スプリングステークス(スプリングS)2025の追切評価と全頭診断!SS~Cで調教判定

どうも、競馬口コミダービー管理人の木口順一だ。

2025年3月16日日曜はG2スプリングステークス。

皐月賞で好走する馬も多いという意味でも注目度は高く、ここを対策できるかどうかでクラシック全体の攻略にも関わってくるだろう。

そこで今回は出走馬の追切をまとめ、全頭診断を敢行。

さらに別の記事でまとめている過去10年の傾向も踏まえ、今の「注目馬」「危険な人気馬」「穴馬」までまとめたのでぜひ最後までお付き合いいただきたい。

過去10年の傾向まとめはこちら

スプリングステークス2025のAI予想はこちら

この記事でわかること
  • 出走馬と騎手の
    総合評価&ランク評価
  • 追切情報と
    ランク評価
  • 過去傾向を踏まえた
    「注目馬」「危険な人気馬」
    「穴馬一覧」
  • ペース予測
    展開予想

馬アイコンこの記事を書いたのは

執筆者画像

木口 順一

競馬歴18年の42歳。

何年か前にブログや掲示板を運営する某会社を退職。
退職後はそのノウハウと自分の長い競馬歴で何かできないか考えた末、競馬口コミダービーを設立。

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スプリングステークスの全頭診断

スプリングステークスの枠順が確定。

そこで過去の傾向や、現在の馬のポテンシャル・調子に枠順の有利不利を踏まえて全頭診断を敢行。

10項目で診断し、それぞれ100点満点の合計1000点で一覧にしていく。

その項目がこちら。

診断項目
  • 基本情報
    (実績・枠順)
  • コース・距離適性
  • 馬場適性
  • 脚質
  • 近走の状態
  • 騎手・調教師
  • 血統
  • 馬体診断
  • 調教内容
  • 想定人気オッズ

1度点数ランキングを公開したあと、その点数の内訳・詳細に関しても記していく。

気になる馬がいればそれも確認してみてくれ。

全頭診断一覧はこちらだ。

馬名 合計点
(1000点
満点)
一言コメント

基礎

情報
(能力

枠順)

コース

距離
適性

馬場
適性
脚質

近走


状態

騎手
調教

血統 馬体
診断
調教
内容

想定

人気
(オッズ)

キング

スコール

875

休み明けも素質断然、

上位争い必至

95 85 80 85 75 93 95 85 85 100

マテンロウ

バローズ

871

無傷2連勝の上昇馬、

仕上がりも万全

92 80 78 78 95 88 80 85 100 95

ダノン

センチュリー

865

好枠活かし主導権握る、

新馬圧勝の逃げ脚

80 85 85 90 80 90 85 90 90 90

ピコチャン

ブラック

841

前走大敗から巻き返し十分、

仕上がり良化

80 88 80 90 80 78 80 88 90 85

レーヴ

ブリリアント

757

良血馬の底力警戒、

一変あれば上位進出も

70 70 70 75 60 92 90 80 80 70

フクノ

ブルーレイク

748

堅実差し脚に魅力、

展開ハマれば台頭可

68 78 70 72 85 72 70 78 80 75

ジェット

マグナム

735

2歳時の実績光るも

近走伸び欠く、立て直し鍵

78 90 75 85 65 75 62 70 70 65

ニホン

ピロデヴィン

728

先行力侮れず、

相手強化でも粘り込み警戒

65 75 72 88 88 65 60 75 80 60

クモ

ヒトツナイ

718

前走重馬場◎も良では

見劣り、展開助けば

60 65 90 70 80 85 68 72 80 48

スナーク

ピカソ

644

やっと未勝利脱出、

重賞の壁は厚く厳しいか

50 60 68 65 78 70 58 70 80 45

スワロー

シチー

634

1勝クラスで苦戦、

展開注文つき厳しい戦い

48 55 68 60 62 75 65 68 80 50

ローレル

オーブ

558

2歳重賞で善戦も

近走惨敗続き、一変は疑問

55 50 65 58 50 60 60 60 60 40

 

