東スポ杯2歳ステークス2025の過去10年のレース傾向・消しデータ

どうも。競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。
東スポ杯2歳ステークス(東京スポーツ杯2歳S)は、東京競馬場・芝1800mで行われる2歳馬限定のGⅡ重賞だ。
毎年11月下旬に開催され、翌春のクラシック(皐月賞・東京優駿〔日本ダービー〕など)を見据えた素質馬が多数参戦する傾向にある。「東スポ杯」の愛称で呼ばれ、いわゆる“出世レース”として有名だ。
実際、過去の勝ち馬からは後のクラシックホースが続出している。
例えば、2017年優勝馬ワグネリアンは翌年の日本ダービー馬、2019年コントレイルは無敗の三冠馬、2021年イクイノックスは世界レーティング1位の名馬に成長し、昨年2024年の勝ち馬クロワデュノールも今年の日本ダービーを制している。
こうした実績から、ファンも「将来のGⅠ馬を探すレース」として注目している。
本記事では、まず東スポ杯2歳Sの過去傾向データを整理し、次に「消しデータ」すなわち馬券的に減点となる条件を洗い出す。
そして最終的に2025年の登録馬へデータ適用し、馬券戦略のヒントを導く構成とした。
ぜひご自分の馬券戦略に役立ててくれ。
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東スポ杯2歳Sの過去データ傾向(人気・配当・脚質ほか)
まずはレース全体の傾向を押さえる。「人気どおりに決まりやすい本命サイドの重賞」というのが東スポ杯2歳Sの共通認識だ。
以下に過去の人気・配当、展開傾向など主なファクターをまとめる。

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人気と配当:
過去10年(2015~2024年)の傾向を見ると、1番人気馬は連対率約60~70%と高水準で推移し、極端な波乱は少ない。
実際に1~2番人気がともに馬券圏外に沈んだ年は2018年のみで、10番人気以下の激穴馬が馬券に絡んだ例は皆無である。
人気サイド中心の決着が多いため、単勝オッズも低めで安定しやすい。
実際、単勝配当の最低は140円(1.4倍)、最高でも3,840円(約38倍)で、平均は772円と比較的堅い(※過去10年の単勝配当)。
三連単の平均配当も約7.4万円で、他の2歳重賞と比べても中穴程度に収まる年が多い。
これは明らかに実力上位馬が順当に結果を出すレースであることを示唆している。 -
脚質・展開:
東京芝1800mは直線が長くコーナーも緩やかなコース形態のため、素質馬が力を発揮しやすい。
特に末脚勝負になりやすく、上がり3ハロン最速or2番手の鋭い決め手を使える馬が圧倒的に有利だ。
2013年以降のデータでは、上がり最速~2位だった馬が【10-7-4-9】(勝率約26%、連対率約45%)と好成績を収めている。
一方、先行勢(特に逃げ馬)には厳しい傾向が顕著だ。
4コーナー先頭で直線に向いた馬は【0-1-0-11】と勝ち馬ゼロ。
序盤からハイペースで飛ばす馬ほど最後に捕まりやすい。
つまり、「差し・追い込み有利、逃げ切り困難」というのが展開面の特徴だ。
もちろんペース次第ではあるが、基本的には直線で速い上がりを繰り出せるタイプを重視したい。 -
枠順:
内枠優勢のデータも見逃せないポイントだ。過去20年で1~3枠の馬が半数の10勝を占めており、連対率・複勝率でも内寄り枠が高水準だ。
直線入口までにポジション取りでロスが少ないこと、スタート後すぐ1コーナーまで斜めに進路をとるレイアウトで外枠は距離ロスが大きいこと、これらが一因と考えられる。2018年のようにフルゲートで外枠の伏兵が勝つケース(例:ニシノデイジー8番人気優勝)もゼロではないが、データ上はまず「内枠の有力馬」から検討するのがセオリーだ。
今年(2025年)は月曜開催で特殊だが、枠順が確定したら1~3枠に入った実力馬にはさらに注目したい。 -
