宝塚記念2025の追切評価と全頭診断!SS~Cで調教判定!

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。

2025年6月15日日曜はG1・宝塚記念。

阪神の内回り2200m、梅雨ど真ん中で雨が降るのか止むのか、そのひとしずくがレースの脚色も変えてしまうだろう。

逃げ馬が作る呼吸、下り坂で一気に火の点くロングスパート、急坂で試される心肺。

この舞台は総合力の格付けというより、タイミングと適性の化かし合いになると言える。

今年は先行勢の押し切りか、差し勢のひと刺しかで評価が割れ、オッズも現在読みづらい。だからこそおもしろい。

人気馬が盤石に見えても一歩間違えるのはありえるし、伏兵がハマればオッズも相当膨らむ。

馬も騎手も競馬ファンも最後の直線まで息の詰まる展開になるはずだ。

そこでこの記事では出走馬の追切をまとめ、全頭診断を敢行。

さらに別の記事でまとめている過去10年の傾向も踏まえ、今の「注目馬」「危険な人気馬」「穴馬」までまとめたのでぜひ最後までお付き合いいただきたい。

過去10年の傾向まとめはこちら

宝塚記念2025のAI予想はこちら

この記事でわかること
  • 出走馬と騎手の
    総合評価&ランク評価
  • 追切情報と
    ランク評価
  • 過去傾向を踏まえた
    「注目馬」「危険な人気馬」
    「穴馬一覧」
  • ペース予測
    展開予想

馬アイコンこの記事を書いたのは

執筆者画像

木口 順一

競馬歴18年の42歳。

何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。

安定して稼げる競馬予想サイトを探すために、ユーザーからの口コミを基に検証を続けている。

今まで検証してきた予想サイトの数は1,000サイト以上。
その結果が実を結び、検証したサイトの的中率ランキングページをグーグル検索で「競馬予想サイト 的中率」の検索結果1位に表示させることに成功した。

現在は競馬予想家・競馬ジャーナリストとしても活躍中。
好きなレースはやっぱり日本ダービー。

...続きを読む

【2025年最新】競馬予想ランキング

競馬口コミダービーでは継続的に無料で見れる競馬予想の成績を集計している。

今回紹介している宝塚記念の出走データまとめとは別にぜひ一度目を通してみてくれ。

集計している競馬予想提供者のジャンルは以下の3ジャンル。

無料競馬予想の
集計対象
  • 競馬予想YouTuber
  • 競馬予想サイト
  • 競馬予想AI

無料予想の成績をもとにランキング化したトップ3はこちら。

※右にスクロール可能

順位
名前 
概要 成績
的中率
利益
平均利益
回収率
投資金額
平均投資

1位

大当たり競馬

10万円超えの
払い戻しは
朝飯前!

133戦54勝79敗

的中率40.6%

+2,984,550円
平均+22,440円

194.7%

3,149,100円
平均23,677円

2位

バツグン

無料予想で
60万円の
払い戻し!

8戦6勝2敗

的中率75%

+1,603,500円
平均+200,437円

2104.3%

80,000円
平均10,000円

3位

ツカメル

ワイドの
圧倒的
安定感!

29戦21勝7敗
1トリガミ

的中率75.8%

+651,100円
平均+22,451円

324.5%

290,000円
平均10,000円

トップ3を飾ったのは企業が人員とコネクションをフル活用して予想を提供する競馬予想サイト!

どれも登録も予想も無料のサイトで集計を取ったので、今回紹介する情報や予想とは別に手軽な感じで参考にできる。

参考にする予想は多い方が勝率は間違いなく上がる、ぜひ利用してみてくれ!

宝塚記念の全頭診断

宝塚記念の枠順が確定。

そこで過去の傾向や、現在の馬のポテンシャル・調子に枠順の有利不利を踏まえて全頭診断を敢行。

10項目で診断し、それぞれ100点満点の合計1000点で一覧にしていく。

その項目がこちら。

診断項目
  • 基本情報
    (実績・枠順)
  • コース・距離適性
  • 馬場適性
  • 脚質
  • 近走の状態
  • 騎手・調教師
  • 血統
  • 馬体診断
  • 調教内容
  • 想定人気オッズ

1度点数ランキングを公開したあと、その点数の内訳・詳細に関しても記していく。

気になる馬がいればそれも確認してみてくれ。

全頭診断一覧はこちらだ。

※右にスクロール可能

馬名(騎手) 合計点 一言評価 基礎情報
(能力・枠順 他)
コース適性 馬場適性 脚質適性 近走の状態 騎手・調教師 血統背景 馬体診断 調教内容 人気オッズ

ベラジオオペラ

(横山和生)

930

内枠活かし

連覇狙う絶好調馬

100 1枠1番◎ 100 90 95 100 90 90 95 95 95

レガレイラ

(戸崎圭太)

880

久々も素質高、

巻き返し注目

90 大外17番△ 95 90 80 80 85 95 90 85 80

ロードデルレイ

(川田将雅)

878

充実の上がり馬、

虎視眈々

85 8枠15番○ 90 80 90 90 95 85 85 90 88

ドゥレッツァ

(横山武史)

850

地力上位も

馬場不安残る

85 1枠2番○ 90 70 80 95 85 85 80 90 90

アーバンシック

(C.ルメール)

830

菊花賞馬の意地

見せ場十分

80 7枠13番○ 85 80 80 85 90 90 80 75 83

ローシャムパーク

(池添謙一)

825

海外帰りも順調、

自在に脚溜め

75 2枠3番○ 90 85 75 75 80 90 80 85 85

ソールオリエンス

(松山弘平)

820

昨年2着、

巻き返しなるか

90 6枠11番△ 95 90 80 70 80 90 90 90 65

ショウナンラプンタ

(幸英明)

788

長距離実績武器、

一発警戒

70 8枠16番○ 80 85 75 90 75 85 80 85 68

ヨーホーレイク

(岩田望来)

785

巻き返し可能な

実力馬

70 5枠9番○ 90 80 75 80 75 85 75 75 80

メイショウタバル

(武豊)

780

海外遠征経て

地力強化中

75 6枠12番○ 80 75 80 80 85 80 75 75 75

ボルドグフーシュ

(内田博幸)

770

堅実だが詰め甘、

道悪◎

80 3枠6番△ 85 90 75 70 70 80 80 85 55

プラダリア

(高杉吏麒)

765

三度目の正直

期す伏兵

75 2枠4番△ 90 80 85 70 60 90 85 80 50

ジャスティンパレス

(M.ディー)

748

距離短縮微妙も

侮れぬ実績馬

85 4枠7番○ 80 75 70 65 70 90 70 80 73

リビアングラス

(坂井瑠星)

690

一発狙うも

力不足否めない

60 5枠10番△ 70 70 65 60 85 80 70 70 60

シュヴァリエローズ

(北村友一)

