サレジオの次のレースの出走予定は?評価や血統・主戦騎手などを徹底解説!

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。

サレジオが注目されているのは、デビュー戦の内容が圧巻だったからだ。

そこで今回はサレジオの次走情報をはじめ、今後の可能性について「追い切り」「基本プロフィール」「血統適性」「陣営」「同世代との相手関係」などからその競走馬としての可能性まで解説していく。

この記事でわかること
  • 次走候補と
    出走見込み
    (レース名/想定騎手)
  • 仕上がり見立てと
    勝ちパターン早見表
  • 近況メモ&次の使い方
    (ローテ)

  • プロフィール&
    戦績ダイジェスト

  • 血統×適性と
    レース内容の振り返り
    (ラップ/通過順/上がり)

  • 陣営の使い方と
    勝負気配
    (厩舎・騎手・馬主の運用)

  • 同世代/路線の相手比較
    (3頭)

  • 結論:
    買い材料
    様子見条件

馬アイコンこの記事を書いたのは

執筆者画像

木口 順一

競馬歴18年の42歳。

何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。

安定して稼げる競馬予想サイトを探すために、ユーザーからの口コミを基に検証を続けている。

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現在は競馬予想家・競馬ジャーナリストとしても活躍中。
好きなレースはやっぱり日本ダービー。

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次走情報&出走確率(レース名/想定騎手)

それでは改めてサレジオの紹介をしていこう。

次走の番組と出走する可能性をまず示し、全体像をつかむ。ここでは目標レースと騎手も含め、現状の確度を評価する。

可能性が高い順に濃厚・有力・微妙で、根拠欄に登録状況・在厩状況・陣営コメント等の一言根拠を示す。

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想定レース 週/開催場 コース/距離 想定騎手 出走見込み 根拠一言
東京スポーツ杯
2歳S
(GII)
11月4週/東京 芝1800m C.ルメール 有力 秋の目標と示唆
百日草特別
(1勝クラス)
11月1週/東京 芝2000m C.ルメール 有力 徐々に賞金加算
アイビーS(L) 10月4週/東京 芝1800m C.ルメール 微妙 仕上がり間に合うか

デビュー直後に放牧に出された背景から、まず秋の主要GIIである東京スポーツ杯2歳ステークスが大目標と考えられる。

有力馬同士の直接対決の舞台だが、陣営は「結論に近い番組」を選ぶ傾向だ。

反面、夏に一頓挫(7月に球節の腫れ)があったことから、もう少し楽な条件で賞金を積むプランも浮上する。

百日草特別なら東京コースで距離延長を試せ、GII直行に比べ堅実だろう。

逆にアイビーSは東京スポ杯より一週以上早く、仕上げが間に合わなければ回避濃厚と見るべきだ。

いずれも鞍上は引き続きC.ルメール騎手が想定され、乗り替わりの情報は現状ない。

陣営は初戦同様に信頼するだろう。

総じて次走は秋の東京開催が軸で、仮にリズムを崩しても京都遠征など大きく路線を外れる可能性は低そうだ。

次走の舞台設定が見えてきたところで、次にどんな条件で力が出るかを先に決めておく。

サレジオの期待度:★★★★☆

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指標 重み 貢献度
調教仕上がり 70 35% 24.5
適性(距離×コース×馬場) 85 30% 25.5
相手関係(手強さの反転) 55 20% 11.0
近況 60 15% 9.0
合計     70.0

