アスコリピチェーノの次のレースの出走予定は?なんJでの評価や血統・主戦騎手などを徹底解説!

競走馬アスコリピチェーノ

どうも。競馬口コミダービーの管理人の木口順一だ。

今回は2歳女王で今後マイル戦の台風の目になるのではと噂されるアスコリピチェーノを紹介する。

馬名 アスコリピチェーノ / Ascoli Piceno
生年月日 2021年2月24日
鞍上経験 ルメール、北村宏司
脚質 差し
生産者 ノーザンファーム
馬主 サンデーレーシング
調教師 黒岩陽一 (美浦)
成績 [3-1-0-0]
獲得賞金総額 1億6,854万円
POG獲得ポイント 15920
ダイワメジャー
アスコルティ
母父 Danehill Dancer
近親馬 アスコルターレ、アスコルティアーモ

父親はダイワメジャー、しばしば「ダメジャー」と称されるがうまく血統を活かせる馬が出てくればさらなる大成も期待できると言われている。

そこで今回はこのアスコリピチェーノの可能性や現在についてまとめてみた。

この記事でわかること
  • 次走予定・ローテ
  • なんJでの評価からわかること
  • 産駒・血統からわかる
    アスコリピチェーノの
    ポテンシャル
  • 主戦騎手は誰か
    乗り替わりの可能性はあるのか
  • 馬主・オーナーの経歴から
    アスコリピチェーノの
    今後の可能性を探る

独自の視点からわかりやすくまとめてみたので、ぜひ最後までご覧いただきたい。

馬アイコンこの記事を書いたのは

執筆者画像

木口 順一

競馬歴18年の42歳。

何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。

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現在は競馬予想家・競馬ジャーナリストとしても活躍中。
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アスコリピチェーノの次走は?(2023年4月12日更新)

それでは改めてアスコリピチェーノの紹介をしていこう。

アスコリピチェーノは次走5月5日の芝1600mの、NHKマイルCに出走することが陣営から発表された。

血統的に距離適性も問題なし、前走の桜花賞こそ2着で終わってしまっているがマイル路線では2歳女王の意地を見たいところ。

今のところ横並びに怖い競走馬はいないので期待しつつ、さらなる発表があり次第情報を更新していきたいと思う。

アスコリピチェーノはここまで4戦3勝!

アスコリピチェーノの今までの成績をまとめた一覧はこちら。

日付会場 レース名
グレード
人気 着順 騎手 勝馬
(2着馬)
2023年06月24日
東京06R
2歳新馬戦 1番
人気
1着 ルメール (レッドセニョール)
2023年08月27日
新潟11R
新潟2歳S 1番
人気
1着 北村宏司 (ショウナンマヌエラ)
2023年12月10日
阪神11R

阪神JF
G1

3番
人気
1着 北村宏司 (ステレンボッシュ)
2024年04月07日
阪神11R

桜花賞
G1

1番
人気
2着 北村宏司 ステレンボッシュ

現在4戦3勝。

ここまで全勝だったが、残念ながら桜花賞ではステレンボッシュを猛追するも2着。

ただし横並びで見た時にその走りは段違いだったので今後、桜花賞のリベンジを果たしてくれる可能性は高いだろう。

なんJなど掲示板では高評価ながら不安も

アスコリピチェーノは競馬ファンからどのように評価されているのか調べてみた。

競馬好きの集まる5ch(旧2ちゃんねる)のなんでも実況版、通称なんJで検索して見つけたスレッドの内容をまとめてみた。

アスコリピチェーノの
なんJでの評価まとめ
  1. 初速ならダイワメジャーだな
    (新潟2歳S)
  2. クラシックより前は
    ダイワメジャーよ
    (新潟2歳S)
  3. 2歳芝1600は
    ダメジャーの庭
    (新潟2歳S)
  4. 阪神から桜花賞まで本命
    そっからNHKマイル
    (新潟2歳S)
  5. パドック1番良かった
    (阪神JF)
  6. 3歳でそんなにだから
    ダイワメジャー産駒はな
    (阪神JF)
  7. クソ強い勝ち方
    (阪神JF)
  8. 時計が過去10年で1番早い
    (阪神JF)
  9. 先に外出たのにこれなら
    ステレンが強すぎた
    (桜花賞)
  10. 鞍上の差だったな
    2着だったけど見応えあった
    (桜花賞)
  11. ステレンのモレイラが
    完璧過ぎた
    (桜花賞)
  12. ここから距離伸びてって
    タイプではないよな
    (桜花賞)
  13. ステレンボッシュ締め出そうと
    したのはわかった
    (桜花賞)

クラシックに繋がらないのは血統時点で競馬ファンもわかっているのか、そもそもの評価も低くはないがとびきり高いという感じはない。

桜花賞までは産駒のポテンシャルで見て走れると考えていた人も多いので、本格的になんJでも評価が決まっていくのはマイル重賞を走り始めてからだろう。

横並びの馬との評価を比較するためにも、掲示板の言動にも目を光らせておくのがおすすめだ。

血統的にマイル路線で問題なし!目指すはラインクラフト・グランアレグリア!

