函館記念2025の追切評価と全頭診断!SS~Cで調教判定!

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。

2025年6月29日日曜はG3・函館記念。

洋芝で行われる夏の名物ハンデ戦、滞在調整でピリッと仕上げてきた実績馬、軽ハンデを武器に一変を狙う伏兵、そして未知の魅力を秘めた初参組と見どころが多い今走。

追い切りを見ていると、各馬の呼吸や脚取りから気配の温度差がひしひしと伝わってくる。

そこでこの記事では出走馬の追切をまとめ、全頭診断を敢行。

さらに別の記事でまとめている過去10年の傾向も踏まえ、今の「注目馬」「危険な人気馬」「穴馬」までまとめたのでぜひ最後までお付き合いいただきたい。

過去10年の傾向まとめはこちら

函館記念2025のAI予想はこちら

この記事でわかること
  • 出走馬と騎手の
    総合評価&ランク評価
  • 追切情報と
    ランク評価
  • 過去傾向を踏まえた
    「注目馬」「危険な人気馬」
    「穴馬一覧」
  • ペース予測
    展開予想

馬アイコンこの記事を書いたのは

執筆者画像

木口 順一

競馬歴18年の42歳。

何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。

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現在は競馬予想家・競馬ジャーナリストとしても活躍中。
好きなレースはやっぱり日本ダービー。

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函館記念の全頭診断

函館記念の枠順が確定。

そこで過去の傾向や、現在の馬のポテンシャル・調子に枠順の有利不利を踏まえて全頭診断を敢行。

10項目で診断し、それぞれ100点満点の合計1000点で一覧にしていく。

その項目がこちら。

診断項目
  • 基本情報
    (実績・枠順)
  • コース・距離適性
  • 馬場適性
  • 脚質
  • 近走の状態
  • 騎手・調教師
  • 血統
  • 馬体診断
  • 調教内容
  • 想定人気オッズ

1度点数ランキングを公開したあと、その点数の内訳・詳細に関しても記していく。

気になる馬がいればそれも確認してみてくれ。

全頭診断一覧はこちらだ。

※右にスクロール可能

馬名 合計点 一言評価

基礎情報

(能力・枠順)

コース

距離適性

馬場

適性

脚質

近走の

状態

騎手

調教師

血統

馬体

診断

調教

内容

想定人気

オッズ

マコトヴェリーキー

880 GII連続好走で充実 95 85 85 80 95 90 85 85 80 100

アルナシーム

875 重賞2勝の格上も斤量59kg 90 85 85 80 80 90 85 90 100 90

マイネルモーント

860 良馬場なら勝ち負け可能 85 90 90 85 85 80 85 85 80 90

トップナイフ

840 実績上位、休み明け叩いて前進 90 90 90 75 70 90 85 80 80 90

ボーンディスウェイ

835 小回り○、仕上がり良好 80 85 85 85 75 80 90 90 95 70

ハヤテノフクスケ

825 ベスト距離2000で反撃 75 90 85 85 80 90 80 85 80 75

ディマイザキッド

810 右回り巧者、侮れぬ存在 75 90 85 85 85 90 85 80 80 65

ランスオブクイーン

800 勢い有、54kg魅力 70 85 80 80 90 75 80 90 95 55

グランディア

795 昨年2着も近走不振 80 80 85 75 60 95 80 85 80 75

アウスヴァール

720 昨年3着も上積み疑問 70 80 80 75 60 70 80 75 80 50

マイネルメモリー

700 近走伸び欠き苦戦傾向 70 80 70 80 60 65 80 75 80 40

ヴェローチェエラ

685 芝で決め手欠き苦戦 70 70 75 70 60 60 75 80 80 45

サンストックトン

680 テンの脚鈍く展開不安 65 70 80 60 65 75 70 80 70 55

キミノナハマリア

650 格下牝馬、苦戦必至 60 80 80 70 50 60 75 75 70 30

昨冬の京都記念で3着、阪神大賞典で2着とGII戦線で連続好走中だ。能力はメンバー中でも高く、斤量は57kgと恵まれた部類だろう。8枠13番の枠順だが、小回りコースへの適性が鍵となる。距離2000mへの短縮は未知数だが、自身の持ち味であるロングスパートを活かせれば問題ないはずだ。