上表は次走で期待できる総合力を、要素ごとに数値化したものだ。

調教仕上がりは一度放牧を挟んだ分、及第点ながらまだ上積み余地を残すイメージ。

適性は距離・コース・馬場を総合すると高得点だ。

初戦が阪神芝1800で勝利、しかも稍重にもかかわらず切れる脚を見せたことから、良馬場の東京1800〜2000mは文句なしに合うだろう。

一方、相手関係は強敵候補が多いだけにハードルが高い。

無敗で重賞を勝った世代トップ候補もいるため、簡単には主役を張れないと見て数値を抑えた。

近況面では初戦勝利こそ評価できるが、約3か月ぶりでまだ本調子にはもう一歩か。

以上を合算した期待度は70(%)程度となり、星評価では★★★★(4点満点中の4)に相当する。

強みと弱みが混在する状況だが、鞍上や血統背景を含めれば上積みも期待できるラインだろう。

引き続き、勝ちパターン外す条件を具体的に並べてみる。)

仕上がり見立て&勝ちパターン早見表

仕上がりは前走までの材料から推察する。

新馬戦の内容と血統背景から、噛み合う条件と崩れる条件を並べてみたい。(合致度は〔ペース/馬場/枠/脚質〕の等重み合算。)

勝ちパターン早見表

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シナリオ ペース 馬場 合致度 想定リスク 一言メモ
先行→ロングSP 平均 内〜中 折り合い 自分で流れ作れれば堅実
先行→瞬発 スロー 中〜外 瞬発比べ キレ勝負は相対的に弱み
控えて差し ミドル 良/稍 位置取り 折り合えれば末脚伸びる
消耗戦 ハイ スタミナ 消耗戦は可も不可も

サレジオの勝ちパターンは、初戦を見る限り「平均ペースを先行して、ロングスパートで押し切る形」が軸になるだろう。

デビュー戦ではゆったり流れる中で3コーナー過ぎから先頭に立ち、直線半ばで一旦内にヨレる若さを見せながらも最後まで脚色は衰えなかった。

この形なら相当な堅実味がある。

一方で、極端なスローペースからの瞬発力勝負は課題だ。

同型馬不在で楽に逃げられた場合でも、後続の一気の末脚に屈する可能性は相対的に高い。

「キレ」の部分で絶対的な裏付けがまだないからだ。

また、控える競馬をした際の末脚も未知数だが、こちらは悲観しすぎる必要はない。

初戦の上がり3Fタイム34.0秒(稍重)はメンバー中最速タイであり、折り合いさえ付けば差しに回っても決め手は出せる素質がある。

最後に消耗戦だが、これも可も不可もない評価。血統的にはスタミナに不安はなく、泥んこ馬場でなければ大崩れはしないだろう。

ただし極端なハイペースになると、まだ2歳の若い身には肉体・精神とも厳しい。

総じて、平均ペースで早めに先頭に立てる展開がベストで、真逆のスローから瞬発力勝負だけは持ち味半減と覚えておきたい。

次に、当たりそうな顔ぶれを“名前”と“タイプ”両面から押さえる。

想定メンバー3頭比較

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馬名(性齢) 良い点 課題 一言評価 選定理由(距離/舞台/時期/クラス)