桜花賞を終え、そこからオークス秋華賞ではなくマイル路線を選んだアスコリピチェーノ。

なぜこの路線になったのかの説明として、血統の話をしていこう。

まずは父親ダイワメジャーの特徴から。

ダイワメジャーの特徴
  1. 適正距離は短中距離・中距離・中長距離
  2. 成長は普通
  3. 右回りが得意
  4. ダートの適性も
  5. 気性難あり

皐月賞馬でありながらそこから低迷、その時は「ダメジャー」なんて呼ばれ方までされる始末だった。

しかしそこからマイル路線に変更して調子を取り戻しつつ、最終的にはそれ以上の距離でも再び勝てるような名馬になった。

この父親の適性だけ見ていれば、マイルを主戦場にしながらもクラシックディスタンスでも勝てる馬になりそうなものなのだが実際はどうか。

今までの産駒成績から賞金獲得上位の10頭をまとめてみたので次のそちらを確認していってみよう。

馬名 性別 距離適性 生年 主な勝鞍 母父 獲得賞金総額
セリフォス 牡馬 短中距離 2019年 22’マイルCS(G1) シーフロント Le Havre 4億6,878万円
レシステンシア 牝馬 短距離・短中距離 2017年 19’阪神ジュベナイルフィリーズ(G1) マラコスタムブラダ Lizard Island 4億4,952万円
ブルドッグボス 牡馬 短距離 2012年 19’JBCスプリント(G1) リファールカンヌ デインヒル 1億6,480万円 (中央) /2億4,218万円 (地方)
ナックビーナス 牝馬 短距離 2013年 18’キーンランドC(G3) レディトゥプリーズ More Than Ready 3億5,163万円
カレンブラックヒル 牡馬 短距離・中距離 2009年 12’NHKマイルC(G1) チャールストンハーバー Grindstone 3億3,284万円
アドマイヤマーズ 牡馬 短中距離 2016年 19’NHKマイルC(G1) ヴィアメディチ Medicean 3億2,219万円
コパノリチャード 牡馬 短距離 2010年 14’高松宮記念(G1) ヒガシリンクス トニービン 3億450万円
ダイワマッジョーレ 牡馬 短距離・短中距離 2009年 13’京王杯スプリングC(G2) ファンジカ Law Society 2億9,932万円 (中央) /125万円 (地方)
サンライズメジャー 牡馬 短距離・短中距離 2009年 16’タンザナイトS(OP) ティファニータッチ Deputy Minister 2億6,634万円 (中央) /252万円 (地方)
アストラエンブレム 騙馬 短距離・短中距離 2013年 20’谷川岳S(L) ブラックエンブレム ウォーエンブレム 2億6,484万円

ガチガチのマイラー血統。

もう世代的にもだいぶデータも貯まっている状態なので、子どもは基本マイラーで考えていいだろう。

さらに牝馬というカテゴリーで考えると、余裕をもって桜花賞を勝てていたなら3歳馬のまだ本格化していない時期の今ならオークスに向かう可能性もあったかもしれないが2着ならNHKマイルCに向かわせるのもわかる。

そしてアスコリピチェーノの血統分析をする上で、母アスコルティの存在も忘れてはいけない。

アスコルティはマイラーどころかスプリンター系の馬、そしてその母父も重賞勝利馬とは言えその距離は長くても1400mまでだった。

もはや元々アスコリピチェーノはマイル路線に進ませる気で管理していた馬と言ってもいいくらいの血統構成。

それならこのマイル重賞に突っ込んでいくのもうなづける。

目標はNHKマイルCを制したラインクラフトや、ヴィクトリアマイルなど数々のマイル重賞を制したグランアレグリアと言ったところだろう。

この2頭は桜花賞を制した上でこのマイル路線に進んだので、今のアスコリピチェーノでは1枚落ちといったところだが今までの走りを見ていて追いつけないわけもないポテンシャルを持っているので期待したい。

