中京記念2025の追切評価と全頭診断!SS~Cで調教判定!

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。
2025年8月17日日曜はG3・中京記念。
中京記念は“当てにいけるのに、外すと痛い”タイプだろう。芯を決めて当てに行くか、跳ねる導線を残すかで差がつく。
印だけじゃなく「どこで勝負し、どこを捨てるか」まで踏み込む。
枠順と並びで変わる初手、頭固定と相手厚配分の切り替え、逃げ道になる押さえの置き方。
無駄弾を減らしつつ、当たれば伸びる形で用意した。対策は間に合う。準備はできている。
この記事では出走馬の追切をまとめ、全頭診断を敢行。
さらに別の記事でまとめている過去10年の傾向も踏まえ、今の「注目馬」「危険な人気馬」「穴馬」までまとめたのでぜひ最後までお付き合いいただきたい。

- 出走馬と騎手の
総合評価&ランク評価 - 追切情報と
ランク評価 - 過去傾向を踏まえた
「注目馬」「危険な人気馬」
「穴馬一覧」 - ペース予測
展開予想
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中京記念の全頭診断
中京記念の枠順が確定。
そこで過去の傾向や、現在の馬のポテンシャル・調子に枠順の有利不利を踏まえて全頭診断を敢行。
10項目で診断し、それぞれ100点満点の合計1000点で一覧にしていく。
その項目がこちら。

- 基本情報
(実績・枠順) - コース・距離適性
- 馬場適性
- 脚質
- 近走の状態
- 騎手・調教師
- 血統
- 馬体診断
- 調教内容
- 想定人気オッズ
1度点数ランキングを公開したあと、その点数の内訳・詳細に関しても記していく。
気になる馬がいればそれも確認してみてくれ。
全頭診断一覧はこちらだ。
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馬名 | 合計点 | 一言コメント | 基礎情報 | コース適性 | 馬場適性 | 脚質適性 | 近走の状態 | 調教師 | 血統評価 | 馬体診断 | 調教内容 | 人気評価 |
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エルトンバローズ | 910 | 実績断然。長期明けも好仕上がり | 95 | 90 | 90 | 90 | 85 | 90 | 85 | 100 | 95 | 90 |
エコロヴァルツ | 885 | G1でも健闘。悲願のタイトル狙う | 95 | 85 | 85 | 88 | 95 | 90 | 82 | 90 | 90 | 85 |
ウォーターリヒト | 870 | 重賞勝ちの末脚自慢。巻き返し期待 | 90 | 95 | 80 | 82 | 90 | 85 | 78 | 88 | 90 | 92 |
マピュース | 860 | 桜花賞4着の素質馬。斤量52kgは魅力 | 85 | 88 | 80 | 80 | 90 | 82 | 85 | 90 | 90 | 90 |
キープカルム | 845 | 重賞初制覇で勢い十分。充実の4歳 | 80 | 85 | 82 | 80 | 90 | 82 | 85 | 88 | 93 | 80 |
ディアナザール | 830 | 良血3歳が連勝中。古馬相手でも侮れず | 75 | 85 | 82 | 85 | 85 | 88 | 95 | 80 | 75 | 80 |
トランキリテ | 800 | 近走安定感抜群。展開次第で出番 | 72 | 80 | 83 | 74 | 88 | 80 | 80 | 78 | 80 | 85 |
ブルーミンデザイン | 790 | 上がり馬の勢い要警戒。さらなる前進も | 68 | 78 | 75 | 82 | 88 | 75 | 78 | 83 | 80 | 83 |
ジューンオレンジ | 760 | 古馬牝馬重賞で健闘。混合戦でも通用? | 70 | 80 | 78 | 78 | 72 | 75 | 80 | 80 | 77 | 70 |