その他の傾向:
馬体面では、大型馬が活躍する傾向が指摘されている。
過去10年で馬券に絡んだ馬の多くが馬体重480kg以上だったというデータがあり、パワーとストライドの大きさが要求される東京1800mでは恵まれた馬格がプラスに働きやすいと考えられる。
また、デビュー時期にも関連性がある。
特に9月デビュー組が強く、過去10年で9月にデビューした馬の約半数がこのレースで3着以内に入ったという分析もある。
2歳戦ではデビューの早すぎる馬(夏デビューで使い詰めなど)より、ある程度新馬戦で勝って間隔を取って臨むケースが好相性とも言えよう。
もちろん個体差もあるが、「初戦を勝ってここに直行」「1戦1勝の無敗馬」など底を見せていない馬ほど期待値が高いのは確かだ。
以上が東スポ杯2歳Sの主な傾向である。
要約すれば「素質馬同士の決着になりやすく、データ上も実績上位が順当に強い」レースと言えるだろう。
こうした傾向を踏まえ、次章では本題である「消しデータ」=過去から導かれる消去条件を詳しく解説する。
過去の勝ち馬・好走馬に共通するポイント、そして凡走馬に共通するポイントを洗い出すことで、馬券で狙うべき馬と切るべき馬が見えてくるはずだ。
過去から導く「消しデータ」条件とは
「消しデータ」とは、過去のレース傾向から導かれた「この条件に当てはまる馬は来ない(馬券圏内に絡まない)」という消去条件のことである。
東スポ杯2歳ステークスにおいて明確な消しデータとなっているのは、主に前走成績とキャリア(出走経験)の2つだ。
以下、過去約10~20年のデータから浮かび上がった消し条件を整理する。
過去好走馬の共通点と凡走馬のパターン
前章までの傾向を踏まえると、東スポ杯2歳Sでは「強い馬が順当に来る」図式が基本にある。
その強い馬とは具体的にどういう馬か?
端的に言えば、前走までの内容が優秀な馬である。
JRAの分析でも指摘されている通り、このレースの3着以内30頭以上(目安:2013年以降)中、大半が前走1着馬だった。
残りも前走でオープンクラス(重賞・OP特別)の2着か3着に好走していた馬が占めており、例外はごくわずかだ。
逆に言えば、前走で負けている馬には厳しいデータが突きつけられている。
特に「前走が条件戦(新馬・未勝利・1勝クラス)で敗れた馬」および「前走オープンクラスで掲示板外(4着以下)に沈んだ馬」は、過去約20年で一度も馬券圏内に来ていないのだ。
さらに、キャリア(レース経験)も重要な判断軸となる。
過去の好走馬は、ほぼ全てがキャリア1~3戦以内だった。
キャリア4戦以上を使い込んでここに臨んできた馬は苦戦続きで、3着が1回あるのみ。
要するに、「使い減り」している馬や早熟傾向で既に頭打ちの馬は通用しにくいレースと言える。
2歳のこの時期で4~5戦消化しているケースは稀ではあるが、出走してきても結果を出せていないのが実情だ。
反対にキャリア1戦(無敗馬)や2戦の馬が連に絡むケースが非常に多く、レース経験よりも潜在能力・伸びしろを重視すべきデータが出ている。
以上を踏まえると、東スポ杯2歳Sにおける主な消しデータ(消去すべき条件)は次のとおりだ。
| 判断軸 (ファクター) | 好走パターン | 消し(見送り)条件 |
|---|---|---|
| 前走クラス&着順 | 前走1着がベスト。 例外的に前走OP重賞で2~3着なら許容。 | 前走が条件戦で負け(新馬・未勝利・1勝クラスで2着以下) 前走OP以上で4着以下(重賞・OP特別で掲示板外) |
| キャリア(戦歴) | キャリア1~3戦の「上がり目」ある馬。 (無敗馬や1勝馬が中心) | キャリア4戦以上(使い詰めで上積み疑問) ※東スポ杯までに4戦使った馬の連対例なし |
| 近走の内容 | 連勝中・新馬戦圧勝などインパクトある内容。 または重賞で上位健闘。 | 近2走以内に大敗(掲示板外の敗戦) ※特に前走で大差負けした馬は割引 |