主戦は北村宏司騎手

北村宏司騎手

初期のキタサンブラックの主戦騎手を務めた男、年度別成績ランキングでは最高位5位まで上り詰めてキャリアも25年超えの大ベテランだ。

しかし、ここ最近のランキングで見るとレース勝利数がかなり減っていて順位も下落、よく見ると出走しているレース自体が減っている。

その原因は本人の落馬事故とそれに伴う休養の多さだ。

それでも力自体は衰えておらず、2020年には通算15万騎乗を達成、日本騎手クラブ副会長に着任した今もその力は衰えていない。

そんな中鞍上を務めるアスコリピチェーノ、新潟2歳Sでの勝利は北村さんに5年ぶりの中央重賞勝利をもたらした。

アスコリピチェーノとのタッグはさらなる復活の狼煙、このままのタッグでG1勝利も期待したい。

調教師は黒岩陽一さん

今までの管理馬を一覧でまとめてみた。

馬名 生年 主な勝鞍 賞金総額
ルージュエヴァイユ 2019年
牝馬
22’ユートピアS(1600万下) 1億9953万円
アスコリピチェーノ 2021年
牝馬
23’阪神ジュベナイルフィリーズ(G1) 1億6854万円
シルクドリーマー 2009年
牡馬
16’ムーンライトハンデキャップ(1600万下) 1億3063万円
ミュゼエイリアン

2012年

騸馬

15’毎日杯(G3) 1億1420万円
リフレイム

2018年

牝馬

22’ウッドバイン競馬場賞パラダイスS(L) 1億702万円
ペリエール

2020年

牡馬

23’ユニコーンS(G3) 8056万円(中央)
1120万円(地方)
エンクエントロス

2012年

牡馬

18’2018ワールドオールスタージョッキーズ第3戦(1000万下) 8948万円
フォッサマグナ

2016年

騸馬

20’大日岳特別(1000万下) 8689万円
ニューツーリズム

2016年

騸馬

22’障害4歳上オープン 8542万円
ダンシングマオ

2007年

牝馬

11’茂原特別(1000万下) 7834万円

2012年に開業し、じわじわと、じわじわと勝率ランキングを伸ばしている厩舎だ。

出世頭はジャスタウェイ産駒のルージュエヴァイユ、直近のG1大阪杯でも3着に入線したそれが今までの最高成績。

実をいうと、このアスコリピチェーノはこの黒岩厩舎に初めて阪神JFでG1勝利をもたらした馬にあたる。

ルージュエヴァイユも牝馬で調教ノウハウとしてばっちり、その上で管理になったこのアスコリピチェーノにはかなり力を入れていることだろう。

一旦の鞍上は決まっているが、例えばイレギュラーの乗り替わりの騎乗依頼やローテでも問題は出てこなさそうだ。

管理はサンデーレーシング

社台グループのクラブで、日本最大最強の生産牧場「ノーザンファーム」の有力馬をメインに扱っている。

これまでに保有してきた馬を一覧でまとめてみた。

馬名 生年 主な勝鞍 賞金総額
ブエナビスタ 2006年
牝馬
11’ジャパンC(G1) 13億8,643万円 (中央)
オルフェーブル 2008年
牡馬
11’有馬記念(G1) 13億4,408万円 (中央)
ジェンティルドンナ 2009年
牝馬
12’ジャパンC(G1) 13億2,621万円 (中央)
ヴァーミリアン

2002年

牡馬

07’ジャパンCダート(G1) 3億8,685万円 (中央) /7億4,600万円 (地方)
クロノジェネシス

2016年

牝馬

20’有馬記念(G1) 11億171万円 (中央)
グランアレグリア

2016年

牝馬

20’安田記念(G1) 10億7,381万円 (中央)
ドリームジャーニー

2004年

牡馬

09’有馬記念(G1) 8億4,797万円 (中央)
ラッキーライラック

2015年

牝馬

20’大阪杯(G1) 7億3,746万円 (中央)
フィエールマン 2015年
牡馬
19’天皇賞(春)(G1) 7億926万円 (中央)
ローズキングダム 2007年
牡馬
10’ジャパンC(G1) 6億9,466万円 (中央)

もう何年も勝率ランキング1位を明け渡していない最強のクラブと言って過言ではない。

牝馬で言えばジャパンカップやドバイシーマCを制したジェンティルドンナ、国内で牡馬相手でもG1で勝利していたブエナビスタなどもサンデー管理。

基本的には王道のクラシックに挑戦させるサンデーだが、今回マイル路線に向かわせたことを考えるとそんな王者サンデーでもマイルでこそアスコリピチェーノは輝くと考えたならその選択は恐らく正しいのだろう。

このままこれらの名馬と並ぶ存在にアスコリピチェーノもなって欲しい。

アスコリピチェーノはマイル最強の牝馬になれるか

競走馬アスコリピチェーノ

ここまでの血統や成績、騎手やオーナーなど様々な面で紹介してきた。

阪神JFの借りを返し、いよいよ2024年最強の牝馬の称号を取りに行く。

今後どんな走りを見せてくれるか、見逃し厳禁だ。

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