セブンマジシャン | 750 | 条件馬だが展開嵌れば一発も | 65 | 78 | 78 | 78 | 70 | 78 | 80 | 78 | 80 | 65 |
シンフォーエバー | 740 | 海外遠征経て未知数。軽斤量を活かしたい | 62 | 75 | 78 | 85 | 65 | 85 | 65 | 80 | 75 | 70 |
コレペティトール | 720 | 前走大穴で激走。嵌まれば再度の激走も | 62 | 75 | 78 | 68 | 68 | 78 | 75 | 75 | 75 | 66 |
メイショウシンタケ | 700 | 近走精彩欠く7歳馬。厳しい戦いか | 60 | 70 | 78 | 75 | 65 | 75 | 72 | 70 | 70 | 65 |
重賞2勝(2023年ラジオNIKKEI賞、毎日王冠)に加え、昨秋のマイルCSで2着とG1級の実績を持つ実力馬だ。昨年の中京記念(小倉開催)でも3着に好走しており、実績はメンバー中断然だ。今回は昨年11月のマイルCS以来9か月ぶりの競馬となるが、田井調教診断によれば骨折明けを感じさせない力強い走法で、全身の筋肉や血管まで輝く抜群の馬体に仕上がっているとのこと。実際、休養明け初戦でも「全身が輝き、血管や腱も浮き上がる」ほどフレッシュな状態で、首周りの筋肉もマイル仕様に発達した姿は圧巻だ。追い切りでも前腕のしなやかな動きを見せており、骨折の影響は皆無。コース適性としては中京芝1600mを使うのは初めてだが、昨年小倉の同レースで結果を出し、左回りの東京マイルG1でも0.4秒差と崩れておらず、器用さとスピードの両面で不安はない。脚質は好位~中団で折り合い、鋭く抜け出す競馬が板についており、鞍上も初騎乗の川田将雅騎手と強力な布陣だ。58kgの別定重量もトップハンデではあるが、昨年も59kgで走っており問題ない。総合力はメンバー随一で、良馬場ならスピード勝負で後れを取ることはないだろう。長期休養明けとはいえ仕上がりは万全で、ここでは首位争い必至と見込む。
安田記念7着や大阪杯4着、中山記念2着など今年のG1・G2戦線で健闘してきた上がり馬だ。重賞勝ちはまだ無いものの「まだ重賞勝ちがないので、何とかタイトルを取りたい」と陣営も悲願のタイトル奪取に燃えている。ブラックタイド産駒で、半兄にキタサンブラックを持つ血統らしくスタミナと底力があり、2000mのG1大阪杯でも0.3秒差の4着と健闘した。距離1600mは昨秋の菊花賞(3000m)出走以降に適性を見出だされた感があり、中京コースも今回が初めてだが、中山記念で見せた先行力と安田記念での末脚を見るに、左回りのマイルでも問題なく対応できそうだ。馬場は良馬場で切れ味を活かすタイプで、渋った馬場をこなした実績はないものの、兄譲りのパワーで多少の雨なら苦にしないだろう。脚質は中団から長く良い脚を使えるタイプで、自分から動いていける器用さもある。実際、中山記念では道中2番手から粘り込み、逆に安田記念では後方8番手から追い上げており、展開に応じて立ち回れるのも強みだ。近走の内容は充実しており、一戦ごとに馬体面の成長も感じられる。今年春は重賞勝利こそ逃したが、G1含め常に上位争いを演じてきたのは能力の証だ。牧浦調教師によれば2週前までは物足りない動きだったが、先週しっかり負荷をかけたことで状態は上向き、最終追いは坂路で楽に好時計をマークし「しっかりと動けていた」とのこと。太め感もなく体調は良好で、悲願の重賞初制覇へ機は熟した印象。想定オッズは1番人気と支持を集めており、実績上位馬に勝ち切れない詰めの甘さを見せてきたが、力はここでも間違いなく上位だ。混戦模様のここなら、持ち味の勝負根性を発揮して待望のタイトル獲得へ十分にチャンスがある。
