはず。
脚質(85点): 好位差しが板についており、先行馬有利のデータが強い今年の関屋記念では展開利を得やすい。枠順も7枠14番と理想的で、外目からスムーズに流れに乗れそうだ。
近走状態(80点): 前走の勝利後ここへ直行して約10ヶ月ぶりの実戦となるが、もともと休み明けから走るタイプ。仕上がりは良く、力は出せる態勢だ。
騎手・調教師(80点): 主戦の横山武史騎手が海外遠征中のため、短期免許で来日中のレイチェル・キング騎手に白羽の矢が立った。キング騎手はオーストラリアで活躍する女性騎手で、騎乗経験の少ない日本の芝にどう対応するか未知数だが、名門・堀厩舎のサポートもありマイナスにはならないだろう。
血統(90点): 父ロードカナロア×母ティッカーテープ(米G1馬)という良血。ロードカナロア産駒らしくスピードと瞬発力を兼ね備え、母譲りのスタミナも併せ持つ。ここまで大崩れしない安定感は血統的な下地の確かさを示す。
馬体診断(85点): 頭が大きめで首は長く細いが、首差しは太く胸前も深い。全体的に逞しい体つきでスタミナがありそうだ。胴が長めで背中は短く纏まっており、トモの筋肉も盛り上がって迫力十分。後肢は曲飛でバネがあり、下腿部の血管まで浮いて見えるほど仕上がりは良い。レース間隔が空いたが馬体重の増減に注意したい。以前は馬体重が大きく減ると凡走する傾向があり、直近3戦は-12→+12→+12kgと出入りが激しいが、体重を戻しての出走は好結果に繋がっている。今回は馬体を維持できていれば力を発揮できるだろう。
調教内容(90点): 最終追いは南Wコースで3ハロン36秒台をマークし、騎乗したキング騎手との呼吸も合った。前走が休み明けで非常に良い状態だっただけに、今回は大幅な上積みこそ感じられないものの、引き続き好調を保っている。1週前にも上々の動きを見せており、力は出せる仕上がりだ。
総合評価: 850点。重賞制覇まであと一歩の実力馬。ハンデ53.0kgの恩恵は大きく、展開面の追い風と好調キープを考えれば今回も上位争い必至だ。人気も上位だが、外枠(7枠)有利の傾向が顕著なこのレースでは、恵まれた枠順を活かして悲願のタイトル奪取を狙える。
ニュージーランドトロフィー(G2)勝ち馬で、春のクラシック戦線を沸かせた3歳牡馬。NZTでは出遅れをものともせず上がり最速33.1秒で差し切る強い内容を見せた。続くNHKマイルCでは2番人気に推されたが、ハイペースを先行して11着と大敗。これについて陣営は「前半飛ばし過ぎで末脚を使えなかっただけで参考外」とコメントしており、能力への評価は揺らいでいない。
基礎評価(90点): G2勝ちの実績と世代上位の素質を考えれば、古馬初対戦でも通用するだけのポテンシャルがある。
コース適性(90点): 距離マイルはベストで、新潟の外回りも直線が長く末脚を活かせる。中山マイルのNZTを勝っているが、むしろ平坦で広いコース形態の方が能力を発揮しやすいだろう。
馬場適性(80点): 良馬場・稍重を問わず末脚を使えており、極端に時計がかかる馬場以外なら心配無用だ。超速馬場への適性も未知数だが、血統的にスピードを強化した配合であり問題ないと見る。
脚質(85点): 切れる末脚が武器だが、意外にも先行力も兼ね備えているタイプ。NHKマイルCでは行きたがる面を見せたため今回は控える競馬になるだろうが、平均以上の流れになりやすい夏の新潟マイルなら展開は嵌まりそうだ。3歳馬ながら古馬相手でも弱点が見当たらず、好走のレンジは広い。
近走状態(75点): 前走の大敗は力負けではないとはいえ、レース間隔が詰まっていた影響もあったかもしれない。今回は十分にリフレッシュされ臨めるだけに巻き返しに期待がかかる。
騎手・調教師(80点): 辻哲英調教師と石川騎手のコンビ。管理する辻師は今年が開業2年目だが、春からの成長ぶりを石川騎手も感じ取っており「中山ではないが新潟ならこなしてくれる」と手応えを掴んでいるという。初コンビだが、引き続き美浦所属同士で調整はスムーズだ。
血統(85点): 父マクフィ(欧州マイルG1馬)×母父ディープインパクトの良配合。DanzigやLyphard、Sir Ivorなどの血をバランス良く併せ持ち、短距離志向の母系にスタミナと切れを補強した形だ。ワンペースの消耗戦にも対応できる持久力と、常に上がり33秒台を計時できる決め手を兼ね備えている。新潟の長い直線でも鋭い末脚を繰り出せるはずだ。
馬体診断(80点): 前走から間隔が詰まっていたNHKマイルC時は細身に映った馬体も、今回は間隔を空けてフックラした印象。頭が小さく首が長めで、肩やトモの筋肉が目立つ体つき。胴が長く背中が短い“長躯短背”の体型は瞬発力に優れ、後肢は曲飛でバネがあり、長めの繋(つなぎ)からは軽い馬場でスピードを発揮できるだろう。毛艶も良く肋骨がうっすら浮いて太め感はない。
調教内容(90点): 最終追い切りは南Wで5Fから69.3-53.6-38.5-11.3秒と鋭い伸びを見せ、併走馬と併入して仕上がりは上々。1週前には南Wで終い11.3秒と強烈なキレを披露しており、前走(終い12秒台に失速)より明らかに状態はアップ。追い切り評価も「A」で高評価を得ている。
総合評価: 840点。NHKマイルC組の3歳馬は毎年のように古馬相手でも好走しており、当レースでも過去10年で3歳馬3頭がすべてNHKマイルC組だった。本馬もその資格十分で、斤量55.0kgと2kg減で出走できる点も強みだ。実力的にも人気ほど評価が落ちる馬ではなく、軽視禁物の存在だ。
今年5月の美浦ステークス(3勝クラス・芝1800m)を勝ち上がり、満を持して重賞挑戦してきた上がり馬。前走の新潟大賞典(G3)では1番人気の支持を受けたものの稍重馬場も響き10着に敗れた。しかし、同レースでは初のハンデ重賞で重馬場、かつ距離2000mもこの馬には少し長かった印象。度外視可能だろう。
基礎評価(80点): 重賞実績こそないが、10戦4勝と勝ちっぷりの良さが光る。昇級初戦の重賞で1番人気に推された素質は本物で、一度重賞の壁を経験したことで今回の巻き返しが期待できる。
コース適性(90点): 東京・新潟など広いコースの中距離戦で力を発揮してきた。勝利した4戦はいずれも芝1600~1800mで、マイルへの距離短縮は明確なプラス材料だ。前走の敗因も距離延長による末脚不発なので、ベスト条件の新潟マイルに戻れば巻き返し必至と見る。
馬場適性(85点): 父ロードカナロア譲りのパワフルな馬体で、本質的には少し渋った馬場も苦にしないが、前走の稍重では蹄(ひづめ)が薄い繊細な面を見せた。晴雨兼用型だが、本領発揮はやはりパンパンの良馬場だろう。
脚質(85点): 先行力があり、上がり3Fも33秒台でまとめられる器用さが売り。内枠だった前走はポジションを取り切れなかったが、今回は真ん中の5枠10番からなら自分の競馬ができそうだ。平均ペースについて行けるスピードがあり、持続力勝負も望むところ。
近走状態(70点): 前走の敗戦で人気を落とすならむしろ妙味。美浦S勝利後の上積みが大きく、新潟大賞典でも好仕上がりだったが力を出し切れなかっただけ。中3ヶ月で立て直され、調教の動きからデキ自体はさらに上向いている。
騎手・調教師(90点): 管理する栗田徹調教師は「雨さえ降らなければ勝ち負けになる」と自信のコメントを出している。名手・戸崎圭太騎手はこの馬に騎乗してから【2-1-0-1】と手が合っており、不安材料は皆無だ。
血統(75点): 父ロードカナロア×母父マンハッタンカフェ。スプリント王のスピードにスタミナ豊富なマンハッタンカフェの血がミックスされ、マイル~1800mあたりで大崩れしない安定感が魅力。ノーザンファーム生産馬らしい完成度の高さも特長だ。
馬体診断(80点): 頭が大きく首も太めで、4歳夏を迎えてだいぶパワフルな馬体に成長してきた。とくにトモは父方に似て筋肉量が豊富で盛り上がり、背中は短めで脚は曲飛という機動力タイプ。繋ぎは短く立ち気味で力の要る馬場が得意そうだが、蹄を見るとあまり大きくなく繊細な造りゆえ極端な道悪は苦手かもしれない。今回は良馬場が見込まれるため心配無用だ。
