フォーエバーヤングの次のレースの出走予定は?なんJでの評価や血統・主戦騎手などを徹底解説!

競走馬フォーエバーヤング

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。

『フォーエバーヤング』は日本調教馬ながら世界最高峰のダート戦線を制した実力馬だ。

国内外のビッグタイトルを総なめにし、無敗でトップに駆け上がった。

その強さゆえに次走がどこになるのか。

今回はフォーエバーヤングの次走情報をはじめ、今後の可能性について「追い切り」「基本プロフィール」「血統適性」「陣営」「同世代との相手関係」などからその競走馬としての可能性まで解説していく。

この記事でわかること
  • 次走候補と
    出走見込み
    (レース名/想定騎手)
  • 仕上がり見立てと
    勝ちパターン早見表
  • 近況メモ&次の使い方
    (ローテ)

  • プロフィール&
    戦績ダイジェスト

  • 血統×適性と
    レース内容の振り返り
    (ラップ/通過順/上がり)

  • 陣営の使い方と
    勝負気配
    (厩舎・騎手・馬主の運用)

  • 同世代/路線の相手比較
    (3頭)

  • 結論:
    買い材料
    様子見条件

馬アイコンこの記事を書いたのは

執筆者画像

木口 順一

競馬歴18年の42歳。

何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。

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現在は競馬予想家・競馬ジャーナリストとしても活躍中。
好きなレースはやっぱり日本ダービー。

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その1頭1頭に成長曲線や調子の良し悪し、陣営の思惑が絡んでくるとなると、注目されている馬を追うだけでもその情報量は膨大だ。

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次走情報&出走確率(レース名/想定騎手)

それでは改めてフォーエバーヤングの紹介をしていこう。

次走の番組と出走する可能性をまず示し、全体像をつかむ。ここでは目標レースと騎手も含め、現状の確度を評価する。

可能性が高い順に濃厚・有力・微妙で、根拠欄に登録状況・在厩状況・陣営コメント等の一言根拠を示す。

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想定レース 週/開催場 コース/距離 想定騎手 出走見込み 根拠一言
サウジカップ(G1) 2月中旬・サウジ(リヤド) ダ1800m 坂井瑠星 濃厚 馬主明言(次走目標)
ドバイワールドカップ(G1) 3月末・ドバイ(メイダン) ダ2000m 坂井瑠星 有力 調教師明言(予定)
有馬記念(G1) 12月末・中山 芝2500m 微妙 過去示唆のみ(芝挑戦)

陣営はブリーダーズカップ・クラシック(BCクラシック)制覇直後に「年内は使わず、2月のサウジカップに直行し連覇を狙う」と明言している。

このため次走はサウジカップ出走が濃厚だ。それ以降も同時に「サウジの後はドバイへ向かう」と計画を公表しており、ドバイワールドカップ参戦も有力視されている。

一方、年末の有馬記念(芝)については、かつて矢作調教師が芝挑戦プランとして言及したことがあるものの、現時点では「年内は休養」として回避が確実だ。

以上より、次走はサウジC直行がほぼ決定事項で、ドバイWCもその先の既定路線だろう。

芝の大レース参戦はファンの夢として話題に上るが、実現するとしても来年後半の一度きりになる可能性が高く、少なくとも次走候補には入らない。

次走がどの条件なら力を出せるか、まず勝ちパターンを先に決めておく。

フォーエバーヤングの期待度:★★★★☆

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指標 重み 貢献度
調教仕上がり 90 35% 31.5
適性(距離×コース×馬場) 95 30% 28.5
相手関係(手強さの反転) 40 20% 8.0
近況 90 15% 13.5
合計     81.5

「期待度」は次走でどれだけ好走できそうかを総合した数値だ。

35%と最も比重が大きい調教仕上がりは、今回は在厩調整ではなく休養明けの一発仕上げとなるが、それでも万全に整えてくるだけの信頼がある(上記では“90”と高めに評価)。