今年の東京新聞杯を優勝した実力馬で、重賞ウイナーの貫禄がある。その東京新聞杯では上がり3F33.2秒の鋭い末脚で差し切り勝ちを収めており、決め手の破壊力はメンバー随一だ。続く安田記念では9着だったが勝ち馬とは0.6秒差と健闘し、相手なりに崩れない安定感も魅力。4歳夏の今は充実期で、約2ヶ月半ぶりの実戦となるが乗り込みは順調だ。最終追い切りは栗東坂路で4F55.9-12.1秒と終い重点ながら鋭い伸びを見せ、石橋守調教師も「仕上がりは順調。しまいきっちり伸びてきている」と好感触を得ている。特に「上がり3ハロンで脚を使うので、この馬の良さを引き出す乗り方をしてほしい」とコメントしており、末脚勝負に賭ける構えだ。中京芝1600mは今回が初舞台だが、今年1月の京都金杯(※中京芝1600mで代替開催)ではクビ差の2着と適性の高さを見せている。タフな中京の坂も問題なく、「中京マイルもOK。夏のGIIIなら主役の座は譲らない」と師が語るほど舞台適性は折り紙つきだ。道悪は昨冬の重馬場戦で大敗しており不得手な可能性があるが、良~稍重までなら末脚は鈍らないだろう。レースでは折り合いに専念して末に懸けるタイプで、展開に左右される面はある。しかし今回は先行タイプが手薄で、前半スローでも直線の坂で前が失速すれば、この馬の豪脚が炸裂するシーンが十分にあり得る。58kgを背負うがこれは別定戦で他の有力馬も同様、斤量不利は感じない。実績的にも地力では見劣らず、人気は想定2番手だが巻き返しの期待は大きい。東京新聞杯勝ち馬の意地を見せ、再び豪快な差し切りで重賞2勝目を狙う。
桜花賞で4着に入った3歳牝馬で、世代上位級の素質を秘める存在だ。春はクイーンC2着、桜花賞4着と善戦し、NHKマイルCでも0.5秒差の7着と牡馬相手に健闘した。重賞制覇こそないものの、G1級の舞台で揉まれてきた経験はここでは希少で、その潜在能力は古馬相手でも上位と見ていいだろう。父はマインドユアビスケッツでダート色が強い血統だが、母フィルムフランセ譲りの瞬発力で芝マイルにも対応。加えて恵まれた馬格(春時点で約500kg)から繰り出すパワーもあり、馬場が渋っても苦にしないタイプだ。実際、稍重だった桜花賞でも掲示板を確保している。中京コースは初めてだが、阪神外回りの桜花賞で差し届いているように急坂コースとの相性も悪くないはずだ。今回は古馬と初対戦になるが、牝馬の斤量52kgは大きなアドバンテージとなる。夏場に入って馬体はさらに成長し、担当助手は「春より体調が良くなっている」と語る。美浦坂路での最終追いは4F56.2-12.3と軽めだったが、これは「先週にしっかりやったので、今週は速くならないようソフト調整」とのことで状態万全ゆえの余裕の調整だ。関東馬で唯一の参戦となるが輸送も苦にしないタイプで、レースでは中団あたりからスムーズに立ち回れる器用さも持つ。キレ味勝負になれば持ち前の瞬発力が活きるし、軽量を活かして早めに動く競馬も可能だろう。人気は想定5番手程度だが、3歳牝馬の斤量を味方に一気の世代交代劇があっても不思議ではない。堂々の古馬撃破で世代トップクラスの意地を示すか注目だ。
前走のしらさぎS(G3)を制して重賞初制覇を飾った4歳馬だ。「米子S」から名称変更・昇格した新設重賞だったとはいえ、初重賞挑戦での勝利は価値が高く、一躍サマーマイルシリーズ優勝戦線の主役に躍り出た。レース後も順調に調整されており、中7週で状態は維持どころかさらに上向き。最終追い切りでは栗東坂路で4F51秒台をマークし、ラスト1Fも11秒台と鋭く伸びてきた。坂路での動きは力強く、パワー型の体質が中京のタフな芝にもフィットしそうだ。父ロードカナロア譲りのスピードと底力が武器で、良馬場はもちろん多少時計の掛かる馬場も苦にしないタイプ。実際、前走の阪神はやや時計の掛かる馬場状態だったが、同馬は後方9番手から上がり33.4秒の強烈な末脚で差し切っており、展開に左右されにくい決め手を証明した。脚質的には差し主体だが、スタートで出遅れても慌てず折り合いに専念できる精神力があり、直線平坦の舞台だった前走を差し切ったのは評価できる。今回の中京は最後に急坂が待つが、むしろ坂でバテた馬を差し切る展開なら好都合だろう。松山弘平騎手への乗り替わり(松山騎手は今回が初騎乗)も、手綱が合えば更なる前進が見込める。課題があるとすれば、前走の勝因でもある展開面。スローペースを後方から差し切った前走は一皮むけた印象だが、今回も同様にうまく運べるかは鍵となる。とはいえ近走内容からも充実一途であることは明らかで、勢いならメンバー随一。想定人気は4番手前後だが、実績馬にも引けを取らないだけの伸びしろがあり、ここも軽視禁物の存在だ。