| 脚質・上がり | 差し脚質で上がり最速経験あり。 終いの脚が確実なタイプ。 | 逃げ専念型(逃げないと崩れる馬) ※東スポ杯は差し優勢のため、展開不利の可能性 |
| 馬体・成長力 | 馬体重480kg以上の大型馬が好走傾向。 成長途上で馬体増加しているとなお良し。 | 小柄すぎる馬(馬体重◯◯kg台前半など) ※パワー不足だと東京1800mで見劣りしやすい |
上記の表は一般的な傾向をまとめたものだが、特に注目すべきは上2つ「前走成績」と「キャリア戦歴」の条件である。
この2点が東スポ杯2歳Sの消しデータの核心と言ってよい。
実際、過去の凡走馬を振り返ると、これらに該当するケースがほとんどだ。
このように、「前走までに結果を出していない馬」「使い詰めで上積みが見込めない馬」はデータ上ばっさり消して問題ないだろう。
2025年出走予定馬のデータ評価:該当馬と有力馬
それでは、2025年の東スポ杯2歳ステークス登録馬に前章の消しデータを適用してみよう。
今年は11月24日(月)に東京競馬場で行われる(※枠順未確定)。
主な登録メンバー(想定騎手)と前走成績は以下のとおり。

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コッツォリーノ(牡2、横山典弘騎手)…前走: 未勝利戦 1着(東京芝1600m)
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サレジオ(牡2、A.プーシャン騎手)…前走: 新馬戦 1着(東京芝1800m)
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ストームサンダー(牡2、戸崎圭太騎手)…前走: 萩ステークス(OP) 3着(京都芝1800m)
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ゾロアストロ(牡2、T.マーカンド騎手)…前走: サウジアラビアRC(G3) 3着(東京芝1600m)
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ダノンヒストリー(牡2、D.レーン騎手)…前走: 新馬戦 1着(東京芝1800m)
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チュウワカーネギー(牡2、北村友一騎手)…前走: サウジアラビアRC(G3) 5着(東京芝1600m)
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テルヒコウ(牡2、坂井瑠星騎手)…前走: 新馬戦 1着(京都芝1800m)
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パントルナイーフ(牡2、C.ルメール騎手)…前走: 未勝利戦 1着(東京芝1600m)
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ライヒスアドラー(牡2、佐々木大輔騎手)…前走: 新馬戦 1着(東京芝1800m)
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ラストスマイル(牡2、杉原誠人騎手)…前走: 未勝利戦 1着(中山芝1600m)
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リネンタイリン(牡2、内田博幸騎手)…前走: 京王杯2歳S(G2) 7着(東京芝1400m)
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ローベルクランツ(牡2、松山弘平騎手)…前走: 未勝利戦 1着(阪神芝1800m)
データから見た有力馬・危険馬
