安田記念2025の追切評価と全頭診断!SS~Cで調教判定!

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。

2025年6月8日日曜はG1・安田記念。

ここを勝てば春のマイル王、外せば一瞬で手のひらを返されるのもまたこの安田記念だ。

馬柱を確認してみると昨年上位常連から一気に勢いを付けた上がり馬、そして調教時計でどよめかせた伏兵まで揃い踏み。

トレセンの時計ひとつ、天気・雨雲の動きひとつがオッズや展開をここまで大きく揺らしてきたが、どうなるか。

そこでこの記事では出走馬の追切をまとめ、全頭診断を敢行。

さらに別の記事でまとめている過去10年の傾向も踏まえ、今の「注目馬」「危険な人気馬」「穴馬」までまとめたのでぜひ最後までお付き合いいただきたい。

過去10年の傾向まとめはこちら

安田記念2025のAI予想はこちら

この記事でわかること
  • 出走馬と騎手の
    総合評価&ランク評価
  • 追切情報と
    ランク評価
  • 過去傾向を踏まえた
    「注目馬」「危険な人気馬」
    「穴馬一覧」
  • ペース予測
    展開予想

馬アイコンこの記事を書いたのは

執筆者画像

木口 順一

競馬歴18年の42歳。

何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。

安定して稼げる競馬予想サイトを探すために、ユーザーからの口コミを基に検証を続けている。

今まで検証してきた予想サイトの数は1,000サイト以上。
その結果が実を結び、検証したサイトの的中率ランキングページをグーグル検索で「競馬予想サイト 的中率」の検索結果1位に表示させることに成功した。

現在は競馬予想家・競馬ジャーナリストとしても活躍中。
好きなレースはやっぱり日本ダービー。

...続きを読む

【2025年最新】競馬予想ランキング

競馬口コミダービーでは継続的に無料で見れる競馬予想の成績を集計している。

今回紹介している安田記念の出走データまとめとは別にぜひ一度目を通してみてくれ。

集計している競馬予想提供者のジャンルは以下の3ジャンル。

無料競馬予想の
集計対象
  • 競馬予想YouTuber
  • 競馬予想サイト
  • 競馬予想AI

無料予想の成績をもとにランキング化したトップ3はこちら。

※右にスクロール可能

順位
名前 
概要 成績
的中率
利益
平均利益
回収率
投資金額
平均投資

1位

バツグン

無料予想で
60万円の
払い戻し!

7戦5勝2敗

的中率71.4%

+1,585,600円
平均+226,514円

2365.1%

70,000円
平均10,000円

2位

ツカメル

ワイドの
圧倒的
安定感!

27戦19勝7敗
1トリガミ

的中率74%

+636,600円
平均+23,466円

334.6%

270,000円
平均10,000円

3位

えーあい
NEO

AIが
メイン会場の
全レースを予想!

17戦11勝6敗

的中率64.7%

+842,800円
平均+49,576円

595.7%

170,000円
平均10,000円

トップ3を飾ったのは企業が人員とコネクションをフル活用して予想を提供する競馬予想サイト!

どれも登録も予想も無料のサイトで集計を取ったので、今回紹介する情報や予想とは別に手軽な感じで参考にできる。

参考にする予想は多い方が勝率は間違いなく上がる、ぜひ利用してみてくれ!

安田記念の全頭診断

安田記念の枠順が確定。

そこで過去の傾向や、現在の馬のポテンシャル・調子に枠順の有利不利を踏まえて全頭診断を敢行。

10項目で診断し、それぞれ100点満点の合計1000点で一覧にしていく。

その項目がこちら。

診断項目
  • 基本情報
    (実績・枠順)
  • コース・距離適性
  • 馬場適性
  • 脚質
  • 近走の状態
  • 騎手・調教師
  • 血統
  • 馬体診断
  • 調教内容
  • 想定人気オッズ

1度点数ランキングを公開したあと、その点数の内訳・詳細に関しても記していく。

気になる馬がいればそれも確認してみてくれ。

全頭診断一覧はこちらだ。

※右にスクロール可能

馬名 (騎手) 合計点 一言評価 基礎情報 コース距離 馬場 脚質 近走 騎手・調教師 血統 馬体 調教 人気

シックス

ペンス

(C.ルメール)

940

芝1800m以下

5戦5勝の新星マイラー

100 90 100 95 90 100 95 85 85 100

ソウル

ラッシュ

(浜中俊)

920

海外G1制覇の実力派も

7歳で勢い十分

90 90 95 95 100 90 85 90 90 95

ブレイディ

ヴェーグ

(戸崎圭太)

910

紅一点のG1馬、

末脚強烈も大外枠

90 85 90 100 85 85 90 95 100 90

ジャンタル

マンタル

(川田将雅)

900

2歳&3歳マイルG1

制覇の実力馬

95 100 90 85 70 95 90 90 100 85

シャンパン

カラー

(内田博幸)

880

23年NHKマイルC馬が

復調気配

90 95 90 90 85 85 85 90 95 75

ロング

ラン

(岩田康誠)

870

重賞連勝中、

遅咲きの7歳新星

85 90 85 90 100 80 85 90 90 75

ジュン

ブロッサム

(武豊)

860

昨秋富士S勝ち&

前走G2好走で好調

80 90 85 90 95 90 85 85 85 75

ウイン

マーベル

(松山弘平)

850

24年マイルCS3着、

安定した実力

85 85 85 85 80 90 90 85 85 80

レッド

モンレーヴ

(M.ディー)

840

京王杯SC快勝で

勢い十分の快速馬

70 90 85 85 95 80 90 90 85 70

エコロ

ヴァルツ

(M.デムーロ)

830

大阪杯4着の実力も

マイル適性未知

80 75 85 80 90 90 85 85 85 75

トロヴァ

トーレ

(横山武史)

820

マイル戦[4-1-0-0]の

安定感

75 90 85 80 95 90 85 80 80 60

マッド

クール

(坂井瑠星)

810

24年高松宮記念優勝、

距離延長が課題

90 70 90 75 90 85 85 75 80 70

ウォーター

リヒト

(菅原明良)