調教内容(100点): 最終追い切りは美浦ウッドコースで単走馬なり。5F69.5秒、ラスト1F11.5秒の鋭い伸びで好時計を記録し、文句なしの仕上がり。1週前には併せ馬で6F81.2秒-終い1F11.2秒を強めに追われてマークし、格下馬を2馬身突き放す抜群の動きを披露した。併走では内目を回るロスのある内容ながら道中から力強い脚取りで、直線では一旦ギアを緩めつつ再加速する余力を見せている。全体時計も自己ベストに迫る好タイムで負荷も十分にかけられ、1週前時点でほぼ態勢が整ったと言える。最終追いはそれを踏まえて軽めに抑えたが、無駄のないフォームで長く良い脚を使えており、折り合いもスムーズ。脚捌きの軽快さは夏の新潟の高速馬場と噛み合いそうで、現段階で状態は文句なくピークだ。
総合評価: 835点。デビュー以来順調に力を付け、初重賞で洗礼を浴びたが、ここにきて更なる良化が窺える。ハンデ56.0kgは昇級馬としては見込まれた印象だが、調教で見せた破格の動きからも一発の魅力を秘める。軽視は禁物で、人気以上に怖い存在だ。
中山巧者として台頭してきた5歳牡馬。全4勝を中山芝1600mで挙げており、今年に入ってスタートが安定してからは2連勝と本格化した。前走のしらさぎS(オープン特別・阪神1600m)では初の関西遠征ながら7番人気4着と健闘し、重賞でも通用するメドを立てたと評価できる。道中好位から一旦先頭に立つ場面もあったが、最後は決め手勝負で勝る馬たちに差された形だ。
基礎評価(75点): オープン実績は浅いものの、着実に力を付けてきた。重賞初挑戦だが勢いがあり一概に格下とは言えない。
コース適性(80点): 4勝すべて中山マイルで挙げているように小回り平坦コースを得意とするが、新潟外回りも問題なくこなすだろう。ワンターンの広いコースは初だが、昨走の阪神マイルで対応できたように順応可能と見る。
馬場適性(80点): パワフルな走法で多少時計がかかっても力を出せるタイプ。良~稍重の経験が豊富で、高速決着への適応は未知数だが極端に切れ負けする心配はない。馬場悪化時はプラス評価したいが、今回は良馬場でも能力を発揮できるだろう。
脚質(90点): 近走は好スタートから先行策で結果を出しているように、逃げ・先行が板についてきた。今回も内目の8枠18番から果敢にハナを主張するだろう。開幕週かつ今年は例年以上に先行馬が有利との見立てもあり、持ち前のスピードで展開のカギを握る存在だ。
近走状態(85点): 2走前に2勝クラス、前走で3勝クラスを連勝し、その勢いのまま臨んだオープンでも好走。夏場は調子が良いとの陣営コメントもあり、充実一途の今ならさらなる前進も見込める。
騎手・調教師(80点): 戸田博文調教師と吉田豊騎手のベテランコンビ。吉田騎手はこの馬の先行力を存分に活かす乗り方で結果を出しており、重賞の舞台でも同じ戦法で粘り込みを狙うだろう。関西遠征から関東圏に戻る今回は輸送の不安もなく、陣営から「新潟コースも合うだろう」と強気な声が出ている。
血統(75点): 父ヤマカツエース(中距離G1馬)×母父ブライアンズタイムの配合。ヤマカツエース産駒はまだ重賞実績が少ないが、いかにもサンデーサイレンス3×4のクロスを持つパワー型という印象。スタミナと勝負根性を感じさせる血統で、夏のローカル重賞に向くタイプだ。
馬体診断(95点): 506kg前後の雄大な馬格。頭は大きめだが首も長く太い。肩の筋肉が隆起しトモも幅広で、シルエットが浮かび上がるほどの筋肉量だ。背中はやや長めで、後肢は曲飛。腹周りの張りも良く肋骨もうっすらと見え、毛ヅヤもピカピカとまさに絶好調の体つき。いかにもパワーと持久力に優れ、前で粘り込む競馬に適した体型だ。関屋記念の好走馬の共通点である「大きな頭と長い首、長めの背中、曲飛の後肢」を備えており、舞台適性は高いと推察される。
調教内容(85点): 最終追い切りは南Wコースで3頭併せの真ん中に入って良い手応えを見せた。前走勝利後も勢いそのままの好調キープという印象で、追い切り評価は「B」だったものの動き自体は悪くない。1週前も美浦ウッドで長めからしっかり負荷をかけており、夏場に強い馬らしく気配は上々だ。
総合評価: 825点。関東馬ながら西高東低の状況で孤軍奮闘しており、ここも伏兵の一角として怖い存在だ。外枠(8枠)も過去傾向ではむしろプラスで、斤量56.0kgで走れる今回は展開次第で粘り込みが十分考えられる。7歳以上の高齢馬が苦戦する傾向の中、5歳の本馬はトレンドにも合致する。人気以上に要注意と言える。
半姉に昨年のマイルCS覇者ナミュールを持つ良血4歳牝馬。3歳春にクイーンCで2着に好走し、続くNHKマイルCでは不利な出遅れが響き9着と涙を呑んだ。その後は脚部不安もあって長期休養に充て、復帰後はじっくり条件戦で力を付けて前走の3勝クラス(東京芝1600m)を逃げ切り勝ちで卒業した。
基礎評価(75点): 重賞実績はあるが勝ち切りに課題があり、オープン入りしたばかりの身。相手強化の今回は相対的に見劣りする面は否めない。
コース適性(85点): 前走勝利した東京芝1600mと似た舞台で、直線の長い左回りマイルはベストに近い。過去の勝ち鞍もすべてマイル戦であり、今回も同条件に近いここは歓迎材料だ。
馬場適性(85点): 良馬場の切れ味勝負で持ち味を発揮するタイプ。追って味が足りない反面、軽い馬場で先行力を活かす形が理想。新潟の高速芝はこの馬の武器を引き出せる舞台だろう。
脚質(75点): 基本的に先行脚質だが、速い流れには対応しきれない面がある。逃げて結果が出た前走のようにスローペースなら良いが、本番で同じように楽には行けないだろう。今回もハナを狙う可能性があるが、他にも逃げたい馬がいる組み合わせでペースが速くなると粘り込みは厳しくなるかもしれない。
近走状態(85点): 春から叩きつつ良化し、休み明け3戦目で完調に持ってきた。前走で久々の勝利を飾り、充実度は高い。中10週と間隔を空けてフレッシュな状態で挑めるのも好都合だ。
騎手・調教師(75点): 管理する木村哲也調教師はナミュールやソダシの管理で知られる実力派。ここまで馬を立て直してきた手腕はさすがだ。一方、杉原騎手とのコンビは前走が初騎乗だった。勝利には導いたものの重賞での実績に乏しく、今回も格上挑戦ゆえプレッシャーなく乗れる点はいいが大舞台での思い切りに期待したい。
血統(90点): 父エピファネイア×母サンブルエミューズ(フェアリーS3着馬)という良血で、兄姉にはマイルCS馬ナミュールやアルテミスS馬ラヴェルがいる活躍一族。サンデーサイレンス4×3の強いインブリードを内包し末脚のキレを強化した配合だ。Seattle Slewの血も薄く持つためパワー面もあり、直線の長いマイル~中距離戦がベストと言える。
馬体診断(80点): フォトパドック非公開のため詳細な馬体コメントはないが、姉ナミュールと比較すると瞬発力の面で一枚劣る印象と評されている。裏を返せば持久力と粘り強さでは引けを取らないはずだ。筋肉量は十分でバランスの取れた体型をしており、夏場の暑さも苦にしない体質面の強さがある。休み明けを一叩きされたことで体つきに締まりが出て、前走時より明らかに動きが良化している。
調教内容(80点): 最終追い切りは美浦南Wで併せ馬。ベランジェール(1勝クラス)ら3頭併せの中で終始馬なりのまま併入し、ラスト1F11秒3と切れを見せた。前走時も最終追い切りで南W5F全体時計84.6秒-終い12.0秒(馬なり)とまずまずだったが、今回は5F85.8秒-終い11.3秒と終い重点で上積みを感じさせる。1週前も南Wでアンパドゥ(1勝クラス)と併せ、6F97.8秒の長めを馬なりで乗り込まれており、夏場に向けてしっかり負荷をかけてきた。追い切り評価は「B」だったが状態面の不安はなく、夏場で具合が良いとの関係者コメントも出ている。
総合評価: 805点。強力な良血馬がようやく軌道に乗ってきた感がある。先行馬有利の今年のトレンドに合致し、前走で逃げ切った経験は関屋記念の傾向にもマッチする。加えて今回ハンデ53.0kgと2kg減で臨めるのは大きな強み。展開次第では軸馬候補の一角になり得る。ただし同型との兼ね合いと、一気の相手強化で末脚比べになると爆発力でもうひと押し足りない懸念もある。人気も中位で妙味はあるが、積極的に勝ち切るまで狙えるかどうか、最終オッズと相談したい。