ダノン

ヒストリー

大型馬らしく先行力◎、

新馬を好タイム逃げ切り

夏場は放牧、

叩き一走で変わるか

同型ライバル筆頭、

世代トップ級

同距離・東GII候補

同父エピファネイア

ショウナン

ガルフ

底知れぬ瞬発力、

新馬戦7馬身差→札幌2歳S圧勝

関東遠征歴なし、

初コースが課題

他路線含め現状最強クラス

距離近い重賞馬

西ルートから参戦余地

スマート

プリエール

終い堅実で上がり最速率100% 詰めの甘さ(GIII3着まで) 差し決着なら浮上

同舞台重賞実績

初戦同組で好走

候補に挙げた3頭はいずれもサレジオにとって試金石となる有力馬だ。

ダノンヒストリーは同じ美浦勢で新馬戦を圧勝した良血。

父エピファネイア×堀厩舎という盤石の布陣で、初戦は単勝1.2倍に応え逃げ切った。

兄姉にダノンベルーガ(皐月賞2着)やボンドガール(海外GⅠ2着馬)を持つ超良血であり、同型の先行馬として最大のライバルになる可能性が高い。

一方、ショウナンガルフは西の雄だ。函館の新馬戦を池添騎手がほぼ追わず7馬身差で圧勝し、続く札幌2歳ステークスも難なく制した。

Harbinger産駒らしいパワーに加え、瞬発力も兼ね備えており、この世代の現段階での横綱と言える存在だ。

距離適性も芝1800〜2000mで重なり、東西のホープ対決となればサレジオにとって真価を問われるだろう。

最後にスマートプリエール。こちらは牝馬だが、サレジオが制した新馬戦で3着、その後未勝利戦勝ち→札幌2歳Sで3着と健闘した一頭だ。

上がり最速の末脚を毎回繰り出せる安定感が武器で、展開次第では食い込む怖さがある。

ただし勝ち切るまでの決め手はもうひと押し必要かもしれない。

この3頭はいまは仮置きだが、陣営の想定が固まればメンバーは変動する可能性がある。

どの馬が相手でも崩れないよう、次の章で“名前が動いても通用する型”を補完しておく。

仮想の顔ぶれが変わっても通じる相関関係を整理する。

相手タイプ分析

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タイプ 長所 弱点 当馬との相性 対策一言
瞬発型の差し馬 上がり最速率高い 流れが遅いと届かず 五分 早仕掛けで封じる
逃げて粘る先行馬 取りこぼし少 ハイで脆い 良い 早めプレッシャー
消耗戦に強い耐久型馬 道悪歓迎 切れ負け やや不利 ロングSPで削る

名前が誰であれ、タイプ別に見ればサレジオとの相性は上表のように整理できる。

まず瞬発型差し馬との勝負は互角と見てよい。

お互いに末脚に特徴があり、仕掛けどころ次第で明暗が分かれるからだ。

対策としてはこちらが早め早めにスパートする「早仕掛け」で相手の脚を封じ込めたい。

次に逃げ粘り型の先行馬だが、これはサレジオにとって好都合だ。

同型でも折り合いを欠かず先行できるサレジオなら、相手がマイペースで飛ばしても直線で捕まえに行ける。

逆にハイペースで相手が崩れる展開なら、自身が抜け出すチャンスが広がるのみだろう。

対策は深追いせずジワリとプレッシャーをかけ、相手の息を入れさせないこと。

最後に消耗戦耐久型だが、これは少々苦手かもしれない。

極端な道悪やハイペース持久戦になると、まだキャリアの浅いサレジオには分が悪い可能性がある。

切れ味が殺される展開では相手の粘り腰に屈する恐れがあるため、こちらもロングスパート戦法で削り合いに持ち込みたい。

要するに、対戦相手のタイプがどう組み合わさるかでレース難易度は大きく変わる。

差し・逃げ・消耗型がバランスよく揃うと苦しく、逆に偏った顔ぶれなら読みやすい展開になるだろう。

最後に、現時点での仕上がりとローテ選択に移る。

近況メモ&次の使い方

レース間隔や疲労回復度、在厩状況(放牧や帰厩)など現在のコンディションを整理し、それを踏まえた番組選択(ローテーション)の意図を読み取る。

各項目の状態は良好/まずまず/不安など簡潔に表現し、根拠欄には情報ソースや理由を示す。

近況メモ

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事項 現在の状態 根拠・メモ
疲労・回復 普通 夏場に球節腫れ→現在回復
在厩状況 在厩 9月上旬に美浦戻り調整中
輸送耐性 新馬で関西遠征し勝利