625

地味だが

しぶといベテラン

55 4枠8番△ 65 65 60 55 65 70 65 65 60

ジューンテイク

(藤岡佑介)

545

格下感否めず

苦戦必至

50 7枠14番△ 55 60 50 40 60 60 60 60 50

ビザンチンドリーム

(―)

※出走回避

(登録見送り)

大阪杯を連覇し、現在6戦6勝と阪神コースとの相性も抜群。ファン投票1位に支持された実力馬で、今回も最内1枠1番から好位につけて自慢の操縦性を活かした競馬ができるだろう。持ち味は折り合いの良さと鋭い決め脚で、展開を問わず安定した走りが可能な点は大きな強みだ。調整も順調で、上村調教師自らが栗東CWで併せ馬追い切りを行い6ハロン80.4秒-ラスト1ハロン11.0秒の好時計をマークし「時計もしっかり出ていた」と手応え十分。良馬場はもちろん雨で多少馬場が渋っても対応できるが、瞬発力勝負になればなお望ましい。血統面では父ロードカナロア譲りのスピードに加え、母父ハービンジャーの影響で中距離の持久力勝負にも耐えられるスタミナを備える。横山和生騎手は当馬の主戦であり、タイトルホルダーで宝塚記念を制した経験もある名手。万全の態勢でグランプリ連覇に挑む本命候補と言える。想定単勝オッズは約3.5~3.9倍で1番人気の支持を集めそうだ。

昨年の有馬記念を64年ぶりの3歳牝馬優勝で飾った素質馬だが、その直後に骨折が判明して手術を施し半年間休養した経緯がある。今回は復帰初戦となるが、調整は順調で戸崎騎手も「久々を感じさせない動き」と状態の良さを評価しているという。ただ今回は大外8枠17番と極端な枠順になったのはマイナス材料だ。序盤でしっかりゲートを出てポジションを取りに行くことが第一と陣営も語っており、位置取り次第では力を十分発揮できる余地がある。コース適性については阪神コース自体は初だが、急坂のある中山芝2500mの有馬記念を制したタフさから阪神芝2200mも問題なくこなせるだろう。稍重~重馬場で行われた前走の有馬記念を勝っており道悪適性も高い。脚質は中団から末脚を伸ばすタイプで、直線の短い内回りコースで前が止まらない展開になると懸念もあるが、ペースが流れれば豪快な差し脚を繰り出す。父スワーヴリチャードは自身も有馬記念馬でスタミナ豊富、母系はWind in Her Hair系統で底力がある血統背景だ。木村調教師は「さらに1段上がった感じ」と成長を感じ取っており、ブランク明けでも高い素質が光る可能性は十分。想定オッズは約4.1倍で2番人気評価。叩き良化型だけに過度な過信は禁物だが、地力はトップクラスで要注意の存在だ。

今年の大阪杯で2着と健闘し、一気にトップクラスに台頭してきた上がり馬。枠順は8枠15番と外目だが、川田騎手とのコンビであれば好位のポジションを取っても外々を回されず立ち回れるだろう。阪神芝2000mの大阪杯で連対した実績からも、今回の阪神芝2200mへのコース替わりは問題なく、むしろスタミナを活かせるぶん好材料かもしれない。父ロードカナロア×母父ハーツクライという配合でスピードと持久力が高次元で融合し、中距離戦に適したタイプだ。良馬場でこその瞬発力勝負型だが、稍重程度なら大阪杯でも対応済み。脚質は先行して押し切る競馬が持ち味で、平均ペース以上なら自慢の粘り強さが活きてくる。近走の充実ぶりは目覚ましく、昨秋から重賞戦線で安定した走りを見せているのは好感だ。名手・川田将雅騎手は当レースとも相性が良く、陣営も「状態は良く、ここを獲りにいける」と強気だ。調教でも坂路でラスト11秒1と軽快な動きを見せており、勢いそのままにGⅠ初制覇を狙える。想定オッズは約4.9倍で2~3番人気に支持される見込み。実績馬相手でも勝ち負け可能なダークホース的存在だ。

今年3月のドバイシーマクラシックで世界の強豪相手に3着と好走した実力馬。1枠2番の枠順は偶数枠でもありゲート難のある本馬にとってプラスで、横山武史騎手も「ゲートで落ち着かない時があるので偶数枠はいい」と歓迎している。能力的にはGⅠ級だが、最大の懸念は馬場状態だ。陣営は「良馬場ならすごくいいが、あとは馬場次第」と語っており、渋った馬場だとパフォーマンス低下の不安がある。実際、瞬発力勝負を得意とするドゥレッツァにとって、高速決着になる良馬場の方が持ち味を発揮しやすい。コース適性は未知数だが、父ドゥラメンテ譲りの長く良い脚を使えるタイプで阪神内回りコースも苦にしないはず。脚質は差し脚質だが、前走の海外レースでは道中で中団につける積極策も見せた。ここでも流れに乗れば決め手を存分に発揮できるだろう。近走は海外遠征帰りだが、状態に問題はなく「追い切り後の疲れもなく順調」とのことで調整は良好だ。横山武史騎手とのコンビも安定感があり、日本ダービーや菊花賞を勝った実績あるホースマン。血統的には父が日本ダービー馬、母はNZのGⅠ馬と底力があり、良馬場なら末脚炸裂も十分考えられる。想定オッズは約6.3倍で3番人気評価。馬場状態がカギを握るが、良馬場なら勝ち負け必至の有力候補だ。

昨年の菊花賞馬で、スタミナ豊富な持久力タイプ。前走の日経賞では3着に敗れたものの、春の天皇賞には向かわず宝塚記念を目標に調整されてきた経緯があり、武井調教師も「結果にはガッカリしましたが、次走には前向き」と巻き返しに意欲を見せている。7枠13番とやや外めの枠だが、ルメール騎手が騎乗することでスムーズに先行策を取れる可能性が高く、枠順は大きな不利ではないだろう。阪神芝2200mは未経験だが、昨年の菊花賞(阪神芝3000m)を制していることからもコースへの適性は十分で、むしろ距離短縮で機動力が活きる展開も考えられる。道悪適性は未知数だが、父キタサンブラック譲りのパワーで渋った馬場もこなせる下地はある。脚質は先行押し切り型で、逃げ馬不在のメンバー構成なら自らペースを握って粘り込むシナリオも考えられるだろう。近走の内容は勝ち切れないまでも大崩れはなく、GⅠ馬としての底力は健在だ。世界的名手ルメール騎手への乗り替わりは大きな強調材料で、追い切りの動きも良化。血統背景もスタミナ色が濃く、タフな展開になれば出番が来る。想定オッズは約9.5倍で6番人気前後だが、一発の魅力を秘めた存在として警戒が必要だ。

