有馬記念2025の追切評価&全頭診断!SS~Cで調教判定!

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。

2025年12月28日日曜はG1・有馬記念。

有馬は強い馬が勝つだけでは終わりにくい。

中山2500メートルはコーナーが多く、位置取りひとつで結果が変わるからだ。

さらに年末の大一番だけに、状態や気持ちの乗り方まで噛み合うかが問われる。

今回は⑤レガレイラ、⑨ダノンデサイル、④ミュージアムマイルといった主役級に、武豊の⑥メイショウタバル、外枠から巻き返す⑯タスティエーラもいて見どころが多い。

そこで今回は出走馬の追切をまとめ、全頭診断を敢行。

さらに別の記事でまとめている過去10年の傾向も踏まえ、今の「注目馬」「危険な人気馬」「穴馬」までまとめたのでぜひ最後までお付き合いいただきたい。

過去10年の傾向まとめはこちら

有馬記念2025のAI予想はこちら

この記事でわかること
  • 追い切りや
    相手関係も交えた
    1,000点満点の
    全頭診断&評価
  • 登録馬全体の
    調子の良し悪し丸わかり!
    1週間前追い切り
    評価&コメント
  • 1週間前追い切りとの比較も!
    レース前最終追い切り
    評価&コメント

馬アイコンこの記事を書いたのは

執筆者画像

木口 順一

競馬歴18年の42歳。

何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。

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有馬記念の全頭診断

有馬記念の枠順が確定。

そこで過去の傾向や、現在の馬のポテンシャル・調子に枠順の有利不利を踏まえて全頭診断を敢行。

10項目で診断し、それぞれ100点満点の合計1000点で一覧にしていく。

その項目がこちら。

診断項目
  • 基本情報
    (実績・枠順)
  • コース・距離適性
  • 馬場適性
  • 脚質
  • 近走の状態
  • 騎手・調教師
  • 血統
  • 馬体診断
  • 調教内容
  • 想定人気オッズ

1度点数ランキングを公開したあと、その点数の内訳・詳細に関しても記していく。

気になる馬がいればそれも確認してみてくれ。

全頭診断一覧はこちらだ。

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馬名(年齢・性別) 総合点 一言評価 基礎総合 コース距離 馬場適性 脚質 近走状態 騎手・調教師 血統 馬体診断 調教内容 人気オッズ
レガレイラ (4歳牝) 928 牝馬初のグランプリ連覇へ 96 95 90 95 95 92 90 90 85 100
ダノンデサイル (4歳牡) 906 世界級パフォーマンス再証明 95 90 90 92 88 90 95 88 80 98
ミュージアムマイル (3歳牡) 886 新世代皐月賞馬の逆襲 92 88 85 88 90 85 88 90 90 90
タスティエーラ (5歳牡) 851 巻き返しを期す一昨年のダービー馬 88 85 88 85 70 92 90 85 80 88
メイショウタバル (4歳牡) 843 父仔で春秋グランプリ制覇なるか 90 80 85 78 75 88 92 80 95 80
シンエンペラー (4歳牡) 838 未完の大器、覚醒の瞬間は来るか 82 85 88 80 60 93 95 85 85 75
アドマイヤテラ (4歳牡) 835 距離延長歓迎のステイヤー 80 90 85 85 70 95 88 90 80 72
ジャスティンパレス (6歳牡) 833 ラストランで復活なるか 90 88 90 82 60 82 85 90 88 78
ミステリーウェイ (7歳せん) 783 遅咲きステイヤーの勢い 78 80 85 70 85 70 80 85 80 70
サンライズジパング (4歳牡) 755 上がり馬の一発に警戒 72 80 82 78 65 75 80 85 78 60
コスモキュランダ (5歳牡) 753 スタミナ武器の伏兵 70 82 85 80 60 78 83 80 75 60
アラタ (8歳牡) 742 老雄、意地の見せ場なるか 67 85 85 80 50 72 88 85 75 55
エキサイトバイオ (3歳牡) 741 スタミナ豊富な三歳伏兵 65 83 87 78 60 68 85 85 80 50
マイネルエンペラー (4歳牡) 738 金色血統で大駆け期待 68 82 88 75 55 70 90 80 75 55
シュヴァリエローズ (5歳牡) 730 海外遠征の経験を糧に 75 80 80 82 50 75 78 75 70 65
エルトンバローズ (5歳牡) 721 上昇中の新興勢力 66 78 82 78 55 74 80 83 75 50

現役最強牝馬との呼び声高い昨年のグランプリ女王。

史上初めて牝馬による有馬記念連覇がかかった一戦だ。

父スワーヴリチャード譲りのパワーと、母父ハービンジャー譲りの持久力を兼ね備え、昨年の有馬記念では3歳牝馬ながら古馬を撃破した。

中山芝2500mを経験済みなのは大きな強みで、コース・距離適性:95点と文句なし。

今回は4歳牝馬として2kgの軽量恩恵も受け、好枠3枠5番から自在に立ち回れるだろう。

折り合いに不安がなく、スローペースでもハイペースでも自分の競馬ができる脚質:95点の柔軟さも武器だ。

前走エリザベス女王杯も完勝しており勢いは十分。

鞍上ルメールは「レガレイラはとても乗りやすい馬。能力が高く、どの位置取りでも競馬ができる。勝つ自信があります」とライバルにダノンデサイルの名を挙げつつも連覇に自信を見せた。

仕上がりも良く、最終追い切りでは軽め調整にとどめたが、昨年同様に落ち着いた雰囲気で状態は維持しているとのこと。

想定オッズ1番人気に支持されるのも当然で、実力・枠順・充実度すべてが高水準の文句なしの本命格だ。

前年の日本ダービー馬にして今年ドバイシーマクラシックを制した実績は伊達ではない。

春の海外遠征で日本馬悲願の海外G1タイトルを獲得し「世界レベルの実力をここで示す」べく秋のグランプリに乗り込んできた。

中山コースの2000m戦(弥生賞ディープ記念)を勝利しており、昨年有馬記念も3着とコースへの対応力は十分。

瞬発力勝負よりも消耗戦に強いエピファネイア産駒らしく、中山芝2500mでスタミナを問われる展開は望むところだ。

大型馬で馬体重520kg(前走比+12kg)と前走から大きく馬体を増やしてきた点は気になるものの、これは海外遠征帰りの前走(ジャパンカップ3着)で減った体を戻した程度と見られる。