新馬戦(札幌芝1800m)を1分47秒8の2歳コースレコードで圧勝した素質馬だ​。

父ドゥラメンテ譲りの瞬発力と持続力を兼ね備え、能力はメンバー中でも随一だろう。

約7か月ぶりの実戦となるが、矢作厩舎の管理馬らしく乗り込みは十分で、休養で馬体の成長も見込める。

最終追い切りの評価は良好(評価B)で仕上がりはまずまずだ​。

枠順は6枠7番でやや外目だが、小回りでも二の脚が速く、道中は好位からスッと動ける自在性が武器だ​。

高速決着にも対応済みで、良馬場なら持ち前の切れ味を発揮しそうだ。

一方、時計の掛かる馬場は未経験で不安はあるが、パワータイプではないだけに極端な道悪は避けたい。

藤岡佑介騎手とのコンビは新馬戦に続いて2戦目。

関東圏の重賞実績は豊富とはいえないが、名門矢作芳人調教師のもと勝負仕上げで臨む今回は上位争い必至だろう。

総合力は高く、休み明けでも能力をフルに発揮できれば勝ち負けに持ち込める。

 
 

ここまで2戦2勝と底を見せていない上昇株だ。

東京芝マイルの新馬戦では好位から長く良い脚を使い、続く京都・こぶし賞(1600m)では少頭数ながら最後方から差し切る内容で連勝。

レース上がり35.2秒に対し、自身は34.3秒の最速上がりをマークしており、瞬発力はメンバー中トップクラスだ​。

1800mは今回が初めてだが、折り合いに不安がなくスタミナも十分で問題ない。中山コースも小回りだが坂を苦にしないパワータイプでこなせるだろう。

今回は追い切りで文句なしの動きを見せ、全頭中唯一のS評価が与えられたほど仕上がりは絶好だ​。

追い切りの手応えからも休み明けの馬に見劣らない気配が伝わる。枠はキングスコールの隣6枠8番。

ベテラン横山典弘騎手が騎乗し、前走同様じっくり構えて直線勝負にかける可能性が高い。

先行有利の舞台とはいえ、道中インで脚を溜めて捲り気味に進出する横山典騎手の戦法は中山でも脅威だ。

良馬場で切れ味勝負になっても見劣らず、道悪になればパワーを活かせる。

昆貢調教師もクラシックを意識してしっかりと仕上げてきた印象で、ここも好勝負だろう。

無傷の3連勝で皐月賞の切符を掴んでも不思議はない。

 
 
 

東京芝1800mの新馬戦では重馬場気味の中をスローペースで逃げ切り、上がり2ハロンを11.0-11.0秒でまとめる強い内容だった​。

馬なりでハナに立てる先行力と、長く脚を使える持久力が持ち味である。

今回は最内1枠1番を引き当て、戸崎圭太騎手も積極策を示唆しておりハナ奪取は濃厚だ。

中山1800mはコーナー4つの小回りだが、序盤から主導権を握れれば短い直線でも粘り込める舞台だ。

道中は隊列を縦長にして自分のペースに持ち込みたいところ。切れ味勝負になると分が悪いだけに、早めスパートで後続の脚を封じる形に持ち込みたい。​

新馬戦で見せた粘り強さからも坂のあるコースは苦にしないだろう。

1週前と最終追い切りでは戸崎騎手自ら騎乗し、ウッドコースで鋭い動きを披露。

ラスト1F11秒台前半を連発し、動き・時計とも文句なく好調だ​。

美浦・萩原清厩舎は使い詰めにしない傾向で、今回がまだ2戦目だがフレッシュな状態を維持している。

父フィエールマンゆずりのスタミナが武器で、道悪も経験済み(新馬戦)なのは強み。

格上挑戦となるが素質は高く、キャリアの浅さを補って余りあるだけのスケールを感じる。

好枠を活かしマイペースの逃げに持ち込めれば、古馬顔負けの末脚を繰り出し押し切る場面まで十分考えられる。

 
 

