東京大賞典2025の過去10年のレース傾向・消しデータ(消去法)集!

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。

東京大賞典は年末のダート決定戦であり、「意外と荒れない」でおなじみのレースだ。

だからこそ、消しデータは当てるための本命探しでありながら余計な買い目をけずるためにも必要な情報だろう。

この記事では過去10年の結果を材料に、人気・前走・脚質・馬場・所属などの観点から切っていい条件と割り引く条件を整理。

最後に実践で使える判断基準にまでまとめていく。

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馬アイコンこの記事を書いたのは

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木口 順一

競馬歴18年の42歳。

何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。

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過去10年の結果と全体傾向

東京大賞典は地方競馬・大井競馬場で行われるダート2000mのGI戦だ。年末12月29日に固定開催され「ダート王決定戦」と呼ばれる。

まず2015年~2024年の過去10年の結果から大局を掴もう。

全10勝がJRA馬

過去10年の勝ち馬10頭すべてJRA所属馬(中央馬)で占められた。

地方所属馬による勝利は2010年スマートファルコンまで遡り、近年はJRA勢が圧倒的だ。

馬券の中心は常に中央馬となる。

1番人気の信頼度

1番人気馬の戦績は[4-3-2-1]で連対率70%・複勝率90%

この10年で1番人気が馬券圏外(4着以下)に沈んだのは1度だけと、GIの中でもトップクラスの安定感だ。

波乱度は低め

馬券に絡んだ30頭中26頭(約87%)が5番人気以内から出ており、人気サイド中心の決着が目立つ。

10番人気以下の馬は[0-0-0-47]と一度も3着内に来ていない。

大穴の台頭は極めて稀で、基本は実力馬同士の決着になりやすい。

以上から、「東京大賞典は堅いレース」というのがまず共通認識だ。

特に単勝1~3番人気での決着も多く、無理な穴狙いは禁物といえる。

次章以降では、この傾向を裏付ける詳細データと例外パターンを探っていく。

過去10年1~3着一覧(2015〜2024年) ※馬名(所属)人気・性齢

年度

1着馬(所属)

人気・性齢

2着馬(所属)

人気・性齢

3着馬(所属)

人気・性齢

2024年 フォーエバーヤング (JRA西)
1番人気・牡3
ウィルソンテソーロ (JRA東)
2番人気・牡5
ラムジェット (JRA西)
4番人気・牡3
2023年 ウシュバテソーロ (JRA東)
1番人気・牡6
ウィルソンテソーロ (JRA東)
6番人気・牡4
ドゥラエレーデ (JRA西)
4番人気・牡3
2022年 ウシュバテソーロ (JRA東)
2番人気・牡5
ノットゥルノ (JRA西)
4番人気・牡3
メイショウハリオ (JRA西)
1番人気・牡5
2021年 オメガパフューム (JRA西)
1番人気・牡6
クリンチャー (JRA西)
3番人気・牡7
ウェスタールンド (JRA西)
7番人気・セ9
2020年 オメガパフューム (JRA西)
1番人気・牡5
カジノフォンテン (地方)
9番人気・牡4
ウェスタールンド (JRA西)
3番人気・セ8
2019年 オメガパフューム (JRA西)
2番人気・牡4
ノンコノユメ (地方)
5番人気・セ7
モジアナフレイバー (地方)
4番人気・牡4
2018年 オメガパフューム (JRA西)
3番人気・牡3
ゴールドドリーム (JRA西)
1番人気・牡5
ケイティブレイブ (JRA西)
2番人気・牡5
2017年 コパノリッキー (JRA西)
3番人気・牡7
サウンドトゥルー (JRA東)
2番人気・セ7
ケイティブレイブ (JRA西)
1番人気・牡4
2016年 アポロケンタッキー (JRA西)
5番人気・牡4
アウォーディー (JRA西)
1番人気・牡6
サウンドトゥルー (JRA東)
2番人気・セ6
2015年 サウンドトゥルー (JRA東)
3番人気・セ5
ホッコータルマエ (JRA西)
1番人気・牡6
ワンダーアキュート (JRA西)
6番人気・牡9

「所属」のJRA西/東はそれぞれJRA栗東(関西)・JRA美浦(関東)所属を示す。

地方所属馬は各所属元(大井=南関東大井、船橋など)で記載。

表から分かる通り、1着はすべて中央勢で占められ、2・3着に地方馬が食い込んだのも2019年(ノンコノユメ、モジアナフレイバー)と2020年(カジノフォンテン)のみだ。

また1~5番人気が大半を占めており、極端な人気薄が連対したケースは皆無に等しい。

人気別成績:上位人気の信頼度と波乱度

人気別の結果」を詳しく見ると、東京大賞典が圧倒的に上位人気有利なレースであることが数字に表れる。

過去10年の単勝人気順ごとの成績は以下の通りだ。

単勝人気 1着回数 2着回数 3着回数 3着内率(複勝率)
1番人気 4回 3回 2回 90.0%
2番人気 2回 2回 2回 60.0%
3番人気 3回 1回 1回 50.0%
4番人気 0回 1回 3回 40.0%
5番人気 1回 1回 0回 20.0%
6番人気以下 0回 2回 2回 13.3%