調教では闘志に火をつけすぎないよう軽めの最終調整に留めたとのことで、状態面も良好だろう。

レースでは折り合いに専念し、終盤に高い持続力でロングスパートを仕掛けるのが持ち味だ。

昨年の有馬では勝ち馬レガレイラからわずか0秒1差の3着と健闘しており、今年はさらに成長した姿を見せたいところ。

ルメールが「今年一番のライバルはダノンデサイル」と名指ししたほどで、想定2番人気も納得の総合力を備える。

唯一の懸念は枠順5枠9番がやや外寄りな点だが、昨年も同じ9番から馬券圏内に好走しているだけに問題は小さい。

逆襲に燃える“ベリーベリーホース”が満を持してグランプリ奪取を狙う。

今年の皐月賞馬であり、新世代3歳勢の代表格。

古馬との初対決となった前走の天皇賞(秋)では、あの一昨年の年度代表馬に次ぐ2着と大健闘し、一躍グランプリ制覇の有力候補に名乗りを上げた。

中山芝2000mの皐月賞を勝っているように小回りコース適性は高く、スタミナと底力が問われる展開でも怯まないハーツクライの血を母系に持つ点も頼もしい。

距離2500mは未経験だが、父リオンディーズは同舞台のホープフルS勝ち馬であり適性の不安は小さい。

鞍上のC.デムーロも2014年のグランプリを制した実績があり、若馬ながら陣営の強気なローテ(天皇賞2着後ここ一本に照準)からも勝算が見て取れる。

枠順も2枠4番と絶好で、自分のリズムで競馬を作りやすいだろう。

先行力・決め手とも平均以上でレース運びに注文がつかない脚質:88点の万能型。

実際、デムーロ騎手も「ペース次第でポジションは自由に取れる。速い流れなら中団、スローならもう少し前につけたいが、どの位置でも大丈夫」と自在性を評価している。

まだキャリア9戦と伸びしろも大きく、世代交代を狙う新星の一角として軽視できない存在だ。

古馬撃破が現実味を帯びてきた秋、ファン投票第7位の支持(34万票超)を背負い、中山の大観衆の前で逆襲の大舞台に挑む。

一昨年の東京優駿(日本ダービー)を制した実力馬。

その後は香港のクイーンエリザベス2世C(2000m)を勝利するなど海外でも結果を残したが、秋シーズンは天皇賞・秋12着、ジャパンカップ8着と精彩を欠いた。

とはいえ、それら2戦はいずれも不完全燃焼の内容で、本来のポテンシャルを出し切れていない印象だ。

中間は立て直しに専念し、ここ一本に照準を定めて巻き返しを図る。

中山コースは未経験だが、一昨年の皐月賞では不利な大外枠から2着に突っ込んでおり、小回りでも立ち回れる器用さは証明済み。

折からの雨馬場もマンハッタンカフェ譲りの重厚な血統からむしろ歓迎で、馬場悪化の懸念も少ない馬場適性:88点だ。

最大の鍵はその気性面と折り合いであり、燃えすぎる気配を見せた前走からどれだけ立て直せたか。

陣営は「不完全燃焼だった秋の鬱憤を晴らしたい。有馬記念で本領発揮したい」と雪辱に燃えている。

今回も8枠16番と枠順運には恵まれなかったが、後ろから腹を括って運べば展開次第で出番はある。

鞍上の松山騎手×堀調教師コンビは2021年の有馬記念(エフフォーリア)で優勝しており、この大舞台の勝ち方を知る布陣だ。

想定4番人気と評価は割れるが、実績最上位の一角が持ち味の勝負強さを取り戻せば戴冠のチャンスも十分にある。

今年の宝塚記念を逃げ切りで制したグランプリホース。

父ゴールドシップ譲りの豪快な先行策で春のグランプリを制した姿は記憶に新しい。

「圧巻の逃走劇を再び」と、秋のグランプリでも同型不在なら自慢の快速飛ばしで後続に影を踏ませない展開に持ち込みたいところだ。

しかし今回は大逃げ宣言のミステリーウェイが存在し、同馬との兼ね合いが課題になる。

武豊騎手も「展開の鍵を握るのはミステリーウェイ」と認めており、タバル自身は控える競馬も辞さない構えだ。

もともとテンに速いタイプではなく、宝塚記念もスローペースに持ち込んで粘り込んだ形だけに、ペースが速くなりすぎると厳しい可能性がある。

とはいえ、極端な上がり勝負になりにくい中山芝2500mは血統的にも歓迎材料で、父ゴールドシップは2012年有馬記念優勝馬。

父仔でのグランプリ制覇(春秋含む)という偉業も視野に入り、陣営の期待も大きい。

宝塚記念時と同じくらいの時計で動けた。秋の天皇賞時よりピリッとしてきたし、いい状態で挑める」と石橋調教師も最終追い切りの動きに合格点を与えている。

今回は同じ3枠の内側(枠3-5)に最大のライバル・レガレイラがいるためマークも厳しいが、道中リズム良く運んで直線まで粘り込めればチャンスはあるはず。

想定4~5番人気と評価は割れるが、一度ハマれば圧倒的な強さを見せる“逃走劇”の再現に警戒したい。

「未完の大器がここで覚醒するか?」、ファン投票第30位ながら、その将来性には一目置かれている存在だ。

2歳時にホープフルSでレガレイラの2着、3歳時にはジャパンカップで2着同着とGⅠであと一歩の惜敗を経験してきた。

フランス産まれで父は欧州マイル王シユーニ、母はなんと凱旋門賞馬ソットサスの全姉スターレットズシスターという超良血。

良血に違わぬ素質を見せながらも気性面などからか伸び悩んできたが、前走のジャパンカップ(6着)はひと叩きすることで状態が上向いてきた。

陣営(矢作師)は「前走使って良くなっている。スタッフがベストな状態に仕上げてくれると信じている」と語り、ここへきて素質開花の兆しを感じさせる。

今回は坂井騎手の強い希望で最内1枠2番からの発走となったが、これも「鞍上の希望枠を引き当てた」と喜ばしいサプライズ。

折り合いに不安がある馬だけにロスなく運べる内枠は願ってもない舞台だ。

反面、瞬発力勝負になりすぎると切れ負けする弱点は抱えており、どう流れに乗るかが鍵となる。

鞍上の坂井騎手は今年初制覇した海外G1(ドバイワールドCなど)で躍進中の若武者、指揮官の矢作調教師は世界的名伯楽と、このコンビの手腕も大きな強みだ。

ファン投票では支持こそ少なかったが、警戒すべき伏兵として一発の魅力を秘めている。

今年の目黒記念(GⅡ)を勝ち、菊花賞3着など長距離戦で安定した成績を残すステイヤーだ。

実に2500m以上のレースではすべて3着以内と距離適性はメンバー随一。

春の天皇賞(3200m)でも掲示板を確保しており、タフな流れになれば浮上してくる可能性が高い。

反面、勝ち味に遅い面もあり、GⅠで決め手比べになるともどかしい場面もあるかもしれない。

しかしここは持ち前の豊富なスタミナを活かした消耗戦に持ち込みたい腹づもりだろう。

前走から7カ月ぶりの実戦になるが「距離延長で真価発揮」と評されているように、得意舞台での一変が期待できる。

父レイデオロはこの中山芝2500mの皐月賞馬かつ有馬記念2着馬であり、母アドマイヤミヤビもオークス3着と長くいい脚を使える名牝。

血統背景からも中山適性は高いはずだ。

仕上がりに関しても友道厩舎らしく念入りで、栗東CW中心に乗り込み十分。夏場は放牧に出ず在厩調整でじっくり作られており、長期休養明けでも動ける態勢にある。

主戦の川田騎手が再び手綱を取れるのも大きく、戦法に幅が出るはずだ。

枠順は7枠13番と外めだが、過去の長距離戦でも外枠から捲って好走した実績もあり、あまり悲観していない様子。

想定7~8番人気の伏兵だが、強烈なロングスパートで上位に食い込むシーンも十分考えられる。

一昨年の天皇賞(春)優勝馬であり、昨年のこのレースを最後に現役を退いたタイトルホルダーの同期にあたる実力馬だ。

春の盾制覇以降は勝ち星に恵まれず、昨年有馬記念も9着と敗退したものの、常に一線級と互角の競馬を繰り広げてきた経験は侮れない。

6歳となった今年で引退が決まっており、これが文字通りラストラン。

陣営は「復活勝利でラストランを飾りたい」と悲願のグランプリ獲りに燃えている。

前走の天皇賞(春)は直前のアクシデントで無念の取消となったが、その分フレッシュな状態で夏場を休養に充てられた。

秋はジャパンカップで実戦感覚を取り戻し、改めて本番にピークを持ってくる青写真だ。

調教では坂路とCWコースで入念に負荷をかけ、実戦さながらの長めからの追い切りも消化。

最終追い切りは栗東坂路で軽めだったが、「ゲートが難しい馬なので枠順は3番が欲しい」と語っていた団野騎手の願い通り、最後の抽選順で希望の3番枠をゲットする幸運も舞い込んだ。