昨夏のラジオNIKKEI賞(G3)を制した実績馬。前有利の開幕週福島で出遅れながら差し切る離れ業を演じ、非凡な瞬発力と勝負根性を見せた。しかしその後の毎日王冠ではスローペースに折り合いを欠き12着と大敗し、瞬発力勝負への不適性を露呈。秋のスワンS(G2)2着、阪神C(G2)3着とマイル以下の淀みない流れで結果を残した一方で、東京新聞杯(G3)8着、高松宮記念(G1)14着では折り合いやテンの遅さが課題となり精彩を欠いた。
基礎評価(90点): G3勝ち・G2連対の実績はメンバー上位。近走成績から人気は急落必至だが、能力面では巻き返しが可能な存在だ。
コース適性(80点): 慣れた東京コースで実績はないものの、新潟マイルは初舞台。ヨーイドンの切れ味勝負では分が悪いタイプで、ある程度流れてくれた方が良い。開幕週の馬場で淡々とした流れになれば、この馬の持ち味である長く良い脚が活きるだろう。
馬場適性(85点): 欧州血統らしくパワー型で、時計のかかる馬場は大歓迎だ。ただ、良馬場でもスワンSや阪神Cで好走したように、高速決着も克服できている。土曜の雨予報がどう影響するかだが、稍重~良くらいならさほど苦にしないはず。
脚質(70点): スタートが上手ではなく、後方からの競馬になりがち。末脚は確実だが展開に左右されやすいのは否めない。今回も展開待ちの面はあり、先行勢が総崩れになるような流れで浮上するシナリオか。勝負どころでモタつく面があるため、平坦コースの新潟でどこまでスムーズに加速できるかが鍵となる。
近走状態(70点): 今年春はG1含め2戦して見せ場なく敗退。ただしスプリント戦の高松宮記念は明らかに適性外で度外視可能。東京新聞杯8着も展開が向かなかっただけで、大きく崩れてはいない。約5ヶ月ぶりとなるがリフレッシュ効果に期待したい。
騎手・調教師(75点): 管理する吉村圭司調教師は関西の新進気鋭で、この馬を一線級まで育てた手腕は見事。菅原明良騎手は今回が初騎乗だが、若手有望株として期待がかかる。しかし重賞での経験は豊富ではなく、勝負どころの仕掛けに注文が付く可能性も。
血統(90点): 父ファー(Farhh)は英G1馬で、母ローズトレイルはゴドルフィン所有の良血。Kingmamboを母父に持ち欧州色の強い配合だ。スタミナとパワーに溢れ、日本の高速馬場よりは欧州的なタフな展開を望むタイプ。ただ日本の軽い芝にも徐々に対応してきており、条件が噛み合えば一撃の破壊力は十分。
馬体診断(80点): デビュー時から馬格があり、現在は馬体重480kg前後。背丈が高く四肢が長い典型的な欧州マイラー体型だ。胴がやや長めで全体のバランスは良く、胸前・肩の筋肉はしっかり発達。反面、繊細な気性ゆえレースでは力みがちで、腹回りに余裕を残した仕上げで挑むことも多い。今回はリフレッシュ放牧を経て帰厩し、馬体はふっくらと余裕ある造り。長距離輸送がなくなる点もプラスで、落ち着いた気配が見られれば力は発揮できる。
調教内容(85点): 最終追い切りはCWコースで4F52.8-11.5秒(強め)。僚馬に半馬身遅れたが、これは予定通り馬なり調整で負荷をセーブしたため。1週前にはCWで終い11.2秒と鋭く伸びており、休養明けとしては動ける態勢にある。追い切り評価は「B」止まりだったが、攻め駆けするタイプではないだけに悲観材料ではない。持ち前の気難しさも、レース間隔が開いたことで解消されている可能性がある。
総合評価: 800点。ハンデ57.5kgは見込まれたが、実績的には当然とも言える。今年からハンデ戦に変わったが、斤量増となる前走5着以内の実績馬も侮れない傾向がある。得意の淀みない流れになれば、まだ見限れない存在だ。人気薄の今回は気楽に末脚勝負に徹すれば、一発の魅力がある。馬券的には押さえて妙味十分だろう。
ヴィブロス(ドバイターフ勝ち馬)を母に持つ超良血馬。3歳時にはきさらぎ賞3着で能力の高さを示し、その後条件クラスを3勝してオープン入りした素質馬だ。前走のしらさぎSではスローペースを先行しながら折り合いを欠き、ロスの大きい競馬で10着と大敗。精彩を欠いたが、これはチグハグな競馬になった影響が大きく、現状の力を出し切れた結果ではないと陣営も分析している。
基礎評価(70点): 重賞実績は3歳春の3着のみだが、血統背景とこれまでの勝ちっぷりから能力は高い。初のハンデ戦で相手は一気に強くなるが、嵌まれば足りる下地はある。
コース適性(80点): 半姉ヴィブロス譲りの切れ味でどのコースでも末脚を繰り出せるが、直線の長い左回りマイルは好相性のはず。実際2走前の夢洲S(3勝クラス・阪神外回り1600m)では鋭い差し脚で快勝している(1着)。新潟も初めてだがプラスに働くだろう。
馬場適性(85点): 良馬場・高速決着への適性は高い。1週前追い切りでCW終い11.1秒の瞬発力を見せており、軽い芝で切れる脚が使える仕上がりだ。パワーも兼備する馬で稍重まではこなすが、この馬自身は軽い良馬場の方がパフォーマンスを上げやすい印象。
脚質(75点): 元々折り合いに課題があり、前走も行きたがって消耗してしまった。スムーズに先行して運べれば渋太いが、気負うと力を出せない難しさがある。今回は内田博幸騎手が手綱を取るが、前走で感じた課題を踏まえ、リラックスして運ぶことに専念するはずだ。
近走状態(70点): 前走10着は力を出し切れておらずノーカウント。2走前に勝利しているように、調子自体は悪くない。夏場は初めてだが、最終追い切りの坂路では楽な手応えで加速ラップを刻み、状態面の不安は見られない。
騎手・調教師(80点): 友道康夫厩舎の管理馬で、素質を見込まれてクラシックにも駒を進めた経歴がある。今回は前走から乗り替わりで内田博幸騎手が騎乗。内田騎手は気性の難しい馬を抑え込むことに定評があり、ベテランの手腕に期待がかかる。
血統(90点): 父モーリス×母ヴィブロスという超良血。祖母ハルーワスウィートから広がる一族は活躍馬多数で、名牝の血が強く反映されている。クラシックでも上位人気に支持されたように、能力の天井は高い。マイル~中距離で本格化すればG1戦線も視野に入る血統だ。
馬体診断(85点): 3歳春に比べ着実に馬体が成長し、現在は500kg近い雄大なシルエット。父モーリス譲りの筋肉質な体型で、肩から胸にかけての厚みとトモのボリュームが目立つ。背は詰まり気味でいかにも瞬発力に優れ、四肢はやや長めでバランスも良い。前走時は太め残りだったが、一度使われて引き締まり、毛ヅヤも良化。汗をかきやすい面はあるが、今回は暑熱対策も万全に施されている。
調教内容(90点): 最終追い切りは7月23日南Wコースで5Fから68.1-53.7-38.2-11.5秒を馬なりでマークし、軽快な動きを見せた。1週前にはCWコースで6Fからの長めを追われ、ラスト1F11.1秒と鋭い伸び。坂路でも楽な手応えで加速ラップを踏むなど、前走以上に状態は上がっている。調教評価は専門家から「A」を与えられたほどで、仕上がりはかなり良い。
総合評価: 800点。近走の敗戦で評価を落としているが、巻き返す下地は整っている。今回ハンデ56.0kgは決して恵まれないが、良血馬の底力に期待したい。人気も手頃で狙い目となる存在だ。素質開花の一発に注意が必要だ。
西山茂行オーナーの所有馬で、7歳ながら今年のエプソムC(G3)で2着に食い込んだ伏兵だ。そのエプソムCでは距離延長の1800mが味方し、先行集団の直後からスムーズに運んでラストまでジリジリ伸び、ペースが流れて上がりのかかる展開がハマったもの。一方で、スローペースの瞬発力勝負になるとキレ負けする弱点も抱えている。前走の欅S(ダート1400m)は度外視可能で、再び芝マイル戦に戻ってきた今回は改めて警戒が必要だ。
基礎評価(80点): 7歳と高齢だが今年エプソムCで2着の実績は評価すべきだ。重賞未勝利組の中では実績上位と言える。
コース適性(80点): ベストは1800mとの見方もあるが、芝1600mでも3勝クラスを勝ち上がっているように対応可能だ。広いコースの方が持ち味を発揮しやすく、東京と同じく長い直線の新潟も合うだろう。過去に新潟芝は未出走だが、左回りは問題なく、直線平坦も歓迎材料。