適性面もサウジのダート1800mを既に勝っている舞台だけに文句なく“95”とした。

逆に相手関係は世界各国の強豪が集うだけに楽観は禁物だ。

仮に想定ライバルの実績・脚質を考慮した手強さ指数を60程度と見積もると、100−60=40が当馬のアドバンテージ点となる(貢献度8.0)。

全体では81.5点となり、星評価では4.5に相当する(★★★★☆)。圧倒的1番人気に推された前走BCクラシックを勝ち切ったことを考えれば、順当な高さだろう。

調教の仕上がりさえ良好なら崩れるシーンは考えにくいという数字になった。

次は勝ちパターン外す条件を並べてみる。

仕上がり見立て&勝ちパターン早見表

仕上がりは前走までの材料から推察する。

新馬戦の内容と血統背景から、噛み合う条件と崩れる条件を並べてみたい。(合致度は〔ペース/馬場/枠/脚質〕の等重み合算。)

勝ちパターン早見表

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シナリオ ペース 馬場 合致度 想定リスク 一言メモ
先行→ロングSP 平均 内〜中 折り合い 自分で流れを作れれば堅実
先行→瞬発 スロー 中〜外 瞬発比べ キレ勝負は相対的に弱み
控えて差し ミドル 良/稍 位置取り 折り合えれば末脚伸びる
消耗戦 ハイ スタミナ 消耗戦は可も不可も

フォーエバーヤングのベストシナリオは「平均ペースを先行してロングスパート」に持ち込む形だ。

自ら早めに先頭に立つ展開なら最後まで粘り込めるタイプで、実際に今年のBCクラシックでは4コーナー先頭から押し切ってみせた。

逆に外す条件は「極端な瞬発戦」だろう。直線ヨーイドンの瞬発力勝負になると芝出身の切れ者に見劣る可能性がある。

サウジCでは一度ロマンチックウォリアーに交わされたように、瞬時の加速比べは相対的な弱点だ。

それでも同レースでは驚異の粘り腰で差し返し勝利しており、決定的な脆さではない。

控える競馬もできないわけではなく、折り合ってさえいれば末脚は確実に伸びる。

実際2歳時には差しに回って7馬身差の圧勝も経験済みだ。

消耗戦の耐久比べは可も不可もない。

ハイペース・道悪の総合力戦になっても、持ち前のスタミナで踏ん張るが決め手勝負になれば逆転を許す可能性もある、という意味で「可も不可もない」だ。

次走で当たりそうな顔ぶれを、名前とタイプの両面で押さえておく。

想定メンバー3頭比較

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馬名(性齢) 良い点 課題 一言評価 選定理由(距離/舞台/時期/クラス)

ソヴリンティ

(牡4)

米ダービー&

ベルモントの二冠馬

古馬との直接対決

未経験

スタミナ豊富で

一気に台頭可能

米国クラシック路線の新星。

距離適性も近く4歳で伸び盛り。

ロマンチック

ウォリアー (セ6)

上がり最速率

約70%(芝G1で実績)

ダート経験

浅い

切れ者。

条件次第で逆転可能

香港の芝王者。

前回サウジCで僅差2着、遠征適性と底力あり。

ミッキー

ファイト (牡5)