これには「最高のクリスマスプレゼント」と鞍上も笑顔を見せ、「与えられた枠で最高のレースができるよう頑張りたい」と決意を語っている。

イレ込み癖からゲート難が課題の馬だが、偶数の2枠3番で出遅れリスクも軽減。

道中は内で脚を溜め、直線でしぶとく伸びるのが勝ちパターンだ。

世代No.1評価を受けた素質馬が、有終の美を飾るべく万全の仕上げで大一番に挑む。

7歳にして本格化した“遅咲きのステイヤー”だ。

前走のアルゼンチン共和国杯(GⅡ)では、持ち味の大逃げ戦法で後続を完封し重賞初制覇を達成。

一気にブレイクを果たし勢いそのままにグランプリへの切符を手にした形だ。

父ジャスタウェイ×母父ハイチャップァルという血統からもタフな展開が合っており、実際に勝った前走は稍重馬場での消耗戦だった。

今回も雨が降れば面白い存在だろう。だが何と言っても注目はその果敢な逃げであり、2200m戦などでは大差をつける暴走逃げを見せたこともある。

その極端な戦法ゆえに「展開のカギを握る」と評され、同型馬メイショウタバル陣営もこの馬の出方を最大の懸案事項に挙げているほどだ。

今回は枠順6枠11番からハナを主張する形になりそうで、序盤からペースが速くなる可能性が高い。

もし他馬が無理に競りかけてこなければ前走の再現も…とも思われるが、GⅠの厳しい流れで同じ戦法が通用するかは未知数と言える。

管理する小林調教師は「いつも通り行くだけ行け」と送り出しており、松本騎手も「馬のリズムを大事に、いい競馬をしたい」と腹を括っている。

長丁場で粘り腰を発揮するジャスタウェイ産駒だけに、展開次第では粘り込みも可能だろう。

台風の目となり得る存在として、展開面含め目が離せない一頭だ。

今年春から頭角を現してきた4歳馬で、重賞戦線でも存在感を見せ始めた上がり馬だ。

夏のローカル重賞では上位争いを演じ、直近でもGⅡで掲示板に食い込む健闘を見せている。

父キズナ譲りのしなやかな走りで、速い上がりというよりは持久力勝負に強いタイプ。

時計の掛かる馬場や消耗戦になったときに浮上してくる可能性がある。

今回の中山芝2500mは初経験となるが、父系的に中山巧者も多く心配無用だろう。枠順4枠7番は内目すぎず外目すぎず理想的で、道中は好位のインで立ち回る競馬ができそうだ。

鮫島克駿騎手とのコンビで近走は安定感が増しており、陣営も「自分の競馬に徹してどこまでやれるか試したい」とチャレンジャー精神を燃やしている。

目下の課題は初のGIで相手が一気に強化される点だが、馬体重も532kg(+8)と成長著しく、秋シーズンに入ってから馬が逞しさを増している。

ファン投票順位(圏外)からも人気薄確実の想定穴馬だが、未知の魅力を秘めた新興勢力として一考の余地はあるだろう。

スタミナが要求される展開になれば台頭してきても不思議ない隠れた伏兵だ。

叔父にスタミナ自慢のメイショウテンゲン(ダイヤモンドS勝ち)がいる血統で、母サザンスピードはオーストラリアのG1・コーフィールドC(2400m)勝ち馬。

父アルアインは皐月賞馬で中距離向きだが、その仔である当馬は母譲りの持久力型で、長距離戦でもバテない粘り強さがウリだ。

実際に近走は3000m級の長距離戦で堅実に差のない競馬を続けており、速い上がりを求められない消耗戦なら浮上のチャンスがある。

中山コースも何度も経験済みで、昨年暮れのグレイトフルS(2500m戦)では持ち前のしぶとさを発揮し勝利している。

横山武史騎手とのコンビは初めてだが、追って味のあるタイプだけにエフフォーリアで有馬を制した鞍上の手綱捌きに期待がかかる。

大崩れこそ少ない反面、決め手に欠ける印象もあり常にあと一歩で勝ちきれない競馬が続いているが、嵌れば一発があっておかしくない。

人気は薄いが、展開が向くようなら馬券圏内突入のシーンも考えられる。

今年8歳になるベテランの刺客。

重賞は未勝利ながら、GⅡ・GⅢ戦線で長く堅実に活躍してきた実力馬だ。

特に中山コースとの相性は良く、一昨年のオールカマーでは勝ち馬からタイム差無しの4着に健闘し、中日新聞杯(中京2000m)では悲願の重賞制覇まであと少しと迫ったこともある。