デビュー戦(福島芝2000m)ではスローペースを楽に逃げながら、後半5F目から一気に加速し7馬身差の圧勝​。

続くアイビーS(東京芝1800m)では1番人気に推され、スローの2番手から直線粘ったが勝ち馬の瞬発力に屈し2着。

しかしタイム1分45秒8は2歳コース史上2位の高速決着で内容は悪くない​。

勝ち馬(マスカレード)が後に共同通信杯を制しており、この馬の能力も重賞級だ。

前走のホープフルS(GI)13着大敗は道中折り合いを欠いたことが原因で力負けではない​。

今回はその反省を踏まえ、調整段階からリラックスして走れるよう工夫されている。

最終追い切りも美浦Wコース単走で行われ、終始馬なりながら5F69秒9-1F11秒4の鋭い伸びを見せた。

動きの良さに石橋脩騎手も「すごい動き!!」と唸ったほどで、状態面は確実に上向いている。

枠は7枠9番と外寄りだが、二の脚が速く先行策が取れる馬なので大きな不利ではない。

むしろスムーズにハナか番手を主張できれば理想的だ。

父キタサンブラック譲りの粘り強さとパワーがあり、中山の急坂も苦にしないタイプだろう。

良馬場の高速決着にも対応済みで、逆に多少時計が掛かる馬場でも先行力で押し切るシーンも十分だ。

前走大敗で人気は落としているが巻き返しの条件は整った。

平常心で自分の競馬ができれば、ここで改めて素質開花の走りを見せる可能性は高い。

 
 
 

叔母に名牝リスグラシューを持つ良血馬​。

デビュー戦(新潟芝1600m)を快勝し、2戦目のベゴニア賞(東京芝1600m)では4着と健闘。

素質の高さを買われて挑んだ年明けのシンザン記念(GIII)では12着と大敗を喫した。

前走は馬群に沈んだが、重馬場気味のコンディションやペースへの対応に課題を残した形だ。そ

れでも直線では一瞬良い手応えを見せており​、能力そのものが通用しないわけではない。

中間は立て直しに専念し、名手ルメール騎手を背に仕切り直しの一戦となる。最終追い切りは軽めの調整だったが、1週前に美浦Wコースでしっかり負荷をかけており状態面の不安は少ない。

スピードタイプではなくじわじわ長く脚を使うタイプだけに、中山の急坂やコーナーワークはプラスに働きそうだ。

5枠5番から道中は中団あたりにつけて折り合いに専念し、直線で馬群を割る競馬が理想だろう。

父スワーヴリチャード譲りのパワーと底力が魅力で、展開がもつれれば浮上の余地はある。

一度叩いて本番(皐月賞)という青写真も描ける馬だが、ここで権利を取るために仕上げはある程度整えてきたはず。

人気はやや落としているが、ルメール騎乗で一発を狙えるだけのポテンシャルは十分に秘めている。

前走からの巻き返しが叶えば馬券圏内も狙える存在だ。

 
 

未勝利戦を勝ち上がったばかりだが、使うごとに着実に良化している。

新馬戦は札幌で高速決着に対応できず7着に敗れたものの、そこから未勝利で3着→2着と経験を積み、4戦目の中山芝2000mで初勝利を挙げた。

勝ちタイムは平凡でも、スローからの上がり勝負を中団外目から差し切った内容にセンスが光る​。

右回りでは若干モタれる癖を見せるが、中山コースを克服しており舞台適性は悪くない。​

前走フリージア賞(東京芝2000m)でも直線ジリジリと伸びて3着に食い込み、格上相手に善戦した。

切れる脚はないが長く脚を使えるタイプで、展開がはまれば浮上してくるだろう。

松岡騎手とのコンビで積極策も可能だが、近走を見る限り差しに回った方が持ち味が出ている。

7枠10番と枠は外だが、前に壁を作って折り合えば問題ない。

追い切りは美浦Wコースで古馬3勝クラスを含む3頭併せを行い、ラスト1F11秒4の好時計をマークして併入。動きはシャープで、最終調整の気配は良好だ​。

父ウインブライトは中山巧者として知られ、この馬自身もパワー型の走りをする。

時計勝負になると厳しいかもしれないが、上がりの掛かる消耗戦になれば出番がある。

重賞の壁はあるが、決め手勝負にならない展開なら馬券圏内に食い込むシーンも考えられる。

 
 
 

