宝塚記念2025の過去10年の傾向・消しデータ(消去法)集!

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。
2025年6月15日日曜はG1・宝塚記念。
阪神の内回り2200m、梅雨ど真ん中で雨が降るのか止むのか、そのひとしずくがレースの脚色も変えてしまうだろう。
逃げ馬が作る呼吸、下り坂で一気に火の点くロングスパート、急坂で試される心肺。
この舞台は総合力の格付けというより、タイミングと適性の化かし合いになると言える。
今年は先行勢の押し切りか、差し勢のひと刺しかで評価が割れ、オッズも現在読みづらい。だからこそおもしろい。
人気馬が盤石に見えても一歩間違えるのはありえるし、伏兵がハマればオッズも相当膨らむ。
馬も騎手も競馬ファンも最後の直線まで息の詰まる展開になるはずだ。
そこでこの記事では宝塚記念の過去10年のデータをまとめ、それぞれの消しデータ・消し条件までまとめてみた。
それぞれのデータがどう予想に使えるかまで書いてあるので、ぜひご自分の予想に役立てて欲しい。
さらに競馬口コミダービーでは出走馬の追い切り・全頭診断まで行っていてそれと過去傾向を加味した「注目馬」「危険な人気馬」「穴馬」まで公開しているのでぜひ最後までお付き合いいただきたい。

- 過去10年の
宝塚記念の
レース傾向・データ
(人気別成績
前走レース別成績
前走着順別成績
脚質別成績
馬場ごとのデータ
配当傾向
性令別成績
関西関東の勝率
血統傾向
リピータースコア) - 過去傾向から抽出した
消しデータ・消し条件 - 過去傾向・データの
予想活用方法 - 全頭診断・追切も
踏まえた
注目馬・危険な人気馬・
穴馬の一覧
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今回紹介している宝塚記念の過去傾向データまとめとは別にぜひ一度目を通してみてくれ。
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---|---|---|---|---|
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宝塚記念の過去10年の傾向早見表!
細かく過去の傾向を紹介していくが、宝塚記念のざっくりした傾向を掴むために先んじて過去10年の傾向を一言でまとめてみた。
「人気別成績」「前走レース別成績」「前走着順別成績」「脚質別成績」「馬場ごとの勝率データ」「配当傾向」「性齡別成績」「関西・関東比率」「血統傾向」「リピータースコア」の計10項目でまとめているので、なんとなくの雰囲気だけでも先に把握しておいてみてくれ。

傾向まとめ
-
人気別:上位3人気が馬券の核だ
-
前走レース別:GⅠ帰りがほとんど勝つ
-
前走着順別:前走連対馬が強い
-
脚質別:先行押し切りが王道だ
-
馬場別:重くなるほど差し台頭だ
-
配当傾向:指数1万超の年は三連単が跳ねる
-
性齢別:4・5歳と牝馬が主役だ
-
東西別:関東勢の勝率が関西を上回る
-
血統傾向:サンデー×キンカメが双璧だ
-
リピーター:2度目参戦組に妙味だ
それではここからは各項目のデータについて解説していく。
それぞれの成績をどう予想に活用すれば精度が上がるのかもいっしょに説明していくので、ぜひ参考にしてみて欲しい。
もし細かいデータまで見る必要がない、もはや予想買い目を手軽に見たいだけという方にはAI予想買い目も公開中。
そちらの記事もぜひ確認してみてほしい。
【人気別成績】
宝塚記念の過去10年で、何番人気が上位入線しているのかをまとめてみた。
※右にスクロール可能
人気帯 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 平均 着順 | 最頻 着順 | 期待値スコア 〈単勝回収率〉 |
---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 20.0% | 40.0% | 40.0% | 4.2 | 着外 | 76% |
2番人気 | 20.0% | 20.0% | 50.0% | 4.1 | 着外 | 81% |
3番人気 | 30.0% | 30.0% | 30.0% | 4.5 | 1着 | 84% |
4〜6番人気 | 3.3% | 13.3% | 26.7% | 7.9 | 着外 | 59% |
7〜9番人気 | 6.7% | 13.3% | 13.3% | 8.6 | 着外 | 81% |
10番人気以下 | 0.0% | 5.0% | 10.0% | 11.0 | 着外 | 30% |
予想への活用方法と消しデータ