国内ダートG1を

連勝中

未海外

輸送未知

地元なら最右翼だが

海外は未知

日本ダート古馬チャンピオン級。

時期はずれるが同舞台の有力候補。

ソヴリンティは今年の米3歳クラシック戦線でケンタッキーダービーとベルモントSの二冠を制した怪物だ。

10馬身差で圧勝したレースもあり末脚も侮れない。

ただ古馬との直接対決がまだ無い点は未知数だ。

ロマンチックウォリアーは香港の芝GI10勝馬で、瞬発型差しの代表格だ。

芝では常に上がり最速級の豪脚を繰り出す。

課題はダート経験だが、今年のサウジCではいきなり2着と適応力を示した。

条件次第ではフォーエバーヤングを逆転するシナリオも十分ある。

ミッキーファイトは国内ダートGI(帝王賞、JBCクラシック)を連勝中の実力馬で、地元なら次走有力候補だった。

海外遠征の経験がなく輸送や環境適応は未知だが、同厩舎のウシュバテソーロ(ドバイWC優勝馬)などの例もあるだけに、一線級の力は計算に入れておきたい。

なお今回は登録前で仮置きの3頭だが、仮に出走しない場合でも「切れ者の差し馬」「先行して粘る馬」「スタミナ型の耐久馬」という型で整理しているので、大幅な見立て修正は不要だろう。

仮に顔ぶれが入れ替わっても通用するよう、相手のタイプごとに攻略法を整理する。

相手タイプ分析

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タイプ 長所 弱点 当馬との相性 対策一言
瞬発型の差し馬 上がり最速率高い 流れが遅いと届かず 五分 早めの仕掛けで封じる
逃げて粘る先行馬 取りこぼし少なく崩れにくい ハイペースで脆い 良い 早めにプレッシャー
消耗戦に強い耐久型馬 道悪歓迎のスタミナ自慢 キレ負けしやすい やや不利 ロングスパートで削る

瞬発型差しはロマンチックウォリアーのようなタイプで、直線勝負に持ち込まれると脅威だ。

ただし自分から動けない分、スローペースでは不発に終わる可能性もある。

当馬としては五分の相性で、ペースを落とし過ぎずに早めにロングスパートを仕掛けることで相手の切れ味を封じたい。

逃げ粘りはハナに立ってそのまま押し切るタイプだが、フォーエバーヤング自身が早めに潰しに行ける脚質なので相性は良い。

実際、BCクラシックではライバル陣営のラビット(ペースメーカー)の直後につけて主導権を奪い勝利している。

このタイプには道中から早めにプレッシャーをかけて潰しに行くのが定石だ。

消耗戦耐久型はハイペースや道悪でもバテないスタミナが武器で、ウシュバテソーロのように泥んこ馬場を苦にしない馬が該当する。

当馬もスタミナはある方だが、超消耗戦になると決め手で劣る場合があるので相性はやや不利だ。

対策としては自分からロングスパートを仕掛け、相手の持ち味である持久力を逆手に早めに削る展開に持ち込みたい。

次に、現在の馬の心身の状態と、この先の使い方を確認する。

近況メモ&次の使い方

レース間隔や疲労回復度、在厩状況(放牧や帰厩)など現在のコンディションを整理し、それを踏まえた番組選択(ローテーション)の意図を読み取る。

各項目の状態は良好/まずまず/不安など簡潔に表現し、根拠欄には情報ソースや理由を示す。

近況メモ

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事項 現在の状態 根拠・メモ
疲労・回復 「疲れは見せていない」陣営談
在厩状況 放牧(休養中) 年内休養・年明け遠征方針
輸送耐性 海外遠征で4戦3勝の実績

BCクラシック後に状態を確認した矢作調教師は「疲れは見せていない」とコメントしており、激戦後もダメージは少ない。

実際、前走から大きな間隔を取っていることもあり、このまま順調なら疲労面の不安はないだろう。

現在は一旦ノーザンファームで休養に入って英気を養っている。

陣営は「年内は出走せず」と明言しており、年明けに向けてリフレッシュと調整を並行する見込みだ。

輸送適性については言うまでもなく心配無用だ。

サウジ→UAE→米国と転戦し、全て結果を残してきた。

むしろ環境の変化で気分良く走るタイプとも取れ、遠征経験は大きな強みだ。

では、ローテーション(使い方)の選択肢を考えてみよう。

ローテ方針
  • 基本路線:サウジC(2026年2月)→ ドバイWC(3月)。
    既定路線として陣営が明言。賞金十分ゆえ国内前哨戦は不要。

  • その後の選択肢:ドバイ後は一旦休養。秋に米国遠征(BCクラシック連覇)か、日本で芝G1挑戦を一度挟むプラン。
    矢作師は「(来年)どこかで1回だけ(芝を)使うなら有馬記念なのかな」と言及。状況次第で宝塚記念や凱旋門賞も噂されるが、いずれも未定。