このリストをデータの観点で色分けするなら、まず消しデータに該当する“危険な馬”から挙げるのが早い。
今年の登録馬では以下の2頭が要注意だ。

要注意馬
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チュウワカーネギー:前走G3で5着に敗退 → 消しデータ該当(前走重賞4着以下)
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リネンタイリン:前走G2で7着に敗退 → 消しデータ該当(前走重賞4着以下)
チュウワカーネギーは重賞経験こそあるものの、前走サウジアラビアRCで掲示板外に敗れた点が大きな減点材料となる。
同レース3着のゾロアストロとは明暗が分かれる形だ。
またリネンタイリンは京王杯2歳Sで7着と振るわず、距離延長の今回はデータ的に見込み薄。
もし出走してくるなら、実績的にも人気薄だろうが思い切って消しで良いだろう。
一方、データ的に有力視できる馬は多数いる。
特に前走を勝っている馬たちは軒並み好材料だ。
サレジオ、ダノンヒストリー、テルヒコウ、ライヒスアドラーなどは無傷の1戦1勝馬で、「前走新馬1着 → 東スポ杯」という理想的ローテーションだ。
これらは過去にも数々の活躍馬を出してきた王道パターンであり、データ的な減点は一切ない。
また、未勝利戦を勝ち上がってきた組(コッツォリーノ、パントルナイーフ、ラストスマイル、ローベルクランツ)も前走1着である点は共通。
ただし新馬戦で一度負けてからの未勝利勝ちという経緯上、勝ち上がりに2戦を要した点は若干の割引材料になり得る。
それでも「前走勝ち」の事実は大きく、データ上は十分馬券候補となる。
もう1頭忘れてはいけないのがストームサンダーとゾロアストロだ。
これらは前走で勝利こそ逃したが、オープン競走で連対級の好走を見せている。
ストームサンダーは伝統の2歳OP・萩ステークス3着、ゾロアストロはG3サウジアラビアRC3着と健闘。
この「前走OP3着以内」というパターンは、前述のとおり過去にも馬券に絡む例が複数あった(いわば消しデータの例外条件)。
したがって、この2頭もデータ上は合格点と言える。
特にゾロアストロは前走重賞で0.2秒差の僅差3着という内容から、クラス慣れ・距離延長での前進も見込め人気以上に警戒が必要だ。
ストームサンダーも新馬→1勝クラス→OPとキャリア3戦で駒を進めており、着順以上に底力を示している。共に「前走好内容」組として要チェックだろう。
以上を踏まえると、2025年のデータ観点での評価は以下のようになる。
| 評価 | 該当馬(2025年) | 主な理由(データ根拠) |
|---|---|---|
| ○ 有力候補 | サレジオ、ダノンヒストリー、 テルヒコウ、ライヒスアドラー ほか前走新馬1着馬 | 前走1着&キャリア1戦(無敗)。 データ上減点なし。 |
| ▲ 穴注意 | ストームサンダー、ゾロアストロ | 前走OPクラスで3着好走。 「前走オープン好走馬」で要警戒。 |
| △ 合格点 | コッツォリーノ、パントルナイーフ、 ラストスマイル、ローベルクランツ | 前走未勝利1着。 前走勝ち上がりで大きな減点はない。 |
| × 消し候補 | チュウワカーネギー、リネンタイリン | 前走重賞・OPで敗戦(4着以下) =消しデータ該当。大幅割引。 |
(表の評価はあくまでデータ上のもの。最終判断では各馬の調教や馬体、当日の気配なども考慮すべきです)
今年は有力各馬が概ね良い条件を満たしており、「消し」と断言できる馬は一部に限られる印象だ。
強いて言えばチュウワカーネギーとリネンタイリンはデータ的に苦しいが、他は横一線とも言える。
したがって、馬券戦略としては明確に減点となる馬を切った上で、残った有力馬同士の取捨をどう行うかがポイントとなるだろう。
次章では、その具体的な戦略について言及する。