馬場適性(80点): 良馬場~稍重まで成績にムラはない。エプソムCは稍重馬場で2着に好走しており、ある程度時計がかかる馬場が理想だろう。ただし逃げ馬台頭の開幕週馬場だと切れ負けのリスクもあり、他馬にとってタフな展開になることが望ましい。
脚質(80点): 先行~差しまで自在性がある。エプソムCでは道中5番手で折り合い、直線入り口で前を射程に入れる好騎乗が光った。反面、決め手勝負では分が悪く、速い上がりを要求されると苦しい。持ち前のしぶとさを活かすにはある程度流れる展開が欲しいところだ。
近走状態(75点): 前走ダート挑戦は参考外だが、その前のエプソムC2着は鮮烈だった。半年ぶりだった美浦S(今年3月)を勝利し、叩いた上積みでエプソムC激走と、今年に入って一変した印象。ただし7歳という年齢的に上積みは見込みにくく、ピークはそこだった可能性もある。
騎手・調教師(70点): 管理する上原博之調教師は既に勇退が決まっており、担当する大野騎手も「何とか最後に結果を」と期する。大野騎手はエプソムCでも巧みに立ち回っており、この馬の手の内は心得ている。引き続きコンビ継続なのは心強いが、高齢馬ゆえ状態維持に努めたい。
血統(75点): 父ハービンジャー×母父アグネスタキオン。欧州型スタミナ血統に日本的なスピードを補った配合だ。典型的な晩成型で、本格化まで時間を要した。ここにきて長めの距離で良さが出ており、ややスタミナ型のマイル戦向き。時計のかかる馬場が理想という点も血統背景から頷ける。
馬体診断(80点): 6歳頃から馬体重がグンと増えて500kg近い雄大な馬格になった。胴伸びがあり、筋肉量も多くパワフルな体つき。若駒時代は線が細かったが、年を重ねて体に厚みが出てきた。腹回りに多少余裕を持って出走することが多く、実戦でじわじわ脚を使うワンペース戦法に適した体型だ。今回は休み明け2戦目で前走ダートを使って体力強化を図っており、状態面は維持できている。
調教内容(90点): 最終追いは南Wコースで5F68.7-53.9-38.9-11.3秒を一杯に追われてマークし、併せた僚馬を突き放して先着。1週前には美浦坂路で51秒台を叩き出し、追い切り評価は「A」を獲得した。この中間は攻めを強化しており、7歳ながら疲れは見せず元気いっぱいだ。エプソムC前も調教で良時計を連発していたが、今回もそれに匹敵する動きを見せており、状態面に衰えなしと判断できる。
総合評価: 775点。今年のエプソムC2着で一躍脚光を浴びたが、年齢を考えると大きな上積みはどうか。ただしハンデ56.0kgは実績に見合ったもので、展開ひとつで浮上の余地はある。過去10年、7歳以上の馬は関屋記念で馬券絡みがない点は気がかりだが、充実著しい今なら例外を作っても不思議ではない。人気的にも妙味があり、展開が嵌まれば一発を狙える存在だ。
今年3月の幕張S(3勝クラス・中山芝1600m)を勝利しオープン入りした5歳牡馬。昇級初戦のエプソムCでは14着と大敗したが、これは重賞の壁と展開が向かなかった影響だろう。その後しらさぎSでも13着と振るわず、重賞のメドはまだ立っていない印象だ。とはいえ、連勝してオープン入りした勢いは本物で、条件が噛み合えばもう一段の成長があってもおかしくない。
基礎評価(70点): 重賞では底を見せたが、オープンを勝ち上がった実力は評価できる。現状では力不足感は否めないが、展開ひとつで着順は変わってくるレベルにはある。
コース適性(85点): ベストは中山マイルだが、新潟マイルも許容範囲だろう。中山で結果を出したのは瞬発力より持続力で勝負できたからで、ワンターンの新潟では決め手勝負になると苦しい可能性がある。時計がかかれば浮上する余地がありそうだ。
馬場適性(80点): 良馬場~稍重なら問題ない。極端な高速決着だと切れ負けしやすく、開幕週でも雨が残ったり時計がやや掛かるようなら見直せる。昨年夏の新潟も稍重で勝っており、ある程度力の要る馬場が理想。
脚質(75点): 先行~中団あたりから長く脚を使う競馬が持ち味。逃げ・差しに特化しない分器用だが、勝ちパターンは脚を溜めて早め先頭に立つ形。前走は控えすぎて良さが出なかった印象で、今回は積極策に出るかもしれない。鞍上の丸田騎手は新潟での思い切った騎乗に定評があり、今回は腹を括ったロングスパートに期待したい。
近走状態(70点): 昇級後2戦は精彩を欠いたが、調教の動きからは大きなデキ落ちは感じられない。前走は展開が合わず参考外。調子自体は悪くなく、引き続き状態は維持されている。
騎手・調教師(65点): 武市康男厩舎×丸田恭介騎手のコンビで、陣営も「展開ひとつで見直せる」と巻き返しに色気を見せている。丸田騎手はローカル重賞の穴を度々演出する玄人肌で、人気薄でこそ怖い。過去に関屋記念でも穴を開けた実績があり(2015年3着マジェスティハーツなど)、今回も思い切った手綱捌きで一発を狙ってくるだろう。
血統(60点): 父グレーターロンドン×母父ルーラーシップ。ディープインパクトのインブリード3×4・Alzao4×4の組み合わせで、切れ味というよりは持久力を増幅した配合だ。実際の走りも一瞬のキレより長く良い脚を使えるタイプで、渋太さが武器。重賞で瞬発力勝負になるとやや見劣る血統だが、ハイペースになれば浮上してくる可能性を秘める。
馬体診断(85点): 3連勝した頃は馬体に張りがあり、坂路でも加速ラップを刻むなど絶好調だった。前走エプソムC時は最終追い切りで失速ラップになり嫌な予感が的中したが、今回の追い切りでは併せ馬に楽々先着し坂路でも加速ラップを踏むなど良い動きを見せていた。馬体重の増減は激しい方ではないが、今回は輸送がなく馬体もフックラと見映えが良い。筋肉量が豊富で盛り上がったトモから繰り出すパワーは重賞でも通用レベルだ。
調教内容(90点): 1週前に南Wコースで6Fからしっかり追われ、併せ馬を楽に突き放す動きを見せた。最終追い切りも同じく南Wで併せ馬に先着し、坂路でも4F52秒台・終い12秒前半と連勝していた頃の動きを取り戻した。追い切り評価は専門誌で「A」を付けられている。前走の敗因は坂路で終いバテた調整過程にあったが、今回はその失敗を踏まえてしっかり負荷をかけてきており、状態は前走以上と判断できる。
総合評価: 735点。近2走の大敗で人気を大きく落としそうだが、調教気配の良さから巻き返しの可能性を秘める。ハンデ55.0kgは恵まれた印象で、展開が向けば掲示板以上に食い込むシーンもあり得る。格下扱いされる今回は、思い切った大駆けに注意しておきたい。
異色のキャリアを持つ3歳牡馬。2歳冬に葉牡丹賞(芝2000m)を制した後、ダート路線に転向し海外遠征も経験。昨年末の全日本2歳優駿5着、今年初めのサウジダービー2着、UAEダービー4着とダートで健闘した。帰国初戦の三宮S(ダート1700m)では10着と振るわなかったが、今回久々に芝マイル戦に戻ってきた。開幕週への日程変更はこの馬に強い追い風になると陣営も期待を寄せている。
基礎評価(70点): 芝では1勝クラス勝ちのみだが、ダートでの重賞実績は高く評価できる。ただし全てダートのものだけに、そのまま芝で通用するかは未知数。
コース適性(75点): 芝マイルは2歳時に東京で2着、1勝クラス勝ちの実績あり。広いコースのマイルは新馬戦から好走しており苦にしないだろう。むしろダートより軽い芝の方が行きっぷりが良くなる可能性もある。未知だが適性自体はあると見る。
馬場適性(85点): ダートで結果を出した馬だけに、パワーの要る馬場もこなすはず。ただ今回狙うのは開幕週の軽い芝でスピードを活かす競馬。良馬場でこその決断だろう。雨の影響が残ると逆に割引かもしれない。
脚質(85点): スタートが抜群に速く、2歳時も果敢にハナを切るレースを見せた。ダート転向後も先行力が武器になっており、芝に戻ってもそのスピードは通用する可能性が高い。53.0kgの軽量を活かして今回は思い切って逃げの手に出ることも十分考えられる。展開面では警戒が必要な一頭だ。