脚質は道中は中団あたりから長くいい脚を使うタイプだ。函館の洋芝コースでも末脚の持続力は発揮できるだろう。近走の充実ぶりは目覚ましく、ここにきて本格化した印象だ。休み明けではなく使い詰めでもないローテーションも好材料で、デキも良い。

北村友一騎手と上村洋行調教師のコンビは実績こそまだ重賞勝利はないものの、馬の素質を引き出している。父オルフェーヴル譲りのスタミナと勝負根性が武器で、夏場の洋芝もこなせる血統背景だ。追い切りも動きは上々で、疲れも感じられず順調な仕上がりだ。想定オッズは1番人気で単勝3倍前後と見られ、重賞初制覇の期待がかかる。総合力で上回り、ここでも勝ち負けだろう。

出走メンバーでただ一頭、重賞を2勝している格上馬だ。昨年の中京記念と今年の中山金杯を制しており、実績は最上位。能力評価は非常に高いが、今回はトップハンデの59kgを背負う点がポイントだ。枠順は6枠9番で、極端な不利ではないものの、実は内枠でこそ持ち味を発揮するタイプとの指摘もある。

コース適性は高く、芝2000mは[2-1-0-0]と一桁馬番なら無類の安定感を誇る。函館の洋芝コースもパワー型の本馬には合うだろう。馬場状態は良でも稍重でもこなしてきており、大きな不安はない。先行しても差しても味なタイプで、レースセンスも優秀だ。近走も中山金杯を勝った後はやや間隔が空いたが、予定通りの調整で状態は維持している。最終追い切りでは鋭い伸びを見せ、“S評価”が出るほど絶好の動きだった。藤岡佑介騎手もこの馬で重賞を勝っており手が合う。橋口慎介調教師の管理馬で、成長力のある血統だ。想定オッズは2番人気で単勝4~5倍台。実績上位の存在で、59kgさえ克服できれば当然勝ち負けだ。

今年の中山金杯で2着に好走した実力馬だ。近走は重馬場に泣かされて凡走もあったが、良馬場の芝2000mでは【2-5-1-2】と安定している。開幕週の軽い馬場で臨める今回は見直し必至だ。枠順は1枠1番と絶好枠を引いた。インでロスなく立ち回れれば斤量56kgも味方になるだろう。

コース適性は高く、小回りの中山で実績を残したように函館の2000mでも対応可能だ。洋芝への適性も血統的に十分で、父ゴールドシップ譲りの持久力を問われる展開は望むところ。馬場は渋ると良さが削がれるタイプで、実際前走の金鯱賞では重い馬場に苦しんだ。晴れて速い決着になれば持ち味が活きる。

脚質は先行から差しまで自在だが、勝ちきれない競馬が続いている点は課題か。詰めの甘さを克服したい。近走の内容自体は大崩れしておらず、コンスタントに掲示板を確保している安定株だ。丹内祐次騎手とのコンビは2走前に好結果を出しており、阿吽の呼吸で臨めそうだ。生産牧場もラフィアン縁の馬で、鞍上の地元北海道重賞制覇への意欲も強い。最終追い切りの動きも良く状態は維持。想定3番人気で単勝6~7倍と評価も高く、良馬場なら勝ち負けに加わる可能性が高い。

ホープフルSなど重賞で2着が4回ある実力馬だ。昨年夏の札幌記念でも古馬相手に2着と力を示しており、小回り洋芝コースへの適性は折り紙付きだ。能力はGIIIでは最上位だが、今回は8枠14番と大外枠を引いた。しかし元々自在性が高く、展開ひとつでカバーできる範囲だろう。前走のエプソムC(11着)は休み明けでハイペースを早め先頭に立つ積極策が裏目に出ただけで、大敗は度外視できる内容だった。一度使われての上積みが見込め、叩き2走目で状態は確実に良化している。

本来は中団から末脚を伸ばす形が合うが、横山和生騎手はときに早めに動かす大胆な騎乗も見せる。脚質は定まらない面があるものの、それだけに展開に応じた柔軟な競馬も可能だ。函館の洋芝は問題なくこなすはずで、荒れた馬場でも走れるパワーがある。近走は勝ち星から遠ざかっているとはいえ、昨秋の菊花賞以来の勝利を目指して陣営の仕上げも抜かりない。前走を使って馬体の張りも増し、動きも良化。実績上位の存在だけに軽視は禁物で、展開ひとつで巻き返しがあっても不思議はないだろう。人気は4~5番手だが、波乱を起こす資格は十分だ。