1~3番人気で7割勝利

勝ち馬10頭中7頭が1~3番人気から出ており、その割合は概ね「1番人気3頭:2番人気2頭:3番人気1頭」の比率に収まる。

この比率から大きく逸脱した年(=人気薄が勝つ年)はなく、堅調な傾向を示す。

6番人気以下は苦戦

6番人気以下の馬は過去10年で1着ゼロ、2着2回、3着2回と連対はわずか2頭。

特に10番人気以下は[0-0-0-47]で馬券絡みゼロ

極端な人気薄(オッズ二桁台の下位人気馬)はほぼ好走しておらず、「穴が来ても中穴まで」が東京大賞典の実情だ。

実際、3着内30頭中26頭が5番人気以内で占められている。

唯一の例外年(2019年)

波乱といえる決着は2019年くらいだ。

この年は2着ノンコノユメ(5番人気)、3着モジアナフレイバー(4番人気)と地方馬が健闘し、3連単配当は38,690円まで跳ね上がった。

とはいえ勝ったのは2番人気オメガパフュームで、本命決着が崩れたわけではない。

あくまで「ヒモ荒れ(相手候補穴)の範囲」で、大波乱とまでは言い難い。

以上のように1~5番人気の壁は厚く、6番人気以下は2着以内が2頭のみ。

「穴党」にとって東京大賞典は狙い所が難しいレースだ。

過剰な高配当狙いは避け、基本は上位人気を中心に馬券を組み立てるべきだろう。

ただし後述する通り上位人気間でも明暗はあり、1番人気の安定感が突出している点は強調できる。

次のセクションで、その理由につながる前走成績やローテ傾向を見ていく。

前走レース別成績:王道ローテと例外

東京大賞典では「どのレースを経由して来たか」(前走レース)も重要なファクターだ。

本番と同距離のGI・JpnIを叩いて臨む「王道ローテ」組が強く、格下路線から直行してきた馬は分が悪い傾向が見られる。

過去10年の勝ち馬の前走レースを列挙すると、次の通りだ。

Champions Cup(チャンピオンズC)組

10頭中5頭が同年のチャンピオンズカップ(JRA・中京ダ1800m GI)を経由。

同レース(旧称ジャパンCダート含む)は12月上旬に開催されるダートGIで、東京大賞典への最有力ステップだ。

事実、過去10年でチャンピオンズC出走組は[5-7-5-17](複勝率50%超)と高い好走率を誇る。

特にチャンピオンズCで5着以内だった馬は東京大賞典で複勝率78.6%(11頭中11頭が馬券絡み)という驚異的数字も出ている。

王道GIからの臨戦は格好の狙い目だ。

JBCクラシック組

10頭中2頭が同年のJBCクラシック(地方持ち回りJpnI)からの直行。

JBCクラシック組も[2-0-1-19](複勝率13%)と数は少ないが、勝ち馬2頭(2018・2020年オメガパフューム)はともにJBCクラシック2着から巻き返して勝利している。

JBC組は休み明け2戦目で調子を上げるパターンもあり、前走で敗れていても侮れない。

海外GI組

近年新たなルートとして、アメリカのブリーダーズカップ・クラシック(GI)経由が登場した。

2023年と2024年の勝ち馬(ウシュバテソーロ、フォーエバーヤング)はともにBCクラシックに遠征し、それぞれ5着・3着から臨んで東京大賞典を制覇。

この海外遠征帰りはサンプル少ないものの2戦2勝。

超一流どころと戦った経験がプラスに働く可能性がある。

OP・G2以下組の不振

上記王道以外では、2022年のウシュバテソーロ(前走カノープスS・OP)が唯一例外的に勝利した程度で、基本的に前走がG1/JpnIでない馬は勝ち負けに絡みにくい。

実際、過去10年の勝ち馬10頭中9頭は前走が国内外のGI(JpnI含む)だった。

前走がGII以下だった馬からの優勝はウシュバテソーロ(OP→1着)ただ一頭だ。

この点は「消しデータ」として覚えておきたい。

すなわち前走で格上舞台を経験していない馬は基本消し、例外は近走充実著しい上がり馬のみという判断基準が立てられる。

地方ステップの健闘例

なお2着・3着まで含めると、地方競馬のSⅠ・SⅡ組がヒモに絡むケースもある。

2019年は勝島王冠(大井SⅡ)組のノンコノユメとモジアナフレイバーが2着3着、2020年も浦和記念(浦和JpnII)組ウェスタールンドが3着に入った。

これらは実力上位馬がチャンピオンズCではなく地方重賞を選択して臨んだパターンだ。

勝ち切るまでは難しいが、相手候補としては前走地方重賞組の実績馬も押さえておきたい。

王道はチャンピオンズC組で、次いでJBCクラシック組が有力。

海外GI帰りも実績が出始め注目。

一方、G1級実績のない馬は勝ち切れないのが実情だ。

2025年も出走馬の前走を確認し、前走がOP以下の馬や長期休養明けの直行馬は思い切って評価を下げるのがセオリーだろう(後者はデータ不足だがぶっつけはマイナス材料)。