消しデータ
-
軸は1-3番人気で手堅く
連対率40-50%はやはり別格。ベラジオオペラ・レガレイラ・ロードデルレイあたりが当日このゾーンに入りそうで、馬券構築の起点に最適。 -
ヒモ荒れ狙いは7-9番人気が妙味
配当効率の良さと複勝率13%を両立。現登録でこの帯になりやすいのはチャックネイト・ビザンチンドリーム・ショウナンラプンタ。本線フォーメーションの穴目に差し込むと回収率が跳ね上がりやすい。 -
4-6番人気は割引
勝率3%、単回59%と数字が沈む。ジャスティンパレス・ローシャムパーク・ヨーホーレイクが中位人気なら「押さえ」レベルに留め、過剰に点数を割かないほうが効率的。 -
10番人気以下は基本切り
近10年で勝ち馬ゼロ。単穴で2着に突っ込むケースはあるが複勝率10%しかなく、リビアングラス・ジューンテイクあたりは馬連・三連系の3列目までに絞るほうが資金効率がいい。 -
中位人気(4-6番)で差し脚頼み:ジャスティンパレス/ローシャムパーク
-
二桁人気のスタミナ型で良馬場想定:リビアングラス/ジューンテイク
-
重賞未勝利かつ4角10番手以下常態:シュヴァリエローズ
【前走レース別成績】
過去10年の宝塚記念に出走した馬を、前走の格(クラス)別に成績を集計してみた。
※右にスクロール可能
前走 レース | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝利数 | 2着数 | 3着数 | 着外数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
G1 | 8.1% | 16.1% | 25.8% | 5 | 5 | 6 | 46 |
G2 | 5.0% | 5.0% | 10.0% | 1 | 0 | 1 | 18 |
G3 | 4.2% | 16.7% | 16.7% | 1 | 3 | 0 | 20 |
リス テッド | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 | 0 | 1 |
オープン | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 | 0 | 1 |
3勝 クラス 以下 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 | 0 | 2 |
予想への活用方法と消しデータ

消去法まとめ
-
基本軸はGⅠ帰り
データ上の勝ち頭・連対頭は圧倒的。登録馬で該当する
ベラジオオペラ/レガレイラ/ドゥレッツァ/ロードデルレイ/ソールオリエンス/ジャスティンパレス/ヨーホーレイク/ショウナンラプンタ/ビザンチンドリーム/ローシャムパーク/プラダリア
はどれも馬券の1列目候補だろう。 -
押さえで拾うなら“連対歴付きGⅡ・GⅢ組”
近10年で各1勝。前走連対かつ上がり最速に近い脚を使った
アーバンシック(GⅡ3着)/チャックネイト(GⅡ連対)/メイショウタバル(GⅡ勝ち)/シュヴァリエローズ(GⅡ2着)
までがヒモ推奨ライン。 -
穴は“GⅢ組2-3着”
連対率16.7%と意外に侮れない。該当は少ないが ローシャムパーク がその典型で、当日6~9番人気なら妙味十分。 -
前走がリステッド以下 → 実質ノーチャンス:リビアングラス/ジューンテイク
-
GⅡ・GⅢ組で前走4着以下 → 着外率90%超:ボルドグフーシュ/プラダリア
-
GⅠ組でも二桁着順大敗 → 反動懸念:ソールオリエンス(大阪杯7着)
【前走着順別成績】
過去10年の前走での着順別に振り分け、それぞれの勝率をまとめてみた。
※右にスクロール可能
前走 着順 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝利数 | 2着数 | 3着数 | 着外数 | 勝率- 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1着 | 11.1% | 18.5% | 33.3% | 3 | 2 | 4 | 18 | −7.4% |
2着 | 23.5% | 35.3% | 41.2% | 4 | 2 | 1 | 10 | −11.8% |
3着 | 7.1% | 7.1% | 14.3% | 1 | 0 | 1 | 12 | 0.0% |
4~9 着 | 2.7% | 9.6% | 15.1% | 2 | 5 | 4 | 62 | −6.9% |
10着 以下 | 0.0% | 5.6% | 5.6% | 0 | 1 | 0 | 17 | −5.6% |
予想への活用方法と消しデータ

消しデータまとめ
-
買い目の土台は“前走連対馬”
勝率・連対率とも抜けて高い。今回該当する
ベラジオオペラ(前走1着)/レガレイラ(1着)/ロードデルレイ(2着)/ドゥレッツァ(2着想定)
を1列目中心に据えると的中率と回収率のバランスが取りやすい。 -
ヒモ候補は“前走4-9着で上がり最速系”
勝率は落ちるが複勝15%あり、配当妙味が跳ねるゾーン。
ソールオリエンス(7着)/ジャスティンパレス(6着想定)/ヨーホーレイク(5着)/ショウナンラプンタ(3着)
は抑えで面白い。 -
“前走3着”は伸び悩み
勝率7%・連対7%はデータ的に一歩劣る。アーバンシック がここに入りそうで、軸にはしづらいが3列目なら許容。 -
“前走10着以下”は大幅割引
データ上勝ち馬ゼロ。リビアングラス/シュヴァリエローズ/ジューンテイク がこれにあたる可能性大で、馬連・三連系でも基本消し。 -
前走10着以下か着差1.0秒以上負け:リビアングラス/ジューンテイク/シュヴァリエローズ
-
前走3着で上がり3位以下:アーバンシック
-
前走4-9着の差し追い込みで当日上位人気(過剰人気警戒):ソールオリエンス/ジャスティンパレス
【脚質別成績】
過去10年の宝塚記念の脚質別に成績を振り分け、まとめてみた。
※右にスクロール可能
脚質 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝率- 複勝率 | 勝利数 | 2着数 | 3着数 | 着外数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 0.0 % | 20.0 % | 40.0 % | −40.0 % | 0 | 2 | 2 | 6 |
先行 | 18.9 % | 21.6 % | 27.0 % | −8.1 % | 7 | 1 | 2 | 27 |
差し | 5.6 % | 11.1 % | 20.4 % | −14.8 % | 3 | 3 | 5 | 43 |
追込 | 0.0 % | 6.7 % | 8.9 % | −8.9 % | 0 | 3 | 1 | 41 |
予想への活用方法と消しデータ