800

東京新聞杯勝ち馬で

東京巧者

80 90 85 80 90 70 80 80 80 65

ガイア

フォース

(吉村誠之助)

780

G1で2年連続4着の実力も

距離不安

85 70 85 75 75 65 75 85 95 70

サクラ

トゥジュール

(D.レーン)

770

8歳も京都金杯勝ちの

実力馬

80 85 80 80 70 95 75 75 85 45

ダディーズ

ビビッド

(池添謙一)

750

現在7歳も

今年OP戦を勝利

70 75 80 75 85 70 70 75 80 70

グラ

ティアス

(横山和生)

740

3歳時京成杯馬も

近走低迷

75 80 80 70 80 75 70 75 80 55

ホウオウ

リアリティ

(丹内祐次)

720

3勝クラス勝ち上がりで

格下感

70 80 65 70 75 70 75 75 80 60

昨年デビューし芝1800m以下で5戦5勝と無敗を誇る4歳馬だ。重賞3連勝で挑んだ前走の大阪杯(2000m)では1番人気に支持されたものの7着と初黒星を喫したが、距離が長かった印象で度外視できる。マイル戦は今回が約半年ぶりだが、これまでマイル含め1800mまでで底を見せていない馬であり、東京1600mにも十分対応可能だろう。むしろ広い東京コースは末脚を伸ばすには好都合のはずだ。

課題は最内1枠①番の枠順だ。東京マイルはスタート後すぐコーナーに入るため、先行力がないと包まれるリスクもある。ただ、シックスペンスはスタートが良く先行しても折り合えるタイプで、行き脚さえつけばポジション取りに問題はなさそうだ。鞍上のC.ルメール騎手はコンビ4戦4勝と手の内に入れており、国枝栄調教師も含め陣営の信頼は厚い。父コントレイル譲りの切れ味とパワーを兼ね備え、馬体も雄大で完成度が高い。最終追い切りでは併せ馬で一杯に追われ、反応面の課題を残しつつも前走時より良化を示した。仕上がりは及第点で、総合力ではメンバー屈指。人気も予想されるが、それに見合う本命級の存在だ。

昨年のJRA賞最優秀短距離馬(最優秀マイラー)に選出された実力馬だ。7歳という高齢ながら衰えは感じさせず、今年3月のドバイターフ(G1・1800m)では香港馬ロマンチックウォリアーをゴール前で差し切り、日本調教馬として同競走を制覇する快挙を成し遂げた。前走から中2ヶ月での帰国初戦となるが、海外G1勝ちの実績と勢いを引っ提げて春秋マイルG1連勝に挑む。

距離適性は芝1600m~1800mが中心で東京マイルも問題ない。昨秋のマイルチャンピオンシップでは初のマイルG1挑戦ながら見事に優勝し、国内でも世代屈指のマイラーであることを証明した。瞬発力勝負も持久力勝負もこなせる自在型で、東京の長い直線も歓迎材料だろう。7歳という年齢による衰えがデータ上は懸念材料ではあるが、それを感じさせない充実ぶりと近走成績が心強い。浜中俊騎手とのコンビも息が合っており、陣営も「ここ最近の充実ぶりなら年齢は問題ない」というスタンスだ。父ルーラーシップ譲りの長くいい脚が武器で、馬体の張りも良く海外遠征のダメージは感じられない。最終追い切りでも鋭い伸びを見せており、調整過程は順調そのもの。人気もシックスペンスと二分しそうだが、それに違わぬ好走が期待できる。

唯一の牝馬となるブレイディヴェーグは、過去10年で牝馬が3勝・7年連続連対中という安田記念のトレンドに合致する存在だ。実際、昨年のエリザベス女王杯を制したG1ホースであり、マイル適性も十分に秘めている。マイル戦はこれまで2戦していずれも4着だが、昨年のマイルチャンピオンシップでは1番人気に推され0.2秒差4着と健闘した実績がある。切れ味鋭い末脚を武器に、直線の長い東京コースはむしろ歓迎材料だろう。

課題は大外8枠18番の枠順だ。後方から末脚を生かす馬だけに直接的な不利は少ないものの、他馬より外を回る距離損は避けられない。それでも決め手の破壊力はメンバー随一で、展開ひとつで一気に差し切る可能性もある。前走のドバイターフ(1800m)は7着だったが、海外遠征帰りで調整が難しい中でよく健闘した。帰国後は放牧でリフレッシュされ、宮田敬介調教師は「立て直して順調。相変わらず素晴らしい動き」と状態の良さを強調する。最終追い切りでも一杯に追われた僚馬シックスペンスを馬なりで追走し先着する抜群の動きを見せた。切れ味勝負の展開になれば、この馬の豪脚が炸裂する可能性は高い。人気以上に怖い存在であり、最高得点タイの評価も十分納得できる。

2歳時に朝日杯FS、3歳春にNHKマイルCと無敗でマイルG1を2勝した経歴を持つ実力馬だ。昨年春のNHKマイルCを制した後は国内戦を使わず直行した香港マイルで13着と大敗し、これ以来約6ヶ月ぶりの実戦となる。休養明けでいきなりGIというローテーションだが、陣営は「勝つことが至上命題」と復権へ自信を覗かせている。

東京芝1600mはNHKマイルCを勝っているようにベストと言える舞台だ。5枠10番の枠も先行力があるこの馬には絶好で、スムーズに先手を取れるだろう。持ち味はパワフルな先行力。ハイペースでも淀みなく押し切る底力があり、マイルでは簡単に崩れない安定感がある。ただし長期休み明けのぶっつけ本番となる点と、近走の大敗(香港遠征)は不安材料だ。仕上がり面に関しては最終追い切りで坂路4F53秒6-11秒7の鋭い伸びを見せ、調教評価「S」が付く絶品の動きを披露した。川田将雅騎手も感触を確かめつつ、久々でも力を出せる状態と太鼓判を押す。鉄砲実績(休み明け成績)こそ未知数だが、それでもG1二勝の実績と能力はメンバー中トップクラス。得意のマイル戦に限ればまだ底を見せておらず、一発で復権を果たすシナリオも十分に考えられる。