昨年秋にオールカマーを制し頭角を現した実力馬で、前走は海外遠征してクイーンエリザベスⅡ世C(豪州)6着という経歴を持つ。帰国初戦となるが調整は順調で、坂路で単走追い切りをこなし動きは良好。2枠3番の枠について、山崎助手は「外差しが決まる印象もあるが、この枠なら前に壁を作って上手に脚をためやすい」と前向きに捉えている。道悪に関しても「すごく得意というわけではないが、馬場が変わっても走りが極端に変わるタイプではない」とのことで、大きな割引材料にはならないだろう。すなわち稍重程度なら十分対応可能だ。脚質は中団で折り合い末脚を繰り出す形が理想で、昨年の有馬記念ではスローペースが響き7着と敗れた経緯があるだけに、今回は平均以上の流れで自身の末脚を活かしたい。阪神芝2200mは初だが、ゆったりした内回りコースで息が入りやすければ持ち味の持続力が活きる。父ハービンジャー譲りのパワーとスタミナで、タフな馬場や消耗戦も苦にしないタイプだ。池添騎手とのコンビも手が合っており、展開ひとつで上位進出のチャンスは十分。想定オッズは約8.9倍で5番人気程度の評価。海外帰りの分人気はやや落としているが、地力は高く侮れない一頭だ。

今年の天皇賞(春)で3着と好走し、一躍脚光を浴びたステイヤー。阪神芝2200mへの距離短縮がポイントだが、春天で見せたロングスパート力は阪神内回りでも決して見劣らない。8枠16番と外枠だが、序盤ゆったり入れる分には折り合いを欠く心配も少ないだろう。道悪はさほど苦にせず、むしろ上がりがかかる展開になれば持ち味が活きる。幸騎手のエスコートでできれば先団の後ろにつけ、早めにスパートして持久戦に持ち込みたいところ。脚質的には末脚勝負よりも長く良い脚でジワジワ伸びるタイプだけに、淡々とした消耗戦になれば浮上する可能性がある。父はスタミナ型のゴールドシップ系で、重馬場の菊花賞でも2着に粘った血統背景も心強い。近走はまさに充実一途で、3000m超の長距離で結果を出してきた。その反面、2200mだと切れ負けする懸念はあり、速い上がりを求められると分が悪いかもしれない。調整は順調で、最終追い切りでも坂路でしっかりと負荷をかけられた。幸英明騎手はベテランらしく本馬の長所を引き出す乗り方に長けており、展開ひとつで再び大舞台での台頭も可能だ。想定オッズは約21倍と中穴人気の域だが、波乱含みの一戦になれば台風の目となる存在だ。

一昨年の日経新春杯勝ち馬で、古馬中長距離戦線の常連。近走は今年2月の京都記念で優勝し、大阪杯でも勝ち馬から0.2秒差の3着と復調気配を示している。5枠9番から中団あたりにつけて競馬ができそうで、枠順的な不利はない。阪神芝2200mは初めてだが、京都記念(芝2200m)を制しているように距離適性は高い。切れ味勝負より持久力タイプで、良馬場では速い上がりに対応しきれない面もあるが、逆に稍重くらいまでなら持ち前のパワーでジリジリと伸びてくる。父ディープインパクト譲りの瞬発力というより、母父ムートンブーツから受け継いだ重厚さがある馬で、タフな流れになった方が浮上する傾向だ。脚質は差し主体だが、以前より位置取りは前目に改善されており、岩田望来騎手も積極的な競馬を心がけている印象だ。調教では坂路で力強い走りを見せており、調子自体は維持されている。昨年末の有馬記念は大敗したものの、その疲れを癒やして臨んだ今春は充実しており、ここでも展開が向けば勝機はあるだろう。想定オッズは約11~12倍で7~8番人気程度。人気以上に侮れない存在で、紛れがあれば上位進出も十分狙える。

昨年の神戸新聞杯や毎日杯を制した実績馬で、今年は海外遠征にも挑戦するなどスケールの大きさを感じさせる。前走のドバイターフでは5着に健闘しており、スピード勝負のマイル~中距離戦にも対応できる器用さを見せた。阪神芝2200mは初めてだが、同じく内回りの中京2200mで行われる神戸新聞杯を勝っていることから適性は十分だろう。武豊騎手との新コンビで6枠12番からのスタートとなるが、武騎手はベテランらしくこの馬のリズムを重視した騎乗が期待できる。馬場状態は良馬場がベターとはいえ、父エピファネイア譲りのパワーと切れ味を兼ね備えており稍重程度なら問題なく走れるはずだ。脚質は自在性があり、逃げ・先行策も取れるタイプだが、このメンバーでは無理にハナに立たず好位差しの戦法が合いそうだ。近走は海外帰りとなるが、調教ではCWコースで長めからしっかり負荷をかけられており状態面の不安は少ない。母系は米国血統で瞬発力勝負にも対応できる反面、持久力勝負では若干甘くなる可能性もあるため、平均ペースの展開で持ち味を発揮したい。武豊騎手は本レース5勝の最多勝利騎手であり、その手腕にも期待が集まる。想定オッズは約15倍で中穴人気だが、一発の魅力を秘めた伏兵として警戒が必要だ。

一昨年の菊花賞・有馬記念で連続2着に好走した実力馬。近走は勝ち切れないレースが続いているが、その末脚の破壊力とスタミナはメンバー随一だ。3枠6番ならば道中は内目でロスなく運び、直線勝負に賭ける競馬ができそうだ。最大の武器は道悪適性で、稍重~重の馬場では鬼のような粘り強さを発揮するタイプ。宮本調教師も「長期休養明け4戦目で良くなっている。馬場が渋っても大丈夫」と語っており、雨馬場はむしろ歓迎材料だ。阪神芝2200mは初だが、急坂コースの有馬記念(中山2500m)で2着の実績からコース相性も悪くないだろう。懸念は展開面で、典型的な差し・追い込み脚質のためスローペースになると取りこぼしやすい点だ。昨年の大阪杯でも超高速決着についていけず8着に沈んでおり、時計が速くなりすぎると厳しい。今回は逃げ馬不在でペースが上がりづらい可能性があり、内田博幸騎手もどこで仕掛けるか腕の見せ所となる。調教では坂路で4F53.5秒をマークし「ダイナミックな脚さばき」で登坂しており調子は上向き。父エピファネイア譲りの底力と、母系にマヤノトップガンを持つ血統でグランプリ適性は高い。想定オッズはやや人気薄の40倍台だが、展開ひとつで馬券圏内に突っ込んでくるシーンがあっても驚けない。