2歳馬ゆえ大きな故障もなく、おおむね順調と言える。

デビュー戦後はノーザンファーム天栄へ放牧に出され、一息入れられた。

その最中の7月に軽い捻挫で球節が腫れる場面もあったようだが、すでに落ち着いて調教が再開されている。

現在は9月上旬に美浦トレセンへ帰厩し、坂路コースでハロン16〜17秒程度の乗り込みを進めている。

急仕上げではなく段階的にペースを上げており、次走に向けて焦りは見られない。

体調面は良くも悪くも平行線で、ここからどれだけ上げられるかがポイントだ。

一方、メンタル面でも大きな問題は出ていない。

前走後のコメントでは「レース中に物見をする若さ」を指摘されたが、それも経験を積めば解消されるレベルだろう。

初戦で長距離輸送(美浦→阪神)をクリアした点も好材料だ。

輸送減りせず結果を出せたことは、遠征を伴う大舞台でもプラスに働く。

では、次走までどう使っていくか。ローテーションの選択肢を整理する。

ローテ方針
  • 東京スポーツ杯2歳Sから
    ホープフルS直行
    (理想プラン)

  • 1勝クラス(百日草特別など)を
    挟んで
    ホープフルSへ
    (着実プラン)

  • 年内は無理せず
    自己条件に専念
    (立て直しプラン)

ローテーションは大きく3パターンが考えられる。

まず理想を言えば東京スポーツ杯2歳S→(直行)ホープフルSという王道だ。

GIIで実績を積めればGⅠホープフルS(芝2000m)の優先出走権も見えてくるし、一発でクラシック戦線に名乗りを上げられる。

ただし、相手も強力で賞金加算を逃すリスクもある。

そこで確実路線として、百日草特別など1勝クラスを一度使ってからホープフルSというプランも有効だ。

この場合、秋に東で1戦(百日草=東京芝2000m)→中9週で年末のGⅠとゆったりした日程になり、2歳馬への負担も小さい。

勝てば賞金も加算でき、クラシックへの視界が広がるだろう。

最後に、もし次走で思わぬ敗戦やアクシデントがあった場合は、年内無理をせず自己条件(例えば葉牡丹賞など)に切り替えるプランもある。

クラブ馬だけに無理使いは避け、賞金不足で年明け重賞に出られないリスクも極力ヘッジするだろう。

いずれにせよ、陣営は「賞金」と「適性」のバランスを考えつつ慎重に番組を選ぶはずだ。

では最後に基本情報を手短に振り返っておく。

プロフィール&戦績ダイジェスト

生産・馬主・厩舎・主戦といった陣営のバックグラウンドと、これまでの距離適性・脚質・戦績を一覧し、次走を占うための前提情報を固める。

プロフィール表では2列にまとめて記載。戦績サマリー表では条件ごとの成績(勝-連-複=1着-2着-3着)、複勝率(=連対+3着率)、平均上がり順位(レースでの上がり3F順位の平均)、ベスト指数(速度指数など)/持ち時計(最速タイム)を示す。

未知の条件は「—」で表示。

サレジオのプロフィール

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項目 内容
生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)
馬主 (有)シルクレーシング(クラブ法人)
所属厩舎・調教師 美浦・田中博康厩舎
主戦騎手 C.ルメール

生産は説明不要のノーザンファームで、育成・外厩も系列のノーザンファーム天栄が担当する一貫管理だ。

馬主はクラブ法人のシルクレーシングで、本馬は総額1億円(1口20万円×500口)で募集された高額馬。

クラブ馬らしく慎重なローテと着実な賞金加算を志向する傾向がある。

所属の田中博康調教師(美浦)は2018年開業の若手だが、近年躍進著しい。

シルクやキャロットなどクラブ馬の管理も多く、関東の新進気鋭として注目される存在だ。

実際、本馬に関しても田中調教師は「血統馬だけあって立派。大物感があります」とデビュー前に最大級の評価を口にしていた。

主戦のC.ルメール騎手は説明不要の名手であり、初戦も手綱を取りきっちり結果を出している。

ノーザンF×シルク×ルメールという黄金トリオが揃った背景からも、クラシック候補としてプロジェクトチームが組まれている印象だ。

では、実際の走りと数字面を振り返ってみよう。

ここまでの戦績

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条件 成績 (勝-連-複) 複勝率 平均上がり順位 ベスト指数/持ち時計
芝1800 1戦[1-0-0-0] 100% 1.0位 — / 1:49.3(重)
ダート(全距離) 0戦0勝 (0-0-0-0)