消しデータ
-
基本は先行勢の押さえ込み
10年で7勝。先行・好位に付けて押し切る形が王道だ。
ベラジオオペラ/ロードデルレイ/ドゥレッツァ/メイショウタバル は展開を握る側。軸もヒモもここ中心で組むと収まりがいい。 -
差しは“上がり最速系”だけ拾う
差し自体の勝率は低いが、上がり1位馬は連対率100%という別データがある。ロングスパートに強い
レガレイラ/アーバンシック/ソールオリエンス/ビザンチンドリーム は要マーク。 -
追込は頭より3列目
追込馬の勝利ゼロ。複勝率も一桁だ。ハイペース+道悪が重なった時だけ拾う想定で
シュヴァリエローズ/リビアングラス/ジューンテイク を三連系の押さえに留めるのが効率的。 -
逃げは“行き切っても2着まで”の覚悟
データ上勝ち星なし。ただし連対率20%と意外に残る。逃げ宣言の メイショウタバル は押さえ止まり、頭固定は狙い過ぎだろう。 -
追込脚質×良馬場想定:シュヴァリエローズ/リビアングラス/ジューンテイク
-
差し脚質で道悪苦手&当日中位人気以上:ローシャムパーク/プラダリア
-
逃げ先行でもハナ奪えないと脆いタイプ:メイショウタバル(スタート後手なら大幅減点)
【枠順別成績】
過去10年の宝塚記念でどの枠に入った馬がどれだけの結果を挙げているかを成績でまとめてみた。
※右にスクロール可能
枠順 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝利数 | 2着数 | 3着数 | 着外数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0.0 % | 13.3 % | 26.7 % | 0 | 2 | 2 | 11 |
2枠 | 6.3 % | 12.5 % | 25.0 % | 1 | 1 | 2 | 12 |
3枠 | 12.5 % | 25.0 % | 31.3 % | 2 | 2 | 1 | 11 |
4枠 | 0.0 % | 0.0 % | 5.6 % | 0 | 0 | 1 | 17 |
5枠 | 5.3 % | 15.8 % | 21.1 % | 1 | 2 | 1 | 15 |
6枠 | 0.0 % | 5.0 % | 10.0 % | 0 | 1 | 1 | 18 |
7枠 | 0.0 % | 9.1 % | 13.6 % | 0 | 2 | 1 | 19 |
8枠 | 25.0 % | 25.0 % | 29.2 % | 6 | 0 | 1 | 17 |
予想への活用方法と消しデータ

消しデータ
- 勝率・複勝率ともに高い1~3枠は「内でロスなく立ち回れる先行・自在型」を優先:①ベラジオオペラ・②ドゥレッツァ・③ローシャムパーク
- 中枠4~6枠は「内外の馬場を選べる差し&機動力型」が狙い目:⑦ジャスティンパレス・⑨ヨーホーレイク・⑪ソールオリエンス
- 8枠の複勝率が高い重馬場年は「外伸び+スタミナ型」が台頭しやすい:⑮ロードデルレイ・⑯ショウナンラプンタ・⑰レガレイラ
- 内枠で包まれるリスクが大きい差し・追込型は減点:④プラダリア・⑥ボルドグフーシュ
- 外枠で距離ロスが致命傷になる逃げ・前掛かり型は割引:⑩リビアングラス・⑫メイショウタバル
- 8枠でも大外二桁人気+近走不振の馬は厳しい:⑭ジューンテイク・⑤チャックネイト・⑧シュヴァリエローズ
【馬場ごとのデータ】
過去10年の宝塚記念での馬場状態ごとに結果がどうなったかをまとめてみた。
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馬場 状態 | 先行馬の 複勝率 | 差し馬の 複勝率 | 1~3番人気の 勝率 | 4番人気以下の | 平均走破 タイム |
---|---|---|---|---|---|
良 | 28 % | 21 % | 25 % | 6 % | 2 分 11.2 |
稍重 | 27 % | 24 % | 20 % | 8 % | 2 分 12.3 |
重 | 25 % | 27 % | 15 % | 10 % | 2 分 14.1 |
不良 | 22 % | 30 % | 12 % | 12 % | 2 分 15.4 |
予想活用方法と消しデータ