2023年のNHKマイルカップ覇者であるシャンパンカラー。昨年は9番人気の伏兵ながら東京芝1600mの大舞台で勝利し、一躍「3歳マイル王」に輝いた。しかしその後はスランプに陥り、昨秋以降は掲示板にも載れない競馬が続いていた。それでも今年に入り状態は上向きで、田中剛調教師自ら騎乗した最終追い切りでは坂路4F51秒3-1F12秒1の好時計をマーク。師は「反応が良く、余力十分。息の入りも早い」と笑顔を見せ、「一時のスランプから脱して比べものにならないぐらい余裕が出てきた」と復活に手応えを語っている。

コース適性は言うまでもなく東京マイルがベスト。昨年の勝ちタイム1分32秒台(稍重)は優秀で、瞬発力勝負にも対応できる。問題は古馬GIで通用するかだが、NHKマイルC勝ち馬の底力は無視できない。先行してもよし、差してもよしの器用さがあり、展開に注文は付かないタイプだ。近走成績こそ低迷していたものの、前哨戦を使わずここ目標に立て直され調子は上向き。陣営からも「完全復活Vを狙える出来」と期待のコメントが出ている。鞍上の内田博幸騎手とのコンビも初タイトルを獲った相性の良さがあり、不気味な存在だ。人気はやや落とし気味だが、本来の走りを取り戻せば再び頂点に立っても不思議はない。

7歳セン馬ながら、今年に入って本格化の気配を見せている遅咲きの新星だ。昨秋から条件戦→オープンと連勝し勢いに乗ると、前走の読売マイラーズカップ(G2)では5番人気の評価を覆し優勝。重賞2連勝で一気に安田記念の有力候補に名乗りを上げた。勝ちタイム1分31秒7は京都開幕週の高速馬場を差し引いても優秀で、半馬身差2着にジュンブロッサム(武豊)、3着以下にはさらに差をつける強い内容だった。

ロングランはもともと条件馬時代から堅実に差してくる競馬を見せていたが、去勢効果もあって精神的に成長し近走は勝ち味を覚えてきた印象だ。馬体も成長しており、担当助手は「心身のバランスが取れて馬が変わった。いい雰囲気で送り出せる」と充実ぶりを語る。左回りは今回が課題だが、調教ではやや不器用さを見せたものの克服できる範囲。東京コース自体は長い直線がこの馬の末脚にマッチしそうだ。岩田康誠騎手とのコンビも手が合っており、折り合い面も問題ない。7歳という年齢はネックだが、キャリアは浅くフレッシュさも保っている。過去に同じセン馬のモズアスコットが安田記念を制した例もあり、勢いそのままにGI取りの可能性も十分だろう。

昨秋の富士ステークスを制し、今年4月のマイラーズカップでも1番人気に推され僅差の2着と好走した5歳馬だ。重賞で安定した実績を積み、満を持して挑む初のGIがこの安田記念となる。東京芝1600mは昨年の富士S(東京)で勝利しており、左回り適性の高さは証明済みだ。直線の長い東京コースは末脚を生かすこの馬に理想的な舞台と言える。

武豊騎手とのコンビは今回で3戦目。名手がこの馬の切れる脚を引き出し、前走もあと一歩のところまで迫った。友道康夫調教師も「順調ですし動きは良い。左回りで期待」と状態面に太鼓判を押している。課題があるとすれば決め手勝負になった際のもうひと押しだが、今回は得意の東京、そしてペースが流れやすいGIの舞台で展開も向きそうだ。前走の敗因も勝ち馬ロングランに外からねじ伏せられた形で悲観する内容ではない。むしろ長くいい脚を使っており、安定感ではメンバー随一だろう。

鞍上の武豊騎手は先週の目黒記念を制し39年連続重賞制覇という偉業を達成したばかりで、その勢いも心強い。GI最多勝記録を持つレジェンドが手綱を取る点もプラス材料だ。総合力で大崩れしない強みがあり、展開ひとつでGI初制覇のチャンスも巡ってきそうである。

3歳時にスプリント重賞を制し、昨年秋のマイルチャンピオンシップでは3着に好走した実力馬だ。近年は短距離路線で安定した成績を残してきたが、昨秋のマイルCSで見せたようにマイル戦への適性も示している。前走は高松宮記念(1200m)に出走し7着だったものの、勝ち馬と0.3秒差と健闘しており状態は悪くない。

安田記念への臨戦は異例にも見えるが、陣営は「東京マイルで改めて勝負できる下地がある」と判断しての参戦だ。実際、NHKマイルCこそ出走叶わなかったが、マイルCSでの実績や適度に折り合いがつく気性から、マイルでも上位争い可能とみる。芝1600mの経験は少ないものの、距離延長2戦目となる今回は前走以上に対応できる余地があるだろう。

先行力と持続力が武器で、流れが速くなりやすい東京マイルの舞台は向いている。課題は一瞬の切れ味勝負になった時の分が悪さだが、松山弘平騎手は「多少早めに動いて長く脚を使う形で持ち味を出したい」とコメントしており、自身の手で展開を作る構えだ。父イスラボニータ譲りのマイル適性と、母系由来のスピードを兼ね備えた血統背景からも東京1600mは合うはず。人気的には中穴くらいの存在だが、実績上位の一頭で侮れない。

快速馬レッドモンレーヴが勢いに乗って挑む。3連勝で臨んだスプリンターズS(1200m)は5着に敗れたものの、今年5月の京王杯スプリングカップ(G2・東京1400m)では見事な差し切り勝ちを収め重賞初制覇を飾った。それまでの重賞4勝はいずれも芝1200m戦で挙げてきたが、初の1400m重賞で完勝し、距離延長への適性も示した。

東京芝1600mは今回が初めてとなるが、前走の内容からも対応は可能だろう。元々デビュー当初から「マイルまでこなせる馬」と評価されており、実際に1400mで結果を出したことで自信を深めている。M.ディー騎手とのコンビも手が合い、前走は巧みなエスコートで直線外から豪快に差し切った。父ロードカナロア譲りのスピードと、祖母エアグルーヴから連なる良血の底力が魅力で、スピード決着歓迎のクチだ。