戦績はまだ1戦のみだが、その1戦が示唆に富む内容だった。

芝1800mという中距離戦をデビュー勝ちし、勝率・連対率・複勝率はいずれも100%だ。

平均上がり順位=1.0位は、初戦で最速の末脚を繰り出したことを意味する。

重馬場ながら勝ちタイム1分49秒3は及第点と言えるもので、良馬場なら1分47〜48秒台に相当するだろう。

着差はクビ差と僅差だったが、これは相手が弱かったわけではない。

むしろ2着以下のメンバーがその後続々と勝ち上がり、3着馬スマートプリエールは重賞3着と健闘している。

新馬戦自体のレベルが高かったことを踏まえれば、クビ差以上に余裕のある内容だったと評価できる。

強いて不安材料を挙げるなら、まだ取りこぼした経験がない点か。

どんな形で崩れるか未知数ではあるが、逆に言えば凡走パターンが見当たらないとも言える。

どの道、次走で他馬に先着を許すようなことがあれば、それが今後の課題として浮かび上がるだろう。

今は無敗馬らしい勢いと柔軟性をそのまま評価して良い段階だ。

次に、配合面とレース内容を突き合わせて伸びしろを探る。

血統×適性とレース内容の振り返り(ラップ/通過順/上がり)

父母の配合背景と、新馬戦のラップタイム・通過順・上がり3Fから、本馬にとって「ハマる条件」「崩れる条件」を見極める。

血統メモでは血統構成と狙い、成長曲線(早熟/晩成/持続型)、ベスト条件(距離・コース・馬場など)を箇条書きで整理。

振り返り表では主なレースを挙げ、通過順と上がり順位、不利(あれば)を簡潔に記載。

不利欄は特に目立った不利だけをメモし、なければ「—」。

血統の
特徴
  • 父エピファネイア ×
    母父ディープインパクト

    クラシック制覇を狙った王道配合。
    長めの距離で鋭い末脚を使う青写真

  • 成長曲線
    晩成寄りの持続型
    (母サラキアは5歳で本格化)

  • ベスト条件
    芝1800〜2000mの広いコース
    (良馬場〜稍重まで対応可)

血統面を見ると、将来的な伸びしろが大いに感じられる。

父エピファネイアはジャパンC馬で産駒にも中長距離の活躍馬が多い。

一方の母サラキア(ディープ産駒)は現役時にエリザベス女王杯・有馬記念で2着するなど晩年に開花した実力馬だ。

この組み合わせは「持久力+瞬発力」のハイブリッドで、クラシック(皐月賞・ダービー)制覇を意識した配合と言えるだろう。

実際、母系にはGⅠ朝日杯FS馬サリオス(叔父)や阪神牝馬S馬サフィラ(叔母)など活躍馬がずらりと並ぶ超良血だ。

そうした背景から成長曲線は緩やかな晩成型と推測される。

2歳夏の時点でも勝ち切る能力を見せたが、本格化は古馬になってからかもしれない。

焦らず大事に使えば、末長く活躍するタイプだろう。

現状のベスト条件は芝1800〜2000mの広いコース。

瞬発力を活かせる直線の長い競馬場(東京・阪神)との相性は抜群だ。

良馬場はもちろん、稍重くらいまでならパフォーマンスを落とさない。

重馬場を苦にしない血も入っており、道悪で大崩れしないのも強みになる。

では、その配合馬が実際にどんなレースをしたのか、具体的に振り返ってみよう。

“予想に効く”レースの振り返り

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レース 条件 着順 上がり順位 通過順 不利メモ
2025-06-15
新馬戦
阪神芝1800重 1着 1位タイ 2-1 直線ヨレ