これまで重賞は12回挑戦して掲示板止まりと壁に跳ね返されてきたが、安定してオープン戦線で走ってきた経験豊富な6歳馬だ。前走の新潟大賞典(8着)は初めての新潟・外回りコースで持ち味を出せなかったが、今回は小回りの函館に替わり条件好転する。中山や福島で好走してきたように、コーナー4つのコースは歓迎材料だ。芝2000m自体もベスト距離と言える。8枠という枠も気にする必要はないだろう。

レース運びは先行策が持ち味で、自分のリズムで運べればしぶとい。木幡巧也騎手も「自分の競馬ができれば大丈夫」とコメントしており、自らペースを作る覚悟だ。開幕週の函館ならばマイペースの逃げ残りも狙える。近走は条件戦(3勝クラス)を勝ってオープン入りし、新潟では敗れたものの大きく崩れてはいない。状態面も前走後さらに上向きで、最終追い切りでは鋭い動きを披露し評価も「A」が付いた。仕上がりは良好だ。

父ハーツクライ譲りの長くいい脚を使うスタミナがあり、函館の洋芝適性も十分だろう。木幡巧也騎手と牧光二調教師のコンビで重賞初制覇を狙う。人気は中穴程度だが、展開ひとつで粘り込みがあってもおかしくない。侮れない一頭だ。

地方・青森産ながらメキメキ頭角を現してきた上がり馬だ。前走の天皇賞(春)はさすがに相手が強く掲示板外に敗れたが、今回は一気の距離短縮で自己ベストの2000m戦に戻る。実は芝2000mでの成績は【2-2-0-1】と連対率80%にも及び、本質的にはこの距離が合っている。距離適性という点で大きな上積みが見込め、巻き返しに燃えている。枠順は3枠3番と絶好の内目を確保し、立ち回りひとつでチャンス十分だ。

レースぶりは先行力もあり中団差しもできる自在型。折り合いに不安がないので小回りでもスムーズに加速でき、函館コースも問題ないだろう。馬場は極端なイン前有利にならなければ力を発揮できる。近走は準オープンを2連勝して挑んだGⅠで洗礼を浴びた形だが、大敗で大きく崩れたわけでもない。疲労も抜けており、今回の方がメンバーも手頃になる。調教でも軽快な動きを見せており、状態面の不安はない。

横山武史騎手は昨年のエ女王杯馬も輩出したトップジョッキーで、この馬の素質にも期待を寄せている。千田調教師も「距離短縮はプラス」と手応えを感じているようだ。父ウインバリアシオン譲りのスタミナと勝負根性で、混戦なら台頭の余地がある。人気は中穴クラスだが、侮れない存在だ。

4歳の上がり馬で、ここまで右回りコースで【3-1-1-0】とパーフェクト連対を誇る右巧者だ。芝2000mで1分58秒台の持ち時計があり、開幕週の高速決着にも対応可能と見られる。函館芝は初めてだが右回り適性の高さから問題なく、洋芝の重たい馬場も苦にしないパワータイプだろう。7枠12番とやや外には入ったが、先行力もある馬なので大崩れはしないはずだ。

レースぶりは前々で運んで速い上がりを繰り出すのが身上だ。右回りでは3勝すべてで上がり最速をマークしており、スピードの絶対値も高い。函館の短い直線でも一気に加速できれば押し切る場面も考えられる。近走は3勝クラスを勝ち上がりオープン入り。勢いそのままに重賞挑戦となるが、格負けする印象はない。追い切りの動きも良く、馬体の張りも申し分ない。強豪ひしめく栗東・須貝尚介厩舎の管理馬で、秘める素質は高い。

岩田康誠騎手というベテランを配してきた点も見逃せない。重賞の舞台で何度も好騎乗を見せてきた巧者で、この馬の能力を引き出すだろう。父ディーマジェスティはディープインパクト系らしく切れる末脚が武器で、本馬もそれを継承している。母系は地味だがスタミナに富み、タフな流れでも粘れる下地がある。初重賞で人気は伏兵だが、軽く扱えない一頭だ。馬券的にも要注意の存在と言える。