近走状態(60点): 帰国初戦はさすがに海外遠征明けで調整が難しかった印象。10着とはいえ勝ち馬から0.7秒差で致命的な負け方ではない。ひと叩きされて今回はデキも上向いている。
騎手・調教師(70点): 森秀行調教師と江田照男騎手のコンビ。森調教師は果敢に海外挑戦させることで有名で、この馬もその一環で成長してきた。江田騎手はベテランの逃げ巧者。軽ハンデの逃げ馬を穴で持ってくるケースも多く、今回の起用も減量を活かした作戦だろう。
血統(60点): 父コンプレックス(Complexity)は米G1シャンペンS馬で、日本では馴染み薄いがStorm Cat系譜の快速血統。母父Pulpitはダート血統色が強い。芝血統は薄いため、ダートで成功したが芝にも対応できるかは未知。血統面では芝マイルへの適性は何とも言えないが、新潟芝は他場よりダート血統でも走る傾向があり一概にマイナスではない。
馬体診断(80点): アメリカ産まれのパワフルな造りで、筋肉量豊富なガッチリ体型。頭が高く首の立った姿勢で走るので芝ではフォームの矯正がポイントだ。近走はダートでの消耗もあってか細身に映った馬体だったが、休養を挟んでふっくらと仕上がった印象。皮膚が薄く張りがあり、炎天下でテンションさえ上がらなければ好状態だろう。
調教内容(70点): 最終追い切りは南Wで軽めの調整程度。1週前には坂路で4F51秒台を計時しており、負荷はそこでかけた形だ。追い切り評価は「C」で平凡だったが、ダート帰りの馬だけに大きな変化を見せなかっただけとも言える。調教駆けするタイプではなく、実戦でガラリ一変しても不思議ではない。
総合評価: 720点。ダート実績から未知の魅力はあるが、同時に芝戦への不安も抱える。斤量53kg・開幕週・先行有利という条件が揃った今回は、陣営も勝負を懸けての芝転向だろう。例年にない早期開催となった今年の関屋記念は「直前の馬場と天気」が予想の分岐点とも言われ、もし当日も晴れて軽い馬場なら先行馬の一角として一発の警戒が必要だ。人気はさほどない見込みで、思い切った逃げ粘りに注意したい。
昨年夏の小倉記念(G3)勝ち馬。7歳にして重賞初制覇を飾ったが、その後は中山記念15着→七夕賞15着と精彩を欠いている。ハンデ戦の鬼とも言える存在で、新潟大賞典5着(昨春)など長距離輸送も克服してきたが、さすがに年齢的な衰えは隠せないか。今回は3度目の新潟遠征で、実績十分の57.0→今回58.0kgのトップハンデを課された。
基礎評価(85点): G3勝ちの実績は光るが、近走の大敗続きで往時の勢いはない。実力的には本来上位だが、年齢とハンデを考慮すると割引は避けられない。
コース適性(65点): ベストは小回り中距離戦で、新潟マイルは明らかに忙しい印象。過去の勝ち鞍も1800~2000mに集中し、マイル戦は3歳時以来となる。スピード対応が課題で、追走に手間取る可能性が高い。
馬場適性(85点): パワータイプで多少時計がかかる馬場を歓迎する。稍重だった昨年新潟大賞典でも掲示板に入る走りを見せており、渋った馬場なら浮上の目がある。逆に超高速決着は苦手。週末に雨が残れば恵みとなろう。
脚質(75点): 差し・追い込み型で展開待ち。かつては先行して粘る競馬もしていたが、近走はズブさが出て位置を取れなくなっている。今回も後方から末脚勝負になるだろうが、ペースが速くなり消耗戦になれば出番が来るかもしれない。
近走状態(55点): ここ2戦がいずれも殿負けと大敗続き。完全に精彩を欠いており、復調気配も掴みにくい。トップハンデ58kgを課される立場も含め、よほどの一変がないと苦しい。
騎手・調教師(60点): 高橋裕調教師と石橋脩騎手のコンビ。ベテラン石橋騎手は昨年の小倉記念以来の騎乗となるが、この馬の一発を引き出した立役者だ。しかし長期にわたり厩舎スタッフともども立て直しに苦労している現状で、明確な策は見出しづらいか。
血統(70点): 父キングヘイロー×母父バトルプラン。ゼンノロブロイなどの親類がおりスタミナは豊富。半弟に地方重賞馬も出ているが、突出した血統ではない。むしろハンデ戦向きの渋とさを持続力に振った血統で、衰えが来ると復活は難しいタイプかもしれない。
馬体診断(75点): 元々馬格はなく、小柄だがバランス良くまとまった体型。昨年夏は筋肉のメリハリが際立ち、毛ヅヤもピカピカだった。今春は腹回りに余裕があり、筋肉の張りも甘く映った。今回は立て直しを図ってきたが、追い切りの動きからは全盛時の迫力は感じられない。馬体重の変動も少なく大きな成長は望めないだけに、現状維持が精一杯か。
調教内容(80点): 最終追いは南Wコースで5F68.4-53.8-38.6-12.0秒を馬なりで計時。大きく変わった印象こそないが、動き自体は悪くない。1週前にも南Wで終い12秒前半を出しており調教評価は「B」程度だったが、昨年小倉記念制覇時の攻め時計には遠く及ばない。息遣いなど課題面も散見され、現状ではどこまで復調できたか疑問が残る。
総合評価: 705点。重賞ウイナーの意地に期待したいが、さすがに今回は割引材料が多い。過去10年で7歳以上の馬は馬券絡みゼロという傾向もあり、人気も最低クラスだろう。ただしトップハンデ馬が激走する例も少なくなく、タフな流れになれば一瞬の見せ場くらいは作る可能性もある。押さえまでで十分だが、展開大荒れなら抑えておきたい“穴中の穴”と言える。
社台レースホースの所有馬で、条件クラスで堅実な走りを続けてきた6歳牡馬。現級(オープン)入り後は勝ち星こそないものの、都大路S3着、六甲S3着と重賞に手が届きそうなところまで来ている。だが今年に入り洛陽S10着→リゲルS8着→都大路S3着→巴賞4着と勝ち切れず、どうにもあと一押し足りない印象だ。
基礎評価(70点): 重賞実績は皆無だがリステッド競走で馬券圏内があり、力は一定以上にある。ただし勝ち切れない競馬が続いており、相手なりに走るが勝負所で甘くなるタイプか。
コース適性(80点): 左回りより右回りコースで好走歴が目立つが、新潟コース自体は未経験。血統的には広いコース向きで、直線の長いコースも合いそうだ。ベストは1800m前後だが、1600mでも流れに乗れれば差はない。
馬場適性(80点): 良馬場で切れ負けしがちな一方、稍重くらいの馬場で渋太さを発揮するタイプに思える。時計がかかる条件を望むクチだが、絶対条件ではない。極端な高速決着になると決め手で見劣る可能性が高く、雨で多少時計がかかった方が浮上しやすいだろう。
脚質(65点): 後方からの末脚勝負が板についている。毎回上がりは堅実に使うものの、ポジション取りが消極的な分届かないケースが多い。新潟の長い直線は歓迎だが、瞬発力で勝る馬が多いメンバーでは決め手負けする恐れも。自分から仕掛ける競馬ができれば理想だが、脚質的に展開待ちになる。
近走状態(70点): 大きく崩れず掲示板前後に来ているものの、勝ち切るまでには至っていない。ただし格上相手にも大負けしない安定感はある。前走巴賞4着(札幌1800m)も及第点の内容で、使いつつ調子は維持されている。
騎手・調教師(60点): 松永幹夫厩舎×荻野極騎手のコンビ。荻野騎手への乗り替わりは今回が初めて。減量経験のある若手騎手だが、重賞実績は乏しい。馬の特徴を掴むには時間がかかるかもしれず、不安材料と言える。
血統(75点): 父ルーラーシップ×母シャルール(クイーンS2着)。近親に今年の毎日杯勝ち馬ファントムシーフがいる良血で、牝系は決め手鋭い一族。自身もカニキュルという半妹が3F32.9秒の末脚を繰り出したことがあり、母系譲りの瞬発力を武器にするタイプだと考えられる。瞬発力は確かに秘めているが、気性的に勝負所でズブくなる面があるため、能力を出し切れないレースが多い。
馬体診断(70点): 輸送競馬が続いた影響もあり、ここ2戦は馬体重が減り気味。もともと細身で仕上がり早の体質だが、大きな馬格がなく非力な印象も受ける。直前の馬体重が維持できているか注目。トモの筋肉量は豊富だが、背中がやや長く緩さがある体型で、トップスピードの持続力は高い反面、一瞬のギアチェンジに欠ける。