父ハーツクライ×母父キングカメハメハという良血も相まって、衰えを見せつつも時折存在感を示す走りを見せている。

前走のオールカマー(今年)も掲示板圏内と健闘しており、大崩れしない安定感は健在だ。

とはいえ勝ち切るまでは至らず、展開任せの面があるのも確か。

今回は8枠14番と外枠を引いたため、持ち前の末脚を発揮するには腹を括って直線勝負にかけるしかないだろう。

鞍上の大野騎手とはデビュー当初からコンビを組む息の合った仲で、ベテラン同士ならではの思い切った騎乗に期待したい。

往年の切れ味は薄れつつあるが、展開が嵌れば追い比べで一矢報いるだけの地力は残っている。

ファン投票順位(圏外)からも人気は低いが、現役屈指の古豪が意地を見せる場面があっても驚けない。

今年のクラシック戦線を皆勤してきた3歳馬。

夏場のラジオNIKKEI賞(GⅢ)で3着に健闘すると、一躍菊花賞(3000m)でも注目すべき存在に浮上した経歴を持つ。

結果的に菊花賞本番では掲示板を外したものの、終始見せ場を作っており長距離への適性は示した形だ。

父は有馬記念馬グラスワンダー、母系もスタミナ型であり、中山芝2500mは血統面からも合っていそうだ。

実際、本馬自身もスタートで行き脚がつかず後方から長くいい脚を使う競馬を得意としており、平均ペース以上に淀みなく流れた方が力を出せるタイプだろう。

今回は最内1枠1番を引き当て、序盤は無理せずロスなくインで脚を溜められそうだ。

鞍上の荻野極騎手にとっても初のグランプリ参戦となるが、思い切ったコース取りで一発を狙ってくる可能性がある。

まだ3歳でキャリアも浅く未知の魅力がある反面、決め手という点では現状見劣るのも事実。

しかし極端な消耗戦になった場合には恵まれた55kgの斤量も活きて浮上するシーンが考えられる。

総合力ではさすがに見劣るため人気薄必至だが、穴中の穴として押さえておいて損はない存在だ。

こちらもクラシック戦線を戦った4歳馬で、昨年ホープフルS2着・今年日本ダービー6着など素質の一端を見せてきた。

父ゴールドシップ×母父フレンチデピュティという血統からも分かるように気性に難があり、良い時と悪い時の差が激しい印象だ。

それでも昨年末のジャパンカップでは勝ち馬から0秒2差の6着(同着2着のシンエンペラーとはタイム差無し)と健闘するなど、ハマった時の破壊力は侮れない。

今回はそのゴールドシップ産駒らしく雨が降って上がりのかかる展開になれば台頭してきそうな存在だ。

父譲りのズブさがあるため、道中から早めに仕掛けてロングスパート合戦に持ち込みたいクチだろう。

鞍上の丹内騎手は同馬の新馬戦から手綱を取り続けており、この癖馬の扱いには慣れている。

ここ2戦ほどは案外な内容が続いているが、陣営は「素質は一級品。展開ひとつで浮上してもいい」と期待を込めて送り出す。

総合的にはさすがに荷が重いが、人気薄のゴールドシップ産駒が大駆けするケースは過去にもあった。

ひと雨降って馬場が渋るようなら一考してみたい超伏兵だ。

ディープインパクト産駒の5歳馬で、重賞では常にあと一歩の競馬が続いている叩き上げの苦労馬だ。

昨年夏の小倉記念で重賞初制覇を遂げたものの、その後は掲示板止まりの競馬が多く、今年春には海外遠征(サウジ遠征など)にも挑戦した経験を持つ。

帰国初戦となった京都大賞典(GⅡ)では見せ場十分の4着に健闘し、改めて国内GⅠ戦線で通用するだけの力を示している。

今回は初の中山コースかつ2500m戦となるが、母ヴィアンローズ譲りのしなやかな走りから小回り適性はありそうだ。

課題はキレ味勝負では分が悪い点で、ディープ産駒らしい瞬発力には欠ける半面、しぶとさでは負けていない。

軽い馬場で高速決着になると荷が重いが、時計のかかる馬場状態で持久力戦になれば出番があるかもしれない。

追い切りの動きも海外帰りを叩いて上向いており、前走後は放牧に出さず在厩で調整できた点も好材料だ。

北村友一騎手とのコンビも板についており、枠順4枠8番から巧みに先行集団を捌いて流れに乗りたい。

総合的には伏兵評価だが、常に掲示板前後に来る堅実さを武器に、展開次第では馬券圏内をうかがうシーンもあるだろう。

今年春に条件戦を勝ち上がって以降、着実に力を付けてきた上昇株の5歳馬。

前走のアルゼンチン共和国杯では中団から長くいい脚を使って3着に食い込み、今回の優先出走権を手にした。

上がり馬らしく勢いがあり、初のGⅠ挑戦でも密かに注目しておきたい存在だ。

父ディープブリランテ(ディープインパクト産駒)は2012年日本ダービー馬だが、当馬はその父譲りの先行力に加え、母父ブライアンズタイム譲りの渋太さを兼ね備えている。

東京や阪神など直線の長いコースで結果を残しているように、本来は大箱向きだが、中山コースでも器用さでこなせるだけの地力は付けてきた。

課題はさすがにメンバーレベルが一気に強化される点で、現状では一線級との力差は否めないかもしれない。

しかし勢いに乗る馬がそのまま台頭するケースも有馬記念では少なくなく、侮っていると痛い目を見る可能性もある。

枠順は大外8枠15番と苦しいが、二の脚の速さで好位集団に取り付き、直線で内を捌くような奇策に出ればチャンスが生まれるかもしれない。

鞍上の西村淳也騎手も今年飛躍を遂げた新鋭で、思い切った騎乗が期待できる。

いずれにせよ、当日の馬場コンディションや展開の利が必要だが、新興勢力の中では評価できる一頭として注意しておきたい。

有馬記念の
AI予想記事はこちら

最終追い切りと1週間前追い切りからの比較・評価コメント

登録馬の最終追い切り情報が出揃ったのでまとめていく。

まとめる最終追い切り情報でわかる情報は次の10項目。

最終追い切り情報
詳細まとめ
  • 追い切り評価ランク
    (SS・S・A・B・C)
  • 馬名
  • 追い切り日
  • コース
  • タイム
  • 馬場状態
  • 併せ馬
  • 脚色
  • 評価コメント
    (データから見た見解)
  • 1週間前追い切り
    との比較
    (状態の上がり下がり)

ランク順に一覧でまとめていく。

その詳細がこちら。

※右にスクロール可能

ランク 馬名
SS タスティエーラ (牡5)
SS ミュージアムマイル (牡3)
S ダノンデサイル (牡4)
S ジャスティンパレス (牡6)
A コスモキュランダ (牡5)
A マイネルエンペラー (牡6)
B レガレイラ (牝5)
B メイショウタバル (牡5)
B ミステリーウェイ (牡5)
B シンエンペラー (牡5)
B アラタ (牡8)
B エルトンバローズ (牡4)
B シュヴァリエローズ (牡7)
B サンライズジパング (牡4)
C アドマイヤテラ (牡4)
C エキサイトバイオ (牡3)

最終追い切りの動きだけを見るなら、タスティエーラミュージアムマイルの2頭が、他より一段上の仕上がりに見える。

両方とも1週前にしっかり負荷をかけ、最終追い切りは整える方向に寄せた形で、動きの質、反応、気配の良さが目立つ。

タスティエーラは全体時計と終い(最後の伸び)がきれいで、ラストランに向けて完成度が高い状態だろう。

ミュージアムマイルも1週前に自己ベスト級の強い時計を出し、最終は坂路で余力を残してまとめてきた。調教の流れとしても理想に近い。

続くのがダノンデサイルジャスティンパレスだ。

ダノンデサイルは前走後の放馬による外傷が軽く、走りへの影響は小さい前提で考えてよさそうだ。

1週前にウッドチップコース(いわゆるCW)で鋭い伸びを見せ、最終追いは坂路で軽めでもフォームが崩れず、状態は整っている印象だ。

ジャスティンパレスも秋シーズン3戦目だが、疲れを強く感じさせる動きではなく、いつも通りの調整パターンで高いレベルを保っている。

最終追いのウッドでも余力を残したまま終いをまとめており、中山芝2500メートルで力を出す土台はあるだろう。

コスモキュランダマイネルエンペラーも状態は良さそうだ。

コスモキュランダは2週続けて終いの反応が鋭く、坂路とウッドで水準以上の動きを見せている。

前走以上の雰囲気で臨めそうだ、という見方になる。

中山が得意なタイプなので、スタミナが最後まで持てば、昨年の有馬記念4着のような脚を期待したくなる。

マイネルエンペラーは久々の実戦を感じさせない動きで、1週前から脚さばきの軽さが出ていた。

体つきと動きが良く、残る課題は長いブランクだけ、という評価がしっくりくる仕上がりだろう。展開がスタミナ勝負に寄るほど面白い。

B評価の中では、昨年覇者のレガレイラと、宝塚記念馬のメイショウタバルがどう走るかが大きなポイントだ。

レガレイラは前走を使われて良化してきた形で、最終追いのウッドでは鋭い伸びを見せ、併せ馬で互角にまとめた。

1週前は少し硬さが残る印象もあったが、最終追いでは集中力が増し、「態勢は整ってきた」と言えるところまで来ている。

メイショウタバルは気性面に課題を抱える馬だが、1週前にしっかり負荷をかけたので、最終追いは予定通り軽めに整える内容になった。

終いは余力十分で、折り合いさえつけば巻き返しがあっても不思議はない状態だろう。

同じB評価でもミステリーウェイシンエンペラーは、展開ひとつで浮上する余地がある。

ミステリーウェイは前走のアルゼンチン共和国杯を逃げ切った上がり馬で、今回も調整は順調だ。

最終追いのウッドで上々の時計を出し、1週前も自己ベスト級の数字を出している。行きたがる面が落ち着きつつある、という見方ができるなら、粘り込みまで含めて想像は広がる。