逆に、チャンピオンズCで大敗していても格負けしない馬はここで巻き返す例も多い。

格とローテを重視しつつ、見かけの前走着順に惑わされないことが肝心だ。

前走着順別:前走大敗馬は消せるか

前述のローテ傾向とも関連するが、「前走で何着だったか」も東京大賞典での好走確率に影響する。

結論から言えば、前走で大敗(凡走)していた馬の巻き返しはかなり困難で、基本的に「消し」傾向が強い。

前走5着以内が多数

過去10年で東京大賞典で馬券に絡んだ30頭中、前走が5着以内だった馬は24頭にのぼる。

すなわち全体の8割が「前走好走組」だ。

勝ち馬10頭に限っても9頭が前走5着以内で、本番でも好結果を残している。

G1級レースで上位争いしてきた勢いをそのまま維持できる馬が強い。

前走6着以下は苦戦

逆に前走で掲示板外(6着以下)だった馬は[1-3-2-52](3着内率約10%)と低調だ。

特に直近6年(令和元年以降)では、前走9着以下から馬券に絡めた馬はわずか1頭(4着以下率95%超)。

よほどの格上馬や展開不利があった場合を除き、前走大敗馬は思い切って消しで問題ないデータと言える。

唯一の巻き返し勝利

前走着順が「6着以下」から東京大賞典を優勝した馬は1頭だけいる。

2019年オメガパフューム(前走チャンピオンズC6着→1着)だ。

オメガパフュームは実績最上位馬であり、敗因も展開による一時的なものだった。

このように能力上位馬の凡走例は例外視が必要だが、基本的には前走惨敗組の食い込みは限定的だ。

以上から、「前走で大きく崩れている馬は過信禁物」というのがセオリーになる。

前走がG1でも10着前後に沈んだ馬は状態面の不安が大きく、馬券では軽視したい。

特に地方交流重賞などメンバーレベルが東京大賞典より落ちるレースで凡走している馬は尚更だ。

一方で、前走2~5着だった馬については悲観しすぎる必要はない

たとえば2021年クリンチャーはチャンピオンズC14着大敗から2着巻き返し、2020年カジノフォンテンは前走勝島王冠1着の勢いで2着健闘など、「前走掲示板」の馬はきっちり力を出すケースが多い。

極端な大敗でなければ見限ることなく、ローテと合わせて総合判断すべきだ。

脚質別の傾向:逃げ切りは不利?差し有利?

東京大賞典ではレースの流れ(展開)も極端な偏りはなく、先行・差しともに実力次第で馬券に絡む。

一方で、逃げ馬の逃げ切り勝ちは直近10年でわずか1頭と少なく、どちらかといえば差し・追い込みよりの決着が多い傾向がある。

逃げ切り勝ちは1回のみ

過去10年で最初から最後までハナを切って押し切ったのは、2017年コパノリッキー(1番枠から先手を奪いそのまま逃げ切り)ただ一頭だ。

他に逃げ馬で馬券に絡んだ例も、2023年ウィルソンテソーロ(6番人気で2着)程度で、基本的に逃げ馬は苦戦傾向にある。

差し・先行が安定

近年の勝ち馬は中団から差す競馬が多く、例えばウシュバテソーロ(2022・2023年)やオメガパフューム(2018~2021年)は道中5~8番手あたりの位置取りから直線鋭く差し切っている。

最終コーナーで4~10番手だった馬の3着内率は約29%と高く、一方で3番手以内で先行していた馬の3着内率は約15%と低調だ。

序盤から飛ばし過ぎず、中団付近で脚を溜められる器用さが求められる。

追い込みすぎも届かない

とはいえ極端な後方待機も推奨されない。

前走で11番手以下の位置取りだった馬は、東京大賞典で3着内5.6%(6年分データ)とほぼ殿負け状態。

実際、東京大賞典の上位は差し馬であっても4コーナーで中団には取り付いているケースが多い。

大井の長い直線(386m)でも、最後方一気ではさすがに間に合わず、ある程度の位置は必要だ。

まとめると、「ハナ争いに固執するタイプの逃げ馬」は減点で、道中中団~好位から末脚を伸ばせる差し馬が狙い目となる。

特に過去の東京大賞典で実績のある差し馬はリピーターとして信頼しやすい(後述)。

反対に、近走ずっと後方からの競馬しかできていない馬や、行きたがる気性で逃げないと持ち味が出ない馬は、この舞台では評価を下げたい。

東京大賞典は淡々と平均ペースで流れることが多く、極端な展開利は発生しにくいからだ。

実力馬が実力を発揮しやすいフェアな流れになりやすい点も、上位人気の信頼性につながっている。

馬場状態ごとの傾向:良・重で変わる波乱度

馬場コンディション(良・稍重・重・不良)がレース結果に及ぼす影響も確認しておこう。

大井競馬場のダートは2023年秋に「白砂」にリニューアルされ、パワー型の馬場に変化したとされる。

このため単純な過去データの比較は難しいが、ここでは過去10年の馬場状態別傾向と、白砂化による留意点を整理する。

良馬場が基本

過去10年の開催日の馬場を見ると、良馬場が8回、稍重1回(2019年)、重馬場1回(2016年)、不良0回だった。

冬場の乾燥した時期ということもあり、基本的には時計の出やすい良コンディションで行われるケースが多い。

重・稍重で波乱傾向

唯一馬場が渋った2016年(重)と2019年(稍重)は、他の年と比べやや波乱含みだった。

2016年は5番人気アポロケンタッキーが勝利し単勝オッズ16.3倍の波乱(ただしこの年は1番人気アウォーディーが2着で大荒れではない)、2019年は地方馬2頭が馬券絡み3連単38,000円超と配当が跳ね上がった。