  • 代替案:万一サウジ遠征を見送る場合はドバイWCからの始動も考えられるが、その可能性は低い。
    *アクシデントがない限りサウジCは回避しないだろう。仮に回避ならドバイ直行か国内フェブラリーSなどが候補になるが、賞金面から必要性薄。

無理のないローテを組むなら、陣営が発表している通り年明けは中東2戦で一区切りだろう。

世界最高賞金のサウジCと、それに次ぐドバイWCを取りに行く合理的な日程だ。

両レースの間隔は約5週間と詰まっているが、前年も同様のローテで勝負しており慣れがある。

ドバイ後はさすがに休養を挟む見込みで、その後はオーナー念願の芝挑戦が現実味を帯びる。

有馬記念(年末)やBCターフ(秋)など複数の選択肢が語られているものの、「どこか1回だけ」という発言からも、本業のダート路線に専念しつつファンサービス的に1戦だけ芝に出走するプランと読み取れる。

賞金面では既に国内外で莫大な賞金を稼いでおり、出走に困るレースは皆無だ。

全体的に余裕を持ったローテーションで、無理なくキャリアを積み重ねていけるだろう。

馬そのものの基礎情報を手短に確認しておく。

プロフィール&戦績ダイジェスト

生産・馬主・厩舎・主戦といった陣営のバックグラウンドと、これまでの距離適性・脚質・戦績を一覧し、次走を占うための前提情報を固める。

プロフィール表では2列にまとめて記載。戦績サマリー表では条件ごとの成績(勝-連-複=1着-2着-3着)、複勝率(=連対+3着率)、平均上がり順位(レースでの上がり3F順位の平均)、ベスト指数(速度指数など)/持ち時計(最速タイム)を示す。

未知の条件は「—」で表示。

フォーエバーヤングのプロフィール

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項目 内容
生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)
馬主 藤田 晋(株式会社サイバーエージェント代表)
所属厩舎・調教師 栗東・矢作芳人
主戦騎手 坂井瑠星

生産者は日本一のノーザンファームで、極上の育成環境と素質馬が揃う牧場だ。

大レースでの勝負強さは「ノーザン×矢作厩舎」の黄金コンビに裏打ちされている。

調教師の矢作芳人師は海外G1を次々制している名匠で、フォーエバーヤングにもデビューから積極的に海外遠征を課してきた。

馬主の藤田晋氏はIT企業社長であり、近年競馬界にビッグマネーを投入している新興勢力だ。

1歳時に約1億円で本馬を落札した勝負師でもあり、「世界一のダート馬にする」という目標を公言してきた人物だ。

その期待に応えるように、本馬は藤田オーナーに海外G1初制覇をもたらし、今や”世界No.1ホース”との呼び声も高い。

主戦騎手の坂井瑠星はデビュー戦から手綱を取り続ける若き実力者で、共に海外を転戦しながら信頼関係を築いてきた。

坂井騎手にとっても本馬は出世作となり、BCクラシック制覇時にはアメリカの競馬メディアでも称賛されている。

生産・馬主・厩舎・騎手が一丸となった盤石の陣営が、本馬の強さを支えていると言えるだろう。

では、実際の走り(戦績)はどうか。

まだ戦績はないのでダイジェスト的に傾向を探る。

ここまでの戦績

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条件 成績 (勝-連-複) 複勝率 平均上がり順位 ベスト指数/持ち時計
芝1600〜2000m
ダ1400〜1800m 13戦 10-0-3 100% 2.0 1分36秒1(1600m)

なんとダート戦では一度も馬券圏外を外していない(複勝率100%)