シンエンペラーは素質の高さは認めたいが、今回はもう一段の良化が欲しいという位置づけになる。

それでも前走時より状態は上向いており、最終追いの坂路では先着して最後まで伸びている。噛み合えば上位争いに混ざれる、という評価は残していいだろう。

ベテランのアラタ、初めての距離に挑むエルトンバローズ、海外帰りのシュヴァリエローズ、ダート路線から来たサンライズジパングも、課題はあるが軽視は危険だ。

アラタは8歳でも勢いがあり、最終追いでも併せ馬で先着して動きは悪くない。

大きな上積みがあるというより、この馬なりに良い状態で出せる、という見立てだろう。

エルトンバローズは2500メートルが最大の課題だが、調整自体は順調で、1週前に終いの鋭さを見せている。

最終追いは軽めでもフォームのまとまりがあり、未知の距離でも走り切れる可能性は残る。

シュヴァリエローズは海外遠征明けでも疲れは強く見せず、1週前に負荷をかけて、最終追いは感触確認の坂路という流れだ。

良馬場で持ち味が出やすいタイプなので、当日の馬場が合うかは重要だろう。

サンライズジパングは中2週でも活気があり、最終追いでは坂路で一杯に追って負荷をしっかりかけた。

芝の長距離が合うかは別問題だが、先行力とパワーで一考の余地はある。

一方でC評価の2頭は、最終追い切りの内容が地味で、上積みを強くは見込みにくい印象だ。

アドマイヤテラは前走ジャパンカップで落馬して競走中止になった馬で、久々のレースに向けて坂路で単走、強めに追われたが終いが鈍って伸び切れなかった。

1週前はウッドで3頭併せを一杯に追われて時計は出しているが、最終追いは目立つ変化が少ない。

状態は安定しているが、自分からグイグイ動くタイプではないので、実戦は展開と立ち回り次第になりやすい。

エキサイトバイオは1週前の坂路で自己ベストの時計を出しており、そこから最終追いで大きく上げてきたというより、整える方向に見える。

最終追いの時計は一杯に追った割に平凡で、終いも減速気味だった。

ピークが1週前に寄ってしまった可能性もあるので、当日の疲労感がないかは気にしたいところだ。

追切日: 12月24日(水)

コース: 美浦ウッドチップコース(良)

タイム: 6F 80.9 – 5F 64.2 – 4F 49.9 – 3F 35.6 – 1F 11.8

馬場状態: 良馬場

併せ馬: 3頭併せ(エコロシード〔2歳1勝クラス〕ほか)で内側を追走し、半馬身先着

脚色: 馬なりのまま終始余力十分

ダービー馬タスティエーラは、これが現役ラストランという前提で仕上げの精度が高い。

最終追い切りは美浦のウッドチップコースで、2頭の僚馬を前に置く形からスムーズに加速し、仕掛ける場面が少ないままでも好時計で半馬身先着した。

数字だけでなく、フォームのまとまりと反応の良さが揃っているのが強い。

1週前との比較では、1週前も同じくウッドで3頭併せを消化し、馬なりのまま6F81秒1-終い1F11秒6で併入している。

直線で長く脚を使える形(終い3Fが12.7-11.6-11.6秒)を見せた上で、最終追いでさらに整えてきた流れだ。

秋3戦目でもフレッシュさを保てているなら、仕上がりは最上位だろう。

追切日: 12月24日(水)

コース: 栗東坂路(重馬場)

タイム: 4F 55.5 – 3F 40.6 – 2F 26.6 – 1F 12.5

馬場状態: 重馬場

併せ馬: 併せ馬(アンズアメ〔3歳3勝クラス〕)で半馬身追走しクビ差先着

脚色: 馬なりのまま楽に加速

ミュージアムマイルは、初の中山2500メートルを前に、気配の良さが際立つ。

最終追いは坂路で併せ馬、序盤に少しフラつく場面があっても、途中から力強い脚取りに変わり、終いも余力を残して先着している。

重い馬場でまとめている点も評価しやすい。

1週前との比較では、1週前にC.デムーロが乗って栗東ウッドで一杯に追われ、6F78秒5-終い1F11秒4という自己ベスト級の強烈な時計を出している。

そこでしっかり負荷をかけ、最終追いは整える形に落とし込めているので、仕上がりの流れとしては理想に近い。

距離で折り合いが崩れなければ、能力を出せる状態だろう。

追切日: 12月24日(水)

コース: 栗東坂路(重馬場)

タイム: 4F 55.3 – 3F 40.9 – 2F 26.7 – 1F 13.5

馬場状態: 重馬場

併せ馬: 単走

脚色: 馬なり(調整程度)

ダノンデサイルは、前走後の放馬があっても、調整過程を見る限り大きな崩れは感じにくい。

最終追いは坂路で軽めの内容になり、時計だけなら目立たないが、重い馬場でもフォームが乱れず、落ち着いて走れている点が強みだ。

1週前との比較では、1週前にウッドで併せ馬を行い、6F81秒6-終い1F11秒3の鋭い伸びを馬なりで見せて併入している。

1週前で中身を作り、最終追いは負担を増やさず整えるパターンだ。

派手さはなくても、総合的には高評価が妥当だろう。

追切日: 12月24日(水)

コース: 栗東ウッドチップコース(重馬場)

タイム: 4F 53.6 – 3F 38.2 – 1F 11.8

馬場状態: 重馬場

併せ馬: 単走

脚色: 馬なり(軽め調整)

ジャスティンパレスはラストランという位置づけでも、調整が大きく崩れていないのが強みだ。

最終追いは単走で、前半は折り合いを優先し、直線はしまいだけ軽く促して終いをまとめた。

フットワークに硬さが強く出ていないなら、状態は悪くない。

1週前との比較では、1週前に団野を背にウッドで2頭併せを行い、一杯に追われて6F83秒0-終い1F11秒5で併入している。

1週前で負荷をかけ、最終追いで整えている流れなので、安定感という面では信頼しやすいタイプだろう。

追切日: 12月24日(水)

コース: 美浦坂路(良馬場)

タイム: 4F 52.7 – 3F 38.4 – 2F 25.1 – 1F 12.0

馬場状態: 良馬場

併せ馬: 併せ馬(デザートイーグル〔2歳新馬〕)で3馬身追走し、ゴール前で半馬身先着

脚色: ゴール前仕掛け

コスモキュランダは、最終追いも反応の良さを見せた。

坂路で併せ馬、追走してゴール前で軽く気合をつけられると、終いまできちんと伸びて先着している。

数字としてもまとまっており、動きの質も悪くない。

1週前との比較では、1週前に美浦ウッドで6F82秒7-終い1F11秒5を馬なりで出し、3馬身先着している。

ウッドでも坂路でも終いが使えているのはプラス材料だろう。

チークピーシズなどの工夫で集中力が出ているなら、前走以上の雰囲気で本番に向かえる。

追切日: 12月24日(水)

コース: 栗東ウッドチップコース(重馬場)