2歳時に芙蓉ステークス2着、ホープフルステークス7着とオープンで健闘してきた実力馬だ​。

新馬戦(福島芝2000m)はスローペースを好位追走から上がり最速で差し切り勝ち、非凡なセンスを示した​。

しかしその後、コスモス賞(札幌)では心房細動を発症し7着と精彩を欠いた​。

休養明けで挑んだ芙蓉Sではスローを2番手から抜け出し2着、世代上位と互角の走りを見せている​。

GⅠホープフルSでは道中先行策から7着、前走のきさらぎ賞(GIII)ではハイペースで逃げて9着と、ここ2戦は結果を残せていない​。

近走の成績から上積みが問われる状況だが、中間の調教ではやや物足りない動きで評価を落としている(最終追い切り評価C)​。

調子自体は平行線かもしれない。

今回は距離1800mへの短縮は歓迎材料で、中山コースも芙蓉Sで経験済み。5枠6番なら道中は好位のインで脚を溜める競馬も可能だろう。

折り合い面の不安はなく、自分からハナにこだわらなくても競馬はできるクレバーさがある。

父ヘンリーバローズ(ディープインパクト産駒)譲りのキレも秘めており、本来ならこのメンバーでも上位の能力を持つ。

ただ近走を見るとピーク時の勢いが感じられないのも事実だ。

得意の形(スロー先行)でマイペースの競馬ができれば巻き返しの余地はあるが、今回は相手も揃っており展開利が欲しいところ。

復調気配がうかがえれば怖いが、強気にはなれない印象だ。

 
 
 
 
 
 

前走あすなろ賞(小倉芝2000m)では人気薄ながら逃げて2着に粘り込み、一躍注目を集めた存在だ​。

スタートセンスが良く、二の脚も速いためスッと先頭に立てるのが強み。

2走前の未勝利戦(小倉芝2000m)では稍重の高速馬場を味方に、好位外から抜け出して初勝利を挙げた​。

勝ち時計2:01.9(良)は平凡だが、前後半1000m61.0-60.8と締まったペースを3番手追走から押し切った内容に持久力が感じられる​。

一方で、新馬戦4着→未勝利6着と序盤は伸び悩んだように、決め手勝負になると分が悪い。

中山芝1800mも小回りコースで先行力を活かせる条件ではあるが、今回はさらに速い馬が揃っているため楽にハナを奪えるかは微妙なところだ。

幸い4枠4番と好枠を引き当てたので、思い切ってハナを主張する可能性が高い。

小沢大仁騎手は重賞経験が浅く、この馬とのコンビでも手探りな面は否めないが、前走逃げ粘った再現を狙って積極策を取るだろう。

調教は坂路主体で負荷をかけ、状態面は維持している(追い切り評価B)​。

父グレーターロンドン譲りのスピードを武器にどこまで通用するかがポイントだ。人気こそ低いが展開次第では侮れない一頭。

マイペースの逃げに持ち込み、粘り込みに持ち込めれば再度の激走も可能だ。

 
 
 
 

5戦目でようやく初勝利を挙げた遅咲きのタイプだ。

デビューから4戦は芝1800~2000mで【0-1-1-2】と善戦止まりだったが、いずれも上がりに時間がかかるタフなレースだった​。

一瞬のキレはないもののバテない持久力があり、5戦目の小倉芝1800mでは重馬場を味方に差し切り勝ちを収めた​。

当日は終日時計の掛かる馬場で、道中は内枠3番を生かしてロスなく立ち回り、最後の直線で抜け出した内容だ​。

時計勝負になりにくい条件で力を発揮するタイプで、今回も雨が降って馬場が渋れば浮上してくる余地がある。

ただし良馬場の瞬発力勝負では決め手に欠けるだけに厳しいかもしれない。

アルアイン産駒で成長力も見込めるが、まだ一線級相手にどこまで通用するかは未知数だ。調教ではまずまずの動きを見せており、状態自体は維持している(追い切り評価B)​。

横山和生騎手への乗り替わりもプラス材料だ。

スタートは安定しており、3枠3番から先行集団の後ろにつけられれば展開的には悪くないだろう。

あとは上がり勝負にならず持久力比べになれば出番がある。重賞の壁は高いが、馬場が渋って他馬が苦にするようなら浮上の目もある穴候補だ。

 
 
 
 