両年に共通するのは砂が湿り脚抜きが良くなったことで、先行馬に厳しい展開になった点だ。

2019年は稍重で前半から飛ばした先行馬が直線失速し、好位差しのオメガパフュームと中団待機の地方勢が台頭した。

馬場悪化時は多少の波乱要素が増す可能性がある。

白砂への変更

2023年秋に大井ダートは白砂(オーストラリア産)に全面入れ替えされた。

白砂は一般に水分を含みやすく時計が掛かる特徴があり、実際に2023年末時点でも例年よりタイムがかかり始めている。

パワーとスタミナ重視の馬場にシフトしており、2024年フォーエバーヤングの勝ち時計2:04.9(良)は良馬場標準程度だが、最後の直線でやや脚色が鈍る馬が目立った。

時計が速すぎない馬場では、より実力上位が順当に台頭しやすく、極端な前残り・後方一気といった紛れも減ると予想される。

総じて、馬場状態による劇的な傾向差は見られないものの、雨等で脚抜きが良くなると波乱含み、逆に乾いた力の要る馬場では実力馬がより盤石という捉え方ができる。

東京大賞典当日の馬場状態がもし悪化しているようなら、普段より先行勢総崩れの展開も想定し、普段は来ない中穴の差し馬まで手広く拾う戦略も一考の余地がある。

一方、例年通りの良~稍重見込みなら、馬場による大きな補正は不要で、各馬本来の実力と適性を重視すればよいだろう。

配当傾向:高配当は期待できる?

人気別の項で述べた通り、東京大賞典は基本的に配当も落ち着く年が多い

実際、過去10年の払い戻しを見ると万馬券(10,000円以上)の頻度は低めで、「堅い年はとことん堅い」傾向がうかがえる。

単勝オッズ

勝ち馬の単勝配当は最低130円~最高1,630円(2016年アポロケンタッキー)で、10倍以上の単勝はその1回のみだった。

1番人気が多数勝利しているため、半数以上の年で単勝200円未満のガチガチ配当となっている。単勝派には妙味が薄い。

三連単配当

3連単の平均配当は約9,854円(中央値約7,300円)で、10万円を超えた年はゼロ、5万円超えも2019年(386.9倍)のみと平穏

最安は2024年の790円(1→2→4番人気の順決着)という超低配当だった。

半数以上の年で万馬券未満に収まり、高配当狙いには不向きなレースといえる。

波乱時のパターン

2016年(16倍の5番人気勝利)と2019年(地方馬台頭)のように多少配当が跳ねたケースでも、せいぜい3連単で数万円台に留まっている。

10万馬券以上のド級波乱はなく、人気上位が総崩れになる展開が起きていないことを示す。

以上より、「東京大賞典は低配当覚悟のレース」と心得たほうが良い。

堅実派にとっては的中させやすいおいしい機会だが、穴党にとっては高配当を狙いにくい。

我慢して見送るか、どうしても買うなら点数を絞った上で中穴のヒモ荒れ(例: 3着に人気薄を一考)程度に留めるのが賢明だろう。

過去10年の主な払戻(参考)

年度 単勝 馬連 馬単 3連複 3連単 主な決着傾向
2024年 130円 210円 270円 420円 790円 1~4番人気で順当決着
2023年 170円 1,010円 1,310円 2,460円 6,950円 2着に6番人気が絡み小波乱
2022年 430円 1,600円 2,830円 970円 7,690円 人気サイド決着(3連複千円未満)
2021年 180円 490円 760円 2,770円 6,590円 本命決着(1番人気勝利)
2020年 130円 2,200円 2,340円 4,010円 12,530円 地方馬2着で3連単万馬券
2019年 280円 4,100円 5,240円 7,550円 38,690円 地方馬2頭絡み唯一の大波乱
2018年 370円 340円 770円 250円 1,400円 1~3番人気で決着
2017年 470円 970円 1,950円 690円 4,470円 上位人気でほぼ堅く収まる
2016年 1,630円 1,050円 4,110円 590円 10,780円 5番人気勝利も相手人気順
2015年 390円 430円 900円 2,920円 8,650円 3着に6番人気でやや高め配当

3連単配当が1万円未満だった年が10年中6回もある。

特に近年(2020年代)は顕著で、人気どおりの決着が増えている。

これにはJRA一強化や、実績馬が安定して力を出せる環境(交流重賞の経験蓄積、砂質改良によるトラックバイアス減少など)も一因と言える。

穴狙い派は割り切りが必要で、例えば「◎1番人気から印上位で手堅く的中を狙い、資金を次のレースに回す」といった戦略も検討される。

性別・年齢別データ:3歳と5歳が台頭、高齢馬は?