4歳牝馬で、前走の3勝クラス(シドニートロフィー)を勝利し晴れてオープン入りしてきた上昇株だ。勢いという点ではメンバー随一で、牝馬ながらここでも面白い存在になってきた。枠順は5枠11番に決まった。同斤量の古馬牡馬相手は初めてで楽ではないが、ハンデ54kgは魅力的だ。過去牝馬の勝利は1998年バルブライトまで遡るだけに簡単ではないものの、近年このクラスの牝馬自体が少なかった背景もあり一概には言えない。

コース適性に関しては未知数な面もあるが、これまで中京や京都の2000mで勝ち星を挙げているように距離はピッタリだ。小回りコースも問題なく対応可能だろう。洋芝も血統的にはこなせるはずだ。開幕週の馬場にもスピード負けしない先行力がある。前走の勝ちっぷりを見ると今回も展開次第で押し切る可能性がある。追い切りでは抜群の動きを見せ、評価「A」を獲得するほど仕上がりは絶好だ。体調面の不安はなく、馬体も張りがあり充実している。

斎藤新騎手は重賞勝利こそまだないが、思い切りの良い騎乗で定評がある。初騎乗でも積極策で持ち味を引き出してくれるだろう。奥村豊調教師も「状態は文句ない」と手応えを感じているようだ。父タリスマニックは欧州G1馬でスタミナ十分、母父マンハッタンカフェの血もありパワー型の配合だ。古馬牡馬相手にどこまでやれるか未知な面はあるが、勢いに乗っている今なら一発があっても驚けない。人気こそ伏兵扱いだが、要注意の存在だ。

昨年の函館記念で2着に健闘した実績馬だ。洋芝適性と函館コースへの相性の良さは証明済みと言える。ただし今回は7枠12番と外めの枠を引いたうえに、近走の成績が精彩を欠いている点が悩ましい。実は馬券圏内に入った10戦中8戦が馬番6番以内で、内枠から馬群で脚を溜める形がこの馬には合っている。今回の枠では同じように立ち回れるか未知数で、評価を下げざるを得ない材料だ。

コース・距離自体はベストである。小回りの2000m戦で持ち味を発揮してきた馬だけに、流れに乗れれば巻き返しも可能だろう。昨年この舞台で好走したときも展開がハマったとはいえ、終いはしっかり脚を使っていた。問題は近走の状態面で、ここ2戦は二桁着順が続いている。レースの流れに乗れておらず本来の走りができていない印象だと陣営も語っている。調子そのものももう一つで、大きな上積みは期待しづらい。

それでも三浦皇成騎手は函館巧者として知られ、当レースでも勝ち鞍がある腕達者だ。昨年も上手くエスコートしており、改めて手綱を取る今回は何とかしたいところ。中内田充正調教師も「ここ2走は流れに乗れていない」と敗因を分析し立て直しを図ってきた。父ハービンジャー譲りのパワーと持久力で巻き返しを狙うが、今回は展開と枠順に注文が付く印象だ。人気も中穴程度まで落ち込みそうで、抑え評価が妥当だろう。

昨年の函館記念ではイン有利馬場の恩恵もあり3着に食い込んだ実績がある。函館巧者として一応マークは必要だが、今回は当時より斤量が1kg増えてさらに他馬との力差が開いている印象だ。近走も勝ち馬から2秒以上離される大敗続きで、年齢的な衰えも感じさせる。能力的に上積みは見込みづらく、よほど展開が嵌まらないと苦しいだろう。

コース相性は悪くないが、昨年の好走は展開利と馬場バイアスが大きかった。今回は開幕週で先行勢も強力なだけに、同じようにうまく運べる保証はない。もともとゲート後の行き脚がつかず後方からの競馬になりやすいタイプで、最近はその弱点がモロに結果に出てしまっている。函館の短い直線で後方一気は決まりづらく、展開不問の末脚があるわけでもない。馬場も高速化しており、この馬には逆風に映る。

古川吉洋騎手とのコンビで昨年の再現を狙うが、前年よりメンバーの層も厚く感じる。栗東・矢作芳人厩舎から転厩後も目立った変わり身がない現状で、今回は厳しい戦いになりそうだ。父ノヴェリスト譲りのパワーとしぶとさでどこまで食い下がれるかだが、人気も低迷必至。抑え評価までで十分だろう。