キャリア5戦目の前走、中京の未勝利戦(芝2000m)を勝ち上がったばかり。

デビューから掲示板外も多かったが、ここにきてようやく結果を出した。

近2走は着順こそ2着→1着と良化しているものの、勝ちタイム2:02~2:03台と平凡で、メンバー中での評価はどうしても下がる。

父アジアエクスプレス譲りのパワーはありそうだが、決め手には欠け、末脚のキレで見劣る印象が否めない。

今回は格上挑戦の一戦で、1800mへの距離短縮もプラス材料とは言い難い。

8枠11番と大外寄りの枠もこの馬にとっては厳しく、先行力がないだけに序盤で後方に置かれる恐れがある。

そうなると直線の短い中山では巻き返しは困難だろう。

菅原明良騎手は近走も手綱を取っており、この馬の癖は把握しているはずだが、大駆けを期待するのは酷か。

調教は平凡で大きな上積みも感じられず(追い切り評価B止まり)​。

良馬場の決着についていくスピードが現状では不足している印象だ。

展開が相当乱れ、消耗戦になった時にようやく末脚を活かせるかもしれないが、メンバー強化のここでは力不足は否めない。

掲示板に載れれば上出来で、大敗も覚悟のチャレンジになるだろう。

 

6戦目でようやく未勝利を卒業したものの、1勝クラスの壁に跳ね返されている。

前走の水仙賞(中山芝2200m)では8頭立ての8着と見せ場なく敗れ、クラス慣れにも時間がかかりそうだ。

スタートは悪くないが、二の脚がつかず道中の位置取りが後方になりやすい。

決め手も平凡で、現状では勝ち切るパターンがなかなか描けない。

今回は田辺裕信騎手への乗り替わりとなるが、騎乗経験のある鞍上だけに劇的な変化は見込みづらい。

むしろ極端な展開利を活かしてどこまでという立場だろう。

8枠12番から無理にポジションを取りに行けば末脚をなくす恐れがあるため、腹を括って後方から末脚勝負にかけるかもしれない。

しかし中山芝1800mは直線が短く、差し届かないシーンが目に浮かぶ。

馬場状態は多少渋った方が他馬の脚が鈍って好都合だが、この馬自身も速い上がりは使えないだけに劇的には変わらないか。

追い切りの動き自体は悪くなく状態は維持(評価B)​。

だが、相手強化の重賞で一変を望むのは酷だろう。

展開に恵まれて掲示板に載れれば健闘といえる立場で、大きな上積みがない限り苦戦は免れそうにない。

 

2歳時に札幌2歳S9着、デイリー杯7着、京都2歳S8着と重賞に挑戦し続けた経歴を持つが、結果を残せず自己条件に降りてからも奮わない。

近2走は1勝クラスで7着、13着と大敗続きで、勢いを失っているのは明らかだ。

決め手に欠けるうえ、レースぶりにも精彩がなく凡走が続く現状では大きな変わり身を望みにくい。

今回は連闘策で出走してきたが(前走は3月9日1勝クラス13着)、調教を行えず調整程度に留まっている模様​。

2枠2番の内枠を引いたのは好材料だが、ゲートで後手を踏むケースも多く信頼はおけない。

仮にロスなく立ち回れたとしても、最後の直線で伸びあぐねるシーンが目に浮かぶ。

父ウインブライトの産駒らしく右回り適性はあるものの、肝心の状態面が下降線では持てる力を出し切れないだろう。

原優介騎手は減量がないと実績が乏しく、重賞の舞台で他ジョッキーとの腕差も否めない。

総合的に見て苦戦は免れず、人気も最低クラスとなるのはやむを得ないところだ。

掲示板入りすら厳しい現状だが、一昨年の2歳戦で見せた末脚(札幌未勝利で差し切り)を思い出したように発揮できれば僅かな可能性はあるかもしれない。

とはいえ今回は相当恵まれないと上位進出は難しく、経験を積む一戦となりそうだ。

 

最終追い切りと1週間前追い切りからの比較・評価コメント

登録馬の最終追い切り情報が出揃ったのでまとめていく。

まとめる最終追い切り情報でわかる情報は次の10項目。

最終追い切り情報
詳細まとめ
  • 追い切り評価ランク
    (SS・S・A・B・C)
  • 馬名
  • 追い切り日
  • コース
  • タイム
  • 馬場状態
  • 併せ馬
  • 脚色
  • 評価コメント
    (データから見た見解)
  • 1週間前追い切り
    との比較
    (状態の上がり下がり)