※出走回避が発表され、今回レースには出走しないが、登録メンバー中の評価を記しておく。ディアナザールは父ロードカナロア×母ドナウブルーという超良血の3歳牡馬。母ドナウブルーはマイル重賞を2勝しヴィクトリアマイル2着の名牝で、祖母ドナブリーニからはあのジェンティルドンナを輩出している。まさに一流牝系に名スプリンターを配合した血統で、本馬もデビューから素質の片鱗を見せている。2歳時に萩S(L)で2着と好走し、今年7月に復帰してからは未勝利→2勝クラスの納屋橋特別と芝1600m戦を連勝中だった。特に前走の納屋橋特別(中京芝1600m)では道中ハナに立つと、直線も危なげなく押し切り0.2秒差の完勝。長期休養明けを感じさせないパワフルな逃げ切りで、走破時計1分32秒7も同日の古馬2勝クラスと遜色ない優秀なものだった。中1週と間隔は詰まっていたが、坂路で調整程度の追い切りでも状態は維持できていた様子。レースでは先行力を武器に自分の形へ持ち込みやすく、今回も楽にハナを奪えるメンバー構成だっただけに、出走していれば軽量54kgを活かして逃げ粘るシーンも十分考えられた。さすがに格上挑戦で古馬重賞となると楽な戦いではないが、それでも「良血馬が開花してきた」勢いは怖いものがある。結局ここは回避となったものの、無事ならいずれ重賞戦線で存在感を発揮する逸材だろう。
6歳にして本格化の気配を見せる遅咲きの良血馬だ。前走の関屋記念では18頭立ての14番手という後方待機から直線で猛然と追い込み、勝ち馬カナテープに0.2秒差の4着まで迫った。上がり3Fは32.7秒とメンバー最速を記録し、決め手の鋭さをアピールした。近5戦で掲示板を外したのは一度だけと安定感は抜群で、重賞でも十分通用する力を示したといえる。父ルーラーシップ譲りの持久力と母シャルール(重賞2着の実績馬)譲りの切れ味を併せ持ち、良馬場の瞬発力勝負から稍重程度の渋った馬場まで器用に対応できるタイプだ。実際、春の六甲S(良)でハナ差3着、続く都大路S(稍重)でも0.7秒差3着と、大崩れしない安定感が光る。中京芝1600mは今回が初めてだが、小回りの小倉芝1800mで好走歴があるためコースへの不安も小さいだろう。脚質は後方一気型で展開に左右されやすいが、前走のように速い流れになれば末脚が存分に活きる。逆にスローペースになると差し届かない懸念はあるものの、前が止まる展開になりやすい夏の中京コースなら出番が回ってくる可能性は高い。中2週で臨むローテーションは6歳馬だけに疲労が心配だが、もともと使い減りしないタイプで大きな馬体減りもなく順調そのもの。調教も軽めながら気配は維持している。想定オッズは中穴人気だが、近走の充実ぶりを考えれば軽視は禁物。展開ひとつで馬券圏内まで突っ込んでくるシーンも十分に考えられる。
春からメキメキ頭角を現してきた上がり馬だ。3歳時は500万下クラス(2勝クラス)止まりだったが、今年3月に2勝クラスを勝ち上がると、4月の3勝クラス・センテニアル賞で2着、そして6月の花のみちS(阪神芝1600m)では1分32秒6の好時計で快勝しオープン入りを果たした。勝ちタイム1分32秒6(稍重)は同日条件戦では突出した速さで、ラスト3Fも34.6秒とかかり気味の馬場を力でねじ伏せた内容だった。レースぶりは終始3番手追走から直線半ばで先頭に立つ横綱相撲で、2着セブンマジシャンに0.2秒差をつける完勝だった。一戦ごとに力をつけており、現在4歳夏で充実期に入った印象だ。父はNHKマイルC馬ロゴタイプ、母レイトブルーマーは名牝スティルインラブの系統という血統背景で、晩成傾向もうなずける。「遅れてきた開花」という馬名(Bloomin’ Design=徐々に花開く設計)の通り、ようやく素質が結果につながってきた。中京芝は1月に重馬場で出走し15着と大敗しているが、当時は久々で馬体も太く、条件も合わなかった。今の状態と実力なら度外視可能だろう。むしろ阪神マイルで見せた先行力とスピードは中京マイルでも武器になる。スタートが良く、道中も折り合いに不安がない先行型なので、今回のメンバーではポジション取りで大きなアドバンテージがある。展開利を活かして粘り込むシーンは十分考えられるし、逆に速い流れになっても先行勢では一番しぶとい脚を使えそうだ。調整は中8週と余裕があり、ここ目標に乗り込まれてきた。上がり馬だけに格の壁は未知数な部分もあるが、その勢いは脅威で一気の重賞制覇があっても不思議ではない。