一昨年の青葉賞馬で、その後も京都大賞典や京都記念を制するなど堅実に力を付けてきた。宝塚記念には今回で3年連続の参戦となり、一昨年6着・昨年4着と着実に着順を上げてきている。「順調ですよ。さらに上を目指したい」と池添学調教師も状態の良さに自信を見せており、三度目の正直での上位進出を狙っている。2枠4番と内めの好枠を引き当てたのは大きなプラスで、道中はインでロスなく立ち回り直線で馬群を捌く競馬ができるだろう。コース適性も高く、京都記念(京都2200m)を勝っているように同距離での勝ち星がある。瞬発力勝負よりも長くいい脚を使うタイプで、阪神内回りの持久力戦は望むところ。やや上がりの掛かる馬場も苦にしない。脚質は先行~好位差しで、前半行きたがる面もないため折り合いはつけやすい。今回は新人の高杉吏麒騎手とのコンビとなるが、重賞3勝の実力馬にとって斤量58kgでのGⅠ挑戦は騎手にとっても大きな経験。未知数な面はあるものの、上手くエスコートできれば馬の力は発揮できるはずだ。調教でも好時計をマークし動きは良く、「昨年以上に衰えどころか上向いている」と評判だ。想定オッズはやや低めで45倍前後の評価だが、展開次第で浮上するシーンも十分に考えられる。

一昨年の天皇賞(春)の勝ち馬で、長距離戦線で実績を残してきた実力馬。ただ昨年秋以降はやや伸び悩み、前走の天皇賞(春)も6着と精彩を欠いた。今回は距離が芝2200mと久々の中距離戦となる点が焦点だが、父ディープインパクト×母父シンボリクリスエスの血統から元来は中距離向きの素養も持っている。むしろ長丁場よりも意外性があるかもしれない。4枠7番と偶数の真ん中あたりの枠を引き、レースの流れには乗りやすいだろう。懸念は切れ味勝負への対応力で、持久力型ゆえに超高速決着では後手に回る可能性がある。道悪は不得手ではないが、できれば稍重程度までで踏ん張りたい。今回は装鞍を工夫しブリンカー着用でレースに挑む予定で、調教でも新たな刺激により集中力が増した動きを見せている。近走の成績から人気は急落しているが、もともとGⅠを勝つだけの地力がある馬だけに復調すれば上位争いに加わるだけの底力は秘める。豪州出身のマイケル・ディー騎手とはコンビ2戦目で、前走より手の内に入れているはずだ。展開は平均ペース程度で流れてくれれば理想的で、長く良い脚を求められる消耗戦になれば浮上の余地がある。想定オッズは約16倍で中穴の一角という評価だが、一変があっても不思議ではないダークホースだ。

重賞では善戦止まりが続くが、長距離適性の高さを買われて出走に漕ぎつけた格下馬。昨年の菊花賞4着、今年の京都記念2着と能力の一端は示しているものの、GⅠメンバー相手ではさすがに分が悪い印象は否めない。5枠10番から中団~後方で脚を溜める形になるだろうが、瞬発力で勝る面々相手にどこまで差を詰められるか。阪神芝2200mは初だが、長くいい脚を求められる展開になれば菊花賞で見せた末脚が活きる可能性もある。良馬場・湿った馬場ともに大崩れはしないタイプで、道悪は可もなく不可もなくこなす程度だろう。脚質は末脚勝負だが切れ味はトップクラスではなく、どちらかというと持続力型。近走はオープン特別でも掲示板止まりが続いており、今回も展開や他馬の自滅待ちの立場となる。血統的には父モーリス譲りのパワーとスタミナを感じさせ、坂井瑠星騎手とのコンビでは何度か好走歴がある。矢作芳人調教師は世界的な実績を持つ名伯楽で、ノーマークの存在を一気に馬券圏内へ導くシナリオもゼロではない。状態自体は悪くなく調教の動きも水準級だが、いかんせん相手が強力だ。想定オッズは約66倍と最低人気に近い評価で、他馬にアクシデントでもない限り掲示板確保でも健闘と言えるだろう。

7歳を迎えた古豪だが、昨年のアルゼンチン共和国杯勝ちなど渋太い競馬で重賞戦線を賑わせてきた。ここ2戦はGⅠ(有馬記念13着、天皇賞・春7着)で掲示板外と力の差を見せつけられた形だが、大崩れは少なく自己の力は発揮している印象だ。4枠8番と枠順は真ん中で、北村友一騎手としては先行集団の直後あたりにつけて粘り込む形に持ち込みたいはず。阪神芝2200mは未経験だが、中京芝2200mで善戦した実績があるようにコースへの適応力はあるだろう。道悪は特に得手ではないが、稍重程度であればこなせる。脚質は先行または好位差しで、直線での勝負根性はなかなかのものがある。ただ決め手に欠けるためどうしても勝ち味が遅い傾向は否めない。近走の状態自体は悪くなく、天皇賞(春)でも7着と見せ場は作った。今回はメンバー強化かつ距離短縮と条件は厳しいが、消耗戦になれば浮上のチャンスもある。血統面では母父タニノギムレットで重厚な部分もあり、パワー勝負は嫌いではないはずだ。調教では派手さはないがしっかりと乗り込まれており、息長く脚を使える状態。展開が嵌まれば末尾の一脚で掲示板圏内に食い込む可能性もゼロではない。とはいえ総合的には力不足は否めず、想定オッズも30倍超と人気薄の一頭。持ち前の粘り強さでどこまで食い下がれるかが焦点となる。

重賞実績がなく、前走エプソムCでも16着と大敗している状況から一転してGⅠに挑む形となった異色の存在。能力的にはここでは見劣りし、さすがに苦戦は免れないだろう。7枠14番と外寄りの枠も、この馬にとってはかえって気楽に運べるかもしれないが、上位勢と真正面からぶつかっては分が悪い。阪神芝2200mの適性も未知数で、距離延長がプラスに出るかも未知。父はパワー型で馬場が渋れば多少前進の目はあるものの、良馬場の瞬発力勝負ではまず太刀打ちできない。脚質も後方一気の差しに賭ける形だが、近走は直線で伸びを欠くレースが続いている。今回は思い切って一か八かの大駆けを狙うしかなく、展開が超ハイペースになるか他馬が総崩れでもしない限り上位争いは厳しいだろう。とはいえまだ4歳で成長途上の部分もあり、何かきっかけを掴めば将来的には重賞戦線で台頭する可能性も秘める。調教では大きくは変われていない印象だが、藤岡佑介騎手が感触を確かめながら丁寧に乗っている。血統的にはスタミナよりもマイラー寄りで、この距離をこなすにはワンパンチ足りないか。今回人気は最低クラスで単勝50倍超と見られるが、まずはGⅠの雰囲気を経験するだけでも収穫といえるだろう。