タイム: 7F 98.5 – 6F 81.9 – 5F 67.8 – 4F 53.3 – 3F 37.9 – 1F 11.3

馬場状態: 重馬場

併せ馬: 併せ馬(レッドパラジウム〔2歳新馬〕)で外ラチ沿いを進み併入

脚色: 馬なり

マイネルエンペラーは長期休養明けの不安より、動きの良さが先に来るタイプだ。

最終追いは長めから入り、外ラチ沿いで馬なりのまま走って、終いまでしっかり伸びて併入している。

重い馬場でも脚取りが沈まないなら、調子は良さそうだ。

1週前との比較では、1週前にウッドで強めに追われて6F80秒9-終い1F11秒4を出し、2馬身先着している。

1週前でしっかり中身を作り、最終追いで整える形にできている。

仕上がり自体は十分で、あとは久々の実戦の勘だけが課題だろう。

追切日: 12月24日(水)

コース: 美浦ウッドチップコース(良)

タイム: 6F 82.9 – 5F 66.3 – 4F 51.2 – 3F 37.0 – 1F 11.2

馬場状態: 良馬場

併せ馬: 3頭併せ(ソニックスター〔4歳オープン〕ほか)で半馬身追走し併入

脚色: 直線強め

レガレイラは連覇を狙う立場でも、最終追いで上向きが見えるのがいい。

3頭併せで半馬身追走、直線で強めに追われて終いを伸ばし、併入でまとめた。

反応の良さと集中力が整ってきた印象だ。

1週前との比較では、1週前に同じ僚馬と併せて6F83秒7-終い1F11秒3を出しているが、その時は少し硬さが残る見え方もあった。

最終追いでは終いが11秒2まで上がり、加速の形も良化しているので、状態は上向きだろう。

昨年の迫力まで到達しているかは別として、狙える状態には近づいている。

追切日: 12月24日(水)

コース: 栗東ウッドチップコース(重馬場)

タイム: 5F 68.5 – 4F 53.0 – 3F 37.4 – 1F 11.3

馬場状態: 重馬場

併せ馬: 単走

脚色: 馬なり

メイショウタバルは、最終追いが予定通り「整える」内容になった。

単走で折り合いに専念し、しまいだけ軽く促して終い11秒3を余力十分で出している。

頭を上げ気味になる場面は残るが、動き自体は悪くない。

1週前との比較では、1週前にオープン馬と併せて一杯に追われ、6F79秒8-終い1F11秒4を出して先着している。

そこで負荷をかけたぶん、最終追いは軽めで良い。

気性面が鍵の馬なので、折り合いがつけば巻き返しの可能性は残るだろう。

追切日: 12月24日(水)

コース: 栗東ウッドチップコース(重馬場)

タイム: 6F 82.9 – 5F 68.0 – 4F 53.3 – 3F 38.2 – 1F 11.8

馬場状態: 重馬場

併せ馬: 単走

脚色: 馬なり

ミステリーウェイは、勢いを保ったまま本番へ向かえている。

最終追いは単走でリズム良く走り、終いも11秒8でまとめた。頭の高い走りは残るが、腹回りが絞れてきているなら評価は落としにくい。

1週前との比較では、1週前もウッドで7F98秒9-終い1F11秒5を馬なりで出している。

1週前と最終で大きく崩れないのは安定感の裏返しだろう。

展開次第では粘り込みまで考えたくなる仕上がりだ。

追切日: 12月24日(水)

コース: 栗東坂路(重馬場)

タイム: 4F 55.4 – 3F 39.9 – 2F 26.6 – 1F 12.3

馬場状態: 重馬場

併せ馬: 併せ馬(アスクアイルビゼア〔4歳2勝クラス〕)で2馬身半追走し1馬身先着

脚色: ゴール前強め

シンエンペラーは、最終追いで「最低限の形には戻した」と見たい。

坂路で追走して先着し、重い馬場でもパワフルに踏んでいる。頭の位置が高いなど気難しさは残るが、仕掛けへの反応は悪くない。

1週前との比較では、1週前にウッドで併せ馬、一杯に追われて6F81秒6-終い1F11秒6を出しながら遅れている。

1週前は動きがちぐはぐで、もう一段上げたい印象が強かった。

最終追いで先着できたのはプラスだが、G1で上位を狙うにはもうひと押し欲しい、という評価が妥当だろう。

追切日: 12月24日(水)

コース: 美浦ウッドチップコース(良)

タイム: 6F 82.6 – 5F 66.4 – 4F 52.2 – 3F 37.7 – 1F 12.3

馬場状態: 良馬場

併せ馬: 併せ馬(ロードスカイブルー〔3歳1勝クラス〕)で3馬身追走し半馬身先着

脚色: 直線強め

アラタは8歳でも元気さが見える。

最終追いはウッドで併せ馬、追走して直線で強めに仕掛け、先着で終えた。

時計は派手ではないが、最後まで止まらず走れているなら、この馬なりに状態は良いだろう。

1週前との比較では、1週前にウッドで一杯に追われて5F66秒7-終い1F12秒0を出して先着している。

大きな上積みというより、状態を維持して本番へ向かう流れだ。

年齢の壁はあるが、体調面だけなら軽視しにくい。

追切日: 12月24日(水)

コース: 栗東坂路(重馬場)

タイム: 4F 56.0 – 3F 40.4 – 2F 27.7 – 1F 12.7

馬場状態: 重馬場

併せ馬: 単走

脚色: 馬なり

エルトンバローズは、距離2500メートルが最大の課題だが、状態自体は悪くない。

最終追いは坂路で馬なり、時計は軽めでも頭を低く保ったフォームで登坂している。

重馬場で無理をさせていないのも意図が見える。

1週前との比較では、1週前にウッドで6F85秒6-終い1F11秒1と、終いの鋭さを見せている。

最終追いで時計を求めなかったのは、1週前で負荷をかけた前提の調整だろう。

距離面が噛み合うかは別として、仕上げとしては順調だ。

追切日: 12月24日(水)

コース: 栗東坂路(重馬場)

タイム: 4F 53.9 – 3F 39.2 – 2F 26.4 – 1F 12.8

馬場状態: 重馬場

併せ馬: 単走

脚色: 馬なり

シュヴァリエローズは海外帰りでも調整は乱れていない。

最終追いは坂路で単走、感触確認に寄せた内容で、終いは平凡だが馬場を考えれば極端なマイナスではない。

1週前との比較では、1週前にウッドで一杯に追われ、6F82秒2-終い1F11秒4を出している。

海外帰りとしては1週前で負荷をかけられているのがポイントだ。

最終追いで上積みが大きいというより、良馬場で条件が合うかが勝負になりやすい。

追切日: 12月24日(水)

コース: 栗東坂路(重馬場)

タイム: 4F 51.9 – 3F 37.6 – 2F 25.4 – 1F 12.2

馬場状態: 重馬場

併せ馬: 併せ馬(フィドルファドル〔3歳2勝クラス〕)で併入

脚色: 一杯

サンライズジパングは中2週でも活気がある。最終追いは坂路で併せ馬、一杯に追って負荷をかけ、併入で終えた。首を使って伸びる走りができているなら、状態は保てているだろう。

1週前との比較では、1週前は坂路単走で4F54秒6-終い1F12秒7と軽めだった。最終追いで一気に負荷を上げた形なので、仕上げとしてはメリハリがついている。芝の長距離に向くかは未知数だが、調教面だけで消すのは危険だ。