-
基本形=良~稍重想定で“先行+上位人気”を中心に
良馬場なら先行複勝率が頭一つ抜け、人気サイドの勝率も高い。
軸に据えたい:ベラジオオペラ/ロードデルレイ/ドゥレッツァ -
雨で重めに転ぶほど“差し勢”と人気薄の台頭率が上昇
重~不良では差し複勝率が先行を逆転し、4番人気以下の勝率も二桁に乗る。
道悪巧者で狙う:レガレイラ/アーバンシック/ビザンチンドリーム -
平均タイムが2 分 14秒台に近づく年は持久力型を優先
時計が掛かるぶんスピード不足が露呈しにくい。
恩恵を受ける:ショウナンラプンタ/ヨーホーレイク/ボルドグフーシュ -
良馬場で差し専念&当日5番人気以下 → リビアングラス/ジューンテイク/シュヴァリエローズ
-
稍重以上でも先行力に乏しい中位人気 → プラダリア/ローシャムパーク
-
重馬場で逃げ切り期待されるが近走ハナ奪えていない → メイショウタバル
【配当傾向と配当バランス指数】
過去10年の馬券の払い戻しと、3連単と単勝の差を指数化してどれだけ荒れやすいかを数値から考えてみた。
※右にスクロール可能
年度 | 3連単 | 3連複 | 馬単 | 馬連 | 単勝 |
---|---|---|---|---|---|
2024 | 91,680 | 16,020 | 9,380 | 4,890 | 750 |
2023 | 13,630 | 4,030 | 2,660 | 2,340 | 130 |
2022 | 25,220 | 5,150 | 3,420 | 2,060 | 420 |
2021 | 13,340 | 2,200 | 3,930 | 2,780 | 180 |
2020 | 183,870 | 51,240 | 5,350 | 3,410 | 410 |
2019 | 14,560 | 2,720 | 2,210 | 970 | 540 |
2018 | 492,560 | 93,450 | 19,630 | 9,200 | 1,310 |
2017 | 70,420 | 10,670 | 10,330 | 5,250 | 900 |
2016 | 26,250 | 2,800 | 8,460 | 2,440 | 2,510 |
2015 | 528,510 | 157,770 | 19,250 | 12,900 | 1,420 |
年度 | 配当バランス指数 ((3連単÷単勝配当)×100) |
---|---|
2024 | 12,224 |
2023 | 10,485 |
2022 | 6,005 |
2021 | 7,411 |
2020 | 44,846 |
2019 | 2,696 |
2018 | 37,600 |
2017 | 7,824 |
2016 | 1,046 |
2015 | 37,219 |
予想への活用方法と消しデータ

消しデータ
-
指数1 万超え=「三連単が跳ねる年」
2015 ・2018 ・2020 ・2024が該当。単勝はそこそこ売れても相手が荒れるパターンだ。
組み立て:頭は上位人気の ベラジオオペラ/レガレイラ 固定、ヒモに穴脚質(差し・追込)の ビザンチンドリーム/ショウナンラプンタ/チャックネイト を幅広くぶち込む三連単フォーメーションが妙味。 -
指数3 千〜1 万=「中波乱ゾーン」
2022 ・2021 ・2023がココ。人気同士+中位人気1頭という決着が多い。
組み立て:二列目までは ロードデルレイ/ドゥレッツァ/アーバンシック。三列目に ヨーホーレイク/メイショウタバル を追加して的中率優先。 -
指数3 千未満=「本命寄り」
2016 ・2019の形。三連系はガミりやすいので資金配分に注意。
組み立て:馬連・ワイド中心で ベラジオオペラ⇔ロードデルレイ/ドゥレッツァ/ジャスティンパレス を厚めに。 -
指数高年に単勝支持だけで終わるタイプ
逃げ一手の メイショウタバル、差し届かずが多い プラダリア。ヒモ不足のままでは配当が伸びず点数負けしやすい。 -
指数低年に穴人気する追込勢
リビアングラス/シュヴァリエローズ/ジューンテイク はバランス指数が低い年だと取りこぼし濃厚。 -
指数中域で4〜6番人気想定+位置取り後ろ
ローシャムパーク/ボルドグフーシュ は複回値が伸びにくい帯。買うなら三連複の押さえ止まり。
【性齢別成績】
過去10年の宝塚記念の性別・年齢別の成績をまとめてみた。
※右にスクロール可能
性別 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝利 数 | 2着 数 | 3着 数 | 着外 数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 5.0 % | 10.8 % | 16.7 % | 6 | 7 | 6 | 90 |
牝馬 | 12.1 % | 21.2 % | 33.3 % | 4 | 3 | 4 | 31 |
騙馬 | 0.0 % | 0.0 % | 16.7 % | 0 | 0 | 1 | 5 |
年齢 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝利 数 | 2着 数 | 3着 数 | 着外 数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
4歳 | 13.3 % | 23.3 % | 33.3 % | 4 | 3 | 3 | 20 |
5歳 | 11.1 % | 20.0 % | 26.7 % | 5 | 4 | 3 | 33 |
6歳 | 2.9 % | 8.6 % | 20.0 % | 1 | 2 | 4 | 28 |
7歳 | 0.0 % | 4.0 % | 4.0 % | 0 | 1 | 0 | 24 |
8歳 | 0.0 % | 0.0 % | 0.0 % | 0 | 0 | 0 | 12 |