デビュー戦(阪神芝1800m・稍重)を詳しく見ると、序盤2番手→3角先頭という運びだった。

1000m通過は61.9秒と緩い流れで、C.ルメール騎手も「本当は2番手で運びたかったがペースが遅いので逃げた」と振り返っている。

道中でかかる素振りは多少見せたものの、先頭に立ってからは折り合って直線へ。

直線では内ラチにモタれる場面があり、ムチが飛んだ際に内側へヨレてしまった。

これは若さゆえの物見で、大きなロスではなかったが、僅差の競馬では命取りになりかねない。

最後の1ハロンも止まることなく伸び続け、2着馬ローベルクランツの追撃をクビ差凌いでゴール。

このクビ差という着差以上に余裕を感じる内容だった。

実際、2着以下のその後を見ると新馬戦組は全頭勝ち上がり、3着馬は重賞3着と結果を出している。

それを考えれば、新馬戦で既に高いパフォーマンスを発揮していたことは明らかだ。

上がり3Fタイム34.0秒はメンバー最速タイ(同じく34.0秒の馬と並んでトップ)で、先行策でも末脚を使えた点は大きな収穫と言える。

課題らしい課題は初戦時点では見当たらず、

強いて挙げればレース経験の浅さぐらいだろう。

次走以降、より厳しい流れや展開になった時に、どう対応するか注目したい。

では、陣営サイドの戦略や勝負気配を探ってみよう。

陣営の狙い筋(厩舎・騎手・馬主の運用)

管理する厩舎の仕上げパターン、騎手の起用方針、馬主の狙う路線など陣営の戦略をひも解き、次走でどういった攻め方をしてくるかを読む。

各要素について、傾向欄に一言で特徴を記載。

陣営の運用傾向

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要素 傾向 根拠・メモ
仕上げ型 叩き良化型 初戦から勝利も伸びしろ十分
遠征・輸送 強い 初戦関西遠征で結果◎
騎手起用傾向 好相性 ルメール騎手で新馬勝ち

まず仕上げ型だが、叩き良化タイプと見ておきたい。

初戦をきっちり勝ち切ったのは評価できるものの、レース内容を見る限りまだ遊び遊び走っていた。

緩い流れとはいえヨレる若さも見せたことで、レースを使った上積みが見込める。

田中博康厩舎自体、新馬→重賞と飛び級で仕上げるより、一戦一戦使いながら完成度を上げていく馬が多い印象だ。

次走で更なる前進が期待できるのは強みと言える。

遠征・輸送に関しては、初戦を関西まで運んで勝っているだけに不安は少ない

馬体重も486kgと2歳6月時点で立派な馬格があり、輸送減りの心配も小さい。

今後仮に関西圏や地方遠征(例えば来年のダービーTRなど)があっても対応できるだろう。

最後に騎手との相性だが、C.ルメール騎手とのコンビは文句なしに好相性だ。

ルメール騎手自身、「最後はいい脚を使ってくれた」と手応えを感じるコメントを残しており、クラブ側も引き続き主戦を任せる意向が強い。

乗り替わりの話は一切出ておらず、次走も当然のようにルメール騎手が跨るだろう。

総合すると、陣営は無理をせず着実に勝負どころを迎える姿勢と読み取れる。

大舞台に照準を定めつつも、そこで力を出し切れるよう徐々にギアを上げていく運用だ。

それでは改めて、相手関係を踏まえて次走の展望をまとめよう。)

同世代/路線の相手比較(3頭)

同世代・同路線で今後直接当たりそうな有力馬と比較し、本馬の客観的な立ち位置を把握する。

比較軸は統一尺度で評価する。

実績はクラス(例:○勝クラス、重賞実績など)、上がり最速率はレースで最速上がりを記録した割合、持ち時計偏差は各馬のベストタイムの基準比(0を基準に±秒)。

数値は可能な限り%や秒などで統一。

ライバルとの能力値比較

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比較軸 ダノンヒストリー サレジオ ショウナンガルフ
実績(クラス) 新馬1着 新馬1着 G3_1着
上がり最速率 100% 100% 100%
持ち時計偏差 0(基準) +0.3秒程度 +1.5秒程度