調教内容(70点): 最終追い切りは栗東坂路で4F53.2-12.5秒(馬なり)。目立つ時計ではないが、前走時も調整程度で本番に挑んでおり現状維持だろう。1週前はCWコースで6Fから併せ馬を行い、いっぱいに追われて僚馬に先着。大きな変化こそないが、調子落ちは感じられない。追い切り評価は「C」で平凡だったが、これは常に終い重点でタイムが目立たないため。例年夏の新潟は開幕週から高速傾向が強く、調教パターンを変えなかった点は少々気になるが、本質的に動くタイプではないので判断が難しい。
総合評価: 700点。いつも善戦止まりで勝ち味に遅いが、ハンデ56.0kgも手頃で展開ひとつで馬券圏内は狙える位置にはいる。問題は決め手比べで一線級に見劣る点で、どうしてもあと少し足りない印象は拭えない。人気は中位程度と見られ妙味は薄い。展開がハマっても3着までが精一杯かもしれず、積極的には手を出しづらい。
ゴドルフィン所有の7歳馬で、全28戦中25戦が芝1400~1600mという筋金入りの短距離巧者。昨秋のオーロC(L)を勝利したが、今年に入ってからは京都金杯15着→東風S10着→パラダイスS10着と不振に陥っている。年齢的にもピークを過ぎた感は否めず、大幅な巻き返しには疑問符が付く。
基礎評価(70点): 一昨年までオープン特別で堅実に走ってきたが、重賞では入着程度どまり。近走の内容も平凡で、実力的に上位までは厳しい印象だ。
コース適性(80点): 直線が長いコースは歓迎で、東京芝1400mで実績豊富。新潟1600mも同様に末脚は活かせる条件だろう。昨年朱鷺S(新潟芝1400m)で9着に敗れているが、この時はペースが遅く持ち味を発揮できなかった。平均ペース以上になれば見せ場くらいはあるかもしれない。
馬場適性(80点): 良馬場の時計勝負は得意。5走前のオーロC勝ちがまさにそれで、軽い馬場で切れ味が活きた形だ。パンパンの良なら上積みを見込める。逆に稍重以上は割引き。
脚質(65点): 後方待機から末脚に賭ける競馬が板についている。とはいえ展開任せな面が強く、近走は差し届かない競馬ばかり。衰えから以前ほどの伸びも感じられず、展開待ち以上の弱みも。今回も直線勝負に賭けるしかなく、前崩れの展開にならない限り厳しい。
近走状態(60点): 3戦続けて二桁着順と勢いを欠く。昨秋オーロC勝ち時の状態には遠く及ばず、上積みもあまり感じられない。大きな変わり身材料は見当たらない。
騎手・調教師(55点): 鈴木慎太郎調教師と原優介騎手のコンビ。原騎手は2走前から手綱を取っているが結果が出ていない。減量卒業前の若手で、このコンビで重賞を戦うのは荷が重く映る。ゴドルフィンの所有馬としては異例の人選だが、これは調教パートナーとして日頃から跨っている縁だろう。
血統(65点): 父ハバナゴールド(Havana Gold)は欧州のマイルG1馬。母父Mr. Greeleyは米スプリント系。いかにも欧州型マイラーと米スピード血統の配合で、マイル以下に特化したスピードと持続力が武器だ。直線平坦の新潟も向く配合だが、加齢でワンパンチ不足な現状では血統面の強調材料も活きない。
馬体診断(65点): かつては硬さのある走りでも筋肉の塊のような馬体でスピードを保っていたが、近走はトモのボリュームがやや落ち、踏み込みも浅くなっている。馬体重の増減も激しく、やや調整が難しい面が出てきた印象だ。今回は休養明け2戦目で上積みはあるが、大幅な変化まではどうか。
調教内容(80点): 最終追い切りは南Wで5F67秒台、終い11秒台後半を記録した。強めに追われて及第点の動き。1週前も南Wでしっかり負荷をかけており、調教評価は「B」程度だが悪くない。ただし以前は追い切りから鋭い末脚を披露していたのに比べ、今は地味な印象で、ピーク時の活気は感じられない。
総合評価: 665点。往年の決め手が甦るか微妙で、大敗続きの現状からは強く推しづらい。年齢的にも7歳で上積みは乏しく、過去10年7歳以上馬の連対例ゼロというデータも逆風だ。人気も下位に沈みそうで、展開が嵌まった時の3着拾いまで、という評価に留めたい。
地方含め通算44戦5勝のタフネスホース。近年はオープン特別を中心に善戦してきたが、昨年のこの関屋記念10着以降は着外続きで目立った成績がない。7歳を迎え上積みも見込めず、ハンデ55.0kgを貰っても厳しい戦いが予想される。
基礎評価(60点): 3年前にリステッドを勝っているが、その後は重賞で通用する走りは見られない。近走も奮わず、能力的にこれ以上は望みづらい。
コース適性(80点): マイル戦を中心に走っており、コース不問で安定した先行力を見せてきた。ただ広いコースより小回り向きの印象で、新潟マイルは昨年10着があるのみ。展開的には向いていたが直線で伸びきれず、平坦長丁場だとワンパンチ不足か。
馬場適性(75点): パワータイプで洋芝や稍重もこなす反面、決め手勝負では分が悪い。今回も上がりが速くなると苦しいだろう。時計がかかる条件になれば昨年(稍重で10着)以上に食い込みの可能性もあるが、良馬場なら分が悪い。
脚質(70点): 好位付けから渋太く脚を使うタイプだが、近走はポジションを取れないケースが増え、ズブくなっている印象。行ければ粘るが、行けないと何もできないまま終わることも。今年のメンバー相手では行き脚で見劣りしそうで、後手に回れば見せ場もないかもしれない。
近走状態(50点): ここ4戦掲示板にも載れていない。昨春谷川岳S6着あたりから緩やかに力が衰えており、大きな変わり身は感じられない。今年3戦消化しているがどれも着順は二桁。目立った伸びもなく、衰えは明白だ。
騎手・調教師(55点): 千田輝彦調教師と菊沢一樹騎手のコンビ。菊沢騎手は2走前に騎乗経験があり、この馬の特徴は掴んでいるはずだが、大きな上積みまではどうか。人馬ともに重賞実績が乏しく、今回はエンジョイ参戦の感もある。
血統(60点): 父ワールドエース(ディープ系)×母父アドマイヤコジーン。祖母は桜花賞馬オグリローマンという良血だが、近親に突出した活躍馬は出ていない。自身もディープのスピードと欧州のスタミナがブレンドされたタイプで、一瞬のキレを欠く反面しぶとさが武器。良血の割に大成しなかった典型で、年齢と共にズブさだけが増している。
馬体診断(80点): 牡馬ながら牝馬のような繊細な筋肉の質を持ち、仕上がり早だが反動も出やすいタイプ。昨年の関屋記念ではパドックで細く映り、案の定伸びを欠いた。今回は休みなく使われているが、馬体重の増減は大きくなく体調は安定しているようだ。トモの筋肉は盛り上がっており、皮膚の薄さから状態自体は決して悪くない。暑さにも強く映る。課題はメンタル面で、集中力を欠いて走る場面が散見されることだ。
調教内容(80点): 最終追い切りは南Wコースで5F68秒台・終い11秒台半ばをマーク。年齢を感じさせない動きを見せ、追い切り評価は「B」だったが悪くなかった。1週前も坂路で4F52秒台とまずまずの時計。大きな上積みは見込めないまでも、状態だけは平行線で維持されている。
総合評価: 660点。高齢馬で上がり目に乏しく、人気も最低クラスだろう。7歳以上馬の過去10年連対例ゼロというデータ通り、馬券絡みは難しいか。展開に注文が付かず自在性がある点と、小細工なしに先行できれば渋太い点は評価できるが、メンバーを見ると同型馬との兼ね合いで厳しい戦いになるのは避けられない。よほど馬場が渋って消耗戦と化さない限り、掲示板確保も難しいだろう。
芝1200~1400mで活躍してきたスプリンター。昨冬の2勝クラスを勝ち上がり、前々走の湘南S(3勝クラス)では逃げ切り勝ちでオープン入りを果たした。前走パラダイスS(L)では格上挑戦ながら3着に健闘し、展開一つでは重賞でも面白い存在…と言いたいところだが、問題は今回初挑戦となる芝1600mの距離延長だ。
基礎評価(65点): オープン入りしたばかりで重賞初挑戦。実績面では明らかに見劣りする存在だ。
コース適性(60点): 1600m戦が初めてで未知数。血統・走法的にマイルは長い印象が強く、実力発揮は疑問符が付く。ペースが落ち着けばともかく、他にも逃げ馬が揃う中で速い流れになると最後まで保たない可能性が高い。
馬場適性(70点): 良馬場~稍重で実績。新潟の軽い馬場も経験はないが、多頭数フルゲートのマイル戦となると馬場云々より距離の影響が大きそうだ。