消しデータ
-
牝馬は勝率・複勝率とも牡馬を上回る
近年はマリアライト、リスグラシュー、クロノジェネシスと強い牝馬の好走が続いた流れだ。現登録で牝馬はレガレイラのみ。性別データ+斤量54kg→56kgでも優位は残るから、軸または対抗に据える価値が高い。 -
4歳・5歳が主力、7歳以上の勝ち星ゼロ
最高勝率は4歳、最多勝ち星は5歳。ピーク年齢ゾーンと見ていい。
4歳勢=アーバンシック/レガレイラ/ショウナンラプンタ/ビザンチンドリーム/メイショウタバル
5歳勢=ベラジオオペラ/ロードデルレイ/ドゥレッツァ/ソールオリエンス/リビアングラス
ここを馬券の芯にしておけばデータに逆らわない。 -
6歳はヒモ、7歳以上は割引
6歳も複勝率20%と侮れないが勝率は低い。ジャスティンパレス/ローシャムパーク/プラダリア/ボルドグフーシュ は2列目~3列目想定。
7歳以上(ヨーホーレイク/シュヴァリエローズ)は連対例が1回だけ。馬連の相手に厚く買うと期待値が沈むだろう。 -
7歳以上かつ差し追込一本調子 ヨーホーレイク/シュヴァリエローズ
-
6歳牡馬で前走掲示板外&当日4~6番人気 ローシャムパーク/プラダリア
-
牝馬でも5歳以上で前走大敗 該当馬なし(レガレイラは4歳なのでセーフ)
【所属別成績と成績比率】
過去10年の宝塚記念における、関東馬(美浦所属)と関西馬(栗東所属)の成績をまとめて、どちらが優勢かに関してもわかるようにしてみた。
※右にスクロール可能
所属 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 勝利数 | 2着数 | 3着数 | 着外数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
関西馬 | 5.2 % | 9.5 % | 18.1 % | 6 | 5 | 10 | 95 |
関東馬 | 12.5 % | 25.0 % | 25.0 % | 4 | 4 | 0 | 24 |
指標 | 比率 (関西馬 ÷ 関東馬) | 関西馬 | 関東馬 |
---|---|---|---|
勝率 | 0.41 | 5.2 % | 12.5 % |
連対率 | 0.38 | 9.5 % | 25.0 % |
複勝率 | 0.72 | 18.1 % | 25.0 % |
予想への活用方法と消しデータ

消しデータまとめ
-
狙い所
関東勢の勝率・連対率は関西より倍以上。頭狙いなら美浦の レガレイラ/アーバンシック/ドゥレッツァ/ソールオリエンス/チャックネイト/ローシャムパーク がデータ面で一歩リード。とくにレガレイラとドゥレッツァは関東馬×4-5歳の上位ゾーンに当てはまり信頼度が高い。 -
配当アップの鍵
関西優勢と読んで人気が西に集中しやすい流れを逆手に取り、単系は関東→関西の流し、三連系は[関東頭]+[関西or関東2列目]+[手広く]でメリハリを付けると妙味が跳ねる。 -
消しデータ・消し条件
①関西7歳以上で近走着外 ヨーホーレイク(高齢+関西低勝率)
②関西馬×二桁人気の差し追込 リビアングラス/シュヴァリエローズ/ジューンテイク
③関東馬でも前走10着以下大敗 該当なし(今回全頭掲示板内) -
関西勢の扱い
複勝率18%は侮れない。馬券内狙いなら ベラジオオペラ/ロードデルレイ/ジャスティンパレス/ショウナンラプンタ/ビザンチンドリーム/メイショウタバル/プラダリア/ボルドグフーシュ をヒモ厚めに据えてバランスを取ると回収率が安定するだろう。
【血統別傾向成績】
過去10年の宝塚記念における主な父系統別の成績をまとめてみた。
※右にスクロール可能
血統傾向(父系) | 勝利数 | 連対数 | 複勝数 | 特記事項 |
---|---|---|---|---|
サンデーサイレンス系 | 3 | 7 | 14 | キタサンブラック・ディープ・ハーツで計6年連続馬券内。 上がり性能+持続ラップへの適応が強み。 |
キングカメハメハ系 | 3 | 7 | 8 | ロードカナロア・ドゥラメンテ・ルーラーシップ産駒が幅広く好走。 パワー型先行が雨馬場でさらに強い。 |
ロベルト系 (シンボリクリスエス〜 エピファネイア) | 1 | 2 | 3 | 勝ち星は2024ブローザホーン。 捲り脚質+重馬場適性がハマると爆発。 |
ブラッシンググルーム系 (バゴ) | 2 | 2 | 2 | クロノジェネシスの連覇のみ 。時計が掛かるタフ馬場専用機。 |
欧州ノーザンダンサー系 (マルジュ/ タヴァストックなど) | 1 | 2 | 3 | スタミナ+瞬発力両立型。 年1回だけハマる“変化球”。 |
予想への活用方法と消しデータ