※ビザンチンドリームはファン投票で上位に支持され注目されたものの、最終的に登録を見送って回避する見込みとなった。今年の天皇賞(春)では優勝馬ヘデントールに次ぐ2着と健闘しており、出走していれば有力視された可能性が高い。しかし適性的には阪神芝2200mはやや忙しい印象で、関係者は長期的な馬の負担を考慮して回避を選択したようだ。父は菊花賞馬のエピファネイアでスタミナ豊富、母系も欧州血統で重馬場適性もあり、道悪の消耗戦になれば面白い存在だっただろう。実際、菊花賞2着や今年の春天2着などスタミナ勝負では台頭してきた。今回は残念ながら出走が叶わないが、今後は休養を挟んで秋以降の長距離重賞に備える見通しと報じられている。異例の形で評価点のみ掲載したが、回避となった点に注意していただきたい。

宝塚記念の
AI予想記事はこちら

最終追い切りと1週間前追い切りからの比較・評価コメント

登録馬の最終追い切り情報が出揃ったのでまとめていく。

まとめる最終追い切り情報でわかる情報は次の10項目。

最終追い切り情報
詳細まとめ
  • 追い切り評価ランク
    (SS・S・A・B・C)
  • 馬名
  • 追い切り日
  • コース
  • タイム
  • 馬場状態
  • 併せ馬
  • 脚色
  • 評価コメント
    (データから見た見解)
  • 1週間前追い切り
    との比較
    (状態の上がり下がり)

ランク順に一覧でまとめていく。

その詳細がこちら。

※右にスクロール可能

評価 馬名

追い

切り日

コース

タイム

(ラップ)

馬場

状態

併せ馬 脚色 評価コメント
SS

ドゥ

レッツァ

6月

11日(水)

美浦

W

82.9-

66.3-

51.7-

37.2-

11.6

単走 馬なり

雨中のウッド単走でも

終い2Fを12秒1→11秒6と

鋭く加速し、パワフルな走りで

馬場をものともせずフィニッシュした。

1週前に横山武騎手を背に

併せ馬で豪快に先着し、

そこでほぼ仕上がっていた様子だが、

最終追い切りで

さらにもう一段階ギアが上がった印象だ。

尾関師も「気合も乗って、一段階上がる感じだった」と

上昇ぶりに手応えを掴んでおり、

心身ともに充実した完成形に近い仕上がりと言える。

海外遠征帰りでも疲れは感じられず、

力強さと操縦性が増しており、

昨年菊花賞を制した頃から確実に成長しているだろう。

SS

ベラジオ

オペラ

6月

11日(水)

栗東

CW

81.8-

66.4-

51.3-

36.2-

11.2

3頭併せ

先着

末一杯

G1連勝を狙うファン投票1位馬の最終追いは、

CWコースでの3頭併せ。

序盤は折り合い重視で進み、

直線で一気にギアを上げると、

内のマコトヴェリーキー(オープン)と

外のレーウィン(3勝クラス)を

楽々と抜き去り、

それぞれ1馬身・2馬身先着してゴール。

6F81秒8~1F11秒2の好時計を叩き出し、

重馬場でも見事な伸びを見せた。

横山和騎手が感嘆する鋭い反応と

折り合いの良さで、仕上がりは万全だ。

1週前もCWコースで長めを一杯に追われ

自己ベスト級の時計をマークしており、

前年宝塚記念3着時以上の出来にある。

昨年より調教本数を倍増させ乗り込み量も豊富で、

陣営の本気度が窺える。

春のグランプリへ向けて充実の態勢で、

中距離路線の王者として堂々と挑める仕上がりだ。

S

ロード

デルレイ

6月

11日(水)

栗東

CW

53.3-

37.1-

11.1

単走

ゴール前

仕掛け

大阪杯2着馬らしく最終追い切りも活気十分だ。

重めのCWコースで折り合いに専念しつつも

半マイルから軽快なフットワークで加速し、

4F53秒3〜1F11秒1の好時計をマーク。

終いは僚馬もいない単走ながら

ゴール前で軽く気合いを付けられると反応鋭く伸びた。

中内田師も「行きたがるところを抑えて、この馬らしい動き。

昨秋から充実期を迎え、完成期に近づいている」と

満足そうに語っており、状態面は文句なしだ。

1週前も長めからしっかり負荷をかけており、

ここまでの調整は順調そのもの。

良馬場しか経験がないが、

パワー型の走りで道悪もこなせる下地があり、

雨が残っても問題ないだろう。

連勝中の王者に土を付けるならこの馬というくらい、

研ぎ澄まされた動きになっている。

S

ソール

オリエンス

6月

11日(水)

美浦

W

82.5-

66.4-

51.3-

37.3-

11.6

併せ

先着

馬なり

美浦Wで僚馬と併せ、終始楽な手応えのまま

最後は一瞬で置き去りにする圧巻の動きを見せた。

道中は折り合い良く進み、直線で仕掛けると

鋭く反応してグイッと伸び、併走馬に楽々と先着。

時計自体は平凡に映るが、重馬場を考えれば上々で、

ラスト1Fは11秒台半ばとキレも発揮した。

1週前もWコースでしまい重点に追われて好感触の動きだったが、

最終追い切りではさらに気合乗りが良くなり、

動きのスムーズさが増している。

手塚師も「出来は良い」と仕上がりに太鼓判を押しており、

皐月賞馬として堂々と古馬と渡り合える態勢が整っただろう。

折り合い面の成長も感じられ、重馬場適性も高く、

春の雪辱を期す舞台に向け死角の少ない最終調整と言える。

A

アーバン

シック

6月

11日(水)

美浦

W

82.0-

65.9-

50.9-

36.7-

11.6

3頭併せ

同入

馬なり

昨年の菊花賞馬らしく調整は順調だ。

最終追いは美浦ウッドで3頭併せの真ん中から進め、

前を行くナスノカンゲツ(3勝クラス)を4馬身ほど追走。

直線で仕掛けられるとスッと脚を伸ばし、

内の僚馬と並んで併入した。

道中は折り合い良くリズム重視で運び、

促されずとも楽に加速ラップを刻んだのは好印象。

ラスト1F11秒6と鋭さも十分で、

1週前には自己ベスト級の好時計をマークしており状態面の不安はない。

武井師も「先週の段階で今までで一番動いていたので

最終は折り合い確認だけ。

それでも動きの質はさらに上がってきた」と笑みを浮かべており、

前走の敗戦を踏まえた巻き返しへ仕上がりは充実している。

特殊な重馬場だった前走の日経賞3着から舞台替わりで、

本来の走りで名誉挽回といきたいところだ。

A

ジャスティン

パレス

6月

11日(水)

栗東

82.0-

66.0-

51.3-

37.9-

13.4

稍重 単走 馬なり

前走天皇賞・春は精彩を欠いたが、

ここへ向けてしっかり立て直してきた印象だ。

最終追いは敢えて芝コースでの単走追いとなったが、

終始リラックスした走りで軽快そのもの。

しまい重点ではなく全体的に流す程度だったが、

脚捌きは柔らかくスムーズで、動き自体は悪くない。

1週前にはCWコースで6Fから長めに追われて

5F49秒5-1F11秒5の好タイムを記録し併走馬に先着しており、

中間の負荷は十分だ。

杉山晴師も「状態は上がっている」と好感触を口にしており、

叩き2戦目で確かな上積みが見込める。

今回は終い重点の調整パターンで、

当週は軽めでも状態面の不安はなし。

芝コースで感触を確かめた最終追い切りからも、

覇権奪回へ向けて徐々に気配は良化しているだろう。

A

プラ

ダリア

6月

11日(水)