ゴールドシップ産駒らしいパワー型の牡5歳。条件戦を勝ち上がってオープンクラスに上がってからはやや壁に当たっている印象だ。能力は決して低くないものの、何かもう一押し足りない競馬が続いており、現状では入着までが精一杯か。今回も人気は13番手程度で単勝50倍以上と予想され、穴評価ですら手が伸びにくい存在だ。

コース適性は標準的で、2000m自体は問題ない。ただし函館のようなタフな馬場が向くタイプにも見えず、切れる脚に欠ける点がネックだ。むしろ稍重~重馬場の渋ったコンディションを得意としてきたが、肝心の近走はその得意条件でも掲示板にすら届かず苦戦が続いている。レースでは先行して粘り込む形が多いが、メンバーが強くなると直線で一杯になってしまう。今回も展開利があってどこまで踏ん張れるかだろう。

菱田裕二騎手とのコンビは手が合っているものの、重賞のペースではワンパンチ足りない印象は否めない。美浦・清水英克厩舎の管理馬で、勝ち味に遅い面が課題だ。父ゴールドシップ×母父ロージズインメイという配合から渋馬場巧者として期待されたが、本馬に関しては良馬場でも結果を残せていない。総合的に厳しく、展開が相当に紛れないと上位進出は難しいだろう。

4歳牡馬だが、古馬になってからは勝ち星もなくオープンの壁に当たっている。芝ではワンパンチ足りずスピード不足の感が否めない。思い切ってダートに転向すれば即通用しそうという声もあるほどで、現状芝の重賞では荷が重い印象だ。今回も人気は最低クラスで、馬券的には相当の穴党でない限り手は出しづらい。

コース適性も未知数だが、芝2000m自体はこなせなくはないだろう。ただし函館の高速馬場についていけるかは疑問だ。近走は二桁着順が続き、内容も見所に欠ける。先行力も決め手も不足しており、展開の助けが必要な立場だ。今回は減量見習いの佐々木大輔騎手を起用してきた。思い切った騎乗で一発を狙う構えだが、周りの実力馬に混じってどこまでやれるか。追い切りの動き自体は悪くないが良くもない凡庸なもので、劇的な変わり身まではどうか。

父リアルスティールは初年度産駒でまだ未知数な面もあるが、本馬に関しては芝のスピード競馬に適性がなさそうだ。堀内岳志調教師も手を尽くしているが結果が伴っていない。今回はまず掲示板圏内が目標となるだろう。展開がハマってどこまで差を詰められるかだが、入着できれば上出来か。総合的に厳しい評価とせざるを得ない。

近走は精彩を欠いており、ここ2戦は平凡な内容が続いている。スタート後の二の脚が鈍く、序盤で置かれてしまうレースが目立つ。まさにその点が結果に直結していて、現状では勝負どころで置いて行かれてしまう。今回も速い流れになると追走に苦労しそうで展開面の不安が大きい。距離も本当はもっと長い方が良いという陣営の声もあり、2000mでは忙しいかもしれない。

コース適性は悪くないが特筆する点もない。函館の洋芝で一変を期待する向きもあるが、現状能力的な頭打ち感が否めない。前走まで騎乗していた吉田隼人騎手から、今回は浜中俊騎手に乗り替わる。ベテランの手綱捌きで流れに乗せたいところだ。追い切りではまずまずの動きを見せているものの、強調材料に欠ける印象は拭えない。調子自体は平行線で大きな変化は感じられない。

父ワールドエースは中距離巧者だったが、本馬はもう少し長丁場が向いていそうなレースぶりだ。中村直也厩舎も色々と条件を模索している最中だろう。今回は相手関係も楽ではなく、展開に恵まれてどこまでという戦いか。総合力で見劣りし、人気も最低クラスで軽視はやむを得ない。

5歳牝馬で、ここへ来てオープン入りを果たしたものの牡馬混合重賞では力不足は否めない。牝馬限定戦ですら二桁着順が続いており、上積み材料に乏しい。決め手も欠いており、展開がハマっても入着できれば御の字だろう。斤量54kgと軽いが他馬も同様にハンデ戦であり、大きなアドバンテージにはならない。

コース・距離適性は可もなく不可もなくといったところか。2000m自体は走っているが、これといった好走歴はない。函館コースも初めてで未知数だ。洋芝への適応力も現時点では何とも言えない。近走成績から大きく変わる要素も見当たらず、厳しい戦いが予想される。追い切りの動きも平凡で、調子も横ばい。陣営も「ここ最近はいいところがない」と頭を抱えているかもしれない。