消しデータ
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軸は「サンデー×キンカメ」の2大勢力で固める
サンデー系×5歳以下の レガレイラ/アーバンシック/ソールオリエンス/メイショウタバル、
キンカメ系×先行型の ベラジオオペラ/ロードデルレイ/ドゥレッツァ を1-2列目中心に。データ総取りで安定感が高い。 -
道悪・ハイペースが見えたらロベルト系を上位へ昇格
ビザンチンドリーム(エピファネイア)が今年の該当馬。雨で時計が2分13秒を超えそうなら三連系2列目まで押し上げる。 -
大波乱シナリオ=“欧州ND”絡みの差し込み
外枠+重馬場なら ローシャムパーク(欧州NDテイスト)を3列目で拾うと指数1万超パターンとの親和性が高い。 -
消しデータ一括リスト
・7歳以上牡馬でサンデー系以外 ヨーホーレイク/シュヴァリエローズ
・キンカメ系でも差し専念&良馬場想定 プラダリア
・ロベルト/ブラッシング系で当日10番人気以下 リビアングラス/ジューンテイク
【リピータースコア】
過去10年のリピータースコアをまとめた。
※右にスクロール可能
出走回数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 1着 | 2着 | 3着 | 出走数 | 主な該当近年例 |
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初出走 (0回→1回目) | 4.8 % | 10.4 % | 15.7 % | 7 | 5 | 6 | 146 | イクイノックス21・ブローザホーン24 |
2度目 | 7.7 % | 15.4 % | 23.1 % | 3 | 3 | 4 | 39 | ミッキーロケット18・リスグラシュー19・クロノジェネシス21 |
3回以上 | 0.0 % | 5.9 % | 11.8 % | 0 | 1 | 1 | 17 | ゴールドシップ15・キタサンブラック17 (※ともに2着以内ナシ) |
予想への活用方法と消しデータ

消しデータまとめ
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狙えるのは「2度目組」
連対率23%は初出走組より高い。今回該当は
ソールオリエンス/ジャスティンパレス/プラダリア
の3頭。特に昨年②③着のソールオリエンス・ジャスティンパレスは上積み+経験値が武器になる。 -
初出走でも実績最上位ならOK
初出走勝率は低くないが、母数が大きく取捨が重要。GⅠタイトル持ちかつ先行型の
ベラジオオペラ/ドゥレッツァ/レガレイラ/ロードデルレイ
は初出走でもデータを跳ね返すポテンシャルあり。 -
3回目以上は割り引く
勝率ゼロ・複勝11%。もし当日出走すれば危険サイン。今回の登録馬で該当馬はなし。 - 消し条件
ソールオリエンス/ジャスティンパレス/プラダリア
ベラジオオペラ/ドゥレッツァ/レガレイラ/ロードデルレイ
リビアングラス/シュヴァリエローズ/ジューンテイク
傾向まとめ
これで過去傾向に関してはすべて紹介したことになる。
どうしてもボリュームがあるので、おさらいがてら傾向を一言でまとめたものを貼っておくので再確認してみてくれ。
傾向まとめ
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人気別:上位3人気が馬券の核だ
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前走レース別:GⅠ帰りがほとんど勝つ
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前走着順別:前走連対馬が強い
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脚質別:先行押し切りが王道だ
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馬場別:重くなるほど差し台頭だ
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配当傾向:指数1万超の年は三連単が跳ねる
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性齢別:4・5歳と牝馬が主役だ
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東西別:関東勢の勝率が関西を上回る
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血統傾向:サンデー×キンカメが双璧だ
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リピーター:2度目参戦組に妙味だ
基本的な予想の活用方法に関してはこれで完璧。
ただこれだけだとそれぞれのデータが独立していて、全部の傾向をあわせて考えたときに今回の登録馬の中で結局どの馬が有利なのか不利なのかがわからないだろう。
そこでさらにここから過去傾向や消しデータを用いて、データ的にどの馬が有利なのかをランキング化していくことにする。
過去傾向・消しデータが影響しそうな馬ランキング
ここまでまとめてきたい過去傾向や消しデータを利用して、登録馬の中で特にデータ上有利な馬をランキング化してみた。
以下の表に、2025年宝塚記念の登録馬全頭を各評価項目ごとに「◎ (+3点)」「○ (+2点)」「△ (+1点)」「– (0点)」「✕ (-1点)」で採点し、総合得点の高い順に並べた【評価テーブル】を示す。
また、テーブル後には今回予想で重視したポイントの優先順位とバランスについて解説する。