栗東

CW

84.5-

69.0-

54.0-

38.6-

11.5

単走 一杯

長距離輸送を控えつつも、CWコースでしっかり負荷をかけてきた。

単走で行われた最終追いでは

序盤ゆったり入ってから徐々にペースを上げ、

直線では一杯に追われるとラスト1F11秒5の鋭い伸び脚を見せた。

終い重点で全体時計は平凡だが、

重い馬場で最後までしっかりと脚を使えている点に好感が持てる。

1週前にはCWで6Fから好時計をマークして

併せ馬を同入にまとめており、調整過程は順調そのものだ。

道悪も歓迎のクチで、

西村騎手も「周りが苦にするような馬場ならチャンス」と語っており、

雨馬場で相対的に浮上する可能性もある。

古馬になって成長した持久力と粘り強さを活かせる仕上がりで、

最後までバテずに伸びてこられる態勢に仕上がった。

A

メイショウ

タバル

6月

11日(水)

栗東

CW

69.8-

53.8-

37.9-

11.4

単走 馬なり

前走大阪杯(9着)後は放牧を挟んでリフレッシュし、

ここへ照準を合わせてきた。

一週前までに坂路とCW併用で入念に乗り込み、

最終追いはCWコースで5Fから単走馬なり。

道中はゆったり入って直線だけ軽く気合いをつける内容だったが、

ラスト1Fは11秒4と鋭い伸びを見せ、素軽い反応でフィニッシュした。

全体時計は4F計測で69秒8と平凡だが、

これは当週の調整を軽めに留めたものだろう。

1週前にはCWで6F82秒2-1F10秒7の

自己ベスト級タイムを馬なりで叩き出しており、

むしろそちらで負荷を十分にかけている。

陣営も「久々の前走より格段に良くなっている」と

手応えを感じており、2走目で状態は確実に上向き。

父譲りの勝負強い眼差しも光っており、

大舞台でも力を出せるデキに持ってきたといえる。

A

ヨーホー

レイク

6月

11日(水)

栗東

坂路

54.1-

38.0-

24.5-

12.4

併せ

先着

馬なり

前走から中3週と間隔は詰まるが、動きに余裕があり

調子落ちは感じられない。

最終追いは坂路で僚馬と併せ、終始馬なりの手応えで

楽に1馬身半先着と抜群の推進力を誇示した。

前半から行きたがる素振りもなく集中して登坂できており、

ラスト2Fも12秒1-12秒4と減速幅も僅かで安定した脚取りだ。

陣営も「切れも出てきた」と

終いの反応に改善が見られる点に満足げで、

使いつつ状態は上向いている。

1週前にはCWコースで長めからしっかり負荷をかけ、

6F95秒6ながら終い1Fは11秒0と鋭い伸びを見せており

調教内容は良化一途だ。

かつて気難しい面もあったが、近走は折り合いも安定して

実力発揮できる精神状態にある。

得意距離で臨む今回は、

充実した動きを見せる今の状態なら侮れない存在だ。

A

ローシャム

パーク

6月

12日(木)

栗東

坂路

53.1-

37.8-

24.7-

12.5

単走 末強め

関東馬ながら勝負を賭けて早めに栗東入りし、

滞在効果で調整は順調そのもの。

最終追いは木曜坂路単走で、

開門直後のフレッシュな馬場を軽快に駆け上がった。

しまい2Fは11秒9-12秒5とやや減速したものの、

これは強めに追った影響で序盤から飛ばし気味だった分だ。

それでも踏み込みの力強さは目立ち、

バランスの良い走りで登坂できている。

1週前は美浦Wで長めから上々の時計をマークし併走馬に先着。

追われてから頭が高くなる悪癖も見せず、

むしろ以前よりフォームの安定感が増している。

滞在の効果か馬体の張りも良く、

陣営も「最高潮の出来」と悲願のG1制覇へ自信を深めているようだ。

昨冬の有馬記念時より毛ヅヤも良化し、

本番へ向けてピークに仕上がった印象だ。

距離・馬場を問わず力を出せるタイプで、

得意の阪神コースで一発を狙えるだけの状態にある。

B

ショウナン

ラプンタ

6月

11日(水)

栗東

坂路

54.8-

39.1-

25.1-

12.1

単走 強め

天皇賞・春3着から中5週と間隔は十分。

最終追いは坂路単走で、

助手騎乗のもと序盤から終始力強いフットワークを見せた。

強めに追われて全体時計は54秒8と平凡だが、

これは前週に坂路51秒9という猛時計を記録し

負荷をかけている反動で、予定通りの軽め仕上げだろう。

実際、動き自体は前走時より力強さを増しており、

踏み込みのパワーは相変わらず秀逸だ。

終いはやや減速ラップになったものの、

最後までバテずに登坂できている点は好感。

幸騎手との新コンビで臨んだ1週前にビッシリ追って態勢は整っており、

「順調に仕上がった」と高野師も一発を狙える仕上がりに自信を見せる。

長距離向きの緩さを残しつつも、

それがスタミナに繋がっている現在の状態は悪くなく、

展開ひとつで上位進出も狙えるだろう。

B

リビアン

グラス

6月

11日(水)

栗東

坂路

53.3-

39.0-

25.3-

12.2

単走 馬なり

前走の京都記念で2着と好走し、

ここにきて本格化の兆しを見せる6歳馬。

最終追いは坂路単走でしまい重点に馬なりで駆け上がり、

4F53秒3-1F12秒2と自己ベストに近い時計をマークした。

序盤から行きっぷり良く、

終始スムーズな加速ができていた点は収穫だ。

1週前はCWコースで長めから追われて6F98秒4と負荷をかけ、

ラスト1F11秒4の鋭伸を見せており、

併せ馬でも先着と動きは良かった。

陣営は「いい頃の雰囲気に戻ってきた」と満足げで、

近走の不振から立ち直りつつある様子。

まだ全盛期のデキにはもう一息かもしれないが、

それでも馬体の張りは上向きで活気も漲っている。

今回は坂路中心の調整でピッチ走法が活きる馬場を意識した印象。

良い頃のリビアンらしい雰囲気が戻った今、

展開が嵌れば伏兵として台頭するシーンもあるかもしれない。

B

レガ

レイラ

6月

11日(水)