東スポ杯2歳ステークス2025の戦略:買い方と注意点
ここまでデータ分析を踏まえて、最後に2025年版の東スポ杯2歳S攻略法を提案する。
キーワードは「本命サイド重視」と「消しデータの徹底活用」だ。
「軸」は素直に実績馬から
まず馬券の中心(軸馬)選びだが、データが示す通り人気上位馬の信頼度が高いレースである。
無理に穴を狙いすぎず、素直に前走内容が秀逸な馬を重視したい。
今年で言えば、前走圧勝の新馬勝ち馬や重賞好走馬などが該当する。
具体的にはサレジオ、ダノンヒストリー、ライヒスアドラーあたりは能力比較で一歩リードと考えられる。
これらから軸を選ぶのがセオリーだろう。
もしオッズ妙味を求めるなら、前走OP好走馬のストームサンダーやゾロアストロを相手本線に据えるのも面白い。
いずれにせよ、馬券構成は「実績馬を中心に据える」のが無難だ。
人気薄でも消しデータ非該当の馬は要警戒だが、消しデータ該当馬に逆らった穴狙いは成功率が低い点に注意したい。
消しデータ該当馬は思い切って除外
先述のように、前走凡走組(条件戦敗退・重賞凡走)はバッサリ消すのが得策だ。
データ上来ていないパターンの馬を無理に拾う必要はない。
例えばチュウワカーネギーやリネンタイリンが人気的に妙味があっても、データを重視するなら買い目から外す勇気を持ちたい。
その分の資金を他に回すことで、的中率・回収率の向上が見込める。
実際、過去の類似ケース(人気の前走凡走馬)はことごとく飛んでおり、経験則的にも「人気以上の激走」は期待薄だ。
競馬に絶対は無いが、確率論として切れるところは切るのがプロの戦略である。
馬券種と組み立て
人気サイド決着が多いとはいえ、常に1番人気が勝つわけではない。
2番人気以下の実力馬同士で決まると配当妙味も出る。
馬連や三連複なら本命~対抗~穴候補を組み合わせて中穴を狙う手もある。
例えば本命級×伏兵(消しデータ非該当馬)の組み合わせなら万馬券も見込めるだろう。
一方、三連単は配当が伸びづらい点に注意。
過去には1~3番人気でそのまま決まって三連単数百円台という年もある。
資金配分によっては赤字もあり得るので、三連単を買う場合は点数を絞るか思い切って紐荒れ狙いに徹するかメリハリが必要だ。
個人的には、的中重視なら三連複(有力馬総流しなど)、高配当狙いなら本命1頭軸の三連単マルチといった作戦を推奨したい。
いずれの場合も、消しデータ馬は買い目に含めないことで点数を削減し、効率的な馬券を組み立てよう。
当日のチェックポイント
最後に、データ以外で当日注目すべき点を挙げておく。
まず馬場状態だ。
東京芝は秋開催終盤で傷みが蓄積しやすい。
稍重以上に渋るようだと先行有利に傾くケースもあるため、その場合は極端な追い込み馬より先行力もある差し馬が理想像となる。
また枠順も確定後には考慮したい。
今年はフルゲートにはならない見込みだが、それでも内と外では違いが出る可能性がある。
極端な大外枠に入った人気馬がいれば評価を微調整するのも一手だ。
最後に各馬の気配(パドック)や馬体重の増減も確認し、成長度合いやテンションを総合判断して最終結論を出したい。
データはあくまで羅針盤であり、最終的な舵取りは読者自身の目で行うのがベストだ。
データ+直感のハイブリッドで、この「出世レース」の的中を掴んでほしい。
東スポ杯2歳Sの素朴な疑問集
東スポ杯2歳ステークスで勝負するにあたって、よくある質問と回答集を用意した。
Q1. 東スポ杯2歳ステークスはどんなレース?格や賞金は?
A: 東京スポーツ杯2歳ステークスは、東京芝1800mで行われる2歳GⅡ重賞です。2歳限定戦としては朝日杯FS・阪神JF(ともにGⅠ)に次ぐ格式で、1着賞金は現在4000万円。1996年創設(当初GⅢ)で、2004年よりGⅡに格上げされました。将来のクラシック候補が多数出走するため「出世レース」と呼ばれ、勝ち馬から後のGⅠ馬がしばしば誕生します。
Q2. 「消しデータ」とは何ですか?