脚質(75点): 圧倒的にハナに行って粘り込む形が持ち味。今回は同型が多いが、小崎騎手は「行けるところまで行く」と公言しているという。得意の先行策でどこまで粘れるかが焦点だが、距離延長でペース配分に苦労しそうだ。目一杯飛ばしてどこまで粘れるか。
近走状態(65点): 3走前2勝クラス1着→湘南S1着→パラダイスS3着と好調を維持している。上がり目こそないが、ここにきて充実しているのは確か。状態面の不安はなく、今回も自分の競馬に徹するのみ。
騎手・調教師(60点): 高橋義忠厩舎×小崎綾也騎手のコンビ。小崎騎手は父が高橋厩舎の調教助手で、ハクサンムーン(父)の主戦を務めた縁から本馬にも騎乗している。重賞では目立った成績がないが、逃げ残りを狙う腕に注目。
血統(55点): 父ハクサンムーンはスプリンターで、母父サマーバードは米国の長距離向き種牡馬。スピードの塊のような父系にスタミナを補った配合だが、根本的に距離の壁は感じる。父譲りのスピードと、母系が内包するSir Gaylord≒Secretariatのスタミナがどこまで発揮されるか。個人的には1600mは長すぎる印象だ。
馬体診断(60点): 牡馬にしては小柄でスプリンターらしいスピード体型。首が短く筋肉のメリハリは鋭いが、胴が詰まっており距離は持って1400mまでだろう。今回はプラス12kgで出走した前走から、中2週でどこまで絞れてくるか注目。輸送はないので状態維持はしやすいが、太め残りだと距離延長で苦しい。
調教内容(80点): 最終追い切りは栗東坂路で4F51.9-12.3秒(強め)と自己ベスト級の時計を出してきた。馬場状態を考えても、状態は引き続き良い。1週前も坂路で52秒台をマークし、動きに文句はない。追い切り評価は「B」だったが、これはいつも動く馬なので驚きはない。距離延長を考慮して終い重視でまとめており、ガス欠を警戒した仕上げに映る。
総合評価: 645点。持ち味のスピードはメンバー随一だが、さすがに今回の距離延長は壁が高い。過去10年で芝1400m以下しか経験のない馬が関屋記念で馬券に絡んだ例はなく、距離不安は大きなマイナス材料だろう。展開的には逃げ馬が多く、相対的に凡走データが当てはまる高齢馬でもある。ハナを切ったとしても後続のプレッシャーはきつく、直線半ばで捕まる可能性が高いと見る。持ち前のスピードでどこまで粘れるか注目だが、掲示板確保なら上々という評価に留めたい。
昨春の東風S(L)で2着に入った実績が光るものの、ここ最近は大敗続きの5歳牡馬。昨秋スワンS17着、オーロC10着、今年初戦安土城S16着と、オープンで苦戦が続いている。条件戦時代は安定して先行できていたが、さすがに重賞クラスの流れでは行き脚が付かず厳しい。今回も展開的に恵まれない限り、浮上する材料は乏しい。
基礎評価(60点): オープン入りしてから勝ち負けに絡めておらず、重賞では力不足の印象。過去の好走も半年前(東風S2着)が最後で、勢いが感じられない。
コース適性(80点): マイル戦は【2-3-1-5】と得意距離ではある。左回りも経験豊富で、新潟は未出走だが大箱コース自体は悪くない。しかしながら直線の長いコースで決め手比べになると分が悪く、後述の通り現状では推し材料とまでは言えない。
馬場適性(80点): 良馬場で実績を積んできており、時計が出る決着もこなす。ただ本質的には速い上がり勝負より、多少上がりがかかる流れで持続力を活かす形が良い。稍重~重で成績が振るわないので、渋った馬場は割引。
脚質(70点): かつては先行策で安定していたが、近走は二の脚が付かず後方からになっている。年齢的にズブくなってきたか。今回も行き脚がつかなければ見せ場なく終わる可能性が高い。もしハナに立てれば一変もあり得るが、同型多数のここでは厳しいだろう。
近走状態(50点): 3戦連続で2桁着順と、明らかに調子を落としている。東風S2着(昨年3月)がピークだった感があり、その後は下降線。調教でも以前ほどの動きが見られず、年齢ではまだ5歳だが早熟の可能性もある。
騎手・調教師(50点): 新谷功一調教師と西塚洸二騎手という、重賞では珍しい組み合わせ。西塚騎手は20歳の新人で、今回が重賞初騎乗。減量もないので、この起用は経験を積ませる意味合いが強いか。実戦での大駆けはさすがに望み薄だろう。
血統(60点): 父ミッキーロケット(宝塚記念馬)×母父アグネスデジタル。伯父にダート重賞馬オーミアリスがおり、4代母Great Lady M.は米スピード血統の源泉。サンデーサイレンスの血を持たない珍しい配合で、ワンペースな先行力が持ち味。母系のスピードから短めの距離を守備範囲に収めているが、ここにきてその良さが薄れてきた印象。血統的な魅力は現状薄い。
馬体診断(65点): 484kg前後の体格で、いかにもスピード型の筋肉質な体。胸前や肩の造りは良く、トモも幅がある。しかしやや腰高で繋ぎが立ち気味な脚質は大跳びになりがちで、一度ギアが落ちると再加速に時間を要する。近走は馬体重が減り気味で、やや精細を欠いた印象だ。今回輸送はないものの、毛ヅヤにも冴えがなくピークを過ぎた感は否めない。
調教内容(70点): 最終追いはCWコースで6Fから追われたが、終いでバテ気味になり併走馬に遅れた。1週前には坂路で4F52秒台・終い12秒前半と悪くない時計を出しているが、追い切り評価は「C」だった。稽古では動くタイプなだけに、この程度の評価に留まったのは状態面がひと息なのだろう。
総合評価: 625点。前走まで掲示板外が続き、勢いがない。重賞では力量的にも劣り、ここでの大駆けはさすがに考えづらい。最低人気が予想されるが、それも納得の状況と言える。過去の好走パターンから先行できればしぶとさは見せる馬なので、ハナを奪うくらいの作戦でどこまで粘れるかに期待するしかない。ただし今回は同型馬が多く、それも難しいか。総合的に見て、苦戦は免れないだろう。
最終追い切りと1週間前追い切りからの比較・評価コメント
登録馬の最終追い切り情報が出揃ったのでまとめていく。
まとめる最終追い切り情報でわかる情報は次の10項目。

詳細まとめ
- 追い切り評価ランク
(SS・S・A・B・C) - 馬名
- 追い切り日
- コース
- タイム
- 馬場状態
- 併せ馬
- 脚色
- 評価コメント
(データから見た見解) - 1週間前追い切り
との比較
(状態の上がり下がり)
ランク順に一覧でまとめていく。
その詳細がこちら。
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ラン ク | 馬名 | 日付 | コース | タイム(F表記) | 馬場 | 併せ | 脚色 | 評価コメント(1週前との比較) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SS | アルセ ナール | 7 / 23 | 美浦W | 6F 85.8-69.3-53.6-38.5-11.3 | 良 | 3頭併入 | 馬なり | 1週前と同メニューで ラスト11.3→終いの手応えさらに鋭化。 乗り込み量・ 加速ラップとも文句なしで“態勢完了” |
S | フォーチュン タイム | 7 / 24 | 栗東 坂路 | 4F 56.1-41.6-27.1-13.2 | 良 | 単走 | 馬なり | 実質最終は1週前坂路50.8-11.7で仕上げ済み。 今週は微調整でも脚取り軽快。 外枠×好先行で妙味大 |
S | カナ テープ | 7 / 24 | 美浦W | 5F 68.0-52.4-37.8-11.4 | 良 | 併入 | 馬なり | 1週前と同じ66秒台-11秒4。 キング騎手騎乗で折合◎、 末脚キープでS据え置き |
S | イミグラント ソング | 7 / 23 | 美浦W | 5F 68.5-53.4-38.6-11.8 | 良 | 3頭併入 | 馬なり | 重馬場→良馬場に替えて楽に終い11秒台。 1週前82秒台→今週軽めでデキ維持、55kg利 |