13戦して3着が3回あるだけで、勝ち切ったレースが10もある。

取りこぼしのパターンを探す方が難しいが、唯一共通点があるとすれば「初物尽くしの舞台」だったことだ。

3着に敗れたのはケンタッキーダービー(米G1・初の左回り10F)、BCクラシック(米G1・初の秋シーズン遠征)、ドバイWC(UAE・初の地方交流なし直行)の3戦。

いずれも初めてのシチュエーションで僅差の敗戦となっており、それでも大崩れはしなかった。

逆に勝ち鞍10には初遠征のサウジダービー、初ナイターの東京大賞典など慣れない条件を物ともせずクリアしてきたレースも多い。

平均上がり順位は2.0位前後と推定され、常に上位の上がりを出せるが絶対的な“切れ味型”ではないことを示す(自ら早め先頭に立つ競馬が多いため、最速を記録することは少ない)。

持ち時計は1600m戦で記録した1分36秒1。

リヤドの長い直線をものともせずレコードで駆け抜けたタイムだ。

これらから分かるのは、「凡走ゼロの堅実力」と「レース運びの上手さ」だろう。

勝つ時は先手先手で動いて勝ち切り、負ける時も掲示板は外さない。

数字で言い切れない部分としては、負けを糧にさらに強くなる成長力が挙げられる。

事実、米3歳牡馬チャンピオンのシエラレオーネに一度は先着を許したが(2024年BCクラシック)、1年後には雪辱して世界一の座を手にしている。

数字以上に“負けて強くなる”底知れなさを秘めた馬だ。

次は配合面と、予定されていたレース内容から垣間見えたことを振り返る。

血統×適性とレース内容の振り返り(ラップ/通過順/上がり)

父母の配合背景と、ラップタイム・通過順・上がり3Fから、本馬にとって「ハマる条件」「崩れる条件」を見極める。

血統メモでは血統構成と狙い、成長曲線(早熟/晩成/持続型)、ベスト条件(距離・コース・馬場など)を箇条書きで整理。

振り返り表では主なレースを挙げ、通過順と上がり順位、不利(あれば)を簡潔に記載。

不利欄は特に目立った不利だけをメモし、なければ「—」。

血統の
特徴
  • 父リアルスティール × 母父Congrats

    「芝の瞬発力×米国ダート耐久力」の融合を狙った配合。
    成長曲線=持続(2歳からトップ級で現在も伸び盛り)。
    ベスト条件=ダート1800〜2000m/世界トップクラスの高速馬場