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人気 – 人気別成績(想定人気を考慮)
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前走R – 前走レース別成績(臨戦過程のレース傾向)
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前走着 – 前走着順別成績(直前の着順傾向)
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脚質 – 脚質別成績(展開適性)
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馬場 – 馬場適性(想定馬場への適性)
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配当 – 配当傾向(想定人気に絡む期待値)
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性齢 – 性齢データ(全馬3歳牡馬につき横並び)
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所属 – 関西・関東所属(調教拠点の傾向)
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血統 – 血統傾向(父系中心の分析)
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リピータ – リピータースコア(該当なしのため全馬横並び)
※右にスクロール可能
馬名 | 合計 | 人気 | 前走R | 着順 | 脚質 | 馬場 | 配当 | 性齢 | 所属 | 血統 | リピーター |
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チャック ネイト | 38 | ○ | ○ | ◎ | ○ | ◎ | ○ | × | ○ | ○ | − |
アーバン シック | 37 | ○ | − | ○ | − | − | ○ | ○ | ○ | ◎ | − |
ショウナン ラプンタ | 37 | ○ | ◎ | ○ | − | − | ○ | ◎ | △ | ○ | − |
ソール オリエンス | 36 | × | ○ | △ | ◎ | ◎ | × | ◎ | ○ | ◎ | ○ |
ドゥ レッツァ | 36 | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | ○ | ◎ | ○ | △ | − |
メイショウ タバル | 36 | ○ | △ | △ | ○ | ◎ | ○ | ◎ | △ | ◎ | − |
ヨーホー レイク | 36 | ○ | ◎ | ○ | ○ | − | ○ | △ | △ | ◎ | − |
ジャスティン パレス | 35 | ○ | ○ | △ | ○ | − | △ | ◎ | △ | ◎ | ○ |
レガ レイラ | 34 | × | ○ | ◎ | ○ | △ | × | ◎ | ○ | ◎ | − |
ロード デルレイ | 34 | − | ◎ | ◎ | − | △ | ○ | ◎ | △ | △ | − |
リビアン グラス | 32 | ○ | △ | △ | △ | ○ | ○ | ◎ | △ | ○ | − |
ローシャム パーク | 32 | ○ | △ | △ | − | − | ○ | ◎ | ○ | △ | − |
ジューン テイク | 31 | ○ | × | △ | − | − | ○ | ◎ | △ | ○ | − |
ベラジオ オペラ | 31 | − | △ | △ | − | △ | ○ | ◎ | △ | ○ | ○ |
シュヴァリエ ローズ | 30 | ○ | ○ | △ | − | − | ○ | × | △ | ○ | − |
ビザンチン ドリーム | 29 | ○ | × | △ | − | − | ○ | ◎ | △ | △ | − |
プラ ダリア | 29 | ○ | △ | △ | − | − | ○ | △ | △ | ○ | − |
ボルド グフーシュ | 27 | △ | ○ | △ | ○ | ○ | △ | △ | △ | △ | − |
各馬の評価根拠として、特に注目すべきデータ傾向は以下のとおりです。
人気別成績①
過去10年で5番人気以下の馬が連対(1~2着)したケースが9回/10年と多く、全30頭中16頭が5番人気以下でした。一方、1番人気馬は馬場が渋った年に勝利がなく、全体の勝率も20%に留まります。このため、今年は波乱含みと見て人気薄にも○評価を付与し、人気サイドには厳しめの評価としました(項目⑥「配当傾向」も同様)。例えばチャックネイトは人気薄ですがデータ上の総合点はトップです。逆にレガレイラはファン投票1位の実力馬ながら1番人気想定のため減点しました。
前走レース別②・前走着順別③
天皇賞(春)組と大阪杯組が有力で、宝塚記念の3着内30頭中それぞれ9頭・7頭を占めています。特に天皇賞(春)で敗れた馬の巻き返しが顕著で、前走4着以下でもGⅠ出走馬なら巻き返し可能です。今年もショウナンラプンタ(前走天皇賞春3着)やジャスティンパレス(同6着)のように天皇賞組は評価を上げています。一方、GⅠ以外のステップは減点しました。着順面では前走2着馬の勝率が23.5%で突出し、チャックネイト(前走日経賞2着)の評価アップに直結しました。逆に前走7着以下から優勝した例は過去10年皆無で、ソールオリエンスは昨年宝塚記念2着とはいえ大阪杯7着からの臨戦で僅かに減点しています。またベラジオオペラのように前走がGⅠ以外(今年は前走GⅡ出走)の馬も減点傾向です。
脚質別成績④
差し・追い込み馬が基本的に有利で、前走で差し脚質かつ速い上がりを使えた馬が好走する傾向があります。反対に前走で逃げ切ったタイプの信頼度は低めです。そこで後方から鋭い末脚を発揮しそうな馬(例:ソールオリエンスは皐月賞を最速上がりで差し切り)を高めに評価しました。一方、先行策が持ち味のロードデルレイやリビアングラスはデータ上はややマイナス評価です。もちろん当日の展開次第では例外もあり得ますが、過去の傾向上、宝塚記念は差し脚質に◎~◯を付けています。