古馬牝馬重賞で健闘してきた実力牝馬だ。昨年12月のディセンバーS(L)ではエコロヴァルツの2着に好走し、今年も中山牝馬S(牝G3)で勝ち馬と0.3秒差の6着、福島牝馬S(G3)でも0.9秒差の7着と掲示板にあと一歩と善戦している。決め手に欠け勝ち味に遅い面はあるものの、大崩れは少なく堅実な走りが持ち味だ。5歳夏を迎えてやや頭打ち感は否めないが、逆に言えば自己条件では常に安定して力を発揮している。今回は4ヶ月ぶりの実戦となるが、暑い夏場を避けて休養しリフレッシュされた効果に期待したい。父ジャスタウェイ×母アドマイヤサブリナという良血で、距離はマイル~中距離が守備範囲。瞬発力よりは持続力タイプで、早めに動いて押し切る形が合っている。小回りの福島1800mで見せ場十分の競馬ができていることから、直線の短い中京マイルへの適性もそれなりに高いはずだ。脚質は先行~好位差しと自在性があり、今回も好位のインで脚を溜め直線勝負にかけるだろう。格的に牡馬相手の重賞ではどうしてもあと一押し足りない印象だが、ハンデ戦ではなく別定G3なら牡馬勢とも定量で戦える点はプラス。実際、昨年のディセンバーSでは牡馬エコロヴァルツに0.2秒差まで迫っており能力差は紙一重だ。問題は休み明けの仕上がりだが、乗り込み量は豊富で仕上がり自体は悪くない。ただ牝馬だけに夏負け(夏バテ)の影響が懸念され、当日の気配は要チェックだろう。想定では中位人気だが、自己条件で見せる堅実さを発揮できればここでも浮上の余地はある。展開に恵まれる形で、まずは掲示板圏内を目指したい。
遅れてきた大器との呼び声も高いジャスタウェイ産駒の5歳牡馬。3歳春には毎日杯4着など素質の片鱗を見せたが、その後は条件クラスで足踏みが続いていた。しかし今年に入り本格化ムードで、6月の3勝クラス・花のみちSでは外から鋭く追い込んで2着に入りオープン入り目前まで迫った。勢いに乗って挑んだ前走の七夕賞(G3)(ハンデ54kg)では10着と掲示板を外したものの、勝ち馬と1.2秒差で初の重賞でも大敗には至らなかった。小回り2000mの流れに乗り切れなかった印象で、適距離のマイル戦に戻る今回は巻き返しの可能性がある。長く良い脚を使えるタイプで、阪神マイル1分32秒8(稍重)で走破した実績からも高速決着にも対応可能だ。中京マイルは初めてだが、父ジャスタウェイ譲りの鋭い切れ味は直線急坂でも十分発揮できるだろう。課題はレースぶりの若さと詰めの甘さ。勝ち味に遅く2勝クラスを勝ち上がったのも昨秋とワンテンポ遅れたが、裏を返せばここにきて心身とも充実期を迎えつつある証ともいえる。実際、前走後も大きな疲れは見られず、中4週で調整は順調だ。最終追い切りでも坂路でまずまずの動きを見せており、状態面の不安は少ない。レースでは道中後方から脚を溜めて終いに懸ける形が多く、展開がハマれば一気に差し切る破壊力がある反面、スローペースでは不発に終わるリスクも孕む。しかし今回は同型の少ないメンバー構成であり、平均ペース以上で流れる可能性も十分。展開さえ噛み合えば末脚は通用するだけに、人気薄でも侮れない一頭だ。
欧米産の外国産馬で、森厩舎らしく海外遠征を経験してきた異色の3歳牡馬だ。2歳夏に日本でデビュー勝ちした後、今年2月にサウジダービー(G3)に挑戦し5着、続いてUAEダービー(G2)にも遠征した経歴を持つ。残念ながら海外G1では結果を残せなかったものの、得難い経験を積んで帰国。帰国初戦の三宮S(ダートOP)で10着、そして前走は関屋記念(G3)で芝重賞初挑戦となった。結果は見せ場なく10着に終わったが、勝ち馬から0.7秒差で悲観する内容ではなかった。この馬の持ち味は序盤の行きっぷりの良さで、関屋記念でもスタートからハナを奪い果敢に逃げる競馬を見せた。さすがに直線の長い新潟では粘り切れなかったが、前半3Fを34秒前後でまとめるスピードは重賞でも通用する。ただ、芝で結果を出すにはもうひと伸び必要で、今回はさらなる前進を期す一戦となる。中京芝1600mは初めてだが、小回りコースでマイル戦なら自慢のスピードをより活かせる舞台といえる。