A: 「消しデータ」は、過去のレースデータから導き出される消去条件のことです。「この条件に当てはまる馬は好走例が無い」というパターンをデータ分析で割り出し、該当馬を馬券から消す判断材料にします。東スポ杯2歳Sの場合、「前走で負けている(特に条件戦で敗戦 or 重賞で大敗)」「キャリアを使いすぎている(4戦以上)」といった条件が消しデータに該当します。要はデータ的に期待値が低い馬を事前に省くことで、予想を効率化する手法です。
Q3. 過去にはどんな馬が勝っている?このレースのレコードタイムは?
A: 過去の優勝馬にはコントレイル(2019年)、イクイノックス(2021年)、ワグネリアン(2017年)など、その後GⅠを制した名馬が名を連ねます。タイム面では、2019年にコントレイルが記録した1分44秒5がレースレコードです。このタイムは東京芝1800mの2歳コースレコードでもあり、彼はその後無敗で三冠馬となりました。近年は勝ち時計1分46秒前後が標準ですが、メンバーや馬場状態によって変動します。基本的には良馬場なら2歳戦としては高水準のタイムが出やすい傾向です。
Q4. 前走重賞組と新馬・未勝利組では、どちらが有利ですか?
A: データ上はどちらも一長一短です。前走重賞組はレース慣れ・格経験という強みがありますが、東スポ杯では重賞で上位に来た馬のみ好走しています。つまり前走重賞で勝ち負けした馬なら信頼度大ですが、中途半端な着順だとかえって割引材料です。一方、新馬・未勝利組はキャリアが浅いぶん未知の魅力があります。無敗馬がそのまま通過する例も多く、新馬戦の内容が良かった馬は十分通用します。ただし新馬2着→未勝利1着というパターンは、勝ち切るにはあと一押し足りないケースもあります。総合すると、「前走重賞3着以内」か「前走まで負けなし」なら甲乙つけがたい有力でしょう。逆にそのどちらにも当てはまらない馬(重賞凡走・条件戦敗退組)は不利、という見方です。
Q5. 人気薄の激走は期待できないレース?穴馬を狙うとしたら?
A: 極端な大穴は滅多に来ません。実際に10番人気以下が馬券に絡んだ例は過去20年で皆無です。ただし「そこそこの穴(6~9番人気)」は時折穴をあけます。例えば2018年は8番人気ニシノデイジーが勝利し、馬連は高配当になりました。このように「実力を秘めているが人気がない馬」が浮上するケースがあります。その見極めにはデータが使えます。穴で狙うなら、消しデータ非該当=前走勝っているのに人気がない馬や、重賞実績があるのに軽視されている馬が面白いでしょう。今年で言えばストームサンダーやゾロアストロが該当しそうです。反対にデータ的に厳しい穴馬(例:前走大敗の人気薄)は手を出さない方が賢明です。
まとめ:データを活かした戦略で臨もう
東スポ杯2歳ステークス2025の攻略ポイントを振り返ると、「過去データに素直に従う」ことの重要性が浮き彫りになる。
クラシック候補が集まるだけに実力通りの決着が多く、妙な穴狙いより定石に従った方が当たりやすいのがこのレースの特徴だ。
具体的には、前走までに結果を出している馬(新馬・未勝利を勝ち上がり、もしくは重賞で好走)を中心に据え、データで消しの根拠がある馬は思い切って切る戦略が有効といえる。
過去の傾向から導いた「消しデータ」を活用することで、無駄な買い目を減らし効率的な馬券が組めるだろう。
もっとも、データは万能ではなく例外も存在する。
例えば馬場が極端に悪化した場合や、レース当日の展開が大きく狂った場合など、データ通りに収まらないケースも稀にある。
しかしそのリスクを踏まえてもなお、このレースに関しては「データ信頼度は高い」と断言できる。
なぜなら長年の傾向がほぼ一貫しており、穴パターンも限定的だからだ。読者の皆さんには是非、本記事の分析をヒントに独自の最終予想を組み立ててもらいたい。
将来のスターホースを見極めるワクワク感とともに、的中という最高の結果を手にしていただければ幸いである。
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