S | ボンド ガール | 7 / 23 | 美浦W | 5F 67.9-52.1-37.5-11.6 | 良 | 単走 | 馬なり | 折合面で進境。 1週前よりラスト反応向上でSへ格上げ |
A | シヴァース | 7 / 24 | 栗東 坂路 | 4F 54.0-38.6-24.6-12.0 | 良 | 単走 | 馬なり | 1週前CW終い 11.1→今週坂路54-12.0で好調キープ。 中枠で外に出せれば |
A | オフ トレイル | 7 / 23 | 栗東 CW | 6F 84.9-68.9-53.7-39.2-11.5 | 良 | 併入 | 強め | 1週前CW終い11.5と同水準、 長め追いで負荷追加し上積み狙い |
A | ダイシン ヤマト | 7 / 24 | 美浦W | 5F 67.0-51.6-37.0-11.4 | 良 | 併先着 | 馬なり | 2週連続ラスト11秒台、 外枠活かした捲り差し待ち |
A | レガーロ デルシエロ | 7 / 24 | 美浦W | 5F 69.3-53.6-38.2-11.7 | 良 | 単走 | 馬なり | 1週前軽め→今週も終い重点。 輸送考慮で余力残し A- |
B | キョウエイ ブリッサ | 7 / 24 | 美南B | 5F 71.2-55.9-40.8-11.8 | 良 | 単走 | 馬なり | 1週前坂路53秒台から 一気に軽くなり気配維持も攻め量ダウン |
B | ゴールデン シロップ | 7 / 24 | 美浦W | 6F 83.1-66.8-52.2-38.0-12.0 | 良 | 併入 | 馬なり | 時計平凡でS→Bへ。 54kg&内枠逃げの一発は残る |
B | トラン キリテ | 7 / 24 | 栗東 CW | 6F 83.4-67.0-51.7-36.6-11.4 | 良 | 併入 | 末一杯 | 1週前と同じ11秒4。 頭高い走り解消せず B据え置き |
B | ハクサン バード | 7 / 24 | 栗東 CW | 6F 84.0-67.8-52.4-37.0-11.0 | 稍 | 単走 | 一杯 | 2週続けてラスト11.0前後。 折合難が残り B止まり |
C | ニシノ スーベニア | 情報 なし | — | — | — | — | — | 映像・時計未公表、 調整軽めで評価保留 |
C | シン フォーエバー | 情報 なし | — | — | — | — | — | 初芝で軽め追いのみ。 データ不足でC |
C | メイショウ シンタケ | 7 / 24 | 栗東 坂路 | 4F 55.0-39.3-25.5-12.2 | 良 | 単走 | 馬なり | 1週前CW終い11.1→今週は反応鈍化、 デキ平行線 |
C | ジョウショー ホープ | 7 / 24 | 栗東 CW | 6F 83.7-67.2-52.0-37.0-11.5 | 良 | 併入 | 馬なり | 動けるが前走凡走の疲れ残り。 C据え置き |
C | リフレー ミング | 情報 なし | — | — | — | — | — | 最終も時計未公表で判断不能、 C扱い |
1週間前追い切り評価とコメント
関屋記念の2025年の出走馬について、最新の追い切り情報とその評価をランクごとにまとめた。
各ランク(SS、S、A、B、C)の馬について、追い切りのタイム、コースや馬場状況、並走状況、脚色の特徴、そしてそれぞれの評価コメントが閲覧可能。
※右にスクロール可能
ランク | 馬名 | 追い 切り日 | コース | タイム( Fごと ) | 馬場 | 併せ馬 | 脚色 | 評価コメント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SS | アルセ ナール | 7 / 17 | 美浦W | 6F 85.8-69.3-53.6-38.5-11.3 | 良 | 3頭併入 | 馬なり | 1週前でラスト11秒3、加速ラップ。 ロベルト牝馬らしい持続力で仕上り抜群 |
S | ボンド ガール | 7 / 17 | 美浦W | 6F 82.3-67.1-52.9-38.3-11.9 | 良 | 単走 | 強め | 新ハミ効果で折り合い◎。 馬体ふっくらで反応鋭い |
S | カナテープ | 7 / 17 | 美浦W | 5F 66.8-51.5-36.7-11.4 | 良 | 併入 | 馬なり | キング騎手騎乗で好気配。 伸び伸びとしたフォーム |
S | イミグラント ソング | 7 / 18 | 美浦W | 5F 66.0-??-??-11.3 | 重 | 併入 | 馬なり | 重馬場で自己ベスト級。 3歳馬らしい軽さと余力十分 |
S | オフ トレイル | 7 / 17 | 栗東 坂路 | 4F 52.2-37.3-24.6-12.1 | 良 | 先着 | 一杯 | 4馬身追走→半馬身先着。 久々でも迫力ある脚力戻る |
A | キョウエイ ブリッサ | 7 / 17 | 栗東 坂路 | 4F 53.2-39.4-25.4-12.2 | 良 | 先着 | 馬なり | 休養明けでも躍動。 坂路で首使えて推進力◎ |
A | ニシノ スーベニア | 7 / 17 | 美浦W | 6F 81.5-65.0-50.4-36.3-11.3 | 重 | 単走 | 一杯 | パワフルで集中力高い。 時計優秀も馬場重考慮でA |
A | シヴァース | 7 / 17 | 栗東 坂路 | 4F 54.1-38.8-24.7-12.0 | 良 | 単走 | 馬なり | サラッとでもラスト12.0。 態勢整い切れ味キープ |
A | フォーチュン タイム | 7 / 17 | 栗東 坂路 | 4F 50.8-36.4-23.6-11.7 | 良 | 同入 | 一杯 | 50秒台+11秒7は破格。 中間本数豊富で脚力誇示 |
A | レガーロ デルシエロ | 7 / 17 | 美浦W | 5F 69.5-53.7-38.2-11.5 | 良 | 単走 | 馬なり | 軽めだが伸び滑らか。 先週好時計で体勢は整う |
B | ゴールデン シロップ | 7 / 17 | 美浦W | 6F 82.5-66.4-51.8-37.8-12.0 | 良 | 併入 | 馬なり | 時計平凡も気配上向き。 良馬場替わりで前進可 |
B | ダイシン ヤマト | 7 / 17 | 美浦W | 5F 66.8-51.5-37.0-11.2 | 良 | 併入 | 馬なり | しまい11秒2で反応鋭い。 距離延長克服が鍵 |
B | トラン キリテ | 7 / 17 | 栗東 CW | 6F 83.6-67.1-51.8-36.7-11.3 | 良 | 併入 | 末一杯 | 併せ同入も首高くワンテンポ遅れ。 良くも悪くも平行線 |
B | ハクサン バード | 7 / 17 | 栗東 CW | 6F 83.8-67.6-52.3-36.8-10.8 | 稍重 | 遅れ | 強め | CWで10秒台。 充実期だが気負い目立ちB止まり |
B | オフ トレイル | — | — | — | — | — | — | 情報なし |
C | メイショウ シンタケ | 7 / 17 | 栗東 CW | 6F 85.0-69.4-54.2-37.8-11.1 | 良 | 単走 | 気合付 | 夏場得意も終い伸び欠く。 上積み要確認 |
C | ジョウショー ホープ | 7 / 17 | 栗東 CW | 6F 83.7-66.8-51.3-35.7-11.4 | 良 | 同入 | 馬なり | 動き軽快だがクラス壁大きい。 評価は据え置き |
C | シン フォーエバー | 7 / 17 | 栗東 坂路 | 4F 53.3-37.9-24.4-12.2 | 良 | 単走 | 馬なり | 軽め調整で余力はあるが切れ味物足りず |
C | ニシノ スーベニア | — | — | — | — | — | — | 情報なし |
C | ゴールデン シロップ | — | — | — | — | — | — | 情報なし |
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