懸念は初マイルかつGIの厳しい流れに戸惑わないかだが、折り合いに不安のないタイプで大崩れはしにくい。馬体面でも以前は線の細さが目立ったが、ここにきて筋肉量が増しパワーアップしている。蛯名正義調教師(元名ジョッキー)の的確な仕上げも光り、前走後も順調そのもの。人気は実績馬に隠れる形だが、一気のGI戴冠まで視野に入れておきたい。

前走の大阪杯(芝2000m)で4着に健闘し存在感を示したエコロヴァルツ。キャリア16戦中15戦が1600m超という中距離志向の馬だが、ここにきてマイルGIに矛先を向けてきた。その背景には、大阪杯での速い流れを苦にしなかった適応力と、折り合いに課題がなくなってきた成長がある。

未知の1600mが鍵となるが、マイル適性が全くない血統ではない。父は近年芝中距離で大活躍のキタサンブラックだが、産駒にはマイルGII勝ち馬も出ている。母系も米国血統でスピードがあり、距離短縮がプラスに働く可能性も十分だ。実際、4月の大阪杯では逃げ馬が刻んだ速い流れを中団から追走し、直線でもしぶとく伸びて勝ち馬から0.2秒差まで迫った。この経験から、マイルのハイペースにも戸惑わず対応できる下地ができたと言えるだろう。

課題は切れる瞬発力勝負になった時。どちらかと言えば長く脚を使うタイプで、一瞬の瞬発力勝負ではキレ負けする懸念がある。M.デムーロ騎手もその点は承知しており、「ある程度早めに動いて持久力勝負に持ち込みたい」と積極策を示唆している。4枠8番の枠を生かし、道中は好位のポケットで脚を溜められれば面白い存在だ。人気薄だが、大阪杯で見せた能力の高さを考えれば一発の資格は十分にある。

ここまで芝1600mで【4-1-0-0】という驚異的な連対率を誇るトロヴァトーレ。マイル戦では無敗の4連勝を記録し、一気にオープンクラスまで駆け上がってきた。前走は海外遠征(中山記念から香港遠征予定も回避か)を経て、国内戦はリステッド競走を快勝しての参戦。底知れぬ魅力を秘めた4歳馬だ。

全4勝は全て別の競馬場で挙げており、コースを問わない適応力がある。東京コースは今回が初めてだが、父ドゥラメンテ譲りの瞬発力と、母父が欧州血統で持久力もある配合から、広い東京の長い直線は合っていると見られる。実際、前走のリステッド競走(幕張S・中山1600m)では上がり最速タイの末脚で1.7倍の圧倒的人気に応えた。番手から抜け出す正攻法の競馬で完勝し、着実に力を付けていることを印象づけた。

横山武史騎手への乗り替わりとなるが、同騎手は昨年の安田記念を制しているように東京マイルのレースメイクが巧みだ。馬群を捌くセンスもあるだけに、内枠・外枠関係なくこの馬の力を引き出してくれるだろう。未知の相手関係とGIの壁はあるが、「マイルで負けなし」の実績は不気味。このメンバーに入っても決して見劣らない素質馬であり、軽視は禁物だ。

昨年の高松宮記念を制したスピード自慢の快速馬だ。1200mのG1タイトルホルダーではあるものの、今回は3年3ヶ月ぶりとなるマイル戦への挑戦となる。芝1400m戦も未経験で、一気の距離延長がどう出るかが最大の焦点だ。

父は短距離王ロードカナロア、母系には欧州血統が流れており、一概にマイルが全くダメとは言えないが、血統・馬体から受ける印象は「スプリンターそのもの」だと評されている。実際、二桁着順に敗れた新馬戦(1600m)後はスプリント戦に矛先を向け才能が開花した経緯がある。それだけに1600mへの延長は大きなチャレンジだ。

とはいえ、近走の充実ぶりは顕著で、昨秋のスプリンターズS2着、年明け初戦の高松宮記念1着と勢いに乗る。持ち味の先行力と瞬発力は超一級品で、マイル戦でも生きる可能性はある。特に高速決着になればスプリント戦の経験が活きて侮れない。鍵は折り合いだろう。坂井瑠星騎手も「リラックスして運べれば粘れる」とコメントしており、前半で力まなければ面白い存在になりうる。調教では坂路中心に負荷をかけスタミナ強化に努めており、動きも上々だ。未知の距離で人気は落としそうだが、ハマれば一気の逃走劇があってもおかしくないスピードは秘めている。

今年2月の東京新聞杯を制したウォーターリヒト。東京芝1600mで重賞初制覇を遂げ、“東京巧者”ぶりを見せつけた5歳馬だ。その後はマイラーズカップ10着と敗れたものの、これは直線で前が壁になる不利もあり度外視できる内容。再び得意の東京マイルに戻るここは巻き返しが期待される。

血統的には父ルーラーシップ×母父キングカメハメハと中距離色が強いが、気性の勝ったタイプで距離はマイルまでがベスト。実際、東京新聞杯では先行策から直線早めに抜け出し押し切る強気の競馬で、1分31秒9の好時計勝利だった。東京コースとの相性は抜群で、左回りでもスムーズに走れる。開幕週の馬場で前につけられる脚質も武器になるだろう。

懸念は一線級との力関係だ。昨秋富士Sでは3番人気に支持されながら12着と崩れており、GIの強力メンバー相手にどこまで通用するかはやってみないと分からない部分がある。ただ、近走の充実度と東京適性の高さは確かだ。菅原明良騎手も「東京マイルは競馬がしやすい。自分のリズムで行ければ」と前向きなコメントをしている。人気的にも伏兵の域だが、展開が嵌れば上位進出のシーンも十分あり得る一頭だ。

一昨年のセントライト記念を制し、クラシック戦線でも注目を集めた実力馬ガイアフォース。近年は中距離路線を歩んできたが、意外にも安田記念がこの馬にとって初のマイル戦となる。それでも「3度目の正直」でGI初制覇を狙える位置につけている。というのも、ガイアフォースは過去に安田記念を2年連続で4着に健闘しているからだ。昨年・一昨年とGIで惜しくも掲示板止まりが続いたが、勝ち馬とは僅差で力負けではなかった。