鮫島克駿騎手に乗り替わって臨むが、大きなプラス材料とは言い難い。千田輝彦調教師の管理馬で、なんとかきっかけを掴みたいところだが今回は相手が悪い印象だ。父シンボリクリスエス譲りのパワーはあるものの、それを発揮できる場面が少なく歯痒い。もし勝つようなことがあれば牝馬の函館記念制覇は実に27年ぶりとなるが、さすがに荷が重いだろう。人気も最低で、大敗も已む無しか。

函館記念の
AI予想記事はこちら

最終追い切りと1週間前追い切りからの比較・評価コメント

登録馬の最終追い切り情報が出揃ったのでまとめていく。

まとめる最終追い切り情報でわかる情報は次の10項目。

最終追い切り情報
詳細まとめ
  • 追い切り評価ランク
    (SS・S・A・B・C)
  • 馬名
  • 追い切り日
  • コース
  • タイム
  • 馬場状態
  • 併せ馬
  • 脚色
  • 評価コメント
    (データから見た見解)
  • 1週間前追い切り
    との比較
    (状態の上がり下がり)

ランク順に一覧でまとめていく。

その詳細がこちら。

※右にスクロール可能

追い

切り

評価

ランク

馬名

追い

切り

タイム 馬場状態 併せ馬 脚色 評価コメント
S

アルナ

シーム

6/

25

(水)

5F68.9-4F52.8-3F38.8-1F11.9 単走 仕掛け

直線だけ仕掛けて予定通りの時計 。

1週前に速い時計を出しており、

最終は折り合い重視で反応も良好 。

順調な仕上がり。

A

ボーン

ディスウェイ

6/

25

(水)

5F65.5-4F50.6-3F37.4-1F12.1 単走 馬なり

初の函館参戦も芝コースで力強いフットワークを披露し、

5F65秒5〜1F12秒1をマーク 。

牧場帰りから乗り込み十分で状態は万全 。

時計以上に軽快な動きで好調維持 。

A

ランス

オブクイーン

6/

25

(水)

5F68.7-4F53.9-3F39.0-1F12.2

オーケー

ダイナに

先着

仕掛け

ウッド併せで

4馬身追走からゴール前仕掛けで半馬身先着 。

軽めの中間調整でも最終追いで前向きな動きを披露し、

反応良く先着 。

時計以上に好感触で仕上がり良化。

B

アウス

ヴァール

6/

25

(水)

5F65.9-4F49.9-3F36.6-1F11.6 単走 馬なり

上がり重点の単走で好時計をマーク 。

時計ほど目立たないが動き自体は活気十分で、

この馬なりに気配上向き 。仕上がり維持。

B

グラン

ディア

6/

25

(水)

4F53.4-3F38.8-1F12.2 稍重

モルビドと

併入

馬なり

木曜追いで3歳未勝利馬を8馬身追走し、

馬なりのまま併入 。

雨馬場でも動きは良く、

予定通りの好時計に陣営も満足 。

仕上がり維持。

B

ディマイ

ザキッド

6/

25

(水)

5F66.8-4F52.3-3F38.7-1F12.5

スノーホルン

ロードと併入

馬なり

ダート併走で僚馬を追走し馬なり併入 。

前週に自己ベストを計時しており、

最終は抑えめでも動きはしっかり 。

洋芝適性も高く、仕上がり良化 。

B

トップ

ナイフ

6/

25

(水)

5F64.4-4F49.1-3F36.3-1F11.4 単走 馬なり

芝コース単走で鋭い伸びを見せ、

ラスト1F11秒4を馬なりでマーク 。

1週前に強めの併せを消化し、

最終追いは軽めでも脚取りは軽快 。

大きな上積みはないが順調に仕上がり気配 。

B

ハヤテノ

フクノスケ

6/

25

(水)

5F67.4-4F51.2-3F37.0-1F12.2 単走 一杯

芝コース単走で一杯に追われるも、

ラスト1Fは12秒2にまとめて負荷を十分に掛けた 。

久々で馬体は太くないが

動きに大きな上積みは感じられず 。

横山武騎手も「重めに感じたので強めに追った」と

仕上がりに注文 。仕上がり微妙。

B

マイネル

メモリー

6/

25

(水)