リアルスティール産駒として初のダートG1馬となった背景には、母系の米国ダート血統が大きい。

本馬の母フォエヴァーダーリングはアメリカ調教馬で、その父(母父)Congratsは米国でダートG1を勝ったA.P. Indy系種牡馬だ。

つまり芝の良血と米ダートのパワー血統を掛け合わせ、「日本の馬場でも走れるダート馬」を狙った意欲的な配合と言える。

リアルスティール譲りのしなやかなフットワークに、米血統由来の筋力と心肺が加わり、芝並みの高速決着にも対応できる稀有なダートホースが誕生した。

成長力も申し分なく、2歳冬に早くも全日本2歳優駿を7馬身差で制する早熟性を見せながら、4歳秋には世界最高峰レースを制すまで成長した。

これは“持続型”の成長曲線と評価でき、まだ全盛期の途中だろう。適性面では明らかにダートの中距離(マイル〜10ハロン)がベストだ。

芝については未知数だが、矢作師は「有馬記念(芝2500m)を使えば面白いかも」と語っており、血統的にも父が中距離巧者リアルスティールで距離延長は許容範囲。

馬場状態は米国の深いダートやサウジの高速ダートで結果を出しているため、「世界のどのダートでも走る万能型」と言える。

敢えて未知を挙げれば、日本の泥田のような不良馬場くらいだが、これも血統的には問題なさそうだ。

では具体的なレースの内容をラップタイムや位置取りから振り返り、次走で活きるポイントを整理する。

“予想に効く”レースの振り返り

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レース 条件 着順 上がり順位 通過順 不利メモ
2025-11-01 BCクラシック 米・デルマー ダ2000m(良) 1着 2位 2-2-1-1 ペースメーカーを追走し4角先頭。末脚で迫る強豪を半馬身抑える
2025-02-22 サウジカップ サウジ・リヤド ダ1800m(良) 1着 1位 3-3-1-1 直線で一度交わされるも差し返す劇的勝利
2025-04-05 ドバイWC UAE・メイダン ダ2000m(良) 3着 3位 2-2-1-3 直線半ばで先頭もゴール前で二頭に差される

上記3レースは直近1年の主要戦だ。

BCクラシック(2025年11月)ではスタートから実質2番手につけ、ラビット(ペースメーカー)の真後ろを追走する完璧な立ち回りだった。

4コーナーで早々に先頭に立ち、そのまま押し切り。最後は前年の覇者シエラレオーネの追撃を半馬身差振り切った。

ポイントは「位置取り」と「早めスパート」で、まさに勝ちパターン通りの競馬だった。

対してサウジカップ(2025年2月)は直線で一度差されながら差し返す劇的な勝利だ。

平均ペースを3番手追走し、直線入口で先頭に立ったが残り300mで外からロマンチックウォリアーに首差前に出られた。

ここで怯まず二枚腰を発揮し、ゴール寸前で再逆転している。

このレース内容から見えたのは勝負根性底力だ。

並ばれてからもうひと伸びできる強みは次走でも心強い。

逆に初めて土が付いたドバイWC(2025年3月)は、初コンビの外国馬2頭にゴール前で差し切られ3着に敗れた。

道中は2番手から直線半ばで先頭と完璧な形だったが、残り100mで脚色が鈍り後続に差された。

敗因は明確で、中5週の連戦による疲労とハイペースの影響だろう。

サウジCを全力で戦った直後で、しかも前年よりペースが速くスタミナを問われる展開となった。

次走サウジCでもし不安があるとすれば、このドバイWCのように極端に厳しい流れになった時だ。

ただ今回は十分な休養を挟んでおり、前年以上に余裕を持ってレースに臨める。

よほどのハイペースにならない限り同じ轍は踏まないだろう。

総じて、レース内容の振り返りからは「負けパターンですら3着死守」「並ばれても抜かせない勝負根性」といった長所が確認できた。

次走で見るべきポイントはペース配分と動くタイミングくらいで、よほど極端な展開にならない限り崩れるシナリオは浮かばない。

次は陣営サイドの思惑や使い方のクセに目を向ける。

陣営の狙い筋(厩舎・騎手・馬主の運用)

管理する厩舎の仕上げパターン、騎手の起用方針、馬主の狙う路線など陣営の戦略をひも解き、次走でどういった攻め方をしてくるかを読む。

各要素について、傾向欄に一言で特徴を記載。

陣営の運用傾向

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要素 傾向 根拠・メモ
仕上げ型 一戦必勝型(休み明け◎) 年内全休→次走一発
遠征・輸送 強(海外でも平常心) 海外遠征4戦3勝
騎手起用傾向 好相性(坂井が手綱握り続ける) デビュー戦から主戦