有馬記念の
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1週間前追い切り評価とコメント

有馬記念の2025年の出走馬について、最新の追い切り情報とその評価をランクごとにまとめた。

各ランク(SS、S、A、B、C)の馬について、追い切りのタイム、コースや馬場状況、並走状況、脚色の特徴、そしてそれぞれの評価コメントが閲覧可能。

※右にスクロール可能

ランク 馬名
SS ミュージアムマイル
S ダノンデサイル
S ミステリーウェイ
S メイショウタバル
A ジャスティンパレス
A タスティエーラ
A レガレイラ
A コスモキュランダ
B シュヴァリエローズ
B エルトンバローズ
C アドマイヤテラ
C サンライズアース
C サンライズジパング
C シンエンペラー

追い切り評価がSS~Sとなった馬たちは、時計・動きともに目立つ好仕上がりだ。

中でもミュージアムマイルはこの日の一番時計を叩き出し文句なしの動き。

折り合いさえ付けば大舞台でも能力を存分に発揮できそうだ。一方、ダノンデサイルも前走以上に軽快な動きで上積み十分。

クラシックホースらしく仕上がりは良好で、距離適性を血統面からも後押しされている。

伏兵ではミステリーウェイが状態維持以上の動きを見せており専門家から“好調教馬”に挙げられた。

一週前時点で仕上がりが光るこれらの馬は有力な軸候補になる。

メイショウタバルも折り合い面の成長が感じられ、重馬場のグランプリを逃げ切った春の再現を狙える出来にある。

A評価の馬たちも概ね順調だが、もう一段階上積みが欲しい印象だ。

ジャスティンパレスは及第点の時計を出しつつ、直線は一杯に追って活気を引き出した。

ピーク時に比べると初動の重さはあるものの、陣営の熱のこもった調整でラストランに向け態勢は整っている。

タスティエーラは楽な手応えで好時計をマークし反応も鋭い。

前走が完璧な仕上がりだっただけに微妙な余力の不安は残るが、大崩れしない状態は維持している。

昨年覇者のレガレイラも併せ馬で女王らしい鋭さを見せ、順調そのもの。併走時の反応に鈍さもあったが、ひと追い毎にギアが上がっており連覇に向け視界良好だ。

コスモキュランダは相変わらず調教では良く動き、ゴール前の反応も良好。

ただし実戦で結果を出せない傾向があるだけに、過信は禁物だ。

総じてA評価組は好仕上がりだが、もうひと押しの課題や平常運転の範囲に留まっている印象で、最終追い切りの上積み次第では上位進出も十分可能だ。

B評価まで落ちると動きに物足りなさが見られる。

シュヴァリエローズは折り合い自体はついており悪くないものの、全盛時と比べて反応の鋭さや迫力が欠けている。

海外帰りの分の上積みを感じられず、本調子にはもう一歩だ。

エルトンバローズも終いこそ11秒1と伸びたが、道中は少し力み気味で長丁場を前に折り合い面に不安を残した。

距離克服が課題で、現状では強気になれない。

C評価の馬は明確に課題を抱えている印象だ。

アドマイヤテラは動きが重く、格下馬に併せ負けする始末。

前走の反動か反応も鈍く、疲労の抜け切りに疑問符がつく内容だ。

サンライズアースは頭の位置こそ我慢できていたものの、坂路でフラつきながら加速に手間取り、こちらも下級条件馬に詰め寄られる冴えない動き。

サンライズジパングは単走追いにもかかわらず終いの伸びを欠き、頭が高く推進力を感じない。

前半ゆったり入った分を差し引いても物足りず、闘志面にも疑問が残る内容だ。

シンエンペラーも一杯に追われた割に反応が今ひとつで、まだ本来の伸びやかさを取り戻せていない。

頭が高く背腰の使い方も甘いため、フォーム改善が急務である。

総じてC評価組は仕上がり途上で割引が必要に映る。

追切日: 12/17 栗東CW(良)6F

タイム: 6F 78.5 – 5F 64.4 – 4F 50.8 – 3F 36.5 – 1F 11.4

併せ馬: タケルハーロック(古馬1勝クラス)を1.4秒追走し、直線で内から迫って0.1秒先着

脚色: 一杯に追う

評価コメント: 一週前追い切りで堂々の一番時計をマークした。

6ハロン78秒台という破格のタイムで、ゴール前の回転力・推進力も抜群。陣営も「最高の追い切り」と絶賛する文句なしの仕上がりだ。

あまりに速い時計が出たのはそれだけ気持ちが乗っている証拠でもあり、当日リラックスして走れるかが課題となる。

折り合いさえスムーズにつけば持ち前の持続力を存分に発揮できるはずだ。

追切日: 12/17 栗東CW(良)6F

タイム: 6F 81.6 – 5F 66.4 – 4F 51.8 – 3F 37.1 – 1F 11.3

併せ馬: ミッキーゴージャス(古馬オープン)を0.4秒追走し併入

脚色: 馬なり余力

評価コメント: 日本ダービー馬の名に恥じない好調ぶりで、前走時よりも素軽い動きが目立った。

長距離を見据えて序盤は折り合い重視の内容だったが、それでもラスト1ハロンは11秒3と鋭い伸びを見せている。

一週前時点でしっかりと態勢が整い、疲れも見せずリズム良く走れている。

3歳馬だけにここからの伸びしろも計り知れず、仕上がり面の上積み込みで古馬相手の逆襲に向け視界良好だ。

追切日: 12/17 栗東CW(良)7F

タイム: 7F 98.9 – 5F 67.0 – 4F 52.6 – 3F 37.5 – 1F 11.5

併せ馬: 単走

脚色: 馬なり余力

評価コメント: 7ハロンと長めからゆったり入って終い重点に追われた。

ラスト1ハロンは11秒5とまずまずの伸びで、反応もマズマズといったところ。多少頭の高さは気になったものの、前走時の状態をしっかり維持している動きだ。

専門家からも「好調教馬」に挙げられるほど内容は良く、地味でも調子自体は確かに良い。

大舞台の経験は浅いが、一発を狙えるだけのデキには仕上がっている。

追切日: 12/18 栗東CW(良)6F

タイム: 6F 79.8 – 5F 65.1 – 4F 51.2 – 3F 36.5 – 1F 11.4

併せ馬: スマートサニー(古馬オープン)を0.5秒追走して0.5秒先着

脚色: 一杯に追う

評価コメント: 春のグランプリホースが久々に見せた力強い追い切りだ。

懸念された折り合い面もソコソコ我慢が利いており、6ハロンからしっかり負荷をかけられた。

追われてから若干抵抗するような素振りで推進力に欠けた点は課題だが、今回は精神面の成長が感じられる内容で陣営も「ワンランク上がった」と太鼓判を押している。

この落ち着きが本番でも続けば、自分の型でレースを支配して押し切る場面も十分にあり得る。鍵は最終追い切りでスムーズに加速できるかどうかだ。

追切日: 12/17 栗東CW(良)6F

タイム: 6F 83.0 – 5F 67.9 – 4F 52.7 – 3F 37.7 – 1F 11.5

併せ馬: ウィンストン(古馬1勝クラス)を0.4秒追走して同入

脚色: 一杯に追う

評価コメント: 引退レースに向けて熱のこもった仕上げが施されている。

6ハロン83.0秒と目立つ時計ではないものの、直線は一杯に追って負荷を十分にかけた。

天皇賞(秋)で見せた絶好調時に比べると、追い出してからの反応の重さに見劣りはある。

それでも新コンビの団野騎手は「活気が出ている」と好感触を掴んでおり、衰えを感じさせない安定感は維持している。

大舞台で常に堅実に駆ける姿を見せてきた古馬だけに、万全ではなくとも侮れない仕上がりだ。

追切日: 12/18 美浦南W(良)6F

タイム: 6F 81.1 – 5F 64.9 – 4F 50.2 – 3F 35.9 – 1F 11.6

併せ馬: エコロシード(二歳1勝クラス)を1.0秒追走して併入

脚色: 馬なり余力(併せ馬は末強め)