実際、陣営も「軽量を活かして思い切った競馬をしたい」と語っており、52kgの恩恵を最大限に活かす逃げ粘りが理想だろう。問題はスタミナ面で、父Complexityは米国マイラー血統、母父もスプリント系とあってワンペース気味。直線の坂でどこまで踏ん張れるかが鍵となる。近走成績からは能力の底をまだ計りかねる未知数な部分が大きく、まさに“ダークホース”的存在だ。海外帰りでローテも強行軍気味だが、森秀行調教師のこと、ここも一発を狙って勝負に来るはず。展開を握る一頭として、どこまで逃げ粘れるか注目したい。
前走のしらさぎS(G3)では14番人気の低評価を覆し3着に激走した伏兵だ。キャリア通算3勝はいずれも条件クラスだが、重賞でも展開次第で一発の怖さを見せつけた形だ。ジャスタウェイ産駒らしく末脚の切れを武器としており、前走も後方11番手から直線鋭く追い込んで勝ち馬キープカルムに0.4秒差まで迫った。ただ、今回は再度の大舞台でマークも厳しくなる可能性が高い。決め手比べになれば上位に見劣らない脚は使えるが、自身も展開待ちの面が強く、前走のように嵌まる展開が再度巡ってくるかは未知数だ。加えて左回りのマイルは東京新聞杯12着など結果を残せておらず、本質的には平坦やワンターンの方が良い印象もある。中京マイルへの適性にはやや疑問符がつくため、開幕2週目の馬場で前残りの競馬になると厳しいかもしれない。とはいえ、人馬ともに勢いがあるのは確かだ。管理する中竹調教師は同じレースに勝ち馬キープカルムも送り出しており、厩舎としては再現VTRの期待もかかる一戦。追い切りでも坂路で自己ベストに近い時計をマークしており、引き続き体調面は良好だ。あとは当日気分良く折り合って運べれば、直線でまた穴をあけるシーンが見られるかもしれない。人気は当然ながら薄いが、警戒して損はない存在だ。
今年7歳になるが重賞では実績が乏しく、近走も大敗続きの苦しい状況だ。昨秋の富士S(G2)で0.7秒差11着、今年に入ってからもオープン特別やリステッドで掲示板に載れない競馬が続いている。前走の関屋記念では15番人気ながら0.6秒差8着と健闘したものの、展開が向いてやっと差を詰めた程度で上位争いには加われなかった。決め手勝負になるとパンチ不足は否めず、かといって先行できる脚もないためどうしても後手に回ってしまう。加えて今回は中2週というローテーションで、若くない馬には調整も難しいところだ。実際、追い切りも軽めに留められており上積みは期待しづらい。血統的には父ワールドエース(ディープインパクト系)×母父アドマイヤベガで瞬発力が売りだが、ピークを過ぎた今となっては往年のキレは影を潜めている印象。それでも昨年秋の谷川岳Sでは0.3秒差6着、前走でも人気以上の走りを見せており、一応の地力は保っている。今回も展開がハマれば末脚でどこまで差を詰められるかといったところだろう。掲示板圏内に届けば上々で、人気的にも完全な伏兵扱いだけに気楽な立場だ。メイショウ冠の馬らしく渋太さで見せ場を作り、少しでも上位に食い込むシーンを期待したい。正直なところ近走の内容からは苦戦必至だが、ベテランらしい一発に僅かな望みを託す。なお今回が引退レースとの情報はないが、年齢的にラストチャンスの想いで挑むはずだ。番狂わせが起きれば儲けもの、というスタンスで静かに見守りたい。
最終追い切りと1週間前追い切りからの比較・評価コメント
登録馬の最終追い切り情報が出揃ったのでまとめていく。
まとめる最終追い切り情報でわかる情報は次の10項目。

詳細まとめ
- 追い切り評価ランク
(SS・S・A・B・C) - 馬名
- 追い切り日
- コース
- タイム
- 馬場状態
- 併せ馬
- 脚色
- 評価コメント
(データから見た見解) - 1週間前追い切り
との比較
(状態の上がり下がり)
ランク順に一覧でまとめていく。
その詳細がこちら。
※右にスクロール可能
追い 切り 評価 | 馬名 | 最終 追い切り 日 | コース | タイム(◯Fごと) | 馬場 | 併せ馬 | 脚色 | 評価コメント(1週前との比較を含む) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