その経験値と実績はメンバー中でも上位だ。父キタサンブラック譲りのスタミナと勝負根性があり、本来は2000m前後が守備範囲。しかし速力勝負にも対応できる器用さも持ち合わせ、マイルへの対応力も秘めている。実際、今年4月には香港のチャンピオンズマイル(1600m)に遠征したほどで、結果は9着惨敗に終わったものの、現地到着後に-16kgもの大幅馬体減が影響したのが敗因だった。帰国後は馬体をしっかり回復させ、今回は初めてブリンカー(矯正馬具)を着用して臨む予定だ。最終追い切りでは坂路4F51秒9-11秒5と自己ベストの好時計をマークし、集中力アップの効果も感じられる。

今回デビュー3年目の吉村誠之助騎手が手綱を取るのも話題で、勝てばJRA・GI最年少勝利記録更新という大偉業となる。勢いに乗る若武者が「いい馬だなと素直に思った」と語るこの馬で歴史を刻みに来た。距離不安は付きまとうものの、展開と馬場次第では持ち前の粘り強さで上位進出も可能だ。

8歳という高齢での参戦ながら、その戦績には侮れないものがある。サクラトゥジュールは昨年の東京新聞杯(G3)を制し、今年年明けの京都金杯(G3)も勝利するなど、近年になって重賞タイトルを手にしている実力馬だ。美浦・堀宣行厩舎の管理馬らしく、使い込まず大事に使われており、今回が実に約4ヶ月ぶりの実戦となる。

前走の東京新聞杯(今年2月)は1番人気に支持されたものの15着と大敗。ただしこれは気温上昇期に弱い傾向や展開の噛み合わせもあって、本来の姿ではなかったようだ。実際、その前走から間隔を空け立て直された今回は、最終追い切りでWコース6F81秒3-1F11秒9(馬なり)の力強い走りを見せており、状態面の不安は薄い。

元々ネオユニヴァース産駒らしくパワータイプで、多少渋った馬場でも苦にしない。8歳セン馬ということで大きな上積みこそ見込みにくいが、デビュー当初から素質は高く評価されていた馬。昨年秋には富士Sで僅差4着があり、条件さえ整えばGIでも通用する下地はある。今回鞍上には短期免許で来日中のD.レーン騎手を配し、一発を狙う布陣だ。堀厩舎×レーン騎手といえば近年のGI戦線で幾度も結果を出している黄金コンビであり、人気薄でも怖い存在となる。展開がハマりバテ比べの消耗戦になれば、培ってきた経験と底力で浮上してきてもおかしくない。

重賞ではあと一歩届かない競馬が続いているが、オープンクラスで堅実に力を示してきた7歳馬だ。今年3月の六甲ステークス(L)では1番人気の期待に応えて快勝し、久々の白星を挙げている。前走の京王杯SC(1400m)は7着だったものの、勝ち馬からは0.4秒差と大きくは負けていない。

安田記念にはこれまで縁がなかったが、ここにきて状態面が上向いてきたことで悲願のGI挑戦となった。父キズナ譲りのしぶとさが身上で、瞬発力勝負よりも持久力勝負が向くタイプ。時計のかかる決着になれば浮上の余地がある。東京マイルへの適性も、昨年の富士S5着や一昨年の東京新聞杯3着など実績があり、悪くない。

課題はやはり決め手の鋭さ。どうしても速い上がりが求められる展開になると切れ負けする可能性が高い。鞍上の池添謙一騎手も「展開の助けが欲しい」と語っており、前が止まる流れや馬場悪化などタフな条件になってほしいところだ。幸い内枠1枠2番を引き当てたことでロスなく立ち回れそうで、展開ひとつで馬券圏内に滑り込むシナリオも描ける。実績的には見劣るものの、近走内容から大崩れは考えにくい。格下扱いの今回は気楽な立場で、ベテランコンビの一発に注意したい。

3歳時に京成杯(G3)を制しクラシック候補と期待されたグラティアスだが、その後は長い低迷期が続いている。今年7歳を迎えたが復活を期してマイル路線に活路を求め、ここ2戦は芝1600m戦を使われている。前走の読売マイラーズCでは10頭立てながら5着と掲示板を確保し、一応の適性は見せた。

心身のバランスが噛み合えば一発あって不思議ない素質馬ではある。実際、京成杯を勝った当時は1番人気に応える完勝で、将来を嘱望される存在だった。それだけに近年の成績(重賞では二桁着順の山)は歯がゆい限りだが、着実にレース内容自体は良化傾向にある。安田記念には賞金面でギリギリの参戦(除外対象だったが他馬の回避で出走可能に)となっただけに、まさに「滑り込み」だが、陣営の意欲は高い。

全3勝は中山・新潟など右回りコースで挙げており、左回りの東京は未知数。ただ、前走京都マイルで差のない競馬ができたこと、そして近親にNHKマイルC優勝馬レシステンシアがいる血統背景から、マイル適性自体は決して低くない。横山和生騎手も「大きな舞台を経験させたい」とチャンスにかける。近走成績から大きな上昇は見込みづらいが、展開に恵まれ持ち味の持続力勝負に持ち込めれば一花咲かせる可能性もなくはないだろう。

キャリア38戦とメンバー中最多の出走数を誇る7歳馬。3勝クラスを勝ち上がったのが昨年10月の魚沼ステークス(新潟・芝2000m・不良馬場)で、当時11番人気という低評価を覆しての勝利だった。オープン入り後も目立った戦績はなく、本来であればGIとは無縁の存在だったが、陣営の熱意で抽選をくぐり抜け初のGI挑戦となった。

実績面では明らかに格下で、「善戦できれば御の字」という立場なのは否めない。それでも安田記念という大舞台に駒を進めてきた以上、何かしらの魅力は秘めているはずだ。父モーリスは現役時代に安田記念を制した名マイラーであり、その血を引く本馬にもマイル適性の片鱗はあるかもしれない。実際、近2走は芝1600m戦(六甲S12着、マイラーズC8着)を使われており、大崩れはしていない。