3頭の実績を見ると、サレジオとダノンヒストリーが新馬勝ち、ショウナンガルフはすでに重賞勝ちと序列が付く。

単純なクラス比較ではショウナンガルフが一歩リードだ。

上がり最速率は3頭とも100%(各馬とも全戦で上がり最速タイを記録)で甲乙付け難い。

切れ味勝負になった場合、誰が一番とも言い難く展開次第となる。

持ち時計偏差を見ると、ダノンヒストリーの東京新馬1分48秒台(想定)を基準に、サレジオは稍重補正込みで+0.3秒程度、ショウナンガルフはデビュー戦の時計から+1.5秒程度遅い。

もちろんコースや馬場状態が異なるため一概には比較できないが、瞬発力勝負ならダノンが優位かもしれない。

逆に上がりがかかるタフ戦になれば、持ち時計に差は関係なくなる。

どの展開で序列が入れ替わるかを考えると、平均〜ハイペースでスタミナが問われる展開ならサレジオとショウナンガルフの粘りが活き、スローペースの瞬発戦ならダノンヒストリーやスマートプリエール(差し馬)が浮上してくるだろう。

したがって馬券戦略としては、展開シナリオごとに印の厚薄を変えるのが賢明だ。

例えば平均ペース以上になりそうならサレジオを本命級に押し出し、極端なスロー濃厚なら連下評価に留める、といった具合だ。

登録馬確定後も、相手の並びと展開をしっかり読んで最終ジャッジしたい。

最後に、次走時点での買い材料と様子見要素を簡潔にまとめる。

結論:買い材料/様子見条件

以上の検討結果を踏まえ、次走でこの馬を積極的に買いたいポイントと、逆に様子見すべき条件とを整理する。

箇条書きで簡潔に列挙する。買いポイントはプラス評価できる要素、消し・様子見条件はマイナス要素や不確定要素。

次走の
買いポイント
  • 前走新馬の
    レベルが高い
    (2〜6着全馬が次走勝ち上がり)

  • 自分で競馬を作れる
    先行力と勝負根性
    (道悪で押し切り)

  • 減点材料が少なく、
    崩れにくい安定感
    (苦手パターンがまだ無い)

上記のような条件が揃えば、次走は馬券の軸として積極的に買いたい。

特に前走メンバーのその後の活躍ぶりから、この馬自身も重賞級の資質があることは間違いない。

自分でペースを握れる先行力も魅力で、極端な展開になりにくいため大崩れしにくいだろう。

実際、初戦では稍重馬場を苦にせず勝ち切った上に、最後まできっちり二の脚を使っている。

総合力の高さと安定感は次走以降も買い材料になる。

続いて、慎重に見極めたい条件を挙げる。

消し・様子見の条件
  • 瞬発力自慢が揃う
    スローペース
    (切れ負けリスク)

  • 同型先行馬との
    ハナ争い激化
    (ペースオーバー懸念)

  • 長期休養明けで
    明らかな余裕残し
    (仕上がり途上)

逆に上記のような状況なら、無理に本命視せず様子見したい。

例えばスローペース濃厚でディープ産駒など瞬発力タイプがひしめく展開では、上がり勝負に対応しきれない可能性がある。

また、ダノンヒストリーのような同型馬と先手を争ってオーバーペースになれば、自慢の粘りが削がれてしまうかもしれない。

さらに次走が休み明け初戦となる今回は、パドックで明らかに太め残りや気合不足が見られた場合も警戒したい。

仕上がり途上で一線級と戦うのは酷だからだ。

以上の点を踏まえつつ、当日の気配とオッズを見極めて総合判断すると良いだろう。

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