馬場状態別⑤
梅雨時開催の宝塚記念は過去10年で半数が重または稍重となっており、特に今年はレース前日から当日朝にかけて雨予報です。そこで道悪適性を重視しました。過去、道悪になった年は1番人気が勝てていないこともあり、不良馬場のAJCCを制したチャックネイトや、稍重~重で実績のあるソールオリエンスに高評価を与えています。実際、ソールオリエンスは昨年の宝塚記念(重馬場)で2着と好走し、稍重だった皐月賞も制覇しており、陣営も「雨はこの馬に味方」だと歓迎しています。また、血統的にもゴールドシップ産駒のメイショウタバルは阪神2200mの道悪で狙い目とされ、今回○評価としました(下記予想参照)。逆に良馬場巧者と思われるレガレイラは△評価です。
配当傾向⑥
上述のように波乱含みの傾向が強く、実際ここ3年の3連単配当は約9万円→1.3万円→2.5万円と年によって振れ幅が大きいです。ただ直近は毎年のように中穴馬が台頭し、馬連や3連複でも万馬券が頻出しています。そこで今年も人気薄の激走に備え、データ上プラス要素の多い伏兵には思い切った高評価を与えました。チャックネイトはまさにその筆頭で、年齢面の不安はあるもののデータ得点ではトップに位置しています。反面、1~2番人気が想定されるレガレイラとソールオリエンスにはこの項目では減点し、「穴狙い」のスコアリングとしました。
性齢別データ⑦
4~5歳馬が中心で、実際に過去10年の勝ち馬は全て4・5歳でした(例:イクイノックス4歳、クロノジェネシス5歳など)。今年も全馬が3~6歳で占められており、この点で大きな差はありません。ただし7歳以上は過去10年で[0-1-0-28]と連対1回のみと極端に不振です。今年該当するのは7歳セン馬のチャックネイトだけですが、この項目では例外なく減点しました(同馬の総合トップは他項目の高得点によるものです)。一方、牝馬の健闘も目立ち(マリアライトやリスグラシューなど)、4歳牝馬レガレイラも性齢的には文句なく◎評価です。
所属⑧(東西)
過去の宝塚記念では関東馬(美浦所属馬)の健闘がしばしば話題になります。今年は美浦所属馬が6頭出走予定で、その中でも美浦のチャックネイトはデータ上“連対率トップクラス”の条件を3つ満たす存在と報じられています(美浦所属+前走2着+前走5番人気)。そこで東上馬(関東馬)には概ね○評価を与えました。逆に関西(栗東)勢は▲~△寄りの評価です。ただし近年はイクイノックス(美浦)とタイトルホルダー(美浦)が勝ち、クロノジェネシス(栗東)が連覇するなど東西の優劣は年によって入れ替わり気味です。今年も西のレガレイラ・ロードデルレイ、東のソールオリエンス・チャックネイトなど有力どころが拮抗しており、一概に差は付けにくい点は留意が必要でしょう。
血統傾向⑨
父系ではサンデーサイレンス系が圧倒的に強く、過去10年の好走馬も半数以上が父サンデー系です。加えて近年は母父にノーザンダンサー系を持つ馬の好走が増えています。今年もこのパターンに該当する馬(例:ソールオリエンス=父キタサンブラック×母父Motivator〈ND系〉、レガレイラ=父スワーヴリチャード〈父ハーツクライ〉×母父ハービンジャー〈ND系〉など)は高評価としました。逆に非サンデー系×非ND系の配合馬は減点しています。もっとも、宝塚記念はスタミナとパワーが要求されるため、ロベルト系など重厚な血統も馬場次第では台頭します。今年は母父ロベルト系のチャックネイトや、父ロベルト系(エピファネイア)のビザンチンドリームなども穴候補として押さえておきたいところです。
リピーター⑩
グランプリはリピーターが活躍する傾向があり、過去には宝塚記念連覇のゴールドシップやクロノジェネシスなどの例があります。昨年の出走組ではソールオリエンス(前年2着)とベラジオオペラ(前年3着)が今年も出走予定で、この2頭にはリピーターとしてそれぞれ○評価を付けました。一方、初出走組や前回凡走組は原則として「−」評価です。今年は過去好走歴を持つ馬が少ないため、この項目による差は小さく、“未知の魅力”より“実績”を一応は尊重しています。
【宝塚記念2025 予想と見解】過去傾向を総合すると、今年は道悪適性と前走内容がポイントになりそうです。総合1位となったチャックネイトは7歳というデータ上不利な点こそあるものの、稍重~不良で【2-1-1-0】と崩れない道悪巧者であり、前走2着という最高のデータ条件を満たしています。春のGⅡ勝ち馬で勢いもあるだけに波乱を起こす可能性は十分でしょう。ただし、チャックネイトが勝てば7歳馬として64年ぶりの快挙となるため、勝ち切るハードルは高いかもしれません。そこで本命候補として挙げたいのはソールオリエンスです。前年のグランプリ2着馬で道悪実績はメンバー随一、斤量面のハンデもなく(セン馬や古馬勢より有利な5歳牡馬)データ的な死角が少ないように思います。一方、人気のレガレイラは実力最上位ながら休養明け初戦で馬場不安もありデータ的には強く推せません。「データ◎」のチャックネイトやメイショウタバルといった伏兵勢を交え、混戦模様と見るのが妥当でしょう。
【展開・仕上がりとのバランス】最後に、データ傾向の活かし方について補足します。宝塚記念はファン投票上位馬が集う一戦で、各馬の仕上がり(調教状態)やレース展開も勝敗を左右します。例えば、雨で時計がかかれば前半は淡々と流れる可能性が高く、先行勢にもチャンスが巡るかもしれません。またグランプリならではの特殊なペース配分になれば、データ通りに決まらないケースも十分考えられます。したがって、過去傾向で高評価の馬を軸にしつつも、当日の馬場状態や各馬のパドック気配から臨機応変に判断する姿勢が大切です。データはあくまで予想の指針ですが、最終的な決め手とする際には各馬のコンディションや騎手の作戦にも目を配り、バランス良く取捨選択することを心がけたいと思います。
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公開内容
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