東京大賞典は「3歳以上」の古馬混合戦だが、性別(牡馬・牝馬)や年齢による有利不利が歴然としている。

結論から言えば、牝馬は極めて苦戦、年齢は若いほど有利だが7歳以上は減速気味といった傾向が読み取れる。

牡馬(せん馬)天下

出走頭数自体が牡馬中心ではあるが、この10年で牝馬の馬券絡みゼロという極端な結果だ。

牡馬・騸馬は[10-10-10-○]に対し、牝馬は[0-0-0-○]。

過去10年で牝馬がそもそも3着以内に一度も入っていない。

能力差もさることながら、斤量面で牝馬だけ特別軽い恩恵もない定量戦のため、パワー勝負になりやすく牝馬には厳しい舞台といえる。

牝馬は大幅割引または消しで問題ないだろう。

実際、近年で有力牝馬が参戦したケースも少ない(地方勢含めショウナンナデシコなどが挑戦したが着外)ことからも、混合GIで牝馬が馬券に絡むハードルの高さがわかる。

3歳と5歳が好成績

年齢別では3歳馬と5歳馬の活躍が目立つ。

3歳馬は連対率・複勝率ともに古馬に匹敵し、過去10年で2勝(2018年オメガパフューム、2024年フォーエバーヤング)を挙げている。

斤量が他世代より2kg軽い恩恵と、成長曲線の伸び盛りがプラスに働く。一方5歳馬も3勝と最多勝世代で、本格化した馬が力を発揮する。

オメガパフュームも5歳時(2020年)に勝利、他に2015年サウンドトゥルー、2022年ウシュバテソーロが該当する。

充実期の5歳は信頼しやすい。

高齢馬はリピーターのみ注意

7歳以上になると勝率・連対率が大きく低下する。

実際7歳以上で勝利したのは7歳時コパノリッキー(2017年)のみで、8歳以上の勝ち馬はゼロだ。

連対圏も7歳クリンチャー(2021年2着)程度。

衰えが隠せない高齢馬は基本的に割引で良いが、例外はリピーターとなる。

例えばケイティブレイブは7歳時でも3着善戦(2017年・牡4で3着、翌2018年牡5で3着)、9歳ワンダーアキュートも3着(2015年)とコース巧者は高齢でもヒモに絡むケースがある。

しかしこれらも勝ち切れはしなかった。

勝負の軸は5歳前後までとし、7歳以上は来ても3着までというスタンスで良いだろう。

以上をまとめると、「牡馬中心」「若い馬優勢、高齢馬軽視」が基本スタンスになる。

特に牝馬は思い切って無印で問題なく、7歳以上の高齢牡馬も余程の実績馬以外は切って妙味を出せる。

逆に3歳馬で近走力を示している馬がいれば斤量差も含め積極的に買いたい存在だ。

2024年は3歳フォーエバーヤングが1番人気に応えて勝利したが、これで3歳馬の東京大賞典制覇は3頭目(※2009年勝ちスマートファルコンも3歳時)となり、もはや年齢による不安は小さい。