S | エルトン バローズ | 8/13(水) | 栗東 坂路 | 4F54.1−3F37.8−1F11.6 | 良 | 単走 | 馬なり | 9か月ぶりでも1週前に栗東CWで 6F79.4−1F11.1の強負荷で2頭併せ先着。 最終は坂路で馬なりでもラスト11.6と鋭い。 馬体に余裕は少し残るが脚取りは力強い。 休み明けでも能力発揮できる仕上がりだ。 |
S | ブルーミン デザイン | 8/13(水) | 栗東 坂路 | 4F54.6−3F39.5−1F12.3 | 良 | 単走 | 馬なり | 1週前に栗東CWで6F78.9−1F10.9の破格。 最終は坂路で軽めでもリズム良く加速。 CWと坂路の併用で充実一途、今がピーク圏だ。 |
A | ウォーター リヒト | 8/13(水) | 栗東 坂路 | 4F55.9−3F40.3−1F12.1 | 良 | 単走 | 馬なり | 1週前は坂路併せで強めも遅れ。 最終は単走で負荷を落としてラスト12.1とキレを確認。 ひと追い毎に良化、今走で水準以上だろう。 |
A | エコロ ヴァルツ | 8/13(水) | 栗東 坂路 | 4F52.7−3F38.1−1F12.2 | 良 | 併せ同入 (ワーク ソング) | 馬なり | 1週前は栗東CW5F67.0−1F11.3を強めで併入。 最終は坂路で馬なり52秒台と自己2番時計域。 休み明け初戦から動ける態勢だ。 |
A | キープ カルム | 8/13(水) | 栗東 坂路 | 4F51.7−3F37.2−1F12.0 | 良 | 単走 | 末強め | 1週前は坂路4F53.3−1F12.0。 最終は自己ベスト級の51秒台まで踏み込んで強め。 頭の高さはあるが前走同等以上の好状態。 |
A | マピュース | 8/13(水) | 美浦 坂路 | 4F56.2−3F39.4−1F12.3 | 良 | 単走 | 馬なり | 1週前は南Wで5F65.9−1F11.3を馬なり先着。 最終は坂路でソフト仕上げでも推進力十分。 好調キープで太め感なし。 |
B | コレ ペティトール | 8/13(水) | 栗東 坂路 | 4F53.0−3F38.5−1F12.3 | 良 | 単走 | 一杯 | 中間乗り込み豊富。 最終は一杯で53.0だが踏み込みの力感はもう一歩。 1週前までに終い12秒台を連発し、一連の好調は維持。 |
B | ジューン オレンジ | 8/13(水) | 栗東 坂路 | 4F52.6−3F37.8−1F12.0 | 良 | 単走 | 馬なり | 1週前は自己ベストの4F50.9−1F12.5で負荷。 最終は長谷川師騎乗で軽めでも四肢のさばき良化。 久々でも上向きだ。 |
B | セブン マジシャン | 8/13(水) | 栗東 坂路 | 4F55.1−3F39.4−1F11.8 | 良 | 単走 | 末強め | 中間は本数豊富。 1週前56.3−11.9、一転して最終は55.1−11.8まで詰める。 キビキビ動くが迫力はもう一息で、状態維持が精一杯の印象。 |
B | トラン キリテ | 8/13(水) | 栗東 CW | 7F97.2−5F66.0−4F52.1−3F37.6−1F12.0 | 良 | 単走 | 一杯 | 中2週でもしっかり負荷。 最終はCWで一杯、自己ベスト級の全体時計。 ただ直線の手前替えに手間取り終い減速。 1週前比較で大きな上積みはなく状態維持。 |
C | シン フォーエバー | 8/14(木) | 栗東 坂路 | 4F49.1−3F36.7−1F13.2 | 良 | 単走 | 馬なり | 中2週で1週前は未消化。 最終だけ速い全体時計も、 オーバーペース気味でラスト13.2に失速。 映像確認もなく、時計だけでは評価しづらい。 |
C | メイショウ シンタケ | 8/13(水) | 栗東 CW | 4F55.8−3F38.8−1F11.4 | 良 | 単走 | 馬なり | 中2週。 最終はCWで軽めの内容にとどまり、 近走で見られた迫力は戻っていない。近走並みのデキ止まりだ。 |