美浦

W

85.0-

68.5-

53.3-

38.3-

11.2

併せ

同入

馬なり

昨年有馬記念を制した実力馬だが、

骨折明け初戦を控えて入念に乗り込まれ、

万全の態勢を整えてきた。

美浦ウッドでの最終追い切りは馬なりでの併せ馬。

同じく放牧明けの僚馬ハリーフラッグ(3勝クラス)と併せ、

6F85秒0と平凡な全体時計ながら、

ラスト1Fは11秒2の抜群の伸びを馬なりで記録して楽に併入した。

久々を感じさせない鋭い反応で、

木村師も「予定通りに立ち回れた」と納得の表情だったという。

1週前もWコースで長めからしっかり負荷をかけて好時計をマークし、

併走馬に先着する動き。

骨折休養の影響は感じられず、

むしろ休んだ分馬体が成長した印象すらある。

久々でも力を出せるだけの態勢にあり、

道悪も苦にしないタイプで雨予報もプラス材料。

今回は紅一点の参戦だが勝機は十分で、

休み明けでも軽視禁物の存在だ。

C

シュヴァリエ

ローズ

6月

11日(水)

栗東

坂路

56.2-

40.5-

26.2-

13.1

単走 馬なり

7歳馬となり近走はやや頭打ちの印象だが、

今回はあえて軽めの最終調整で臨んできた。

坂路単走で馬なりのまま駆け上がり、

4F56秒2~1F13秒1と控えめな時計に留めたのも予定通りだ。

1週前にCWコースで一杯に追われ

6F82秒3-1F11秒5の好時計を記録して併せ馬で先着しており、

最終追いはその反動を避けてセーブした形だ。

実際、最終追いの動きは悪くなく、

頭を大きく使った力強い走法でリズム良くまとめている。

ただ序盤~中盤にかけて多少ヨレる場面も見られ、

終い2Fも13秒1-13秒1と平凡で目立つほどではなかった。

ここ数戦も同様に坂路単走で軽めだったが、

今回も全体・終いとも前走時と大差ない時計に留まり、

大きな上積みまでは感じられない。

良馬場ならもっと走れる馬だけに、

週末の天気も含めて展開待ちの印象は否めない。

C

ジューン

テイク

6月

11日(水)

栗東

CW

85.3-

68.4-

52.3-

36.8-

11.5

3頭併せ

遅れ

一杯

前走から中4週で調子自体は維持されているものの、

G1で勝ち負けするにはもう一段階の良化が欲しいところだ。

最終追いは栗東ウッドコースで3頭併せの最内から一杯に追われたが、

直線で僚馬タクシンイメル(2勝クラス)を捉えきれず

アタマ差遅れの形でゴール。

6F85秒3の全体時計自体は1週前馬なりと同じで、

ラスト1F11秒5はまずまずだが、

併せ馬の比較では見劣った内容となった。

1週前は藤岡佑騎手を背に同じくウッドで馬なり併入と

良い動きを見せていただけに、最終追いの失速は気がかりだ。

陣営も「時計も内容も1週前としては文句なかった」と語っていたが、

それだけにもう少し最終で突き抜ける動きが欲しかった。

脚元に不安を抱える馬だけに大事に仕上げてきたが、

復帰後の実戦であと一歩勝ち切れない歯痒さが残る現状、

今回も展開や他馬の出来に助けられないと苦しいかもしれない。

C

チャック

ネイト

6月

12日(木)

栗東

坂路

55.1-

40.0-

25.4-

12.5

単走 馬なり

前走の日経賞で久々に掲示板を確保し、

ようやく復調気配を見せた6歳馬だが、

叩き上昇度はさほど大きくない印象だ。

最終追いは木曜坂路での単走馬なり調整。

全体55秒1-終い1F12秒5と手控えた内容で、

併せ馬ではなく単走でまとめてきた点からも強い負荷はかけていない。

これは1週前に美浦Wでダノンタッチダウン&ダノンベルーガという

オープン馬2頭と3頭併せを行い、

一杯に追って5F66秒1-1F10秒9の好時計を出した反動を考慮したものだろう。

その1週前追いでは内目から追走し、

最後はダノンタッチダウンに1馬身遅れを取ったものの、

久々の割にしっかり負荷をかけられた。

一方、最終追いの坂路では頭の位置が少し高めでフワつく場面もあり、

脚元の不安明けということもあってか伸び切れない印象が残った。

全体的に余裕残しの仕上げに映り、

叩き2戦目で更なる良化余地を残したまま本番に臨む形だ。

軟らかい馬場自体は合うタイプなので、

道悪で他が崩れるようなら出番もあるかもしれないが、

自身のピークはもう少し先だろう。

C

ボルド

グフーシュ

6月

11日(水)