新興勢力vs実績組の図式で迷ったら、勢いある明け3歳・4歳・5歳に軍配を上げるのがデータ的には賢明である。

所属(東西)別成績:関西馬が優勢、関東馬は苦戦傾向

中央(JRA)所属馬が強いのは既述の通りだが、その中でも関西(栗東)所属関東(美浦)所属で成績差がある点は注目に値する。

過去10年のJRA馬成績を東西別に見ると、関西馬の方が圧倒的に好成績だ。

勝ち馬は栗東中心

2015年以降の勝ち馬10頭中、栗東所属(関西馬)が7頭、美浦所属(関東馬)が3頭という内訳だった(勝利数ベース)。

栗東勢の7勝にはオメガパフューム4連覇なども含まれるが、基本的にダート長距離一線級は関西馬に多い。

美浦所属で勝ったのは2015年サウンドトゥルーと2022・2023年ウシュバテソーロのみだ。

連対・3着も西高東低

馬券絡み延べ30頭で見ても、栗東所属馬が21頭、美浦所属馬は6頭、残り3頭が地方所属だった。

率にしてJRA勢の馬券内27頭中栗東21頭・美浦6頭と、関西馬が関東馬の3.5倍近く絡んでいる。

特に2着は栗東馬が独占(10頭中、美浦馬の2着はゼロ)で、「勝ち切るかどうか」は別として連対争いで関東馬は苦戦している。

東上り組の課題

なぜ関西馬優勢なのか。

要因の一つは関西に有力ダート馬が集中している点だ。

ノーザンファーム系の大レース向きダート馬は栗東所属が多く、チャンピオンズC→東京大賞典の典型ローテを踏むのも多くが関西馬。

対して関東馬は頭数自体が少ない上、南関東地方競馬との使い分けなどもあり粒が小さい印象がある。

また関東勢はアメリカ遠征(BC遠征)に積極的なケースも少なく、近年の勝ちパターンに乗り遅れている面もあろう。

これらから、データ上は「関西馬>関東馬>地方馬」の序列が明確と言える。

特に関東馬については、JRA所属とはいえ過信禁物で、実際ウシュバテソーロ級の馬が出てくるまで長らく勝ち切れていなかった。

関東馬を狙うなら近走内容が関西馬同等に強い馬か、あるいは相対的にメンバーが手薄な年に限るだろう。

2025年も有力候補に関西馬が複数いる場合、「関東馬で一発」はデータ的に分が悪いことを念頭に予想を組み立てたい。

逆に、関西馬同士の取捨選択が重要になる年が多い。

例えば2020年は関西馬のオメガ・カジノ・ウェスタールンドで上位独占、2021年も上位人気は全て栗東勢だった。

関西馬の中でどの馬を信頼するか、また美浦・地方の伏兵をどこまで拾うか、東京大賞典の予想は「中央勢内での勢力比較」と「地方馬の取捨」に尽きると言えそうだ。

血統傾向:求められるスタミナ血統と白砂適性

東京大賞典はダート2000m戦だが、その血統傾向は単なるスピード血統ではなくスタミナ重視の色彩が強い。

特に近年は大井の砂質が変わり、より欧州的スタミナと米国的パワーの両面が要求されている。

以下、傾向をポイントごとに整理する。

サンデーサイレンスの血

過去5年(2019~2023年)の3着内15頭中14頭が血統表内にサンデーサイレンス系の血を持っていたとの分析もあり、底力とスタミナの裏付けとしてサンデーの遺伝子が効いている可能性が高い。

実際、近年の勝ち馬ではウシュバテソーロ(父オルフェーヴル:ステイゴールド系)、フォーエバーヤング(父リアルスティール:ディープインパクト系)、コパノリッキー(父ゴールドアリュール:サンデー直仔)など、スタミナ型のサンデー系が目立つ。

特にステイゴールド系(例:オルフェーヴル産駒)は「最後までバテない持久力」で白砂のタフな条件にもマッチし、今後も注目だ。

米国ダートのパワー

とはいえ純粋な欧州型スタミナだけでなく、パワー型米国血統も重要だ。

新装された白砂馬場ではスピード一辺倒の血統は厳しく、A.P. Indy系に代表されるパワー血統が台頭しやすいとされる。

実際、過去の勝ち馬にもApollo Kentucky(父Langfuhr:A.P. Indy系)、Omega Perfume(父Swept Overboard:米国ミスプロ系)など米国型のスタミナスピード兼備血統がいる。

米国ダートG1を勝てるようなフィジカルを持つ血統背景は信頼度が高い。

理想は“芝スタミナ×米国パワー”

上記を踏まえ、東京大賞典に理想的な配合は「父または母父が芝中長距離のスタミナ血統、他方が米国ダート血統」の組み合わせだ。

例を挙げれば、2024年勝ち馬フォーエバーヤングは父リアルスティール(ディープインパクト系の芝G1馬)×母父Bellamy Road(米国型)という配合で、「芝スタミナ+米パワー」を兼備する。

また有力候補のナチュラルライズ(父キズナ×母父Tale of the Cat)も同様の黄金配合で注目される。

逆に父母ともにスピード寄りの短距離血統だったり、欧州色が強すぎてダート適性が疑問な配合は割引だ。

白砂馬場への適性

白砂化後の大井では時計がかかり、上がりも要するため、芝の長距離GI並みの持久戦になることも想定される。

その意味で、トニービンやニジンスキーなど欧州ナスルーラ系統の血を持つ馬がスタミナ補強要素として浮上する可能性もある。

事実、オメガパフュームは母系にトニービンを保持していたし、ミッキーファイトも母母父トニービンという血がスタミナに寄与したと言われる。

芝長距離血統のエッセンスがある馬は、ダート戦でも終いの粘りに差を生む。

要するに、東京大賞典で問われる資質は“スピードの持続力”だ。

瞬発力の勝負ではなく、1コーナーから持久力勝負になりやすい。

したがって血統的には瞬発力型の短距離スピード血統は割引で、スタミナ型+パワー型のハイブリッドが理想となる。

現役トップクラスのダート馬は概ねこの条件を満たすため、やはり人気馬の血統背景は総じて強みを備えている。

穴を探す場合も、血統面でスタミナや底力の裏付けがあるかをチェックしたい。

リピーター成績:リピーターの台頭と注意点

東京大賞典は同じ馬が繰り返し活躍する“リピーター”の存在も特徴的だ。

過去にはホッコータルマエやオメガパフュームのように連覇・連対を重ねる馬が多数おり、本レースへの適性の高さが成績に直結している。

リピーターをどう評価すべきか整理しよう。

歴代屈指のリピーター

オメガパフュームは2018年から2021年にかけて前人未踏の東京大賞典4連覇を達成した。

この間、どんな相手や展開でも大崩れせず、一度掴んだ“舞台適性”を如何なく発揮した形だ。

他にも、ホッコータルマエは2013-2014年連覇(2015年2着)※当該10年外、コパノリッキーは2014年2着→2017年優勝と時を置いて再戴冠など、リピーターが複数回馬券に絡むケースは珍しくない。