まず仕上げ型だが、典型的な一戦必勝主義だ。

叩き良化型ではなく休み明けから全開で結果を出す。

デビュー戦(新馬戦)からいきなり4馬身差の圧勝でスタートし、UAEダービーも初の中東遠征で完勝、BCクラシックも国内前哨戦1戦だけで万全に仕上げて勝利している。

矢作厩舎は狙ったレースに向けて逆算して仕上げるプランニングが卓越しており、本馬もピークを次走に持ってくることは確実だ。

遠征・輸送については繰り返しになるが非常に強い。

成田から長距離輸送→現地環境という流れでも平常心を保てる気性が武器で、むしろ国内よりパフォーマンスを上げているくらいだ。

中東や米国の派手な雰囲気にも動じず、落ち着き払っている様子はメディアでも取り上げられた。

この点、陣営も遠征プランを立てやすく勝負をかけやすいだろう。

騎手との相性は申し分ない。

坂井瑠星騎手は新人時代から矢作厩舎で経験を積み、海外遠征にも積極的に帯同してきた。

フォーエバーヤングにとって坂井は“育ての親”のような存在で、主戦固定によって意思疎通も完璧だ。

BCクラシック制覇後も当然次走も手綱を託される見込みで、乗り替わりの不安は皆無である。

総合すると、次走も全力勝負の態勢が整っている。

ローテーションは余裕を持って決まり、輸送不安なし、鞍上も引き続き坂井騎手、そして馬自身も衰えなくさらなる充実期。勝負気配としては間違いなく高い。

最後に、もう一度相手関係を整理し展開での優劣を考えてみる。

同世代/路線の相手比較(3頭)

同世代・同路線で今後直接当たりそうな有力馬と比較し、本馬の客観的な立ち位置を把握する。

比較軸は統一尺度で評価する。

実績はクラス(例:○勝クラス、重賞実績など)、上がり最速率はレースで最速上がりを記録した割合、持ち時計偏差は各馬のベストタイムの基準比(0を基準に±秒)。

数値は可能な限り%や秒などで統一。

ライバルとの能力値比較

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比較軸 ソヴリンティ (牡4) フォーエバーヤング (牡5) ロマンチックウォリアー (セ6)
実績 (クラス) 米クラシック二冠馬 世界ダートGI5勝馬 芝GI10勝馬 (香港)
上がり最速率 約50% 約50% 約70%
持ち時計偏差 (1800m) +0.5秒 ±0秒 ±0秒

実績面ではフォーエバーヤングが文字通り“世界一”だ。

ドバイWC以外の主要ダートGIを総なめにし、歴代日本馬獲得賞金も1位に躍り出た。

ロマンチックウォリアーは芝の実績なら断然だが、ダートではサウジCの2着が最高。

ソヴリンティは実績こそ米国二冠だが古馬との対戦経験がなく、評価は保留となる。

上がり最速率(レースで最速タイムをマークした割合)は、ロマンチックウォリアーが芝戦績込みで群を抜く。

フォーエバーヤングとソヴリンティはともに戦法が先行主体のため50%程度と推測される。

つまり切れ味勝負になればロマンチックウォリアーが台頭し、ソヴリンティとフォーエバーヤングは自分から動いて持久戦に持ち込みたい構図だ。

持ち時計について、フォーエバーヤングとロマンチックウォリアーはサウジCで1分49秒0前後の決着を経験しており互角。

ソヴリンティはダート1800mの実績がなく数値比較はできないが、仮に高速決着になった場合にどこまで対応できるかは未知だ。

展開別の序列を考えると、平均ペース以上で流れればフォーエバーヤングが先行押し切りの形で有利、スローペースならロマンチックウォリアーの末脚が脅威、ハイペースの消耗戦ならソヴリンティが台頭して三つ巴になる可能性もある。

馬券的には、当馬を軸に据えるなら相手は瞬発型と消耗型をバランスよく拾っておきたい。

人気薄の逃げ馬が粘り込む展開は考えにくいため、紐荒れがあるとすればスタミナ自慢の伏兵か、距離短縮で一変する差し馬だろう。

とはいえ総合力ではフォーエバーヤングが一枚抜けている印象で、よほど展開が噛み合わない限り取りこぼしは考えにくい。

最後に、買いの材料様子見すべき条件を端的にまとめる。

結論:買い材料/様子見条件

以上の検討結果を踏まえ、次走でこの馬を積極的に買いたいポイントと、逆に様子見すべき条件とを整理する。

箇条書きで簡潔に列挙する。買いポイントはプラス評価できる要素、消し・様子見条件はマイナス要素や不確定要素。

次走の
買いポイント
  • 無敗の中東遠征:サウジC含め中東では[4戦全勝]。同条件での連覇は極めて濃厚。 (軸馬としての信頼度が高い)