情報 なし | ディア ナザール | — | — | — | — | — | — | 情報なし(登録後に回避)。 |
1週間前追い切り評価とコメント
中京記念の2025年の出走馬について、最新の追い切り情報とその評価をランクごとにまとめた。
各ランク(SS、S、A、B、C)の馬について、追い切りのタイム、コースや馬場状況、並走状況、脚色の特徴、そしてそれぞれの評価コメントが閲覧可能。
※右にスクロール可能
追い切り評価 | 馬名 | 追い切り日 | コース | タイム(◯Fごと・可能な限り全表示) | 馬場 | 併せ馬 | 脚色 | 評価コメント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
SS | ブルーミンデザイン | 8/6(水) | 栗東CW | 6F78.9–5F64.4–4F50.5–3F36.3–2F22.3–1F10.9 | 良 | 単走 | 強め | CWで終い10秒台。余裕残しでこれなら文句なしにトップ評価だ。 |
S | エルトンバローズ | 8/6(水) | 栗東CW | 6F79.4–5F64.2–4F49.6–3F35.3–(2F—)–1F11.1 | 良 | 3頭併せ最先着 | 一杯 | 9か月ぶりでも負荷をしっかり掛けて終い11.1。攻めの質は高い。仕上がりは進んでいると見ていい。 |
S | エコロヴァルツ | 8/6(水) | 栗東CW | (6F—)–5F67.0–4F51.8–3F37.1–(2F—)–1F11.3 | 良 | モズマーヴェリックと併せ同入 | 強め | 全体は控えめでも上がり11.3でラップ整然。仕掛けてからの反応は良好だ。 |
S | キープカルム | 8/6(水) | 栗東坂路 | 4F53.3–(3F—)–(2F—)–1F12.0 | 良 | 不明(公表なし) | 強め | 1週前の坂路53.3–12.0。この馬の基準なら十分に及第点、体調は素直に維持できている。 |
A | マピュース | 8/6(水) | 美南W | 6F82.7–5F66.3–4F51.7–3F37.1–(2F—)–1F11.3 | 良 | アップリンクと内から併せ先着 | 馬なり | 馬なりで終い11.3まで伸びる内容。3歳でも仕込みは十分だ。 |
A | ウォーターリヒト | 8/6(水) | 栗東坂路 | 4F53.7–3F38.6–2F24.5–1F11.9 | 良 | 不明(公表なし) | 強め | 終い11秒台で素軽さはキープ。あとは最終でのもう一段がポイントだな。 |
A | ジューンオレンジ | 8/6(水) | 栗東坂路 | 4F50.9–3F37.2–2F24.6–1F12.5 | 良 | 不明(公表なし) | 強め | 前半から出していって終いは12.5。負荷は十分、当週で引き締めれば面白い。 |
B | コレペティトール | 8/7(木) | 栗東坂路 | 4F52.9–3F38.8–2F24.7–1F12.3 | 良 | 単走 | 馬なり | 馬なりで淡々。障害練習で気性も落ち着いており、使える下地はできている。 |
情報なし | セブンマジシャン | — | — | — | — | — | — | 公開ソースで1週前の具体時計を確認できず。現時点は評価保留だ。 |
情報なし | シンフォーエバー | — | — | — | — | — | — | 同上。登録は把握しているが、1週前時計は未掲載だ。 |
情報なし | ディアナザール | — | — | — | — | — | — | 近況記事は多いが、1週前の具体時計は未確認。格上挑戦で当週気配を重視したい。 |
情報なし | トランキリテ | — | — | — | — | — | — | 直近(関屋記念時)の1週前データはあるが本レース分の1週前は未掲載。連闘気味の調整なら軽めの可能性もある。 |
情報なし | メイショウシンタケ | — | — | — | — | — | — | 関屋記念の時点ではCWで長めをやっていたが、今回は本レース向けの1週前時計が拾えず。様子見だな。 |
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