複数年にわたり馬券圏内

オメガほどではなくとも、Sound True(サウンドトゥルー)は2015年1着→2016年3着→2017年2着と3年連続で連対圏内に入った。

またケイティブレイブも2017・2018年と連続3着。

ウェスタールンドは2020・2021年と連続3着。

さらにノンコノユメ(2018年JRA時4着→2019年地方転入2着)やモジアナフレイバー(2019年3着→翌年5着)など、一度好走すると翌年以降も上位争いする例が多い。

大井コース2000mと年末の間隔に合う馬は、歳を重ねても適性を発揮しやすい。

年齢とともに限界も

もっともリピーターといえど加齢による衰えは無視できない。

Sound Trueは8歳(2018年)でついに着外に沈み、その後引退。

オメガパフュームも7歳となった2022年は5着に敗れ連覇が途切れた。

上述のように7歳以上は成績低下が顕著であり、リピーターといえど高齢域に入ったら割引が必要だ。

特に近年の砂質変化やメンバー強化で、一線級を保てなくなったリピーターはあっさり凡走する可能性がある(例: ケイティブレイブは地方転出後の高齢期は精彩を欠いた)。

結論として、前年好走馬が翌年も出走してくる場合は基本高評価で臨むべきだ。

東京大賞典はコース適性やローテ適性が色濃く出るレースで、一度ハマった馬は続けて好走しやすい。

特に前年度優勝馬が翌年も参戦してきた場合、過去にはコパノリッキー以外全馬が連対以上を確保しているほどだ(オメガ4連覇、ホッコータルマエ連覇、スマートファルコン連覇など)。

一方、年齢が8歳以上になるリピーターは微妙で、人気ほどには信頼できないケースも増える。

2025年に前年馬券絡み組がいるならその馬の年齢や近走状態をよく吟味し、「実績 vs 衰え」を見極めたい。

東京大賞典2025の消しデータ&要注意ポイント

ここまでの分析を踏まえ、東京大賞典2025における「消しデータ」(大胆に評価を下げたい条件)と「割引対象」(減点材料だが完全無視は危険な条件)を整理する。

データはあくまで確率論だが、的中率向上のための取捨基準として活用しよう。

消しデータ(大幅減点条件)

条件

(消しデータ)

補足・過去成績
地方所属馬

勝率0%・連対0%(過去10年)

3着以内も3頭のみ。

勝ち切る力はなく、2~3着ヒモまで。

牝馬

3着内0頭(過去10年)

牡馬相手では厳しく、例外的な大駆けも皆無。

前走が

GII以下

勝率10%(1/10頭)

GI級経験なしでの優勝はウシュバのみ。

基本は消し。

前走9着

以下大敗

3着内率5.6%(直近6年)

巻き返しほぼなし。

よほどの格上馬以外切る。

極端な

逃げ専

逃げ切り勝ち1頭のみ(10年)

ハナ必須タイプはスタミナ切れ懸念で軽視。

8歳以上の

高齢馬

勝率0%・連対0%(7歳1勝、8歳以上0勝)

年齢的にピーク過ぎ、リピーターでも連下まで。

関東馬の

伏兵

美浦馬の勝利3頭(10年)も実績馬のみ

実績劣る関東馬は連対例乏しく割に合わない。

1) 地方所属馬(=勝ち切り想定では大幅減点)

②パッションクライ(大井)
④バハルダール(大井)
⑤ベルグラシアス(大井)
⑥ナンセイホワイト(大井)
⑦ヒーローコール(浦和)
⑨アラジンバローズ(兵庫)
⑩ディクテオン(大井)
⑪シーソーゲーム(大井)
⑭ナイトオブファイア(大井)

2) 牝馬(=大幅減点)

⑤ベルグラシアス
⑯グランブリッジ

3) 8歳以上(=大幅減点)

⑨アラジンバローズ(セン8)

4) 前走9着以下(=大幅減点)

③ナルカミ(前走13着)
⑤ベルグラシアス(前走11着) 
⑦ヒーローコール(前走10着)
⑨アラジンバローズ(前走9着)

5) 前走が「GI/JpnI」以外(=勝ち切り想定では大幅減点)

②パッションクライ(前走:道営記念〔H1〕)
④バハルダール(前走:大井の重賞/OP系)
⑤ベルグラシアス(前走:川崎の重賞/OP系)
⑥ナンセイホワイト(前走:大井の重賞/OP系)
⑦ヒーローコール(前走:大井の重賞/OP系)
⑨アラジンバローズ(前走:園田の重賞/OP系)
⑩ディクテオン(前走:コリアカップGIII)
⑪シーソーゲーム(前走:船橋の重賞/OP系)
⑫ホウオウルーレット(前走:浦和記念JpnII)
⑭ナイトオブファイア(前走:浦和記念JpnII) 

割引対象(注意は必要だが押さえ候補)