栗東

坂路

53.5-

38.1-

24.9-

12.6

併せ

遅れ

強め

重賞戦線で常に上位争いを演じてきた実力馬だが、

今回は中間の調整過程にやや物足りなさが残る。

最終追いは坂路で僚馬(栗東留学中の3歳未勝利馬)との併せ馬。

しまい強めに追われて4F53秒5-1F12秒6の時計を出したものの、

僚馬に1馬身遅れてフィニッシュと課題を残した。

ストの伸び脚にいつもの迫力がなく、

重い馬場に脚を取られ気味だったのも確かだ。

1週前はCWコースで6F79秒0-1F11秒2の好タイムをマークし

併せ馬同入と順調に見えただけに、

当週の坂路で遅れたのは気になる点。

陣営は「馬場が渋っても大丈夫」と力強く語るが、

本質的には瞬発力勝負を得意とするタイプだけに

極端な道悪はプラスとは言い難い。

実戦に行けば闘志を見せる馬とはいえ、

追い切りの動き比較では他の有力馬に見劣る感は否めず、

大舞台で巻き返すには当日の気配と展開の助けが欲しいところだ。

情報

なし

ビザンチン

ドリーム

最終追い切りの詳細情報は確認できないため、

「情報なし」とする。

もし出走してくる場合でも、調教内容が不明な以上、

評価ランクは付けられない。

1週間前追い切り評価とコメント

宝塚記念の2025年の出走馬について、最新の追い切り情報とその評価をランクごとにまとめた。

各ランク(SS、S、A、B、C)の馬について、追い切りのタイム、コースや馬場状況、並走状況、脚色の特徴、そしてそれぞれの評価コメントが閲覧可能。

※右にスクロール可能

追い切り

評価

馬名

追い

切り日

コース タイム(全F表記) 馬場 併せ馬 脚色 評価コメント
SS

ローシャム

パーク

6/5

栗東

CW

7F89.6-5F62.0-4F48.6-3F35.3-1F11.3 古馬3勝Cに0.8先着 一杯→鋭伸

海外帰りとは思えぬ活気。

道中折り合い抜群で

直線は池添の合図ひとつで爆発的に加速。

首の使い方に柔らかさが戻りトルク感も十分。

体はまだ余裕残しだが“動ける太め”で

仕上がり途上でも最上位の出来。

SS

ドゥ

レッツァ

6/4

美浦

W

6F81.1-5F65.0-4F50.7-3F36.8-1F11.3 稍重 古馬OPに0.4先着 馬なり→楽伸

ドバイ遠征明け2本目で負荷強化。

終始持ったままの手応えで並走馬を呑み込み、

ラスト1Fも軽く仕掛けた程度で11秒3。

肩の出がスムーズで息の入りも早く、

昨秋菊花賞時を上回る出来映え。

S

メイショウ

タバル

6/5

栗東

CW

6F82.2-5F66.3-4F51.7-3F36.5-1F10.7 単走 馬なり→豪伸

折り合いに専念しつつ自己ベスト10秒7をマーク。

背腰の筋肉が一段発達し、脚捌きも軽快。

気性面の成長が顕著で逃げなくても

競馬できそうな雰囲気。

叩き良化型で当週さらに加速可。

S

レガ

レイラ

6/4

美浦

W

7F95.7-5F66.0-4F51.8-3F37.6-1F11.6 稍重 3勝Cと同入 馬なり→伸

骨折休養明けとしては上々。

テンはゆったり通し直線に向くと

自らハミを取って伸びる。

体幹が締まり切っていない分だけS止まりだが、

弾むフットワークと息の良さはさすが女王候補。

S

ロード

デルレイ

6/4

栗東

CW

7F91.1-5F62.9-4F50.0-3F36.4-1F11.8 稍重 単走 一杯→粘伸

長めから強めに追われても

頭が上がらず真っ直ぐ駆け抜けた。

直線はやや内にモタれる癖を見せるが

脚勢は最後まで衰えず。

叩き良化型でまだ腹回りに余裕、絞れれば更に爆発。

A

アーバン

シック

6/4

美浦

W

6F80.7-5F65.4-4F50.7-3F36.6-1F11.3 稍重 3頭併せ最内0.1先着 強め→伸

折り合い重視で道中スムーズ。

追われてから手前替えやや遅いが

トップスピードに乗れば鋭い。

完歩大きく持続力重視の動きで

坂路併用の最終追いでキレ補強できれば面白い。

A

ジャスティン

パレス

6/4

栗東

CW

6F79.6-5F64.7-4F49.5-3F35.8-1F11.5 稍重 3勝Cにアタマ先着 一杯→維持

いつも動く馬だが今回は早めに手前替えて集中力持続。

ゴール板過ぎまで強めに追われ好負荷。

馬体張り上々で叩き良化は確実も、

終いの反応にもうワンパンチ欲しい印象。

A

ソール

オリエンス

6/4

美浦

W

6F81.0-5F66.0-4F50.7-3F36.1-1F11.3 稍重 単走 馬なり→伸

単走でリラックスし直線だけ軽く促される内容。

終い11秒3と鋭いが全体時計は平凡で

まだ余力を残す仕上げ。

道悪歓迎タイプだけに

当週は更に負荷を掛けて仕上げ切るかが鍵。

A

プラ

ダリア

6/4

栗東

CW

6F80.8-5F65.3-4F50.6-3F36.4-1F11.5 稍重 3歳未勝利と併入 一杯→伸

近走調教での精彩欠いたが

今回は追われてから反応良化。

首を使い柔らかく伸び、ゴール前でもうひと伸び。

体に余裕残すが動きは久々に力感。

A

ベラジオ

オペラ

6/4

栗東

CW

6F80.4-5F65.4-4F51.0-3F35.9-1F11.0 稍重 3勝Cと同入 一杯→伸

時計自体は優秀。

軽く仕掛けるとすっと反応するが、

もっと弾ける印象のあった馬。

皮膚感薄く状態悪くないものの、

大阪杯ピークと比べれば8分。

A

ヨーホー

レイク

6/4

栗東

CW

7F95.6-5F64.8-4F50.3-3F35.7-1F11.0 古馬OPに0.3先着 一杯→鋭伸

大きく追走し直線で一気に並び掛ける迫力。

叩いて動きが筋肉質に。

多少余裕残しでも気持ち前面。

距離短縮へ向けてスピード感が出てきた。

B

ショウナン

ラプンタ

6/4

栗東

坂路

4F51.9-3F37.4-2F24.0-1F12.1 稍重 単走 強め→凡伸

時計は自己ベスト付近だが首が使えず体が伸び気味。

バネ感に乏しく終いの伸びひと息。

最終追いでピリッとした動きが欲しい。

B

チャック

ネイト

6/4

美浦

W

5F66.1-4F50.6-3F35.7-1F10.9 3頭併せ0.2遅れ 一杯→伸

反応の鈍さが課題だが今回は終い10秒9で改善傾向。

まだ手前替えぎこちないものの活気戻る。

最終追いの上昇がカギ。

B

ボルド

グフーシュ

6/4

栗東

CW

6F79.0-5F63.4-4F49.2-3F35.4-1F11.2 稍重 3勝Cにアタマ先着 一杯→押伸

厳しいラップでもバテずに伸び切り、

心肺強化狙いの内容は成功。

相変わらず詰め甘いが状態自体はかなり良好。

B

リビ

アングラス

6/4

栗東

CW

7F98.4-5F67.2-4F52.7-3F37.6-1F11.4 1勝Cに0.2先着 強め→伸

頭高い走法は相変わらずも、

気合い乗りが目立ち終いラップ上昇。

実戦でハナを切れれば怖さあるデキ。

C

シュヴァリエ

ローズ

6/4

栗東

CW

6F82.3-5F67.0-4F52.0-3F36.6-1F11.5 稍重 未勝利馬にクビ先着 一杯→伸

仕掛けに対し真面目に反応するが

全体時計平凡で迫力不足。

体調キープはできているが上積み乏しい。

C

ジューン

テイク

6/4

栗東

CW

6F85.3-5F69.3-4F53.8-3F37.9-1F11.4 稍重 古馬OPと同入 馬なり→維持

手応え楽でも時計物足りず。

気分屋でレースに直結しにくい動き。

展開恵まれないと厳しい。

情報

なし

ビザンチン

ドリーム

公開追い切り不明。

ニューマーケット帰厩直後で

時計非公表のため評価保留。

宝塚記念の
過去傾向まとめはこちら

AI予想記事も公開中!

競馬口コミダービーでは過去10年の傾向と、出走馬の追い切り情報や全頭診断をすべて投じたAIが考えた予想買い目を公開している。

その内容がこちら。

AI予想の
詳細
  • 予想印
  • 順当決着想定の
    予想買い目
  • 穴決着想定の
    予想買い目

印も買い目もすべて根拠付きで掲載。

ぜひ今回得た出走馬の情報とともに参考にしてみてくれ。

宝塚記念の
AI予想記事はこちら

競馬口コミダービーのLINE公式アカウントが遂に始動!

LINE公式アカウントQR

優良カテゴリーから探す

悪徳カテゴリーから探す