ランク順に全12頭を一覧でまとめていく。

その詳細がこちら。

評価 馬名

追い切り

コース

タイム

(秒)

馬場

併せ

(状況)

脚色 評価コメント 1週前比
SS

マテン

ロウ

バローズ

3

12

(水)

栗東

CW

84.3-

67.8-

52.3-

37.3-

11.4

併せ馬

先着

強め

終いの反応まで良く、

6Fから長く脚を使って1馬身先着。​

一週前は

半馬身遅れも最終で修正し、

順調さは群を抜いて

トップクラスの仕上がり。

上昇
S

ダノン

セン

チュリー

3

12

(水)

美浦

W

84.3-

67.4-

52.8-

38.2-

11.7

単走

なり

単走で落ち着いた走り。

直線で自ら加速し、

フォームも見違えるほど良化​

一週前は併せ馬で荒削りだったが、

最終は推進力ある走りで

トップクラスの動き​。

上昇
A

ピコチャン

ブラック

3

13

(木)

美浦

W

69.9-

54.3-

38.8-

11.4

単走

なり

石橋騎手騎乗で

馬なり5F69.9秒をマークし​

近走では一番リラックスした動き。

テンションが上がりがちな

気性面も改善され、

調整は順調と見られる​

維持
B

キング

スコール

3

12

(水)

栗東

CW

85.5-

70.1-

54.8-

38.8-

11.4

併せ馬

遅れ

掛け

オリーブグリーン(1勝クラス)を

相手に1馬身遅れたが、

動き自体は活気十分​。

一週前に自己ベストを出し

仕上げられたが、

休み明けの分最終は目立たず

半仕上がりの印象​

下降
B

クモ

ヒトツ

ナイ

3

12

(水)

美浦

W

83.7-

67.4-

53.0-

38.3-

11.7

併せ馬

同入

なり

パッカパッカブー(1勝クラス)と

併走し同時入線​。

直線での気難しさも見られず、

コーナー含め安定した走り。

少しずつ良化が窺える仕上がり​

上昇
B

ニホン

ピロ

デヴィン

3

12

(水)

栗東

CW

50.0-

36.1-

11.6

単走 一杯

4Fから一杯に追って

自己ベストの時計をマーク​も、

頭が高く俊敏さに欠ける動きで

目立たなかった​

前走最終より時計は詰めており、

この馬なりに

良化気配も及第点止まり​

維持
B

フクノ

ブルー

レイク

3

12

(水)

美浦

W

83.6-

66.7-

51.4-

36.7-

11.4

併せ馬

(3頭)

同入

なり

3頭併せの最後方から追走し、

格上馬含む併走馬と併入。​

道中は頭が外を向き

集中力に課題も、

直線では食らいつく根性を

見せており

大崩れない動き。

大きな良化こそ感じられないが、

現状の調子は維持。​

維持
B

スワロー

シチー

3

12

(水)

美浦

W

83.9-

66.9-

52.0-

37.3-

11.5

併せ馬

同入

なり

オープン馬ライラックと併せて

先行し、

並ばれてからも

見劣らない走りで併入​

若干硬さはあるが推進力十分で、

格上相手にも競り合う

勝負強さを発揮。

状態はおおむね良好で

前走から維持と判断。​

維持
B

スナーク

ピカソ

3

12

(水)

栗東

坂路

54.7-

39.3-

12.4

併せ馬

同入

なり

クラシックステップ(1勝クラス)と

併せ、

4馬身先行から

余力十分に同時入線​

外ラチ沿いを

一定のリズムで登坂し、

手前を替えても減速せず

脚捌き軽快​

中間の乗り込みの効果も感じられ、

順調な仕上がり。

維持
B

レーヴ

ブリリ

アント

(連闘の

ため

最終

追い切り

無し)

3月8日にレースを使ったため

強い追い切りは行わず

中間調整のみ。​

前走快勝の勢いそのままに

連闘で挑む予定で、

陣営も状態維持に

自信を見せている。​

維持
C

ジェット

マグナム

3

12

(水)