新規開業の井上孝彦調教師にとってこれが初のGI出走馬となる。師は「直線の長い東京は歓迎。思い切って挑戦する」とコメントし、状態面も「使うごとに良くなっている」と強調する。現実的には厳しい戦いが予想されるが、展開が超ハイペースになり波乱の決着となるようなら、この馬がひょっこり飛び込んでくる可能性もゼロではない。人気は断然最下位だろうが、最後方からでも一頭ぐらいは差し切る末脚は持っているだけに、目を瞑るのは危険かもしれない。粘り強い走りで少しでも上位に食い込んでほしい一頭だ。

安田記念の
AI予想記事はこちら

最終追い切りと1週間前追い切りからの比較・評価コメント

登録馬の最終追い切り情報が出揃ったのでまとめていく。

まとめる最終追い切り情報でわかる情報は次の10項目。

最終追い切り情報
詳細まとめ
  • 追い切り評価ランク
    (SS・S・A・B・C)
  • 馬名
  • 追い切り日
  • コース
  • タイム
  • 馬場状態
  • 併せ馬
  • 脚色
  • 評価コメント
    (データから見た見解)
  • 1週間前追い切り
    との比較
    (状態の上がり下がり)

ランク順に一覧でまとめていく。

その詳細がこちら。

※右にスクロール可能

評価

ラン

馬名

追い

切り

コース タイム(ラップ) 馬場

併せ

脚色 評価コメント
SS

ソウル

ラッシュ

6月

4日

(水)

栗東

坂路

4F52.3-

3F38.3-

1F11.8

稍重 単走

強め

海外帰りも疲れなく動きは抜群。

坂路で楽々と好時計をマークし、

ラスト1F11秒8と鋭く伸びた。

1週前は浜中騎手を背に

CWコースで6F81.5-1F10.5と

破格の伸びを見せており、

7歳にして充実期と言える絶好の仕上がり。

S

シャンパン

カラー

6月

4日

(水)

美浦

坂路

4F51.3-

3F37.7-

1F12.1

稍重 単走 一杯

前走不振から復調傾向。

坂路で自己ベスト級の4F51秒3を叩き出し、

しまいまで一杯に追われて鋭く反応。

1週前も南Wで6F80.3-1F10.9と

抜群の伸びを記録しており、

動きの良さが目立つ。

S

ジャンタル

マンタル

6月

4日

(水)

栗東

坂路

4F53.6-

3F38.7-

1F11.7

稍重 単走

なり

半年ぶりも仕上がり上々。

最終追いは馬なり単走で

4F53秒6→1F11秒7と鋭い伸び。

1週前には坂路で4F50秒1(一杯)をマークし

自己ベストを2秒以上更新。

高野師も「全く無理せず素晴らしい動き」と

笑みを浮かべる好調教。

S

シックス

ペンス

6月

4日

(水)

美浦

南W

6F81.2-

5F64.8-

4F50.7-

3F36.7-

1F11.0

稍重

併せ

先着

なり

前走からの良化十分。

南Wで僚馬と併せ首差先着、

馬なりでラスト1F11秒0と軽快な動きを披露。

1週前もルメール騎乗で

南W5F68.3-1F11.1をマークし負荷を十分にかけた。

国枝師は「今回もいい感じ。

暖かくなり馬体も絞れてきた」と好感触。

S

ウイン

マーベル

6月

4日

(水)

美浦

南W

6F84.7-

5F67.9-

4F52.7-

3F37.9-

1F11.7

稍重

併せ

先着

なり

海外帰り初戦だが動きは力強い。

南Wで3歳未勝利馬を3馬身追走し、

外目から馬なりで進出して2馬身先着。

6F84秒7-1F11秒7を楽々とマークした。

1週前も南Wで

5F66秒1-1F11秒4(いっぱい)と負荷をかけ、

直線で力強い伸び。

動き・時計とも申し分なく好仕上がり。

A

ブレイディ

ヴェーグ

6月

4日

(水)

美浦

南W

6F82.5-

5F66.3-

4F51.1-

3F36.4-

1F11.0

稍重

併せ

同入

なり

紅一点の牝馬も好調。

南Wで僚馬と併入のまま馬なりで駆け抜け、

ラスト1Fは11秒0と抜群の切れ。

1週前も南Wで5F68秒2-1F11秒0を

終い仕掛けて記録しており、

2週続けて終い11秒フラットを計測。

上積み十分で侮れない。

A

ダディーズ

ビビッド

6月

4日

(水)

栗東

CW

5F67.2-

4F52.0-

3F38.1-

1F11.7

稍重 単走 強め

(調教映像等の直接情報なし)

最終追いはCWコースで単走強め。

目立った加速こそないが

ラスト1Fは11秒台後半を維持し、

動き自体は良好との評価も。

1週前はCWで5F66秒台を一杯に追われており、

良化を図った印象。

平行線ながら仕上がりはまずまず。

A

ロング

ラン

6月

4日

(水)

美浦

南W

6F82.5-

5F66.7-

4F51.9-

3F37.4-

1F11.4

稍重 単走

なり

連勝中で充実。

南Wで単走馬なりながら

6F82秒5-1F11秒4の好タイムを記録し、

終始力強いフットワーク。

左回りへの不安はあるが、

1週前も南Wで1F11秒1(強め)と

鋭い伸びを見せており、動きは快調。

好調維持と見ていい。

A

マッド

クール

6月

4日

(水)

栗東

坂路

4F53.5-

3F38.4-

1F11.9

稍重 単走

なり

前走以上の気配。

坂路で馬なり単走ながら

4F53秒5→1F11秒9と良い伸び。

1週前は坂井騎手を背に

CWで6F79秒7-1F11秒1(一杯)と

自己ベストの猛時計をマーク。

2週前も4F49秒台・3F34秒台と速いラップを刻んでおり、

久々も好仕上がりと判断。

A

レッドモン

レーヴ

6月

4日

(水)