  • 崩れ知らずの安定感:戦績[13戦連続3着以内]。負けても必ず馬券圏内に踏みとどまる堅実さ。 (三連系でも軸向き)

  • 勝負強い二枚腰:並ばれても差し返す勝負根性あり。接戦になっても簡単には負けない。 (接戦での信頼性◎)

  • 充実一途の成長力:4歳秋に世界一達成もなお上昇中。休養明けも問題なく更なるパワーアップが見込める。 (ピーク更新中)

  • 盤石の仕上げと陣営:休み明け実績十分&主戦続投。矢作厩舎×坂井騎手の黄金コンビで死角なし。 (不安要素ゼロ)

これだけの買い材料が揃う馬は滅多にいない。

まず前提として、サウジCという舞台適性が極めて高い

昨年も同じコースで世界の強豪を撃破しており、しかも今回はその時より地力を上げて臨める。

次に、安定感が図抜けている点は馬券戦略上大きなメリットだ。

連対を外したことがないため、軸に据えるには理想的な存在と言える。

さらに、接戦に強いメンタルと勝負根性も買い材料だ。

直線で競り合いになっても怯まない姿は馬券妙味(期待値)の裏付けになる。

極めつけは成長余地陣営力で、まだ伸び盛りのうえ仕上げも抜かりない。

総合すれば「逆らう理由の少ない大本命」で、馬券は本命◎、相手は絞って点数を抑える戦略で臨みたい。

単勝オッズがおそらく一本被りになるため、三連単で頭固定にして配当を狙う手も考えられる。

反対に不安材料が残るなら、割り引く勇気も持っておきたい。

消し・様子見の条件
  • 極端なスローペース:超スローからの瞬発戦になった場合。切れ味勝負は相対的な課題で、爆発力勝負では差される懸念。 (例:末脚自慢に屈する可能性)

  • 大外枠&包まれ:二桁馬番+他馬に囲まれて自分の競馬ができない展開。持ち味の先行策が封じられると取りこぼしのリスク。 (例:出遅れや不利で後方からになる展開)

  • 想定外の不良馬場:未経験の泥田ダートになった場合。パワーはあるが極端な特殊馬場適性は未知で、安全策なら様子見。 (例:前が止まらない田んぼ馬場)

  • 蓄積疲労やアクシデント:連戦や輸送トラブルで状態を崩すケース。万全でない時は人気でも見送りが妥当。 (例:直前情報で調教イマイチなど)

基本的に杞憂に終わりそうな条件ばかりだが、いくつか注意点を挙げておく。

まずスローペースの瞬発戦は最大の不安材料だ。

ダート戦では稀だが、仮に誰も逃げず超スローで流れた場合、直線だけの瞬発力比べになる。

そうなると芝G1馬のロマンチックウォリアーなどに切れ負けする恐れがある。

次に枠順と位置取りの不安

昨年のBCクラシック(2024年)は1番枠で砂を被り思うように動けず3着に敗れた。

極端に包まれると力を出し切れない可能性があるため、スタートや枠順には注視が必要だ。

また、超不良馬場は一応の警戒材料。

現代の大レースでそこまでの悪条件は考えにくいが、前が止まらない泥んこ馬場になると展開が読みにくくなる。

最後に状態面のイレギュラー

現状順調だが、直前に蹄鉄を落としたとか、輸送機トラブルで到着が遅れたなどの報があれば過信禁物だ。

以上のような条件が重なった時は馬券戦略を再考し、圧倒的人気でも敢えて様子を見るのも一手となるだろう。

押さえ程度に留めるか、相手軸に切り替えて妙味を狙うのもありだ。

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