5F68.2-4F52.6-3F39.4-1F12.9

マイネル

レノンと

併入

馬なり

ウッド併せで2馬身追走し馬なり併入 。

終い1F12秒9と平凡で決め手に欠くが、

動き自体はまずまず 。

陣営も「心身ともに充実」と手応えを掴む様子 。

仕上がり維持。

B

マイネル

モーント

6/

25

(水)

5F67.0-4F52.4-3F39.3-1F11.9

ニタモノ

ドウシに

先着

一杯

ウッド併せで僚馬を1馬身半先行から直線一杯に追い、

半馬身先着 。

1週前は遅れたが、

終い1F11秒9と今回はしっかり伸びて良化 。

滞在効果でテンションも安定し、仕上がり良化。

B

マコト

ヴェリーキー

6/

25

(水)

5F65.6-4F51.8-3F38.8-1F12.6

エラトーに

遅れ

一杯

ウッド併せで古馬3勝クラスを追走、

一杯に追われて2馬身遅れ 。

時計は及第点も、

攻め駆けしないタイプで心配無用と鞍上 。

動きに派手さはないが力は出せるデキ 。

仕上がり維持。

B

ヴェローチェ

エラ

6/

25

(水)

5F68.4-4F52.7-3F38.4-1F12.4

ショウナン

ガルフと

併入

強め

ウッド併せで2馬身先行して直線強め。

ゴール前で併入も実質先着の内容 。

久々で瞬発力不足も、

2週続けて負荷をかけて動きは徐々に上向き 。

レースまでの更なる良化に期待。

C

キミノナハ

マリア

6/

25

(水)

5F70.1-4F54.8-3F39.4-1F12.3 単走 強め

ウッド単走で直線強めに追われるも

終いの伸びはもう一息 。

全体時計も平凡で目立った良化は感じられない。

仕上がり微妙。

C

サンス

トックトン

6/

25

(水)