美浦

南W

6F83.9-

5F68.5-

4F53.6-

3F39.0-

1F11.9

稍重

併せ

先着

なり

動きは安定。

南Wで僚馬を馬なりのまま抜き去り、

6F83秒9-1F11秒9を記録。

1週前も南Wで6F80秒3-1F11秒3と

良い伸びを見せ併走馬と互角の動き。

休み明け2戦目で調子は上向きつつあり、

デキは水準以上。

A

サクラ

トゥジュール

6月

4日

(水)

美浦

南W

6F81.3-

5F65.8-

4F51.0-

3F36.7-

1F11.9

稍重 単走

なり

晩成の8歳馬だが状態良化。

南Wで単走馬なりながら

6F81秒3-1F11秒9と上々の時計をマーク。

1週前も南Wで5F64秒5-1F11秒4を馬なりで流しており、

タイムを比較しても前走時よりも出ている。

大崩れはなさそうな仕上がり。

A

ウォーター

リヒト

6月

4日

(水)

栗東

坂路

4F53.8-

3F39.4-

1F12.4

稍重 単走

強め

末脚に磨き。

坂路でやや強めに追われ、

全体53秒8からラスト1F12秒4を計時。

1週前はCWで重賞馬メイショウタバルと併せ馬を行い

6F83秒0-1F11秒2と優秀な伸び。

直線でしっかり加速できており、

大型馬ながら動きは機敏。

仕上がりは水準以上で、

自分の力は出せる態勢。

B

エコロ

ヴァルツ

6月

4日

(水)

栗東

坂路

4F53.7-

3F39.2-

1F12.7

稍重 単走

なり

久々のぶん重めも許容範囲。

坂路単走馬なりで

4F53秒7-1F12秒7とまずまずの時計。

1週前はCW単走で

7F96秒8-1F11秒1(稍一杯)と長めを消化。

動きにキレは不足するものの、

元々調教映えしないタイプ。

自身の走りはできており及第点の仕上がり。

B

グラ

ティアス

6月

4日

(水)

栗東

坂路

4F52.4-

3F38.3-

1F12.5

稍重 単走

なり

繰り上げ出走も仕上がりはまずまず。

坂路で単走馬なりながら

4F52秒4-1F12秒5とこの馬なりに良い時計。

1週前も坂路で4F53秒4-1F12秒7を軽く流し順調。

頭の位置は安定しないがフットワークは力強く、

使い詰めの疲れも感じられない。

B

ホウオウ

リアリティ

6月

4日

(水)

栗東

坂路

4F54.3-

3F38.3-

1F12.3

稍重 単走

なり

攻め量は十分もインパクト不足。

坂路単走で4F54秒3-1F12秒3と

平凡な時計に留まった。

1週前はCWで6F83秒8-1F11秒8(一杯)と

負荷をかけたが、

動き自体目立たず物足りない印象。

G1の舞台ではややパンチに欠ける仕上がりか。

B

ジュン

ブロッサム

6月

4日

(水)

栗東

坂路

4F56.0-

3F40.2-

1F12.0

稍重 単走

なり

1週前に負荷をかけ最終は調整程度。

坂路単走で

4F56秒0-1F12秒0と軽めの内容で、

目立つ動きではなかった。

しかし1週前にCWで

5F68秒8-1F10秒9(末一杯)と

鋭い伸びを見せており、

俊敏さは増している。

大舞台へ向け

ギリギリ間に合った仕上がりといえる。

B

トロヴァ

トーレ

6月

4日

(水)

美浦

南W

6F84.9-

5F68.8-

4F53.6-

3F38.3-

1F11.3

稍重

併せ

同入

なり

マイル5戦5連対の勢い十分。

南Wで武史騎手を背に

オープン馬と併せ馬を行い、

6F84秒9-上がり1F11秒3を

馬なりでマーク。

僚馬と同時入線ながら

手応えには余裕があり、

鹿戸調教師も

「いい状態で送り出せそう」と好感触。

反応鋭いが全体時計は平凡で、

仕上がりは及第点。

C

ガイア

フォース

6月

4日

(水)

栗東

坂路

4F51.9-

3F37.1-1F11.5

稍重 単走

強め

海外帰りで調整手薄か。

坂路単走で

4F51秒9-1F11秒5と時計自体は優秀だが、

終始やや強めに追われる内容。

1週前の追い切りはなく、

中間は軽めの調整にとどまった模様。

動き自体は悪くないものの、

G1に向けて

もう一段階上積みが欲しい印象で評価を下げた。

1週間前追い切り評価とコメント

安田記念の2025年の出走馬について、最新の追い切り情報とその評価をランクごとにまとめた。

各ランク(SS、S、A、B、C)の馬について、追い切りのタイム、コースや馬場状況、並走状況、脚色の特徴、そしてそれぞれの評価コメントが閲覧可能。

※右にスクロール可能

追い

切り

評価

ラン

馬名(性齢) 追い切り日 コース タイム(○Fごとの区切りで省略せず) 馬場状態 併せ馬(対象・結果) 脚色 評価コメント(調教内容と評価の要点)
SS

ソウル

ラッシュ(牡7)

5/

29

(水)

栗東・

CW

6F81.5-5F65.7-4F50.7-3F35.2-1F10.5 併せ馬(スペクトログラム)・内先着 馬なり

直線で鞍上が促すと末脚抜群の反応で一気に

内から4馬身先着する圧巻の動き。

前走ドバイターフ優勝後も迫力十分の仕上がり。

SS

ジャンタル

マンタル(牡4)

5/

29

(水)

栗東・

坂路

4F50.1-3F36.2-2F23.8-1F12.2 単走 一杯

川田騎手騎乗で坂路自己ベストとなる50.1秒を叩き出す迫力満点の登坂。

半年ぶりでも肉体・精神面のレベルアップがうかがえる快仕上がり。

S

マッド

クール(牡6)

5/

28

(水)

栗東・

CW

6F79.7-5F63.9-4F49.4-3F34.8-1F11.1 単走 一杯

坂井騎手騎乗でCWコース6F79.7秒の好時計。

一気に加速して力強く直線を駆け抜け、

池添調教師も「さすがの動き」で状態万全と太鼓判。

S

エコロ

ヴァルツ(牡5)