栗東

坂路

53.8-

38.2-

12.7

単走

強め

パワフルだが道中で舌を出し

頭も斜めを向くなど

集中力を欠いた走り​

一杯に追った1週前に

6F79秒1の

自己ベストを記録したが、

最終は減速ラップで伸びを欠き、

上積みは感じられない

下降
C

ローレル

オーブ

3

12

(水)

栗東

坂路

55.7-

40.5-

12.9

単走 一杯

一杯に追うも

4F全体55秒7と目立たず、

他馬と比べても大幅に見劣る時計​

舌を出す仕草など

まだ集中しきれない面があり、

久々を叩いて

なお本調子には遠い印象。

仕上がりに不安が残る。

下降

1週間前追い切り評価とコメント

スプリングステークスの2025年の出走馬について、最新の追い切り情報とその評価をランクごとにまとめた。

各ランク(SS、S、A、B、C)の馬について、追い切りのタイム、コースや馬場状況、並走状況、脚色の特徴、そしてそれぞれの評価コメントが閲覧可能。

※右にスクロール可能

評価

ランク

馬名

追い

切り

コー

タイム

(秒)

馬場 併せ馬(状況) 脚色 評価コメント
S

ダノン

セン

チュリー

3/5(水)

美浦

W

コース

6F83.5-

5F65.8-

4F50.8-

3F36.6-

1F11.5​

 

シトラール

(古馬1勝)

併せ馬。

内から

0.3秒

追走し

同入​

 

馬なり

余力

荒削りな走りながらも脚力は強く、

併せ馬での反応と伸びは良好。​

推進力は相変わらず優秀で、

デビュー戦後さらに良化。

一度使った上積みも感じられ、

トップクラスの仕上がりと言える。

S

ジェ

ット

マグ

ナム

3/5(水)

栗東

CW

コース

6F79.1-

5F64.8-

4F50.8-

3F36.3-

1F11.9​

不良 単走 一杯

不良馬場でも苦にせず序盤から豪快な走りを披露。​
ビッシリ追われて6F79秒台と抜群の時計。

勝負所では力強く駆け抜け、

最後の息遣いにもまだ余裕が見られた​

動きに多少バラつき伸び欠く面もあったが​

非常に良好な仕上がりで一発の怖さを感じさせる。

A

キング

スコ

ール

3/5(水)

栗東

CW

コース

6F82.5-

5F66.7-

4F51.7-

3F36.9-

1F11.5​

不良

コンティ

ノアール

(古馬OP)

と併せ馬。

内から

0.4秒

追走して

0.1秒

先着​

 
一杯

古馬オープン馬相手に

良いプレッシャーを受けつつ、

エンジンがかかってからグイッと加速。​

ゴール前でようやく本気になったように

反応が遅れた点は休み明けゆえか​。

8か月ぶりで仕上げは8分程度と

矢作調教師も慎重​だが、

能力の高さは示しており、

動き自体は非常に良い。

A

クモ

ヒト

ナイ

3/6(木)

美浦

W

コース

6F83.3-

5F66.4-

4F51.6-

3F37.2-

1F11.6​

稍重

3頭併せの

真ん中で追走。

外ミーン

トゥビー

(三歳OP)

0.8秒

先行して

0.1秒

先着​

 

馬なり

余力

併走ではコーナーで多少促しつつも、

気合乗り良好で直線加速。​
ハミの取り方もしっかりしており

順調な仕上がり。

相手強化は課題だが、

中山の内め有利な馬場を味方に先行できれば面白い存在​

A

ニホン

ピロ

デヴィン

3/5(水)

栗東

坂路

4F54.7-

3F39.7-

2F25.7-

1F12.6​

 
単走 強め

1週前は坂路で標準的な時計54.7秒を計時。

終い1Fは12.6秒とまずまず鋭く、

特に問題なく消化した印象。

状態は「変わりないです」と

緒方調教師​が語る通り

前走時の好調を維持。

レースセンスの良さもあり、

大きな上積みこそ感じないものの安定した仕上がり。

B

ピコ

チャン

ブラック

3/6(木)

美浦

W

コース

6F83.2-

5F65.9-

4F50.3-

3F36.3-

1F11.3​

稍重

カラー

オブ

ジアース

(古馬1勝)