条件(割引要素) 補足・過去成績

前走6~8着

程度

3着内率約10%

勝ち負けまでは微妙だが、

能力馬なら巻き返し例も(例: オメガ2019)。

紐には抑え。

追い込み

一手

後方11番手以下は3着内率低迷

展開ハマれば穴あるも、基本は減点材料。

初距離

初コース

初の大井や2000mで不安残る馬。

実績あっても適性未知なら

評価ダウン(逆に実績劣るが大井巧者は穴で一考)。

大型馬

(超ヘビー級)

白砂で時計がかかるため、

600kg級など極端な大型馬はスタミナ切れ懸念。

短距離

血統オンリー

血統がスピード偏重型だと粘り負けしやすい。

末脚の持続力に欠ける配合ならマイナス。

1) 前走6〜8着程度(=“負け過ぎではないが勢いは弱い”)

該当なし

(今回の出走馬だと、前走が5着以内か9着以下に寄っている)

2) 追い込み一手っぽい(=後ろからしか形が作れず、展開依存で割引)

④バハルダール
⑫ホウオウルーレット
⑤ベルグラシアス

3) 初大井・初コース(=舞台適性が未知で割引)

⑫ホウオウルーレット
⑨アラジンバローズ

4) 馬格が大きい(=砂の深さ・消耗戦での負荷を割引要素にする)

※ここでは便宜上「馬体重520kg以上」を大型の目安として抽出

⑬ミッキーファイト(555kg)
⑧キングズソード(526kg)
⑭ナイトオブファイア(521kg)

以上を踏まえ、東京大賞典2025の予想では「消す馬を明確に」「買う馬を絞る」姿勢で挑みたい。

過去傾向が示す地雷を踏まないよう取捨選択すれば、的中にグッと近づくはずだ。

東京大賞典の
追切・全頭診断

FAQ(よくある質問)

過去傾向と消しデータを参考にするにあたってよくある質問と回答を用意してみた。

Q1. 東京大賞典はどれくらい堅いレース?

A1. 非常に堅いレースだ。過去10年で1番人気の複勝率は90%に達し、3連単の平均配当も約1万円未満と低い。上位人気同士の決着が多く、大荒れは滅多に起きない。無理な穴狙いは禁物で、基本は人気サイドを信頼してよいだろう。

Q2. 地方馬で通用しそうな馬はいる?

A2. 勝ち切るのは極めて難しい。地方勢の勝利は2010年まで遡り、過去10年は勝ち馬ゼロ。馬券に絡んだのも数頭のみで、それも中央馬が凡走した年に限られる。地方馬は2~3着のヒモ穴までと考え、基本は中央馬を重視したい。

Q3. 「消しデータ」って本当に信用できる?

A3. 絶対ではないが的中率アップには有効だ。例えば「前走がGI未経験の馬は1頭しか勝っていない」「牝馬は10年馬券絡みゼロ」などの傾向は顕著だ。こうした条件に当てはまる馬は期待値が低いため、買い目から外すことで無駄な投資を減らせる。ただし例外的な名馬が該当する場合は鞍上や状態も考慮し、機械的に消すのではなく総合判断すると良い。

Q4. 東京大賞典の穴パターンは?

A4. 「ヒモ荒れ」が狙い目だ。勝ち馬は1~5番人気からしか出ておらず、本命崩れは滅多にない。一方で2着や3着には6~8番人気が滑り込むケースが少数ある。実力上位が順当に勝つが、相手が薄めの年(例: 2019年地方馬2,3着)に中穴配当が出る。上位人気を軸に、中穴を絡める戦略が現実的な穴狙いだ。

Q5. 前走チャンピオンズC組が強いのはなぜ?

A5. 単純にレベルの高いGIを経験している強みだ。チャンピオンズCは秋のダートGIで、そこで上位争いしてきた馬は能力が高くレース勘も冴えている。東京大賞典でもそのまま力を発揮しやすく、実際チャンピオンズC組から5頭の勝ち馬が出ている。また同レースで着順が振るわなくても、相手関係が楽になる東京大賞典で巻き返す例も多い。強い馬が揃うGI帰りというだけで大きなアドバンテージなのだ。

まとめ:攻略ポイントと次のアクション

以上、東京大賞典2025に向け過去傾向と消しデータを網羅的に見てきた。改めてポイントを整理すると

中央馬&人気馬重視

とにかくJRA勢の上位人気が強く、馬券戦略の軸。

大穴狙いは分が悪い。

実績とローテを信頼

前走GI組や実績馬を素直に評価。

格下ローテ・前走大敗組は大胆に切る。

データに基づき取捨選択

牝馬・高齢馬・極端な逃げ馬など、勝率の低いタイプは思い切って消し。

着眼点はヒモ荒れ

狙うなら相手候補の中穴まで。

3着なら波乱余地あり、押さえは怠らずに。

堅い決着が多いレースとはいえ、「軸を間違えないこと」が何より大切だ。

幸い1番人気の信頼度が高い分、軸は素直に人気馬から入る方針でよいだろう。

その上で、相手探しにデータを活用し、少点数で的中を狙う、これが東京大賞典攻略のセオリーとなる。

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