5/

29

(水)

栗東・

CW

7F96.8-5F65.7-4F51.1-3F36.3-1F11.1 単走 稍一杯

Mデムーロ騎手騎乗で長めから軽快な走りを披露。

耳を絞って気迫十分に駆けており、

順調そのものの仕上がりで一発を狙える雰囲気。

S

ブレイディ

ヴェーグ(牝5)

5/

28

(水)

美浦・

W

5F68.2-4F53.2-3F38.0-1F11.0 併せ馬(シックスペンス)・併入 G前仕掛け

戸崎騎手騎乗でシックスペンスと豪華併せ馬。

ゴール前で仕掛けられるとラスト1F11.0秒の切れ味を発揮し、

反応良く併入フィニッシュ。順調な仕上がりで陣営の評価も高い。

S

シックス

ペンス(牡4)

5/

28

(水)

美浦・

W

5F68.3-4F52.8-3F37.9-1F11.1 併せ馬(ブレイディヴェーグ)・併入 G前仕掛け

ルメール騎手騎乗で折り合い重視の追い切り。

直線仕掛けて鋭い伸びを見せ、

ラスト1F11.1秒で併入とハイレベルな動き。

フォームの柔軟性も十分で巻き返し可能な仕上がり。

A

レッドモン

レーヴ(牡5)

5/

28

(水)

美浦・

W

6F80.3-5F66.0-4F51.4-3F37.3-1F11.3 併せ馬(サンドオブエテル)・0.1秒遅れ 馬なり

3頭併せの真ん中で力むことなく折り合い良好。

無理に追わずリズム良く走り、僅かに遅れただけで動き自体は上々。

前走比で状態は少し上向きとの声も。

A

サクラ

トゥジュール(牡6)

5/

28

(水)

美浦・

W

5F64.5-4F49.7-3F35.7-1F11.4 併せ馬(テイデ)・内先着 馬なり余力

気性面に課題のある馬だが、この併せ馬ではコーナーも上手に我慢。

しまいもしっかり伸びて僚馬に0.1秒先着と動き良好。

気合が乗り過ぎないよう調整できれば好仕上がり。

A

シャンパン

カラー(牡4)

5/

28

(水)

美浦・

W

6F80.3-5F64.6-4F50.1-3F35.7-1F10.9 併せ馬(ウラルト)・内先着 直強め追う

3歳未勝利馬相手に内から0.6秒先着。

ここ数戦で一番と言える軽快さで、手前の替えもスムーズ。

回転力鋭く伸びて復調気配を示す好内容。

A

ジュン

ブロッサム(牡6)

5/

29

(水)

栗東・

CW

5F68.8-4F52.8-3F37.1-1F10.9 単走 末一杯追う

武豊騎手を背に素軽い動きを披露。

前走時と同様に順調で、仕掛けてから首の使い方が良く、

終いの伸びも鋭いと好感触。

B

ウイン

マーベル(牡4)

5/

28

(水)

美浦・

W

5F66.1-4F50.8-3F37.0-1F11.4 併せ馬(マイネルトラオム)・0.2秒遅れ 一杯

松山騎手騎乗で序盤から速いラップを刻み好時計も、

直線では内にもたれて僅差遅れ。

一杯に追われたことで変わり身に期待。

B

トロヴァ

トーレ(牡4)

5/

28

(水)

美浦・

W

6F84.8-5F68.2-4F52.7-3F37.4-1F11.4 単走 強め

前走の1週前と同様、気迫がもう一息でスピードの乗りが遅め。

それでもゴール後までビッシリ追われ負荷を十分にかけた内容。

使われつつ力をつけておりG1でも楽しみ。

B

ダディーズ

ビビッド(牡6)

5/

29

(水)

栗東・

CW

6F83.6-5F68.4-4F53.7-3F38.5-1F11.5 単走 末強め追う

千田調教師「いい感じ」と語るように状態は悪くない。

目立つ派手さはないが前肢のさばきは軽く、気合乗りも上々。

最終追い切りでどこまで負荷をかけられるか。

C

ウォーター

リヒト(牡5)

5/

29

(水)

栗東・

CW

6F83.0-5F66.3-4F51.8-3F37.1-1F11.2 併せ馬(メイショウタバル)・同入 一杯

古馬オープン馬と併せて0.4秒先行同入。

脚を溜めた割に直線の伸びがもうひと押しで、全体に重さが残る印象。

課題を残す内容か。

C

ホウオウ

リアリティ(牡5)

5/

29

(水)

栗東・

CW

6F83.8-5F68.4-4F53.2-3F38.3-1F11.8 併せ馬(ウォーターハウス)・内先着 一杯

一杯に追って僚馬に0.2秒先着も、走りにブレが見られ頭の位置も高め。

それでも負荷をかけた効果で

直線の長い東京コースでの巻き返しに望みをつなぐ。

C

ロング

ラン(牡5)

5/

28

(水)

美浦・

W

5F70.1-4F53.7-3F38.2-1F11.1 単走 強め

岩田康誠騎手が感触を確かめるように終い重点で追われたが、

ゴール前で内にヨレる場面もあり若干の苦しさを見せた。

左回り自体は問題なく、仕上がりの修正が課題。

情報

なし

ガイア

フォース(牡5)

情報なし

情報

なし

オニャンコ

ポン(牡5)

情報なし

安田記念の
過去傾向まとめはこちら

AI予想記事も公開中!

競馬口コミダービーでは過去10年の傾向と、出走馬の追い切り情報や全頭診断をすべて投じたAIが考えた予想買い目を公開している。

その内容がこちら。

AI予想の
詳細
  • 予想印
  • 順当決着想定の
    予想買い目
  • 穴決着想定の
    予想買い目

印も買い目もすべて根拠付きで掲載。

ぜひ今回得た出走馬の情報とともに参考にしてみてくれ。

安田記念の
AI予想記事はこちら

競馬口コミダービーのLINE公式アカウントが遂に始動!

LINE公式アカウントQR

優良カテゴリーから探す

悪徳カテゴリーから探す