併せ馬。

内から

1.6秒

追走して

0.2秒先着​

 

馬なり

余力

前走(ホープフルS)時よりも終いの反応と伸びが良化。​
古馬1勝クラスを内から楽に差し切っており、能力は発揮。

しかしコーナーで内々を回る走りで

少し余裕がなく映った点は気がかり​

実戦でもハミを取り集中して

走れるかが課題と陣営​

最終追い切りでそのあたり修正できればさらに良くなるだろう。

B

マテン

ロウ

バローズ

3/5(水)

栗東

CW

コース

6F82.4-

5F66.8-

4F52.2-

3F37.1-

1F11.2​

不良

マテンロウ

アレス

(古馬3勝)

と併せ馬。

内から

0.3秒

追走して

0.1秒

遅れ​

 
強め 追い切り映えしないタイプで今回も目立たず。​

強めに追ったが反応はもうひとつで、僚馬に僅差遅れ。​
相手強化の一戦だけにもう少し機敏さが欲しかった。
1週前でビッシリやった効果に期待したいが、
最終追い切りも同様だと不安材料。​
素質は高いだけに当週の変わり身に注目。
B

スナ

ーク

ピカソ

3/5(水)

栗東

坂路

4F64.1-

3F47.5-

2F31.5-

1F15.9​

単走

なり

1週前の目立った追い切り情報はなく、

この日は坂路を軽く駆け上がった程度(4F64.1秒)​。

強い負荷を掛けておらず仕上がり測定が難しい。

先行力があり中山1800mは合いそうだと

高橋祥泰師​も期待するが、

格上相手の今回は調教からは未知数。

最終追い切りと

前走までの気配でどこまで戦えるか見極めたい。

B

スワロー

シチー

3/6(木)

美浦

坂路

4F65.4-

3F47.9-

2F31.2-

1F14.9​

稍重 単走

なり

前走(3/1水仙賞)から中2週のため、

1週前は坂路で軽めの調整に留まる(4F65.4秒)​。

全く無理をさせずジョギング程度だった。

幸い前走はスローペースで

力を出し切っておらずダメージもないと陣営​

距離1800mも大丈夫で

何とか皐月賞の優先権を取りたい構え​

コンディション維持には成功しているが、

上積みが見えない点で評価は平凡。

C

フクノ

ブルー

レイク

3/6(木)

美浦

坂路

4F67.2-

3F48.6-

2F31.6-

1F15.4​

稍重 単走 軽め

前走後に頓挫があり​仕切り直しの一戦。

1週前追いは坂路15秒台と

ごく僅かな負荷にとどまり、

実質的な調整程度で内容不明。

まともに時計を出せておらず

仕上がりに不安が残る。

とはいえ2走前の中山戦では

大外一気の豪脚を見せており潜在能力は高い。

課題克服し現状の力試しになる一戦を

松岡騎手も「楽しみ」と語っている​が、

ここまで大事を取った調教過程は

気掛かりで評価を下げざるを得ない。

C

レーヴ

ブリリ

アント

3/5(水)

美浦

W

コース

6F81.8-

5F65.9-

4F51.1-

3F37.4-

1F12.2​

(併せ馬

情報なし)

強め

1週前追いは6F81.8秒と平凡な時計で目立たず。

併走馬や動きにこれといった情報もなく

評価材料に欠ける。

前走の日刊スポーツ賞シンザン記念は

12着と大敗​しており、

大きな変わり身が必要だが、

この中間からは劇的な良化は感じられない。

大舞台で好走した半姉(レーヴディソール)の

背中を追っているものの、

現状仕上がり途上で強調材料に乏しい。

C

ローレル

オーブ

3/5(水)

栗東

坂路

4F56.3-

3F41.2-

2F26.6-

1F13.1​

単走 一杯

1週前追い切りは坂路で一杯に追われるも4F56.3秒止まり​。

強く追っても目立った伸びを欠き、

動き自体も平凡だった。

前走の3歳1勝クラスで13着と大敗して以降​

目立った上昇気配はなく、

仕上がりに不安を残す内容。

力を要する坂路調教で動けない現状では、

本来の良さを発揮するにはもう時間が必要かもしれない。

 

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