評価コメント: 楽な手応えのまま自己ベスト級の時計をマークし、さすがダービー馬と思わせる動きを見せた。

6ハロン81.1秒でも余裕たっぷりに動けており、手前の替えもスムーズで瞬時の反応も良い。

秋3戦目でようやく本領発揮といったところで、大きな衰えは感じられない。

ただし前走(ジャパンカップ)で仕上がり切っていた反動が皆無とは言い切れず、お釣りの有無が微妙な段階でもある。

最終追い切りでどこまで上積みできるかに注目したい。

追切日: 12/17 美浦南W(良)5F

タイム: 5F 66.7 – 4F 51.7 – 3F 37.5 – 1F 11.3

併せ馬: ソニックスター(古馬オープン)を0.2秒追走して併入

脚色: 直線仕掛け

評価コメント: 牝馬初の有馬記念連覇を狙う女王も順調な仕上がりだ。

併せ馬ではしっかり折り合いがつき、直線では女王らしい鋭い伸び脚を披露した。

5ハロン66.7秒・ラスト11秒3と数字以上に余裕が感じられる走りで、末脚の切れ味は健在。

一方で、馬体を並べてからの反応がやや鈍く映ったのも確かで、強めに追った今回はその点の改善が課題だった様子。

ひと追いごとにギアは上がっており、陣営も仕上がり自体に不安はないと見ている。

昨年のような豪脚をもう一度繰り出す準備はできており、あとは最終調整で微調整を施すのみだろう。

追切日: 12/18 美浦南W(良)6F

タイム: 6F 82.7 – 5F 66.3 – 4F 51.9 – 3F 37.4 – 1F 11.5

併せ馬: プレイザリード(二歳未勝利)を0.4秒追走し0.6秒先着

脚色: ゴール前仕掛け

評価コメント: 毎回調教では良く見せるタイプらしく、この一週前も動き自体に問題はなく反応も良かった。

直線手前で仕掛けられると11秒台半ばの伸びを楽々と繰り出し、格下相手とはいえきっちり先着。

全体時計もまずまずで、状態面は悪くない。

ただし肝心の実戦で結果が伴っておらず、この良化をそのまま鵜呑みにしづらい点は悩ましい。

陣営にとっても今回は試金石の一戦となりそうだ。

追切日: 12/17 栗東CW(良)6F

タイム: 6F 82.2 – 5F 66.5 – 4F 51.4 – 3F 36.9 – 1F 11.4

併せ馬: 単走

脚色: 一杯に追う

評価コメント: 海外遠征明け初戦となるが、一週前の時点ではまだピリッとしない。

道中は折り合っており前捌きの硬さも見られないものの、追われてからの迫力が今ひとつで、全体的に気迫が足りない印象だった。

好調時であればもっと楽に反応してスッと伸びていただけに、物足りなさが残る内容だ。

大舞台の厳しさを味わってきた古馬だけに侮れない存在ではあるが、現状では良くて平行線といった評価が妥当だろう。

最終追い切りでどこまで上向くかに注目したい。

追切日: 12/18 栗東CW(良)6F

タイム: 6F 85.6 – 5F 68.8 – 4F 53.0 – 3F 37.0 – 1F 11.1

併せ馬: 単走

脚色: 馬なり余力

評価コメント: ラスト1ハロン11秒1と終いの脚はまとめてきたが、全体的には気負いが目立つ走りだった。

折り合いを重視した内容ではあるものの、長距離戦を前に精神面に不安を残す動き。

一度叩いてガス抜きされた前走(アルゼンチン共和国杯)から中2週のローテーションだが、半信半疑の仕上がりといった評価になる。

距離適性に課題がある馬だけに、当週の追い切りでどこまで前向きさを引き出せるかが鍵だ。

追切日: 12/18 栗東CW(良)7F

タイム: 7F 98.9 – 5F 67.1 – 4F 52.5 – 3F 37.2 – 1F 11.6

併せ馬: ラヴェニュー(二歳1勝クラス)を0.5秒先行して0.4秒遅れ

脚色: 一杯に追う

評価コメント: 立て直しの一戦だが、肝心の動きに重さが残っている。

序盤から行きたがる素振りを見せた割に、仕掛けてからの反応が鈍くモタついた。

格下の2歳馬にゴール前で煽られる形となり、この馬本来の迫力を欠く内容は明らかにマイナス評価だ。

ジャパンカップでの落馬競走中止のダメージや疲労が抜け切っていない可能性もあり、本調子には程遠い。

ここからどこまで立て直せるか疑問が残るだけに、大きな巻き返しは難しいかもしれない。

追切日: 12/17 栗東坂路(良)4F

タイム: 4F 55.7 – 3F 40.0 – 2F 25.9 – 1F 12.6

併せ馬: モスカテル(二歳未勝利)を0.2秒追走して同入

脚色: 強めに追う

評価コメント: 気難しい面を見せる馬で、この中間もレインライト(遮眼革)を着用しての調教となった。

頭の位置こそある程度我慢できていたが、走りに左右のブレがあり加速するのに手間取っている。

しまいも12秒6とかかり、2歳未勝利馬に並ばれる内容では物足りない。

長距離適性は高いものの、現状ではデキ落ち感は否めず、目立った良化材料が欲しいところだ。

追切日: 12/18 栗東坂路(良)4F

タイム: 4F 54.6 – 3F 39.6 – 2F 25.8 – 1F 12.7

併せ馬: 単走

脚色: 馬なり余力

評価コメント: 単走ながらも終いの反応とキレがまったく感じられない内容だった。

前半はかなりゆったり入ったとはいえ、ラスト1ハロンが12秒7止まりでは物足りない。

フォームも頭が高く浮いた走りで推進力を欠いており、覇気も今ひとつ。

夏場以降の疲れが残っているのか、今回の追い切りでは良いところが見られなかった。

巻き返しには当週の劇的な変わり身が必要だろう。

追切日: 12/17 栗東CW(良)6F

タイム: 6F 81.6 – 5F 66.8 – 4F 52.6 – 3F 37.8 – 1F 11.6

併せ馬: グラヴィス(古馬3勝クラス)を0.8秒追走して0.1秒遅れ

脚色: 一杯に追う

評価コメント: 前走時より状態は幾分マシになっているものの、本来のダイナミックな走りには程遠い。

6ハロン81.6秒自体は及第点だが、一杯に追われた割に反応が鈍く、首の高さもあって背腰を上手く使えていない。

その影響で全体的に動きが小さく見え、まだピークの伸びやかさが戻っていない印象だ。

決して太め残りというわけではないが、馬体の張りももう一息。

最終追い切りでフォームが矯正され、もう一段階状態を上げてこられるかが大きなポイントになる。

浮上のためには劇的な良化が欲しい。

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