5F66.9-4F51.9-3F38.3-1F12.7 単走 馬なり

休養明けでウッド単走の軽め調整。

動きは悪くないが、終い1F12秒7と物足りず 。

雰囲気は良いものの仕上がり途上か 。

仕上がり微妙。

1週間前追い切り評価とコメント

函館記念の2025年の出走馬について、最新の追い切り情報とその評価をランクごとにまとめた。

各ランク(SS、S、A、B、C)の馬について、追い切りのタイム、コースや馬場状況、並走状況、脚色の特徴、そしてそれぞれの評価コメントが閲覧可能。

※右にスクロール可能

評価

ランク

馬名 追い切り日 コース タイム(○F毎) 馬場状態 併せ馬(対象・差) 脚色 評価コメント(見解・内容総括)
SS

ボーン

ディスウェイ

6/18(水) 函館ダート 5F65.8-52.3-38.7-12.1

ロングウェイホーム

(古馬1勝)を

内側で1.6秒追走し併入

馬なり余力

初めての函館ダートで姿勢にやや高い面もありましたが、

手応えは良好。直線の反応と伸びも上々で、

近走3戦不振から調子は上向き加減と評価されています。

動きの良さが目立ち、

出走各馬中でもトップクラスの好仕上がりと言えます。

S

アルナ

シーム

6/18(水) 函館芝 5F63.9-49.4-36.9-12.2 単走 馬なり余力

藤岡佑騎手騎乗で単走追い。

直線で鋭く加速し、5ハロン63秒9の好時計をマークしました。

一方で前捌きに硬さが見られ、

ゴール前の伸びももうひとつという指摘もあります。

それでも鞍上は「順調に上向いている」と好感触を示しており、

仕上がり自体は順調です。

S

サンストック

トン

6/18(水) 函館ウッド 5F67.3-11.3

ステイアンビシャス

(3歳未勝利)を

内側に1馬身先着

馬なり

美浦・堀内厩舎所属馬。

函館Wコースでの併せ馬では終始馬なりのまま軽快な脚さばきを見せ、

ラスト1ハロン11秒3で同僚に1馬身先着しました。

エプソムCを回避して調整され、息遣いが良化。

前走以上の好調子と堀内師も満足の仕上がりです。

A

アウス

ヴァール

6/20(金) 函館ダート 5F68.2-52.5-38.4-11.7

トップナイフ(古馬OP)を

0.6秒先行し併入

馬なり

昆厩舎の2頭は函館に滞在して万全の態勢。

20日の併せ馬では古川吉洋騎手が騎乗し、

5ハロン68秒2-11秒7の時計を馬なりでマーク。

ゴール前では同厩のトップナイフと気迫あふれる動きを見せています。

昆調教師は「函館の涼しい気候が合い、活気十分。

洋芝適性も証明済みで、重賞でも良い走りを」と

好仕上がりを語りました。

A

グラン

ディア

6/18(水) 栗東CW 7F96.4-11.2 単走 一杯

栗東CWコースで長めの追い切り。

一杯に追われてしっかりと伸び、

7ハロン96秒4-終い11秒2の鋭い脚を記録しました。

福永助手は「変わりなくいつも通り動けています。

乗り難しい面はありますが、

昨年(函館記念2着)のように力を引き出してほしい」とコメント。

動き自体は良好で、昨年好走時の状態を維持しています。

A

マイネル

メモリー

6/18(水) 美浦坂路 4F52.7-12.1 単走 G前仕掛け

美浦坂路で単走追い切り。

終い軽く仕掛けられるとシャープな反応を見せ、

4ハロン52秒7-12秒1を計時しました。

宮調教師は「まずまずの動きで雰囲気はいい。

洋芝は初めてだがゴールドシップ産駒で合いそうだし、

距離も問題ない」と好感触を述べています。

動き・気配とも良く、力を出せる仕上がりです。

A

トップ

ナイフ

6/20(金) 函館ダート 5F67.6-52.0-38.0-11.7

アウスヴァール(古馬OP)を

0.6秒後方から追走し併入

末強め

休養明けをフレッシュな状態で函館入り。

20日函館ダートで

古馬オープン馬アウスヴァールを追走する形で併せ、

一杯に追われる相手に馬なりで並びかけました。

横山和生騎手(追い切り時)は遠征を見据えて

折り合い重視の内容でしたが、

最後まで力強く食らいついており仕上がりは良好。

小回りコースでの巻き返しに向け上々のデキです。

B

ランスオブ

クイーン

6/18(水) 栗東CW 6F86.2-11.9 併せ馬(馬名不明)併入 馬なり

前走(5/24シドニーT)から中2週と間隔が詰まるため、

北海道遠征や暑さを考慮しつつ調整。

栗東CWでの1週前追い切りは

6ハロン86秒2-11秒9と軽めの内容ながら、

動きは軽やかで併走馬と互角に駆け抜けました。

奥村豊調教師は「コンディションは良く予定通り。

2000メートルは合うし、荒れてきた函館の馬場も合う」と

順調さを強調しています。

C

マイネル

モーント

6/18(水) 函館ウッド 5F66.3-52.0-38.5-12.4

ニタモノドウシ(古馬2勝)を

内側で1.2秒追走し0.2秒遅れ

一杯

滞在効果で落ち着いて調教はできていますが、

終い仕掛けてからの反応が鈍く重さが残る動き。

併せ馬では格下の2勝クラス馬相手に

1週前追い切りで遅れを取る内容。

奥窪助手も「善戦していた頃と比べて物足りなさがある。

びっしりやってこれで変わってくれば」と語り、

現状では評価を下げざるを得ません。

情報

なし

ヴェローチェ

エラ

1週前の追い切りに関する詳細情報なし

(※関係者コメント:「仕上がれば力を出せる。距離は合う」)。

情報

なし

キミノナハ

マリア

1週前の追い切りに関する詳細情報なし

(※関係者コメント:「間隔があいて状態は良い。洋芝でさらに馬場が緩むようなら」)。

情報

なし

ディマイ

ザキッド

1週前の追い切りに関する詳細情報なし

(※関係者コメント:「順調に調整できており、重賞でも通用する仕上がり」)。

情報

なし

ハヤテノ

フクノスケ

1週前の追い切りに関する詳細情報なし

(※関係者コメント:「GⅠでは壁に阻まれたが、洋芝は好走実績があり楽しみ」)。

情報

なし

マコト

ヴェリーキー

1週前の追い切りに関する詳細情報なし

(※関係者コメント:「中間も乗り込んで行きっぷり良好。北海道なので暑さも問題なし」)。

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